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2008年 09月 13日

フリーサウンドノベルレビュー 『探偵のすすめ ~犯人は幽霊?!編』

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今日の副題 「プレイのし易さ、向上してます」

ジャンル:ミステリー(?)
プレイ時間:1時間程度
その他:選択肢あり、バッドエンドも。
システム:吉里吉里/KAG

制作年:2008/8/31(完全版ヴァージョン1.00)
容量(圧縮時):41.6 MB




道玄斎です、こんばんは。
今日は、割と最近紹介した作品の続編というか第二弾というか、そうした作品のご紹介。第二弾とはいへ、ストーリーは独立していますから、単独でも遊べますよ。
というわけで、今回は「『探偵のすすめ』制作委員会」さんの『探偵のすすめ ~犯人は幽霊?!編』です。
良かった点

・システム面が改良され、大幅にプレイしやすくなった。

・なんと言っても気軽に読める作品。


気になった点

・プレイヤーの推理の入る余地が少ない。

システム面が大幅に改良され、とってもプレイしやすくなりました。
それにより、全体的なテンポの良さ、理解のし易さも前作よりも向上して、より気軽に楽しめるミステリー作品になっていたのではないでしょうか?

ストーリーは、サイトの方から引用しておきましょう。
あたし(小田早紀)はごくごくフツーの中学生。
今回のキャンプ旅行は憧れの男子佐藤健太と
親密になる大チャンス!!
でも、佐藤健太には大林紀子という彼女が
いるという噂が………。
しかもキャンプ場でクラスメイトの久保君が何者かに襲われた!!
犯人は幽霊?! 事件の真相は?!
そして、あたしの恋の行方は……

こんなストーリーになっています。


前作は最近、プレイしましたよね。
システム面というか、立ち絵の表示だったり「発話者は誰だ?」というような所で多少難があったものの、楽しくプレイ出来たので、今回はその第二弾作品を。

中学生推理ミステリーモノ、という感じの作品です。
ハードボイルドな感じでもなく、かといってガチガチの理詰めの推理でもなく、気軽にライトな感覚で楽しめるミステリーで、個人的にこういう作風好きなんですよね。これも前回のレビューにて書きましたが、登場人物達が中学生なのもちょっといい感じですよね。キャラクターも立っていますし、楽しくプレイが出来る作品だと思います。

前作との大きな違いは、前述のシステム面でもあるんですが、もう一つ、「視点人物」が違うんですよね。そう、前作の主人公は転校してしまいましたw で、本作ではクラスの女の子の小田さんが視点人物となり、プレイヤーが彼女を操作する形で、事件の全貌を暴いていく事になります。主要キャラって、例えば私がお気に入りの朝島さんや大林さん、或いは佐藤君であり、シンゴウ君なわけです。
でも、プレイヤーは彼らになるのではなく、「彼らの周辺人物」としての視点から物語を読み進めていく事に。ちょっとした事なんですが、こういうスタイルは面白いですね。どう考えても主役クラスなのは、先に挙げた連中なんです。けれども、ちょっと引いた位置からそれを俯瞰するような視点から謎を解いていく、というのはやっぱりミステリーっぽさがありますし、面白い試みでしたね。

あー、こりゃ蛇足なんだけども、朝島さんは「少しぽっちゃりしている」のを気にしているようですw けれどもねぇ、ギスギス痩せているよりも少しふっくらしていた方が女の子はいいですよ。いや、ホント。朝島さん可愛いしなぁ……。
ちなみに、本作、「ファッションスタイリスト」という役職を持つスタッフさんが参加しています。キャラの衣装なんかのデザインを担当しているんでしょうね。一見すると流してしまいそうなんですが、よくよくイラストを見てみると確かに「らしさ」が出ていますよね。今回は舞台がキャンプ合宿という事で、少しスポーティな服装に。前作はセーラー服と学生服でした。

中学生の時にキャンプ合宿って定番なんでしょうか? 勿論私も経験しています。
本作では、幽霊が出るという噂のキャンプ場でしたが、私が中学生の時は「青木ヶ原樹海」でしたw マジで樹海の中をハイキングしたりしました。勿論、樹海って言っても歩道になっている所だけれどもね。ハイキングコースの要所要所に「家族の顔をもう一度思い浮かべてみましょう」なんて看板が立っていて、ちょっぴりゾクッとしたのを覚えています。


さて、気になった点なんですが、プレイヤーの推理が入り込む余地が実は凄い少ないんですよね。だからこそ気軽な読み物としても成立しているのかもしれないのですが、一応ミステリーであって、且つ選択肢で推理をさせるわけですから、もうちょっとこう、関与する余地があっても良かったんじゃないかしら。
前作をプレイしている方はお分かりかと思いますが、実は虫取り編みと麦わら帽子が似合いそうなシンゴウ君が、本作の最強探偵キャラです。

プレイヤーは、今回は小田さんを操って推理をしていくわけですが、プレイヤー側の推理担当者は実は朝島さんなんですよね。調査を纏めて、所謂探偵役を買って出るのは朝島さんになっています。
うんと分かりやすく纏めてみましょう。『金田一少年の事件簿』で言うと、シンゴウ君は金田一少年、朝島さんは明智さんなのです!w
で、プレイヤーは朝島さんの側にいるわけで、絶対に単独で「真相」を暴く事が出来ないんですよ。犯人は誰か? といった部分までは踏み込めるものの、事件の背後にある真相、そこに到達出来るのはシンゴウ君だけなんですね。この辺り、ちょっぴり物足りなさを感じました。
ついでに言えば、このシンゴウ君が最強キャラであるのにも関わらず、彼の出番は今回、非常に少ない。何をやってるんだか分からないけれども、プレイヤーの努力も空しくするりと、最短距離で事件を解決しちゃうわけで、或いは、彼を少し追うような形でストーリーが進んでも良かったのかもしれません。


大体、こんな所でしょうか。
推理する、という感じではないものの、作品の世界観が少しコミカルで少し真面目で、なんだかゆかしい作品です。まだまだ続編が出るそうなので、楽しみに待っています。

それでは、また。
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by s-kuzumi | 2008-09-13 19:19 | サウンドノベル


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