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2009年 05月 31日

なんてことない日々之雑記vol.210

道玄斎です、こんばんは。
ちょこっと、気分転換に、右端に出ている画像を変更してみました。
今まで使っていた画像はとっても気に入っているので、近い内に戻す予定ですけれども、たまにはプチ模様替えってのもいいよね、と。



■お風呂の効能

大抵、私が下らない事を思いついたりするのは、風呂の中、と相場が決まっていて、つい先ほども風呂に入っていた時に「これ見よがし」という言葉について考えていたら、

「これ見よ」+「かし」

なんじゃないか、と気がつきました。
ほら、良く古典とか読んでいると、念押しの終助詞で「かし」ってありますよね? あれが「これ見よがし」の「かし」の正体なんじゃないかと。辞書を引けば一発でしょうけれども、時には敢えて辞書をギリギリまで引かず、考えるのも又一興。そうして辞書を引いた時に、予想が当たっていたりするととても楽しいのです。私の娯楽の一つですな。

で、「これ見よがし」ってのは、現代語(?)に直すと「これを見て頂戴よね!」という事になるわけで、意味的にもしっくり来ます。勿論「ね!」の部分が「かし」ですよ。
こうやって、見てみると、以外と古語って生活の中にとけ込んでいるんじゃないかな? なんて思ったりします。きっと探せば、もっと色んな例が挙げられそうです。

そもそも、何で風呂の中で、「これ見よがし」なんて言葉を考えていたのか、というと、それも紆余曲折があって……。実は、近所に宗教関係の専門書を多く扱う古本屋を発見致しまして(キリスト教、仏教、神道、道教なんでも御座れの品揃え!)、今日、初めてそのお店に入ってみたわけですけれども、手持ちのお金が少なくて、欲しいもの(一杯ありました……)が買えなかったのです。
だけれども、何も買わずに店を出るってのも、又ちょっときまりが悪いじゃない? 特に客が私一人しかいなくて、ちょっとうらぶれた古本屋さんだったりすると。

んで、文庫コーナーにて、岩波文庫、本居宣長『うひ山ふみ 鈴屋答問録』なる本を150円にて購入した、という次第。で、電車の中でつらつら読んで、「うひ山ふみ」の部分は読了。 大体、江戸時代の文章って凄いニガテなんですけれども、これはかなりサクサクと読めました。
どうも、本居宣長が「初学者に送るオベンキョウのやり方」的な内容なんですが、彼って、凄い国粋主義者なのね。まぁ、その是非は兎も角としても、かなり面白い本でしたよ。

で、本居宣長は、「兎にも角にも、『古事記』を読みな!」って力説してくるんですけれども、「真の日本の言葉、そして大和魂を考えて行こうぜ!」みたいな、そういうのが一つ、目標に設定されています。
ことある毎に「やまとたましひ」を堅持させしめ、「漢意」(からこころ、と読むのでしょうか?)と対比させています。

江戸時代、きっと今から見れば、かなり「日本っぽい」ハズなんですけれども、宣長に云わせると、「仏教とか儒教とか、中国の思想が入り込んでしまっていて、変質してしまい不完全」という事になるようです。
今現在(勿論、執筆当時の、です)の神道も「本当の神道じゃない」みたいな、そういうちょっぴり過激な本でもあるわけです。

話を戻すと、風呂に入っている時は、大体、その日に読んだ本の内容をもう一回、ざらっと頭の中で再生したりする事が多いんです。んで、「昔の言葉を探ろう」みたいな宣長の本を読み、且つ、風呂に入る直前、テレビだか何だかで「これ見よがし」という単語をインプットしてしまった為に、「これ見よがし」を分解してみた、という。
つくづく暇だなぁ……と自分でもあきれ果ててしまいますが。
ともあれ、お風呂の効能ってのも意外と馬鹿に出来なくて、リラックスしながらぼんやり何かを考えていると、良いアイデアが浮かんだりする事も屡々。日本人は風呂が無くちゃ、ね。



■好みの装束

んで、やっぱりつい先ほど、珍しくテレビを何の気無しに見ていたら、タイの学生さんが、日本の女子高生の制服スタイルを真似するとか、何かそんな感じの番組がやってました。

まぁ、ほら、アレですよ。
スカート丈をうんと短くして、何だか腕とか鞄とかにジャラジャラ付ける、みたいな。
昔は、スカート丈がやたらと長く、床に引きずってる人とか居たんですけれども、時代は変わりましたね……w

ちなみに、ボンタンは、まだ現役のアイテムらしく、先日、すっげぇタックの入ったボンタンをはいた男子学生を最寄りの駅で目撃しましたw
私も中学生の時は、学生服だったので、それなりに詳しいんですよ。先ず、「それらしく」見せる為の方法としては、

・カラー(襟の白いヤツ)を外す

・長ラン(応援団長とかが着てるようなヤツ)か短ランを着る。

・ボンタンをはく

という三つの手順がありまして……w

勿論、私はそんな事しませんでしたよ? せいぜい、手首の辺りに付いているボタンを潰したりとかそんなもんです。可愛いもんでしょ?

兎に角、この道も奥が深いものでして、学生服一つとっても色々ディティールがあるという。
学生服には、ボタンを制服の裏側で留める「裏ボタン」というのがあるんです。ボタンっていうのは、「先輩の第二ボタン……下さいっ!」のボタンの事。
で、そのボタンを留めるための装置が裏ボタン。この裏ボタンってヤツは、作りがヤワでして、すぐに壊れるんだな。

その度、購買部で買い足したりするわけですけれども、「それらしい裏ボタン」というのもどこかで販売されているらしく、私の覚えている限りでは「髑髏をかたどった裏ボタン」が存在していましたw
当時、「何かごっつくて、普通の裏ボタンより長持ちしそうだな……」とどこかずれた感覚で見ていた記憶が……。

裏ボタンだけなら、まだいいんです。
問題は、制服の裏地。そこに龍の刺繍がしてあったり、下手すると唐獅子牡丹の刺繍がしてあったりしてw
あれって、制服をどっかの業者に渡して「じゃあ、パターン2(龍)の刺繍お願いします」とか、頼むんでしょうか? それとも、既にそういう学ランには、裏地の刺繍が施されているのでしょうか? 流石にそこまでは分かりませんねぇ……。

ま、まぁ、うんと好意的に解釈すると、江戸っ子が着物の表ではなく「裏地」に拘った、その文化を彼らが受け継いでいるのではないかとw ここで、先ほど名前を出した本居宣長とも話題的に繋がってきそうですね、ってんな訳ないですよねw

っと、例によって大幅に脱線してしまいましたが、男子は別にどうでもいいんですよw
男の子ってのは、(まぁ、人によりけりですけれども)大抵の場合「端から見るとアホみたいにカッコ悪いもの」を何故か「超カッコいい!」と思う時期があるもんでして。。

問題は女子の制服です。
別に、ブレザーがいいとかセーラー服じゃなきゃ厭だ、とかそういう話じゃなくて、もっと根本的な問題ですよ、私が気になっているのは。

先ず、スカート丈。
何故、短くするのか? わたしゃ、やっぱり長目の方が好きなんですよねぇ……。
理想を云えば、ほんの少し膝が見えるくらい、そのくらいが一番可愛いんじゃないかと。んで、靴下ですけれども、これはハイソックス択一ですね。
紺のハイソックスもいいけれども、白も清楚な感じで素敵ですよね。
シャツは勿論、ボタンを上まできっちり締めて、と。そういう保守的なスタイルが私の好みのようです。

段々話しが怪しくなってきましたがw 
私の好みを総合すると……。

真面目で成績優秀でありながら、洒落っ気も無い訳じゃなくて、微かに眉毛を調えたりもするけれども、化粧をする程、道を踏み外せなくて、当然髪の毛は無加工の天然黒髪で、肩よりほんの少しだけ長いくらいの丈で、丈と云えば、スカート丈も、野暮ったいものはギリギリ避けて、ほんの少しだけ膝が出るくらいの丈にしていて、流石に「三つ折り靴下」ははかず白のハイソックスで、学校の行き帰りの電車の中でブックカバーを付けた小説か何か読んでいて、かと云って、ファッション雑誌みたいのには全く興味がないかと云えばそうではなくて、コンビニか何かで、少しの罪悪感を感じつつも流行もののファッション雑誌を買ってみたりして、目立った形ではアレコレしないけれども、以外と紫外線とか気をつけていて、当然の如く色白で、手は白魚のようで、直射日光を浴びると肌がかぶれたりする為、日傘を常備していて、仲の良い友達からは「吸血鬼みたいね」なんて云われて、意外とまんざらでもなかったりする……。

そういうタイプですなw
そういう女の子を想像すると、ちょっと昔の「東京」的雰囲気がまだ残っている中央線沿いの街に住んでいて、その街を舞台にした、ちょっぴりレトロな雰囲気のある恋愛ストーリーなんかを幻視してしまうのですが、如何でしょうか?w



というわけで、今日も本当にどうしようもない日々之雑記というか、日々之ぼやきというか、そういう感じでした……。何か人格を疑われそうですが……。
何はともあれ、今週も無事に過ごせました。来週も色々忙しいけれども、頑張っていきましょう。

それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-05-31 00:56 | 日々之雑記
2009年 05月 29日

なんてことない日々之雑記vol.209

道玄斎です、こんばんは。
今日は雨。具合が悪い事この上ないのですが、妙に忙しく、作業が溜まっています。



■一息つきましたね。

というわけで、インフルエンザの話も何だか一息ついた、という感じです。
今回のインフルエンザ、危険性とか感染力とか、私は専門家じゃないので、全然分からないのですけれども、マスクを買い占める、というよりも、うがい(イソジンだ!)と手洗いを徹底した方が良かったんじゃないかと個人的には思っています。
だけれども、そういううがい・手洗いを励行するようなニュースとかって、管見の限り、殆ど無かったような……。

で、こういうマスコミを巻き込んでの大騒ぎを見ると、ついつい私なんかは、昔あった「タイ米騒動」を思い出してしまいます。タイ米の話、ご存じでしょうか?
今から、15年くらい前かな? 何故か、お米が無くなるという事態になりまして、買い占めや売り渋りみたいのが横行して、政府はタイ米を輸入。だけれども、タイ米は人気がなく(結局、タイでも下級米だったようです)、普通の國産の米に対して、タイ米を抱き合わせで売る、というちょっと異常な事態が起きたりしました。
けれども、暫く経ってみると、普通にお米は流通していたという不思議。

マスコミは、「慌てず騒がず、麦飯でも食ってましょうや」とか云ってれば良かったんじゃないかとw
不必要に不安を煽ったりする所がありますからねぇ、日本のメディアは……。


んで、全くレベルの違う話で恐縮ですが、今週ずっと続いている、このブログの訳の分からぬアクセス数の増加の謎が解けました。
アクセス解析を見てみても、どっかの著名なサイトに取り上げられたとか、そういうのでは無かったので、「一体どういうわけだ?」と不安になっていたのですが、どうも、某動画サイトで、某作品の実況プレイがアップされ、人気を博しているようです。んで、その作品タイトルで検索をすると、このブログが先頭に来てしまう、という事だった模様。
作品に対する情報を期待して見に来てくれた人もいるかもしれませんが、期待に添えなくて悪いねぇ……。

ちなみに、アクセス数も段々下降してきて、多分、来週には平常通り戻る事と思われます。
ちょっと安心しました。



というわけで、またこっそり作業に戻ります。
それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-05-29 19:47 | 日々之雑記
2009年 05月 28日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『…in white』

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道玄斎です、こんばんは。
今日は、プレイしてみたら15分ちょい欠けるくらいの短い作品だったので、番外編です。
フリーでなければリリース出来ないような、短いけれども不思議な感触の作品でした。
というわけで、今回は「ZIGZAG」さんの『in white』です。


最初、30分くらいはあるのかな? と思っていたら、意外や意外、15分足らずで読了出来てしまいました。
ちなみに、一本道ではなく、二箇所ほど選択肢を選ぶ所があります。
画面サイズもやや変則的なものですが、セーブ/ロードと云った機能はちゃんと使用出来るので、安心してプレイ出来ます。既読スキップこそないのですが、短い作品ですし、選択肢でキッチリセーブを行うなり、或いはCtrlキーを押してスキップする、という手も。

視点人物が切り替わるタイミングで、イラストがちらりと表示されるのですが、作品の雰囲気に合ったイラストで、とっても良かったです。良い意味で、作品のちょっと息苦しい感じが伝わってくるというか。
普通に、イラストも綺麗ですよね。キッチリ線を取って、パキッと色を塗ってというタイプではなく、寧ろもっとラフな感じでありつつも、拘って制作された、という感触です。色もモノトーン。ちょっと薄墨を流して色を付けているような雰囲気は個人的にもとっても好みでした。

ストーリーの方にも軽く踏み込んでいきましょう。
ユキという少女は、気がついたら真っ白な部屋に居て、そこで一週間ばかり生活を送っていました。何故こんな部屋に閉じこめられているのか、分からないまま。
しかし、ある日、天井近くの壁に設置されているスピーカーから「被験者が入室を希望しているが受け入れるか否か?」という問いかけがなされます。
一体、この部屋は? そして被験者とは? 

と、まぁ、うんと端折って説明するとこんなストーリー。
一応、全部で三種類、エンドがありますが、どれも「スッキリ」した感じで終わるものはありませんw
どのエンドに到達しても、そしてどのルートを選択しても、ある種の閉塞感はずっとついて回ります。
流石に、こんな調子で1時間、或いは2時間続いたら、厭になっちゃいますけれども、15分くらいの作品なわけで、そういう作品のテイストと尺の兼ね合いも計算しているのかな? と。

結局、恐らくメインと思われるエンドにたどり着いても、この部屋(或いはその部屋を含む施設全体)が何であるのか? といった部分は不明なままです。
けれども、そこに不満が生じるか? と云ったらそれはそんな事はなくて、ちゃんと一つのパッケージになっているな、と感じました。

単純に「面白い」というのとは、また少し違う感触ですが、こんな雨の日に(そう、東京は小雨が降っています)プレイすると、雰囲気も出て、何だか深い所に落ち込んでいくような、そういう不思議な感覚を味わえるのではないでしょうか?
一般向け、というよりは、(フリーの)ノベルゲームファンなんかに受けの良さそうな作品かもしれません。
気になった方は、尺も短いですし、是非プレイしてみて下さい。

それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-05-28 21:34 | サウンドノベル
2009年 05月 28日

ノベルゲーム愛好家のDTM勉強会 第十回目

道玄斎です、こんばんは。
そろそろ、おはようございます、の時間かもしれませんね。

今日は、帰宅してから、やることが多くて結局こんな時間に更新です。
方々に電話を掛けたり、書類を書いたり、この記事を書き終えた後に朝風呂に入り、ちょっと書き物をする予定。
って、完全徹夜コースですが、最近、又「夜に眠れない」状態が続いているので、まぁこれで生活リズムが改善されるかな? なんて思っています。



■意欲

割とこのシリーズでは、自分で打ち込んだ怪しげなファイルを上げて、お聞き頂いているのですが、今回はでっち上げるネタがない為、文章のみです……。しかも、何かネタを提供するとか、そういう事もなくて、ただ単に私のボヤキが綴られる事になっています。。

よくよく考えたら、第三回目くらいから効果音の作成に重点が置かれるようになってますね……。
で、前回は、「ループ素材」を一個でっちあげてみた、と。
本音を言えば、いくつかループ素材を作って、そいつらを使って一曲、それらしいものを作ってみたい(ACIDの使い方みたいだ)んですけれども、それはまた別の機会に。

DTMなるものに足を突っ込んで、もう一年半くらいになります。
毎日鍵盤に触りたいと思うけれども、結構触れない日もあったりして、遅々として進まずと云った感じですねぇ。極々稀に、成果物めいたものを出したりするのですが、もうちっとペースとかね、何とかしたいなぁ、と思っています。

で、先日、ちょっと本を買いまして。2000円くらいしたんですけれども、コード理論の本を一冊買いました。
確かに分かりやすく、練習問題まで付いていて親切設計。
電車の中で読んで、滅茶苦茶興奮してきて「よっしゃ、今日は家帰ったら、絶対にシーケンサーを立ち上げるぜ!」と意気揚々と帰宅してみると……。

私のいとこのDVDが届いていました。

いとこ、音大出て、留学して、今某国の大学で音楽の教鞭を執っているらしいんですよね……。
凄いのかどうか分からないけれども、何か横文字とかが一杯付いているコンクールとかで賞も随分獲っているようです。その割、不思議な事に、国内で名前を聞いたことは全然無いのですが……w
そんないとこが、オーケストラ相手にピアノを弾いているDVDが家にやってきた、と。。

まぁ、DVDの役割ってのは、パソコンなりテレビに接続したプレイヤーに入れて、再生して「見る」事に主眼があるわけですけれども、何かさ、そういうの見ちゃうと、折角出たやる気が消え失せそうじゃない……?
だから、実はまださわりの部分しか見てないんですよ。それだけで既にやる気が消失したわけですが。

で、パソコンに電源を入れたはいいけれども、シーケンサーを何となく立ち上げたくなくなって、恐ろしい事にいとこの名前で検索をしてしまったんです。
そしたら、mp3か何かが出てきちゃって、恐らく誰かに頼まれて、誰かの作った曲を弾いたって感じの演奏が出てきてしまったわけですが……。
上手いか下手か、私には全然分からないんですが、兎に角何か自己嫌悪に陥って、その日はお酒を呑んで寝てしまいましたw

もし、「わしが、そのピアノ判定してやろう!」なんて凄腕の方がいらしたら、メール下さいw 曲が聴けるURLをお教え致します。
ともあれ次元が違うので、上手い/下手ってのも分からないんですわ……。
ひとまず、確実に言える事は、「ピアノ自体が良さそう」だという事、「録音技術もばっちり」だという事ですね。宅録でピアノ録音すると、どうしても生活音っていうか、そういうのも入ってしまうと思うのですが、多分……スタジオとかで録音したのかな? という感じ。

で……一晩お酒呑んで眠ったら、「まぁ、俺は俺でテキトーにやろう」と妙な開き直りが出てきましたw
全然、指向するものも違うし、同列で考えるのも変な話なのかもしれませんし。
何にせよ、読んだ(正確には、読んでいる、ですね)本の内容を踏まえて、もうちょっと聞き苦しくない何かを、その内ここで上げる事が出来たらいいなぁ、と思っています。



■調

調って別に田園調布の調じゃありません。
『六段の調』は「チョウ」じゃなくて「シラベ」と読みますから、それも違います。
つまりは、ハ長調とかの調ですね。

で、つまらない前置きは兎も角、曲って基本的に調ってのがあって、それに沿って作品が作られますでしょう? 勿論、転調したりって事もあると思いますが、話を単純化しましょう。

何冊か、音楽制作系の本を読んでいると、すっごく気になる事が出てきてしまったんです。
これは、最近、よくして頂いている方とメールで話した事なんですが……。

ハ長調って、白鍵のみのドレミファソラシを使うんですよね?
他の調だと、五線譜の最初に調号が記されていて、それを見れば○長調とかが一発で分かったりするわけです。だけれども、ハ長調は勿論調号無しで、白鍵のみ使用。

んでさ、「コード進行一覧」みたいな本を見てみると、ハ長調に移調してあって、コード進行が記されていたりするじゃないですか。「ほぅほぅ、こういう風に進行するのか」なんて見ていたら、ハ長調なのに、C7なんてコードが出てくるんですよ。

CM7だったら、ドミソシで問題ないんですが、C7は、ドミソにシ♭なんですよねぇ。
調はハ長調。よって白鍵だけ使用するハズ。だけれども、コードにシ♭なんて、黒鍵が出てきてしまうわけで、一体これはどう考えたら良いんだ? と。

私の性格上の大いなる欠陥として、こういう細かい所が気になりだしたらどうしようもない、というものがあって、ここ数日頭の中に常にある疑問になっています。
一方で、「のんびり勉強していこうや……」という車寅次郎的な自分と、「これが分からんと夜も眠れん!」なんて芥川龍之介的な自分が居てw 幸い、今のところ車寅次郎の方が優勢らしく、神経症みたいにはなっていませんw

手持ちの本とかを見ても、そういう疑問に答えてくれる本ってのは、全然無いんですよね。
「疑問を持つ事は良い事」なんて一般的に云われてますけれども、それもケースバイケースで、「疑問を持たずにやっていた方がいい」なんて事もあったりするわけです。が、この手の疑問は、一端気にすると、止めどなく気になってしまいますねぇ……。


っと、大分外が明るくなってきました。
ボチボチ朝風呂に入ってくると致しましょう。
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by s-kuzumi | 2009-05-28 04:43 | 日々之雑記
2009年 05月 26日

なんてことない日々之雑記vol.208

道玄斎です、こんばんは。
何だか、アクセス数がちょっとビビるくらい伸びているので、今日はアクセス数削減を狙って、日々之雑記を一本入れておく事に致します。



■懐かしのデスクトップマスコット。

もう……何年も前になりますけれども、私には、デスクトップマスコットを常駐させていた時代がありました。
「アレ以外の何か」というものなんですが、非常に楽しくて、それ関連のラヂヲを聞いたり(というかダウンロードして、ですけど)、かなりハマっていました。
Linuxではninix-ayaという互換ソフトを入れたりもしていましたねぇ。

途中で名前が「伺か」に変わって、徐々にソフトの開発が停滞し、シェルの制作や更新もそれに伴い停滞し、衰退してしまった感があります。で、私も気がついたら使用していなかった、と。

ところが、昨日ぶらぶらとネットをうろついていたら、「伺か」の情報ページを見つけてしまいました。
まだ細々ながら、続いているソフトのようです。

伺か、どんなソフトかご存じでしょうか?
上手く説明出来ないのですが、メインキャラとサブキャラの二人が画面の中に現れて、時折掛け合いをしていく、みたいな。で、ニュースを取得してくれたり、辞書ファイル的なものをダウンロードして語彙や、掛け合いのパターンを増やしたりと、かなり良く出来たものだったと思います。
で、メインキャラそしてサブキャラは、デフォルトのものだけでなく、多の人が作ったものを自由にダウンロードして使用する事が出来ました。当然、キャラを切り替えると見た目だけじゃなくて、人格部分も切り替わるのでお気に入りのキャラを探して常駐させるのも良し、気分によってキャラを切り替えるのも良し、と遊びでもあったんですよね。

ただ、キャラクターは、「更新」が命だったんですな。
日々更新して呉れているからこそ、語彙や会話パターンが貧弱にならず、楽しめたわけで、更新が停滞(若しくは、停止)してしまうと、ちょっと悲しい事に……。
中には「RPG」のように遊ぶ事が出来るものもありましたが、やっぱり更新がないと……。

そんなこんなで、人気のあるキャラクターの更新の停止、そして本体の開発停止によって、かなり下火になったわけですが、何となく、私は、そういうレガシーというか、廃れてしまったモノに妙な興味があったりするので、今更ながら、何かやってみたいなぁ、なんて思ったりして。
誰か、イラストとか、書いて下さいません?w
というか、仕様書とか、出回ってるんだっけ???
色々アイデアはあって、例によってどうでもいい雑学を垂れ流したり、或いはネットラジオに接続して、音楽を流してくれたりとか、ね。


これから忙しくなるというのに、そんな事ばかり考えているのでした……w
というわけで、今日はこのへんで。

¥e
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by s-kuzumi | 2009-05-26 22:41 | 日々之雑記
2009年 05月 26日

フリーサウンドノベルレビュー 『記憶の水源』

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今日の副題 「伝説テイストのちょっともの悲しい物語」

ジャンル:ちょっぴりもの悲しいノベルゲーム(?)
プレイ時間:30分程度
その他:選択肢なし、一本道。※パッチを当てて最新版にしておく事。
システム:NScripter

制作年:2009/5/20
容量(圧縮時):11.5MB



道玄斎です、こんばんは。
もうすぐ、滅茶苦茶忙しい時期に突入してしまうので、今のうちに遊び貯めをしておきますw
今回は、小説の方が先行発表されて、それをノベルゲーム化した、というタイプの作品のご紹介。
というわけで、今回は「空と雪」さんの『記憶の水源』です。
良かった点

・幻想的な世界を設定や、画像、音楽で綺麗に演出している。

・テーマというか、物語の核となる部分がとっても私好み。


気になった点

・少し誤字などが。。

ストーリーは、サイトの方から引用しておきましょう。
遠い昔。ある小国では満月の夜に生贄のものが選ばれ…
森の奥深くにある泉に沈められると言う習わしがありました。
主人公(テスカ)の幼馴染(チャル)が次にそうなるのですが――

こんなストーリーになっています。


実は、先行されて発表された小説の方を私は読んでいます。
本作では、それに更に加筆修正を加えたものだと思しいのですが、プレイなさった方は分かると思いますが、とっても私好みの設定です。
何を隠そう、例の『夏みかん(仮)』にかなり感触が近かったりして、かなりドッキリしましたから。

さて、『空と雪』さんの作品を取り上げさせて頂くのも、もう、四回目か五回目くらいでしょうか? でも、やっぱり私はこの雰囲気、好きですねぇ……。確かに部分部分を取り出してみると、少し拙い部分があったりするのですが、独自の雰囲気というか、オリジナリティみたいなものは毎回バッチリ確保されていて、その「雰囲気」が堪らなく好きなんです。
現代物は、まだ一作しかプレイしていないのですが(もう一作、現代物ありますよね?)、現代物でない作品も含めて、どこか懐かしさや、微かな寂しさを感じさせるわけで、そうした意味に於いて、一連のリリースには繋がりがあるような気がしています。


今回の舞台は、どこぞと知れぬ「とある国」。
そして、その国で旧くから行われてきた、生け贄(というか人柱的なものに近いのかも)の儀式。
一組の男女。

こうして三つの要素を取り出してみただけでも、ストーリーの輪郭は見えてきてしまうのですが、そこが明らかになっても、作品の良さは損なわれません。
というか、普通に私が好きそうなタイプ……でしょ?w

今回は、イラストは少なめ。
イラストに関しては賛否両論ありそうですが、味があって私は結構好きなんですよね……。
その代わり、とても美しい背景画像(写真?)が多く使われており、作品の幻想的な雰囲気を後押ししてくれます。「これ、いいなぁ」と思わずつぶやいてしまうような画像が何枚かありました。
音楽も、とても「らしい」音が鳴っていて、作品にとけ込んでいたと思います。

割と、凝った文体ではあるのですが、今回は短編でありつつ、且つ割と細かく章を区切っていた為、すんなりと読了出来ました。
とはいへ、気になった点は実は文章にあったりします。最初の数ページ目で「そして、この泉を聖なるものとして」というような文章が出てくるのですが、一文の中で実は主語が変わってしまっていました。
というのは、「この泉を聖なるものとして」あがめていたのは、「とある民族」ですから、当然主語は「とある民族」です。ですが、この文章の後半では、「その泉」が主語になっていました。「生命線と成り得る」のは「その泉」だと思うので。。
その辺りで、主部と述部が少しごっちゃになっていたかな、と。

その他には、誤字の問題ですね。「強きもの」とあるべき所が「強気もの」、「共に帰ろう」が「供に帰ろう」になっていたり。
この辺りを直すと、全体も締まって見えるように思えますが如何でしょうか?


んで、話を戻すと、ラストが中々良かったです。
ただ単に、二人とも死亡っていうんじゃなくて、どこか、まだその後があるような、そういうエンドで印象的でした。そういえばプレイ後に見ることが出来る「断章」とも繋がっているような……。

起承転結がはっきりとしている、とか、強烈な盛り上がりがある、とかそういうタイプではないのですが、夜、床について、目を閉じた時、思わず反復してしまうような、そういう良さがあるように感じました。あまり……一般受けはしないかもしれませんが、私はこういう作品好きですね。
短い作品ですから、是非プレイしてみて下さい。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-05-26 00:35 | サウンドノベル
2009年 05月 24日

フリーサウンドノベルレビュー 『1999ChristmasEve』

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今日の副題 「フリーのホラーサウンドノベルの金字塔」

※吟醸
ジャンル:ホラーアドベンチャー
プレイ時間:最短距離で進めば2時間くらい? 今回、私は約4時間掛かりました。。
その他:選択肢多数。エンドも多数。
システム:吉里吉里/KAG

制作年:2000/12/27(ver.1.0 今回は、ver.1.3にてプレイ)
容量(圧縮時):3.06MB



道玄斎です、こんばんは。
今日は、久々に「長い作品を!」と思って、懐かしの名作を持ってきました。
また、ここ何回かマルチエンドについて言及する機会も多かったので、タイミング的にも良いかなっと。それにちらっと言及したりしてましたしね。
というわけで、今回は「PIA少尉」さんによる『1999ChristmasEve』です。思いっきり季節ハズしてますが、ご了承下さいw
ちなみに公式サイトは消失しているので、ゲームをダウンロード出来る場所を示している非公式サイトのURLにしていますよ。
良かった点

・初期サウンドノベルの金字塔の一つ。

・馬鹿みたいに遊びでがあり、且つ超低容量。


気になった点

・あまりにも難しすぎるのではないだろうか……?(後述)

ストーリーはwikipediaの方から引用しておきましょう。
クリスマスイブに予約していた宿へ車で向かっていた主人公とパートナーの女性。車内にBGMを流そうとするが、ラジオからは御経の様な不気味な声が流れ、さらに突然、車のエンジンが故障してしまう。原因を調べようとエンジンルームを見てみると、中から謎の目玉がこちらを覗いていた。

車から降りた二人は、教会のものと思われる鐘の音を耳にする。教会で電話を借りて助けを呼ぼうと、鐘の音が聞こえた方へ向かうが、そこで二人を待ち受けていたのは…!!

こんな感じです。


このブログで、一つだけ良い点があるとするならば、それは「たまに昔の作品を織り交ぜる」という点にあるのではないかと、自画自賛ながら思っていたりします。
もう、かなり作品のストックが無くなってしまったりしたのですが、今回はその最後の砦、『1999ChristmasEve』をチョイスしてみました。

実は、トゥルーエンド到達は今回が初めて。
以前は頑張っても、第六話くらいまでしかいけなかったのですが、今回は、頑張り+ズル(攻略情報見ちゃった!)を使って、何とか最後までたどり着きました。
ちなみに、今回のプレイのポイントは、「なるべく自力で。どうしても先に進めない時のみ攻略情報を見る」というもの。そうやって試行錯誤しながら、プレイしてみたら、大凡4時間掛かっていたという……。
ただ、頭っから、適切な選択肢をスムーズに選んでいけば2時間くらいで攻略出来そうな気もします。とはいえ、やはり、怖さを味わったりする為には或る程度の自力でのプレイが必要だと思いますよ。

しかし、ここまで評価が固まっており、且つ多数のレビューがあるような作品で、何を私が今更書くんだ? って感じがしますが、例によってつらつら感想めいた事を書いていく事にしましょう。

以前から、何度も言っていますけれども、私は怖いものがニガテでもあり、且つ結構好きなんです。
ホラー作品はたまに無性にやりたくなりますし、大好きな作品の一つが、ホラー要素も強い『柵の淵』だったりするわけで。
そういえば、『柵の淵』も、リリースからかなり経ってからレビューを書いたのですが、一番お問い合わせの多い作品ですね。「オマケシナリオはどこにあるんじゃい?」とか、そういうお問い合わせですけれども。実は『柵の淵』の作者様から「教えてもいいよ」とのお言葉を頂戴しておりまして、本来の「オマケシナリオ条件」である「キーワード」を答えて下さった方には、オマケシナリオの配布場所をお教えしています。

っと脱線。
で、本作はその後のホラー作品に恐らく決定的な影響を与えたと思しき一作です。
所謂「館脱出ホラー」の典型的なものですけれども、完成度の高さ、難易度、分量、どれをとってもver.1.0が配布された2000年の時点では最高レベルのものでしょう。2000年という事は、前世紀の作品なんですよ?w

何かに導かれるように、怪しげな教会に迷い込んでしまった主人公とヒロイン。
彼らに襲いかかる魔の手……。
一体この教会は何なんだ? 無事に生還する事は出来るのか?

というようなノリなんですが、兎に角怖いんだわ……。
前半、プレイを開始した直後に読経が流れてくるは、ピンポイントで怖い画像をパッと表示するは、心臓に悪い事この上ないw
ストーリーそのものは、分量もきっちりあって、読みでがあるというか、遊びではばっちりあります。
内容も怖さと感動的なもの、ちょっと哲学的、宗教的な部分、或いは現代社会批判的な面もあったりして、盛り沢山の内容。

そうそう、主人公及びヒロインは、かなり宗教学とかオカルト的なものに詳しい。
「普通、こんな詳しいヤツいねぇだろ?」と思わずつぶやいてしまいたくなるくらい、詳しいw
その意味で、説明的な文章は若干多めかも。
オカルトには詳しいけれども、キャラクターの造型としてはオーソドックスなものになってます。極々普通の勤め人の主人公と、その友達以上恋人未満のヒロイン。クセの無い造型ですが、ホラー作品の場合、そのくらいの方がスッキリしていていいですよね。

オーソドックスなホラー系のノベルではあるのですが、一方で、プレイヤーに文字列を「入力」させたり、或いは選択肢選びに「制限時間」があったり、或いは微妙にRPGっぽいノリで戦闘などが行われる事もあったり、システム面でも凝った作りになっています。
こういうヴァリエーションが豊かなのは良い部分だと思います。ともすれば、単調な「しらみつぶし的な捜査」になってしまう館ホラーに、ちょっとアクセントを付けてくれる、みたいな。
概ね、こういう手法には肯定的なんですが、結構緊張感溢れる戦闘場面で、ヒロインが「パルプンテ」を唱えたりするのは如何なものか、とw
勿論、これも人によっては「ちょっとしたギャグで面白い」とかそういう感想もあると思いますが、個人的には緊張感あるシーンなので、シリアス一直線の方が良いかな、と思ったりしました。

んで、気になった点でもあるのですが、漢字の使用率が凄い高いんですよね。かなり難しい漢字もルビ無しに表示されちゃうから、「何て読むんだ?」なんて事も屡々。「篩」なんて、私読めませんでしたよw


本作の最大に気になった点は、ズバリ「難しすぎる」という点に尽きます。
何しろ、一回攻略を挫折していますからw
全部で1話~7話+最終章という構成なのですが、どのフェーズでも攻略情報が無いと厳しいんじゃ……? と思えるような難しさがあります。ですから、こまめなセーブは必須。

特に前半の難所は、「迷いの森」的な場面でしょう。
ここで何十回死亡した事か……。最初っから「一発でクリアー出来ない」事を前提にして、紙を用意して、マッピングしながら作業を進めるといいと思います。
この「迷いの森」は、情報の出し方がズルい気もしますし、バッドエンド後に見ることが出来る「支配人からのメッセージ」でもヒントを出してくれず、かなりの難所だと思われます。
ここで攻略を諦めちゃう人が出てくるくらい難しいのですが、最初っから数回バッドエンドを覚悟して、マッピングしていけば何とか何とか。

で、次の難所は「迷いの森」を抜けてすぐやってきますw
この辺りの選択肢は、どうも納得いきかねる所がありますねぇ。不必要に選択肢の数が多すぎたりして、しかも選択肢の中身そのものにも、必然性があまり感じられなかったりします。

本作は、そうした意味で、選択肢捌きが難しすぎる、というのが最大の難点だと私は思っています。
選択肢の多さはそれはそれとしても、トゥルーエンドに行くためには、かなり厳しい選択肢の「中身選び」が必要となり、且つそれに関してのヒント的な何かもあまり出てこないのです。
更に、次のチャプターに移ってバッドエンドになり、支配人からのメッセージを見てみると「○章にて○○というアイテムを取っていないと進めません」的なメッセージが……。
こうした選択肢の問題を難しさはそのままでもいいのですが、もう少しスマートにすると、大分プレイのし易さも変わってくるように感じました。


大体、気になった点は以上ですけれども、容量は驚きの約3MB。
これは素直に凄いと云うしかないですね……。
こんなに中身を詰め込んで3MBというのは、現代的な感覚では考えられません。遊びでもありますし、1週間くらい掛けてプレイしても良いくらいなので。

あんまりネタバレしちゃうとアレなので、今回はそういう情報は少なめで。
大体こんな所でしょうかね。


この作品をきっかけにしてフリーのサウンドノベルにはまったという方も多数居られる、初期の名作の一つです。あんまり急いで攻略しようとせず、じっくりじっくりプレイしていくのがオススメのプレイスタイル。
それで、どうしても分からない場所は、攻略サイトでw

それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-05-24 16:45 | サウンドノベル
2009年 05月 23日

フリーサウンドノベルレビュー 『コデマリの丘から』

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今日の副題 「女の子同士の友情、こういうのも良いよね」

ジャンル:少女達の逃亡友情ノベル
プレイ時間:1時間程度
その他:選択肢アリ。バッドエンド多数。ノーマルエンドとトゥルーエンドを実装。
システム:NScripter

制作年:2009/4/?/
容量(圧縮時):36.2 MB



道玄斎です、こんばんは。
最近、あまりゲームをプレイ出来ていなかったのは、中々ピンと来る作品が無かった、と云う事、そしてめぼしい新作があまりリリースされていなかったという事情に拠ります。

とはいへ、数日に一回は、情報サイトを回って新作をチェックしているわけで、そんな中、ゆかしいタイトルを持った作品を発見したので、早速プレイしてみた、という訳です。
というわけで、今回は「Lucentact」さんの『コデマリの丘から』です。
良かった点

・テンポが良く、さっくりとプレイ出来る。

・イラストも中々素敵。それとちょっと嬉しいボイス付き。


気になった点

・バッドエンドの処理に若干気になる点が(後述)。

ストーリーは、サイトの方から引用しておきましょう。
鈴木理緒は、私立東桜学園高等部の1年生。

テニス部に所属している理緒は、明後日に初めての大会を控えていた。
放課後の部活動を終えた後、彼女はいつも通り愛犬の散歩に出かける。

しかしそこで見つけたのは、気を失って倒れている少女・やよいだった。

無理矢理決められてしまった結婚相手から逃げているというやよいに同情し、
逃亡の準備が整う2日後まで彼女を相手に接触させないよう奮闘する理緒。

果たして、理緒はやよいを逃がし切ることが出来るのか…?

こんなストーリーとなっております。


さて、久々にそれなりにボリュームのある作品をプレイしたわけですが、素直な作りで危なげなくプレイする事が出来ました。ストーリーを見て頂ければ分かるように、恋愛モノではないし、かといって百合的な感じでもなく、事件を通じて、女の子同士の友情を描く、そんなテイストの作品です。

どうやら、作者様の処女作と思しいわけですが、イラストも綺麗ですし、要所要所にキャラクターボイスも入り(フルボイスではありません)、取っつきやすいと思います。文章に関しては、地書きが、三人称的に書かれており、この点、少し珍しいかもしれません。

先に、良かった点として「テンポの良さ」を挙げたのですが、これは、「二日間やよいを匿う」という目的が明確だという事、そして、ちゃんとその期限が示されているという事に起因するものでしょう。
終端部分を意識させてくれると、やはり、プレイのし易さを感じますね。当て処もなく、どこに向かうか分からないまま、ずぅっとストーリーが続いていくと最近、少し疲れてしまって。

ちなみに、恒例の脱線に入ろうと思うのですが、本作では主人公の名前は変更可能。デフォルトでは「鈴木理緒」なのですが、自由に変更出来ます。
一方で、ヒロイン(?)のやよいの名前は固定されています。
で、最近、日本語学的な本を読んでいるのですが、日本人の名前って、ある種の法則があるようです。
これは、文部省(文科省じゃないですよ?)が発行していた『文字と名前』という本には、そうした法則が載っており、女性の名前は二系統に別れるそうな。
「やよい」というのは「源氏名系統」の名前だそうです。理緒は……ちょっと分かりませんねぇ……。尤も、最近ニュースなどで、「変わった名前」が取り上げられていたりして、こうした法則も徐々に当てはまらなくなってきているのですが、自分的にタイムリーな名前だったので脱線してみました。


話を戻しますと、やよいの逃亡を助けつつ、友情を育む、というような、今まであまり見た事のないストーリーの運びで(しかも女の子同士だ)、こうした設定が一つのオリジナリティになっている印象。
ですので、男性向け、或いは女性向けに特化している、というよりも性別関係なく、遊ぶ事が出来る、そんな作品ではないかと。
一枚絵も、9つあり、このくらいの尺の作品としては多めなのではないでしょうか? それにどれも水準以上のものになっていますしね。


気になった点とも関わる問題が、「選択肢」の多さです。
全部で10エンドがあり、エンドリストが付いているのは大変有り難かったです。エンドリストが無くて、5個以上のエンドのある作品をプレイするのは、妙に気疲れしてしまいますからね。
しかし、ちょっと、エンドが多すぎる気もしますねぇ。
ただ、フォローしておくと、バッドエンドを避けるのは実はそんなに難しい訳ではありません。きっと歴戦のノベルゲーマーの方でしたら、少々拍子抜けするくらい、甘めの選択肢だと思われます。後半になると、何個かかなり迷う場面も出てくるのですが……。

で、こういうエンドリストまで付いていると、ついつい「コンプリート」を目指したくなってしまいませんか? 神経質な私なんかは、コンプリートが出来ないとイライラしてしまうタチなので、結構ね、コンプリート出来なかった為にレビュー(或いはプレイ)を諦めた作品があったりします……(それ故にニガテ意識があったりして)。

でも、本作の場合、バッドエンドを含めたエンドリストの回収は、実はそこまで手間ではありません。というのも、殆どの場合二者択一型で、片方を選べばすぐにバッドエンドに到達する仕組みだからです。所謂「バッドエンドのルート」みたいなものは存在しない、と考えて良いでしょう。
私達がゲームをプレイする際、選択肢が出てくれば、取り敢えずそこでセーブをするハズです。そのままストーリーが進めば、また選択肢でセーブして……と繰り返すわけですが、エンドを回収する際には、選択肢の場面からロードして「選ばなかった選択肢」を選んでいけばOKなわけです。その意味で、本作は選択肢、エンド数が多いとはいえ、プレイしやすい部類に入ります。

私がバッドエンドに関して気になったのは、一つは通常エンドと比較した際の「量」、そしてその「必然性」です。全十個のエンドの内、二つは通常エンド(含トゥルーエンド)、残りは皆バッドエンドなんですよね。ホラー系では王道かもしれませんが、こういうテイストの作品ではあんまりバッドエンドが多すぎるというのはどうなんだろう? と。
勿論、バッドエンドに行くことで見ることの出来る一枚絵もあるんですが、そういうストーリー的に必然性の存在するエンドなら問題ないんです。或いは、ストーリーの裏側を見せてくれるようなものとか、「じゃあ、もう一回!」と意欲をかき立ててくれるものとかね。
より具体的に云うと、バッドエンド1~2なんかは省いてしまった方が、テンポも良くなると思います。

あと、一点、バッドエンド以外で気になった点を挙げるとすれば「タイトルとのリンク」の問題でしょう。タイトルにもある「コデマリの丘」の設定を、ラストでもっと押し出せば、作品に一本芯が通りますし、感動も三割り増しくらいになるかしれませんw


大体、こんな所でしょうか?
色々と書いてしまったのですが、スタイルはオーソドックスですし、立ち絵・一枚絵は綺麗で、さっくり遊べて取っつきやすい作品だと思います。
恋愛モノ、或いは伝奇モノに食傷気味の方は、是非プレイしてみて下さい。ラストはすっきりと爽やかなエンドで、こういう作品もたまにはいいなぁ、と思える事請け合いです。
まだ処女作、という事ですので、第二弾、第三弾も期待しています。

それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-05-23 00:58 | サウンドノベル
2009年 05月 22日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『テオとセァラ』

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道玄斎です、こんばんは。
今日は久々にゲームをプレイ。結構前からダウンロードしてあったヤツなのですが、中々今までのゲームには無いような仕掛けがあって、面白かったです。
というわけで、今回は「言ノ葉迷宮」さんの『テオとセァラ』です。ちょっと画面の大きさが変則的ですね。
そうそう、30分くらい掛かるのかな? と思っていたら10分くらいで読了してしまったので、番外編に。


最近、歳のせいかマルチエンドが苦手です。
苦手っていうのも変だけれども、例えばエンドリストが20くらいあって、しかも作品そのもののボリュームもたっぷりあると、何だかちょっと面倒で……。そもそもマルチエンドで「コンプリートを目指す」というのは、元々苦手なんですよ。『1999Christmas Eve』以来w
短編だったら、まだ何とかなる部分がありますし、選択肢の分岐が分かりやすい作品なんかだと随分プレイし易くなります。バッドエンドを積み重ねてトゥルーエンドに導く作品に『うきうき★ チェリーブロッサム』というものがありましたが、あれはあれで一つの工夫の結果ですよね。

で、本作も「マルチエンドに対する一つの答え」を見せてくれるような、そんな作品でした。
要するに、「セーブ不可」なんです。つまり、選択肢が本当に運命の分かれ道になるわけです。
「んなもん、もっかい起動して最初っからやればいいだろう?」なんて思いますでしょ? けど、それも許してくれない強固な仕様w

ゲーム自体はちょっとファンタジックな中世ヨーロッパテイストの舞台で、伯爵子息の、テオが事情があった田舎にて身分を隠して生活をしていく、というもの。
そこで、セァラという女の子と出会って……。とちょっとしたボーイミーツガール的なテイストがあると思いきや、中々凝った設定なんです。

ゲームを開始すると、先ず「作品の終わり」の場面からスタートする事になるんですよね。
言わば、回想的に「プレイヤーが選択肢で以て過去の出来事を紡いでいく」という事になります。
いくつか選択肢が出てくるものの、どれが良い選択の仕方なのか、非常に悩ましい。。そして勿論、プレイヤーにそうしたジレンマを感じさせる表現もあって……。

一応ラストまでプレイして、「この作品はこういうテイストだけれども、他の選択肢がどうなってるのか、知りたいぜ……」と思ったので、他のディレクトリにzipファイルを解凍し、新たにプレイを開始しようとしたら、そんな事は作者様はお見通しで、「エピローグ」が始まってしまいました。
逆に言うと、そうやってあがく事によって、初めて「エピローグ」を見ることが出来る、という仕掛け。

自分の採った選択肢が正しかったのかどうか、プレイ後も少し考え込んでしまうような、そういう作品ですね。
けど、この手法、アリじゃないかな? と私なんかは思います。
『柵の淵』みたいに(また出た!)、バッドエンドもキチンと(そして親切に)作り込んであり、「よし、じゃあもう一回!」と思わせてくれるマルチエンドが少なくなってきた今現在、こういう作品の「見せ方」は、凄く新しい感じです。

この「選択肢が正しかったのか?」と自問自答する所も含めて、一個の作品、という感じでした。
私が見たエンドは、あんまり良いエンドじゃなかったっぽいのですけれども、それはそれ、仕方ないですよね。多分、研究して行けば、何とか他のエンドを見る方法はあると思いますし、最悪、別のマシンでプレイすればOKでしょう。
けれども、それをやってしまうと、本作の趣旨が変わってきてしまうので、敢えてここで止めておきます。

マルチエンドのあり方に一言持っている方は是非プレイしてみて下さい。
ちょっと新しい作品のあり方、見えてくるかもしれません。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-05-22 00:07 | サウンドノベル
2009年 05月 21日

なんてことない日々之雑記vol.207

道玄斎です、こんばんは。
今日は……馬鹿みたいに暑かったですね。もう夏日と云っても良いくらいで。
それに、東京でもインフルエンザが確認されたとかで、ちょっと慌ただしい感じもあって、何だか最近、のんびり出来る時間がめっきりと減ったような……。

で、今日はちょっとネタが無いので、困った時の本の話。
まぁ、下らないいつもの馬鹿ばなしですので、興味のある方はお茶でも啜りつつご笑覧下さいませ。



■キリスト教のマンガ。

私が聖書だキリスト教だに、関心を持ち出したのは昨年です。
急遽聖書を読んでみたり、初心者用の本を買ってみたり、図書館に行って調べてみたり、あれこれ継続的にやっているのですが、幸いというか何というか、私の妹がキリスト教(プロテスタント)系の大学に通っておりまして、彼女経由であれこれ情報を得る機会があったりします。

で、、「宗教学概論」のような授業があるらしく、メインこそはキリスト教なのですが、他宗教の問題を扱ったりする、そんな授業があるそうです。
その授業の中だかで、紹介されたマンガがあって、私も借りて読んでみたのですが、「本当に先生が勧めたのかよ?」とちょっと首を傾げたくなるような本でしたw

まぁ、真面目に宗教問題に取り組んでいる本、とかじゃなくて、基本はギャグマンガ。
ただし、バックグラウンドとしてキリスト教や仏教についての基礎的な知識がないと、笑い所が分からないという。題して『聖☆おにいさん』w

ストーリーの背景は、天にましますイエス・キリストが休暇を取って、友達のブッダと共に、下界(何と東京は立川だ……)に降り立ち、アパートで暮らしている、というものw
その二人が、物珍しさに浅草に行ったり、秋葉原に行ったり、夏祭りに行ったり、プールに行ったりと、そんなシュールな日常を描く作品。

ギャグもそれぞれの宗教に基づいたものが多く、イエス様はプールの水を割っちゃうし、「泳げなくて仕方ないから湖の上を歩いた」とか、そういう発言もしちゃいます。
オマケにmixiだかをやっていて、「ゆださん」という人の足跡が付いている模様……w
ブッダの方も、朗らかな好青年と思いきや、「苦行」的なものに目が無かったり、手塚治虫の『ブッダ』を愛読していたり、ちょっとアレな人(?)。
福引きで、要りもしない仏像を当ててしまった時も、「偶像崇拝禁じておけば良かった……」とうなだれたりしますw

読み物としては結構面白いんだけれども、宗教学で、これを見るというのはどうかなぁ? というのが正直な所。けど、ちょっと面白いので、本屋にでも立ち寄った際には、ちらっと見てみると面白いかも。



■国語の先生。

最近、良く国語の先生をやっている人とお話する機会があったりするのですが、皆一様に、「最近の若い子は文学作品を読まん」と怒っていらっしゃいます。
で、「マンガの延長みたいな本ばかり読みおって」と続く訳です。
マンガの延長みたいな本ってやっぱり、ラノベでしょうか……? ラノベでも普通に面白いもの、あるんだけれどもなぁ……。

ともあれ、国語の先生が考える「良い本」というのは、夏目漱石であるとか森鴎外であるとか、大体そこらへんの作家の作品を指すようです。
でも、でもですよ? 夏目漱石や森鴎外を薦めておきながら、その舌の根も乾かぬうちに「全然のあとに否定語を使わないとは間違った日本語である」とか云ってました。

夏目漱石、森鴎外、普通に「全然」の後に否定語を用いない文章、書いてるんだけれどもなぁ……? 何だか国語の先生が本当にこれら作家の本を読んだ事があるのか、非常に疑わしい……w 私が知る限りでは、柳田国男なんかもそういう使いかたしていましたね。

で、夏目漱石と云えば『こころ』が一番面白いと私なんかは思ってしまうわけですが、先生達は『坊っちゃん』を何故かプッシュします。更に「赤シャツがいかにいけ好かないヤツかを理解させる」とか、そういうのを指導目標にしていたりして(きっと中学校の先生ですよね)w
赤シャツ、確かに一読すると、ちょっと厭なタイプなんですが、あれはどうやらモデルがいるらしく、しかもどうやら、地元では有名な学者さんらしいんですよね。
そう言えば、二年くらい前の年末、道後まで行って温泉に入ってきたのですが、あんまり『坊っちゃん』ゆかりのものを見たりはしなかったなぁ、と後悔。正岡子規の博物館みたいのには行ったけれども。

んで、半ば最近趣味で、日本語関係の書物を大分読んでいるのですが、「正しい日本語」なるものが、本当に存在するのか否か、分からなくなってきちゃいました。
普通に「日本語だって当然変化するんだから、新しい言葉や、用法が生まれるのは当然の事」と思っていたわけですけれども、一方で、妙に日本語ってシステマティックな部分もあったりして、凄く難しいですね。
最近読んだ本は、マリみて大学(今は共学になっちゃった!)の客員教授をやっていらっしゃったと、著者略歴に書いてありますが、非常に有名な方です。父君の方が有名かもしれませんけどw

この道も、中々に面白いものがあるので、例によってのんびり本を読んだりして、色々知らない事を学んでいけたら、と思います。

そんなわけで、今日はこのへんで。
それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-05-21 02:30 | 日々之雑記