2008年 11月 15日

フリーサウンドノベルレビュー 『死神達の四重奏』

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今日の副題 「終わりの始まりの終わり」

ジャンル:ミステリー(?)
プレイ時間:1時間半
その他:選択肢なし、一本道。
システム:吉里吉里/KAG(?)

制作年:2006/12/?
容量(圧縮時):80.6MB




道玄斎です、こんにちは。
今日は昨日ちらりと予告しておいた作品のご紹介。
美麗なイラストとちょっと気になるタイトルで、随分前からダウンロードだけはしてあったものです。というわけで今回は「東達」(ヒムガシズと読むようです)さんの『死神達の四重奏』です。
良かった点

・ヒロインの霧絵のイラストが可愛らしく、ちょっとプレイしてみようかな、という気に。

・テンポ良くさくさくとプレイ出来る。

・ちょっと後味が悪くほろ苦いエンド(個人的に結構好きw)


気になった点

・霧絵と主人公の交流にもっと時間を掛けて描写しても良かったかも。

・バックログが上手く機能しない部分が。

ストーリーは、サイトのURLを張っておきましょう。フラッシュになっているのですが、そこで「ストーリー」をクリックすれば読むことが出来ます。こちらからどうぞ。


少しミステリーチックな作品でした。このタイプの作品をプレイするのは久々な気がします。
タイトルに「死神」なるちょっぴり不穏な言葉が入っているわけですけれども、ほんのちょっぴり伝奇っぽい部分があります。
顕著なのは、ヒロインの属性でしょうか。とある事情により、ヒロイン霧絵は、18:00までに一度死ななければ、19:00には完全消滅してしまうという、特殊体質(?)になっています。
その事情に絡むのは、彼女の主治医(というかモグリの医者っぽい)通称ペルセポネーさんという魔女であり、主人公、そして悪友役のポジションである真生なのでした。
とはいえ、コテコテの伝奇とは違うので、伝奇があまり得意でない方も、楽しめるのではないでしょうか。

ですので、ストーリーとしては、霧絵が居なくなった10年前に何があったのか? を探っていく、というそういう感じの作品になっています。

ヒロインの霧絵は可愛いですね。
ちょっと上品な感じがあって、中々魅力的な女の子。前述の通り、ちょっとヤバい属性を持っていたりするわけですけれども。。
この霧絵が10年振りに転校生として主人公の学校にやってきた、という所から物語は始まります。まぁ、良くあるイントロですけれども、お気楽ハイスクールラブコメとかではないので、こういうのもアリかなっと。

さて、一つ何となくプレイしていて気になった点は、転校してきた霧絵を巡ってストーリーが進んでいくのですが、テンポが良すぎちゃって、もう少し霧絵と主人公、或いは真生との日常のなんてこと無いやりとりを描写しても良かったのかな、と個人的に思いました。
作中時間でもせいぜい4日くらいしか進展していないので、もうちょっと主人王が霧絵を助けたいと思うような動機の一つとして、彼女との交流があっても良かったように思えます。
勿論、テンポよく進んでいく、という部分は、長所ですよ。


後半、ストーリーがかなり黒くなってきます。
10年前の真実が明らかになるわけですが、一瞬、「こういう事だったのか……」と面食らうような部分が。けれども、落ち着いて考えてみると、作品のイントロ部分でかなりの伏線が張られていた事に気がつきます。
一見、かなりぶっ飛んだ事実が、と思いきや、ちゃんと丁寧に読んでいけば理解出来る、という感じでしょうか。タイトルの意味なんかを考えてみるのも、作品のラストへ繋がるヒントになると思いますよ。

ネタバレを回避しつつ書いているのですが、そうねぇ、やっぱり後半~ラストに掛けてちょっと後味の良くない部分があります。最後の最後に出てくる一枚絵は、とっても印象的で最後のシメとして相応しい演出だったと私は思うのですが、こういうラストの後味の悪さが苦手な人はちょっぴり注意が必要かも。
私は、割とほろ苦さが残るような後味の悪さって結構好みなんですよねぇw

本当に最後まで読んでいくと、霧絵のイメージも結構変わると思いますよw
ただ単純に可愛いキャラ、というのではなくて……。
その、最後まで読む「女って怖いなぁ……」とw 今更ながらに感じてしまいます。


大体、気になった点も含めて纏めるとこんな所でしょうか。
そうそう、バックログが上手く機能しない部分があって、そこは気になりましたね。なんか、バックログを使用すると、かなり前のテキストが出てきちゃって、本当に読みたい「直前のテキスト」が表示されない、という事が屡々。

今日は脱線もしないので、このくらいの長さで。
少し後味の悪い部分はあるものの、サクサク読むことが可能ですし、霧絵のイラストは可愛いしw ちょっと暗めの作品が好きな人なんかは是非プレイして貰いたい作品です。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2008-11-15 15:05 | サウンドノベル


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