久住女中本舗

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2008年 07月 23日

フリーサウンドノベルレビュー 『おにあい~だって好き好き大好き~』

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今日の副題 「衝撃(笑劇?)の結末を見よ!」

ジャンル:ちょっとアレな恋愛アドベンチャー(?)
プレイ時間:1時間半~2時間程度
その他:選択肢はあれど、エンドには影響しない。
システム:NScripter

制作年:2005/4/11
容量(圧縮時)22.9MB



道玄斎です、こんばんは。
今日は以前からずっと「もう一度プレイしたい」と思ってきた作品。
最近、少し新作のゲームが続いたから、たまには昔のものも、ね。
で、例えば、十年後、フリーのノベルゲーム/サウンドノベルの年表を作るとしたら、きっとどこかしらに名前があるであろう、「あおぞら幼稚園」さんの第一弾作品、その名も『おにあい~だって好き好き大好き~』。
多くの人がプレイして、そしてラストでずっこけたというw 強烈な個性を見せる作品になっています。
最近の「あおぞら幼稚園」さん、更新も途絶えてしまってちょっと心配なのですが……。
良かった点

・衝撃のラストを見ずんば、この道を究めたことにあらずw

・こういう手作り感、結構好きです。


気になった点

・シリアスな展開や、王道の恋愛を求めると肩透かしをw

ストーリーは、ベクターの紹介文から引用しておきましょう。
妹や色々な女の子といちゃつく学園のノベルです。
学園主催のバレンタインイベントが開催されることを知った女の子は立ち上る!
主人公と出会い恋に落ちたり落ちなかったり・・・。
現実ではありえない夢と希望で満ち溢れる作者の妄想ワールドでお届けします。
ぜひお手にとってプレイしてみて下さい!それが貴方の運命なのですから♪

こんな感じ。


よくよく考えてみると、この作品のリリースが2005年だというのには少々驚きました。
てっきり私の中では2003年とかそのくらい前にリリースされたような感触があったからです。それもこれも、その後のハイペースのリリースによるものなのでしょう。
それにつけても、最近、全く動きが見えなくて、心配なんですよ……。

で、ストーリーを見て貰えれば分かるように、かなりぶっ飛んだ妹型ハイテンション学園ラブコメ、といった趣の作品になっております。
ヒロイン(?)の女の子は何と12人! ちょっとイメージを助ける為にサイトの紹介ページを載せておきましょう。こちらからどうぞ。

何かもう、女の子の名前からぶっ飛んでいて、「もなか」や「あいす」「たると」とか妙に甘ったるい連中です。ちなみに主人公の名前は大福w
脱線しちゃうんだけども、私は結構大福って好きなんですよ。あっ、いや勿論食べる方の。基本的に甘いモノは好きな方でして、その中でも大福ってどこか別格なんですよね。何となく自分の中のイメージで「大福は特別な食べ物」という刷り込みがあって、たまに無性に食べたくなるのでした。ちなみに、和菓子系では私は断然「粒あん派」です。こしあんってなんだか気持ち悪くって……。

話を戻すと、イラストも個性的ですw
昔(といっても3年前らしいのですが)初めてプレイした時は思わず「なんじゃこりゃ?」と叫んでしまいました。髪の色と髪型だけでヴァリエーションが作られているわけで、「絵で選ぶ」タイプのユーザーには受け入れにくい部分がある事も確か。
正直に告白すれば、私も昔は割と「絵」で選んでいた時期もありました。ノベルゲームと絵=イラストという問題は、もう少し考える必要があるので、近々例の「箸休め」にて持論を語ってみる事にします。
けれども、今になって思えば、こういう絵も意外と味があっていいんじゃないか? なんて思えてきますねw 三作目以降からは絵師さんとのコラボが増えて、作者様自身の描いたイラストを目にする機会は無くなってしまったのですが、今だからこそ、敢えてもう一度描いて欲しいなぁ、なんて思ったりも……。


うんと好意的な言い方をすれば、「手作り感」が溢れているわけで、けれどもフリーのノベルゲームとかサウンドノベルの場合ってそれが結構プラスの評価になることも屡々。
まぁ、商業的なゲームとはまた違う土俵ですから、却ってそういう個性があった方がバランスというか、そういう面でもいいと思うんですよ。そもそも「立ち絵も存在しないけれども、名作」なんてのもこの世界には当然存在するわけで。


さて、中身なんですが、「あおぞら幼稚園」さんの作品をプレイした事のある人だったら、全ての原点がここにあった、と気付くのではないかと。
学校で悪さをする愚連隊というかゴロツキ(しかも勝負に負けると妙に男気を見せたりするw)、えっち系の犯罪を目論む悪者、ベタベタと甘えてくる妹、みんなからの好意に全然気付かない鈍い主人公。
しかも主人公は熱血硬派なタイプで、女の子達に襲いかかる魔の手をばっさばっさとなぎ倒し、解決してしまいます。その気が無いのに「君に涙は似合わないよ」とかさらりと言えちゃう、良く言えばカッコいい、悪く言えば気を持たせすぎな主人公。

例によってハイテンション、ハイペースで事件が頻発し、その都度主人公は事件を解決し、女の子のハートをゲットしていくのでした。

ま、あんまり語りすぎてもアレですよねぇ?
是非是非、ご自身でプレイしてみて下さい。
良く言われる事に「処女作に、その作者の全てが詰まっている」というのがあるのですが、本当にそんな感じ。色んな部分は近年の作品では遙かに洗練されているのですが、ベースとなっているものはやっぱり共通しています。


気になった点も、まぁ、こういう作品ですからあんまりそれを挙げる事に意味がないように思えるのですが、お約束、という事で一個だけ挙げておきました。
「萌える恋愛ものかよ!」と思ってプレイすると、ちょっとがっかりするかもw ギャグ的なラブコメだと思ってプレイするのが吉。タイトルの「おにあい」は

「『おに』いちゃん『あい』してる」

の略?w


フリーのサウンドノベルの歴史に(恐らく)名を残すであろう、名作(迷作?)です。
衝撃のラストで大爆笑して下さいw
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by s-kuzumi | 2008-07-23 22:09 | サウンドノベル | Comments(0)


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