<   2008年 02月 ( 25 )   > この月の画像一覧


2008年 02月 29日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『北の森の魔女』

b0110969_17493310.jpg

道玄斎です、こんばんは。
どうやら、今日は閏年の「閏の日」みたいですね。一年は365日と6時間あるので、それが四年続くと4×6で24=1日となるわけです。
ま、一日増えてもなんてことないんですが、落ち着いて考えてみるとせいぜい、生きている間で20回そこそこしか体験出来ないハズなので、思いっきり楽しむのが正解かもしれません。

さて、前置きが長くなりましたが、今回は番外編。
番外編では、「良かった点」「気になった点」を挙げたり、大吟醸・吟醸などの評価は付けません。予めご了承下さいませ。

というわけで、今回は「NOSTALGIC GARDEN」さんの『北の森の魔女』です。
「NOSTALGIC GARDEN」さんの作品は、『本当の願い事』を取り上げた事がありましたね。


番外編もそれなりの数、書いているのですが、本作はその中でもかなり短い作品ですね。
大体五分もあれば読めてしまう。というか実質三分くらいかな。
だからといって、クオリティ的なものはしっかりと確保されている点、良いですね。立ち絵などはないのですが、背景や音楽が作品の雰囲気に合っていて良かったと思います。
背景は、キャンバス地に油絵の具で描いたような感じですかね。意外とありそうで無かったタイプの背景かもしれません。

音楽のチョイスも上々で、「音の聞こえ具合」が良かったです。
スピーカーをモニタの左右に配置しているわけですが、綺麗な音が右で鳴って左で鳴って、みたいなw

内容に踏み込んでいきましょう。
ファンタジックな童話スタイル。悲恋モノに近い感じかな。直球で恋愛を扱ったシナリオっていうわけじゃないけれども、ちょっと切なさが残るような。

恋愛シナリオについてあれこれ考えてみると、私は「思いっきり夢を見せてくれる」タイプか、「思いっきり絶望する」タイプのどっちかが好きなのかも、と最近思います。
よくよく考えてみれば『本当の願い事』も「思いっきり絶望」させた後で「夢を見させてくれる」エンディングを持っていたので私の好みに合っていたのかもしれません。
本作の場合は、「思いっきり絶望」っていう程でもなくて「ちょっともの悲しい」くらいのテイストですね。それでも普通のハッピーエンド(それがどういうものかちょっと説明しづらいけども)の作品よりも私はこういうの、好きですねぇ。
そもそも、悲恋モノって私の大好物の一つですしw

立ち絵は作品中では出てきませんし、本作の主役である王子・魔女のイラストも皆無です。王子はなんだかぴかぴか光った状態の一枚絵が出てきますが、あれじゃ分からないもんね。
エンディングで魔女のイラストが見れるわけですが、可愛いかったです。。

そういえば、なんで魔女って良く「北」という方向とセットなんでしょうかね。ってそんな風に考えるのは私だけかもしれませんねぇ……
どこかで「西」と魔女の組み合わせも見た気がするしなぁ。
けれども、源流を考えてみると『オズの魔法使い』になるのかな?『不思議の国のアリス』がいまだに強い影響力を持っているのと同様に、『オズの魔法使い』も今なお影響力を持っているのかもしれませんね。
こりゃ、どうでもいい事だけども、『オズの魔法使い』って確か舞台はアメリカなんですよね。アメリカの少女が主人公って聞くとちょっとだけファンタジーな風味が減るような気がします……。


何はともあれ、短い時間で楽しめる良作だと思います。休憩時間とかに如何でしょうか?
ちょっぴり切ないお話を楽しんでみて下さい。

それでは。
[PR]

by s-kuzumi | 2008-02-29 17:49 | サウンドノベル | Comments(0)
2008年 02月 27日

フリーサウンドノベルレビュー 『折り返し』

b0110969_21553724.jpg

今日の副題 「ゲーム+小説+ミステリー=?」

ジャンル:新感覚ミステリー(?)
プレイ時間:三十~四十分くらい
その他:選択肢なし、一本道。文章縦書き。立ち絵・一枚絵無し。
システム:吉里吉里/KAG


道玄斎です、こんばんは。
今日はちょっと良い気分です。先日我が家で発掘されたモンブランの万年筆のインク瓶を買って(そう、カートリッジ式ではなくて、付けペンみたいなインク吸引式なのです)帰ってきたら、古い万年筆にも関わらずちゃんと使用出来て、何とも嬉しいです。ネットで調べてみたら、なにやら80000円くらいするそうで、普段使用するにはちょっとおっかないのですが、良い文具が使えるというのは本当に嬉しいものです。

さてさて、今日は万年筆で原稿用紙に書いたような、「本格小説」の趣を感じさせる作品をご紹介致します。「制作団体Houser」さんの『折り返し』です。
良かった点

・ちょっとした本格小説の趣があって面白い。

・ミステリーのような要素も入っていて、ページをめくらせる力がある。


気になった点

・文章と文章の間に適度に空白などを入れてくれると読みやすかった。

・ラストでもうひとつまみインパクトが欲しい所。

ストーリーは、サイトから引用しておきましょう。
季節は冬。十二月。寒さに耐えながら乗った電車に、見知らぬ場所まで運ばれてしまう。
小さな非日常。そして車内で出会ったもう一人の乗客とともに、折り返し、もと居た場所まで戻る。そんな作品です。

こんな感じ。


ノベルゲームの文体、のような話で私は「ノベルゲームで通用する文体と小説の文体は恐らく違う」というような考えだったのですが、本作をプレイしてみて「作品によりけりだな」と思うようになりました。
立ち絵も一枚絵も存在しない(背景や音楽などはある)、或る意味で「硬派」な作品には、意外と「小説の文体」のようなものはマッチしますね。
しかも、本作の場合文章が「縦書き」ですから、余計「小説」を意識させられます。縦書きの作品はやっぱり数は少ないですよね。パッと思いつくものだと『ヒトナツの夢』くらいじゃないかな。

一般的に行われている横書きでもそうだと思うのですが、文章の見せ方というか体裁はやっぱり重要ですね。本作の場合は、特に前半くらいは画面全体にびっしり文章が表示されるので、少し読みにくさを感じることもあるかも。中盤~後半に掛けては、画面半分くらいの文章が出た時点で、次のページに移行したりするので、或る程度こうした読みにくさは解消されるんですけどもね。

やはり、適度にブランク行を設けて、読みやすくした方が「サウンドノベル」としては良いのかな、とも感じます。先に述べた『ヒトナツの夢』なんかは同じ縦書きでも特に読みにくいって事はなかったと思うので、その点工夫する余地があるようです。
ただ、実感としてこういう「小説」風の文体は、やっぱり縦書きですねぇ。こういう文体と縦書きの採用、この点は高く評価したい所。


内容に関して、ですが、ちょっとミステリー風味です。
前半部を読んでいった時、視点人物である「僕」は一体どういう素性の人間なのか、は全然分からないんですよね。けれども、読み進めていく事で高校生であること、電車で寝過ごしていることなどが明らかになっていきます。
こういう書き方は、やっぱり読者の興味を刺激してくれます。

又、作品の構成が、結論というかラストに挟まれる形でエピソードが展開されており、一工夫してあるな、と。だから、前半の本当に頭の部分が、ラストと直結してるんですよね。
そういう凝った形式の為、目の前で寝ている女の子は何者なのか?何で、彼女の名前を思い出さなきゃ声を掛ける事が出来ないのか?という興味を惹くクエスチョンを読者に投げかけ、それを紐解くような形でエピソードが展開されていきます。
ツカミ的なものはばっちりですよね。

又、「僕」と少女の会話が、何とも「文学っぽい」んですよね。
へんてこな受け狙いとかは一切無し。それぞれの発話も、妙に大人びている感じで、それが作風に良く合っています。意外とこの手の硬派な作品、好きなんですよ。
ああいう発話をする女の子は、もうそれだけで魅力的に映ってしまいますね。

ただ、「こりゃどうなるんだ?」とワクワクしながら読んでいたら、なんだか最後で肩透かしを食らってしまったような、そういう印象があるのも事実。
ミステリーっぽいと言いましたが、決定的な謎は未解決のままです。ラストで示されるギミックや余韻はかなりレベルの高いものがあると思うのですが、何か、もうひとつまみ、インパクトというかカタルシスを得られるような〆があったらな、と思いました。
多分、敢えて「しこりを残す」エンドにしていると思しいのですが、やっぱり少し消化不良感が無きにしもあらず。ここでばっちり〆がついていたら「吟醸」には確実にしていました。なんか偉そうな物言いで恐縮なのですが……。


全体的にレベルの高い作品だと思います。
珍しく「文学調」の作品ですし、縦書きも採用。立ち絵・一枚絵も一切無し。
それが良い具合に機能している、或る意味で希有な作品なんじゃないでしょうか?
たまには、こういうタイプのゲームをプレイすると新鮮で良いですよ。
是非、プレイして貰いたい作品です。



そうそう、最近、書き忘れていたけれども、何かあれば、


kazenitsurenaki アットマーク gmail.com

までどうぞ。
[PR]

by s-kuzumi | 2008-02-27 21:57 | サウンドノベル | Comments(0)
2008年 02月 26日

なんてことない日々之雑記vol.48

道玄斎です、こんばんは。

今日は帰宅途中で、降りるはずの駅を通過してかなり遠くまで行ってしまいました。
実はこういう事は結構あって、そういう時の私は「面白い本」を読んでいます。
ここ何年か、新書が凄い好きで、片っ端から面白そうな新書を買って読んでいます。実用書っぽいものから、「娯楽」に特化したものまで様々です。

で、結構大きな街まで着いてしまったから、一端そこで降りて、その街にある大きな本屋さんに行って、やっぱり本を買うというw
今日だけで、五冊本を買ってしまいました。まだ読んでなくて積んである本が沢山あるのに……。


と、また前置きが長くなってしまいました。


今日はちょっと疲れているので(帰りに医者に行ったりしてた)、ノベルゲームは休業です。
だから、またとりとめのない話にお付き合い下さいませ。

そうね。最近よく頂く質問に答えたりしてみましょうか?
勿論、答えられる範囲で、ね。



Q1 何かイヤな事があったんですか?

クリスマスイブとかクリスマスとか、或いはバレンタインなんて行事がある時の、私はテンションがおかしいです。しかも恋愛否定みたいな、そういう発言をしていますからw
或いは、本館(?)の方の音楽室にて、曲につけているへんてこなショートストーリーを見て下さっているのでしょうか?

そうね。まぁ生きていくっていうのは、寧ろイヤな事の方が多かったりするのよ。
ただ、最近よく使うのだけれども「この世界、愛、だけがない」というわけで、三次元には恋愛なんてものはもうどこにもないんじゃないか、と私は思っています。
これも、以前ちらっと書いた事がありましたが、もう半分「女性恐怖症」に近いですw

多分ね、私は恋愛を「とっても素敵なもの」だと考えていたと思うのですよ。
だけれども、現実というか実際は、結構ドロドロしているし、痛い事多いじゃない?つまり理想と現実の狭間で苦悩してしまったという、何とも青臭い感じなんでしょうね。

今、手元に私が師とあがめる本田透氏の著書『電波大戦』(wという本があります。

本田透氏の主張は明確で、「俺は女から虐げられてきた。現実の恋愛なんてちっとも良いものじゃない。女なんて怖い。寧ろ二次元で自分の妄想をたくましうしてキャラを生み出せば全て事足りるじゃないか。今こそ恋愛資本主義にNOを突きつけろ!」と、大体こういうスタンスの人ですw
彼のこの発言が、実はギミック的なものを含んでいるのか、或いは本当に彼の実感としてあるのか、は分かりづらいし本人じゃないから私には分かりません。
ただ、彼の著書を読んだ素朴な感想として、「ちょっと行きすぎてる所はある」かな、と。

けれども、彼のプロフィールとか、著書をよくよく読んでみると私には「こうなっちゃうのも仕方ないか」という気がしてきます。多分、彼と私の主張はとても近い。
要するに「純愛なんて風化してしまった、現代が悲しい」と、そういう事なんじゃないかな。
私自身、数年前まで「まだ」純愛とか、そういうものを信じていたのです(ギリギリの所だったけれども)。けど、そういうものが一気に崩壊してしまって、恋愛という人生のそれなりに大きなファクターに対して、完全に恐怖を覚えてしまったんですよ。
多分、本田氏も私も恋愛の「先」が見えてしまうんです。本当に私たちが見ている「先」が待っているかどうかは問題じゃなくて、そういう想像力が働くようになってしまった、という事です。

『電波大戦』に載っている本田透氏のプロフィールを抜粋してみましょう。

「女はおっかねぇ」という理由で高校を中退後、ひきこもって自宅で受験勉強。大検から早稲田大学第一文学部に進むがやはり「女はおっかねぇ」という理由で中退。

兎に角、「女はおっかねぇ」というその強迫観念みたいなものが、彼の行動を縛っています。彼の別の著書『電波男』なんかを読むとこの辺りの事情が書いてあるのですが、私は凄い共感出来る部分が多かったんですよ。

奇しくも私も本田氏と同じ早稲田大学第一文学部なる所に入学し、卒業までしちゃってるわけですが、「女はおっかねぇ」と思っている人の精神を追いやる為の肥沃な土壌が、確かにそこにはあったように思えます。
だって、第一文学部って別名「戸山女子大学」って言ったんだよ。女の子が圧倒的に多い。私はその中で文学科の日本文学専攻なる所を卒業したわけですが、この専攻では、男は私を含めて五人くらいしかいなかったんじゃないかな……?w 流石に誇張しすぎかしら?けど、ホント実感としてそのくらいしか居なかったように感じる。
そんな所に身を置いていると、必然的に女の子が男を捕まえて、捨てて、また別の男をゲットして、又捨ててみたいな、そういう連鎖を目の当たりにしてしまうわけで、女性不信にもなっちゃいますって。んで、例えば自分がその連鎖の中に組み入れられたりしたら……。
そんなこんなで私自身も「女の人って怖いよなぁ」なんて考えるようになったりしてw

けど、私の場合、そんなトラウマを抱えながら、その後「もう一回、もう一回だけ信じてみよう」と思ってしまったのが運の尽き。或る意味で当たり前の事なのかもしれないけれども「恋愛にも賞味期限がある」という事に気付いた時の衝撃は大きかったですよ?
私はやっぱり純愛指向なので、自分が「消費」されたり相手を「消費」したりっていう事がとても苦手。結果、「この世界、愛、だけがない」なんて悟りなんだか開き直りなんだか分からないことをほざくようになってしまったというわけです。
いつか、この体験を絶望的な恋愛ノベルゲームにしてやる……w

答えになってますか?w



Q2 具合大丈夫っすか?

お気遣い有り難う御座います。
幸いにして、それなりに元気です。

ただ、昨夜くらいまで血涙が出てましたね。
今日、医者に寄って帰ってきたんですが、術後の経過は順調との事。
そうはいっても、やっぱりまだ目、糸で「縫われて」ますからねぇ。ほら、横向いたりすると目玉ってそれに連動して動くでしょ?そうすると、手術した目が「痙れる」んですよw この不快感が何とも言えないねぇ。
抜糸するまで、もう暫く安静にするつもりです。



Q3 古文が苦手なんですが、どうしたらいいんですか?

そういう事は、学校の先生か、塾の先生に聞いて下さいw

って、それで片付けちゃうのも不親切なので、ちょこっと役に立たないアドバイスを。
実は、私も高校生の時、古文大嫌いでした。古文が全体の成績を引っ張ってたくらいですから。そもそも私は酷い劣等生でして、あわや高校浪人しかけました。中学生くらいまで漢字が書けずに殆ど全ての文章がひらがなだった、という話をどこかで書いた記憶があります。

ま、それはさておき、古文は「慣れ」が大きいんじゃないかな。
私の場合、高校二年の時だったかな?古文の時間に『源氏物語』の若紫と光源氏の新枕の場面をやったんですよね。それを読んで「これだっ!」と思ったのがそもそものきっかけ。
十代の頃って、やっぱり恋愛って一大事なわけですよ。だから古文なんかも「恋愛小説」とか「恋愛のテキスト」だと思って読んでみると、意外と楽しく読めるんじゃないかしら?
だから、先ずは「興味」を持つこと、「古文に慣れる」事、この二つが大事だと思いますよ。

一応、注意しておくと『源氏物語』みたいな長編をいきなり読もうとするのは無謀です。
とっかかりとしては、ちょっと怖い話なんか入っている『今昔物語』とかそういう説話が向いている気がしますね。一話一話は短いし、面白そうな所だけ拾いながらでも、毎日読めば力は付きます。多分……。あー、これは定番かもしれないけれども『徒然草』なんかもいいですね。面白いしね。ちなみに『枕草子』は意外に難しいです。

あと、これは私がやった裏技なんですが、古典って古典文法って結構めんどくさいですよね。
そもそも助動詞だけでも「る・らる・す・さす・しむ・ず・じ・む・むず・まし・まほし・き・けり・つ・ぬ・たり・り~」なんて覚えるのは意外と大変。しかも活用ってのがあるからねぇ。
けど、この三十個くらいの「終止形」は覚えちゃうといいですよ。口で何度か唱えているといつのまにか言えるようになります。
んで、勿論学校やら塾の授業をきちんと聞いて、その都度ちゃんと活用なんかを意識しながら勉強します。けど、一回で完璧に覚えられなくて当然です。
ここで、道玄斎流w なのですが、現代語訳がついている注釈書を購入します。
そうね、小学館の新編日本古典文学全集なんかいいかも。そうすると、本の上に原文が、下に現代語訳が載っているので、分からなくてもなんでもいいから原文を読む。そして、それに対応する日本語を確認する、という作業をやっていると「古文→現代語」への変換の回路が開かれてきます。そうやって読んでると、何故か文法もちゃんと理解出来るようになるから不思議。ちょっと邪道かもしれないけれど、ね。ま、話半分にお願いしますw

けど、本当に古文が読めない、なんて当たり前の事なんですよ。専門家だって「解釈のゆれ」に取り組んだりしているくらいですから。
私だって読めないものは読めないし、実際、博士の人で『源氏物語』を専門に研究をしていても、「現代語訳なしじゃ読めない」なんて人いましたよ? あんまり古典でナーバスになりすぎるよりは、英単語の一つでも覚えた方が戦略的にはいいのかもw



Q4 断食した事があるって書いていたと思いますが、詳しく教えて下さい。

先に言っておきます。絶対に断食はやっちゃ駄目です。
不健康きわまりない。下手すると命に関わります。

私の場合、高校一年くらいの時に体重が100キロオーバー(身長185)してしまって、こりゃマズイと思って、断食という手段を以て、一月で四十キロ体重を落としました。
ただ、本当に完全に断食だったのか、というとそうでもなくて、時折スープのようなものは食べて(飲んで?)いましたし、「最後の一線」は越えないようにそれなりに気をつけていました。

けれども絶対に断食はやっちゃ駄目です。
もっと健康的に痩せる方法っていっぱいあるよ。お八つとか間食をなくすとか、運動するとかね。お八つを抜くだけで体重って結構変わるからねぇ。出来たらお医者さんの元で健康的なダイエットメニューを組んで貰うとか、或いはジムとかでそういうメニューを組んで貰うとか、そういう方が断然いい。
この飽食の時代で、栄養失調で倒れるなんて、あんまりいいもんじゃないですよ?



Q5 オススメのお酒を教えて下さい。

二十歳過ぎてる、よね?

私はお酒弱いです。本当に弱い。一合も呑んだらベロベロです。
そういう理由で、もっぱら自宅でお酒は呑むようにしています。 実は睡眠薬代わりにしているという説もアリ。
日本酒では、『明鏡止水』という長野のお酒が私の好みです。焼酎だと最近の定番は『御幣』というものです。芋焼酎ですね。

自分の限界を知った上で、楽しくお酒を呑みましょう。呑みすぎは毒ですよ。



Q6 禁煙成功しました?

すみません。最近又吸っています……。
だから「失敗した」というのが答えです。

ほら、目ん玉切って血涙とか出ているわけでさ、煙草って血止めの効果があってw
吸わないで済むなら、それに超したことはありません。興味本位で煙草に手を出したりしないように。お金は掛かるしいいこと少ないよ。
ちなみに、私の好きな銘柄は『ケントウルトラメンソール』です。1mm。
けど、また禁煙しますよ?



Q7 更新時間がいつも遅いですよね?

そうですねぇ。微妙に不眠症気味だからなんでしょう。
先にも書きましたが、お酒を睡眠導入剤代わりにしている側面もあって、だから「今お酒をちょっと呑んでいます」とか書いたりするんですよ。



Q8 音楽制作の方はどうなってるの?

今、二曲、本館の方に上がっていると思います。
大量生産は難しい。近いうちにまた一曲くらい載せたいなぁ、なんて思ったり。
一応、ゲームでの採用実績があるんですよ……?まだリリースされてないけど。
最近、ソフトシンセサイザーが面白くって色々弄っています。けど、これもソフトとの相性があるみたいで、ちゃんと動いてくれないものもあって、困りますな。

少し質問の趣旨とは外れるのですが、時折無性に聞きたくなるCDってありません?
私はあります。「The Smashing Pumpkins」ってバンドの『Adore』ってアルバムです。洋楽の名盤だと思います。興味があれば是非是非。



大体、こんな所かな?
ホントは、攻撃的な質問もあったりするのですが、それはまた別の機会にw
昨日、殆ど眠れなかったので、今少しフラフラしますね。。

というわけで、今日は早めに休ませてもらいます。
それでは。
[PR]

by s-kuzumi | 2008-02-26 22:28 | 日々之雑記 | Comments(6)
2008年 02月 26日

フリーサウンドノベルレビュー 『八目鰻』

b0110969_3483546.jpg

今日の副題 「ヘンリー一世の受難」

ジャンル:落語風サウンドノベル(?)
プレイ時間:二十分くらい。
その他:選択肢なし、一本道。
システム:NScripter



道玄斎です、こんばんは。
なんだか、午後七時くらいから急激に眠気が襲ってきて先ほどまで寝ていました。
まだ血涙が出たりしてますが、頑張って書きましょう。
時間も時間ですから、さっくりと遊べる作品を、という事でやってみました。
というわけで、今回は「花を吐く抄女」さんの『八目鰻』です。今作も独自のセンスが光る作品だったと思います。
良かった点

・さっくり遊べてオチもついて、一本の落語を聞いているような感触。

・声優さんのチョイスが相変わらず良い。


気になった点

・微妙に言葉がへんてこなところが。

ストーリーはサイトの方から引用しておきましょう。
某所にある社、大鳥稲荷神社の主、稲荷神狐様は、今日も暇を持てあまして自堕落に送っている。
たまに供えられるお供え物に手を付けながら、文句言えどそれなりに満足と。
しかし、猫の咥えている目刺しを見つけ、自らも食したいと言いだし、猫は大層困る。
無碍に出来ず、場凌ぎの提案をするが、これが更に困った事態に……。

こんな感じ。


どこかレトロで「日本的」なものを感じさせてくれるのが、「花を吐く抄女」さんの作品の一つの方向性ですね。
本作の場合、そうした要素が全開で、私は凄く楽しくプレイ出来ました。

簡単に言ってしまうと、稲荷神社のお稲荷様が主役の「落語」っていうのかな、「小咄」っていうのかしら、そういう感じ。プレイ時間は20分くらいなので、本当にちょっとした小咄を聞いているような感触でプレイ出来ます。

又、文章が凝っていまして、本当に昔の落語風の語り口なんですよ。
微妙に古語混じりの言葉、みたいな感じかな。江戸時代風のね。
いつも言っているのですが、私は江戸時代(=近世)の文章を読解するのが苦手です。なんか凄い難しいのよ。
私は大体平安~室町時代くらいの文章ばっかり読んでいたわけで(一番好きなのは鎌倉時代~南北朝の文章です)、いきなり近世の文章を読めって言われると意外に読めない。
一つには『好色一代男』のような当時に生きていたような人間じゃないと、理解出来ない文章のせいで、苦手意識がついてしまっている、という。

まぁ、私の話はどうでもよくって……。
で、本作の場合はどうかというと、あくまで「味付け」のような古語風味なので、雰囲気を保ちながら読みやすさも確保されている、といった印象。日本的なものが好きな人にはたまらないんじゃないでしょうかね。
このサークルさんの作品にとって、この特徴ある文体は欠くことの出来ないものです。

「雰囲気のある作品」というのがあります。
雰囲気っていっても、例えば背景やイラスト、音楽なんて要素が密接に絡んでいるのですが、このサークルさんの作品の場合「文章・文体」がその雰囲気作りに物凄い貢献している印象です。
先日紹介した『時計塔へ -ciel et neige』という作品は、世界観と人物描写で独自の雰囲気を出していました。
イラストも抜群、音楽もばっちり、ストーリーも面白い。だけどもどっかで見たことのあるような作品、よりは私は個性を感じる「雰囲気のある作品」が好きです。

ただ、一点気になった点があります。
それは、この特徴ある文体の一部なのですが、例えば「~いらば」というような文章が出てきました。これは恐らく「~を(お)らば」でしょうね。「あり・をり・はべり・いまそがり」なんて昔やりましたよね?あの「居らば」は多分「を(お)らば」でしょう。恐らく現代語の「居る(いる)」と古語の「居り(をり)」が混ざってしまったのでしょう。
気になってきたので、手元にある小学館の『古語大辞典』を引いてみる事にします。

…………。
んー、やっぱり「をり」かなぁ?ラ変です。ラ変は「ら・り・り・る・れ・れ」と活用します。
で、もうちょっと考えてみると、私の推測では「をらば」となるハズですから、意味から考えると「居たならば」とかそのあたりでしょう。という事は今は「居ない」わけです。だから「未然」形に活用して「をら」になると。だから「いらば」という形は恐らく無いんだろうなと愚案する次第。

似たようなものでは、「曰く」とすべきと思しい場所が「曰き」となっていました。これは単純なタイプミスかな?
これまたどうでもいい事ですが、漢文では基本的なルールとして「曰く~と」という形になります。
どういう事かというと、私たちが普段使っているカギ括弧に相当するものなんですよ。

道玄斎曰くぼちぼち眠くなってきたぞ、と。

とこんな感じ。これをカギ括弧を付けて現代風にすると、

道玄斎は言った。「そろそろ眠くなってきたぞ」

つまり「曰く」はカギ括弧の始まり(つまり発話)を予感させ、「と」はカギ括弧の終了を示すという事です。
今日は(いつも、だって?w)蛇足が多い!


実際、ここまで凝った文体ですから、結構言葉の選び方は難しいんじゃないかな、と思います。
私もこんな事をつらつら書いてますが、「じゃあ、お前さん実際に書いてみろよ」って言われたらやっぱり同じようなミスをしちゃいそう。
けど、ここまで書いておいてアレだけども、プレイする分には何にも支障はないですよ?w

声優さんも好演です。
これまたいつも良い声優さんを起用しているなぁ、とおもいます。ちょっとアンニュイでありながら知的な感じがいいですね。声優さんと友達になりたい!

ま、それはさておき、ラストのオチが良かったです。
伝統芸をしっかり踏襲しつつ、それをノベルゲームに活かす、というのはいいですねぇ。
こういう作品の作り、大好きです。
作者様は定期的に作品をリリースして下さっているので(それが何と大変な事か!)、今後も楽しみです。

さっくりと小咄を聞くように楽しんでみてください。
[PR]

by s-kuzumi | 2008-02-26 03:48 | サウンドノベル | Comments(0)
2008年 02月 25日

フリーサウンドノベルレビュー 『すくとり』

b0110969_1422397.jpg

今日の副題 「意外と純情、修学旅行」

ジャンル:修学旅行型ラブコメ(?)
プレイ時間:一ルート、二時間半くらい?一つのルートをクリアすればスキップでその後、楽が出来る。
その他:選択肢あり、バッドエンドも。十八禁。十八歳未満の方はプレイしないで下さい。
システム:吉里吉里/KAG(?)



道玄斎です、こんばんは。
ここでは、十八禁の作品は基本的に扱わないのですが(といいつつ、もう二回くらい紹介してる?)、本作の場合、純愛みたいなそういうテーマが目立ったので、今回扱ってみる事にしました。
というわけで、今回は「本気でエロゲを作るスレ」発の『すくとり』です。
良かった点

・丁寧に作られており、ボリュームもばっちり。

・それぞれのシナリオにちゃんと見せ場があって良い。

・実際に京都に修学旅行をしているかのような感覚も。


気になった点

・良くも悪くも「エロゲ」風味。キャラクターに外連味がありすぎるw

ストーリーはサイトの方から引用しておきましょう。
修学旅行を間近に控えたある日の放課後。
「いい加減彼女を作ろうぜ!」
そう友人にたきつけられ、ようやくその気になった主人公。
だが、いくら主人公が彼女を望んでも、相手がいなければ始まらない。
気になる女の子はいた。
 
 ――何かにつけて、主人公の世話を焼いてくる幼馴染み。
 ――バカだけど憎めない。いつも元気な活発空腹少女。
 ――嘘か真か、主人公に愛を囁く眉目美麗の生徒会長。
 
偶然か策謀か。
修学旅行の班決めで、主人公はその女の子たちと同じ班になる。
 
このチャンスを活かさないと卒業まで彼女は出来そうにない。
修学旅行という特殊なシチュエーションを最大限に活用しよう。
恋愛に関して無頓着だった主人公。
友達とは異なる、新たな関係へのステップアップ。
主人公は、恋愛という未知の学問を修学するため京都へ向かう。
はたして主人公の“修学”旅行は成功するのだろうか……

こんな感じ。ちょっと長目のストーリー紹介ですね。

高校の修学旅行は何故かオーストラリアで、シドニー湾に面した高台の植物園で一人で植物を眺めていたりした道玄斎です。
勿論、中学校の時の卒業旅行は京都でしたけどもね。大体、関東圏の中学校とかだと殆どが京都に行くみたいですね。

けれども、私自身京都は結構好きでして、たまに行ったりするので、本作は楽しくプレイ出来ました。
本作の新しい所は、やはり「修学旅行で彼女を作る」という明確な目標がある、という所でしょう。しかもプレイ開始直後から既に主人公を巡っての「女三つどもえの戦い」みたいな様相を呈していますw

キャラクターメイキングみたいな点で言えば新味はありません。
主人公晴彦やその友人である裕介(アホ属性アリ)は、典型的なエロゲキャラ。
ヒロインも、幼なじみ、一見クールな生徒会長、お子様っぽい小柄で大食いの女の子ときていますw

ヒロインに関して補足しておくと、幼なじみの早紀は暴力癖のあるツンデレ系、生徒会長の優子は何故か生徒会長にして絶対権力者みたいな雰囲気があったり、言動もエキセントリック。
唯一の救いのちびっ子キャラの杏里は、その体に似合わず超大食い、と外連味もたっぷり。

ちなみに外連味っていうと悪いイメージの語かもしれないですが、商業作品でヒロインに「外連味を持たす」っていうのは大事な事で、「外連味がある」っていうのは褒め言葉なんだそうです。ここでは、全肯定はしないけれども、割とプラスのイメージで「外連味」という語を使っています。

ただ、まぁ商業作品ではなくて、一応同人作品ですから、従来的な設定に寄りかからず何か新機軸を見せてくれても良かったなぁ、とも思うわけです。
商業作品が好きな人にとっては、安心感をもってプレイ出来るという利点はありますよ?


ストーリーに関しては、意外や意外18禁にも関わらず、かなり純愛路線でした。
18禁シーンもまぁ、オマケみたいなもんかしらね。
実際の所、誰が一番私は好きだったか、というと、生徒会長の優子さんです。
なんか、私はああいうタイプ好きなんですよ。和風美人みたいな。それに、なんて言うかちょっと力強い所が、いいですね。ああいう人に引っ張ってもらいたい……。

けれども、シナリオで言うと、抜群に良かったのが幼なじみ早紀のシナリオです。
定番の「幼なじみの距離」みたいな問題を扱いながらも、京都らしく「和歌」を使ったギミックで盛り上げてくれました。

和歌が出てきたって事で、ちょっと解説モードに入りますよw
で、作中で、早紀が自らの想いを和歌に託していたわけですが、その和歌は、


かくとだに えやはいぶきの さしもぐさ 
           さしも知らじな 燃ゆる思ひを


です。『後拾遺和歌集』恋一に入集している歌で、新編国歌大観番号612番の歌であります。
意味は、

このように恋しているとだけでも、どうして口にだして言えるでしょうか。言えないからもぐさのように燃える私の思いを。


という事みたいです。今本棚から『新日本古典文学大系』の後拾遺和歌集を取り出して、訳文を引用してみました。口に出して言えない恋心をこの歌を読むことで晴彦に伝えるわけです。
それで、一悶着あったあと、晴彦も頑張って和歌で想いを伝えます。
この下りが凄くいい。完全な純愛。初々しい二人のやりとりが見ていてたまりません。
晴彦の和歌ですが、これは『後撰和歌集』恋三、776番歌(百人一首にも入ってるけどもね)、

筑波嶺の 峰より落つる みなの河 
           恋ぞ積もりて 淵となりける


訳をやっぱり『新日本古典文学大系』から引用しておきましょう。

筑波山の峰から流れ落ちるみなの河の水が積もり積もって深い淵になるように、あなたを思う私の恋も、ほのかな恋から、今は積もり積もって淵のような深い思いになってしまいました。


という事です。
幼なじみという関係から、恋人という関係にシフトしていく。その気持ちにぴったりの和歌なんじゃないでしょうか。幼い淡い関係からはっきりと恋愛へシフトしたい、という決意で晴彦は、早紀の気持ちに応えます。
いや、ホントこの場面はよかったです。

ただ、その後で二人は古いお堂を探してそこで18禁シーンに突入してしまうわけですがw
和歌なんか出たあとだったから余計に思い出してしまうんですよ、アレを……。
『今昔物語』だったかな?人の住んでいない古いお堂で逢い引きする二人の男女。なんだけどもそのお堂には化け物が住んでいて、女は死亡してしまう。
結びの言葉として、「人の住んでいないお堂なんかにむやみに泊まっちゃ駄目」、と。

だから、実はプレイしていて「バッドエンド」になるんじゃないかとヒヤヒヤしましたw 幸いにしてこのルートで正解だったわけですが、実は早紀ルートは最後の最後で、結構選択肢選びが難しいです。
選択肢前にセーブは必須でしょう。何度か試行錯誤すれば大丈夫だとは思います。


18禁だからといって、過度に期待したり、逆に冷めた目でみないで、さらっと楽しむというスタンスでプレイしてみるといいんじゃないでしょうか?
意外としっかりとした純愛のストーリーに、驚くこと請け合いです。
[PR]

by s-kuzumi | 2008-02-25 01:42 | サウンドノベル | Comments(0)
2008年 02月 24日

フリーサウンドノベルレビュー 『時計塔へ -ciel et neige』

b0110969_61073.jpg

今日の副題 「Il neige sur......」

※吟醸
ジャンル:ちょっと暗めのお伽噺
プレイ時間:一時間半くらい
その他:選択肢なし、一本道。ややダーク風味。
システム:Nscripter



道玄斎です、お早う御座います。
今日もまだ眼帯付けてますが、頑張って書きますよ?
眠る前にちょっとだけプレイしておこうかな、と思っていたら、あまりにも直球の私好みの作品で、ついついこんな時間になってしまいました。なんだか、ここ最近、良質の作品が増えてきてプレイヤーとして本当に楽しいです。

というわけで、今回は「空と雪」さんの『時計塔へ -ciel et neige』をご紹介いたします。
良かった点

・エリー、ミミの姉妹の設定が嫌みがなくて、私好み(特にエリー)w

・音楽や背景などが作品の雰囲気にばっちりあっていて、多少暗い雰囲気ではあるものの、良い演出が多い。

・(やっぱり暗めではあるものの)独特の雰囲気がたまらない。


気になった点

・誤字などが少し目に付いた。惜しい所。

・意外と難解な所がなきにしもあらず。

ストーリーはサイトの方から引用しておきましょう。
私(メリー)と妹(ミミ)は幼い頃に疫病で両親を失い二人で生活をしていた。
金銭的名面は、母の兄あたるおじさんに支援してもらえていたので
ある程度の生活を送ってはいたけれど・・ 

※原文ママ。恐らく「私(メリー)」は「私(エリー)」と思しい。

こんな感じです。

「空と雪」さんの作品は以前『春になると』を取り上げた事がありましたね。
『春になると』もそうだったんですが、本作も独特のセンスが光る作品だったと思います。正直、物凄い私の好みです。

NScripterのカスタマイズもそうですし、イラストも磨きが掛かって更にワンランク上がったな、と素直に感じました。ちょっと偉そうですみません……。

作品の雰囲気自体が割と暗めです。加えて結末部分も素直な大団円のハッピーエンドっていうわけでもありません(よね?)。
或る意味で、暗い影を残したエンドで印象的でしたが、「ハッピーエンドじゃなきゃいや」って人には合わないかも。

エリーとミミの姉妹の描き方が良かったですね。
ミミは純粋な妹で、エリーはしっかり者のお姉さん。ミミの発話なんかを見ると、彼女の性格というか性質が、へんてこなギミックを使わなくてもばっちり理解出来ます。それはエリーもそうで、彼女の語る言葉にエリーというキャラクターが存分に反映されています。
或る意味でこの姉妹の造型そのものが分かりやすいって面もないわけじゃないのですが、それでもしっかりとした描写力を感じさせます。

実は、プレイする前は本作は「ファンタジー」に近い作品だと思いこんでいたのですよ。
で、冒頭部をプレイしていったら、意外と「現実世界」に近い手触りでびっくりしました。そうね、産業革命後の倫敦みたいな、ちょっとそんな感じかしらね。
電気は通っているけれども、その恩恵に与れるのは一部の富裕層だけ。エリーとミミの姉妹は昔ながらのオイルランプや薪を暖炉にくべて生活しています。
こういう、なんていうか「生活実感」みたいな描写も中々なものがあるのではないでしょうか。

プレイを進めていくと、何となくダークで「ほの暗い」感じのする雰囲気を持った作品である事に気がつきます。いっつもいっつも明るい学園モノばっかりプレイしていると食傷気味になってしまいますしw こういう作品は本当に貴重。

前半部はエリーとミミの慎ましやかな生活が描かれます。
ここを或る程度の時間を掛けて丁寧に描写した事で、プレイヤーがキャラクターに思い入れを持てるのではないかと愚案する次第。正直、プレイしていてエリーに惚れそうになりましたからw

後半部分、何となく急展開な気がしないでもないのですが、平和な日常は消え去ってしまいます。一応、前半部で伏線は張られているんですよ?けれども、やっぱりちょっと唐突な印象があるかな。で、物語は更にダークな方向へ進んでいく事に……。
どういう事件が起きるのか、どうダークな方向へ進んでいくのか、は実際にプレイして確かめてみて下さいね。

さて、イラストについて触れなければならないでしょう。
前回『春になると』のレビューの「気になった点」にて私は、

・イラストはお世辞にも上手とは言い難いw

と書きました。正直な所、かなり人を選ぶ絵かもしれません。
けれども、フックがあるというか、妙に気になる絵なんですよ。凄く味わい深い。前回の時よりも本作では更に絵に磨きも掛かっています。けれども作者様の持ち味みたいなそういう部分は変わらない。

実は、私もこっそりノベルゲームを作ろうなんて考えていて、最近制作はストップしているものの、割といつもあれこれ考えています(ゲームの制作がストップしている代わりに音楽を二曲ほど作ってみましたが)。
で、イラストって本当に描くのが難しくて、頭の中にあるイメージをトレースすればいいんだろう?なんて考えていたら手痛い目に遭いました。確かに努力で何とかなる部分っていうのは大きいのかもしれないけれども、やはりある種の「才能」がないときついよなぁ、と感じています。

で、「もし、自分がノベルゲームを作って、且つ絵を外注するとしたら誰に頼むか?」という問題をこの前ずっと考えていたのです。過去にレビューした作品を全部見返してみて、勝手に結局二つ・三つに絞ってみたのですが、その中に「空と雪」さんをノミネートしてしまいました。
単純なイラストのレベルみたいな話で言えば、もっと上手に描く人はいるかと思いますが(そもそも上手い/下手なんて主観的なもんだしね)、「雰囲気」や絵の持つ「手触り」なんかが、私の趣味に凄く近いんですよね。

最近、特に私自身が違和感(?)を感じているのが所謂「アニメ塗り」みたいな、あの手のタイプのイラストです。誤解しないで欲しいのですが、そういうテイストが嫌いっていうんじゃないんです。
ただ、自分の中でのイメージや求める雰囲気を考えていくと、ラフの線が少し残ってしまっているような、そのくらいのイラストで且つ塗りに関しても「アニメ塗り」じゃなくて、もっとオーガニック(何となく雰囲気でオーガニックって言っちゃったけど、自分でも結構意味不明だなw)な感じの塗りが好きだという事に気付いたのです。

だから、本作のイラストはなんか物凄くゆかしい感じを受けました。
正直な所、男性キャラはちょっとw なんですが、女性のキャラは凄く魅力的。だから、本当はもうちょっと一枚絵があっても良かったかなぁ、なんて思いますね。
特に後半部に集中して一枚絵が出てくるわけで(といっても全体的に少ない)、前半部にエリーとミミの一枚絵があったら良かったなぁ、と。スクリーンショットで載せた画像は本当にお気に入りの画像です。
絵の描き方とか、使っている道具なんか教えて貰いたいなぁ……。


さて、気になった点としては、そうですね、結構誤字が目立ったように思えます。

「訳」が「分け」

「言って」が「行って」(もしかすると逆かも?)

「離した」が「話した」

になっていた所がありました。あと恐らく「良くないこと」とするべき所が「良くこと」になっているという脱字もあったりして、凄く惜しい。

あとは、意外と難解な部分があって、これは単純に私の頭の出来かもしれないのですが、随所に出てくる「神話」と物語がどうリンクしていくのか、がちょっと分かりづらかった所がありました。


ちょっとダークな雰囲気があるのですが、オススメです。
暗さの中から綺麗なものを抽出しようとしているような、そんな手触りです。
是非、一度プレイしてみて下さい。


※2/24 午前七時半、誤字について書いてある場所で、自分が誤字をしていました。猛反省して修正しました。
[PR]

by s-kuzumi | 2008-02-24 06:10 | サウンドノベル | Comments(4)
2008年 02月 23日

フリーサウンドノベルレビュー 『ジンクスホリック・シンドローム ジンクス3』

b0110969_1035147.jpg

今日の副題 「女子中学生のジレンマ」

※吟醸
ジャンル:女子中学生ジンクスホラー(?)
プレイ時間:三、四十分くらい。
その他:選択肢有り。バッドエンドあり。
システム:吉里吉里/KAG


道玄斎です、こんにちは。
またしても、「雨夜」さんの『ジンクスホリック・シンドローム』に追加パッチが出たので、早速適用してプレイ、というわけです。まだ、情報サイトでは出回ってないんじゃないかしら?直接「雨夜」さんのサイトの方から直接落としてきましたよ?
というわけで、パッチによってお話が追加される度にこうしてレビューを書いているのですが、今回は抜群に面白かったです。
ホラーと、ちょっと暖かいお話が同居するスタイルは好印象。ということで「吟醸」出してみました。

「良かった点」「気になった点」は挙げません。
第一話目のレビューを参考にして下されば。
ちょっと変則的なスタイルですけれども、お付き合いいただければ幸いです。


いやぁ、三話目、凄い良かったです。
ホラーあり、友情ありで「これこそ女子中学生ホラーだよ!」って近所の人に触れ回りたいくらい(←変な人w)の内容でとてもよかった。
主役の三人娘、マオ・ユーヒ・サヤカはもうおなじみですね。改めてどの子も魅力的だと思います。私はどっちかっていうとサヤカが好きなんですが、一話目でマオが被害者w で二話目でユーヒが。というわけで今回「サヤカが被害者になるのか……」とちょっぴりビクビクしながらのプレイでした。

今回のキモは「ラブ&ヘイト」というカードを使ったゲームのまつわるジンクスです。
要するにアレです、「囚人のジレンマ」の変形ヴァージョンみたいな。
この「ラブ&ヘイト」についてのルールもゲーム内で、三人娘と一緒に学べますから「囚人のジレンマ」とか知らない人でも全然大丈夫。

私はこの手の考えるゲームはあんまり好きじゃないんですが、こうやってノベルゲームの中でやると面白いですね。思わずルールが説明された時に「勝つためには」という事を考えてしまいました。まぁ、それが後々仇になるわけですがw

今回のハイライトは「サヤカと幽霊の『ラブ&ヘイト』一騎打ち」でしょう。
この下りは物凄くいい。ゲーム内でゲームを楽しんでいるようでありながら、巧みに「真実」に導いてくれる作りになっています。って選択を間違えるとバッドエンドなんだけどもね。
私は、この手のゲーム(「囚人のジレンマ」とか、ね)をやる時には「勝つ」よりも「負けない」という方を重視します。負けていなきゃ、勝っているようなもんだって、ね。

で、「ラブ&ヘイト」のルールを見てみると「~すれば、最低でも負けはない」という手があるんですよ。ルールを見れば一発で分かるハズですが、お楽しみの為に敢えて語りませんよ?

「サヤカに指一本触れさせない」という強い決心を持って、サヤカ(私)VS幽霊の一騎打ちが始まります。結果、バッドエンドに……。
あり得ない……。この手で負けるなんて事はありえない……。

まぁ詳しくは語りませんが、ちょっとずるいかな?と思う部分も確かにありますw
けれども、そこが今回三話目の大きな魅力。気付いてしまえばなんてことない。凄くいいお話だったと思います。
一話目から言っているのですが、適度なホラーと女子中学生おまじない感覚が良い具合に混ざり合っていて、個性的で楽しい作品だと思います。こういうの好きなんですよねぇ。
あー、バッドエンドはやっぱりちょぴっと怖かったw

目出度く幽霊との一騎打ちに勝利して、「今回も楽しませて貰いました」と思いながら「スタッフロール画面」を待っていたら、話が急展開します。
激しくネタバレなので、やっぱり少しぼやかして書きますよ?うさんくさいとは思っていたんですが、まさか、ねぇ?というか許せんw 以下ネタバレ部分を説明する形でちらっと書いてみます。よく分からない人は、先にゲームをプレイしてみて下さいね。

ちなみに、私も大学は文学部卒で、日本文学専攻だったわけですが(特に中古・中世専攻です)、少しはお経は読めたりします。少なくとも「解読する為には何を見たらいいか?」というような事は分かるわけです。大学院まで出ているってのもあるかと思うのですが、そうね、東洋史学とか東洋の哲学学科なんかも「文学部」にありますからねぇ(少なくとも私が卒業した大学では)。お経を読める人が居るのは、実は或る意味当たり前なんですよね。

近代文学の人とかだと分からないけれども、古典なんて或る意味でお経が身近にある世界のお話ですから、それなりに触れる機会が多い。だから有名どころのお経なんかの注釈書は持ってたりしますし、それなりに読んだりもしました。

東方の哲学を専攻していた人は、それこそお経ばっかり読んでましたよw
大正蔵』ってのがありまして、漢訳ではあるもののお経の集大成みたいな本がありますし、その手の人にとってみれば空気のように「いつも自然にそこにある」存在です。私達にとって『源氏物語大成』がそうであったように……。尤も『大正蔵』なんて全てを個人でまかなうのは不可能なほど巨大な書物ですが、『源氏物語大成』は今、私の本棚に入っているものを見ると、八冊セットです。これは蛇足ですね。

そうそう、サンスクリット語はすっごい難しいですよ。
すっごく頭の良い人が、すごい苦労して授業履修していましたから。ちょっとだけ見せてもらった記憶があるのですが、もう駄目。全然駄目。私は第二外国語はフランス語でしたし……。
ユーヒとかマオとかどうやってサンスクリット語で記述するんだろう?という疑問もないわけじゃないのですが、私自身サンスクリット語は勉強した事がないのでこの点については気にしない事にしますw

なんか、まだまだ一波乱ありそうな結末部分だったなぁ、なんて思っていたら……、今回までの三話は『ジンクスホリック・シンドローム』の「紹介編」だったという事が判明しました。
びっくりです。正直、この三話だけだってパッケージとして十分成り立つと思うのですが、どうやら「本編」が控えているようなのです。

これは楽しみだぞ……。
ただ、媒体がゲームで出るのか、或いは小説という形で出るのか、ゲームで出るとしたらフリーなのかシェアなのか、とまだまだ謎が多いです。
個人的にはやっぱり、フリーで出して欲しいなぁ。けど、シェアで有名ショップ(とらのあなとかね)で購入出来るんだったら買ってもいいかなぁ?なんて事も考えたり。
けど、一応「フリーのサウンドノベル」を紹介する、というのが本ブログの今のメインストリームなので、是非フリーで!と書いておきますw


本作までの三話は「紹介編」だったわけですが、この三話だけでも十分楽しめる事を保証いたします。未プレイの方は是非、これを期に三話ダウンロードして遊んでみて下さい(二話目・三話目はパッチにて配布)。
[PR]

by s-kuzumi | 2008-02-23 10:03 | サウンドノベル | Comments(3)
2008年 02月 22日

なんてことない日々之雑記vol.47 ~帰還~

道玄斎です、こんにちは。
皆様におかれましては、如何お過ごしでしょうか?


というわけで、退院してきました。
何しろ、肝心要の眼球を手術してきたりしたもんでして、当分はのんびり更新になる予定、とあらかじめ宣告しておく必要があるでしょうw

この三日くらいの間、私が何をしていたのか、興味の無い人もいるかもしれませんが、紹介してみましょう。もしかすると「病院」を舞台としたノベルゲームを作ろうとなさっている方のヒントがあるかもしれませんしね。まぁ、体を張ったレポートみたいなもんだと思って下さい。
今回のコンセプトは「入院を楽しむ」「他の人にも楽しんで(役に立てて?)貰う」の二点です。
ノベルゲーマーらしい小ネタも混ぜますよ?w


私は目がすんごく悪いです。
悪いっていうとちょっと誤解があるかしら?もう25年くらい前でしょうかね、そのくらいの時に右目を怪我して以来、右目が非常に宜しくない。左目は視力もばっちり出てるんですけれどもね。
詳しい事は割愛いたしますが、まぁ色々あって、今回手術する事にしました。
右目の手術っていうのは、私にとってこの25年くらいの間で、そんなに頻繁ってわけでもないけれども、たまに手術をやったりしていましたから、実はなじみがないわけじゃない。寧ろ慣れているくらいのもんです。

確か、去年の年末くらいに「年明けに手術しますぜ」とか宣告したような気がしないでもないのですが、結局、この時期に手術する事と相成りました。


【二十日 午後一時くらいから】

手続きを済ませて、病棟に入る。
四人部屋。看護師さんがやってきて、入院の諸注意を説明してくれる。なんでも「病院専門の泥棒が多いのでマジで気をつけてくれ」との事。

病院にお勤めの方はもうご存じかと思いますが、病院は結構泥棒が出ます。
具合悪くって入院している人の金銭を盗むたぁ、なんて非道な事なんだろう、と憤りを覚えますが、現実問題としてそういう悪いヤツがいる以上、警戒はすべきです。
そういえば、昔入院した時も、向かいの部屋(確か女性二人部屋だったと思う)で、深夜泥棒が出ました。夜中「ひぃっ!!」なんて声に目を覚ましてみれば、ドタバタと走ったりする音が聞こえます。
すぐに看護師さんがやってきて、「泥棒が出ました」的な説明をしてくれた記憶が。きっと深夜の見回りって、そういうのを防ぐ意味もあるんでしょうね。

ま、それはさておき、看護師さんから諸注意を受けた後は、診察まで自由時間です。
そうそう、言い忘れましたが、入院手続きの時に「名前」「病室番号(?)」が記載された腕輪を利き腕に付けられました。

写真を載せておきましょう。

b0110969_13403833.jpg

b0110969_1341898.jpg

これ『ナルキッソス』じゃん!と思って、すかさず写真を撮っておきました。如何かしら?

んでもって、グダグダしていたら大体、午後四時半頃だったかしら、診察がありました。
執刀助手みたいな先生が、明日の手術の概要と最後の検査をしてくれます。特に問題はなかったので「では、予定通りに明日、手術をしましょうね」という事に。

ただ、最後の最後で「同意書」にサインと印鑑を押す作業が待っています。
これって病院によっては多分、入院手続きの時に書類として一緒に出したりもするハズだよね。
まぁ、兎にも角にも、書類を貰って一端病室にてサインと印鑑を押して先生に提出。
これで、その日やるべき事は全て終わりです。

六時くらいには夕食です。
大抵の病院ってお箸がついているハズなのですが、今回入院したところはお箸は「持参」が基本だったようで、ナースステーションにて割り箸を恵んでもらいました……。
昔は病院食って本当に不味かったんですけども、最近は意外とオイシイぞ……。

明日が手術、という事なので「お風呂に入って清潔にしておいて下さいね」と看護婦さんに言われたので、午後七時くらいにお風呂。
お風呂っていってもシャワーですね。念入りに綺麗にしておきます。髪の毛なんかもしっかりと洗っておきます。手術後はしばらくお風呂入れませんから。
入院していて嬉しい瞬間っていうのは色々あるわけですが、最大の喜びは「今日からお風呂大丈夫ですよ」と言われる時だったりします。
これは本当に嬉しい。ただでさへふさぎ込みがちな入院生活をさっぱりと過ごす為にはこの「お風呂」が不可欠です。勿論、手術する部位やら、手術の規模によって「お風呂OK」がいつでるのかっていうのはまちまちですが、お風呂は入院生活の至上の喜びの一つです。

で、お風呂からあがって、髭をそっていたら友人達がお見舞いにきてくれました。
お見舞いっていうのも、暇で辛い入院生活の喜びの一つですよね。
あんまり毎日ひっきりなしに来られても困るけれども、誰かが自分を心配して来てくれる、というのはメンタル面に大きな影響があるように思えます。

反面、お見舞いの人が帰ってしまった時の寂しさは、また何とも言えないものがあります。
友人達のいる「日常」と自分の居る「非日常」みたいな境界を強く意識してしまうんですよ。
友人達が来てくれて楽しい時間を過ごせば過ごすだけ、彼らが帰ってしまった後は寂しくなります。

そうこうするうちに午後九時。
消灯の時間です。一様に部屋の電気が落とされるのですが、若者の多い部屋だと、みんな手元の明かりを付けてちょっと本を読んだりなんて事をするのですが、私の居る部屋は(四人部屋でした)私以外、みんなご老人ばかりだったので、早々に眠りについてしまいます。
「さすがに九時には眠られないよねぇ」とひとりごちて、私は病院に向かう途中に買った本を読みます。平安時代の習俗(というかおまじない?)の本です。
プロが素人の為に、分かりやすく親しみやすく書いて下さっている本なのですが、「序詞」を「枕詞」と書いていたりして、「なんか胡散臭ぇ本だなぁ……」と思ってしまいました。私は自分の大学・大学院での専門が所謂「古典文学」だったので、こういうのには五月蠅いのですw
本の内容そのものは中々面白かったですよ。ちょっとギミックみたいなものは鼻についたけどw

大体、小一時間本を読んだら、読み切ってしまいました。
そしたら、前日『NEW WORLD【新世界】』のレビューを明け方まで書いていたせいか、妙に眠くなって、明かりを落としてぐっすりと眠りに落ちていって……。



【二十一日 午前六時から】

午前六時に、一斉に電気がついて起床時間です。
ぼぉっとしていると、看護師さんがやってきて血圧を測ったり、体温を測ったり「昨日トイレ何回行きましたか?」なんて事を聞いてきます。
さらっと答えて、布団の上でグダグダしていました。
ただぼぉっとしているのも、アレなので、やはり買いそろえてあった本を読むことに。
今度は漫画本です。昔読んだけれども、どういう内容だったか大分忘れてしまっていた少女マンガです。川原泉のアレです。ノベルゲームにここでも繋がりましたw
久々に読んでみると、言葉の使い方に舌を巻きました。リリカルで美しい。情緒がある。そして明るさの中にひとさじのもの悲しさがあるように思える。
こういう或る意味でお気楽な少女マンガでありながら「美しさ」を感じさせるような作品は、最近ではもう少ないんじゃないかしら?私はこういうマンガの系譜を継ぐものとして「谷川史子」を推しているわけですが……。

まぁ、マンガですから、あっさりと読み終わってしまいます。
けれども、良いマンガを読みました。なんだかじんわりとくるタイプのマンガです。

私の最大のコンプレックスに「なんで自分はこんなに無教養なのだろう?」というものがあります。私は所謂「専門馬鹿」に近いタイプで、第一文学部なる学部(←もうなくなっちゃったみたい。残念)を卒業してその上大学院まで行って、「日本文学」を専攻していたハズなのに、近代の作家の作品なんて殆ど読んだ事がありません。これは致命的。
そりゃ、古典に関してはかなり色々読みましたとも。プロでもあんまり読んだことのない作品なんかも随分と読みました。
だけれども、もう常識というか「一般教養」的な近代作家の本なんかは全然読んでいない。受験なんかで出てくる「文学史」に名前が挙がるような、作品ですら殆ど読んでいません。
加えて、西洋のものにも全く疎い。『罪と罰』とか『失われた時を求めて』なんて読んでませんから!

ここで更に恥をさらすと『失われた時を求めて』は何度も挑戦して、その都度挫折しています。
筑摩文庫のヤツかな?「今度こそ読んでやる」と決心も新たに毎回読み始めるのですが、いっつも六十ページあたりで挫折してしまいます。

で、少し話しが逸れましたが、やっぱり恥をさらすと今更に『ツァラトゥストラはかくかたりき』を読んでいきました。これも昔最初の数十ページで挫折した本です。
手術までまだ時間があったので、こういう本を読むのです。だが、今回はチョイスが悪かった。折角川原泉で良い気分になったのに……。
したり顔で、大衆に向けて「超人たれ」と語るツァラトゥストラを眺めていたら、看護師さんがやってきて、「そろそろ点滴を入れましょう」なんて言ってきました。

b0110969_14255031.jpg


あっ、写真を撮るとき以外はちゃんと携帯の電源、落としてますよ?
手術の衣装(あの浴衣みたいなヤツだ)に着替えて、点滴を入れて、大人しく横になっていたら「良い心持ちになる注射をしますねー」なんて看護師さんが言ってきました。
私は思いました。「来たか……」と。

いや、この注射は手術の定番中の定番でして、所謂筋肉注射なんです。
「痛い」事で定評があるという厭な注射w
私は主張しましたとも。「こんな注射しなくたって、大丈夫です!」と。
けれども、私の発言は無かった事にされて、左腕の肩に近いあたりにブスッと。。
痛い痛い痛い痛い!!!!なんかね、腕の中で連続して小爆発が起きてるような、そういう痛み。想像出来ます?w

時間はもう十時を回っています。
注射をされたあと、車いすに乗せられて手術室に向かう事に。
正直、この一連の手順には慣れているので、「どうぞどうぞ」と余裕をかまします。

手術室の控え室みたいな所で、病棟の看護師さんから、手術室の看護師さんへ私の受け渡し(?)が行われます。
執刀助手みたいな、昨晩診察してくれた先生が、そこに完全手術着のまま現れて、妙に気を遣ってくれて「大丈夫だからね」(←結構若くて、中々男前)と俺の方をさすってくれたりしましたw
いやいや、もう慣れてますから!!
車いすはどんどん手術施設の中を通って、オペ室に向かいます。
手術施設の中は音楽が流れています。今回はビートルズでした。昔はクラシックが流れたりした所もあったような気がしますね。ビートルズで良かったよ、これがスラッシュメタルとかだったら目も当てられないw

さてさて、手術室の看護師さん、そして執刀助手の先生が車いすを押してくれて、オペ室に私を運んでくれます。ここに来て良い具合に、先に打った注射が効いてきました。少しお酒を呑んだ時のようなふわりぼんやりとした心持ちに。
オペ室に入ると、担当の執刀医がいたので「宜しくお願いします!」と挨拶。
あれよあれよという間に、手術台に載せられる私。
そして、胸に心電図用のシールみたいのを張られたり、腕には血圧計、指にもなんかはめられたりして、どんどん準備が進んでいきます。何度もいいますが、もうこの一連の手順は慣れきっているので、全然私は大丈夫なんです。なんだけども、やっぱり執刀助手の先生は気を遣ってくれて「リラックスしましょうね」と私の体をさすってくれますw

で、私体に例の「緑色っぽい」布が掛けられました。ほら、あの手術の衣装があるでしょ?あの布だと思しい。
んで、患部(つまり今回は目)の所だけ穴が開けられた布が顔にかけられて、手術を行う右目だけが布から出ている状態になりました。
ここまでくれば、もうあとは手術一直線です。

そうそう、オペ開始は午前十時半からでした。
先ず、やられたのは患部、つまり右目の洗浄です。大量の水(?)でじゃぶじゃぶと目を洗われる。目を洗うっていうとちょっと伝わりにくいかな?目をいじりながらじっくりと洗浄される、という感じw 慣れていないとこれだけでびびってしまう人もいるみたいですよ?その後、病室での入院仲間から話しを聞いたら「目の洗浄が怖くって、あれだけで震えてしまった」なんて言ってましたし、意外と怖いものなんでしょう。

ま、それはさておき。
目が洗浄されたら、局所麻酔を掛け次は「まばたき出来ないようにする器具」を目に装着します。
そりゃ、手術中に瞬きされたら困りますもんね。これも「いつもの手順」です。その後、執刀医の先生から「じゃあ、はじめるよん」みたい宣告があって手術開始。
まぁ、曲がりなりにも「目」ですから、色々「見える」んすよw けど慣れれば意外に怖くないんですぜ。

手術は水が流れるようによどみなく進んでいきます。
ところが、私の体に大きな異変が。眠くなっちゃったんですw
これは、きっとあの痛い注射のせいでしょうね。
「まぁ、いっか」と思って、一生懸命執刀して下さっている先生には悪いけれども、少し寝てしまいました。自分のいびきで途中で目を覚ましたり、ねw
私って結構、鈍くって、半分、こういうのに慣れっこになってるっていうのもあるんですが、もう半分は「単純に鈍い」んですよ。手術が終わって看護師さんに「自分は30年ちかく手術に立ち会ってきたけれども、ここまで血圧とかの数値が変化しない人は見たことがない……」ってあきれられたことがあるくらいですからw
けど、余裕をかましてられたのも、実はここまでです。あとでとんでもない目に遭いますw

半分眠りながら手術を受けていたのですが、時折怖いよなぁ、と思う瞬間があります。
それは執刀して下さっている先生達の会話だったりします。
「ここ、難しいな……」とか聞いていると「まじかよ……」とつぶやきたくなるような会話が時折耳に入ってきます。あと厭なのは、「縫ってる」時ですかね。これはダイレクトに「今、目玉、縫われてます」って感覚が伝わるので、妙に厭な気持ちになるんですよねぇ。
あとは、「斬っている」感覚が伝わってくる時も、厭な感じですよね。しかも「プチッ」なんて音が聞こえてきたりするとw

半分寝ていたので、意外にあっさり終わったな、なんて思ったら、オペは実は一時間半に及んでいました。「終わりましたよ。ご苦労様」なんて声を掛けられて体に付けた器具がはぎ取られ、体に掛けていた布もハズされる。
そのまま、車いすに乗せられ、手術室待合所みたいな所に移送される私。

その時にはもう眠くって眠くって「どうでもいいから、さっさと病室で眠らせてくれよ」ってな気分で一杯でした。ややあって、私をそこまで運んでくれた病棟の看護婦さんがやってきて、私を受け取って(?)病室に連れて行ってくれました。
その時には、もう眠くってしょうがないから「ちょっと眠ります」と宣言して、そのまま華胥の国へ。

さて、ここからが地獄です。
あんなに余裕をぶっこいていた私が、のたうち回る時が近づいています。
多分、眠っていた時間は小一時間に程度でしょう。ツァラトゥストラがなんだかわめいているような夢を見ていたのですが、物凄く気分が悪い。ここでさっきの本のチョイスを激しく後悔する事になったのでした。
で、段々と意識がはっきりしてきたら、とてつもない激痛に気がつきました。

そう、掛かっていた麻酔が完全に切れたのです!!
もう、「痛い」なんて発話するのもおっくうな程の痛さとつらさ。「うぅぅ……」なんて情けない声を出しながら、うずくまっている事しか出来ません。本当に痛いと「痛い」とすら言えなくなってしまうようです……。
様子を見に来た看護師さんが「痛みを和らげましょう」なんていって、手術前にぶち込んでくれたのと同じ注射をもう一発入れてくれました。
けれども、即効性はないから、痛い。それにあの筋肉注射って痛みを和らげるっていうよりも、ふんわりぼんやりさせる為のもののような気がするので、実はあんまり痛みには効果がないような……?
オマケに痛くて、眠ることすら出来ません。

ずっとうめき声を上げて、うずくまっていました。
もう時間感覚も分かりません……。
ややあって、また看護師さんが来てくれて屈辱的な事に座薬をぶち込んでくれました……。
私は「自分でやります……」って抵抗しようとしたんです。けれども気がついたらぶちこまれていましたw 嗚呼、はずかしや……。

ただ、この座薬が功を奏したのか、気がついたら眠っていました。
ふと気がつくと夜の十時くらい。のどがからからに渇いていたので、お財布やらを持って、談話室的なスペースに移動。お茶を買って飲む。悲しい哉、緑茶なんかは人気商品で売り切れていたので、美容に良いというふれこみのあんまりオイシクないお茶を頂きました。

病室に戻って、また眠る。起きる。眠るを繰り返す。
一時間眠って、三十分起きてというような事を繰り返していました。
そして、この日はつつがなく(?)終了です。
勿論、この日は食べ物を一切口にしていません。痛くてそれどころじゃなかったw



【二十二日 午前六時から】

朝、午前六時になると、強制的に病室に明かりがともされ(まだ外はくらい)、やっぱり強制的に眠りから現実に引き戻されてしまいます。
普通の病室って、六時になってもみんな寝ているのが普通なんだそうですが、私の病室はご老人ばかりなので、みんな早寝早起きw 
朝六時にしっかりと(私を含めて)起きて、談話していたりします。
「昨日は大変でしたねぇ……」なんて言われて相当みっともない所を見せてしまった、と猛省。

この頃には大分痛みが引いていて、ほっとしました。
その後、看護師さんがやってくる度に「もう痛くないですか?」と聞かれ、ちょっと恥ずかしい思いをしました。
暫くしたら、新聞を売りに業者の人が病室を回ってきます。大体どこの病院でもそうだよね?
で、もう文字も読めるだろう、と思って、新聞売りのおじさんに、

「日経下さい」

と言ったら、

「日経はありません」

と言われてしまったので、

「じゃあ、読売を下さい」

と言ったら、

「読売もありません」

と言われてしまったので、

「朝日を下さい」

と言って、朝日新聞をゲットしました。130円也。
普段、自宅では日経と読売の二つを購読しているのです。けど、まぁたまにはこういうのもいいか。なんだか細かい字を読むのはやっぱりおっくうだったので、ざらっと新聞を流し読み。
Windowsがついにソースコードを公開する、なんて記事は興味深い。

その後、朝ご飯。
今回、入院した病院は「ご飯の時間がルーズ」な病院でしてw 
入院した日に貰った「入院の栞」みたいな文章にも「実際は10~15分程度遅れます」なんて書いてあるわけです。けど、実際は規定のご飯の時間より三十分も遅れたんですけどもねw

ご飯を食べて、病室の入院仲間と色々とお話をする。
病室っていうのは、上手くいえないけれども、あれはあれで一つの社会だし、人生の交差点みたいなそういう面もあって、意外や意外、色んな人のお話を聞くのは面白かったりする。

中でも「昨日の私ののたうち回った様子」が話題のハイライトでしたw
「あんなに手術室にいくときまで、落ち着いて余裕だったのに、帰ってきた時のあの様子をみて、相当痛いんだろうなぁと思いましたよ」なんて言われる。
余裕だったのは、慣れてただけです。まぁ、そう考えると経験っていうのは力ですな。

「あなた、手術前だってのにあんなに落ち着いて、ガッツがあったんだから体育会系だったんでしょ?」なんて言われる。
いいえ。完全にひ弱な文系ですよ?w

そんなこんなをしていたら、診察があって、術後の経過をみて退院が決定。
元々、手術の次の日には帰っていいって言われていたからね。
暫く、ベッドで寝ていたりしたら、「会計が出来ました」と言われて、「さっさと帰って頂戴」的な雰囲気になったので、着替えてから一度外来に行って、執刀医に診て貰ってあっさりと帰宅。

そして今に至る、というわけです。
あー、痛かった!
ま、そういうわけで、暫くゲームは出来ないかも。。
例によって「日々之雑記」が続くかもしれませんが、お付き合いいただければ幸いです。

ここまで読んで下さって有り難う御座いました。
ちょっと一寝入りしてきますわ。
[PR]

by s-kuzumi | 2008-02-22 15:22 | 日々之雑記 | Comments(8)
2008年 02月 20日

フリーサウンドノベルレビュー 『NEW WORLD【新世界】』

b0110969_3152334.jpg

今日の副題 「大好物がてんこ盛り」

※吟醸
ジャンル:近未来ヴィジュアルアドベンチャーノベル
プレイ時間:4時間くらい。
その他:選択肢アリ、デッドエンドも多数。
システム:LiveMaker


道玄斎です、こんばんは。
いよいよ明日(というか今日)、ちょっと入院&手術をしてきます。
そんな大層な事をする訳じゃないし、別に命に関わる問題じゃないので、すぐに戻ってきます。
まぁ、某所の筋肉をぶった切ったりするみたいで、結構痛そうでそれだけが心配。結構血だるまになるらしい……?

まぁ、そんな事はともかく今日は久々のレビューになりますね。
ここの所、色々と雑務に追われて更新出来なかった事、お詫び申し上げます。
というわけで、今回は「深山楓」さんの『NEW WORLD【新世界】』です。
私の大好物がてんこ盛り、といった感じで、非常に楽しくプレイ出来ました。

では、いつものように……。
良かった点

・緻密な設定を持ちながら、プレイする分に煩わしさを感じない。

・SF好きな人にはおなじみのテーマが随所に登場。

・音楽・立ち絵(一枚絵)・背景などが巧みにマッチしていて好印象。


気になった点

・やや難解な所も。

・ラストが少しだけあっさりとしているかも。

(・攻略ヒントページと本編の落差で脱力する人もいるかもしれないw)

ストーリーは、サイトの方から引用しておきましょう。
天才エレクトラ・バーマンの遺児、エレクトラ・ドリスコールの『接触』後、Disの破壊こそ失敗したものの、その粛正の勢いは明らかに緩められた。
人類は徐々にその数を増やし、『最後の審判』以前の約半数近くまで回復したが、人類の総人口数がそれ以上増えることはなかった。
それはあたかも厳密に整備された箱庭を造り上げるかのごとく、アースガルドという唯一の例外を除き、600年に及ぶ長い年月、Disの完璧な支配は続いた。
そして2824年――『第二の接触<セカンドコンタクト>』の時は、着実に近付いていた。

Disによって汚染された大地、『失われた世界<ロストグラウンド>』を生きるアヤは、ある日アンドロイドと軍の抗争に巻き込まれる。
大量のドロイドに襲撃され、危機一髪のところでアヤを救ったのは、海色の瞳を持つ一人の少年だった……。

こんな感じ。


いやぁ、久々に「SF全開!」ってな作品をプレイしました。
面白かったです。
Readmeを読むと「レビューなどではネタバレをしないように」と書かれているので、ネタバレを回避しつつやっていこうと思います。

物語(の本筋)は、先ずサイバーな戦闘シーンから始まるわけですが、それが又直球のサイバーバトルな感じが出ていて、私は凄く好きな感じですよ?
なんていいますか、私の好物てんこ盛り、って感じなのですよ。
作品の雰囲気っていうか世界観みたいなものは、『マトリックス』とかそういうのに似た手触りがあるかしらね。或いは『火の鳥』の「未来編」とか、そういう感じ。ストーリーを見て頂ければ、分かると思います。ストーリーをよんで「ピン」ときた人は即ダウンロードしてみて下さいな。
ずぅっとプレイしていて、「いやいや、他に似た手触りの作品があったハズだが……」と考えていたところ、小林めぐみの『いかづちの剣』に似ていた事に思い当たりました。

小林めぐみは元々ライトノベル作家だったのですが、近年ではSF色の強い作品もリリースしていて、私の大好きな作家の一人です。
そういえば、直木賞を受賞した桜庭一樹も、ライトノベルが出発点でした。私はいい歳こいてライトノベルとかかなり好きなので(というか1000年前とかの古典の物語作品もライトノベルとして捉えている)、桜庭一樹に関しては『Gosick』が出た時点で「こりゃ大成するぞ……」と密かに応援していましたが、ついに直木賞作家となってしまいました。
懸念しているのは、「もうラノベ書かない」ってなっちゃう事で、直木賞を取ってもラノベを書き続けて欲しいなぁ、と思いますね。

と、滅茶苦茶脱線しています。
けど、実はあながちへんてこな脱線でもなくって、本作の場合「ハードSF」とかそういう感じでもなくやっぱり「ライトノベル」風なんですよね。SFっていうのも勿論そうですが、「エンターテイメント」を強く意識した作品であることは間違いなんじゃないかしら。
サウンドノベルとかノベルゲームとか呼ばれるタイプのものは、そもそもライトノベル的ではあるのですが。

ネタバレを排除して書くって、結構難しいですな……。
まぁ、本作が何かの作品の影響を受けている、とかは実はどうでもよいし、検証のしようもないのですから脇に置いておいて。
一読してみて気がついたことは、北欧神話からネーミングを取っているものが多いんですよね。私自身、去年辺りからかな?かなり北欧神話には興味がわいてきて、近いうち『エッダ』でも取り寄せて読もうかと思っているくらいです(まだぬるめの解説書しか読んでない)。
で、北欧神話っていうのはご存じの通り、彼方此方のファンタジー作品に取り込まれているわけで、或る意味ファンタジーの源流とも言えるものです。

本作もまたそうした北欧神話の影響をネーミングという顕著な形で承けていて、とても興味深いです。何が言いたいかっていうと、「SF」と「ファンタジー」の融合が本作のオイシイ所だって事です。元々「SF」ってファンタジーと区別しにくいものもあるわけだけども、両者の食べやすい所を一つのお皿に盛ってくれたっていう感じかな。

そうそう、忘れちゃいけないのが登場人物です。
視点人物のアヤもそうだし、オーシャンやロフィ、ジャン、マリィなど個性的なキャラクターが自然と作品の中にとけ込んでいて好印象。それなりに登場人物は多いのですが、それを煩雑に感じる事はありません。イラストの雰囲気もとてもいいですよ。
アヤのちょっとツンツンした知的な感じのするキャラクターは、その手の女性キャラが好きな人にはたまらないでしょうね。

ストーリーやイラスト、或いは音楽が巧みに合わさって一つの作品になっています。
ストーリーに関しては結構複雑な面もあって、完全に理解するには私の足りない頭では、もう一回くらいじっくりとプレイしないと駄目みたいです。。けど、ちょっと難関な部分がありますので、じっくりと進めて欲しいと思います。


さてさて、一方で気になった点ですが、その前に攻略の為のヒント(?)を書いておきましょう。

・セーブをこまめに取る。

これに尽きます。
具体的に言うと、選択肢の前では必ずセーブ。これは大事。デッドエンドが多いので必須作業です。空きスロットに選択肢の度、新しいデータを保存しておきましょう。
こまめにセーブをとっておくと後で……

割と選択肢は大目かな?
私はこういう「選択肢を選んでトゥルーエンド」を目指す、というタイプのゲームが苦手です。
苦手っていうと嫌いみたいだけども、そういう苦手じゃなくて「選択下手」と申しましょうか、選んだ選択肢選択肢悉く死亡に直結したりと、そういうプレイヤーですw

ところが、今回はかなり順調に選択肢を選んでいくことが出来たんですよ。
それが仇になった部分があって……。

選択肢絡みでもう一点。
選択肢を謝ってバッドエンド、或いはデッドエンドに到達した場合「ぱんださん」からのヒントコーナーが待っています。
これがまた、テンションが異常に高いコーナーでして、本編とのギャップにびっくりするかもしれませんw 悪いエンドに到達してもめげずに是非、「ぱんださん」のヒントコーナーに目を通しましょう。その後のプレイが飛躍的に楽になります。

あと、地の文は基本的に「アヤの一人称」と思しいのですが、場面によっては突如「三人称」みたいになっている所があって(「アヤは」とか語られ出す)、そこまで気にする所じゃないのですが、一応挙げておきます。
エピローグも含めて全てのエンドを見たのですが、ラストにもうちょっと感動とかインパクトを持たせても良かったかな、と思いました。
じっくりと物語が進行していったので、最後の最後でそれらを全部バーストさせてくれたら良かったなぁ、と。実質上気になった点は、この一点ですね。とても惜しい所。
けれども、人によってはこのくらいのラストの方が好きっていう人もいるかもしれません。一応、私は、という事で。


久々に読み応えのある作品でした。
とても良く出来た作品で、かなり好みでした。
SFなんてキーワードに興味があれば、是非プレイしてみると良いでしょう。

というわけ、今回はこのへんで。

/* そういや、最近ホントLiveMakerの作品が増えてきましたね。ツール自体の使い勝手も凄く良いですし */
[PR]

by s-kuzumi | 2008-02-20 03:15 | サウンドノベル | Comments(0)
2008年 02月 17日

なんてことない日々之雑記vol.46

道玄斎です、こんばんは。

最近、「日々之雑記」がまた増えてきてうんざりしていらっしゃる方もいるかと思いますが、どうぞお付き合い下さいませ。

年度末って事で、少し疲れてるのかもしれません。
いや、まだ二月ですけれども。
言い訳じゃないけれども、この季節は、何となくやはり物憂い感じがしますね。寒かったり、それでいて妙に暖かい日があったりと気候も一定しないわけで、体調もまた然り。

さて、日々之雑記とはいへ、何を書きましょうかね……。


■持ち物

「自分の持ち物には名前を書きなさい」と言われて育った世代です。
ついでに言えば「男は台所に出入りするな」と言われて育って世代だったりします。
最近はそういう事も無くなったみたいですよ?

そんな事をいいつつ、年齢だけ見れば私はまだそれなりに若いハズです。
けれども、ついに眉毛に白髪が生えてきて非常に落ち込んでいます。


まぁ、それはさておき、私は割と日本製が好きです。良く使っている鞄とか財布とかは国産です。「いまだに国産信仰なんて時代錯誤もいい所だ」と人に言われますが、それでも国産好きなのです。
要するに鞄は吉田カバンだったりするわけです。けど実は吉田カバンとは言っても「ポーター」なるものらしいです。私はそういうのは疎いのでよく分かりませんが、吉田カバンの中にポーターなるブランドがあるようです。
今ふと気付いたのですが、吉田カバンが日本の鞄メーカーだからって、私の使っている鞄がそのままMade in Japanとは限らないのではないかと。まぁ、気付かなかったふりをしてやり過ごす事にします。

ここ何年もずっと吉田カバンの鞄を使っています。
小田急線というまともに運行する事が少ない路線で、鞄を置き引きされるという憂き目にあっても、やっぱり吉田カバンを購入します。



■洋服

こういう鞄とかお財布とか、そういうものはやっぱり日本製が良いなぁ、と思うのですが、洋服は外国のモノが多いです。国産の洋服は全然駄目です。
一つには私の体格の問題があって、私は身長が185センチくらいで、且つ体重が六十数キロなので、割と縦長なんですよ。そうすると標準サイズがどういうものか分からないのですが、あんまり自分の体格にぴったりくるものが無い。胴回りで選ぶと袖や裾が短すぎたり、裾や袖で選ぶと胴回りがブカブカになったり。

そんなこんなでagnes b(←アクサン記号が出ない……)の洋服が好きです。
サイズは豊富だし、一番しっくりときます。色もモノクロが多いから自分の好みにもばっちりです。ちょっぴり高いのが難点と言えば難点でしょうか。
恥ずかしいことをカミングアウトしておくと、agnes bの「薔薇柄」のシャツとか持っています……。何で購入してしまったのか自分でも分かりません……。もう結構前に買ったものですが。



■木刀振り

真剣を振り回すのは少々危ないので、木刀を良く振っています。
愛用の木刀は大体1.3キロくらい(だったと思う)のもので、恐らく素振り用として売っているものだと思います。
素振り用ですから、ゆったりと筋力強化の為に振るのが正しいんでしょうけれども、私はこいつでブンブンやってます。「体壊すよ」と注意されるも『ベルセルク』宜しくでかいものをぶんまわしたい、ってわけでもなくて、単純にこのサイズが自分の体に一番合っているからです。

大体木刀振りなんてやっていると、筋肉は付いてくるのですが不思議と上腕にはそれほど筋肉が付きません。肘よりちょこっと手首よりのあたり(なんて表現すればいいんだろう?)が馬鹿みたいに太くなってきて、洋服を着るときにつっかえたりします。
最近、これ以上筋肉が付かないみたいなので、例の宮本武蔵「櫂型」に変えようかな、なんて思ったり。



■体力作り

中学生の頃は「囲碁・将棋部」、高校生の頃は「帰宅部」、大学生の頃はただのグータラ学生だった私は体力が殆どありません。徹夜して勉強したとしても体力は付かないからねぇ。

で、もう何ヶ月もこっそりと走り込みをやっています。
主に夜中です。上手くいけば夕方くらいに出来る時もあるのですが、基本的に夜~夜中あたりに走っています。
継続は力なりと良くいったもんでして、走っていると、やっぱり同じコースを走るにせよ段々それが辛くなくなってくるし、体力が増加したような感触もある。
けれども、何故か右膝が痛い。というわけで、様子をみつつ走っています。だから今日は走りません。



■禁煙

結構続いています。
三日くらい我慢出来ると後が楽です。
けれども、五日目くらいに吸ってしまうと、台無しになります。
大事な事は「煙友達となるべく会わない」という事です。

ほら、学校にせよ会社にせよ「ちょっと一服いこうぜ」って声を掛ける人、いるでしょう?
それが「煙友達」ですw
人が吸っているのを見ると、どうしても吸いたくなりますからねぇ。
特に気をつけたいのは「食後」です。煙草を吸う人は分かるかと思いますが、食後ほど煙草を吸いたいと思う時は無かったりします(いや、イライラしたときとかもそうなんだけどもね)。
そんな時、「煙友達」と食事とかしていたら、そいつは躊躇なく煙草に火を付けるわけで、気がついたら「すまん、一本頂戴」って言ってしまうわけで……。

なるべく「全席禁煙」とかそういうのを選んでお店に入るとか、工夫をすると良いですよ。



■お酒

日本酒最高。
結構、色々な方からお酒を頂くので、お酒が切れる事はあまりありません。
切れそうになったらちゃんと補充しますしね。
ここの所は、私は『明鏡止水』一辺倒なわけですが、皆様はどんなお酒が好きですか?

焼酎。
寝しなに呑むのに最適かもしれません。二日酔いが起きないしね。
これも結構好きで、やっぱり切らす事が出来ません。『御幣』という焼酎が好きです。
私は割と、ロックで呑んでしまうのが好きだったのですが、この季節お湯割りにするととても具合が良いことに気がつきました。


今週は実は密かに入院・手術・退院というイベントが入っています。
痛いの嫌だなぁ……。と思いながらも、どうしようもないので大人しくやってきます。
それでは、また。
[PR]

by s-kuzumi | 2008-02-17 21:22 | 日々之雑記 | Comments(4)