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2007年 09月 30日

フリーサウンドノベル関係の雑記 箸休めvol.9

道玄斎です、こんばんは。

如何にお金を使わない楽しい休日を過ごすか、という事を考えると、やはりゲームをプレイする事になってしまうのでした。
ただ、やはりここ数週間で目立った新作が出ていないんですよねぇ。
最近、良く目に付くのはシェアの体験版かな。或いは連作モノの予定の第一話目とか。
私は今の所金銭的な面や時間的な面もあって、シェアまで追っかける事が出来ません。書籍代だけで月に数万単位で使ってしまいますしね。
ご存知かと思いますが、専門的な本って高いんですよねぇ。一冊5000円オーバーは普通です。そういえば最近は一時趣味だったペーパーバック100冊読破計画も中断していますねぇ……。

っと、話がまた飛んでしまいました。
ともかく、当初の目的である「フリーでこんな面白いゲームがあるんだぜ」って事を、多くの人に知って貰いたい、という所期の目標を達成すべく、「フリー」のノベルゲームのレビューを書いていこうと思います。

サイトですか?実はもうネット上にはアップしています。非常にみっともないページなんですが、それも含めて笑って(嗤って)見て頂ければと。。
が、URL告知まで、もうちょっと……、もうちょっと時間を……。


んで、ゲームをプレイして戯れ言を書き散らしているだけじゃ、あまりに芸がないというか。
一応「久住女中本舗」なるサークルなわけで……。サークルらしい活動も展開していかねぇとなぁ、と考えております。サークルである以上「創作物」がないといかんと。
究極の目標である「ノベルゲームの集い」実現の為にも、まずはてめぇで何か創ってみろよ、と自分で思っているのですが……。
究極目標の中間目標として、例の「レビュー同人誌」なんかも考えております。需要があるのか?採算が取れるのか?など様々な疑問を持ちつつも。。

何か創るって言っても、いきなりノベルゲームを創るってのもアレなので、少しづつシナリオを書いてみたり、或いは絵を練習したりしていこうかな、と。音楽もね。紹介して頂いた『パーフェクトMIDIブック』はちょこちょこと読んでいます。予備知識ゼロで読むと難解だったり、イメージがしづらいものもあるのですが、結構面白いです。何事もそうなんですが、最初に取っつきにくい本を読んじゃうと後が楽なんですよね。

ま、焦らずのんびり、マイペースにやっていこうかと思います。

で、先程数えてみたのですが、大体これで60本くらいレビューを書いた計算になりますねぇ。
60本だったらまずまずの分量でしょうかね?内容はともかく量だけは揃ってきました。
それでも年内に100レビューはやっぱり、ちょっと厳しいかな?
これから、また少し忙しい時期に突入するので、更新頻度も落ちてしまいそうです。
継続は力也、という事で少し更新ペースを落としつつも、細く長くやっていきたいですな。


皆様からのメールやコメント。とても励みになっております。
どうぞ、今後とも宜しくお願い申し上げます。
もし、メールを送ったけれども返事がこねぇ、なんて事があればコメント蘭にでもその旨書いて下さい。まれにスパムメールとして弾いてしまう事があるみたいです。


道玄斎 
kazenitsurenaki アットマーク gmail.com
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by s-kuzumi | 2007-09-30 18:20 | サウンドノベル | Comments(2)
2007年 09月 29日

フリーサウンドノベルレビュー 『ごがつのそら。』

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今日の副題 「上質な少女漫画の手触り」


※吟醸
ジャンル:巫女さんとお話ししたり、恋愛したり(?)
プレイ時間:一時間半~二時間くらい
その他:Ver.1.2にてプレイ。おまけシナリオ『八月の雪』もプレイ可。



道玄斎です、こんばんは。
今日も昔プレイした作品を掘り起こしてみました。以前『ほしのの。』という作品をレビューで書いたのですが、それを制作していらっしゃる「むきりょくかん。」さんの『ごがつのそら。』です。
まぁ、有名作品ですよね。名作という評判を裏切らないクオリティの高い作品だったと思います。

では、いつものように……。
良かった点

・ほのぼのとした優しい時間の演出が巧み。

・ストーリーも綺麗に纏まっており、文章も読みやすくて好印象。

・実は、我が家から三十分でいけるところが舞台(w


気になった点

・ヒロインみのりの性格というか、スタンスの補足説明があっても良かったかも。

・恋愛モノに少し唐突に移行するような印象が。

こんな所です。
ストーリーは、今回は私が纏めてみましょう。
新人社会人の溝口は、ある日近所の神社から聞こえてくるピアノの音に惹かれ、神社に足を向ける。神社でピアノを弾いていたのは、巫女さんの恰好をした女子高生みのりだった。
それが縁となり、溝口は休日は神社でみのりのピアノを聞くことが習慣となる。そして二人の交流が始まっていく……。

相変わらず、ヘタな説明ですがこういう感じです。

いや、やっぱり名作だと思いますよ。
特に何かどでかい出来事が起こるわけでもない(誰かが死亡するとか)、或る意味で淡々とした日々が描写されていくのですが、そのほのぼのとした優しい空気が上手に表現されていて、良かったです。
全体を通してみれば、ほんのり心が温まるみたいな、そういう感動的なストーリーでした。

音楽も場面場面に合っているものをチョイスしている印象です。
兎に角、読みやすいテキストと独特の優しい空気感。雰囲気を非常に大切にした作品だな、というのが第一印象です。

本作で、私が一番気に入った場面は、ラストのみのりのモノローグの場面です。

「きっと、あの人のことで涙を流すのは、これが最初で最後になると思う」
「この格子戸を開けると、私の恋は終了する」

このセリフが、もうツボにはまりまくりでしたねぇ。私にとっては凄い衝撃的なセリフでした。頭を金槌で殴られるような……。
いや、こういうセリフが大好きなんですよ。敢えて言うなら、本作は上質の少女漫画に近い手触りがあるような気がします。特にセリフ回しみたいな、そういう所で。そう、谷川史子(知ってる?私は小学生の頃から谷川氏の漫画の大ファンです。最近、やっと一般への知名度が高まってきたようで何より)の初期の作品のような……。
谷川史子の初期の傑作『早春に降る雪』のラスト付近のセリフ。

「この気持ちを恋と呼んではいけないのなら、私は恋なんてしらなくていい」

に並ぶくらいの、名セリフなんじゃないでしょうか?ちょっと書庫を漁ったのですが、漫画本が見つからず、記憶の中からセリフを書いているので、もしかしたら細部は違うかもしれません。

まぁ、ともかくこのセリフが、もの凄い印象的で、ガツンとやられてしまいました。
ラストへ向かっていく最終段階でのセリフ回し。凄く重要だと思いましたね。こういうノベルタイプのゲームは、ストーリーやキャラクターの魅力もさることながら、魅力的なセリフを見せる(魅せる)というのも非常に重要なのではないかと。作品のテイストに合うような形で、ここぞという時に繰り出す良質のセリフ。
意外と、セリフに拘った作品は少ないと思うので、余計に印象的でした。

先にも書きましたが、特に事件があるわけでもない淡々とした生活の中にある出会い、が物語のポイントです。
舞台がですね、私事で恐縮なのですが我が家から電車で30分くらいの所なんですよw
本当に極々淡々とした日常が描かれている為か、「もしかしたら私も近所の神社に行ったら巫女さんと……」なんて考えてしまうわけでw 誰にでもありそうな、いや、あり得るようなそういうお話しの雰囲気なので、親しみやすさみたいなものがあるんじゃないかな、と。


さて、気になった点です。
ヒロインみのりが、手放しで「魅力的」とは言えないんですよねw
ちょっと、偏屈な所があるというか、妙に他人と距離を取りたがる奴というか、淡々としすぎているというか……。
そこが彼女の個性でもあるのですが、もう少しそういう性格である必然性みたいなものが描かれても良かったのかもしれませんねぇ。

あとは後半部に急に恋愛モノにシフトしてしまうような印象があります。
いや、最初っから男が巫女さんと出逢えば、もう恋愛しかないわけですがw 溝口がみのりを好きになる過程、或いはみのりがラストで恋を自覚する過程みたいなものが、上手く作品の中に織り込まれていると良かったと思いました。そういう意味で、少し唐突に恋愛譚に突入してしまうような印象があるかと思います。


あれこれと書いてきましたが、クオリティの高い作品です。
ま、私がこんな事を書いても「いまさら」感がある程に、有名な作品ではあるのですが、是非プレイしてもらいたい作品ですね。
そうそう、『ほしのの。』と合わせてプレイしてみて下さいね。本作が気に入った方ならば『ほしのの。』の方も楽しめるはずです。『ほしのの。』にはみのりも出てきますしね。
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by s-kuzumi | 2007-09-29 23:00 | サウンドノベル | Comments(2)
2007年 09月 29日

フリーサウンドノベルレビュー 『白銀妖精』

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今日の副題 「やさしい手触りのファンタジー」


ジャンル:現代ファンタジック学園モノ(?)
プレイ時間:一時間~一時間半
その他:一本道。選択肢無し。



道玄斎です、こんばんは。
今日も今日とて、新作を探し回ったり、自分が過去にプレイした作品を収めているフォルダを漁ったりして、レビューすべき作品を探していました。
その中で、ちょっとタイトルで目に留まるものがフォルダの中に入っていたんですよね。
というわけで、今回は「AMETHYST」さん(作者様のHP消失の為、ベクターのリンクを張っておきます)の『白銀妖精』です。
良かった点

・後半からなかなか面白い設定が出てくる。

・現代のおとぎ話的なストーリーが魅力的。


気になった点

・システムが使いにくい。

・文章にやや難が。

ストーリーは、やはりベクターの説明文から引用しておきましょう。
秋の学園祭に向かって、それぞれの想いをつなげてゆく若者達…
『白銀妖精』は人の想いをこめたデジタルノベルです。

本作は、なんと1997年にリリースされたものです。
もう十年も前ですね。1997年に販売されて、その後フリーとして公開される事になったわけですが、テキストやシナリオ自体が変更しているわけではなく、画像の有無や解像度が違うだけのようです。

やっぱり、この十年前の作品、という事を少し念頭に置いてレビューした方がいいでしょうね。
多分、十年前なら、かなりハイクオリティな作品だったのではないでしょうか?
ボリュームもそこそこあって、ストーリーも荒削りながら作者の伝えたい事が盛り込まれていて、ノベルゲームの揺籃期のものとしてはかなりのものだったのではないかと。
良い意味での手作り感みたいなものもあって、私は結構こういうテイストは好きですね。

作品自体は、ファンタジックな学園モノ、という事になるんでしょうかね。
学校の学芸会(文化祭?)で、『白銀妖精』なるオリジナルの演劇をやるわけですが、この白銀妖精はタイトルでもあるわけで、重要なキーワードです。

登場人物もバラエティに富んでいます。
三木さんと相沢くんの幼なじみコンビ、内気な木之元さん、そして「白銀妖精」こと杜若さんと、無感情少年の南雲君。
どのキャラクターも物語の中にしっかり絡んでくるので、そういう所は評価すべき点ですね。

本作の魅力は、何と言っても「白銀妖精」の設定でしょう。
この白銀妖精という種族(?)の存在や、その在り方みたいなものが、物語の重要なポイントです。

こうした白銀妖精という存在と、無感情少年の南雲君の交流が後半部のキモとなってきます。
ただ、四章までかな、そこまでは三人称の語り口なんですよ。んで、五章以降は南雲君の一人称の語り口になるという。
だから、最初は主人公というか視点人物が分からなくて、少し戸惑いを覚えました。途中で人称が変わるのは、やはり避けた方が良いんじゃないかな、と。
そういう意味でテキストに難が少しあるわけです。

まぁ、南雲君は無感情少年という設定なわけで(後半から、南雲君は感情を持つように。何故か、は実際プレイしてみて下さい)、そういう人の一人称の語りだと味気なくなっちゃうから最初は三人称にしたんでしょうね。

ストーリー自体は、荒削りですが良いものを持っていると思いますね。
やはり、先も述べたように「白銀妖精」という存在が魅力的です。その設定が物語の中でそれなりに活かされて描写されているところもいいですねぇ。
前半は、割と普通の学園モノ、という感じなのですが後半から一気に「白銀妖精」の設定などが明かになり、テンポや重みを増してきます。ただ、ちょっと前半部と後半部が乖離しているような印象がありました。

ラストは、ちょっとファンタジックで、なかなか感動的なものです。
こういう日常の中に、おとぎ話的なやさしいファンタジックな要素が入ってくる作品は意外と珍しいんですよね。実は私は伝奇作品よりも、こういう現代ファンタジーの方が好きなんですよね。
そういう作品が増えてくれると嬉しいのですがw


兎も角、十年前にこれだけの作品があった、という事で今回レビューを書かせて頂きました。
作者様のHPは消失しているのですが、是非、又新作を発表して貰いたいですね。
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by s-kuzumi | 2007-09-29 02:06 | サウンドノベル | Comments(0)
2007年 09月 28日

フリーサウンドノベルレビュー 『ぼたんゆき』

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今日の副題 「いつか一緒に夜空を眺めよう」


※吟醸
ジャンル:恋愛感動系(?)
プレイ時間:一時間半程度
その他:後半部にいくつか選択肢があり、トゥルールートとバッドエンドに分岐する。


道玄斎です、こんばんは。
少し、忙しくなってきてまたしても更新頻度が落ちそうなのですが、今日も今日とて頑張ってレビューを書いてみます。
今日は「Presto」さん(正確にはPrestoさんのサークル内サークル「Anrakuis」さん)の『ぼたんゆき』です。

本当に久々にプレイしましたが、トゥルールートのラストで不覚にも少し、涙が……。
本作は、それ以降の作品に恐らく多大な影響を与えている、或る意味でパラダイムシフトを担っていたような作品だと個人的には思います。
良かった点

・ヒロインが魅力的。

・音楽と作品がマッチしている。

・独特の余韻を残したラストが感動をもたらしてくれる。


気になった点

・物語の「仕掛け」の部分が、かなり早い段階で分かってしまう。

・立ち絵と一枚絵に若干の雰囲気の違いが。

・ラストの雪乃の行為に、もう少し必然性を持たせて欲しかった。

ストーリーは、サイトへのリンクをはっておきます。こちらからどうぞ。

さて、フリーのノベル作品に、この『ぼたんゆき』が与えた影響は、かなり大きいのではないかと私は思っています。特に恋愛作品には。
今まで、私のレビューを御覧になられた方は、「『ぼたんゆき』テイスト」という文言を、何度か目にしているのではないでしょうか。
必ずしも、本作をお手本にした、とかそういう訳では勿論ないとは思うのですが、それでも私個人としては本作に近い設定の作品を「ぼたんゆき的」という見方をしてしまっている事は確かです。

本作のキモの一つである「双子の入れ替え」というものは、勿論昔からあるテーマの一つです。
タイプは違いますが、例えば『今とりかへばや』(※今私達が図書館などで読むことの出来る『とりかへばや』は、散逸した『とりかへばや』のリメイクです。この二つを区別する為に『今とりかへばや』と記述します)なんかも、男女の双子が入れ替わる話ですし、古来からある或る意味で、定型的な話のパターンです。
別にこれは双子でなくても、良く似た姉妹(兄妹)を入れ替える、なんて事は古典文学、特に鎌倉時代以降の物語作品に良く見られるものです。
私が知らないだけで、『ぼたんゆき』以前にこうしたパターンのノベル作品があるのかもしれませんしね。

兎も角、こうした昔からある話のパターンを、現代の恋愛に、そしてサウンドノベルの作品としてリリースする、という現象自体が、私にとっては非常に興味深いのであります。
「良くある話」というのは、実はそれだけ人気が高く、人々に親しまれてきたという事でもありますしね。

本作も2007年の今から見ると、ベタなオチではあるのですが、そこには古来より親しまれてきた話のパターンという土壌があるんですよね。そういう時代の重みなんかを私は感じてしまいますが、如何でしょうか?


さて、つまらない戯言はここまでにして、作品の中身を見ていきましょう。
まず、ヒロインの雪乃ですが、「こんな娘がいたらいいなぁ」と思うタイプの娘ですね。
少し頼りなさげで、清楚。一つの女性の理想型かもしれません。
個人的な意見で恐縮ですが、私はこの手のタイプの女性が大好きです。純情可憐一途。それでいながら芯はしっかりとしたものを持っている。ほんっと、こういう娘さんはいないもんでしょうかねぇ?w
主人公晃の友人達もなかなか魅力的です。晃を見守ってくれる優しさを持った友人なわけで、こういうストーリーには、やはり居て欲しいキャラクターだと感じました。ただ、曜一の方も男の友人としてもうちょっと見せ場があっても良かったかな?

ストーリー自体は、今まで語ってきたように今改めてプレイしてみるとベタな印象です。
仕掛けもすぐに分かってしまいますしね。ラストであっと驚くようなどんでん返しがあるわけでもない。或る意味予定調和的に話が進んでいきます。
こういうベタな作品だからこそ、良いところと気になる所がはっきりと分かるわけで、作品の基礎体力的なものが問われる事になるのではないでしょうか。
ですので、ベタなのが悪いっていう訳じゃないんですよね。問題はやはりその素材の料理の仕方です。

で、私の感想ですが、ラストの余韻と感動はなかなかのものだったと思います。
思わず、涙が出てしまいましたから。
ああいう、手紙を小道具としてつかうようなものに、どうやら私は弱いみたいですw
言葉でしか伝わらないものがあるのと同時に、手紙だからこそ伝わるものもあるんですよね。
ただ、敢えて難点を挙げると、雪乃と晃の交流がもう少し描かれていたら良かったかな、と。雪乃の自殺、という行動がやや唐突な感じがしたんです。
勿論、姉の自殺をなぞる形での雪乃の行動なわけですが、少し雪乃が自殺する必然性が弱い気がしましたね。

いや、必然性自体はあるんです。
ただ、それをもう少し描写として表に出した方が、より納得のいく行動だったと思うわけです。
晃と雪乃の二人の交流。これをもう少し描いていくことで、こうした行動に説得力が出てくるのではないかと。晃自身が、三年前の桜羽さんじゃなくて、今目の前に居る桜羽雪乃を好きになる為のエピソードがあったら良かったな、と思いました。

後半、少し辛口になってしまったのですが、私の中で「居なくなってしまった姉乃至妹の代わりを務める」系の話の元祖となっているのが本作『ぼたんゆき』です。
勿論、私自身の偏向があるわけですが一種の風格というか、オリジナルの凄みというか、そういうものを感じてしまいますね。

兎にも角にも、まだ未プレイの方がいらしたら是非プレイして貰いたい作品です。
押し付けるつもりは毛頭ないのですが、必読文献のようなそういう感じですねぇ。
トゥルールートのラストの余韻。あなたの涙腺は耐えられますか?w


※9/28 午前零時半頃、少し手直し。大事な言葉を忘れていました。
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by s-kuzumi | 2007-09-28 00:13 | サウンドノベル | Comments(7)
2007年 09月 27日

なんてことない日々之雑記vol.8

道玄斎です、こんにちは。
昨夜は、ちょっぴり恐い作品を紹介したので、少し恐い話でも書いてみようかしら?と。

私が今まで読んできた古典文学の中で最も恐い、と思われるものを現代語に訳して(補足したり、削ったりして)記してみます。ご存知『伊勢物語』の九十六段です。


昔、男がいました。
その男は、ある女に言い寄っており、そうしたアプローチは長い間続きました。
女の方は女の方で、岩や木のように心のないものではないから、男が可哀想と思ったのでしょうか。段々男に気持ちを寄せるようになってきました。

六月十五日の頃だったので、女の体にはできものが一つ、二つと出てきました。
女は男にこう言って寄越しました。

「今は、もう貴方のお気持ちに答えるつもりです。しかし、体にできものが一つ二つ出来てしまいました。暑い時期ですし、少し秋風が吹くような時になったら必ずお会いしましょう」

さて、秋を待っている頃に、あの男のもとへ女が行ってしまうだろう、なんて噂が立ち、もめ事になってしまいました。
そんな噂を受けて、女の兄は、女を急に迎えに来てしまったのです。そこで、女は楓の紅葉葉を拾わせて、歌を詠みそれに書き付けました。

「秋になったら、と言いながら結局は逢わず仕舞いになってしまい、浅い縁でございましたね」

と、このように書いて「あちらからお尋ねがあれば、これを渡しなさい」と言い残して、女は兄に連れられて行ってしまった。
さて、それから結局、今日に至るまで女がどうなったのかは分かりません。幸せになっているののでしょうか、それとも不幸になっているのでしょうか。行き先も分からないままです。
一方、男の方は天の逆手を打ち、呪いを掛けているとの事です。薄気味の悪い事ですね。
人が掛ける呪いは効果があるのでしょうか、それともないのでしょうか。男は「今に見ていろ」と言っているそうです。



こんな感じ。和歌の部分はもっと複雑なんだけども、読みやすいように極力単純に。
いや、恐いよねぇ……。別に妖怪が出てきたりって事じゃないんだけれども呪いを掛けるっていう行為そのものが、もう恐すぎ。そして最後のセリフ「いまはこそみめ」。これが恐い。恐い恐い恐い……。

非常に有名な『伊勢物語』なわけですが、私にはこの物語でどうしても不可解な部分があります。それが、「男は結局誰に呪いを掛けたのか?」です。
尤もシンプルに考えるならば、女に。もうちっと穿った見方をすれば、女を連れ去ってしまった女の兄貴に。
こういう「分からなさ」みたいのが、余計に恐い想像力を掻き立てているような気がしますねぇ。

因みに天の逆手とは、呪いの所作だそうです。
詳細は分からないのですが、柏手のバリエーションみたい。上下逆さにして柏手を打つとか、色んな説があるようですね。
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by s-kuzumi | 2007-09-27 16:57 | 日々之雑記 | Comments(0)
2007年 09月 27日

フリーサウンドノベルレビュー番外編 『あの子』

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今日の副題 「子供の怖さ」


道玄斎です、こんばんは。
久々に「番外編」です(番外編は、スクリーンショットを小さめにしたり、評価を付けなかったりしています。本当に短いものだと評価の付けようがないもんね)。と言っても、またしても「CARAMEL BOX」さんの作品です。
本当に短いけれども、かなりこだわりのある作りになっていて私は結構お気に入りです。

今回の『あの子』は新作ですね。
子供の持つ無邪気さ。その裏側に見える怖さみたいなものが良く出ていたと思います。又、蝉の音とか、相も変わらず雰囲気作りが巧みです。

最初は、ボイスが聞こえないので、「あれ?」と思ったのですが、「おまけ」モードでボイス付きヴァージョンがプレイ出来ました。
「おまけ」では、たかし君の視点からゲームを見ることが出来、「おまけ」らしい「おまけ」でしたね。

やっぱり、そんなに恐くはないんですけれども、雰囲気作りが巧みなので、少しぞくっとするようなそういう感触の作品になっています。

舞台は夏の、ノスタルジックな風景を持つ町(?)でしょうか。
夏の余韻を楽しみつつ、気軽にプレイしてみて下さい。
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by s-kuzumi | 2007-09-27 01:15 | サウンドノベル | Comments(1)
2007年 09月 26日

フリーサウンドノベルレビュー 『風雲相討学園フラット』 

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今日の副題 「みんなで遊ぼう!サウンドノベル」

※今回から、大吟醸・吟醸・無印の三段階評価にしようと思います。
ただ、今後、この評価の名前を変更する可能性もありますので、ご了承下さい。一応、弁明しておくと、無印でもレビューとして取り上げる以上は「お勧め」の作品です。その中で、特に気に入ったものに関して大吟醸・吟醸としておきます。
ほら、別に吟醸酒じゃなくても、美味しい純米酒っていっぱいあるしね。無印は純米酒だと思って下されば。まぁ、長々書きましたが、そういうような観点で評価を付けている、と考えて貰えれば幸いです。


※大吟醸
ジャンル:学園ギャグ恋愛(?)
プレイ時間:一ルート一時間程度。
その他:ヒロインは六人。全員を攻略すると、番長シナリオがプレイ可能。番長シナリオもヒロインの数だけ、ルートがある。本レビューは「完全版」でプレイ。



道玄斎です、こんばんは。
結局、評価は考えた末に「大吟醸・吟醸・無印(純米)」の三段階にしました。最初は「推奨」とかも考えたのですが、それにしちゃうと「無印は推奨出来ねぇのかよ」とか思われちゃうと厭だったので、純米酒でも旨いものは旨い!という観点から、お酒の評価みたいにしちゃったわけですw

さて、今回は、「相討ネガティブギャング」さんの『風雲相討学園フラット』です。
これも以前にプレイした作品ですね。完全版が出る以前からプレイしていて、非常に楽しくプレイ出来た記憶があります。
良かった点

・抜群のテンポの良さ。一ルート一時間くらいだが、体感時間は遥かに短い。

・「たたみかけモード」のお陰でメリハリやゲーム性が確保されている。

・個性的なキャラクター達(個性的過ぎるかもw)。

・実はまともなストーリー。思わず感動出来る場面も。


気になった点

・多少、無茶な展開が(それが魅力ではあるのだけれども)。

・音楽などにもう少し拘りがあったも良かったかも。

・番長シナリオをプレイしなければ、少しヒロインとの交流が薄い、と感じるかも。

ストーリーも引用しておきましょう。
転校生「境 不可止」君となって
人格破綻者美少女ぞろいの相討学園で
学園生活を堪能してください。

こんなストーリーです。
兎に角、プレイヤーは境君になって、2年J組(通称:地獄組)に編入します。
この異常者揃いのクラスで、特定の女の子と仲良くなっていく、というのがメインの流れ。

まぁ、なんといってもテンポがいいですよね。
だらだらした文章がないので、気持ちよくゲームを進めていく事が出来ます。サクサクとお目当てのヒロインのルートにたどり着けるのも大きな魅力。
あんまり、ルートに入るのが難しいとダレてしまう事があるわけですが、どのキャラも比較的固有ルートに入りやすいので、軽快なプレイを妨げられる事はありません。


さて、本作品で特筆すべきなのは、やはり「たたみかけモード」でしょう。
女の子との会話中に「会話をたたみかける」事により、大幅な好感度アップが狙えます(失敗すると大幅ダウン)。
本作品の面白い所は、各ヒロインの主人公に対する「好感度」がばっちり表示されている点ですね。普通の恋愛シミュレーションゲームだと、こうした好感度は内部に蓄積されていくもので、プレイヤーの目に見えるものではありません。
それを敢えて表示した事で、選択肢を選んでいくというゲーム性が上手に表に出てきている、という印象です。
そうしたシステムに加えて「たたみかけモード」による会話のたたみかけ。自分の選んだ選択肢によって上下する、女の子の好感度を見て一喜一憂出来るゲーム性がそこにはあるのです。

本作を今回改めてプレイして思ったのは、「これ、一人で遊ぶんじゃなくて、友達なんかと遊んだら楽しいんじゃないかな?」という事。
こういうノベルタイプのゲームは、まぁ基本的には一人でパソコンに向かいつつ遊ぶのが王道(?)だと思うのですが、ゲーム性が多分に出ている作品なので(特に「たたみかけモード」の時に)、友達なんかと「ここは、この選択肢だろう?」なんて言いながらプレイしたりすると楽しいかも。
そうやってわいわいと遊んで、それでバッドエンドに行っちゃってもそれはそれで、いいじゃないか。バッドエンドに行ったとしても既読スキップがちゃんと付いているので、もう一度あれこれ相談しながらプレイしたり、ね。


システムを含めた楽しさに関してはこれくらいにして、次にキャラクターについても語らねばなりません。
ヒロインを含め、登場人物はみんな超個性的。名前からして「宮本キンバリー」とか「犬飼よしこまちこ」とかだったり……w
偽中国人の「田ノ中蘭蘭」や、その父「ラ・王」とか……。凄いテンションで披露されていく、キャラクター達。一種の突き抜けたエンターテイメント生というか、そういったものを感じます。
ただ、ちょっとアクの強さもあって、苦手な人は苦手かもしれませんね。

各ヒロインのシナリオは、実は意外とマトモ。
それぞれ抱えている悩みなどを「たたみかけ」て仲良くなっていき、最終的には恋人になるわけですが、意外と深刻なシナリオもあったり、バラエティに富んでいます。
個人的に好きなヒロインは、黒岩さんと辻斬さん、そして笹原さんかな。性格的には辻斬さんが一番好きで、ビジュアル的には笹原さんかも……。いや、黒岩さんも大好きですよ??

シナリオ自体では、意外と宮本キンバリーのシナリオが好きです。
ラストの辺りで、キンバリーが境君の下駄箱に入れる手紙。あれがいいですよねぇ。ああいうのに弱いんですよ……。ちょっと『ONE~輝く季節へ~』のみさき先輩シナリオに似てるかも。


イラストも美麗。
立ち絵と一枚絵が微妙に雰囲気が違うものの、非常にハイクオリティな絵が付いており物語を盛り上げてくれます。

本編をプレイして気になった点は、少しヒロインとあっさり恋人になりすぎなんじゃないかな?と。転校後三日だか四日くらいで恋人になってしまうので、違和感を覚える人もいるかもしれません。
その意味でもう少し、お互いがうち解けあっていくような描写が欲しいな、と思いました。

ただ、それは「番長シナリオ」にて解消されます。
全てのヒロインを攻略するとプレイする事が出来る「番長シナリオ」。
シナリオに入る前に、ヒロインを選択する事が出来、そこで選んだヒロインと境君の本編のアフターストーリー的なものと、番長のシナリオ(そして相討学園の秘密)が絡み合ったものがプレイ出来ます。
メインは番長なんですが、本編で足りなかった「本当にお互いがうち解け合い恋人になっていく」部分が、ここで補完されるわけです。

ただ、番長シナリオにて、番長をたたみかける際には、ある選択肢を選ばないといけないんですよね。番長の妹を選ぶか、或いは2-Jを選ぶか。
折角、本編などで番長との交流もあるので、どっちの選択肢を選んでもその後の選択次第でクリアー出来るようにして欲しかったな、と思いました。

全てのシナリオを見る為には、本編の六人のヒロインと、番長シナリオを見るわけで、6+6=12回プレイすることになります。
ただ、テンポが良いのと、既読スキップが常備されているので、本編でも番長シナリオでも、誰か一人攻略すれば次からは割とサクサクとプレイ出来ます。


兎に角、楽しい「ゲーム」だと思います。
テンポが良く、ゲーム性もあり、ヒロインも個性的で魅力的(?)ですので、色んな人に楽しんで貰える作品なのではないでしょうか。
是非、友達なんかとわいわいやりながらプレイして貰いたい作品です。
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by s-kuzumi | 2007-09-26 19:07 | サウンドノベル | Comments(2)
2007年 09月 24日

フリーサウンドノベル関係の雑記 箸休めvol.8

今日の副題 「サクマドロップスをなめながら」

道玄斎です、こんばんは。
めぼしい新作が無い無い、と言っていたのですが、まだまだストックの中でレビューする作品があった事に気付きました。
情報を下さったみなみさん、有り難う御座いました。


さてさて、以前から告知しているサイトの方なのですが、まぁ順調に……。
看板娘のイラストも頂いて、ちょっとトップページが華やかになりました。
あっ、もし何か描いて下さる方がいらっしゃいましたら、是非よろしくおねがいしますw

送り先は、kazenitsurenaki アットマーク gmail.com まで。
いや、イラストじゃなくても、ご要望でも何でもお気軽にどうぞ。
ただ、稀にスパムフォルダの中に入ってしまって、気付かない事がありますので、「メール送ったけど返信がこねぇぞ」ってな事がありましたら、コメント欄か何かで促してやって下さい。

で、綺麗なhtmlを記述する、という観点からみれば、相当ヘンテコなページになってしまっています……。何よりも手元にタグ辞典が無いのが辛いですねぇ。いや、持っていたんですよ?結構使い勝手が良いものを。けれども人に貸したら戻ってこず……。
最近では、ソフトを使う事も多いのですが、やはり細かい点は自分でhtmlを記述して修正するようにしています。そういう時にやはりタグ辞典はあると便利なんですよね。

割と最近、ウェブページだとかウェブコンサルティングとかをやっている知り合いと、ちょっとやり取りをしたんですよね。
というのも、CGIが上手く動かないから、手伝ってくれってな事で……。
本職のくせにそいつは、実はあまりPerlとか出来ない様子。しょうがないからちょこちょこっと私がPerlを書いてみたりしました。まぁ、殆ど修正を施すって事に終始していたわけですが。
勿論、私もプログラミングは初級者レベルですので、大した事は出来ません。いや、全然何も出来ません……。htmlとかのリファレンスはないのに、Perlのレファレンスは一応机の脇においてあるので、それで何とか何とか。

んで、その流れで、ウェブサイトのデザインなんかも手伝わされる事になりました。
まぁ、そういった方面のセンスはゼロな私なんですが、やる以上はしっかりやろうと思って、ネット上であれこれ調べてみたんですよね。
その上で、ひな形となっているサイトに対して意見を述べたのですが、「それじゃ、何もつくれねぇ」と一蹴。
w3cに準拠する形での提案だったので、その点反論しましたよ?サイトなんかも引き合いに出してね。そしたら「潔癖すぎる」とまた一蹴。
どうやら、一般の企業のサイトなんかは、殆どw3cを無視して作られているようです。一番良い例はYahoo!ですかね。全部テーブルでレイアウトして各テーブルに画像をぶち込んで作られているようで。

本当はこういうのはいけないんですけれども、「それなら俺も取り敢えずはテーブルレイアウトでいっか……」と無理矢理納得して、サイト制作をこちょこちょっと頑張っています。


それはそれとして、最近、音量のバランスが悪い作品が割と多いような気がしています。
BGMとボイスの音量のバランスですね。
BGMのせいでボイスが聞こえないとか、そういう事が自分がプレイした中では、最近増えてきているような。勿論、BGMやボイスの音量を細かく設定出来る機能があれば全然問題はないのですが、意外と細かい設定項目を設けた作品も少ないです。

こうした設定項目って、ゲームの内容にはあまり関係がないのですが、「ゲーム」それ自体には滅茶苦茶関係があるかと思います。一番身近な所で言えば「既読スキップ」の有無。
ヒロインが複数居たり、複数のルートが存在するような作品で「既読スキップ」が無いと、かなりプレイするのが厳しくなります。勿論、コントロールキーを押しっぱなしで読み進める、っていう手もあるんですけれども、ちょっとスマートじゃないですよね。
或いは、文章の読み返しがマウスホイールで可能か否か。
作品をプレイしている時は、作品の中身に集中したいわけで、他の所で煩わされると気の短い私は、ちょっとイライラしてしまいますw

単純な印象なんですが、そういう設定周りがしっかりしている作品は、中身もしっかりしたものが多いような気がしますねぇ。
多分、そういうシステムを組み込むのは想像以上に大変なんだとは思うのですが、是非「既読スキップ」「マウスホイールでの読み返し」だけでも付けて頂くと、プレイする側としては嬉しいです。

システム絡みの話をしたので、もう一点。
やっぱり、NScripterを使った作品でマシンが再起動してしまう事があるんですよね。
CPU使用率をモニターしながらプレイする、という事をやってみたりしているのですが、マシンが落ちる作品は、他の作品より少しCPU使用率が高いくらいで「落ちる」ほどじゃないんですよ。
私は自作マシン派なので、冷却ファンをガシガシ取り付けたり(嘘。本当は強力なのを一個だけ)しているわけですが、それでも落ちる時は落ちてしまいます。
んー、NScripterの問題なのか、或いは記述したスクリプトの問題なのか、はたまたマシンの問題なのか……。謎は深まります。


最近は、のんびり更新になっているのですが、それでもちょこちょこと更新を続けていく予定です。作品も紹介して貰ったしね。
流石に一日一レビューは厳しくなってきましたが、これからも頑張っていきたいです。


そういえば、まだ詳しくお話し出来ないのですが、嬉しいお誘いを頂きました。
ちょっと緊張しますが、頑張りたいですな!
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by s-kuzumi | 2007-09-24 23:13 | サウンドノベル | Comments(3)
2007年 09月 24日

フリーサウンドノベルレビュー 『常世の星空』

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今日の副題 「あちらとこちらをつなぐ糸」


お勧め指数:三
ジャンル:現代ファンタジックサスペンス+伝奇(?)
プレイ時間:二時間くらい
その他:選択肢無し。一本道。


道玄斎です、こんにちは。
昨夜、「夜中に更新予定」とか言っておきながら、結局こんな時間になってしまいました。
何だか、二時半を回った時点で、目を開けてるのが辛いくらいに眠くなってしまって……。申し訳ない……。
というわけで、今回は「Team EXTRA」さんの『常世の星空』です。
良かった点

・高品質のイラスト。特に死神の可愛さは特筆に値する。

・紅夜と命の、夜の間だけの交流、という設定がなかなか面白い。

・各キャラクターに個性があり、評価できる。


気になった点

・紅夜がちょっと厭な奴w 感情移入はしづらいかも。

・少しラストの辺りで難解な所があった。もう少し説明があっても良かった。

・少し、ありふれた設定かもしれない。

ストーリーはサイトのURLを張っておきます。こちらからどうぞ。

さて、本作も昔プレイした作品ですね。
少し、伝奇的な要素もありますね。ストーリーの大枠は、妙に老成しているクールガイの紅夜が、公園でアルビノの命(みこと)という少女と出会い、交流していくというわけですが、そこに伝奇っぽい要素が入り込んだりしているわけです。

夜の間だけの話し相手という設定は、以前取り上げたことのある『雪花』に似ていますね。ただ、『雪花』の方では、折角の「夜の間だけの交流」があまり積極的に活かされなかった印象ですが、本作では昼間のパートが殆ど出てこないわけで、純粋に「夜の間の交流」が軸となり物語が進んでいきました。ちょっと面白い設定が、その意味でしっかりと活かされていたと思います。

又、高品質のイラストが付いており物語を盛り上げてくれます。
私は、個人的に死神さんのイラストが好きですねぇ……。「小学校高学年くらい」と描写される彼女ですが、とても可愛くて尚かつミステリアスな魅力が存分に出ていると思います。

今、死神さんのイラストについて触れたわけですが、キャラクターの個性がちゃんと存在しているのも高ポイントです。
主人公の紅夜のキャラクターは、私はちょっとなじめ無さを感じましたが、紅夜の姉である氷雨や、ヒロインの命、そして死神と登場人物は皆個性的です。
命のキャラは、所謂「ツンデレ」ですw この作品が発表されたのはもう、結構前ですよね?ですので、なかなか時代を先取りした、目の付け所が良いキャラクター設定だったのかな、と思います。

こうしたキャラクターと個性が、上手に絡み合いながらストーリーが進行していくので、キャラだけが浮いているとか、そういった事もなく、安心してプレイ出来るのも特徴です。
ただ、紅夜と命が初めて出逢った時の描写は、少し冗長だったような気も。
完璧超人高校生+無愛想な紅夜と、ツンデレ娘の命の掛け合いはバランスを取るのが難しいのかもしれません。


中盤~後半に掛けて紅い夜空を持つ「常世の世界」がフィーチャーされてくるわけですが、こうした設定はまぁ、言ってしまえば割とありふれた感じです。
ただ、やはりその「常世の世界」の住人たる死神のキャラが良い為に、意外と気にならないのも又事実。キャラクターメイキングって大事なんですよねぇ。

さて、ラストの辺りでは、紅夜が命を賭けて命(みこと)を助けようとするわけですが、どうにもここに唐突な印象を持ちました。
命に対して、無関心で通していた紅夜が、急に命に対して執着を見せ始めるというか。
その点に関して、死に神さんとのやり取りがあり一応の説明がつくものの、やはり唐突な印象は否めません。もう少し紅夜が他ならぬ「命」の為に頑張る為の理由が欲しいな、と思いました。

そうですねぇ、例えばですけれども、本当の命は医療設備万端の屋敷の中で、延々と眠り続けているわけですよね。それで、紅夜の祖父、そして姉が彼女の治療に当たっていたのですから、元々姿形は知らなくとも、紅夜はその少女の存在自体は知っていて、興味を持っていた、とかそういう伏線があってもよかったのかな、と。

あとクライマックスのシーンで、死神さんは実は「紅夜の死神」だった事が明かされるのですが、だからといって紅夜は死なないわけで、ちょっと「?」が出てきます。
魅力的なキャラクターでしたので、もう少しストーリーの中の必然性を明確にした上でシナリオが進んでいくと、ラストの難解さは軽減されたのではないでしょうか。
ま、こういう「想像の余地のあるのりしろ」を残しておく、という手法なのかもしれませんね。
あっ、ちなみにラストはハッピーエンドです。鬱エンドを警戒していらっしゃる方も安心してプレイ出来ると思いますよ?


一本道で、わりとさっくりプレイ出来る作品です。
少し幻想的な雰囲気を楽しみたい方は、是非プレイして欲しいと思います。
今まで、「日常と位相の異なる空間」が出てくるような作品を何本か取り上げてきましたが、本作は、そうした作品群の中でもプレイのしやすさは高いと思います。
美麗なイラストと共にちょっとミステリアスな雰囲気を楽しむ事が出来ますので、気負わずプレイしてみて下さい。
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by s-kuzumi | 2007-09-24 14:32 | サウンドノベル | Comments(0)
2007年 09月 23日

なんてことない日々之雑記vol.7

道玄斎です、こんばんは。

返す返すも、今週あまりレビューをアップ出来なかったのが悔やまれます。
ただ、最近よく書いているように、なかなか良い新作が無いんですよね。
過去にプレイしたもので、さっくりプレイ出来るものは、結構出してしまった感もあって、残っているものは割と選択肢が多めだったり複数のルートを持つ作品ばかりでプレイに時間が掛かるのが難点です。
是非、お勧め作品や、取り上げて欲しい作品が御座いましたら、教えて下さいね。


さて、今週も少し本を買い込んで読んでいました。
ホーキングの宇宙論絡みの本やら、世界の神話の本、例によって日本の古典文学の本など様々な本を読みました。
普通の生活には全く役に立たないけれども、こういうのは実は重要です。
何よりも「楽しい」から読んでいるわけですが、雑学的な知識が溜まっていくと、それが思わぬ所で役に立ったりする事が(稀に)あるんですよね。


そうそう、私は特に「フリー」のノベルゲームを好んでプレイして、レビューなんぞを書いたりしているわけですが、たまーに、商業モノのゲームもプレイします。
今、一番注目しているのが、「チュアブルソフト」さんの『Suger+Spice!』です。
いや、18禁なんだけれども……。

何で注目しているかっていうと、「いつでも告白出来る」システム搭載だそうで。
こりゃ、恋愛ゲームの革命だな、なんて思ったりしているわけです。
元々、このメーカーのゲームは全てプレイしていて(といっても過去にまだ二作しか出していないんですけれども)、個人的に好きなメーカーなんですよね。
新作の『Suger+Spice!』はあとちょっとでリリースされるみたいなので、購入してみようかな、と思っております。


これまた話が飛ぶんですが、今使っている愛刀は大体刃渡りが74センチくらいなんです。
だけれども、私は身長が185センチくらいあるので、それでもちょっと短い気がして仕方ないんですよねぇ……。
今日は巻き尺を片手にあれこれ考えてみると、大体85センチくらいの刃渡りの刀が一番しっくりくるんじゃないかな?という結論に達したわけですが、流石にこの長さだと注文して作ってもらわないといけないので100万円をオーバーしちゃうと……。
なかなか世の中うまくいきませんなぁ……。

今日(というかもう日付もかわってしまいますが)の夜中くらいに、一本レビューをアップする予定です。少しづつペースを取り戻していかないとね。
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by s-kuzumi | 2007-09-23 23:50 | 日々之雑記 | Comments(2)