2008年 09月 28日

フリーサウンドノベルレビュー 『小さな庭』

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今日の副題 「デコボココンビがいい味だしてます」

ジャンル:不登校少年と少女による微推理ノベル(?)
プレイ時間:~2時間くらい
その他:選択肢なし、一本道。
システム:吉里吉里/KAG

制作年:2008/8/15
容量(圧縮時):19.5MB




道玄斎です、こんばんは。
今日は寒かったですね。思わず暖房を掛けてしまったくらいで、危うく風邪を引きそうになりました。
そんな今日この頃ですが、休日なので一本、作品をプレイしました。これはコメント欄にてご紹介頂いた作品ですね。というわけで「トノサマバッタ」さんの『小さな庭』です。作者様サイトが見あたらなかったため、公開先のふりーむ!のリンクをはっておきます。
良かった点

・優しい手触りを持っており、読後感は中々。

・個性的なキャラが多く登場(但し、気になった部分でもある。後述)


気になった点

・何となく、話の焦点が定まらない部分が。

・キャラを生かし切れていなかった部分も。

この作品、どうやら、著作権が「ふりーむ!」さんの方にあるらしいです。
もしかするとふりーむ!の中の人に作品なのでしょうか? それとも管理をふりーむ!さんの方に委託しているとか? ちょっと謎ですね。

さて、紹介文から引用しておきましょう。
些細なことで学校から逃げ出した主人公は、
その帰り道で少し変わった少女に出会う。

その少女との出会いが退屈だった主人公の
日常を大きく変えた……

…ような変えないような。

こんな感じのストーリーになっています。


中々、こう紹介しづらいタイプの作品ですね。
というのは、本作のジャンルっていうのかな? そういう部分が明確でないというか。
敢えて言うならば、少しほのぼのとした、不登校少年と少女による微推理ノベル、みたいな。って全然説明になってないやw

推理っぽい所があるといっても、選択肢が出てくるわけでもなく、クリックで読み進めればOKです。しかもあんまり、推理の余地というかそういうのもありませんしね。
とはいへ、作品の中で示される主人公(中学生)と遊々(小学生)のやりとりは、時に微笑ましく良い雰囲気を持っており、このコンビがとってもオイシイですね。

ざっと、ストーリーの進行を纏めてみましょう。

最初に、どうやら主人公が不登校である事が示されます。先生が主人公の家に居たりするという、謎な状況なわけですが。そうこうするうちに「いらい」が入って、公園にいくとやはり不登校っぽい遊々という女の子がいて、主人公とは顔なじみの様子。
「ほう、不登校を軸にしつつ、この二人の絆みたいなものを描く作品かぁ」
なんて思っていたら、二人は「探偵」(ごっこ)をやっていて、図らずも依頼が来ていたと。依頼主と思しいのは主人公のクラスメイト(主人公は不登校になっているので、元クラスメイト、か?)だったという。実際は彼女の妹の依頼なんですが。
で、依頼を受けて調査を進めるうちに、女の子の失踪事件があった事が明らかにされて……。

と、まぁこんな感じでストーリーが進行していきます。
ここにきて、このお話が「不登校」を扱ったものなのか、「キャラ同士の絆」みたいなものを扱った作品なのか、はたまた「推理」や「探偵もの」としての作品なのか、或いは「中学生と小学生の微恋愛風味」なのか混乱してきちゃいました。多分、色んな要素がミックスされているんですけれども、何となく焦点の定まらなさで落ち着かない印象がある事は確か。

又、ヒロイン(?)の遊々を始め、個性的なキャラが結構沢山登場するのですが、少し活かし切れなかったかなぁ、と思うところも。
例えば、冒頭部に出てくる先生。立ち絵も用意されているし、その後も要所要所で出てくるキャラかと思いきや、冒頭部にちらっと、そしてラストでちらっと出てくるだけだったんですね。或いは、クラスメイトの式野さんを巡るお話も、何となく全体の中で浮いているというか。キャラ自体は美味しいのですから、もう少し、作品の中に一本、テーマというか、背骨を作ってその中に上手にキャラクター達をかみ合わせていけば、かなり良い作品になったように思えるので、その点、少し残念です。
それ以外の部分では中々読ませてくれる部分、ちょっといい感じだな、と思えるような雰囲気があるわけで、このテーマに収束していく描写や因果関係をもうちょい上手く処理出来ればな、と。

色々、例によって好き勝手な事をいったわけですが、主人公と遊々のコンビ、このコンビが織り成す雰囲気はとっても良いものがありますし、やや言葉足らず感はあるものの、ラストの雰囲気なんかも結構好みだったりします。イラストも高レベルだと思いますしね。

多分、本作が処女作と思しいのですが、それでこれだけのエッセンスを詰め込んだわけで、今後が楽しみな作者様ですね。これからも注目していこうと思います。

それでは、また。
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by s-kuzumi | 2008-09-28 23:48 | サウンドノベル | Comments(0)


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