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2008年 09月 21日

フリーサウンドノベルレビュー 『水溜まりの向こう側』

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今日の副題 「気軽にプレイ出来る感動系」

ジャンル:感動系恋愛アドベンチャー(?)
プレイ時間:1ルート30分~40分程度
その他:選択肢有り、3つのルートに分岐
システム:NScripter

制作年:2008/9/20(公開日)
容量(圧縮時):52.2MB




道玄斎です、こんばんは。
今日も面白そうな作品を見つけたので、さっそくご紹介。所謂「感動系」の作品ですね。勿論、恋愛の要素もあり、気軽に遊べる作品になっていたのではないでしょうか?
というわけで、今回は「Lunaria Project」さんの『水溜まりの向こう側』です。ちなみにサイトの方でリンクのページを見てみると、お馴染みのサークルさんが名前を連ねております。本作、少しあのサークルさんの作品に似た部分もあったような……。
良かった点

・1ルートが短いので、気軽に遊べる。ルートに入るのも簡単。

・結構ぐっとくるルートも。


気になった点

・少し全体的に肉付けが足りない部分が。

ストーリーは、サイトのURLを張っておきましょう。こちらからどうぞ。ちなみにキャラクターの立ち絵も見れますので。


全部で1時間半くらいは掛かってしまいますが、個別のルート自体は30~40分程度ですので、さくさくと読み進めていくことが可能です。グダグダとした描写も無く、テンポ良く読むことが出来ると思いますよ。

ストーリーの中身に入っていくと、問題を抱えた主人公(男、高校生)が、ヒロイン達と交流していく事で、過去を振り切り且つ、恋愛を成就させる、という、まぁ、言ってしまえば非常に王道的な作品です。どうしても「お馴染み」感はあるものの、一人、とっても良いヒロインがいました。彼女の名前はしらほ。主人公の後輩に当たる、ちょっと影のある女の子。

やっぱり、三つのルート全て読破したわけですが、私は個人的にしらほのルートが一番好きですね。ビジュアル的にも一番好み。
彼女のルートで何が良かったかっていうと、伏線がキチンと張られており、物語の根幹にまで踏み込み、恋愛とも上手に繋がるような、そんなシナリオだったんです。先にも述べましたが、主人公はちょっと問題を抱えており(ヒロインの一人である優希もそうなのですが)、その問題を巡る物語が本作の「バックグラウンドテーマ」とでもいうべきものになっているんですよね。

例えば、春奈のルートだとそのあたりへの踏み込みが足りない感じがしますし、優希のルートはそのテーマに深く関わるルートなんですが、恋愛の要素が少し薄かったかな? と。

恋愛と、作品を根幹で支えているテーマの両立が出来ていたのは、このしらほのルートなわけで、やっぱり一番しっかりとしたルートだと感じました。ラストは中々感動的で、ちょっとグッと来ましたね。
そうそう、ヒロイン三人を攻略する事で、作品の全貌が分かってきますので、是非全員攻略してみて下さい。作者さまのブログでは「春奈→優希→しらほ」という攻略順をお勧めしていましたが、確かにこの並べ方が一番いいかな? と私も思います。
この並べ方でプレイすると、徐々にストーリーの深い部分に到達する事が出来るんですよね。


というわけで、気になった点を。
ストーリーの骨格はちゃんと見えているものの、「肉付け」が足りないかな? と思える部分がありました。
例えば、春奈のルートだったら「劇」の練習にもっと筆を割いても良かったと思います。というのは、ラストの恋愛成就の所がやや唐突に感じてしまうんですよね。春奈の文化祭での劇に、主人公が積極的に関わっていき、春奈の抱える問題、又主人公自身の抱える問題を消化し、お互いが意識しあう、みたいなそういう恋愛成就への布石が必要だったのではないかと。
割とドライな主人公ですのでw 彼の側からの「ヒロインへの想いへの気づき」が必要ですよね。「こいつは俺が支えてやらなきゃ駄目だ!」みたいなw

そういう意味で、しらほルートが、私のお気に入りのルートとなっています。ちょっぴり話としては重めの展開なのですが、素直に読んで感動出来ると思います。

敢えて他に気になった点を付け加えるのならば、最後に作品全体を統合するような「シメ」のシナリオがちょっとついていても良かったかも。

大体、こんなところでしょうか?
今日は少し短めですが、作品自体が短いのでそれもやむなし。あっ、いや、別に毎回「長くしてやろう」と思って長くしているわけじゃないんですよ……。元々長文で、とは決めてはいたのですが、気がついたらあの長さが、定番の長さになっていたという。
今日は脱線もしませんでしたし、こんな所でしょう。

シンプルで、プレイのしやすい作品です。
全部読んでも1時間半くらい。気軽に読める感動系をお探しの方は是非プレイしてみて下さい。

それでは、また。
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by s-kuzumi | 2008-09-21 01:28 | サウンドノベル


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