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2008年 08月 20日

フリーサウンドノベルレビュー 『十七小町』

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(c) 2003 NEKOROGIRL, I.MAGIC.
(c) 2005 KAZUMI TUKISHIRO.
今日の副題 「あの娘は太陽の……」

ジャンル:恋愛アドベンチャー
プレイ時間:~30分程度
その他:選択肢あり。されどストーリーに分岐は無し?
システム:吉里吉里/KAG(?)

制作年:2005/6/2
容量(圧縮時):9.22MB




道玄斎です、こんばんは。
もう、お早う御座います、と言った方がよい時間かもしれませんが。
今回は懐かしい作品のご紹介。確かリアルタイムでリリース直後にプレイした記憶がありますね。今回、作者様が復活(?)なさったようで、本作を含めた過去の作品が再度情報サイトに載っており、久々にプレイをしてみました。
というわけで、「志舞」さんの『十七小町』です。
良かった点

・シンプルな遊びやすさを備えた作品。


気になった点

・イントロと、ラストのシメの部分で主人公に若干違和感が。

ストーリーは、サイトの方から引用しておきましょう。
主人公「平野 隆志」は、脱サラしたばかりの27歳。
人生休暇中のある日、彼は一人の女子高生と出会う。

ヒロイン「立花 美咲」は、高校二年の17歳。
ある日、街で一人の男性と出会う。

この出会いは、二人の未来を大きく変えていった・・・。

こんなストーリーになっています。


実に三年ぶりくらいにプレイしました。
今から見ると、若干垢抜け無さを感じないでもないものの、シンプルな恋愛モノの良さは相も変わらず保持しており、安心してプレイ出来ましたね。
タイトルのセンスがいいですよね。あっさりしていながら、思わずゆかしくなってしまうようなタイトルで好印象。「○○(女の子の年齢) + ○○(女の子の属性)」というタイトルの付け方ですが、同じ作者様で『十八姫子』という作品もありまして、もうこのタイトルでシリーズを作って欲しいくらいですね。ただ『三十乙女』とか、そういうタイトルになっちゃうと、ちょっとアレだけどw

主人公の立ち位置っていうのかな? そこが結構私なんかは共感出来ちゃいますね。
青臭いっちゃ青臭いんだけども、或る意味王道で、或る意味惰性で進んできてしまった道に疑問を感じて脱サラを図る、そんな男が主人公。

主人公は、貯金500万円を以て、一年間の休業生活に入るわけですが、そんな生活の中でひょんな事からヒロインと出会って……。というのがストーリーの大まかな流れ。
落ち着いて考えてみると王道っちゃ王道ですよね。けれど、主人公が「高校生じゃない」とか、そうしたほんのちょっとの違いで、意外にもプレイしている最中には、ありきたりな感じを受けないんですよね。そういえば、主人公の設定は『月照~ツキノテラス~』にちょっぴり似ているかもしれませんね。まぁ、向こうは無職ではなく、ニューハーフパブで働いているので、そういう部分で違いはあるんですがw

うんと分かりやすい作品の雰囲気の説明をすると、「あおぞら幼稚園」さんのそれに近いかな? 使っている音楽なんかも随分と共通しているものもありますし、短編で且つ勢いのある展開はやはり共通部分を感じさせます。


ヒロインの美咲は明るい元気な女の子でして、随所随所に唐突感はあるものの中々魅力的なキャラだったのは確か。立ち絵や一枚絵も可愛らしい雰囲気が出ていて作風にも合っていました。
ただ、もうちょい彼女のバックグラウンドに踏み込んだ描写があっても良かったかもしれません。短編で勢いのある展開で押していくタイプの作品とはいえ、もうちょい彼女の「パーソナリティ」というかそういう部分を見せてくれると、より一層魅力が増すように思えます。

一応、本作、選択肢があるんですが、あんまりそれが機能していないような……?
今回、私は連続で二度プレイしてみたんですよ。で、二回目は一回目で選んだ選択肢とは違うものを悉く選んだんですが、エンドは一緒でした。


気になった点としては、やはり、イントロで示される主人公と、ラストで示される主人公が微妙に食い違うという所。
先にも書きましたように、大げさな物言いだけれども「自分探し」の為に脱サラを図ったものの、ラストでは辞めた会社に再就職しちゃうんですよね。或る意味で、自分の生きる道とかそういうものを探していた主人公だったのに、割と現実的な理由で復職してしまうという。
その意味で、ヒロインとの関わりと自分探し的な物語が上手く重なり合う物語が用意されても良かったかな、と。
まぁ、好意的に考えれば、ヒロインの存在が自分の生きる道、となってしまったのかも。

本作で示される二日間、という期間ではなくて、もう少し長い期間二人が過ごす時間とかを描写しても良かったのかもしれませんね。


大体こんな所でしょうか?
たまにこうしてシンプルな恋愛ものをプレイするのも楽しいですね。
プレイ時間は30分ほど。気負わずプレイしてみて下さい。

それでは、また。
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by s-kuzumi | 2008-08-20 04:37 | サウンドノベル | Comments(0)


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