久住女中本舗

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2008年 04月 30日

フリーサウンドノベル関係の雑記 箸休めvol.19

道玄斎です、おはようございます。

突然ですが、自分の音楽センスの無さに絶望しました。
ぽちぽちと打ち込みを続けていたわけですが、何かどうしても纏まりません。。

この恨み辛みの詰まった戯れ言は、後に述べるとして、先ずは告知。
新曲が出来ました。
シーケンサーでズルしました……。あっ、けど各パートの音量とか滅茶苦茶気を遣って調整したよ。。
ともあれ、今回は「ノベルゲーム使用」をガシガシ想定しています。
2:30で止めるつもりが何故か3:00になってしまったのはご愛敬。
夜の裏路地とか、深夜の学校とか、何となくそういう普段立ち寄る分には全く問題ないけれども、夜に出入りしようとすると、妙な背徳感を覚えるような、そういう施設が出てきた時に向いている曲です。曲っていうとちょっと言い過ぎかも。BGMと効果音の間くらいの位置づけですね。
ループ使用を想定していますよ。ゲーム作者の方で「使ってやろう」と寛大な心をお持ちの方は、特に制限等はありませんので、ご自由に使ってみて下さい。いや、使ってやって下さい……w

リンクを張っておきましょうか。こちらからどうぞ。
mp3ファイルになってます。
そうそう、本館の「能登屋」の方では、ちゃんと今回の曲に合わせてへんてこなショートストーリーも付けています。
あのヘンテコショートストーリーは、「なんだかキモチワルくなりました」というお手紙を貰ったりw はたまた「意外といいんでない?」って言ってくれる人もいたりと賛否両論あるみたいですが、あれを書いている当の本人があれこれ語ると興ざめですから、特に今は語りません。
まぁ、アレも含めて一曲っていうスタンスなので、出来たら可愛がってくれると私としては嬉しいですね。


んで、冒頭部の続き。
前回打ち込んだ曲は、アップしてあるものは実は暫定完成版という位置づけです。
取り敢えずパイプオルガンの音に考え無しにしちゃったけど、synth1にちゃんとMusicBoxというプリセットがありました。
いづれ近いうちに、手直ししてやりたいですね。一応、作っている時から「オルゴールで鳴らそう」と思っていたので、テンポを下げてオルゴールっぽさを出してやりたい所。

で、今打ち込んでいた曲は、ここんところずっと「日本の民謡」の本を読んでいるせいか、それっぽい感じの曲になっています。
前回、黒鍵に一度しか触らなかったので、今回は黒鍵のエチュード宜しく黒鍵ばっかり使っています。で、適当にキーボードを叩きつつ、「どこかで聞いたことのあるようなノスタルジックな曲というか新民謡」みたいなのを作ろうと画策していたわけです。
なんだけども、何か明確な「サビ」が作れないというか、そういうジレンマが。結局サビに留まらず、「どうやって曲って作ったらいいんだ?」と、根本的な所が全然理解出来ません。
又、どうしても他のパートをどう噛ませたらいいかが、分からなくなっちまったと。
いや、本当に所謂「音楽はこうやって作ります最初の一歩」みたいなw そういうマニュアルはないものかは。なんかさ、こう最初の一歩として30秒くらいで、メロディがあってドラムがあって、ベースがあって、ギターがあるみたいなベーシックな編成の曲の作り方を教えてくれるような本なりサイトなりはないものかね。

幼い頃にピアノを少しだけやっていたというだけなので、実は私の音楽知識はゼロです。
そもそもピアノとDTMというものは多分、別物だぞ……。
ピアノって乱暴な言い方をすれば、ピアノだけ弾いていればいいんだけども、そこには当然他のパートってのがないわけで。しかも、そもそもピアノ自体も全然弾けないずぶの素人だしなぁ。
こりゃ、本気で「DTM勉強会」を作るか……?

と、また脈絡もなく「ノベルゲーム愛好家のDTMの勉強会」を作ろうかと思います。
…………
…………
はい、出来ましたw
取り敢えず、主催者は私ですが、もっと適任の方がいらしたらその方にお譲りしたい。私はあんまり肩書きとか役職とかそれが遊びであっても、付くのが好きじゃないのですよ。

まぁ、それは兎も角、「ノベルゲーム」を切り口にしたDTMなんて、意外と新しいのではないでしょうか?「ノベルゲームに自分の作った曲、使ってもらいてぇなぁ」と考えているあなた、或いは「音楽作ってみたいけれども……」というあなた、はたまた「初心者に俺のテクを教えてやろうか?」というあなた、是非この機会に「ノベルゲーム愛好家のDTM勉強会」に入って下さいw

兎に角、こういう企画は最初が肝心という事で、先ず会則でも作っておきましょう。


第一章 総則

第一条 本会は「ノベルゲーム愛好家のDTM勉強会」と称す。

第二条 本会の本部は特に定めないが、暫定的にこのブログを本部とする。

第三条 本会の趣旨は、ノベルゲームを切り口としたDTMを製作すること、またその為の学習を目的とする。


第二章 会員

第四条 本会はDTMに関心のある者は誰でも参加可能とする。しかしノベルゲームに関心があるとより望ましい。

第五条 本会に入会したいものは、kazenitsurenaki アットマーク gmail.comまで連絡されたし。返信が来た時点で入会が完了したものとする。

第六条 会員が退会しようとする際、許諾などは一切必要ない。自由参加、自由退会を原則とする。


第三章 会議

第七条 必要に応じて会員は集まり、会議(学習、製作)を行うものとする。但し前章第六条に基づき、自由参加とする。

第八条 会議の場所は毎回流動的となる。喫茶店なり食堂なりである。


第四章 会計

第九条 本会は、会員から会費を集めたりといった事はない為、会計の必要は生じない。但し、会議等で喫茶店などを利用する際、料金は各々負担する事。

附則

・DTMのソフトは実費で。違法コピーは駄目だぜ。尤もフリーソフトもあるしなぁ?
・喧嘩したり、トラブルを起こさないように。
・出来たら、成果物をノベルゲームに還元出来たら、いいなぁ。



っと、てきとーに今作ってみました。
何となく最初はそれっぽかったけど、段々くづれてきたw
まぁ、アレですよ、サークルですよ。

けれども、マジで「俺結構曲とか作れるんだけど?」って人が参加して色々教えてくれたら心強いぜ。
勉強って、一人でやった方が良いものと、複数でやった方が良いものの二種類があって、多分DTMみたいなものは、一人でマニュアルとにらめっこしているよりも、みんなで教え合った方が最大多数の最大幸福に繋がるのではなかろうかと愚案する次第。
兎に角だ、みんなで一から勉強しようぜ。

会は、最低でも私+1人でも居れば、近いうちに顔合わせくらいしたいぜ。
場所は新宿近辺を予定。けれども参加者の居住地域によって変更も可能。
もし、良かったら例の歌舞伎町の中華料理屋いこうYO(←しつこい)

というわけで、そろそろ私の体力も限界です……。
お昼くらいまで眠らせて貰っていいですか……??
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by s-kuzumi | 2008-04-30 05:28 | サウンドノベル
2008年 04月 29日

フリーサウンドノベルレビュー 『そよ風の街道』

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今日の副題 「人生の+α」

ジャンル:詩的短編(?)
プレイ時間:約1時間
その他:選択肢なし、一本道。
システム:NScripter

制作年:2008/4/2
容量(圧縮時):37.1MB


道玄斎です、こんばんは。
レビューを書くのは久々ですね。まだ本調子ではないのですが、ふと思い立って落としてあったゲームをプレイいたしました。
「復活しました!」っていう感じでもなくて、まぁリハビリを兼ねつつ、という感じでしょうか。

で、今回取り上げる作品は、まだほんの少し固さみたいなものはあれど、良いものを持った作品なんじゃないかな、と思います。というわけで、「空と雲と風」さんの『そよ風の街道』です。
良かった点

・しっとりとして、良い余韻を残すラスト。

・挿入歌が付いている。しかもヴォーカルが高レベル。

・可愛らしい、良い雰囲気のイラスト。


気になった点

・微妙にウエイトが掛かるところが。

・世界観というか舞台の説明がもう少しあっても良かったかも。

ストーリーはサイトから引用しておきましょう。
とある街の話。
主人公の少年は何事にもやる気が起きず日々を何となく過ごしていた。
恋人も作らず、夢も持たない少年は、ある日、面倒くささの果てに仕事にわざと遅刻をする。
そんな少年の前に、奇抜な格好をした少女
が現われる……

こんな感じのお話になっています。

久々にゲームと真っ正面からぶつかってみました。
久々と言っても、実はせいぜい二週間くらいでしょうか?それでも自分にとっては物凄い長い蓄電期間なわけで、しかも復活(?)にあたってこのようなじんわりとくる作品に出会えたのは僥倖というべきでしょう。
一応、短編と銘打たれていますが、大体一時間くらいの作品ですから実は短編って程でもないのかな、なんて。いや、ここ一月ばかり集中力が持たずに一時間の作品であっても、まともにプレイ出来なかったので。。

で、本作ですがジャンル分けがとても難しい作品です。
恋愛っていうのでもないし、ファンタジーとも違う。かといって所謂「泣き」とも違うわけで、作者様のサイトの文言に従えば「詩的短編作品」という事になりましょうか。先に挙げた要素を微妙に含みつつもジャンル分けそれ自体を拒否するような、或る意味で不思議な手触りの作品になっていました。

設定も意外と面白いんですよ。
生きるためだけに暴力癖のある親方のもとで、特に目的もなく働く少年が、ある日ミステリアスな踊り子の少女に出会って……、という感じなのですが、安直なボーイミーツガール的なスタイルに走らない所もまた好印象。

結局、人間「生きる為に働かないといけない」わけですが、そこに充足感を得られるかどうかってのはまた別問題です。
貰えるお給賃が低くても、そこに自分が満足出来るような要素があれば、それはとても素晴らしい事だと思うし、逆にお給賃が高くても全く自分の仕事に誇りを持てなかったり、或いは一つも満足出来る要素がない、なんてのはちょっぴり寂しい。
或いは、仕事では充足感が無くても、自分がお金の授受とは無縁の所でやっている活動が充実していればOKなのかもしれません。
兎も角、人はパンだけで生きているわけでなくて、何か「生き甲斐」っていうと大げさだけれども、そういうものが必要なんでしょうねぇ。いや、勿論お金を軽く見てるってわけじゃないし、いざという時に頼りになるのはやっぱりお金だったりするわけでw けれども、何か+αがあると人生、楽しいよな、なんて考えてしまいました。

作品のテーマっていうと語弊があるかもしれないけれども、まぁそんな事をつらつらと考えさせてくれるような作品でした。
まぁ、言ってしまえば割とありそうな感じである事は確か。だけれども少し切り口が新しいというか、そういう意味で新鮮みがあったように思えます。
これが、やっぱり現代日本を強く意識されるような文脈で語られていたら、やっぱり陳腐になったのかもしれませんね。
だけれども、街道のあるヨーロッパっぽい舞台が、良くあっていたと思います。
ただ、もう少し舞台についての説明があっても良いのかな?なんて。最初読みながら「舞台は日本なのか?どこなのか?」とちょっとだけ混乱してしまいましたw
タイトルにも入っている「街道」をもう少し意識させ、リンクしてくれるような、舞台の説明があると全体の纏まりも更に良くなったのではないかと思います。

そうそう、挿入歌とかが入るんだけども、ヴォーカルが高レベル。
「を、巧いじゃん!」と思わず思ってしまいます。
本作は、割と音楽が重要な部品の一つなので、随所随所で音楽を奏でるシーンが出てきたりするのですが、例えば先に述べたヴォーカルが入る所、或いは主人公の男の子が笛を吹いたりする所で、微妙にウエイトが掛かるのが、個人的にちょっぴり気になりました。
最初、ヴォーカル曲が流れてきた時に「こりゃ、フリーズか?」と一瞬思ってしまったくらいでw

ラストの余韻も中々でした。
結局、消化不良な所も出てきてしまうのですが、最後のシメ方はじわりとくるものが。
こういう、どこかファンタジックでそしてどこかノスタルジックな雰囲気、私は好きなんですよねぇ。バリバリのリアルさのあるノベルも決して嫌いじゃないけれども、現代日本とは少し違うという部分が、緩衝材というかそういうものになって、心地よく響いてきます。
消化不良の部分ですが、やっぱりヒロインに関して謎が残ってしまうのがちょっと……。あの眼鏡の優男はうっすらと正体が分かるものの、何かしらの説明や、示唆があっても良さそうな。とはいへ、「詩的」な作品ですから、全部語ってしまわないのが却って良かったりするのかも??


全体的に、まだ少しの荒さや固さはあるものの、キモの部分はきらりと光るものがある作品でした。作者様は連作のノベルゲームもリリースしているみたいですので、本作を気に入った方はチェックしてみると良いかもしれません。

それでは、また。
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by s-kuzumi | 2008-04-29 22:12 | サウンドノベル
2008年 04月 28日

なんてことない日々之雑記vol.66

道玄斎です、こんばんは。

意外と今日は忙しくてあれやこれやの処理をやっていました。
体がミシミシ言っているけれども、まぁやらねばならぬ事もある。平日から楽をさせて貰っている分のせめてもの報いってヤツですな。

で、突然ですが、音楽製作ソフトが予期せぬ挙動をするようになってしまいました。
合間を見つけてサポートセンターに電話を掛けたり、再度インストールを行ったりして、取り敢えず誤魔化し誤魔化し使えるようになったような気がしないでもないような気がする。

どんなソフトを使っているか、って事なんですが、

・SONAR LE

・MusicCreator4

・ACID Music Studio

なるソフトを主に使っています。尤もSONAR LEとMusicCreatorは兄弟みたいなもんですな。
別に私はプロじゃないので、SONAR7とかCubase4.1とかを使う必要はないのです。お財布に優しいお値段で、使いやすければ何でもいい。上達した暁にはちょっと良いものも欲しかったりするのでけれどもね。

SONAR LEはMIDIキーボードを買ったら付いてきました。
キーボード自体はとても安価なものだったので、得した気分ですね。
まぁ、この手のソフトは結構難しくて、常にマニュアルを側においていないと、操作出来ないという……w

最近では、基本的にピアノロールエディタにて音を打ち込むのが主流らしいので、私もそれに準拠してやっているわけですが、途中で分からなくなって五線譜に戻してみると、かなりぐちゃぐちゃの譜面になっていて萎える事屡々。
ピアノロールは、あんまり難しい事を考えずに、直感的に音を入れる事が出来るのが魅力なのですが、譜面として綺麗に表示したいなぁ、なんて欲張りな事も考えます。

大体、大雑把な私の音楽製作方法は、SONAR LE若しくはMusicCreator4にてMIDIファイルを作る。んでもって、出来たMIDIファイルをACIDに流し込んで、あれこれ加工してやる、というめんどくさいもの。
というのは、SONARとかMusicCreatorだと、不安定になるソフトシンセとかがあるんですよね。途中でまっさらに消えてしまって以来、めんどくさくてもこういう手順を踏んでいます。
結局、自分で打ち込むのがニガテ(というか出来ない?w)部分に関しては、例によってサンプリングを使って誤魔化してます……。
ACIDなんてのは、それに特化したソフトですので、フリーのサンプル素材が何千種類も付いてきます。その中から、曲に合いそうなものをチョイスして、適当に切って並べて完成というわけです。

だけれども、もうちょっとグーな作り方ってあるハズなんだよなぁ。
そもそも音楽製作の方法自体、よく分かってないしなぁ。
一応ね、本は何冊か入手して読んでみたんだわ。されど、解説しているソフトが違うから分かりづらいし、結局なんだかよく分からん。
雑誌も購入してみたのですが、雑誌は雑誌でCubaseばっかりだから、あんまり役にたたん。いや、特集とかそういうのは滅茶苦茶面白かったりするんだけども。
コード進行って分かるような分からないような、だし、ベースを打ち込む時って、どうやって打ち込めば違和感なく打ち込めるのかとか分からんし、作りたいドラムの音は出てこないし(AphexTwinみたいなドラム音とか出してみたいのですよ)、ある日使ってみようと思ってソフトを立ち上げたら、何故か挙動が変わっていたり(ACIDで今までループ音源を選択してトラックにはっつけると、1ループ分だけきっちり表示されて、自分の好みに合わせてループを増やしたり、或いは削ったり出来たのに、先日ACIDを立ち上げて使ってみたら、1ループ分表示されずに、自分で適当に伸ばして使わないといけなかったり……)、はたまた折角購入したオーディオインターフェイスに接続したスピーカーからの音が宜しくないとか、不満だらけです。
マシンに元からついているサウンドカード(オンボードかな?)の方が音質がいいってどういうこった……。新しい事をやってみたり、新しいデバイスを買えば買うだけ悩みも増える。

DTMの達人の方がいらっしゃったら、是非御指南下さい。
或いは、東京在住ノベルゲーマー(勿論、制作者も大歓迎ですわ)で、音楽作りてぇ、なんて思ってる方がいらしたら、一緒に勉強しません?w
ソフト購入から、インストールくらいまでだったらお手伝いできますよw 興味があればご連絡下されば嬉しいなぁ。kazenitsurenaki アットマーク gmail.comまでお気軽にだうぞ。

まぁ、ぼやいていても曲が出来るようになるわけじゃないので、今日も今日とて地道にキーボードを弾いてみます。

その前に、部屋に散乱している書類の束を片付けてきますか……。
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by s-kuzumi | 2008-04-28 20:27 | 日々之雑記
2008年 04月 27日

ノベルゲーム/サウンドノベルと日本文化論 講義vol.4

道玄斎です、こんにちは。

延び延びになってしまった「ノベルゲーム/サウンドノベルと日本文化論」の続きをお届け致します。
今日は少し前回三回分までよりも、ちょっぴり真面目な体裁を採る予定ですよ。


■おさらい

うんと簡単に纏めてしまうと、古典文学の発生の過程とサウンドノベル/ノベルゲームの発生の過程に似たものがある、とまぁそんな事を回り道をしぃしぃお勉強してきました。
もう少し補足しておくと、今「正統派」の芸術として認知されているようなものではなく(んー、例えば芥川賞受賞作とかね。私からすればそれもライトなものになってる気はするんだけども)、ライトノベルとかそういうものも、私からすれば非常に古典文学的です。
今年が源氏物語が記録上に出てきてから丁度1000年経つわけですが、こういう物語文学作品の伝統は今なお、形を変えつつも存続している、というわけです。



■ライトな文化と「引用」

前回かな?確か『はこやの刀自』なる作品が、中国由来の物語を利用して日本独自の物語を更にそこにミックスして出来た、というようなお話をしました。
何もない所からは何も発生しない、というわけで、必ず何か作品が出来る際には「元ネタ」(っていうと言い過ぎな気もするけれども)が存在しています。
それは、その作品を製作なさっている方が意識している場合もありますし、逆に意識せずに使ってしまう、なんて場合も勿論想定出来ます。

こういう影響力をここでは「引用」と言い換える事にしましょうか。
引用っていうと、「二字下げ、出典・発表年明記」なんて事を考えてしまう方もいらっしゃるかと思いますが、そこまで厳密な定義じゃなくて「Aという作品に有形無形の影響を受けたBという作品が存在する場合、BはAを引用した」と、まぁこのくらいのゆるーい定義でお願いします。

更に引用といっても、敢えて引用する「確信犯的な引用」(パロディである事が多い)だったり、気付く人だけ気付くような、「一部の人へのメッセージを込めた引用」だったり、はたまた「作者自体が自分が引用しているという事に気がついていない、無意識の引用」など、様々な形があるかと思います。そこらへんの区分けがちょっとめんどくさい所ですが、引用と一口に言っても色んなタイプがありそうだ、くらいに思っていただければ。

で、なんでここで引用を問題にするかというと、今のライトな文化が常に引用という問題と不可分だからなのです。
滅茶苦茶分かりやすい例を挙げましょう。
コミックマーケット、通称コミケ。この年に二回のお祭りは、企業ブースやらオリジナル作品の発表の場になったりしているわけですが、なんと言っても「二次創作」が花形でしょう。
二次創作の同人誌だったり、二次創作のゲームだったり、或いは二次創作の小説だったりと、二次創作が主役(的)になっているのです。
そういえば、昨日「あやかしよりまし」の二次創作のゲームについてお知らせをしましたね。
ま、それはさておき、二次創作というのは、「元ネタの引用」である、というのは今までのお話から分かっていただけるのではないかと思うわけです。
元となる作品があり、そのキャラや設定などを使い、自分好みの物語を作っていく。或いはそうした引用の中で確立していくキャラの属性なんかがあったり。
最終的に、そこから「オリジナル」の作品が生まれたとしても、やはりそれは元の作品への引用という属性を保持しているのではないかと、私は思うのでした。

ここで一点注意を。
別に、引用から生まれた「オリジナル」は価値が低いとか、そういう事を言いたいんじゃないですよね?寧ろ、そういう「オリジナル」作品が生まれてくる状況とかそういうものに焦点があるので、その点誤解なきよう。
寧ろ、私自身は「引用の織物」的な作品が大好きです。
そういえば、最近は「ある作品の音楽だけだったり、或いは印象的なフレーズを『引用』し、全く別の作品の引用物に組み合わせて、オリジナリティのあるものを作る」なんて事も行われていますよね。ニコニコ動画とかさ。
先にも述べましたが、「引用」にもレベルがあって、印象的なフレーズだけ引用するものから、かなりの部分を元ネタに依拠するものまで様々です。

こういう引用は、何も作品の中だけで行われ、消費されていくものではありません。
例えば機動戦士ガンダム。「親父にもぶたれたことないのに!」というアムロのセリフがありますよね(親父にも殴られた~とどっちが正しいんだろう?)。
結構、このセリフ日常で使う人、居ませんか?w お互い共通認識がある場合、そういった符丁的に「引用」を使う事も可能なのです。
このような引用のあり方は、端から見てると「あぁ、オタクっぽいなぁ」なんて思いますが、とても伝統的なものだったりします。
そう、和歌です。

古典文学は散文であっても、おびただしい和歌が使用され、その和歌も前時代或いは当代的なものからの引用で構成されていたりします。
良くあるのが、男性貴族が女性に言い寄った際、女性は男を袖にする和歌のワンフレーズだけをぼそっとつぶやいて男に自分の意を知らせる。
そんなシーンは結構しょっちゅうお目に掛かります。或いは地の文でも、状況を説明する為に著名な和歌のワンフレーズを持ち込んで、瞬間的に状況を読者に説明する、なんて事は始終行われています。
そうね、即席で古典っぽいものを書いてみましょうか?

をとこ、われてもすゑにとぞ思へば、かへりみがちなれどつひに出でぬ

いや、本当適当に書いた文章だからアレなんだけども、本を読んでいて章が変わって、いきなりこういう文章が出てきたとします。
そうすると、「われてもすゑに」という文言から古典文学の読者は崇徳院の歌「瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ」を即座に想定するハズです。
ということは、「男と女が離ればなれになってしまったんだな」と状況が一瞬で理解出来る。引用が情報伝達のツールになっている、という感じでしょうか。
そもそも和歌っていうのは「本歌取り」という「引用」の技法があるくらいなので、とても引用というものと相性が良い。
尤も、現代では和歌なんて詠んでいる人は少ないですから、その代わりに印象的な台詞や文言、フレーズがこうした引用の対象になっているわけです。

例えば、これを読んでいる人が高校生か何かで、古典の宿題を珍しくちゃんとやってきたら先生に「お前、~の宿題を写しただろう!」なんて嫌疑を掛けられたとしますw
そういうい時にぼそっと「まだふみもみず」とつぶやけば、きっと先生は納得してくれますよw



■引用の限界点と想像力

さて、ここまで引用という問題を扱ってきました。
ここで、引用という問題をもう少し突っ込んで考えてみましょう。
実は、古典文学に限らず1980年代くらいから文学研究に「テクスト論」という考え方が持ち込まれ、主流となります。
リンクは、とても分かりやすい形でテクスト論を纏めているページを張ってあります。著名な古典文学の研究者が語っておりますよ。
うんと乱暴に纏めてしまうと、「作品はテクストと呼ぶ。テクストとは織物であって、全てのテクストは作者の意図を排除して、引用の織物として考えるべきだ」というような理論(思想)です。有名な「作者の死」ですね。
私自身は、そこまで「テクスト論」について詳しいわけではないので、まぁ、この章は話半分に。。
で、どうしても私はこのテクスト論なるものにある種の違和感を持っているのです。

確かに、「引用」の織物として作品を捉えるという視点は良いと思いますし、引用という問題に深く切り込んでいけるようになった、という意味ではとても成果は大きい。
けれども、作者という概念を想定しない(但し、実際に執筆した作家という概念を保持する一派もいる)というのは、何となく違和感を覚えませんか?
そりゃ、古典みたいに作者が実は誰だったのか分からないような場合には(そういえば、『源氏物語』だって紫式部なる人物が執筆したというコンセンサスはとれているものの、果たして54帖全部彼女が書いたのかといえば、それは実は誰にも分からないのです。もしかしたら同人サークル『源氏物語製作委員会』のメインライターが紫式部だったという可能性すらあるんじゃないかと、私は思っていたりするのですがそれは蛇足ですね)、それはそれでいいのかもしれないけれども、現代のライトな文化でそれをやっちゃうと、ある批評雑誌の記事を読んだけれども、「こないだあの作者さんと酒を飲んだけれども、そんな事はいってなかったぞ」なんて事が起きたりする。

実際、そういう事はままあって、私の知り合いから聞いた話しなのですが、その知り合いの知り合い(ややこしいね)がプロの作家さんだそうで、教科書だかに文章が載ったりするお人なんだそうです。
で、業者テストか何かで、その人の作品が取り上げられて「この時の~の気持ちはどういうものでしょう?」的な例の問題が出て、正答例を見た作者はびっくり。
「俺の示したかった意図とはまるで逆なものが正解になってる!!」
と。

そう考えると、作者の意図を単純に排除してしまう、という事で整合性のとれなくなる場合が、こと現代にはあるように思えますが、如何でしょうか?
しかし、テクスト論者は「それは作家としての彼の意見であって、テクスト論的な見地からみれば、周囲の引用によってこの部分の意味は~のように固定されて読めるのである」となってしまう。
勉強不足でアレなんですが、何となくそういうあたりに私は違和感を覚えます。多分、鑑賞する側と製作する側には絶対的な違いがあるのではないかと。
まぁ、兎も角「引用という視点だけ」で作品を読んでいく事は実際の所、実情に合わないんじゃないかと思うのです。

先に挙げた「われてもすゑに」とか「まだふみもみず」とかは非常に特徴的ですし、元ネタが一発で分かってしまう。
けれども、それが引用なのかどうか認定しづらいケースってのもありますよね。
しかし、割とテクスト論者ってのは、或る意味で確かめようもない推測に基づいて批評を行ったりするような気がします。彼らが言うには「そういう『読みの可能性』を探る事でテクストが豊かなものになる」っていうわけで、あれこれ考えて、自分の読み方を考えていくという事自体は私も好きです。

私は個人的にテクスト論には相容れない部分があるわけですが、作品を自分なりに解釈していく、というその立場は楽しいですし、良いと思うんですよ。学術的にそれが正しいかどうかという問題は別として。
こういう批評の態度って、そうはいっても私なんかも日常的にやってますよね。「~の場面は実は~とパラレルにあるような気がする……」なんて私も書いてますw

批評っていうのは、或る意味でそういう個人的な感想と切り離せない部分もあって、恐らく確実に言える事は「正しい批評」というものは、恐らく存在しない。みんな各々自分にとっての「正しい批評」をやってるわけで、絶対的な「正しい批評」の指針はどこにもない。
あっ、勿論、作品を貶すためだけに批評をする、っていうのは論外だからね。

特にフリーのサウンドノベル/ノベルゲームなんかの場合だと、プレイヤーと作者の位置が近いわけで、作者様に対して良いフィードバックが出来たらなぁ、とは考えますが、批評なんて言葉を大上段に振りかぶるとちょっと意味合いが違ってくる所もあるのかも。
だから、私はレビューという言葉にしてお茶を濁しておこうかな、なんてw 以前英英辞典でレビューの項目をチェックしたんだけども、レビューの方が「感想」的な意味合いが強かったハズなので、私はレビューという語を使い続ける予定です。



■次回の講義に向けて

全体的に引用について、今回はお話しました。
特に後半からはテクスト論という文学理論を考えてみたりもしましたね。

このテクスト論の負の面ばかりを強調してしまったような気がしないでもないのですが、私はノベルゲーム或いはライトノベル、はたまた漫画の文脈でユーザーが自由に論議するという意味で、とても楽しい理論だとも思っています。いくつかの問題点をそこに認めるにしても、ね。

次回は、もう少しテクスト論のお話に付き合っていただきながら、今までの講義の纏めに入ろうかと思っています。
当初三回の予定が、見事に全五回の講義になってしまいましたね……。
次は最後ですから、またノベルゲームのお話なんかも沢山出来たらいいな、と思いつつ筆を擱こうと思います。

それでは、また。
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by s-kuzumi | 2008-04-27 17:47 | サウンドノベル
2008年 04月 27日

なんてことない日々之雑記vol.65

道玄斎です、こんばんは。

今日は一日のんびりとしていました。
色々と告知なども御座いますので、お付き合い下さいませ。


今日主に時間を割いてやっていた事は、実は「刃物のメンテナンス」だったりします。
包丁みたいに日常的に手入れをする刃物ではなくて、所謂「ナイフ」と呼ばれる類のものです。
いや、別に危険な事をしようってんじゃなくて、私の住んでいる所は妙に鄙びていて、山とか多いんですよ。家のすぐ下は田んぼですし。

で、山歩きっていうと大げさだけれども、近所をお散歩するのが非常に楽しいんですよね。
季節季節によって見える風景、聞こえる鳥の声、風の音すべて違うので、自然に非常に近い環境なのです。
意外と、疲れた時にはそういう自然を見たり、ちょっとした山登り(っていうと大げさだけども)をしてみたりすると凄いリフレッシュ出来ます。
そういうちょっと散歩以上、山登り未満くらいのプチアドベンチャー(?)のお供にナイフの類は欠かせません。素手で払おうとするとちくちくするツタなんかを切ったり、家の土地にあるちょっとした木を伐採したりする時に、ナイフがあると非常に便利。
小さい、所謂十徳ナイフでもいいんですが、大は小を兼ねると申しまして、少しだけ大きいナイフを使う事が多いです。って言っても、刃渡りはせいぜい15センチくらいの可愛いものです。ちょっとしたキャンプのお供にも最適なサイズ。

見た目も何かトゲが付いていたりとかw そういう戦闘的なものじゃなくてユーティリティな感じでなかなか気に入っています。ColdSteelというメーカーのSRKというナイフですね。
ちゃんと腕抜きも付けて安全性にも気を遣っています。
で、今日はこいつをガシガシ研いでいました。研ぐっていうとちょっと語弊があるかな?刃の角度を25度に変更してやった、という。だから、実は研ぐというよりも削るという感じでした。
もう少し切れ味を良くしたくて、刃の角度を鋭角にしたというわけです。初期状態での刃付けが良くなかったので、結構難儀しました……。
おかげさまでカミソリ並の切れ味になったので結果としては満足しています。
ところで、このSRKというナイフ、もう入手出来ないタイプのものです。というのは特殊な加工をした鋼材を使用しており、この技術を使った刃物は生産されなくなってしまったのです。ですので、ちょっとした宝物となっているのでした。


さて、ナイフの話はここまで。
次に、この一週間でグダグダしていて、お伝えすべき事があったのにすっかり延ばし延ばしにしてしまったもののご紹介。

お友達のレビュワーで、「ももいろかんづめ」のゆつきさんが、ついにゲームをリリースなさいました。これで「ゲーム作者」という称号も手に入れたというわけですな。
ジャンルは、RPGでいいのかな?プレイの仕方によっては5分で終わったりする気軽に楽しめるRPG。例の著名サウンドノベル「あやかしよりまし」の二次創作ゲームという事になりましょうか。
オリジナル同人の二次創作という、サウンドノベル界隈では結構珍しいタイプかも?
RPGツクールで作られている為、ランタイムを入れないと動かないのですが、実は何曲か私が作った曲を使っていただいております。
いや、全く有り難い事です。
只今、バグが見つかったとの事でデバッグをなさっているようですが、配布が再開されたら是非プレイしてみて下さいね。

お次は、ここで紹介させていただいた事もある「Inverse Kinematics」さんの話題。
初の作品となる『御伽噺食堂』のリリース日が決定しました。6/15のサンシャインクリエイション40にて頒布なさる、との事です。2000円也。
普段は、フリーのノベルタイプのゲームばかり紹介しているので、ちょっとここの趣旨とはかけ離れてしまうのですが、ご縁があって紹介させていただいたゲームなので、最後まで責任を持って情報をお届け致しますよ?
無理矢理ジャンル分けをすれば、一応現代伝奇みたいな感じなんだけども、いい感じにレトロな空気感あり、美麗すぎる映画のようなムービーがあったりと盛りだくさんの作品となっています。システム面もかなり凝っていて、体験版をプレイさせて頂いただけなのですが、非常に興味のそそる作品となっていました。
普通に私も欲しいですw ただ6/15にサンシャインクリエイション(俗に言うサンクリだよね?)なる催しに行けるかどうか、今の時点では見通しが利かないのですが、入手する手段もがな……。
興味を持たれた方は是非、先ずはサイトの方、チェックしてみて下さい。そしてサンクリに行くなんて方がいたら購入リストに追加を……w



ふぅ……。
大体、告知としてはこんなもんかな?
当サークルの同人活動(?)では、ちょっと動きがありそうな感じもするのですが、まだ未定なので発表は控えようかとw まだどうなるか私にも分からない案件が一件ある、って感じでしょうか。条件の折り合いが付けばというか……。歯切れの悪い物言いですみません。
実は、一件終了した案件もあるのですが(無事、責務を果たしましたよ?)、やっぱり自分では発表のタイミングが分からないので、詳細はまだ伏せておきますわ。
なんて言うか、私が主体になってあれこれやってる、というよりは遊撃隊みたいに、ちょこちょことお手伝いで参加させて貰ってる、という活動がメインになっています。
しかも、本当は文系の私ですから、文章を書くのかと思いきや、全く別の活動というw まぁ、何事も経験ですな。けど、ほんと良い経験させて貰ってます。


東京在住ノベルゲーマーの皆様とお食事でもしたいですねぇ(っていつも言ってる……?w)。
一応、新宿まで20分ちょいくらいで出られるので、サシでも集まってでも、ご飯食べにいこーよ? って自分がぷー太郎だからって人の都合を考えなさすぎる発言をする私なのですが。
けれども、本当に実現したいですね。是非、お会いしたい方もいるので……。
場所はいつもの新宿歌舞伎町の中華料理屋w いや、本当にオイシイんだって!
興味のある人がいたら(いるか?w)、メールでもコメントででも何か書いて下されば。
メールは kazenitsurenaki アットマーク gmail.com までどうぞ。


そういえば、漫画を買いました。
『HR』(ほーむるーむ)って漫画。
かなり好きな漫画の二巻目(最終刊)です。
甘酸っぱくてじれったくて、そしてどこかほんのり甘い。そんな青春を丸ごと描いた名作だと思います。
誰しもが経験する、思春期特有の甘酸っぱさみたいなものは、普遍性があるし尚かつ、自分の体験に照らし合わせて読めるからとても好きです。

いつにも増してつらつらと訳の分からないことを書いてしまいましたが、今日はこのへんで。来週くらいから、またボチボチここも更新を頑張って以前のペースに近づけていこうかな、なんて思ったりして。

それでは、また。


追記
そういえば、前回の記事に凄い沢山の人からコメントを頂きました。
本当に有り難うございます。
こんなにコメント欄が繁盛したのは、ここ始まって以来じゃないかしら?w そういえば後二ヶ月くらいでこのブログも大体一年になりますね。
一つ一つ確実に、二年、三年と続けていけるように頑張っていきたいなぁ。
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by s-kuzumi | 2008-04-27 01:12 | 日々之雑記
2008年 04月 25日

なんてことない日々之雑記vol.64

道玄斎です、こんばんは。

ちょっとの間無断でお休みしていました。申し訳ない。
って、別に自分のブログだから誰に休みの許可を得る必要があるさ?と一種の開き直りをしつつ、今日もつらつらと語っていこうかな、と。


先ず、今回体調やら精神面やらで随分、疲れてしまって、そうした状況の中で励ましのコメントやメールを沢山頂戴致しました。
全員のお名前を挙げる事は致しませんが、本当に皆様には感謝しております。
一人で悩んでいたら、結構内へ内へと籠もりがちな性格故、叱咤激励のコメントやメッセージは今回、自分の大きな原動力になりました。

というわけで、退職しました。
ちょっと体が限界に近かったものでして、そうした状況も今回の決断に踏み切った大きな理由の一つです。退職金とか出ないというちょっとアレな所はあれど、円満退社出来たんじゃないかな、と思っています。
普通に、上司に「退職したいのですが」と話しを切り出したら、あれこれ説得工作があったものの、関係者を集めての会議(そこでもやっぱり説得工作があったわけですがw)が設けられる事となり、引き継ぎやら残っていた業務を片付けて退職という形になりました。
退職日にはちょっとしたイベントを用意して下さったりで、最後の最後はとても円満に職を辞す事が出来たのが幸いでしたね。

ですので、残業代の請求なんて事もしませんでした。
確かに、コメントを下さった方の中には「ブラック企業だから、辞めた方がいいんじゃないか?」とご示唆を下さる方もいました。
実際に、教えて頂いたリンク先を見てみると、どうも「ブラック企業」にかなり当てはまる会社であった事は事実です。実際の所、離職率もとても高くて、私と同時に辞める人も実は居たという有様で。
とはいへ、最後の最後まで自分に与えられた仕事をしっかりと終え、ちゃんと自分の中で区切りを付けて退職出来たのでそこまで厭な思い出と共に退社した、という形にならずにほっとしています。

さて、職を辞した私は、今当然無職のニートですw
暫くは貯金を食いつぶしつつ生活をする事になりそうですなぁ。
実は問題は保険です。

私は目が非常に悪いので、今回の仕事のラッシュで相当に目を悪くしてしまいました。
なんと言っても、一日12時間くらいはコンピュータ画面と向き合っているのですから。
視力の低下は固より、持病にも影響が出てきた、というのが辞職の大きな理由の一つでした。ってこれさっきいいましたね……。
普通に、コンピュータを使って仕事をしている分には何にも問題はないものの、明らかに目を酷使し続けて、しかもメンテの為に医者に行く事もままならぬ状況でしたので、これはマズイ、と。

で、ちょっと体で壊れた部分、悪化した持病を回復させる為に医者に掛かって体のメンテを少ししようと思っているのですが、保険証返しちゃったw
そうすると、お金が……w 次の職という問題もさることながら、当面の医療費をどうするか?という問題で頭を悩ます事になりそうです。

まぁ、あんまり悲観的になってもしょーがないですから、体のメンテをしつつちょっくら旅にでも出てみましょうか?朝から晩まで薄暗い、空気の悪い部屋に押し込められていた分、自然とか緑とかそういうものに凄く飢えています。
どこか、オススメの旅行スポットがあれば是非紹介して下さいな。
今の所、さるお方は関西方面を勧めて下さりました。関西は(というか京都はって言った方がいいかしら?)昔一年に一回は行っていた土地なので、意外になじみの深い場所だったりします。
折角だから、もうちょっと遠い所でもいいかな?なんて思ったりして。

京都だったら、新横浜から新幹線で2時間ちょいくらいでしょ?
たまにゃぁ、もうちょっと遠出してみてもいいんじゃないかしら、と思うのです。
あー、そうそう。これを読んでらっしゃる企業の人事課の方、求人募集があったら教えて下さいw
条件等は相談して下されば。

そんなこんなで、今日は私の近況報告的な記事になってしまいましたね。
図らずも、お休み続きになってしまったとはいへ、生活のリズムを崩したくはないので、ボチボチ床に就く事に致します。

それでは、また。
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by s-kuzumi | 2008-04-25 02:15 | 日々之雑記
2008年 04月 21日

フリーサウンドノベルレビュー 『山羊の恩返し』

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今日の副題 「中野君は俺」

ジャンル:ファンタジック学園アドベンチャー(?)
プレイ時間:40分くらい
その他:選択肢無し、一本道。
システム:NScripter

制作年:2008/4/20
容量(圧縮時):29.0MB



道玄斎です、こんばんは。
例によってちょっと鬱々としつつも、久々にゲームをプレイしました。
まるまる一週間ゲームをプレイしなかった(出来なかった?)計算になりますね。
今回も「あおぞら幼稚園」さんの作品。『山羊の恩返し』です。
良かった点

・今の私の心に結構染み渡るストーリーw

・直球だけども、やっぱり少しづつ作品に厚みが生まれているような。


気になった点

・あまりに悪人が居ない世界w

・まぁ、いっちゃなんだけどもいつものタイプの作風。

ストーリーは、サイトの方から引用しておきましょう。
イジメられているわけではないけど、クラスで孤立していた。
そんな僕の楽しみは、飼育小屋で飼っている動物達のお世話だった。

「お前達は、無邪気で良いなぁ」

僕に対して、自然と懐いてくれる、そんな姿に喜びを感じていた。

ある日、二人でペアを組んで音楽のテストを受ける課題を出される。
しかし、一緒に組む相手がいない。
先生に聞くと、誰でもいいから二回歌ってもらってと言われてしまった。
クラスの皆に声を掛けてみるも、全戦全敗。

そんな時、クラスに一人の転入生がやってきて──

と、こんな感じのストーリーになっています。
タイトルと合わせて考えてみると、もうストーリーの骨格が掴めてしまうわけですがw

けど、今自分がちょっと鬱っぽいので、妙に心に響いたのも確か。
いや、最近私お昼、公園とかで食べてるんですよ。リラックマのパンケーキとかさw
で、ハトに少しえさをやったりして……って書いてるとなんだか私がとても寂しい人みたいに思えてきましたが、今日もちゃんと生きています。

結構、本作は中野君と自分の状況が被って(といってもそこは大人同士ですから、作品の中ほど酷い状態にはならないのですよ?)、妙にじんわりとしてしまいました。
ストーリーについての細かい解説は大丈夫でしょうw 往年のファンなら一発で分かるストーリーラインです。
ただ、ちょっと注目して欲しいのは、容量です。ここ最近のリリースの中ではかなり容量がぎっしり詰まっています。解凍してやれば30Mくらいですから、それなりに分量があるんですよね。
実際、プレイしてみると分かるのですが、大体小一時間くらいがプレイ時間となります。
少しじっくりと腰をすえてプレイするのが吉。

「いつもと同じ展開」だからと言って、侮る勿れ。
いつもと同じ展開だからこそ、どれだけ進化しているのか、が如実に分かってしまうのです。って書くとなんだか私が上からモノを言ってるみたいで、厭なんだけどもさ。

ディスコミュニケーションからコミュニケーションへ、みたいな流れはいつも通りで、且つファンタジックなヒロインの存在もいつも通り。
夫れにも関わらず、毎度毎度プレイしてしまうのは、やはり「あおそら幼稚園」さんの作品にどこかゆかしいものを私が感じているからなのです。
一つは、やっぱり手軽に楽しめる、という点、もう一点は、今回新たに気付いたのだけども、「自分じゃ書けないくらいの甘酸っぱい恋」みたいなものを衒いなく書けてしまう、という点だったりします。
女の子にリボンを買ってあげるとか、恥ずかしくて出来ねぇよw
昔4℃のネックレスだかを買った事はありますが……w 

本作も含めて、「あおぞら幼稚園」さんの作品は、「オーソドックスの極み」という感じも確かにある。だけれども、今日は実は外野が居て、そいつと一緒にプレイしていたわけですが、外野(=妹)はかなり興味を示していて、「早くクリックして進めろ」と五月蠅く言ってきます。
私は曲がりなりにも、それなりの数のゲームを(勿論「あおぞら幼稚園」さんの作品も含めて)プレイしているので、却って「原点回帰」的なオーソドックスな良さが気付きにくくなってしまっているのではないか?そんな感想を、妹と一緒にプレイしていて思いました。
まぁ、妹って言っても、期待に添えないくらいのいい歳の妹なんですが……w

今、ゲームをあんまりプレイしなくなっているから、ゲームに対する先入観なんかを全部一回リセットしてみるのもいいかもしれませんね。
それが出来るかどうかは兎も角、そういう選択肢もある、と意識するだけでも随分と色んな作品が新鮮に映って見えるんじゃないかな、と。

とはいえ、本作の場合、歴戦のノベルゲーマーというよりも、初心者の方に「ノベルゲームってこういう感じなんだよ」って理解してもらう為の、コミュニケーションツールになりそうな気がしますね。

っと、気になった点を挙げておくとですね、上記に挙げたストーリーではどうも主人公は動物好きらしいのですが、肝心の本編でそれらしい描写って殆どないんですよね。
折角の少し長目の作品だったので、そこらへんをもう少し描写しても良かったかな、なんておもいました。


/* というわけで、パキシルなる薬を飲んでいるせいか、今日は無事に乗り切る事が出来ましたわ。一瞬、サボっちまおうかなぁ……なんて考えたのは秘密です。 いや、一瞬中学校の時の同級生(なんと新田義貞の子孫だ)が「妹が病気なんだ!」って叫んで仮病を使ってサボタージュを行っていたのを思い出してしまいましたよ?w ただ、結局今日も激務のせいで昼食の時間だに取れませんでした……。本屋さんに行く時間も取れないので、今日は妹に予め連絡しておいて「~と~と~と~を本屋で買って、持ってきてよ」と伝えてあったのです。少し大目にお金を渡しておつりをお駄賃にしてあげたのですが、彼女自体、もうお駄賃なんて貰う歳じゃない……w たまには兄らしい事をしたかもなぁ、なんておもいつつ今日も一日が終わります */
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by s-kuzumi | 2008-04-21 23:09 | サウンドノベル
2008年 04月 20日

鬱病かもしれん……。

道玄斎です、こんにちは。
何と今の今まで眠っていました。
というのは、朝の五時くらいまで持ち帰りの仕事をしていたからです……。
で、これからまた、その続きをしなくちゃいかんのですが。。


んで、昨日、ご近所に住んでいるレビュワーの某Yさんから連絡がありました。

「最近、おかしいっすよ?大丈夫っすか?」

と。

自分では全く意識していなかったのですが、この一週間の私のここでの記事は何となく、それ以前の記事と違って、文章に妙な焦燥感があるそうな。
某Yさんは、たまにメールで近況をお伝えしたり、逆にこちらが伺ったりしているので、私の環境を良くご存じでありまして、尚かつ、医療機関に身を置くお方でもあります故、そのお言葉には信憑性があります。

それで、深夜にも関わらず電話にて、色々と相談に乗って下さったというわけです。

色々とお話を聞きつつ、我が身と照らし合わせて考えてみると、どうにも自分は鬱っぽい。
ここ、最近自覚症状が出てるくらいの体(というか頭?)の変調があって、


・電話番号などの数字が覚えられない。また、電話番号を聞きながらメモを取っていても、そのメモ自体が間違っていたりする。

・時々、頭の中が真っ白になって何をしたらいいのか分からなくなる。

・結構、毎日毎秒、不安感がある。特に夜眠る時に「本当に眠ってしまっていいのか……。何かやらねばならないことがあるのではないか……」と思い、結局眠れないので、アルコール摂取によって眠りにつく。

・ここ一週間くらい、本を読んだりする気力も著しく減退。無理に読もうとしても同じページを20回くらい繰り返し読んでいる。

・薬を飲むと一時的に楽になる。


と、こんな感じです。
結構、自分は我慢強いタイプだと思っていただけに、正直自分にがっくりです。
苦行のような、自分をイジメルような事すら好きなのに、なんでこんなになっちまったんだ、と。

ちなみに薬はちゃんと処方して貰ったものです。かなり前に、ですが。
うんと昔、「女の子に振られて、夜も眠れなくなっちまった!」と医者に訴えてみたら、以下の薬が処方されましたw
内訳は「ドグマチール50mg」「セディール10mg」「パキシル20mg」となっています。

だけれども、殆ど使わなかったので、まるまる残ってるんですよね。
で、最近、思い出して引っ張り出してきて使っています。
お薬にはメリットとデメリットがあって、メリットは一時的とはいえ、少しは気持ちが晴れる部分がある、という事。実際一時的に効くものなのか、服用しつづけることで恒常的に効いてくるものなのか、ちょっと分からないのですが、プラシーボ効果で効いているような気がしているだけなのかも。私、単純ですし。
デメリットは、根本的にすっきりするわけじゃない、ってところと、眠気を伴うところです。
この眠気とても厄介で、起床してもまだくらくらするような、そういう効力があるような気がします。今日は休日ですからいいのですが、実際月~金には使えないかも。


なんで、こんなんなっちゃったのか?ってーと、今の職場の環境の問題でしょう。
終業時間と残業時間の境目がシームレスで、帰宅すると午前様(もしくはその手前)がずっと続いております。忙しい時に残業があるのは当たり前とはいいつつも、常にこの勤務形態で、尚かつ残業代が一切払われないという状況でして、それを考えると鬱々とした気持ちになります。
某公的機関に問い合わせてみた所、やはり残業代が支払われないのは法律に違反している、という事でした。
自分の仕事を早めに処理して、「今日は早く帰ってゆっくりしよう」と思っても、何故か他人の仕事を押しつけられてしまいます……。しかも私に仕事を押しつけた人は、私に丸投げしてさっさと帰ってしまうという……。しかも、締め切りが翌日午前中まで、とかだったりするので、私は残らざるを得ない。どうせだったら、二人で手分けしてさっさと済ませてしまうのが、一番効率的だと思うのですが……。
人によっては、ほぼ毎日午前様まで社内に残っていたりするので、何を甘い事を、と仰る方もいるかもしれません。が、結構辛いっすよ……。仕事場まで結構遠いしね(遅くまで残れる人は会社の側に住居がある)。だから、先週引いた風邪、まだ治ってないのですよ。

そうねぇ、体が資本っていうから、いっそ会社を辞めるというのも選択肢の一つなのかもしれません。マジで転職を考えようかしら……。

ただ、それでもこうやってブログを書けるだけの元気はまだ残っています。
これからもマイペースで更新をしていくつもりです。
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by s-kuzumi | 2008-04-20 16:53 | 日々之雑記
2008年 04月 19日

ノベルゲーム/サウンドノベルと日本文化論 講義vol.3

道玄斎です、こんばんは。

そろそろ転職を考えようかと思います……。残業自体は構わないのですが(というか勤務時間外でないと処理出来ないものもありますからね。時間的な問題で)、残業代が支給されないとか、ちょっとアレな感じなのでw
あまりに気になったものですから、某公的な機関に問い合わせをしてみました。
雇用契約書などの記載事項を見て貰ったり、あれこれとやってみた所、やはり法的に問題があるようです。

まぁ、実際の所何でもかんでも杓子定規に法律に合わせていたら、世の中回っていかないのですが、頑張った分のリターンが、時間であれ金銭的なものであれ、少しでもあったら、と思います……。
まぁ、実際問題、毎月お給料は振り込まれているので、まだ恵まれている方なのかもしれません。ただ、帰宅時間が午前一時過ぎとかになると、流石にちょっと……。


と、ここまでが話の枕です。
愚痴っぽくなって、すみません。
というわけで、のびのびになっていた講義三回目スタートです。


■おさらい

・オタクと呼ばれる人は(割とライトな文化の)複数のデータベースを持ち、それらのデータをクロスして物事を見ることが出来る。

・日本の古典文学(=日本文化)は、実はとてもライトなもので、現在のアニメやマンガ、そしてノベルゲーム/サウンドノベルなどと共通するものが多い。


という事でした。ざっと振り返ってみましたよ。
少し補足しておくと、例えばイカニモな伝統芸能の技術保持者と同じく、いや、それ以上に「今」現在の文化的な状況を「伝統的な視点」で捉える事が出来るのが、オタクなのです。
では、早速本論に入りましょう。



■オタクの日本文化継承性

先ほど、伝統芸能の伝承者についても触れました。
彼らは、1000年くらい前(或いは800年とか、はたまた400年とか)の伝統を、保持して「保存」しています。
勿論、中には「保存するだけではなくて、新しいものを生み出さないと死んだモノになる」と果敢に新たなステージにチャレンジする方もおり、そうした方は本当に尊敬出来ます。

ここで、伝統芸能の発祥という問題について考えてみましょう。

何もない所からは、何も生まれない、というのは当然のことで、何かが新しく生まれる際には、必ずそれの元となった考え方なり芸術なりがあるものです。
このブログだって、作者様の素晴らしい作品がなければレビューは出来ませんし、先達の偉大なレビュワーの方の影響も物凄く強い。
そうした先達のお力を有形無形でお借りしつつ、このブログは運営されていたりします。

当然、伝統芸能もある日降って湧いたのではなくて、何かしらその基礎となるようなものがあるのです。
前回の講義でお話しました『竹取物語』。これが出来る前段階として『はこやの刀自』(本当はこの「はこや」の部分も漢字なんですが、ちょっとすぐに出てこないのでひらがなで勘弁してやって下さい)という作品があった、というのもちらっとお話しましたね。
この『はこやの刀自』自体も、仙人というか仙郷というかそういう中国風のストーリーが背景にあるのです。
だから、うんと分かりやすく説明すると、

中国の物語→『はこやの刀自』→『竹取物語』

となるわけです。
勿論、中国の物語に日本のその他の物語をプラスして『はこやの刀自』が出来て、更にそれに他の物語がミックスされて『竹取物語』となっています。

で、この『竹取物語』は、その後の日本の物語文学の大きなマイルストーンになりました。

そこから、さらに紆余曲折を経て、和歌なんて文化も吸収し、物語文学は『源氏物語』という或る意味で最高到達点に達するわけです。
で、問題はその後、『源氏物語』は出来映えが大変宜しい作品でありまして、「源氏みざる歌詠みは遺恨のことなり」と藤原俊成をして言わしめる事となります。
俊成は、藤原定家のお父さんですね。定家はご存じでしょうか?いまだに存続している「冷泉家」のご先祖様です。過去からの日本の文化人トップ3を挙げるなら、必ず入ってくるような人物ですかね。

一旦『源氏物語』という作品が、その地位を確立してしまうと、フォロワーというか、そうした作品も多く登場する事になります。
勿論、そうした中で、『源氏物語』の影響を受けつつも、新たな物語を作ろうとするような動きもあるのですが、それも或る意味「安易な源氏のパクリは創らん!」と源氏を意識している部分で、やっぱり既に『源氏物語』の影響下にあると考える事も出来ます。
『源氏物語』以降で、前回挙げた作品で、オリジナリティのある作品はやっぱり『狭衣物語」が一番大きいでしょうかね。

この『狭衣物語』。ストーリーも何となく暗めですが、非常に良く出来ていました。
しかも作中の和歌が又素晴らしい。
こいつは、中世期くらいには『源氏物語』・『狭衣物語』と並び称される作品にまでなりました。

このように、影響力の強い作品、というのは定期的に出てきまして、その後の作品の方向性を或る程度縛ってしまいます。
その中で、やっぱりオリジナリティの強い影響力を持った作品が出てきて……というのが物語文学の大きな流れ。



■ノベルゲーム発生の環境

さて、こういう流れ、どっかで見たことはありませんでしょうか?
そう、すっかりそのままノベルゲーム/サウンドノベルを取り巻く作品状況に似ているのです。

やっと、ノベルゲームについて色々語る事が出来る時がきましたよ。
私は良く「ぼたんゆきテイスト」とか「ぼたんゆきタイプ」という事を良く言っています。
作品の大まかな流れが『ぼたんゆき』という作品に似ているものを、そう呼んでいるわけです。
ぼたんゆき』に関しては、まぁネタバレをしてしまうと、所謂「姉妹交換」というのが、最大の特徴となっています。

亡くなってしまった姉(もしくは妹)の代わりに、妹(或いは姉)が主人公(男性)の恋人になる。勿論、男はそれに違和感を感じつつも目の前にいる恋人が本当は妹(或いは姉)である事に気がつかない。だけれども最終的にそれが判明してしまい、その時主人公は亡くなってしまった姉(或いは妹)に対してその想いを断ち切り、目の前にいる女の子への気持ちに気付く。

と、こんな感じのストーリーラインの作品が私の言う所の「ぼたんゆきテイスト」な作品だったりします。
皆さんも結構プレイしているんじゃないでしょうか??
こういうストーリーの源流として私は『ぼたんゆき』を捉えていて、それ故にの「ぼたんゆきテイスト」という発言なのでした。

こういう影響力の強い作品は、

「あれには敵わない」
「あれより良いものが出来るかも」
「あれなら、こっちの方がいい」
「あれみたいのを創りたい」

と、さまざまな「あれ」として一つの基準になりうるものです。
で、例えば「あれ以上のものを創りたい」という、読者が今度は制作者となり、また新しい一つの基準となる作品を創っていく……。
これはまさに『源氏物語』或いは『狭衣物語』を一つの「あれ」という基準として、新たな物語が生み出されていく状況に似ています。
ノベルゲームにも、こういう流れを見て取る事が可能なのではないかと思いますが、如何でしょう?


ここで、もう一度古典文学のお話にもどります。
『源氏物語』『狭衣物語』以降、物語の製作は一般的に停滞した、と捉えられています。
というのは、鎌倉時代以降も物語作品は創られ続けているのですが、それらの多くは『源氏物語』『狭衣物語』の安直な焼き直し、というそういうレッテルが貼られているのです。
だけれども、こうした物語群(ここでは、鎌倉時代物語と呼んでおきましょう)は、一つ一つ読んでみるととても面白いし、その中でも影響力が強く、その後の鎌倉時代物語を牽引していくような、作品が内部で生まれていたりもするのです。

以前、このブログで二回ほど取り上げた『我身にたどる姫君』というのは、その最末期の物語作品ですね。物語が爛熟して最後の最後、熟成しきって腐ってしまう一歩手前、そういう時期の作品です。
けれども、そこで物語の歴史が終わってしまうかと言えば、そうじゃない。
古典の物語は今度は「御伽草子」と装いも新たに、少しファンタジックな作品が主流となっていきます。そして、こうした物語と、その製作過程は現代のライトノベルまで、続いていくのです。


というわけで、第三回目の講義はこれにて終了。
結局、第四回くらいまでやることになりそうですね……。
まぁ、好き放題書いているので、或る程度長くなっちゃうかな?という危惧はあったのですが……。

では、次の講義でお会いしましょう!
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by s-kuzumi | 2008-04-19 20:42 | 日々之雑記
2008年 04月 18日

なんてことある日々之雑記vol.6

道玄斎です、こんばんは。
っていつもは言う所ですが、敢えて言わせて下さい。

道玄斎です、ただいま。
事後連絡で申し訳ありませんが、講義は昨日、今日は休講です。
明日(というか、もう明日、だ)こそは講義を行いたいですね。

で、実は二分前に帰宅しました。
ギッチギチのスケジュールの中に更に作業が押し込まれて、11:30くらいまで残業をして、それから帰りました。いや、なんて言うか気持ちよく次の日を迎える為に、仕事って残したくないですよね?だから耐え難きを耐え、残業してきました。
まぁ、そもそも労働基準法が……w

んで、私のプランではまぁ、十二時ちょい過ぎに最寄り駅に着いて、そっからタクシーで帰っちゃおうと算段していたのですよ。
今日、東京は雨が夕方くらいからかな?降り出しました。で、朝は降ってなかったので私は傘を持っていない。だからこそのタクシーの利用というわけです。

そしたら、電車が止まった。
人身事故だそうです。
帰宅が大幅に遅れて、やっと最寄り駅についたと思いきや、タクシー乗り場が酷い事になってました。だって、駅の改札の方まで列になってるんだもん……。
私は、駅から徒歩圏(大体10~15分くらい?)なので、歩いて帰る事も可能なのですが、最寄り駅を利用する人の多くは、バスなどを利用する、かなり遠くにご自宅がある、という方が多いんです。この時間、バスなんて運行しているわけがない。
というわけで、みんなタクシーに群がったというわけでございました。

五月雨を集めてはやし最上川と申しますが、今日ほど雨を恨めしく思った事は御座いません。
雨に濡れながら、途中にあるコンビニまでダッシュします。
そしたら、なんだかアベックがやっぱり雨に濡れながら、それでも幸せそうに手なんて繋いで歩いているではありませんか。
とっても気分が悪くなりましたw

で、コンビニで傘を買って煙草を買って、今こうやって煙草をくゆらせながら記事を書いているという。

いやぁ、ホント参ったわ……。
ここ一月くらいは、あまりにも激務が過ぎる。
で、私に仕事を押しつけている連中は、結局私のお陰で楽になって、早々に帰宅したりしてやがる……。世の中ってこんなもんですなぁ。
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by s-kuzumi | 2008-04-18 01:02 | 日々之雑記