2008年 08月 17日

フリーサウンドノベルレビュー 『片翅の蝶』

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今日の副題 「手堅い良作」

ジャンル:サスペンス(?)
プレイ時間:1時間~1時間半
その他:選択肢有り、バッドエンドを含め全部で四つのエンドがある。一枚絵無し。
システム:NScripter

制作年:2007/7/17
容量(圧縮時):47.5 MB




道玄斎です、おはようございます。
皆さんはゲームの管理どのようになさっていますか? 私の場合、プレイ済みのゲームを入れておくフォルダを作って、「サウンドノベル」という名前を付けた上で、遊んだ後にそこに入れておく。一方でまだプレイしていないゲーム(ダウンロードはしてある)は、「未プレイゲーム」なる名前を付けてそこに。
今回は、タイミングの問題でずっと「未プレイゲーム」に入っていた作品のご紹介。思っていたよりもさっくりと遊べましたし、内容も良かったのでもっと早くプレイすれば良かったと微妙に後悔しています。
というわけで、今回は「TSUKUYOMI Promenade」さんの『片翅の蝶』です。
良かった点

・イントロ~前半に掛けての流れが良く、上手く興味を惹いてくれる。

・一枚絵こそないものの、高水準の立ち絵。


気になった点

・もう少しラストにインパクトがあっても良かったかも。

ストーリーは、サイトの方から引用しておきましょう。
誰かに怒りを向けられると極端に怯えてしまうために、ずっと双子の姉、魔子(まこ)に守られてきた少女、
黒宮 氷子(ひこ)。
「いつか、自分が姉を守りたい」
そんな彼女の願いは、姉が暴行事件に巻き込まれるという最悪の形で裏切られることとなる。
姉への深い愛情を、周囲に対するどす黒い憎しみに変化させてゆく氷子。
かつて彼女達の担任をしていた元教師、吉岡は姉妹の心を救うことができるのか――

こんなストーリーになっています。


手堅いというか、隙のない作品だったと思います。
タイトルも良いですし、内容だって勿論悪くない。一枚絵こそないものの(やっぱりイラスト自体が上手なので、見てみたかった)美麗な立ち絵は付いている。
全体のプレイ時間に反して、満足度の高い作品でした。

イントロ部分~前半の流れが中々良かったですね。
結構悲惨な魔子、氷子の姉妹の立場を氷子視点で描いていくのか? と思いきや吉岡という彼女たちの元担任が、列車事故の現場に何故か佇む氷子を見つける、という感じで、何となくサスペンスな雰囲気で、グイグイと読者を引っ張ってくれます。

イントロで描かれた姉妹の関係を見ると、しっかりものの魔子がおどおどとした氷子を守っている、という印象だったのですが、魔子は実際物凄く弱い女の子で、イントロ部分で表現される魔子と氷子のイメージが、吉岡登場後は完全に入れ替わっているような感じで、最初ちょっぴり違和感を覚えたのですが、そうした氷子の変化の原因だったり、変化する必要性みたいなものも作中で描かれていますから、そこまで気にすることもないのかしら?

ともあれ、吉岡というキャラが出てきたことで、物語は急速に展開していきますし、又、彼の視点から姉妹を見つめていくというアイデアも良かったと思います。
「元担任」という立ち位置も良かったですよね。これが「現担任」とかだと、それこそ色々なしがらみが生まれてしまいますし、何故「今は教師でないのか?」という問題もストーリーと密接に関わってくるので。

ちなみに立ち絵のみの作品ですが、高水準の立ち絵だったと思います。氷子ちゃんなんて、かなり個人的に好みのタイプですね。魔子も名前はちょっとアレだけども、普通に可愛らしいですし。
ただ、二人ともちょっぴり胸、大きすぎる気がするけれどもw 
あー、少し脱線します。ネタがネタなのでほんのちょっぴり。私は胸はCカップが一番だと思います……w いや、それだけ……。

内容的な部分に関しては、先ほども少し触れましたが、吉岡がこの二人の姉妹を救う、という所に主眼があるわけでして、魔子、氷子共に重たいバックグラウンドを背負っていて、そんな彼女達を助ける為に積極的に行動を起こしていく吉岡の好感度が高いです。落ち着いた大人の魅力ってヤツでしょうか? そういう意味で、ちょっと教師モノの雰囲気もやっぱりありますよね。
キャラクターメイキングとしても厭味がないですし、素直に好感の持てるキャラで、こうしたキャラが視点人物になっているので、安心感を持ってプレイが出来るのではないかと。



一番最初に「手堅い」とか「隙がない」とか述べたわけですが、少しラストのインパクトが弱いかもな、とも感じました。それは一枚絵が無いという事情も少しは絡んできそうなのですが、ラスト近辺でもっとガツンと盛り上がっても良かったのかな、と。割と淡々と進んでいくタイプで、それはそれで良いのだけれども、もうちょい「インパクト」的な部分もあったらより良い作品になったのかもしれません。そこらへんの事情で無印にしていますが、水準自体は高いと思いますよ?

選択肢に関していくつか。
いや、別に気になった点という程じゃないんですけれども、一応本作、マルチエンドですよね。で、それまで上手く選択肢を選んでいくと(バッドエンドに行くとヒントが出てくる、というか基本的に二択なので割と簡単です)、ラストの選択肢が出てきます。
上手く説明出来ないのだけれども、「選択肢の文言が進むべき道を教えている」ような所がなきにしもあらず。いや、そういう形の誘導なのかもしれないのですが、正直な所思いも寄らなかった選択が出てきて、「あっ、なるほど……」と妙にこっちが納得してしまったんですね。
気になるとかそこまでではないものの、一応述べておきました。
そうそう、選択肢自体は、常識的な選択をしていけば特に問題なくラストまでいけると思いますよ? 選択肢音痴の私でも一発でトゥルーエンドまで見れましたしw



最近、あまりプレイしていなかったミステリーが少し混じった作品でした。
プレイ時間もそこまで長めではないですし、作品自体も魅力を持ったものだったのではないかと。
若干、読んでいて辛い描写も出てくるのですが、是非気軽にプレイして欲しいと思います。
それでは、また。
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by s-kuzumi | 2008-08-17 07:03 | サウンドノベル | Comments(0)


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