2008年 08月 22日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『昨日見えた夕日は今日は見えない』

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道玄斎です、こんばんは。
今日も図らずも番外編。夏を締めくくる為、恐怖系の作品を探していて面白そうなものを見つけた、と思ったら意外にも尺が短かったのでした。
というわけで、今回は「かくざとう」さんの『昨日見えた夕日は今日は見えない』です。作者様のHPが分からなかった為、ふりーむへのリンクを張っておきます。


ホラーはホラーでもサイコホラーに近い感じですね。
自分が作って流した“噂”のせいで、憂き目を見る事になってしまう明(女性ですよ?)が主人公。最近ご無沙汰の「館に閉じこめられた」的な設定が出てきてワクワクしてしまいました。
安堵から恐怖へ突き落とすラストの描写が本作のキモです。

脱線しちゃいますが、最近こういうサイコホラーもので面白いマンガを見つけました。『ミスミソウ』ってヤツなです。もう胸くそ悪くなるくらいの(色んな意味で)厭な描写が連続して、読んでいて辛い部分もあるのですが、所謂「怪奇系」ではなく、田舎の風習的なものだったり、或いは現代の子供達の抱える問題だったり、そういった部分を物凄く、そして過剰なまでに残酷に描いていくタイプの作品です。カバーのアオリ文句「せき止められない憎しみに、少女の心は崩壊する」なんて書いてあって、ついつい買ってしまいました。

本作も同様に怪奇系ではなく、人間の病んでしまった心とか、そういう部分が作品の怖さに繋がっています。ただ、なんて言うか最後の最後でその怖さを「現代社会の諸相」みたいな形で纏めてしまったので、そこは少し残念。
もうちょっとラストでぶっ壊れた怖さみたいなものが見れても良かったかな、と感じました。


個人的には、もっと長目の作品に出来るように感じましたね。
主犯の行動がやや唐突に感じてしまったりもするので、じわりじわりと主犯が病んでいくような、そういう描写が(勿論、それと誰が主犯か分からないような形で)行われていても良かったのかも。
まぁ、タイトルなんかも凄い凝っているので、どんな形であれ、もうちょいボリュームがあると嬉しかったです。

Yuuki! Novel製ですが、選択肢は最後に一個だけあるのでプレイはしやすかったと思います。
プレイ時間は10~15分くらい。是非、夜中に部屋を暗くしてプレイして欲しいですね。

それでは、また。
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by s-kuzumi | 2008-08-22 21:51 | サウンドノベル | Comments(0)


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