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2009年 01月 30日

なんてことない日々之雑記vol.171

道玄斎です、こんばんは。
今日も一日しとしとぴっちゃんで、少し気が滅入りますねぇ。


■『英国メイドの世界』

というわけで、購入しました『英国メイドの世界』。
正直、送料込みで3000円程度とは信じられない価格です。この同人誌が参照している和書・洋書・ビデオ……そうしたものの価格だけでもきっと、数十万円はするわけで、そうした本からのエッセンスが凝縮されているのですから、30000円くらい出しても良いくらいのものに仕上がっていました。

先ず、その分厚さ。
570ページオーバーで、紙自体も上質なもの。決してザラ紙の類ではありません。
まぁ、所謂同人誌的な本の紙って言えば分かるよね。

で、何より言いたいのは、これが「同人誌」である、という事。
同人誌といって侮る勿れ。これはもはや、研究書とか、学術書とかそういう域に達している書物です。単純な「メイド萌え」とは全然違い、本当にヴィクトリア朝を中心としたメイド、そして使用人の文化を纏めた集大成となっています。
本当にこれは襟を正して読むべき書物でしょう。

兎に角、膨大な資料を駆使して纏められた大著でして、私が手の届かなかった洋書からの引用も多く、素晴らしい本になっています。こういうもはや「学術」レベルの本が同人誌として売られている、というのは或る意味で物凄く刺激を受けますね。
私も、現代語訳が出ていないような、古典文学を訳したりして同人誌として発刊しようかしら? とか考えてしまいますもの。まぁ、そっちは需要がなさそうですが……。

こういう意欲的な著作を見ると、私も「この部分は○○という資料がありますぜ」とかお手伝いしてくなってしまいます。確か、ざらっと読んだだけですけれども、「○○に関しては良く分かりません
」とか書いてある部分で、私に微妙に心当たりのある箇所が散見されました。
だけれども、私の知識の元となった書籍名がどうしても思い出せず、情報提供が出来ないのが心苦しい限り。

ただ、少し違和感がある部分も実は存在しています。
それは、最初に但し書きとして載っているものなのですが、所謂「引用」箇所の問題。
通常、何かの書物などから引用を行い、自分の著作に利用する際には、

  こんな風に二字下げにして、表示するのが一般的なやり方です。二字下げにする事で、
  読みやすさが増しますし、「引用」が明確になります。勿論、本文とフォントを変えたり、
  本文との間にスペースを挟んだりと、読みやすく工夫しているのですが、現行のやり方は
  引用箇所に対して『 』で挟むというやり方をしていて、どうしても違和感があったりします。

まぁ、多分、二字下げにしちゃうとその分紙幅を取ってしまう為、こういう措置になったのだと思います。本当に個人で執筆し、個人で販売しているものですから、贅沢を言っては駄目ですね。
あとは、表です。例えば、400ページに見える食事のメニューの表があるのですが、微妙に表に収まっていない部分があったりして。「紅茶」「プディング」と書いてあると思しいのですが、少し枠から消えて表示されてしまっています。

別にこんな所は大した事じゃなくって、本当に些末な点かもしれません。
メイドにしか興味がなかったとしても、本書を読むうちに、他の使用人について、或いはヴィクトリア朝そのものについて興味が湧く事請け合いの一冊。
個人的に今回、新たに気になったのは執事という職業です。本書では、著者である所の久我真樹氏もイチオシの実在の執事、Edwin Leeという、ジーパンの屋号みたいな名前の執事のストーリーが至るところに引用されていました。これがまた、キングオブ執事みたいな、本当にプロフェッショナルの意識が溢れた完璧な執事で、とってもカッコいいんですよね。

兎に角凄い本なので、興味がある方は是非、ご購入を検討してみて下さい。ちなみに私は某同人系ショップの通販を利用しました。
もし、出版関係の方がいらっしゃたら、是非青田買いを検討してみて下さいw こういう本こそ、出版する価値がありますぜ。やっぱり、本当に真面目な本ですから、個人的には「萌え」的な文脈から切り離したものとして、そして真面目な文化研究の到達点としてリリースしてくれたら嬉しいなぁ、なんて、全く部外者の私が勝手に思っているわけですが、ホント良い本だと思います。超お勧め。



■髪の毛を切りたい

髪の毛が伸びて伸びてどうしようも無くなっています。
具体的に言うと前髪を咥えられるくらいw 切ろう切ろうと思いつつも、中々時間が合わずにこんなになるまでほったらかしになっていました。
まぁ、抜けていくんじゃなくて伸びる分にはそんなに問題がないっちゃぁないんですけれども、流石に鬱陶しいですねぇ。恐らく今が一番鬱陶しい長さだと思うw 
明日は幸い、特に何もないので、ちょっと髪の毛バッサリと切ってくるとしましょうかね。

少し、身の回りも落ち着いてきたので、ここらで色々さっぱりとさせたい所。
ああ、雨脚が強くなってきました。お茶でも淹れて、のんびりとする事に致します。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-01-30 21:26 | 日々之雑記 | Comments(5)
2009年 01月 29日

フリーサウンドノベルレビュー 『エミュレーターNANA』

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今日の副題 「実は良質なストーリーです」

※吟醸
ジャンル:ハイテンションドタバタSFアドベンチャー(?)
プレイ時間:3時間くらい。
その他:選択肢はあれど、別に分岐とかはなさそうな……。
システム:NScripter

制作年:2004/10/18
容量(圧縮時):6.72MB




道玄斎です、こんばんは。
ここ数日、静かだったのは、ちょっと長目のゲームをちょこちょこプレイしていたからです。
久々にプレイしましたよ? 単純にリリースが4年ちょい前ですから、相当に昔の作品、という事になるはず。だけれども、強烈な印象が残っていたのでフォルダから引っ張り出してきてプレイを。
というわけで、今回は「MA-リンク」さんの『エミュレーターNANA』です。
良かった点

・後半から、意外にもシリアスで素敵なストーリーにw

・中々心憎い演出も。


気になった点

・序盤から怒濤の勢いで繰り出される、ギャグテイストの文章。

こんな所でしょうか?
そういえば、私は昔の作品をプレイする時には大抵、遊んだあと各作品を入れておくフォルダを覗いて探してくるんですけれども、皆さんはゲーム、プレイし終わった後ってどうしてます?
実は、私の「プレイ済みフォルダ」なんですが、ついに20GBを越えてしまいましてw 流石にちょっと容量食い過ぎだろう、とw

それは兎も角、ストーリーですが、ベクターの紹介文から引用しておきましょう。
全7章からなるコミカルサウンドノベルです。
総テキスト量は凡そ文庫3冊分。プレイ時間は3時間半ほど。
多数の立ち絵、一部イベントグラフィックを使用。ビジュアル面も前作より強化されました。
一部を除き分岐等はありませんが、ミニゲーム的な要素を含みます。

と、こんな感じ。
コミカルサウンドノベル、うーん、言い得て妙ですねぇ。
ただ、コミカルなだけじゃなくて、実はかなりシリアスで胸きゅんな展開も含んでいますし、設定とかがやっぱりちょっとSFっぽい感じがします。

ストーリーを軽く補足しておくと、「私」が目を覚ますと、奈々だった、とw
最初は違和感は無かったものの、次の日、目が覚めると何故かクラスの学級委員長に、そしてその次の日は担任の先生になっていて……。
というような感じ。ちなみに奈々達は中学二年生の13歳。


ゲームの印象って色々ありますよね。
感動した、とか、キャラクターが良かったとか、或いは設定が良かったとか、或いは美麗なイラストが付いていたとか、はたまたプレイ後に残る絶妙な余韻だとか。
で、私自身、本作の印象って、「音楽」なんですよね。
別に「すっげぇカッコいい音楽が多用」されているわけでもなくて、音楽そのものはオーソドックスなノベルゲームのそれです。
だけれども、私が本作に関して良く記憶していた部分って、作中に登場する「ある音楽」絡みのシーンばっかりです。その曲は「恋するヤンバルクイナ」w 奈々達の担任の先生は元アイドル(演歌歌手?)で、どちらかというとヤンキー系w そんな彼女の唯一の持ち歌。それが「恋するヤンバルクイナ」なのですw 
んもうね、この曲のインパクトがデカすぎて、本作の内容(特にラストの一番美味しい部分)を完全に失念していたという。別にヴォーカル付きで曲が流れるわけじゃないのですが、何とも言えない演歌調のメロディは、記憶にこびり付いていたりします。

強烈な印象を残す音楽という事で、些か脱線するのですが、とんでもないCDを買ってしまった事があります。それはOvalというアーティストのCD。
今、倉庫から引っ張り出してきてリリースの日付を見ると2000年に発売された事が分かります。で、何で買ったのか、というと、ジャケットがね、もの凄くカッコ良かったんですよ。で、私が好きな「エレクトロニカ」とかそういう系統の棚に「新譜」として出ていて「聞いたことがないアーティストだが、何だかとっても良さそうだぞ」と思って、意気揚々とCDプレイヤーにかけてみたら、全曲「ザーザー」とか「ジッ…ジジジッ……」「ピー」とかノイズだけw なんて言うかメロディが存在せずに延々と針が飛んだような、或いは汚れたCDを掛けたときのようなそういうノイズだけという。

話を戻しましょう。
ストーリー紹介の所で挙げましたが、「コミカル」な作品になっています。
シリアスなSF、シリアスな学園モノってんじゃなくて、寧ろドタバタ系のストーリー。
かなり文章もトバしていますし、キャラクターも先に挙げた担任の清音先生を筆頭にみんな個性的。個人的にはツバメちゃんが好きですねぇ……。ちょっとおっとり系の不思議ちゃん。ちなみに実家は神社、当然ご本人は巫女さんw 他にも男の子なのに女の子に間違われる事が屡々な知樹君や、先生にパシリにされつつもそれを微妙に快感としている眼鏡委員長とか、兎に角個性的キャラクター達。

前半部は、こんなキャラクター達のドタバタ学園ストーリーが展開していく事になるのですが、上手い表現が見つからないのでアレなんですけれども、「視点人物が女の子のギャルゲの文章」的な、ハイテンションな一人称の語りだったりして、楽しいのはそれはそれとして、些か疲れてしまう部分も。
ただ、後述しますが、後半からかなりシリアスになってきて、文章そのものも洗練されてきます。そうは言っても、展開自体はドタバタ路線を保持している所が或る意味凄いw

ギャグ成分多めで、ドタバタ展開、なんて言うとちょっとイロモノっぽい印象があるかと思うのですが、実はさにあらず。大体、五章目である所の「ACT5」くらいから、段々と物語の核心に迫ったいき、内容もシリアスな方向に。
ネタバレはしませんけれども、実は相当良く練り込まれていたなぁ、と思いました。プレイヤーの予想をキチンと良い形で裏切ってくれるので、騙されても妙に心地よい。
ただ、プレイし終わったみると、いくつか疑問が。「何で、最初にナナだったんだ?」とか、ね。

で、ラストに近づきつつあるのに、何故か後半でイロモノ全開のキャラがw
オオカミ刑事さんと吟醸さん。どうやら警察関係者っぽいんですが、オオカミ刑事さんは丸いものを見ると見境無く発情して襲いかかるという、変態。で、吟醸さんは一応彼とコンビを組んでいると思しいものの、平気で彼に向かって発砲したり、頭のネジがぶっ飛んでいるというw
しかも、ストーリー自体に全然関係がないというわけで……w 一応、後書きにて「前作」に出演していたキャラのゲスト出演的な要素だという事は分かりました。

後半部の盛り上がりの一つ、ヤクザ屋敷での戦いは、キャラクター総出演のドタバタギャグ。
とある事情の為ヤクザ屋敷に忍び込む主人公。しかし、組員に見つかり、大変な事に。そんな状況で何でか分からないけれども、ツバメちゃん、先生、眼鏡委員長やら、濃いキャラクターが総出演で出てきます。主人公を助けるためじゃなくて、ただ単に破壊衝動が抑えられなかったとか、そういう感じがヒシヒシとw
あっ、勿論、ここでも「恋するヤンバルクイナ」が流れますのでw

結局、本気でシリアスになるのは最後の章。
ここで、本作の謎が全て明らかになるのですが、意外といいんですよね。
予想をしていない展開と、ナナの可愛さに打ちのめされます。また、ね、このタイミングで「二年生」に進級した当時の事を描く、という演出がいいですねぇ。
本当にラストはちょっといい雰囲気で終わるので、興味を持たれた方は是非プレイしてみて下さいませ。


兎に角、テンション高め、ギャグ多めのドタバタ劇が繰り広げられるので、最初の10分耐えられるかどうか、そこが最後までプレイ出来るかどうかの分かれ目かもw
繰り返しになりますが、ラストは凄く良いので、是非最後までプレイしてみて下さい。

それでは、また。

P.S
『英国メイドの世界』ゲットしました。
詳しくは、後日、日々之雑記にて。
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by s-kuzumi | 2009-01-29 21:32 | サウンドノベル | Comments(0)
2009年 01月 27日

なんてことない日々之雑記vol.170

道玄斎です、こんばんは。
今日は、何だか色々あって、非常に疲れたのでまた例の如く日々之雑記でお茶を濁す事に致します。



■検索クラッシュ問題 ~続編~

コメントを下さった方もいらっしゃいました。しかも「焼酎 魔王」で検索しても何とも無かったとの事。で、私も更に実験をしてみました。

今日も「焼酎 魔王」で検索をしてみたら、やっぱり落ちます。FirefoxだけでなくIEも。
ただ、検索エンジン側の不具合がブラウザをクラッシュさせるとは考えづらい。別にブラクラとかじゃないしね。

そこで、sleipnirなるブラウザを入れて実験してみる事に。
インストールするのは厭だから、インストーラーではなく、バイナリが配布されているものを使用。で、「焼酎 魔王」入れてみました。すると、何と落ちないではありませんか。
確か、デフォルトではIEと同じレンダリングエンジンである所のTridentを使用しているハズです。めんどくさいのでGeckoでぶん回す為の拡張は入れませんでした。っていうか、多分大丈夫そうだw

不思議だなぁ、と思って注意深く検索をしてみたら、私と全く同じ症状の人がいるじゃないか!

こんなとことか、こんなところに。

探せばもっと見つかるかもしれません。
「焼酎 魔王」で検索してブラウザがクラッシュするってのは笑えるけれども、「もてる女のボディタッチ」と検索してクラッシュするのは、検索した文字列が恥ずかし過ぎて、何とも言えませんw
今、試してみます……?w
一応、ここまで書いた分は念のため、クリップボードにでも貼り付けておくとしましょう。

ありゃ? 普通に検索が行われました。不思議だなぁ。
私と同じ症状を起こしている人を見てみるとFirefoxのヴァージョンが問題、と分析されております。んが、私、常に最新版にアップデートしているから普通に、3.0.5ですよ? どうも3.0.3で「焼酎 魔王」をやるとクラッシュするらしいのだが……。

取り敢えず「焼酎 魔王」は検索しない、という消極的な方法で身を守ろうと思います。
また、Firefoxがアップデートしたら追って「焼酎 魔王」で落ちるかどうか、試してみたいですねw



■そしてまた“あの日”がやってくる……。

そう、あれです。
ウァレンティーヌスの日。もっと分かりやすく云えばバレンタイン。

いや、大体ね、十二月は十二月でクリスマスイブだ、クリスマスだって、若者のリビドーを発散させるような日があって、そんな日にですよ、仕方ねぇから、お酒呑んで「メリークリスマス! 俺!」とか酔って騒いだりしているわけですよ、私はw

昔、どっかで面白画像として「パソコン画面の女の子」を目の前にチキンやらの食べ物を並べて、疑似“恋人と過ごすクリスマス”を演出しているものを見た事があるのですが、そこまで突き抜けてネタに出来ちゃえば楽しいだろうなーと思う今日この頃。

で、最近じゃ、「クリスマスイブ」だけでは飽きたらず23日を以て「イブイブ」とか訳の分からん事も云ったりするそうぢゃないか。んな事云ってたら、私の誕生日なんて「イブイブイブイブイブイブイブイブイブイブイブイブイブイブイブイブ」ぢゃないか。

んで、「やっと暗黒の十二月が終わった……」と思ったらもう、バレンタインの仕込みが至るところで始まっているw 
いや、まぁ本音を言えば、別に「キリスト教信者じゃないのに、そうした行事を祝うのはオカシイ」とか目くじら立てて云う気はないんです。ただねぇ、あんまりにもコマーシャリズムに流されているというか、ほんの少しくらいは、ルーツについて考える余地ってあってもいいんじゃないだろうか、と。

でさ、まぁ、クリスマスとかは家に引きこもってるとか、三猿宜しく「見ざる・聞かざる・云わざる」の三原則を守るとか、自衛手段ってあるじゃない?w だが、しかし、バレンタインってのは何だかわからねぇけれども、半ば社会慣習になってしまっていて、別に私の事好きでもない人が、そこらへんのデパートの地下で500円で売っているチョコレートを恩着せがましく押しつけてきたりするわけですよ。
別にさ、そういう日を一つのきっかけにして「日頃の感謝を示す」とか、そういうのは全然アリだと思うんだけれども、半ば惰性で行うのはちょっと違うんじゃないの? と。

そもそもさぁ、私の記憶が確かならば、ウァレンティーヌスさんって「結婚すると家族愛が生まれるから、軍備がおろそかになる。だから結婚しちゃ駄目!」ってのに大反対して殉教(って言っていいのかな?)した人でしょ。
だから、「結婚」に結びつくような「恋愛」的な要素として、某国のお菓子会社がキャンペーンを打って、こんなに広がっちゃったわけだけれども、多分、「結婚しようぜ!」とか「結婚してもいいじゃん!」って狭いレンジの「愛」を説いたのではなく、戦争というどでかい問題に対して「人を殺しちゃいかん」とか「敵でも人間。愛さなくちゃいかん」とかそういう事が言いたかったんじゃないのか、と。って拡大解釈しすぎかしら?

大体、結婚の見込みが絶望的になりつつある私にとって、日本式のバレンタインはちょっと辛い……w 
宗教が混ざるってのは、日本に限らず、どこにでもある事です。昨晩から今日に掛けて読んでいた『魔女の薬草箱』という本では、魔女とされて火あぶりにされちゃった女性達が伝えてきた薬草や、その治療法などがドイツに於いてキリスト教(カソリック)が駆逐しきれず、それを取り込む形で発展した例なんかが載っていました。

日本だって、元々神道の国ですけれども、聖徳太子の頃に仏教なるモノが入ってきて、一時はバトルが勃発するのですが、別に仏教の完全勝利ってわけでもなくて(一応、仏教は勝利しますが)、「仏・法・僧」を敬いましょう、なんて法律まで出来たクセに、いまでもちゃんと神社は存在しています。
縁日があれば、神社に行って、射的やったり、型抜きしたり、ヨーヨーを吊ったり遊ぶわけですよ。けれども、受験生の子供を持つ親なんかは、お寺だろうが神社だろうが手軽な所で、お百度を踏んだりしちゃいますしw
本地垂迹なんて説まで出てきちゃったりして、上手く(?)仏教と神道が融合してしまったわけですな。

っと、脱線脱線。
つまり、別にバレンタインが日本に入って融合しちゃうのは、そんなに抵抗はないんだけれども(というか、そういう所が日本っぽさだと思っていたりします)、ひとかけらでも「敬いの気持ち」があるのかよ、という。
普段何の気無しに、神社に行ったり、お寺に行ったりするけれども、どちらに対してもやっぱり、ある種の敬虔な気持ちがあって、神社でイタズラをしたりお寺でイタズラをしたりする事は抵抗があると思います。「俺はバリバリの神道野郎だから、お寺を見つけたらイタズラしてやる事に決めている!」なんて猛者がいたら、それは一本筋が通ってる気はするけれども、普通に犯罪になってしまうかもしれませんw

何を言いたいんだか、自分でも分からなくなってきてしまいましたが、まぁ、一言で纏めると「惰性での義理チョコじゃなくて、普通に親愛とかそういう気持ちで私にチョコちょーだいよ」というw 
いや、半分冗談ですけれども半分本気w
ともあれ、ここまで人口に膾炙している行事なんだから、少しくらいは、そのルーツとか、そういうものを考えてもいいんじゃないかしら、っていう。

お菓子会社もですねぇ、「みんなでチョコ送り送られ振り振られで大騒ぎしようぜ!」ってんじゃなくて、もうちょっとルーツを紹介するとかしてですね、「日頃の感謝の気持ちを愛する人全てに伝えましょう」とか何とか言ったら、もしかしたら今より売り上げ上がるかもよ?w


まぁ、ちょっと偉そうな事を色々言ってしまいましたが、今日『遊女の知恵』なんて本を買って、滅茶苦茶楽しんでいる私には、そんな資格は無かったりするのかもしれません……。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-01-27 01:19 | 日々之雑記 | Comments(9)
2009年 01月 26日

なんてことない日々之雑記vol.169

道玄斎です、こんばんは。
もうすぐお早う御座います、の時間かもしれません。

まぁ、例によって、ちょっと寝付けなくて焼酎を呑んでいるわけですが。。



■なんかおかしい検索エンジン

皆さんは検索エンジン、何を使っていらっしゃいますでしょうか?
私は2000年からずっとGoogleをメインで使っています。それ以前は、普通にYahoo!とかinfoseekとかを使っていたのですが、2000年の秋頃でしたか、知り合いが「これいいぜ」と勧めてくれたのがGoogleで、それ以来ずっとGoogleを。

で、お酒を呑みつつ、焼酎やら日本酒やらを検索していたわけですが、不思議な現象が起きました。というのは、Googleにて「焼酎 魔王」と検索すると、何故かブラウザが落ちますw
ブラウザは、ずっとFirefoxです。何度かお話していますが、FirefoxがまだFirebirdなる名前だった頃からのユーザーです。
兎に角、あのインターネットエクスプローラー、略してIEの使い勝手の悪さ、そして遅さ(レンダリングエンジンの違いに拠るものでしょうか?)に辟易としていた私は、Firebirdの存在を知って一も二もなく飛びつきました。
で、アドオンも自分好みのモノをあれこれ入れてカスタムして、今はとっても快適ですわ。IEじゃないと見れないページ、或いはIEじゃないとレイアウトが崩れるページがたまにありますけれども、それはIE tabというアドオンで解消可能。

っと、脱線してしまいましたね。
兎に角、Googleにて「焼酎 魔王」と検索するとブラウザが落ちてしまうんですよ。
その逆で「魔王 焼酎」にすれば問題なし。「ブラウザの問題かなぁ?」と思って、久々にIEを立ち上げてGoogleにて「焼酎 魔王」と打ち込んでみたら何故かこれもIEが落ちました。
この謎現象は私だけ、なんでしょうか……? 流石に二種類のブラウザを試してどっちも同じ検索文字列で落ちるとなると、何だか不気味です。
一回だけじゃなくて、複数回、同じ事を試してみたのですが、Firefox、IE共に「焼酎 魔王」を検索すると落ちてしまいます。

今、sleipnirを落としてきて、その上でGoogleを開き「焼酎 魔王」と打ち込んだら、今度は落ちない。んー、不思議ですねぇ……。
ちなみにFirefoxで、Yahoo!にて「焼酎 魔王」を入れても問題無し。私のマシンの問題なのかしら? ちょっと不気味な今日この頃。



■そしてお酒の話。

ま、それは兎も角、お酒ですよ。
魔王という名の焼酎は一応一瓶持っているのですが、近年の本格焼酎ブームを牽引したお酒だったりするわけで、何となく栓を空けずに保存してあります。小市民ですねぇw

ともあれ、焼酎の良い所は、悪酔いしない所でしょう。
日本酒をガンガン呑んでしまうと、決まって次の日二日酔いになります。ところが日本酒よりも遥かにアルコール度数が高い焼酎では、二日酔いは殆どありません。
日本酒は「米」のお酒ですが、焼酎は芋・麦・米・黒糖などとヴァリエーションも豊かですし、変わり種としてはピーマンの焼酎なんかもあったりします。

そういう素材の部分での変化を楽しめるのも焼酎の魅力の一つ。
私は、基本的に芋焼酎が好きなんですが、米も美味しいですねぇ。最近は「野うさぎの走り」を良く呑んでいます。近所のスーパーでは何故か6000円くらいで売られていたりしますが、ちゃんと良い酒屋さんで購入すれば、定価で呑めますよ?
これもいっつも書いてますが、芋焼酎なら「御幣」がネーミング、そして味的にも私の好みで、「いつものお酒」になっています。お値段も良心的ですしね。

一方日本酒は、「明鏡止水」それと「出羽桜」が多い気がします。
年末年始と出羽桜の吟醸酒を呑んでいたのですが、やっぱり凄く美味しかったです。その他にも「白龍」というお酒の大吟醸も。こちらもスッキリとして大変美味しいお酒でした。

最近は、焼酎なら「御幣」、日本酒なら「明鏡止水」と「出羽桜」と呑むお酒の銘柄が固定されてきてしまいましたね。とはいえ、他にも美味しいお酒があれば呑んでみたいのもまた人情。美味しい焼酎、或いは日本酒をご存じの方がいらしたら、是非お教え下さいませ。


そういや、ビールは何故かあまり得意ではなくて、専ら呑むとしたら、ヱビスビールかベルギーのビールばかり。「シメイ」とか「ヒューガルデン」とか。フルーティなものだったら「ドゥシェス・ド・ブルゴーニュ」。
「シメイ」はトラピストビールでして、ベルギーのビールの中には、こうした修道院で作られたビールがあるわけです。「シメイ」はビールの味がしっかりとして、美味しいビールだと思いますよ。国産のビールでビールらしい味がするのは、やっぱりヱビスビール。
何となく味の濃いものを求めてしまうようで、ヱビスの黒とかはかなり好き。黒ビールだったら、たまにギネスとかも。

で、今欲しいのが「ベルギービール用のグラス」です。
各銘柄がそれぞれ、専用のグラスを作っていて、とっても綺麗なんですよね。それにそれぞれのビールにあった形状をしているようで、是非入手したい逸品。

大凡、グラスの形状は三タイプに別れるみたいですので、兎に角三つ、グラスを集めたいですねぇ。最近では、ネットで買えるらしいので、その内注文してみましょう。




お酒を呑みつつお酒の事を書いていたら、良い感じに酔いが回ってきました。
もうこの時間なので、あまり睡眠は取れないのですが、今から眠る事にします。それでは、お休みなさいませ。
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by s-kuzumi | 2009-01-26 04:37 | 日々之雑記 | Comments(2)
2009年 01月 26日

フリーサウンドノベルレビュー 『スターリーカラーズ』

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今日の副題 「読み応えある青春ノベル」

※吟醸
ジャンル:青春ノベル(?)
プレイ時間:3~4時間くらい
その他:選択肢なし、一本道。
システム:Yuuki! Novel

制作年:2008/11/1(?)
容量(圧縮時):214MB




道玄斎です、こんばんは。
今日もお休みですから、じっくりと少し時間のかかる作品をプレイしていました。
プレイ時間も長目で、色々な内容が盛り込まれた読み応えのある作品だったと思います。
というわけで、今回は「星団ファミリー」さんの『スターリーカラーズ』です。
良かった点

・単なる恋愛だけでなく、スポーツを絡ませたりと厚みのある作品になっていたと思う。


気になった点

・微妙に謎の残る部分があったりする。

今日は少し良かった点、気になった点は少なめですけれども、普通にレベルの高い作品だと思いました。スポーツが結構絡んできて、この辺りの演出は個性的で良かったですねぇ。あまり類を見ないタイプですし、スポーツの描写自体も中々熱くなるようなもので、グーでした。


ストーリーですが、サイトの方から引用しておきましょう。
幼い頃、いじめられていた子をヒーローのように助けようとした有馬悠樹。しかし、悠樹は返り討ちにあう。
「ヒーローなんかなれなくて、この世界にいないんだ」
そう諦めた瞬間、いじめっ子を完膚なきまでに倒していく、ひとりの少女が現れる。その光景は、悠樹にとってヒーローの登場を意味していた。少女の名は島田葵。

葵との出会いから八年。高校生になった悠樹は友人の杉崎幸介にバレーボールをやらないかと誘われる。
バレーボールチームの結成。それは悠樹に幸せとはなにかを問わせ、未曾有の事態へ誘う序章にすぎなかった……。

こんな感じです。
清々しいまでの青春ノベルゲームでした。
色々な要素が入り込んでいて、厚みがあり、又読み応えも上々。プレイ時間の長さ、或いは容量もかなりのものです。200MB越えは中々ありませんからね。

ストーリーを見て頂ければ分かるように、幼なじみの四人組がバレーボールチームを結成する所から物語は始まります。ギャルゲ全開のギャグっぽい文章はなくて、すっきりと読んでいけるので読みやすいと思います。
中々、こういうスポーツが一つの軸になるような作品、ありませんよね? まぁ、『君に見せたい優勝を』とか『僕…ing』とかあるっちゃあるんですけれども、それはスポーツが主役の作品です。しかし、本作は高校生学園青春モノの中に、重要なパーツの一部として存在している感じで、自ずと位相が異なります。

何故、バレー部に所属するのではなく、自らが(といってもリーダー格の幸介の発案ですが)バレーボールチームを結成するのか、という、バックグラウンドの理由も明確ですし、何かこう、ワクワク感がありますよね。
そして、部員集めをする中で、メンバーが入ってきて、それに付随する問題を解決し、「仲間である事」を確認していく、そして「幸せの意味を知る」というのが大まかな流れ。

ここいらで、キャラクターの解説もしておきましょう。
先ずは主人公の悠樹。元バレー部所属。所謂主人公らしい男の子です。別段強力なリーダーシップがあるわけでもなく、突出して頭が良いとかそういう事もない。だけれども「仲間」の価値を誰よりも信じている中々熱い男の子で普通に好感が持てます。
そして、幼なじみバレー集団スターリーカラーズのリーダー的存在の、幸介。
こいつは年齢は主人公達と同じでありながら、気持ちの良い兄貴っぷりで、魅力的なキャラ。喩えるならば『ムゲンの絆』の日向みたいなタイプでしょうか?
次に本作でのメインヒロインって事になるのかな? 葵ちゃん。彼女はおしとやかさこそはないものの、元気はつらつ系の女の子。色っぽい所がないのがまた好印象w 元気系少女というと、或る意味でイメージが固定されている感はありますが、葵は、微妙にぶっきらぼうな言葉遣いだったりで、その辺りに差異があったり。一見元気に見えるけれども色々と事情があって……。
最後に、冷静沈着、頭脳明晰の眼鏡ッ子、椿。
まぁ、例によって私が好きなタイプ……w 主人公の良きアドバイザーとして全編に渉って意外とオイシイ所を持っていきますw

この幼なじみ四人組に加え、飄々としてつかみ所の無い怜子さん、そしてある事件をきっかけに仲間に加わるひなたちゃん。この六人の青春ストーリー。

序盤をプレイしていると、随所随所に葵にまつわる「一年前」の話が出てきます。
そこに何があったのか? は実はすぐには明らかになりません。そしてその葵の抱える問題が本作の中でもとりわけ大きな問題としてフィーチャーされていくことに。

とはいえ、一直線に葵絡みのシナリオに向かうのではなく、ひなた絡みのシナリオがあり、バレー部との勝負という熱いシナリオがあったりと、そこには作品の「厚み」を感じます。
このひなた絡み、そしてバレー部との勝負があるからこそ、後半の「仲間ってなにさ?」というような問題だったり、或いは「人を不幸にしても、幸せになる権利はあるのか?」というような問題への説得力が出てくるんですよね。
バレーに関しても、最後の最後まで、色んな意味でシナリオに絡んでくるので、そこらへんの処理はとても上手だと思いました。

一点、気に掛かるって程じゃないのですが、一見すると普通の少年であるハズの主人公には、異能があったりします。それは「一秒後が見える能力」。
ただ、割と限定的な能力ですし、伝奇伝奇しているわけではないので、そこらへんはすんなりとw そうは言っても、主人公のこの能力はそこまでシナリオの根本に関わるようなものではないので、無くても良かったのかも、と思わないでもないw

で、葵の過去に関しては、暗めで重たいストーリーが展開されて、読んでいて辛い部分もあるのですけれども、やっぱり重要な本作のテーマです。
先にも述べましたが、予めひなたのシナリオ、そしてバレー部との勝負を描いていたからこそ活きるシナリオだったのではないかと。

ラストに関しては敢えて述べませんけれども、中々気持ちの良いエンドで爽快感がありました。「完!」というストーリーがぶつっと終わってしまう感じでもなくて、このスターリーカラーズという集団はまだまだ続いていくよ、的なラストでこういうのもいいですねぇ。


さて、気になった点です。
本作、Yuuki! Novelを使用していますが、選択肢とかはないので、そこまで不便な感じもしませんでした。選択肢で複雑に分岐する作品でYuuki! Novelだとやっぱり昨今ではちょっと厳しです……。

まぁ、ツールに関してはそこまで不満はなくて、問題は、微妙に謎が残っている部分があるわけです。それは後書きというかおまけの部分でも示されるのですが、椿なんですよね。
何となく達観していて、色んな事を知っている感じの椿。結構意味深な発言もあったりして、「こいつは何者なんだ?」とw
いつも飄々としている怜子さんはばっちりその正体が明かされるのですが、椿に関しては少し消化不良感が。主人公に惚れてるっぽいのと関係があるのかなぁ。

でも、どうやら続編の構想もあるらしく、そのあたりの事情は続編で明らかにされる、という事でいいのかしら? 続編の方も楽しみにしています。


大体こんな所かな?
色んな要素が詰まった読み応えある青春ノベルでした。最近は恋愛に特化した学園青春モノよりも、友情とか仲間とか、そういう部分をフィーチャーしたものの方が私としては好みなので、吟醸にしてみました。
商業の作品と比較するのは無意味ですが『リトルバスターズ!』に近い感触、と言えば分かりやすいかもしれませんね。
少し長目の作品ですから、少しづつプレイしてみて下さい。

それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-01-26 00:53 | サウンドノベル | Comments(0)
2009年 01月 25日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『オムライスにケチャップを』

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道玄斎です、こんばんは。
皆様如何お過ごしでしょうか? 今日、お昼くらいに東京は一瞬だけ雪が降りました。子供の頃は雪が降ると無性に楽しかったものですが、最近では滑るとか、寒いとか、そういう理由で厭で厭で仕方ありませんw

今日は、ちょっとやることがあって、つい先ほど作業から開放されました。
で、貯めておいた作品を一本やってみる事に。シンプルでありながら妙に人を引きつけるタイトルの作品。プレイ時間も10分未満だと思いますので、番外編でお送り致します。
というわけで、今回は「SULPTENON」さんの『オムライスにケチャップを』です。


うんと手っ取り早く本作を纏めると、シュール系短編ノベル、といった所でしょうか?
中々表示される立ち絵は可愛くて、「どんなお話なんだ?」とワクワクしていたら、シュールな展開が。

マヨネーズが好きで、何にでもマヨネーズを掛ける人をマヨラーと呼びます。
これは或る程度の市民権を得ている言葉と思しいのですが、何にでもケチャップを掛けるという人は私は知らないw
本作は、そのマヨラーとケチャップ好きのケチャパーの確執というか戦いを描いた作品のような、そうでないようなw

マヨネーズってのは、アレですよね。どんな食い物にも「ソース」を掛けないと気が済まないフランス人、その将軍だかが、コックに「この島にある材料でソースを作って料理を出せ」とか何とか言ったわけです。
んで、その島(マヨン島とか言うんですよね)の名産品は、レモンと卵とオリーブオイルか何かで、その三つを使って作ったのがマヨネーズだったハズ。
皆さんご承知の通り、油とお酢は混ざらないのですが、そこに卵黄を加える事により乳化が起こりちゃんと混ざるわけですね。

いきなり脱線してますが、マヨネーズはそれなりに歴史があって、我が国でも人気の高いソースです。一方、ケチャップってのは良く分かりませんねぇ。
ここ何回かずっと引きずっている「イギリス最高!」(という本を書いているおばあちゃんがいる)の話の続きになりますが、昔、有名なイギリス人のインタビューの記事を読んだ事があって、胃までも覚えているのは「俺が子供の頃は、野菜っていったらケチャップを指していた」なんて発言がありました。
別に、インタビューを受けていた英国人はそんなに年寄りでもなかったハズですし、イギリス一般庶民の家庭で育っていたハズ。イギリス料理は不味いなんて言いますけれども、それを一つ立証してくれるような、食文化の乏しさみたいなものを思い出しましたw

あっ、ただねぇ、飽くまでそれはイギリスの食文化の一例であって、探せば色々イギリスにも面白い料理や奥の深い料理があります。
数年前、私が好きでよく見ていたケーブルテレビの番組があって、ニューヨークだかの人気レストランのシェフが世界中を回って、珍しい料理を探していく、みたいなヤツです。
そこで、イギリスの特集があったのですが、牛の骨髄とか(骨をオーブンで焼いて、骨を割って骨髄を取り出す)、ハギスなんて料理は私も是非、死ぬまでに食べてみたい料理となっています。

ああ、脱線成分が多めですねぇ……。

で、話を作品の方に戻すと、マヨラーというか作品ではマヨ族と称される麻奈ちゃんと、ケチャパー(或いは、ケチャラー、ケチャパリアンとか称されていました。ケチャパリアンってシュシュトリアンみたいですね、って分かる人いますか?w)であるところの桐ちゃんが、バトルを始めて、為す術もなくそれを見守る主人公、という感じ。

本作の或る意味特異な点は、「地の文が存在しない」という点。
全て会話で繋いでいくスタイル。珍しいというか、私は今までお目に掛かった事がありません。意外と「誰が発話しているのか?」は分かりやすいので、一安心。

だけれども、本作の一番の面白い所は、そのオチにあります。
短い作品ですからネタバレを回避しつつ書くと、実は二段構えのオチになっているという。
一発目のオチは「これ、アリかよ……」とちょっと思ってしまったのですが、まさかの第二弾のオチがありまして、それはいいセンスだったと思います。

本当に短い作品です。
シリアスな展開はありませんが、不条理型、良い意味でのバカゲーがお好きな方は是非どうぞ。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-01-25 01:40 | サウンドノベル | Comments(0)
2009年 01月 22日

なんてことない日々之雑記vol.168

道玄斎です、こんばんは。
今日は小雨が降っていて、あまり良い天気ではありませんでしたね。
こんな日は、何となく物憂げになってしまうので、私も今日はダラダラと。



■メイド天国の乱

小見出しに特に意味はないのですが、今、何故か再び私の中でメイドブームが来ています。
けれども、中々資料が集まらなくってねぇ。

試しにアマゾンで「メイド」とか「メード」とか「メヰド」とか、それっぽい単語を入れてみて下さい。
吃驚するくらい、「普通の書籍」としての「メイド」が少ない事に気がつくハズです。フランス書院の美少女文庫だったり、ちょっぴりアレな萌えブームに便乗するような本ばかりで、「ヴィクトリア朝の本当のメイド」をしる為の資料に関する情報は圧倒的に不足しているとしか思えない。

実際、私もつらつらつらつら、アマゾンで検索を掛けていたのですが、メイドさんの衣装とかがあって(フレンチスタイルの、ですけれども)、「をっ、なかなか可愛いじゃん!」と思って、よくよく目をこらしてみると「メンズ」と書いてありました。男物かよ、っていうか女装かよw

ともあれ、「メイド」で検索していても、あまり実りが無かったので、手法を変えて「女中」と打ち込む事にしました。されど、今度も芳しくない結果に。唯一の収穫は先日お話した『イギリスのある女中の生涯』という、実際にメイドさんをやっていた人の回想録的な書物のみ。
この本は、読みやすいですし、描写というか叙述がリアルで、イギリスの田舎の方ではありますが、当時のメイドや、屋敷にお勤めする使用人の実態なんかが良く分かる良書だと思います。

困った私は、「もう、洋書でもいいか」と思い、検索を切り替えて洋書で「maid」と打つ事に。
だけれども、やっぱりちょっとエッチ系の本ばかり出てきてしまいますねぇw 検索に検索を重ねて「これは意外といけるかな?」と感じたのは、『A Little Maid of Old Philadelphia』なる本。日本のアマゾンでは、作品の概要が分からなかったので、アメリカの検索エンジンから書名で検索を掛けると色々出てきます。

んー、ちょっと違うんだよねぇ。
先ず、フィラデルフィアってアメリカです。私が欲しいのは、メイド全般の知識なんですけれども、どちらかというとやっぱりイギリス寄りなわけで。
それにイントロを見てみると、「メイドさん」の「メイド」とここで言う所の「maid」は微妙に意味が違うようです。恐らく、maid≒girlくらいのニュアンス。

というのも、そもそもmaidという単語は、「女の子」とか「乙女」とかそういう意味があるからなんですね。そうね、拷問器具でも某バンドでも何でもいいんだけれども、アイアンメイデンってあるじゃない? あのmaidenって単語も中に「maid」が入っていますよね? で、アイアンメイデンは「鉄の処女」と訳します。

だから、読み物としては『A Little Maid of Old Philadelphia』な中々興味深いのですけれども、メイドさんの知識を充足させる為のものとはちょいと違うのかな、と。それに多分、子供向け(女の子向け)の本ですしね。


そんなこんなで、あれこれあれこれ、理想のメイド関係の書物(しかも真面目なモノ)を探していたら見つけましたよ? 凄いのを……。

英国メイドの世界』なる同人誌です。
同人誌と侮るべからず。本の厚さだけでコミケのカタログよりも分厚いのですから。更にメイドに関する資料が実は少ない中で、膨大な資料を参考に作られているらしいのです。
いや、これは大したもんだなぁ。だけれども、手に入れるたつきがないなぁ。
機会を見つけてイベントに行くなり、通販が再開されたら真っ先に注文するなりして入手したい本ナンバーワンです。これだけ厚いと相当楽しめますし、床に就く時が楽しみになります(というのは、大抵そういう本は寝しなに読むからです)。

メイドっていうのは、所謂ブーム(局所的かもしれないけれども……)の一つだったものです。今ではメイド喫茶なるものも、登場当時ほどのインパクトは持っていませんし、メイドを主題にした創作物(特に商業モノ)の勢いも一段落したな、という印象があります。
だけれども、他国の文化に目を向けるきっかけとしての意義は大きかったのではないかと。

以上、何故か第二次メイドブームが来ている私のどうでもいいお話でした。
で、何か「この本いいよ?」とかお詳しい方がいらしたら、是非ご教授下さいませ。



■そのメイドの本の後ろにて……。

先に『イギリスのある女中の生涯』のお話を致しましたが、その本の後ろにですな、同じ出版社の似たようなジャンルの本の紹介ページが付いています。良くありますよね。所謂「既刊案内」です。
そこに、何となくいけ好かないタイトルの本が二冊ほど載ってました。要するに「イギリスは最高の国、日本は最低」というw わたしゃイギリスがかなり好きな方なんですが、こういう書き方をされると何となく腹が立ちますねぇ。著者の方は日本人だったのだけども、英国の男爵(代々統治していた男爵ではなくて、デパート創業の功績によって授与されたものらしい。一代貴族かしら?)に嫁いで、英国籍を取得したお人。

で、その本の紹介を眺めつつ、イライラしていたら、以前人に頼んでイギリス関係の本を目に付く限り集めてもらった中に、その著者の本があったような気がしたのです。
あれこれ書庫を漁ってみたら、案の定ありました。表紙を見て「あっ、この本か……」と。
今の今まで忘れていたのですが、確かに読んだ記憶があったのです。「とんでもない駄本だな」と思ってそのままにしていたわけですな。

まぁ、この人、何冊も同じような本を出しているわけですが、みんな紋切り型で「イギリスは最高、日本は最低」というそれを延々と繰り返すだけ。
んで、まぁ、「貴族に嫁いで、自分も貴族です」的に貴族をやたら強調します。
そして「豊かなイギリス、貧しい日本」みたいな話を延々と。勿論精神的な意味で、ね。
そりゃぁね、一代貴族であっても仮にも貴族だったら、豊かな生活してますよw イギリスなんて、本当に一握りの貴族が国の富を独占しているわけですから。

とはいえ、あたしゃ、イギリスに住んだ事も実は行ったこともないので、実情は良く分かりません。ただ、一つ感じた事は、この著者は日本というものに対しての知識が非常に薄いんだろうな、と。「古き良き日本の美質は失われり」みたいな事を書いているけれども、そんなに日本は変わっていませんし、そんなにすぐに変わってしまうのならば、それは美質ではなくて、ただの一過性のブームみたいなもんです。

イギリスに何十年も在住している経験から「日英の比較文化論」をしていく、みたいな感じではあるのですが、イギリスの現状やその生活についてはさておき(私、イギリスに住んでるわけじゃないですから正直、分からないのですよ)、私にとっての問題は生まれてこの方、殆どずぅっと住んでいる日本の方です。
その本の著者はイギリスに長年在住しているわけで、実は日本とは全く無縁の生活を送っているんですわ。で、何というか半ばテレビや雑誌などの中でもとりわけ低俗なメディアの喧伝している「悪い日本」(というか、悪い若者?)みたいなものを鵜呑みにしている気配があります。
自分で、実際に日本に住んでいてその変化を感じ取っている、というのではないのですね。確かに部分部分で見れば、昔と比べて変わった部分も多いですけれども、私としては繰り返しになりますが、日本って多分、そんなに変わってない気がします。

まぁ、書きたい事は一杯あるのですけれども、あんまり熱くなりすぎてもアレなんで、この辺でやめておきますけれども、イギリスイギリス言うのはいいんだが、自国の事を知らなさすぎるのではないのか、と。
私の知り合いでも昔いました。やたらとアメリカが好きで(十代後半から二十代前半の女の子に多い)、実際に留学(別に向こうの学校行って遊んできただけ)とかしちゃったりしてるけれども、「鎌倉時代と室町時代がどっちが先でどっちが後か」分からなかったりするというw
いや、中にはね、勿論「語学力を付けたい」とか、向こうでないと学べない事があるとか、本当に尊敬すべき理由で一生懸命、異国の地で頑張る人もいるわけです。

別にこんな事みんな言ってるけれども、全うな相互理解は、先ずは自分の足下を固める、という所にあるように思えますよ? ヘタすると外国人の方が日本の事に詳しい、なんて事もあるわけで、日本人としては、外国人の発する日本に関する質問くらい(高度で専門的なものでない限りは……)はちゃっちゃと答えたい所。

私としても恥ずかしながら、まだまだ全然自国の事に関して無知だったりするので、恥ずかしい限りですが、取り敢えずは、自国の文化とイギリス(特にメイド関係w)を軸に当分は活動をしていこうかな、とw


というわけで、今日はこのへんで。
それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-01-22 20:42 | 日々之雑記 | Comments(4)
2009年 01月 20日

フリーサウンドノベルレビュー 『茄子と秋刀魚の美味しい世界』

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今日の副題 「意外と深い仕掛けが詰まってます」

ジャンル:ミステリー的メタストーリー(?)
プレイ時間:1時間半~2時間くらい
その他:選択肢なし、一本道。
システム:吉里吉里/KAG

制作年:2008/?/?
容量(圧縮時):34.1MB




道玄斎です、こんばんは。
今日は、先日からちょこちょことプレイしていた作品をご紹介。
元々は、2008年度早稲田祭にて、頒布されていた作品をフリー化したものです。
というわけで、今回は「早稲田大学公認サークル、経営情報学会(MIS.W)」さんの『茄子と秋刀魚の美味しい世界』です。
良かった点

・様々な所に仕掛けがあり、ラストで吃驚。

・私の可愛い(?)後輩達の作品w

気になった点

・割と人を選ぶタイプの作品かも。

ストーリーは、サイトから引用しておきましょう。
「楽しいことがあると無性に死にたくならない?」
そんなことを笑って言う"彼女"と僕の、不安定で壊れた日常。
――さあ、ひきこもろう。世界へ。
だって、茄子とか秋刀魚っておいしいんですから。

こんな感じ。

珍しい、大学のサークル発のノベルゲームです。
本作、先にも述べましたが、2008年度の早稲田祭にて頒布されたものらしいです。
面識やらは全くありませんが、後輩がこうやってノベルゲームを作って、更にフリーのものとして公開してくれてあたしゃOBとして嬉しいよw
恒例の脱線ですが、私が在学していた時は、早稲田祭は停止していました。まぁ、色んな大人の事情があって。で、毎年「今年こそはやろうぜ!」って有志が集まったりしていたのですが、結局、復活したのって割と最近ですよね。

で、そもそも大学のサークル発のノベルゲームって、意外とありそうでないんですよね。
私の知っているのは、本作以外には『君のいた夏』という作品ですかね。これは以前レビューを書きましたね。こちらは筑波大学ですけれども。

ストーリーを補足しつつ、内容に入っていきましょう。
先ず、主要キャラは主人公というか視点人物の牧野君、そして、ちょっと壊れた感じの美人、そしてリストカット癖ありの旗幟舞依。牧野君の幼なじみの姫路さんと、舞依の妹茜、大体この四人が登場人物という事に。
そして、ひょんな事から舞依に関わってしまった牧野君は、彼女のリストカットを阻止すべくいつも彼女の側に居ます。一体、なんで彼女はリストカットをするのか? 死のうとしているのか? それとも? 色んな謎が一気に示されます。それを追っていくのが一つのストーリーの軸になっています。
先に示した、ストーリーを見ると、何となく不条理青春ノベル、みたいなのを想像するかと思いますが、そうでもないというw

本作の特徴の一つは、文章の特異さ、でしょうか。
元ネタが分からないとついて行けないようなものがあったりしますし、IRCのマクロの反応速度とか、分からない人もいるかもしれません。
IRC、確かインターネットリレーチャットの略で、昔はチャットといったらこれを指しました。IRCクライアントを使って接続してやるんですけれども、システム的なレスポンスは早いし、膨大な数のチャンネルがあるのでとっても奥の深いチャットです。興味のある方はIRCとか検索してみて下さいな。

それは兎も角、文章の特異さは、前述のキャラクターの発話内容も含みます。
かなり高度で難解な発言が多い。「本当にお前等高校生かよ……」と言いたくなるくらいのw
で、最重要なのは、地の文です。
私が今回、プレイしていて真っ先に気がついたのは、この地の文の特異性でした。
普通のノベルゲームの地書きって、「主人公である俺/僕がまさに今体験している事、体験していく事を書く」というスタイルが多いわけですが、本作の場合は一味違います。

というのは、かなりメタレベルでの発言が多いのです。
「読者が~」なんて突然、主人公がこちらに語りかけるが如く、発言をする事がたまに、この手のノベルゲームではありますし、本作もその例に漏れません。
しかし、それを遥かに超えるレベルでのメタ発言が多いのです。

プレイしていくと示される本作の体裁とは、僕の身に過去に起こった事を僕が、物語=ノベルゲームとして再構成する、というようなもので、実はこの語り掛けの構造は奥が深いのです。
だって、主人公であるところの僕がWindowsのIMEを使って「このノベルゲーム」を書いている、のが地書きで示されるのですから。

ね? ちょっと不思議でしょ?
ちなみに、Windows標準のIMEはすっげぇ使いにくい上に馬鹿なので、私はATOKを推奨しておきますw 
んでもって、普通に文章自体、かなりトバしていて、所謂一つのギャルゲ的なノリも持っています。

それは兎も角、「何だか、不思議な作品だぜ……」とか思いながらプレイしていたら、物語は段々とシリアスな方向に。ラストまで見て、やっとプレイ中に感じた違和感、というか矛盾というかそういうものの正体に気がつきます。
「ここ、矛盾してない?」とか言おうと思ってメモっていたのが無駄になってしまいましたw けれども、中々壮大な仕掛けで、これはこれで面白いですね。

本作は、半分ミステリーな部分があるので、詳しい言及は避けますが、本編を見ただけでは、ラストが尻すぼみなんですよね。クリア後に出てくるエクストラを見る事。
そこで、初めて本作の最大の仕掛けに気がつくというわけです。この最後の装置、賛否両論はありそうですが……。
ラストの終わり方が、少し救いようがないというか、どうしようもない感じだったので、私なんかはエクストラで救われた、と思いました。尤も、エクストラで判明する本作最大の謎は、それまでのメタレベルでの発言を見ていけば、うっすらと予想出来たりします。
ただ、まぁ、ここまであっけらかんと出されると、正直面食らってしまう部分もあって、やっぱり吃驚しますよねぇ?


強引にジャンル分けしようとすれば、多分、ミステリーに近いと思うので、ちょっと変わったミステリーとか、そういうのがお好きな人は是非どうぞ。立ち絵のレベルも高いですし(一枚絵がないのが残念!)、音楽もオリジナルのモノを使用。
あっ、そうそう、あんまり茄子とか秋刀魚、関係ないよw

というわけで、今日はこのへんで。
それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-01-20 19:01 | サウンドノベル | Comments(0)
2009年 01月 20日

なんてことない日々之雑記vol.167

道玄斎です、こんばんは。
今日は夕飯の後に少し眠ってしまって、先ほど起きたらゲームをする気力がなくてw
で、たまには頭を使うのも悪くあるまい、と今年度センター試験の古文の問題でも解いてみようかな、と。



■そんなわけで、21年度センター試験を解いてみた。

今、某予備校のサイトから問題を閲覧して、紙に書いて自分で採点してみました。
古文だけなら、まだまだ私も捨てたもんじゃないですねぇ。

んなわけで、つらつら解説モドキを。

先ず、出題は『一本菊』から。
多分、あまり聞いたことのない物語だと思います。今、私も自分の書庫をちらっと見てきたのですけれども、直ぐにはそいつが載った本を見つける事が出来ませんでした。
いや、名前自体は知っています。
……っと。こいつの名前が載っている本を見つけましたよ? 『散逸した物語世界と物語史』という本です。ああ、そうだ、『あだなみ』という今は無くなってしまって名前だけ伝わっている物語があって、その改作版がこの『一本菊』でした。

昔、読んだ気がしないでもないのですが、今回の問題を見てみた所、さっぱり記憶にありませんでしたw まぁ、兎も角継子譚的な物語みたいです。
ともあれ、室町時代の改作物語ですから、かなり読みやすいのではないかと思います。今回の問題も、物語の真ん中あたりをぶつっと切って持ってきたものではなくて、かなり最初の冒頭部でしょう。今、その『一本菊』の本文が載っているものが手元にないのでアレなんですけれども、まあ、恐らく、本当に物語の発端ってのは、ここに出てくる兵部卿宮の親父とかお袋さんとか、そういう人の話が出てきて、兵部卿宮の出自を明らかにするとか、兵部卿宮は当代随一のいい男だ、とかそういう説明的な文章になっているハズ。
試験の範囲は、その説明的な文章が終わって、いよいよ物語がスタートするって所だと思います。これは蛇足ですな。


■問1

さて、問1の、21~23ですが、単純に単語の知識があったり、それなりにちゃんと文章が追えていれば問題なく解けるハズです。

21で間違えた人はそんなにいないでせう。「あはれ」は「嗚呼……」です。で「~ばや」は「~したい」ですから、「ああ、逢いたいなぁ」で、3番が正解。

22も「なべてならぬ」が「並大抵でない」「並一通り」でない、という意味が分かっていれば、問題なく1番を選べます。

23は、問題文をちゃんと読めていれば分かります。兵部卿宮が手紙を送って、そいつを兄貴の兵衛佐が読んだわけですね。んで「この筆跡は兵部卿宮様じゃん!」とw でもって、「どうして妹の事を?」といぶかしがるわけです。というか、この「いかにして~」の文章って、んもう定番中の定番ですよね。王朝人を描くような物語作品には必ずといって良い程出てくる、「お決まりの文章」ってヤツです。
という事で、答えは4。



■問2

24ですが、敬語の問題です。
単純に敬語が分かるかどうか、それだけ。というわけで4番が正解。



■問3

25ですね。これは和歌でした。
これは難しいかも。どれもこれも尤もらしい事が書いてあって、中々答えが絞れない。
けれども、ちゃんと通読出来た人なら「これは確実に正しい」というものをいくつか選ぶ事は可能です。そうやって消去法で或る程度絞ってやれば正答率を上げる事が可能。

んで、3の文章の後半「序詞」になっている、という所が何だか怪しいですな。序詞って結構難しくて、上手く説明が出来ないのだけれども、「同音を重ねてある単語を導き出す」とか、「意味的に繋がる文章で、次の言葉を導き出す」とかそういうモノ。けれども、序詞自体には意味ってないんですわ。飽くまで大事なのは序詞によって導き出される言葉です。

よく解説書の類を見ると、一回的に使われる枕詞のようなもの、とか書いてあります。
枕詞ってのも、その言葉それ自体には意味がないですよね。けれども、枕詞は「ぬばたまの」ときたら「黒」とか「夜」とか、「たらちねの」ときたら「母」とか、導き出される単語が常に一定のものです。
一方、序詞は、その和歌を詠む人間が、一回的に都度、ある言葉を導きだす為に「枕詞的」にフレーズを作り出す、というわけです。だから、「たらちねの」=「母」とか、そういう定型的なものではないのですな。

そんなわけで、問題に戻ると、3は、前半部の「逢坂」を越えるが「逢う」の比喩になっている、というのは正しい気がしますが、後半部の「逢うの序詞になっている」というのは何だかオカシイ気がします。和歌を軽く訳してみると「貴女に逢う方法は分からないけれども、今はなんとしても逢いたいと思っています」くらいになるハズです。
とすると、ちゃんと「逢坂の関」以前の文章には意味が存在していますし、逢坂の関を導く言葉、というのでも無い。とすると、これが「序詞」であるのは誤り、という事になり正解は3番。

これで3番以外は「正しい説明」である事が分かったわけで、1、2、4、5番の説明は文章読解に利用出来ますね。

余談ですが、序詞って高校生の時にやりましたっけ??
かるーく説明があったように思いますけれども、結局、私が何となく「序詞ってこういうもんかぁ」と分かったのは大学入って『○○和歌集』みたいのを解説と一緒にあれこれ読んでからです。
ちなみに、某大学の博士課程の人間の中には「序詞」は愚か「掛詞」や「枕詞」も良く分かっていない人がいたりしましたw 私もあんまり人の事言えませんけれどもw
ただ、現代語訳がなければ、全く読めない、なんて人もおりまして、流石にそれはマズイだろう? と思った記憶が。



■問4

次の26ですが、これは文章読解の問題。
ちゃんと内容を追えていれば問題なく正解出来ます。というわけで正解は2番。
ちなみに3番にしちゃうと、微妙にBLっぽい香りが漂ってきますよw

この手の問題も、「こんな事は書いてねぇよ」というものを探し出して消去していくやり方が有効です。とはいへ、紛らわしい選択肢があるわけでもないので、わりとすんなりいけるのではないかと。



■問5

27ですが、これもちゃんと問題文の全体が掴めたかどうか、それだけです。
で、1番目の文章を読んだら「あれ? これで合ってねぇ?」と思ったのでさっくり1でw

一応、他の選択肢についても検討しておきましょう。
2ですが、「遊び心で逢おう」としているなんてどこにも書いてませんからバツ。3は兵衛佐は一度も兵部卿宮に「妹に逢ってくれ」と頼んでいないので、これもバツ。4は垣間見した場面なんて出てきてませんから(寧ろ、この後覗きにいこうぜ、って話ですね)これもバツ。5は「同情して援助してやろう」なんて兵部卿宮は思ってませんし、いじわるな返事も何も、出した手紙の返事一度も貰えていません。よってバツ。



■問6

さて、ラストの28です。
これも文章全体が掴めたかどうか。
ただ、どれもこれもそうですけれども、文章全体が「完璧に読めた」かどうかではないんですよね。何となくでもちゃんと全体像を把握出来ていれば解けてしまいます。一文一文をしっかり100%理解している必要はないわけです。

で、それなりに文章が掴めていれば、2~4は間違いだとすぐに分かるはずです。
問題は1と5番。これは微妙に内容的にも重なっています。
ただ、文章を読んでいくと、兵衛佐は「親父やお袋がいたならば、今までこんな生活はしていないはず」と言っています。で、他にも「(妹が兵部卿宮から好意を持たれている事が)理想的で良い事だ」、「おめぇら(女房達)、(妹に)返事を書かせるように勧めとけよ」と言ってるんですね。

なんだけれども、「今は、女御、后の位~」という文章がありまして、そこが1と5の選択肢を紛らわしくしています。一番単純に考えるならば、「今は」という言葉があるわけで、1の文章を読むと「元々女御になるハズだったが」というような事が書いてあります。
「今は、女御」云々言っているのに、「元々女御になるハズだった」とはオカシイですね。それに「入内が決定していた」なんてどこにも書いてません。

というわけで5が正解。



■雑感

というわけで、やってみました。
結構面白かったです。個人的にこのくらいの時期の作品は読みやすくて好みですね。
どうも、予備校のデータを見てみると昨年度よりも難しくなっているようです。気になったので昨年のものを見てみると、江戸時代でしょ、アレ……。寧ろ凄い難しいよ。

大体、今年の問題のような物語って、パターンがあって、そのパターンを知っていれば自ずと文章の内容を把握する事が可能だったりします。『一本菊』は継子譚だって事で、もう内容が推測出来るというw

今、敢えて解説書とか読まずに予想してみますけれども、恐らく、この文章の続きにて、兵部卿宮は姫君の寝所に押し入って、強引に契りを結ぶハズです。んでもって、情を交わしたという事で、姫君の態度も軟化して、結構いい雰囲気になる。
けれども、妊娠が発覚するとか、一悶着があって兵部卿宮が知らない間に、どこかに姫君は姿を隠す事を余儀なくされる。兵部卿宮号泣。
だけれども、神様の導きとかがあって、二人は再開し、今度は幸せに暮らす。んでもって継母(こいつは大抵意地悪だって相場が決まっている。勿論、姫君も大なり小なり虐められているw)にそれなりに復讐して、大団円。

とか、まぁそんな感じですよ。きっと。細部は違うだろうけれども。
ただ、姫君には父母が既にしていないので、継母ってのは存在しないわけですよねぇ。
となると、兵部卿宮の母親が、彼女を虐めるのかな? もしかしたら一度、ちゃんと兵部卿宮が姫君を引き取ろうとしたものの、自身の母親が妨害したり、とかかなぁ?

確か、数年前に、『兵部卿物語』ってのがセンター試験で出題されて、高校の先生をやってる知り合いが「解いてみなよ」って持ってきてくれたのを思い出しました。
大体、『兵部卿物語』とかも、今言った「パターン」で分かってしまうタイプの物語。もしかすると、鎌倉・室町あたりの王朝風の物語を何本か読んでおくと(一本一本は短いものが多いのです)、王朝風の出題が今後なされた時に役に立つのかも。

こういうパターンってさ、例えば、毎日遅刻ギリギリの高校生の男の子が居て、そいつがいつものように遅刻ギリギリでダッシュしていると、曲がり角で女の子にぶつかって、倒れて、ついでにその女の子のパンツか何かみちゃって、殴られたりして、「なんだよ、朝からついてないぜ」とかボヤキながら教室に行くと、情報通の悪友が「おい、転校生が来るんだってよ」とか何とか言って、更にその転校生ってヤツがまさに朝ぶつかったヤツで……みたいなもんですw
だから、パターンを覚えておくって結構役に立つでしょ? っていう(立つのか?w)。

作品自体も面白いし、中々の問題だったのでは?
って、自分が受験するわけじゃないから、テキトーな事を言ってますがw

そうそう、この出題範囲、ちょっとアレだよねぇ?
だって、最後の辺りで常磐なる随身みたいなヤツが「もうこうなったら、こっそり家の中に入っちまいましょうよ」とか言ってるわけでw 最初は適当な隠れ場所からこっそりお目当ての女の子を覗くハズだけれども、我慢しきれずに襲ってしまう、というのがパターンなので、ちょっと教育上どうよ? という気がしないでもないw


ともかく、今受験まっさかりの方が、こんな所を覗いているとは思えないけれども、もし、いらしたら、ホント頑張って下さい。大切なのは最後まで諦めない事。


というわけで、久々に頭を使ったので眠くなりました。
時間も結構経ってますねぇ。
というわけで、今日はこのへんで。

それでは、また。


※追記

今、ちょっと自分の解答というか解説が心配になって、ちょいと調べてみたら、問3の和歌の問題であれを序詞と解説している、どっかの塾だかのブログがありました。
正解の番号は書いてなかったのですが、私、合ってる……よ……ねぇ……?w あれは序詞じゃない、よ、ねぇ……?
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by s-kuzumi | 2009-01-20 02:25 | 日々之雑記 | Comments(0)
2009年 01月 18日

フリーサウンドノベルレビュー 『さとりのよる』

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今日の副題 「後半からの盛り上がりが良い感じ」

ジャンル:微怪異微恋愛風味ノベル(?)
プレイ時間:30分程度
その他:選択肢なし、一本道。
システム:ADVRUN

制作年:2009/1/2(?)
容量(圧縮時):17.3MB




道玄斎です、こんにちは。
今日もご紹介して頂いた作品です。さっくりとプレイ出来る短編集です。
序盤とラストではかなり雰囲気が違いますので、是非最後までプレイしてみて下さい。
というわけで、今回は「Fortune Bell」さんの『さとりのよる』です。
良かった点

・後半からラストへの盛り上がりが良い。

・男の子が微妙にヘタれ。だけれども可愛げがあり好感が持てる。


気になった点

・序盤で少しダレてしまうかも。

ストーリーはサイトの方から引用……しようと思ったのですが一文で済んでしまいましたので、普通に(ブロッククオートを使わず)表示しておきます。

「少年少女の身に起きた、温泉旅館での不思議な出来事」

という事ですね。


ストーリーを補足しつつ、いつものようにやっていきましょう。
まず、主人公の男の子とヒロインである蒼香はいとこ同士。それぞれの両親も仲が良く、二人の中学卒業を記念して、家族ぐるみで温泉旅館にやってきます。
んで、酒乱というか酒豪というか、酒が入ると駄目人間になる親達を余所に、主人公裕太と蒼香の身に起きた不思議な事件が焦点化されていくという。

で、タイトルを見ればお分かりのように「サトリ」です。
有名な話ですよね。吹雪の夜だかに、山小屋か何かに逃げ込むと、自分と同じ顔をしたヤツがいて、しかもこちらの心を読んでいる。そいつが一般的な伝承の妖怪(?)サトリ。
けれども、薪を火にくべた所、薪がはぜてニセモノの顔に当たって、サトリは退散する、というのが良くある話。
その本物のサトリよろしく、本作では蒼香が何と二人になってしまいます。
で、どっちが本物なんだ? 裕太が見破ろうとする、その過程が描かれることに。

何せ、顔形は勿論の事、心が読めるという超能力のお陰で、質問をしたりしても一向に正体が分からない。私も色々「正体を見破る為の質問」を考えてみたのですが、やっぱり良いアイデアは思いつきませんでした。
結局、本作では、裕太の質問やらアクションやらはあまり解決の役には立たず、蒼香の起こしたアクションによって本物が明らかに。
結構、序盤は、ドラえもんのネタとか、あれこれあれこれ書いてあるものの、この蒼香のアクション以降が本作の本当にオイシイ所。って、かなりラストに近くなってからなんですけれども。

そういえば、本作はエンジンがちょっと変わったモノを使用していますね。
とはいへ、普通にセーブ・ロードは出来ますし、バックログなども問題なく使用出来ます。一つ、注意するとすれば、セーブ時に、普通は空きスロットをシングルクリックしてやればOKな所を、ダブルクリックしてやらないといけない、という辺りでしょうか。


先にも述べましたように、後半から盛り上がりが出てきて、ちょっとこう、いい感じになってきます。その時の裕太と蒼香の会話とか、その絶妙な初々しさがとっても好物でした。特に裕太ですね。敢えて言ってしまえば、ちょっと優柔不断なヘタれなんですけれども、何だか妙に可愛げがあって、好印象。
男の子ってそういうもんよね、っていうw その辺りの描写が微笑ましく、ニヤニヤしてしまいました。

ラストのオチに関しては意見が分かれるかもしれませんね。
ちゃんと、オチがついてどういう事だったのか分かるわけです。敢えて分からないまま終了しても良かったと思いますが、エンドロールの後に、オチがちゃんと載っています。
私もこういう落とし方は、結構好きですね。ラストの一文は何だか凄く綺麗に纏まった気がしますし。

短い作品ですから、こんな所でしょうか?
少し、前半がダラダラしているかもしれないのですが、是非、後半のニヤニヤゾーンまでプレイしてみて下さい。ちょっと暖かくて良いお話でしたよ。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-01-18 15:53 | サウンドノベル | Comments(0)