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2007年 11月 30日

なんてことない日々之雑記vol.24

道玄斎です、こんばんは。
やっと、今週も終わりましたね。週末は少しゆっくり出来そうです。

それにしても日々之雑記を書くのも結構久しぶりですね。まぁ、変わり映えのしない日々を過ごしているわけですし。。

さて、何から書きましょうかね。
じゃあ、お絵かきについてから。

以前大変みっともない絵をぶち挙げてみたのですが、あれからもちょこちょこと時間を見つけてお絵かきの練習しています。千里の道も一歩からと言うように、下手でも頑張る事が大事。
そういえば、水性ペンで線を書くと良いと言われたので、所謂「ミリペン」と呼ばれるものを買ってきました。01、03、05と三つのサイズを揃えてみました。
試しに、練習として模写した絵の輪郭なんかを塗ってみると、ボールペンなんかより全然それっぽい感じが出てきます。書き心地みたいなものでいうと、ボールペンの「ゴリゴリ」っとした感触は好きなんですけれどもね。

で、一向に絵に関しては進歩がないわけですが、最近「髪の毛」に関して悩んでおります。
髪の毛をどうやって描くか、です。
普通に描けばいいじゃん、と言う勿れ。意外と根が深い問題をはらんでいるような気がしますよ。というのは、アナログで練習していて当然白黒描きなのですが、問題は「どこまで髪の毛の線を描いていいのか」という事です。
資料を見てみると、既に色塗りされており、髪の毛のニュアンスだとか、毛筋だとかもカラーで処理している事が多い。
あれこれ見ているうちに気付いたのは、「恐らく、つむじを決定してそれぞれの髪筋がそのつむじから自然な流れで描かれている」という事。
けれども、髪の毛の線をそのままつむじまで描くとおぞましい化け物になってしまいます。どの程度まで髪の毛の線を描くべきか、或いはどの程度まで毛筋の線を書き込むべきか。中々悩む所です。
本当なら、平行して色塗りの練習なんかも出来たらベストなんですが、なかなかそっちまで手がまわらねぇ。加えて調べると大抵がPhotshopを使って色塗りをしている事に気がつきます。しかし、私はGIMPなるソフトを使っていて(フリーだしね……)、Photoshopに互換性があるとは言へどうにもとまどう事屡々。
やっぱし、色塗りはペンタブを入手してからですかねぇ。出費が嵩みます……。


で、次は音楽。
皆様から紹介して頂いたフリーのソフトを使って色々遊んでいます。
で、部屋を漁ったら、SingarSongWriterなるソフトが発掘されたので、インストールしてみました。かなり古いヴァージョンですね。。これを入れたマシンは確かうんと昔に使っていたWindows98だったと思われます……。
で、普通に起動しようとしたらエラーが出る。けれども右クリックから「管理者として実行」をする事でエラーが出なくて済む事に気がつきました。これもちょっと遊ぶには面白いおもちゃですね。一応ちゃんとしたシーケンスソフトなのであれこれ出来そうです(取説は何故か見つからなかったのですが)。
ソフトを弄ってばかりじゃ、しょうがないのでそれっぽい書籍も買ってきました。
なんか最初の方を見ていると幼少の砌に、ソルフェージュを以て習った事が出てきて少しだけ懐かしい気持ちに。もしかしたらDTMの本よりも昔使っていたソルフェージュの教本を引っ張り出してきて読んだ方が良かったりして。

もうちょっと練習して、本格的に始めるようになったらやっぱり、もうちょっとグーなシーケンスソフトも必要になってくるのかなぁ、と思ったり思わなかったり。色々調べてみると「CUBASE」なんてソフトがよさそうですが、お値段が高いです。
まだまだ、フリーソフトやSSWで遊んでから考えればいいわね。
けれども、音楽を作るというのは、なんだか夢があっていいですね。たまたま知り合いが、音楽のレーベルの話をしていて「じゃあ、俺もなんかカッコいいレーベル名でも付けようかしら」と考えてしまいました。下手をすると実際に作業するよりも、名前を付けたりとかそういう方が好きなんじゃないかと思えてくる今日この頃です……。

そんな事を考えていたら、曲も構想も全く出来ていないくせに曲名だけは何曲か決定(!)しました。どうしようもねぇなぁ、と思いつつも楽しくてしょうがありません。
あっ、レーベル名ですか?「能登屋レコーズ」なんてどうでしょう……?
別に声優の能登麻美子さんから採ってるわけじゃないっすよ?長野の歴史に興味のある方はあれこれ調べてみると私のルーツが分かるかも知れませんw


で、今日は本屋で某ノベルエンジンの入門書を買ってきました。私はかなりマニュアル信者なので、マニュアルがあるとそれだけで嬉しくなってしまいます。というか、基本的に本が好きみたいです。今、部屋に置いてある本(床・机の上)を数えてみると……、大体70冊くらいですかね。雑誌も含めてますが。その他に机の横の本棚にもびっしり本が詰まっていて、更に書庫にもぎっしりと。本のある生活は最高です。
で、今日購入した本ですが、厚さの割に意外とリーズナブル。色んな技術を平行して身につけていかないと、とても間に合わない……。
焦らずのんびりといきたいのは山々なんですが、少しは焦った方がいいのかもしれません。。

土日は、少しのんびりと凄そうかと思います。
今週はちょっと疲れました。皆様も良い週末を。
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by s-kuzumi | 2007-11-30 21:01 | 日々之雑記 | Comments(0)
2007年 11月 29日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『カジェ/KAJE』

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道玄斎です、こんばんは。
今回は番外編です。
何故、番外編かというと、「サウンドノベル」というよりもRPGに近い感触があった為です。アドベンチャーゲームって感じですね。
というわけで、今回は「礼門屋」さんの『カジェ/KAJE』です。
一応、述べておくと、番外編では「良かった点」「気になった点」等は挙げません。ご了承下さい。


さて、多分、クリアだけを目的にガシガシと進めていくのならば30分くらいで終わりそうですね。だけれども、シンプルな戦闘システムと、戦闘によるステータス向上システムが、妙にハマリ度を強くしている印象です。実際、私は二時間くらい掛けてしましました……。

ストーリーは、単純明快で、カジェという女の子のアンドロイドが「独裁者」と呼ばれる悪の帝王と思しき存在を倒しに行く、というもの。
途中途中で、雑魚敵やステージボスみたいのが居り、彼らと接触すると戦闘になります。
戦闘は所謂RPGの戦闘をイメージして貰えればと。
けれども、先に述べたように、ハマリ度の高いシステムを採用している為、カジェの能力向上の為の「戦闘そのもの」を楽しむ事が出来て楽しかったです。

そうですねぇ、これに似た感触のゲームは、「papillon α」なんかがそうですね。
同じLive Maker製ですしね。ただ、「papillon α」の方がゲーム性が高めです。こっちも面白いですよ?

本作も、ガシガシカジェを強くするとか、タイムアタックなど色んな楽しみが出来るのではないかと。
そうそう、意外とストーリーはしっかりしていて、のりしろみたいなものを多く残していると思われるので、このストーリーだけ抽出してノベルゲームなんかも作れちゃいそうですね。

さっくり遊べて、ハマリ度も高いゲームです。
是非、遊んでみて下さい。
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by s-kuzumi | 2007-11-29 22:17 | サウンドノベル | Comments(0)
2007年 11月 27日

フリーサウンドノベルレビュー 『本当の願い事』

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今日の副題 「暗くて素敵な物語」


※大吟醸
ジャンル:ダークミステリックファンタジー(?)
プレイ時間:全てのエンドを見て一時間半~二時間くらい
その他:選択肢あり。浅井悠一編を読むと渡辺渚編に進むことが出来る。



道玄斎です、こんばんは。
久々の「大吟醸」です。プレイしていく中でこんなにも作品の印象が変わっていくものも珍しいですね。いや、勿論良い意味で。
というわけで、今回は「NOSTALGIC GARDEN」さんの『本当の願い事』です。
良かった点

・一つ一つのエンドに至るシナリオはそこまで長くはないけれども、ぎゅっと詰まった中身。

・BGMのチョイスが良い。

・ストーリーや設定も独自性があり、非常に面白い。


気になった点

・エンドの種類によってはかなりダークでブラックなストーリーにw

ストーリーはサイトの方から引用しておきましょう。
浅井悠一は、救いようのない遅刻魔。
遅刻の罰則として、図書室の棚整理の手伝いを図書委員の渡辺渚とすることになったが…
学校内で噂になっている「願いが叶う本」をめぐる学園青春サウンドノベル。
自己中で、我侭で、愚かで、残酷で、不器用…そんな普通の少年少女のお話です。

こんな感じ。


傑作です。
久々に大吟醸を出してみました。
五種類のエンドがあるわけですが、各エンドを見ていくうちに印象が随分と変わってきます。色とりどりの世界が楽しめていいですねぇ。それも暗いものから明るいものまで。

そもそも図書室だなんて、舞台からして私好みだったんですよね。
「願いが叶う本」なんてキーアイテムも私がいかにも好きそうな感じですよね。
本は私も大好きです。へんてこな本を読んだり、貴重書の類を閲覧したりといった行為は凄く好きですので(私の趣味の一つは古典籍収集だったりしますし。まだ版本ばっかりだけども)、どっぷり作品世界にはまりこんでしまいました。

ストーリーの出だしみたいなものは、良くあるタイプのものですね。
遅刻魔の男子高校生が罰で図書室の整理を押しつけられ、そこでミステリアスな少女と出会う、という一見どこにでもありそうなボーイミーツガール的な印象を受けます。
けれども、この図書室という舞台や「願いが叶う本」というキーアイテム、そしてシナリオの独自性故に、非常に奥の深い作品に仕上がっていたと思います。

先ずは、浅井君視点でのストーリーを読んでいく事になり、彼視点でエンド1、2を見る事になります。感じたのは、凄く心理描写が巧みだなぁ、と。
特にあのくらいの時期の男の子の心の動きみたいなものが、とても上手に描写されていて、思わず唸ってしまいました。あっ、めんどくさい事を押しつけられて悪態をつくとかそういう所じゃないよw 図書室の女の子渡辺さんに恋心を抱いていく過程の描写ですね。
いつも図書室に行けば会える。けれどもある日行ってみると彼女は居ない。
こういう女の子のレギュラーの中に入り込んだイレギュラーな行動は、男の子の心を揺さぶりますよねぇ?渡辺さんがナントカ先輩と話している姿を見て、思わず逃げてしまうなんてシーンもなんか感覚的に良く分かる気がします。

浅井君視点で二つのエンドを見ることになるわけですが、どうにもすっきりしない。
物語は決定的な謎を残しているのです。
そこに来て今度は渡辺さん視点のシナリオがプレイ出来るようになる。上手く言えなくてもどかしいのですが、「先に進ませる力」がある作品です。
渡辺さん視点で物語を読んでいくと、かなりダークな世界が見れるようになります。
私は女性ではないのでアレなんですけれども、年頃の女の子にありそうな、些細なそれでいて本人には決定的に重要な問題を渡辺さんは抱えています。
渡辺さん視点になると、選択肢の数が劇的に増えますね。エンドの種類によってはかなりダークで人によってはイヤな印象を受けるレベルのストーリーに。いや、私はそういうの大好きなんです。

ダークな、と言っていますが、別にスプラッタとかそういうのではなくて、寧ろ人間の持つ怖さとか、女の子の持つ怖さみたいなそういうダークさです。

で、話を読み進めていくにつれ「願いが叶う本」なるものの内実が少しづつ明らかになっていきます。渡辺さんは自身の「願い」を叶える為に、その本を探す事に。
この辺りは、かなりファンタジックな世界が展開されていくのですが、同時にかなりの数の選択肢にもの凄いシビアなものが混ざってきます。ファンタジーとダークな世界の融合みたいなものが堪らなくいいですねぇ。

一応、ハッピーエンドは、エンド5みたいですね。
これは明るいエンドです。一方でトゥルーエンドはエンド2のつもりだと後書きにて示唆されています。私はハッピーエンド大好きです。
どのエンドをトゥルーエンドと捉えるのかは、プレイした個人の問題だと思うのですが、基本的にどのエンドもしっかりと完結しており、丁寧に作品が作られている事が分かります。

そうそう、背景画像のチョイスと、その加工の仕方が良かったですね。
割と、背景画像(写真)に対して、キャンバス地加工(?)が多いような気がしているのですが、本作では、半透明の白いドットが画像に覆い被さっており、こういう加工もアリだな、と。何となくですが、洗練されたデザインになっていると思います。
一枚絵も勿論存在しているのですが、意図的に「顔を見せない」絵なんかもあったりします。それが為に、後半での一枚絵にて、やっと浅井君や渡辺さんの顔が出てきた時に、何とも言えない物語を解き明かした達成感みたいなものを感じました。

正直、渡辺さんは凄く可愛いです。
凄く好みです。私はこういう娘さんが大好きです。大体、私の好みは二種類くらいあって、和風のおっとり美人か、本作の渡辺さんタイプに二分されます。ただ、渡辺さんはちょっと蓮っ葉かも?本当にどうでもいい事ですが……。


エンドによっては、かなりダークでブラックな世界になってしまうのですが(男ならヒヤッとするような場面があったり……)、そういうのも纏めて一つの作品として、とても完成度の高い傑作だと感じました。12歳以上推奨という事ですが、みなさん12歳以上ですよね?w
久々に凄い作品を引き当てて、私自身興奮しています。

お勧めです。
兎に角プレイしてみて欲しいと思います。
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by s-kuzumi | 2007-11-27 23:35 | サウンドノベル | Comments(4)
2007年 11月 26日

フリーサウンドノベルレビュー 『似たもの同士』

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今日の副題 「やられたぜ……」


ジャンル:学園アドベンチャー(?)
プレイ時間:一時間くらい
その他:選択肢無し、一本道。



道玄斎です、こんばんは。
今日は、例によって例の如く「あおぞら幼稚園」さんの新作『似たもの同士』です。
一番目にプレイした、なんて事はないと思うけれども、それでもかなり早くプレイしていると思いますよ?
良かった点

・音楽のチョイスがなかなか良い。

・今までの作品よりもテキストが嫌み無く、読みやすくなっている印象

・途中で、かなり意表を突く場面があって、思わず「やられたぜ……」とw


気になって点

・恋愛に至るまでの描写が欲しかった。

・タイトルである「似たもの同士」というキーワードがあまり活きておらず、又ラストがあっさりしすぎたものだったと思う。

ストーリーは、サイトの方から引用しておきましょう。
 
毎日をのんびりと暮らしながらも、友人のパシリとして過ごしていく。
 イジメられたり、いつまでも続くそんな生活に嫌気が差す。
 三学期が始まって数日後、クラスには一人の転入生がやってくる。

「遠野珠乃です……よろしくお願いします」

 その子は前日に公園で出会った女の子だった。
 それから一緒にいるようになるが、それを見ていたイジメっ子は……。

こんな感じです。
あおぞら幼稚園さんの作品はずっとプレイしていますが、主人公の立ち位置が今までに無い新鮮さがありますね。
従来ですと、やたらと熱血の主人公がそのパワーで、あれこれの難題に立ち向かっていく、みたいな感じだったのですが、本作では、主人公はいじめられっ子です。

しかも、主人公が自分の弱さを自覚し、少しづつ成長していくような、そういう描写で今までの熱血路線とは違います。これはこれでなかなかいいですね。勿論、あおぞら幼稚園さんの持ち味みたいなものもちゃんとそこには活きているのです。

今回、プレイしていて音楽のチョイスがなかなか良いな、と思いました。
全体的に、わりと穏やかで優しい曲が多くプレイしていて心地よかったです。あと、どこがとは言えないのですが、テキストがちょっと良くなっていたように感じました(前は悪かったっていう意味じゃないよ)。
以前の作品よりも、何となく読みやすく、嫌みの無い文章になっていて洗練されたきた印象ですね。一つだけ、気になったのは「後で後悔するなよ」という文章があったという点でしょうかね。「後悔」自体が「後に悔いる」ですから、「後で後悔」と書いてしまうと意味が重複してしまうんですよね。ちょっと調べてみたら最近そういう使い方もされているみたいで、それはそれでいいんでしょうかね?言葉っていうのは変質していくものですから、あんまりそういう所を気にしてもしょうがないのかもしれませんが。

さて、本作の大きなテーマは、「いじめ」と「恋愛」という事になりましょうか。
可愛い転校生がやってきたぞ!ってな、言わばありきたりすぎる展開なのですが、その転校生と恋人同士になった事をきっかけに、主人公はいじめに立ち向かうようになります。
こうしたストーリーの運びはなかなか良いですね。
ただ、珠ちゃん(例の美少女転校生)と付き合うまでの恋愛描写みたいなものが、殆ど描かれない為に、珠ちゃんからの告白にちょっと唐突な印象が。この辺り、いじめの描写と併せて、少しづつ珠ちゃんと主人公が近づいていく様子が描かれても良かったかもしれません。

多分、タイトルの「似たもの同士」という文言は、珠ちゃんも過去にいじめられていた、というエピソードから採っているかと思うのですが、なんだかそれもさらりと語られるだけで、ちょっと印象として薄かったかなぁ、と思います。タイトルと内容の密着度みたいなものがあまり濃厚で無かった感じですね。
ラストも結構あっさりしているんじゃないかなぁ、と。ラストでぐわぁっと盛り上げても良かったんじゃないかと個人的に思いました。


ちょっと気になる点を挙げすぎたきらいがあるのですが、一箇所完全に「やられたぜ……」と思う所がありました。ネタバレになってしまうので実際にプレイして確かめて欲しいのですが、「えええ??マジかよ!」と本気で思ってしまいましたw 完全に一本とられてしまいましたね。
あおぞら幼稚園さんは、割と直球な作風なのですが、本作ではそういうわけで一箇所ひねりが利かせてある所がありました。勿論、良い意味での直球さみたいなものはちゃんと本作でも保持されていますよ?

今までの作品とは、ひと味違う印象です。
テキストも良くなっていると思いますし、ひねりも持たせてある。
そろそろ、二時間~くらいの中~長編も読んでみたくなりましたね。
本作まで異例のハイペースで作品をリリースしてきたあおぞら幼稚園。そろそろ今までの集大成のマイルストーン的長編作品が読んでみたいですね。

そういえば、18禁作品も手がけられるとか……。
凄い創作意欲にはいつも頭が下がります。今後もこのハイペースリリースが続きそうで、まだまだ目が離せません。
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by s-kuzumi | 2007-11-26 20:35 | サウンドノベル | Comments(4)
2007年 11月 25日

フリーサウンドノベルレビュー 『Orleans』

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今日の副題 「遠い日の約束」


ジャンル:ファンタジックな伝奇(?)
プレイ時間:一時間半~二時間くらい
その他:選択肢無し、一本道。


道玄斎です、こんばんは。
おおよそ、忙しさの原因を始末出来たので、これから又少しづつ更新ペースが上がるかもしれません。そうですねぇ、師走くらいから前のようなペースに戻れたら、と。
勿論、クリスマスだなんだってのは予定はないですから、ゲーム三昧といきたいものです。
というわけで、今回は「HERMAX」さんの『Orleans』です。
良かった点

・導入部分がなかなか軽快で、楽しくゲームの世界に入る事が出来る。

・イラストが可愛い。


気になった点

・多少、ストーリーに分かりにくさが。

ストーリーですが、気合いの入ったフラッシュが公開されていますので、そちらへリンクを張っておきます。こちらからどうぞ。

ファンタジーと伝奇を足して二で割ったような手触りでした。
私は未プレイなのですが、『Fate/stay night』にちょっと似てるかな?何故未プレイなのに知っているかというと、テレビアニメを見ていたからです。それに関連商品が巷にあふれているので、何となく概要は理解しているという。

タイトルとストーリーの概略を見れば、大体どういうお話か分かるのではないかと思います。
恐らく例の「オルレアンの乙女」でしょうねぇ。
ま、それはともかく、ジャネットのイラストが可愛らしくていいですねぇ。男物の服を着ている所にこだわりがあるような気がします。一枚絵はラストの一枚だけでしょうか?もう少し要所要所で、一枚絵が見れたら嬉しからまし。

個人的にいいなと思ったのは冒頭部です。
まぁ、又例によって学校で昼寝をする主人公なわけですが、その後ジャネットが現れ一緒に暮らす事になるあたりの流れは、なかなか軽妙で物語に読者を引き込みます。
同級生の日本風美人の女の子の描写がちょこっと出てくるのですが、単発キャラだったのが少し残念です。何かしらストーリーに絡んでくるのかと思っていたのですが。。

ジャネットが家政婦として主人公と生活していく日常の描写もなかなか好きです。
ちょっと惚けた所のあるジャネットと、(ご多分に漏れず)妙に短気で冷静で、尚かつ非常識をそれなりに受け止められる主人公のやりとりは、ありきたりではあるのですが、やっぱり見ていて和みます。

最初、読み進めていくと、ちょっと文章が読みづらいかな、と感じました。
というのは、漢字変換率がかなり高いのです。いや、私も今これを書いていて「自分だって結構漢字ばっかりじゃん」と思っているのですが……。
これが、小説とかで「縦書き」だったらさほど違和感はないのかもしれません。けれども、サウンドノベルという形式で、尚かつ横書き、更に文章表示スペースが或る程度制限がある状況下では、意外と漢字変換率が高いと、読みにくいような気がしています。
尤も、途中まで読み進めていくと、慣れてしまうんですけれどもね。

これはどうでもいい話なんですが、私の漢字変換率が高いのには訳があって、私は本当に手に負えない程馬鹿だったので、中学三年生くらいまで、漢字が殆ど書けませんでした……。
せいぜい書けたのは、自分のフルネームと数字、それと小学二年生くらいまでに習う程度の漢字しか書けなかったのです。
その後、紆余曲折を経て、漢字も何とか人並みくらいには書けるようになったのですが、その時の反動か、やたらと漢字に変換してしまうクセが付いています。見やすさって事を考えると、適度な漢字変換に留めておいた方がよさそうです。


本題に戻りましょう。
ジャネットとの穏やかな生活は、突如として崩壊するわけですが、冒頭部から「イヤなヤツ」として描写されつづけてきた学校の先生が一枚噛んでいた、っていうのは意外性があっていいですよね。
先生との接触によって、主人公はジャネットの過去や自分を取り巻く状況を認識していく事になります。先生も完全にイヤなヤツっていうわけじゃなくて(ちょっとラピュタのムスカ大佐っぽいけど……)、彼も又ジャネットに対して愛情を持っていたからこその行動だと、ラストの方で明らかになります。
このあたりから、世界観といいますか、物語の仕組みといいますか、まぁそういうものが明かされていくのですが、やや分かりづらさがあったかな、と。
プレイしていくうちに理解できていく所もあるのですが、何となくすっきりと理解出来ていく、という感じではなく、ラストのあたりでも消化不良感があったので、そこの所が気になりました。
正直、最後の約束は、果たされる事はあるのかしら?と色々考えてしまったという。


後半はかなり伝奇っぽい感じになるのですが、本作の一番の見所はやっぱり、ラストシーンです。先に少し触れた一枚絵が出てくる所です。
物語が収束していく最も美しい一点。そこに効果的に一枚絵が使われていてとても良かったです。又、香水なんてちょっとしたアイテムが絡むのもなかなか巧みだな、と思わされました。


大体、一時間半~二時間くらい。
ファンタジーと伝奇が混ざり合った世界を、是非楽しんでみて下さい。
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by s-kuzumi | 2007-11-25 17:52 | サウンドノベル | Comments(0)
2007年 11月 24日

フリーサウンドノベル関係の雑記 箸休めvol.15

道玄斎です、こんにちは。
連休ですが、如何お過ごしでしょうか?良い天気ですね。
良い天気なのですが、私は忙しくてやはりマシンの前から離れる事が出来ません……。希望としては今日・明日でケリを付けてしまいたいお仕事なのですが、果たしてどうなることやら。

さてさて、NaGISA netのNaGISAさんが『フリゲレビュワーに33の質問』なるものをやっておられました。ということで便乗して私もちょっとやってみる事にしますw
いや、もうこういう息抜きがないと腐っちゃうのよ……。

一応、ノベルゲームを主体にして解答していこうかと思っています。
では、早速。



Q.01:あなたが最初にプレイしたフリーゲームはなんですか?

んー、のっけから難しい質問ですね……。
多分Windows95で動く何かだったような気がします。当時、コンピュータは大嫌いでした。さわるとすぐにフリーズするし、「何が出来るのか?」が分かっていなかったからどうしようもない「コンピュータ嫌い」になってました。
それが、コンピュータ無しでは生活出来ない世の中になるとは……。


Q.02:それはいつ?

多分1996年とかそのあたりじゃないでしょうかね?
今でも覚えているのは、ゲームじゃなくて、詳しい人がネット接続をしてくれてまっさきに「Yahoo!」をブックマークしてくれた瞬間だったりします。


Q.03:きっかけはなんでしたか?

そりゃ、暇だったからと、コンピュータで楽しい事が出来るのであればやってみたかったという好奇心でしょうな。結局、殆どゲームらしい事も出来ずにコンピュータ嫌いになってしまうのですが……。


Q.04:それからレビュワーデビューまでのフリゲ遍歴を(ざっと)教えてください。

マシンを所有していても、どうにもマシンを「使う」という事が出来ずにいつまで経ってもマシンに「使われて」いたわけですが、一冊の本を読んで一気に世界が開けました。
ツールの使い方関係の本だったのですが、そこで拡張子なるものを知ったり色々学びました。当時の趣味はバイナリファイルだろうと何だろうと手当たり次第に「メモ帳」で開いて遊ぶ事でした。

フリーじゃないのですが、将棋のゲームなんかを割とやっていた気が。
ちなみにフリーゲームになると、かなり時代が飛んで『安所通りの殺人事件』などが、かなり初期にプレイしたものだと思われます。一応推理モノのノベルゲームって事でいいのかな?

その後、使用マシンがLinuxになったりしてご多分に漏れず『NetHack』というローグライクゲームを馬鹿みたいにやりました。RPGなわけですが、あそこまで自由度の高いゲームはもう出てこないんだろうなぁ、と思いますね。
「ゲームオーバー」になっても楽しい、というゲームは実は少ないですよね。『NetHack』の場合は、先ず空腹で死亡とか、神様の怒りに触れて死亡するとか、お店で店主を攻撃して返り討ちに遭うとかw 多彩な死亡原因があって死んでも笑い飛ばせてしまう魅力がありました。寧ろ普通に戦闘で死ぬ方が希かも?w

で、段々とフリーゲームなるものが一般的になってきて、サウンドノベルといいますかノベルタイプのゲームに嵌りました。私のプレイ人生の初期で最も印象に残っている作品は『柵の淵』です。ここから加速度的にフリーのサウンドノベルをプレイするようになります。こうやってここでレビューを書くまでに300~400本くらいはあれこれプレイしたハズです。


Q.05:あなたが最初にレビューしたフリーゲームはなんですか?

一応、『ナルキッソス2』という事に。

Q.06:それはいつ?

某SNSで、友人向けにレビューみたいのを書いていた事はありますが(頑張って書いたけど誰もプレイしてくれなかった!)、本当に「レビュー」という形で書き出したのは上に書いた『ナルキッソス2』で、今年の七月の終わり頃です。まだ四ヶ月くらいしかレビューを書いていない全くの新参者でありますよ。


Q.07:きっかけはなんでしたか?

活動実態の無いサークルの活動にしようと思って……。
実際、私自身がサウンドノベルというタイプのゲームが元々大好きでしたし、それなりの数はプレイしてきていました。又、へたくそな文章でいつも申し訳ないと思っているのですが、何かを書いたりするのは結構好きみたいで、丁度いいかと思い、活動の柱にしてしまいました。が、今は何故かこっちがメインになっているという。


Q.08:最初のレビューが残ってたら、ここにアドレスをどかんと公開!

普通にここで見れるハズです。興味があればどうぞ。


Q.09:今読み返して、どうよ?

拙いです。
いつもいつも自分の書いたモノは拙いなぁと思います。作品の魅力をすくい上げたいという大層な希望を持ちつつ書いているのですが、満足出来るモノが書けたという事は全然無いです。
たまに、過去の書いたものもこっそり修正しているんですよ?


Q.10:今までのフリゲレビューの本数は?

プレイ数は多いけれども、レビューになるとがくっと減って90ちょいくらいです。勿論、「番外編」もカウントしています。
年内に100本越えが目標です。最初は、一日一本書くぜとか思っていたのですが、やはりそれは非常に厳しい茨の道なのでありました。


Q.11:月に何本くらいフリーゲームをプレイしてますか?

どのくらいかしら?最近はなんだかんだで10~20くらいかしらね。


Q.12:新作情報収集の時、役立ててるサイトとかあります?

・ビリジアン
・ふりーむ
・無料ゲーム厳選サイトゲームタウン
・フリーゲーム総合サイト/毎日遊ぼう!おもしろフリーゲーム集
・ベクターゲームズ
・ベクター
・AnyWare+
・100%ふりげストア

大体、このあたり。
何となくだけども、ふりーむと100%ふりげストアが多い気がする。


Q.13:レビューするのは、全体の何本に一本くらい?

選んできたゲームによって違うからねぇ。
三本やって三本とも面白かったら、三本とも書きます。
妙に更新の間隔が空いている時は、色々ゲームを探している時だと思って下されば。


Q.14:レビューする基準は?

自分が楽しめたかどうか。


Q.15:一本レビューするのにどのくらい時間をかけますか?

小一時間くらいかな。割と長文なので、其の分余計に時間が掛かってます。
けれども、作品の分量にもよるし、一概には言えないです。
それよりも、一本書く間に煙草を3本くらい吸ってしまうのは良くない事でしょうか……?


Q.16:レビュー作成に主に使っているツールは?

スクリーンショットを撮る際に「ClipDesk」を使います。あと画像のサイズ変更は「gimp」を使う事が多いです。エディターで文章を書くなんて事は、ブログですからしません。もう直接書いてしまう。だからこそ雑なのかもしれないけれどもw


Q.17:書く時、気を付けてるところとか、こだわりとか、もしよかったら教えてください。

自分がプレイして感じた「面白さ」とかそういうのを大切にしたいです。
あと、割と主観的と言われがちなんですが、実は一定の客観性みたいなものも確保出来るように頑張っています。例えば「個人的には」とかそういう文言が頻出しますよね?それですw
あとは、やっぱり個々の作品の持つ「面白さ」をすくい上げたいという気持ちがいつもあります。


Q.18:ここだけの話、作者に連絡取ってます?

基本的に取っていません。
これは結構難しい問題があるんじゃないかなと。「気になって点」なんかも挙げているので、あんまり作者様と仲良くなっちゃったらそういうのが書きづらいですよね。
ただ、個人的に凄い感銘を受けた作品だったりすると、アンケートに答えたり、メールを送らせて頂いております。


Q.19:今までプレイした中で、とびきり好きなフリーゲームを挙げてください(複数回答可)。

五段階評価の時に5を付けている作品。
三段階評価にしてからの、大吟醸の作品。

けれども、好きなゲームと味わいのあって気に入っているゲームっていうのは、完全に一致しないから難しいですよね。


Q.20:注目してる作者さんは誰ですか?

今、一番注目しているのは、「花を吐く抄女」さんです。
『挽歌の候、如何お過ごしでしょうか』はもっと評価されていいと思う。


Q.21:正直、苦手なジャンルってあります?

特に無いと思います。
が、やったらエンド数の多いミステリーとかは、気が短いものでちょっと苦手かもしれません。


Q.22:男性向け、女性向けとか、気にしますか?

女性向けはたまに凄く面白いものがありますね。
あまりそういうセグメンテーションは気にしないのですが、ハードはBLとかはちょっと……w


Q.23:最近、ゲームをお金払ってプレイしてます?

商業のノベルタイプのゲームもたまにやってます。まぁ18禁の美少女ゲームってヤツですがw
最近購入したのはチュアブルソフトの『Sugar+Spice!』です。
「いつでも告白出来る」という斬新な仕組みが良いですねぇ。といっても、インストールしただけで全然プレイ出来ていないのですが。。。


Q.24:同業者で、尊敬してる方がいたら、告白しましょう。

同業者っていうと、レビューを書いていらっしゃる方でしょうかね。
皆さん、それぞれ個性的なレビューを書かれているのでみんな尊敬していますが、特にNaGISA netのNaGISAさんは憧れであり、目標です。


Q.25:同業者以外で、レビュワーとして目標にしている人はいますか?

ノベルゲーム以外のレビューをあまりみないのですが、刃物関係だとWILD KNIFEのZENさんですかね。


Q.26:フリーゲーム作ってみたいとか、あるいはもう作ってるとか、ありますか?

鋭意制作中であります……。
設定なんかを考えるために、本を一週間に一度大量に買い込んでくるのですが(20~30冊くらい?)、最近はこれらの本も消化出来ない程忙しいので、一時中座しています……。


Q.27:レビュー以外に創作活動をしてたら、教えてください。

何を以て創作活動とするのか、いまいち分からないのですが、たまに雑誌やネットの片隅なんかに文章が載ったりしています。ハンドルネームで調べても出ないよ?


Q.28:こんなフリーゲームがもしあったら、レビューしてみたい!みたいなアイディア、ありますか?

特には。自分好みであれば、どれもレビューしてみたいです。


Q.29:フリゲレビューをしてて、良かったと思う瞬間は?

作者様、愛好家やレビュワーの方と、お近づきになれた事でしょうか。
最近では「さくらミント」さんの冬コミの作品のライナーノーツを書かせていただいて、あれは嬉しかったです。
あとは、こんな見づらいレビューを参考にしてくれている人がいる、というのも非常に嬉しいです。


Q.30:逆に、つらいことがもしあったら教えてください。

今のところは特には。
まぁ、今後そういう事も出てくるんでしょうよw


Q.31:あなたにとって、フリゲレビューとは?

自己満足、趣味です。
啓蒙活動なんて大げさで烏滸がましい事は絶対に言えないけれども、フリーでこんなに面白いゲームがあるんだぜ?って事を伝えたい気持ちはあります。面白い作品をみんなで共有出来たら一番楽しいぢゃないか。


Q.32:これからの抱負を聞かせてください。

いつも通り頑張っていきます。
少しは読みやすくしたり工夫をしないとね。


Q.33:最後に一言!

結構長かったですね……。
なんだか腰が痛くなってきました。ぼちぼち作業に戻ろうかと思うのですが、最後に……。


作者様へ
いつも面白い作品を、フリーで提供して下さって感謝しております。どうぞこれからも素晴らしい作品をリリースしていって下さい。

読んで下さっている皆様へ
本当に、駄文におつきあい頂き恐縮です。私の書いたモノが皆様の参考になりましたら、それに勝る喜びは御座いません。
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by s-kuzumi | 2007-11-24 13:47 | 日々之雑記 | Comments(0)
2007年 11月 22日

フリーサウンドノベルレビュー 『どうしようもない僕に悪魔が降りてきた』

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今日の副題 「現代社会への警鐘……なのか?」


ジャンル:モテない男によるモテない男のための純愛アドベンチャー(?)
プレイ時間:2時間くらい。
その他:選択肢の代わりに要所要所にタイピングモードが。



道玄斎です、こんばんは。
大分、忙しさが軽減されたのですが、まだ少しだけ作業が残っていて全力で遊べません。
二日くらいここも更新出来ませんでしたね。毎日見にきてくれた方には申し訳なく思っております。
これはまぁ、言い訳なんですが、ちょくちょく時間を見つけては短そうなノベルゲームをプレイしていたのです。けれども、なかなか好みにあうものが見つからなかったのでした。
というわけで、久々に楽しめたゲームを発見したので、ご紹介致します。
ヨーグルシンジケート」さんの『どうしようもない僕に悪魔が降りてきた』です。
良かった点

・音楽にこだわりが。手垢にまみれていない音楽を多くチョイス。シャンソン(?)がヴォーカル付きで流れる場面もあったりなかなか楽しい。

・タイピングゲームとノベルゲームの合体。ありそうで無かった(或いは既にあるのかも?)組み合わせ。斬新で面白いと思う。

・中身は意外とまともなストーリー。


気になった点

・大量の本・映画・漫画などの引用が文章に組み込まれており、元ネタが分からないものも多く、分からない人は置いてけぼりにされるかも。

・割と下ネタが多い。しかもタイピングモードで現れるので、自分の育ててきた変換が、一挙に怪しいものにw

ストーリーは、サイトの方から引用しておきましょう。
舞台は小さな地方都市。
モテないあまり悲惨な高校生活を送る主人公。
そんな彼はある日、自らを悪魔と称する少女と出会う。
「人を喰らう」という悪魔の魔の手を口八丁で切り抜けるべく、
精子生死を懸けた性器世紀の舌先三寸戦が今、幕を開ける。


全編に渡りモテない男の嘆き、悲しみ、妬み、嫉み、開き直り、そして真実の愛が炸裂する
13歳以上のモテない男性向けノベル+クレイジータイピングADV。
ノベルパートでモテない少年の生き地獄に涙し、
タイピングでヒロインと愛のチカラでバトルする新感覚のバカゲーです。

内容の都合上、モテる男性および女性のプレイは堅くお断りします。
どうしてもプレイしたいなら100万円払ってください。

大体、このストーリーで、この作品がどんなものか悟って下さいw

ちょっと下ネタが多すぎたりして、クセのある作品ですね。
けれども、意外と楽しく遊ぶ事が出来ました。プレイしていくうちに既視感が。それもそのはずあの『ふらすと!レヴォリューション』の作者様だったのでした。世界観(というかクラス?)は繋がっていますし、登場人物も共有されています。
前作『ふらすと!レヴォリューション』を更にテンションを上げ、尚かつ洗練させたものが本作、という印象です。

人間を食べる悪魔の女の子と、口先三寸で渡り合う、っていうのが大まかなストーリーラインなんですが、最後までプレイすると、この現代社会では寧ろ悪魔の方が純粋で純真なんだなぁ、と思ったり。そういう現代社会に対する警鐘みたいな所も若干あるのかな?と思いました。
ま、寧ろ作者様の現代の若者の乱れに対する怒りというか地獄からの叫びと申しましょうか。そんな感じです。
主に若者の性の問題なわけですが。といっても、説教がましいなんて事はないので、安心してプレイしてみて下さい。
けどまぁ、そうですよねぇ。最近の若者は乱れている、なんて年寄りじみた事を言いたくなってしまうくらいに(そしてどの時代の年寄りも同じ事を言うハズ)、今の若者は乱れていると言わざるを得ない……。二極化なんて馬鹿みたいな事は言わないけれども、「非モテ系」に対する風当たりの強さは確かに年々強くなっていっている気がします。
なんていうか、我が先輩でもあるアキバのドストエフスキーこと本田透氏の主張に近いものが、前編に渉って繰り広げられます。

正直、なじめない人には全くなじめないかもしれませんね。
まぁ、私なぞは結構共感してしまう所が多かったんですがw

そうそう、音楽が多彩で、良かったと思います。
中には聴いたことあるぞってな曲もないことはないのですが、割と新鮮な音楽が多い。しかもシャンソンと思しきものもBGMで流れたりと楽しい演出だと思います。

忘れちゃいけないのが、本作がノベルタイプのゲームでありながらタイピングゲームの要素も持っているという点です。
悪魔の女の子をたたみかける為に、恥ずかしい(そして微妙に下ネタ満載)な台詞をタイピングしていくという。難易度はさして難しくはないと思います。私のタイピングだと大体17秒くらい余して打ち終わるくらいですから(って全然具体的じゃないですが)。まぁ、カマキリ拳法打ちをするような人じゃなければ、大丈夫なレベルだと思います。
「あとがき」を読むと、選択肢の代わりにタイピングを取り入れた、と述べられていました。アイデアとしてとても面白いですよね。ちょっとした緊張感を持ちながらプレイ出来るので、ダレたりといったことは少ないんじゃないかと思いました。

ただ……、まぁ恥ずかしいor下ネタ系の台詞を打たないといけないわけで、そういうネタが駄目な人にとっては拷問でしょうw 私は結構なんだかんだで楽しんでしまいました。

下ネタや、本田透的な主張を除いてストーリーを眺めてみると、非常にまともなストーリーである事に気がつきます。バカゲーだなんてとんでもない。寧ろ或る意味で「ありきたり」と評しても良いくらいなのかもしれません。
ですが、ゲームを実際にプレイしてみるとそんな事は全然気にならない。モテないキモメンが頑張って悪魔の女の子を(タイピングで)口説く、というこのゲームの最大の特徴が「ありきたり感」を見事に払拭している印象です。こういう所に作者様のセンスの良さを感じますねぇ。

センスの良さって話で、もう一点。
アイキャッチが凄いんです。黒い画面に白字で偉人の名言みたいなものが出てくるのですが、出てくる偉人はみんな「非モテ系」w いかにキモメンと呼ばれる男が「生きづらい」かを蕩々と語ってくれますw
内容の是非はともかとしても、このアイキャッチはなかなかセンスがあるんじゃないかな?と。


ただ、主人公である今西君が、悪魔娘のるーかちゃんに恋をしていく過程みたいなものの描写は薄いです。実際はそこまで気にならないかも。結構、勢いで押し切っちゃうみたいな所があるわけですが、それも又本作の魅力でしょうね。


文章ですが、まぁ、引用だらけでまさしく中世の物語作品を読んでいるようです。
元ネタが分かる人はいいんですが、全然元ネタが分からないと置いてけぼり感を味わうかもしれません。幸いにして私は半分くらいの元ネタは分かりましたので、そこまで支障を来す事はありませんでしたが。
とは言っても、下ネタと、元ネタが分からないとどうしようもない部分が存在している点、やや気になりました。ま、シリアスな話というよりも「ギャグ」作品だと思いますし、気にしてもしょうがないのかもしれません。

下ネタやモテない男の叫びを直視出来る人は、是非プレイして貰いたい作品です。
二時間とそれなりの分量はあるのですが、楽しい作品ですので割とあっという間にプレイが完了すると思います。楽しんで笑いながらプレイしてみて下さい。
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by s-kuzumi | 2007-11-22 20:19 | サウンドノベル | Comments(0)
2007年 11月 19日

フリーサウンドノベルレビュー 『隣人は静かに魔法少女』

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今日の副題 「少女は心の中に……」


ジャンル:魔法少女(?)アドベンチャー。
プレイ時間:一ルート30分~一時間くらい。
その他:全部で三つのエンディングあり。選択肢によって分岐。



道玄斎です、こんばんは。
なんだか、昨晩からメンテナンスで随分と長いことアクセス出来なかったようです。
忙しい忙しいと言い続けて来たわけですが、何とか作業の終わりの目途が立ってきました。これが終われば暫くかなり悠々自適な生活が送れます。もう少し……、もう少しなんだ……。
さて、今回は「交信局ソフトウェア」さんの『隣人は静かに魔法少女』です。
良かった点

・美麗にして、個性のあるイラストが沢山使用されている。

・設定が面白い。思わず珈琲を吹いてしまったり……w

・脇役がしっかりとしていて、短いプレイ時間ながら密度は高かったと思う。


気になった点

・せっかくのイラストが、メッセージの表示領域でせいで見づらくなっていた。又、クリア後にギャラリーモードがあっても良かったかも。

・若干BLっぽい要素が無いわけでもない……w 苦手な人は注意。

ストーリーは、紹介ムービーなどもあるようですので、サイトのURLを張っておきます。こちらからどうぞ。


いや、面白かったです。
何度も珈琲を吹いてしまいました。こういうノベルタイプのゲームは基本的に一人でプレイします。だから画面に向かって黙々と文章を読み進めるわけですが、本作では、私は「まじかよ……」とか「うわぁ……」とか独り言を連発してしまいました。
一見、ただの(?)魔法少女モノかと思いきや、その実、かなり凝った設定(変わった設定)で面白かったですね。

先ず、魔法少女の正体が、30歳の無職の冴えない男、というw
正義の組織から渡された謎のクスリを使用する事で、「魔法少女メイプレード」に変身するわけですが、変身シーンもかなりこだわってます。
魔法少女の変身シーンって、まぁ、少しづつ大事な所を隠しながら全裸になって変身が完了しますよね?ああいうノリのイラストが付いています。

又、イラストのギャップみたいなのも面白いですよね。
可愛い魔法少女メイプレードが、あんなマジで冴えない30歳の男だとは……。
悪の組織の幹部のユーマも可愛いですよねぇ。私は寧ろユーマの方が好みでした。
けれども、ユーマは女装していて中身は男で……w
ちなみに、この魔法少女(男)はアパートみたいな所に住んでるわけですが、隣人が悪の組織の幹部ユーマですw


正義の組織と悪の組織の対立を軸にしながらも、恋愛が一応メインという事になるんでしょうか。正義の魔法少女(実は男が変身して少女になっている)が、悪の組織の幹部のユーマ(男が女装している。当初メイプレードはその事実を知らないw)に恋をする、というなんだかややこしい設定ですが、このひねりの利いた設定がいいですね。
なんだか『とりかへばや』みたいな感じです。そういえば『今とりかへばや』でも、女装している本当は男性の尚侍に、男が言い寄ってきて男だとバレてしまうのですが、「もう男でもいいや!」と開き直って襲いかかるのに、ちょっと似てます。

作品のテイストはやっぱり「ギャグ」って事なんでしょうか。
かなり随所随所に、笑いのタネが仕込まれています。
こういう或る意味でちょっと倒錯した設定は、やっぱり鎌倉時代以降の物語文学に良くみられるタイプのものですね。あまり知られていない作品ですが『風に紅葉』という作品があります。これも男色っぽい描写が出てきて、何とも面白い作品です。
だから、本作は奇抜な設定なんて言っちゃ駄目なんじゃないかと。寧ろ我が国の伝統的な文学の流れを汲んでいるのではないかとw
たまに、ちらほら書いてるわけですけれども、あまり社会一般からみて評価されない「ライト」なモノ(ライトノベルとか漫画とか、アニメとか)こそが、日本文化なるものを結構正しく継承しているような気がしてなりません、少なくとも私にとっては……。
又、余計な事を書いてしまいました。

そうそう、モスオなるなんだかやる気なさげな名前を持つ、ユーマの部下(アンドロイド)が脇役として、光っていましたね。主人であるユーマを思いやったり、「メイプレード=隣に住んでる冴えない男」という事実を一人だけ正確に把握していたりw 尚かつ「メイプレードがユーマに恋をしている」という事まで知ってるという。
ラストに至る流れでも、名脇役としての役どころをこなしており、脇役が積極的に活きてくる点は評価したいですね。
そういえば、エンディングには(エンディング№1では)エンディングテーマ(ヴォーカル入り)を聞くことが出来ます。ギャグテイストは満載ですが、一本のゲームとして完成度は高いと思いますよ。


さて、気になった点ですが、味のある良いイラストが付いているのにも関わらず、結構見にくいです。それは、文字表示領域が画面全体にわたっている為に、丁度イラストを覆ってしまうような形になっているんですよね。勿論、半透明な訳ですが、下の絵が(特に色合いが)わかりにくくなってしまっていて、残念でした。ですので、スクリーンショットはタイトル画面を。
又、短い作品にしては、一枚絵の数も多く、ギャラリーモードがあったらもっと楽しめるのになぁ、と思いましたね。

結局、魔法少女と悪の幹部は、男同士の恋愛という事になるわけですが、BL嫌いな人でもそんなに違和感や嫌悪感を抱くことなく読んでいけるんじゃないかとは思います。
それぞれが、異性として相手を認識しているわけですからね。まぁ、そうは言っても拒絶反応を示す人もいらっしゃるだろうという事で、一応「気になって点」に挙げておきました。


さっくり楽しく遊べる良作だったと思います。
こういうある種の「突き抜けた」作品がもっと増えるといいですねぇ。
先ずは、気合いの入った紹介ムービーを見てみて下さい。きっとプレイしてみたくなるはずです。
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by s-kuzumi | 2007-11-19 20:33 | サウンドノベル | Comments(0)
2007年 11月 17日

フリーサウンドノベルレビュー 『桜日和』

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今日の副題 「熱血教師あらわる」


ジャンル:熱血教師アドベンチャー+恋愛(?)
プレイ時間:3~4時間くらい
その他:二箇所選択肢アリ。最初の選択肢では誤ると即死。次の選択肢ではエンディングが分岐。


道玄斎です、こんにちは。
昨日は、もう十年振りくらいに、午後十時に就寝という荒技をやってしまいました。いや、ちょっと本気で疲れていたもので……。

というわけで、今回は「あおぞら幼稚園」さんの『桜日和』です。
結構前にプレイした記憶があるのですが、何故かファイルが無かった為、もう一度ダウンロードして最初っからプレイしました。
いつものように、凄い熱血が楽しめる作品だったと思います。
良かった点

・熱血と物語のテンションの高さが相まって、なかなかスピード感のあるプレイが楽しめる。

・女の子のイラストも作品の雰囲気に合っており、可愛らしいものだった。


気になった点

・かなりご都合主義的な所が。

・ラストの恋愛描写が些か唐突かも。

ストーリーはサイトから引用しておきましょう。
「はい、ありがとうございます。」

携帯に一本の電話が掛かってきた。
その内容は、明日から俺がお世話になる学園からの電話だったのだ。

先生になる夢が俺にはある。これはその一歩になるのだ。
仮ではあるが明日から俺は、教育実習生。…つまり先生見習いだ。

小さな時に交わした言葉、

『貴方なら先生になれるよ。』
『なった方が良いよ!』

それをキッカケに必死に勉強して教育実習生にまでなった。
名前を顔も覚えてないが、俺の運命を変えた幼馴染達。

「………明日から頑張るぜ!!」

そこで出会う生徒達…。トラブルに巻き込まれつつも過ごす日常。
━━━だがしかし、それだけでは終わらなかった。

学園に狙う、黒い影。生徒達を守り通すことは出来るか!?

こんな感じです。

熱い!熱血です!
今まで何度となく取り上げている「あおぞら幼稚園」さんの初期(という事でいいのかしら?)の作品の一つです。本作を皮切りに怒濤のリリースラッシュが続くわけですが、その最初期の本作は、兎に角熱い。熱血教師モノです。

教師モノというのは、そもそも人気のある題材でして、ドラマやらなにやらでも一定の人気を確保していますよね。私も「金八先生」とか若い時結構好きでした。


教育実習として、学園に赴任する事になった主人公神崎。
息つく暇も無いほどの事件の連続に遭遇し、「生徒を守る!」という熱い思いでそれを解決していきます。
こういう中途半端な熱血じゃなくて寧ろ清々しい程の、熱血はいいですねぇ。
熱血+次々起こる事件というコンボで、特に前半かなりスピード感のあるプレイが出来るんじゃないかと思います。多少の粗なんかを隠してしまう程のパワーがそこにはあるのです。

主人公は教育実習生、という事なのですが、ちょっとリアリティの欠如が気になった面はあります。一応私も昔、教職課程を履修していますから。無免許ですがw
大抵の場合、大学生が、通常の授業とは別枠で「教職課程」という課程を履修する事で、教師への道が開けます。本作の主人公は、なんだか学生ではないと記されていて、大学卒業後に、通信教育で必要単位を取得したんでしょうかねぇ?細かい所を気にしすぎですか?w
ちなみに関係ないですが、お坊さんや神主になる為には「神職課程」とかそういうのを履修し、必要資格を満たせばOKです。基本的には教職と一緒です。

教職と一口に言っても、中学校・高校は別の資格になりますが、必要とする殆どの単位は共通していますから、一緒に取得するのが一般的です。大体40~50単位くらい(年々増える傾向にあるみたいです)教職課程として履修する事になります。
小学校の先生になるのはかなり大変です。何しろ全教科を一人の先生が教えないといけないわけで、取得しなければいけない単位が非常に多くなります。
いづれにせよ、この教職課程にプラスして、学部での専門課程の単位が教職には必要になるわけです。

教職課程として履修しなければならないものは、それぞれの教科の「教授法」とか、「教材研究の仕方」とかは勿論の事、「教職概論」とかはたまた「法律」とかも学ばなければならないのでした。あと体育とかもね。

こうした単位を地道に履修し、大学四年時に、「この年度で教職課程を全て履修出来る」という見込みのある者だけが、「教育実習」へと向かう事になります。
本作の場合、一週間の実習期間が最初に提示されているのですが、実際は三週間くらいが標準でしょうかね。割と受け入れ先の学校によって違うのですが、早い所で二週間、標準で三週間くらいだと思います。大体、約一月ばかり実習を経験しないといけないのです。
まぁ、一週間っていうのは流石に無いんだろうなぁ、と。
実習を終え、必要単位を全て取得すればめでたく教員免許を入手出来るわけです。
ちなみに、実習先は大体自分の母校です。まぁ、だから割と簡単に実習が終わってしまうなんてケースもあるんですけれども。

そんなわけで、多少本作の教育実習なるものにリアリティが無いような気がしない訳でもなかったり……。しかもどうも、本作の主人公は給料が支給されてる気配があるんですよ。
教育実習なんてのは「お願いしてやらせて貰う」という立場なわけで、当然ただ働きです。寧ろこっちが担当してくれる先生に少しお金を包む、なんていう悪しき慣習もあるくらいで。


けれども、そんな細かい事を吹き飛ばすパワーが本作にはあって、それが最大の魅力ですね。なんて言うか、ご都合主義的な所が多分にあって、そこが気になる点ではあるのですが、同時に大きな魅力にもなってるんですよね。
勢いの凄さが、粗をカバーしているという印象です。

生徒に襲いかかる事件は、生徒同士のもめ事からテロリストの襲撃まで(!)様々です。
なんだか割とエッチ系に話しがいきがちな気がしないでもないんですがw バラエティに富んでいて面白さは十分確保されていると思います。
妙にすれた生徒が出てこないというのもいいですねぇ。みんな素直でいい子。悪い事をしてもちゃんと反省出来る子ばっかりです。そういった意味で安心してプレイ出来ると思います。
イラストも作品の雰囲気にあった、可愛らしいものです。
私の好みは、なんと言っても「葉月さん」です。ああいうタイプの子に、ぐらっと来てしまいます。


さて、気になった点ですが、後半部に割と多く出てくるような気がします。
「お約束のオンパレード」みたいな所もあるんですけれども、本作の場合、それはむしろ魅力として評価されるべきだと思うので、そこは割愛します。
で、後半部、特にテロリストが学園を襲撃するくだりなんですが、なんでテロリストが学校に?という根本的な疑問を禁じ得ません……w しかもテロリストといいつつもその内実はただの強盗にしか見えないという。テロリストの首魁は熱血教師(教育実習生)神崎の行動によって、すぐさま改心してしまいます。まぁ、それはいいとしても、なんだかテロリストが学校を襲撃して、生徒を人質に取ったぜ、っていうと話が大げさすぎる気がするんですよね。
普通の強盗とか、そういうのでも良かったのかも。あー、けれども強盗でも学校なんて狙うかなぁ?しかも立てこもりまでして……。

もう一点。
エンディング付近で、恋愛描写が出てくるんですが、ちょっと急展開すぎるかなぁ?と。
最終的にヒロインが二人、という事になるわけですが、あんまりそれ以前にその二人と恋愛に移行していくような描写がないんですよね。
それはヒロインであろうと、他の生徒であろうと平等に「生徒を守る」熱血教師だからこそなのかもしれませんが。

例えばですよ?
事件の中に、このヒロイン絡みのものを入れて、事件解決後に、お互いがお互いを意識し合うくらいの描写があっても良かったんじゃないかなぁと。
それっぽいヒロインがいないわけでもないんですが、どうにも恋愛を結末として持ってくるには薄い印象でした。
先生に普通の好意を持ってくれている子と、恋愛感情を持ってくれている子の書き分けみたいなものも必要ですかね。

もう一つ、恋愛に関していえば、主人公神崎は、生徒とのキスシーン(目をつぶってろ、と言われて律儀に目をつぶっていたら生徒にキスされちゃった。うらやましい!)を校内新聞で取り上げられ、クビになるわけですが、ラストではヒロインと愛を確認しあって校内でキスしてしまうという……。
まぁ、しょうがないっちゃしょうがないんだけどもw 


正直、勢いやパワーが本当に凄いので、気になる点はあるものの、そういうのを押し切ってしまう「力」のある作品です。色々と気になる点も挙げたりしたのですが、プレイし終わっての感想は「面白かったなぁ」と素直に思えるものとなっていると思います。
妙に陳腐な所もないわけじゃない。けれどもそういうのも笑いながら読めちゃうような、そういう作品です。
今月中に一本(本当は先月のハズだったが延期した模様)、また新作がリリースされる「あおぞら幼稚園」。まだまだ追っていきますよ?
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by s-kuzumi | 2007-11-17 14:18 | サウンドノベル | Comments(2)
2007年 11月 16日

フリーサウンドノベルレビュー 『DANGER ZONE』

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今日の副題 「正統派"館"脱出モノ」


ジャンル:ホラー、館脱出(?)
プレイ時間:一時間くらい
その他:選択肢アリ。間違えると即死、セーブはこまめに。グロテスク描写もアリ。本レビューはYuuki!NOVEL版にてプレイしたものです。


道玄斎です、こんばんは。
今まで、"館脱出型"のホラー作品を扱ってきませんでした。以前書いた『柵の淵』なんかはそれっぽいですけれども、寧ろそっちは人間関係を巡るドラマみたいな方がメインだったので、少し違うのかなと思います。
というわけで、今回は「DANGER ZONE」(猫まんまさん)さんの『DANGER ZONE』です。続編もあるようですが、本作は一応一つの作品として完結していると思しいので取り上げる事にしました。
良かった点

・正統派の館脱出を楽しめる。随所随所に良い意味で「いかにも」な描写が。

・中身の充実度に比してプレイ時間は短め。さっくりと遊べる。


気になった点

・どうもすっきりとしないラストw

ストーリーは、私が簡単に纏めておきましょう。
新入社員の野村真一は、研修として同じ新入社員の仲間達と共に、研修センターに連れて行かれる事となった。
しかし、着いた場所に研修センターは無く、不気味な洋館が建っているだけだった。そして、謎の生き物が襲いかかってきて……。

とこんな感じです。


久々に、こういう館脱出モノをプレイしました。
昔、何本かこうした形式のゲームはプレイしているはずなんですけれども、あまり印象が残っていなかったりします。
久々にプレイしたからか、本作は興味深くプレイしました。

まぁ、言ってしまえば「お約束」のオンパレードです。
館に閉じこめられ、怪しい陰謀が明らかになって、殺人鬼に追い詰められて……、と。
けれども、異常状況下での人間の心理みたいなものにもスポットが当たっていて、そういう所は面白いですねぇ。一見、善人みたいなヤツが豹変する、なんていかにもありそうなリアリティが存在していて良かったと思います。
そういえば、立ち絵は存在しないのですが、「実写」の顔写真が随所に出てきます。非常に珍しいですよね。実写の顔写真を使う事で、リアリティみたいのは良く出ていたと思いました。


全体的に見れば、怖いというよりも「面白い」という感じかな?
多少、グロテスクな描写なんかもあるわけですけれども、さほど気にならないかもしれません。
怖さよりも、「どう脱出していくのか?」というパズルみたいなそういうテイストの作品ですかね。

元々はコミックメーカー製だったみたいですが、今はYuuki!NOVEL版しか配布されていません。まぁ、作品の内容を考えるとさほどYuuki!NOVELでも問題はないような気はしますが、やっぱりバックログが使えないのは痛いかなぁと個人的には思います。

そうそう、今回プレイしたYuuki!NOVEL版では、コミックメーカー製よりも選択肢が減っているみたいです。リメイク前は、もっと沢山の選択肢があって、選択肢を間違うと即死亡というパターンだった模様。
いや、実際、プレイしていると選択肢を間違うと即死亡しますw

間違った(TrueEndのルートでない)選択肢を選んでもそれなりに物語が進んでいき、尚かつそれ専用のルートが見れる、という一般的(?)な館脱出ホラーとはちょっと違うわけで、その辺りもしかしたら物足りなさを覚える人がいるかもしれませんね。
都合、四箇所くらい生死を分ける選択肢があったのかな?こまめにセーブを取るといいみたいです。


途中で、コンピュータを立ち上げる情報を収集する場面があったのですが、ログインIDとパスが必要になります。
ここらへんもリメイク前では実際に入力させていたみたいなのですが、今作では必要な情報を入手すればそれだけでちゃんとコンピュータにアクセス出来ます。
ただ、IDとか無くてもセーフモードで立ち上げるとか、なんかそういう裏技を使えば何とかなるんじゃないかなぁ?なんてw
或いは、ログイン名をrootにして、パスもrootだったりtoorとかやれば入れちゃうシステムも実際まだまだ多いみたいですよ?w

気になって点としては、あまり後味が良くない点でしょうか。
生き残った人全員で、何とか脱出、という形ではなくて一人、置いたまま脱出してしまいます。そういう異常状況下での人間の心理を描いている、という意味では良いと思うんですが、まぁラストなので、ねぇ?
もう少し最後で、ぱあーっと明るく終わっても良かったのかなぁ?なんて思ったりしました。
ただ、本作の続編に当たる『DANGER ZONE2』のあらすじを見ると、この残された人物が主人公となって、ストーリーが進むみたいです。ですのであまり気にしない方がいいのかも?
そちらの方は、スプラッタホラーで、更にエンドの後味が悪いみたいですがw
気になった方は是非、2の方もプレイしてみて下さい。


正統派の脱出ストーリーをプレイしたい方は是非どうぞ。
「お約束」を踏まえたプレイが出来ると思いますよ?館脱出モノの入門にも是非是非。
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by s-kuzumi | 2007-11-16 03:01 | サウンドノベル | Comments(0)