久住女中本舗

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2009年 09月 30日

フリーサウンドノベルレビュー 『キナナキノ森』

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今日の副題 「日常がキモなのです」

※大吟醸
ジャンル:乙女現実的絶望ノベル(?)
プレイ時間:5~6時間程度。
その他:選択肢なし、一本道。微妙に15禁くらい。
システム:NScripter

制作年:2009/2/14
容量(圧縮時):224MB




道玄斎です、こんばんは。
ここ数日、ちょっと時間を掛けてプレイしていました。既に一度レビューを書いた事のある作者様の作品です。最初、予備知識無しに2時間くらいで終わるかな? と勝手な予想でプレイをしていたのですが、これが存外長くって。けれども、その長さに見合うだけの面白さ、クオリティ、センスを備えた作品だったと思います。勿論大吟醸。
というわけで、今回は「禁飼育」さんの『キナナキノ森』です。
良かった点

・日常シーンが丁寧に描かれており、それによってプレイヤーが作品にどっぷり浸る事が出来る。

・キャラクターがどれも魅力的。


気になった点

・後半、ちょっと鬱展開があるので、辛い人は辛いかも。

ストーリーは、サイトの方から引用しておきましょう。
その森の奥には魔王の住む屋敷があるらしい……

主人公はそこで「お手伝い」として働く事になったが……

魔王の横暴な態度に苦労する毎日。それでも頑張る主人公。

だがしかし、一人の男にある言葉を告げられる。


「このキナナキノ森から出て行け」と

と、こんな感じのストーリーになってます。


いやぁ、良かったです。
プレイし終わった今、何だか凄く充実した感じがします。
実は、以前『Nという名の男 Bという名の女』という作品のレビューを書きましたが、同じ作者様の作品ですね。今、ちらりと読み返してみたら、そちらも大吟醸を付けていました。どうも、個人的にこの作者様の作られる作品が好みみたいです。

さてさて、ストーリーを補足しつつ、いつものように語っていきましょう。
主人公は、野山かぼ。何だか気がつけば「サラリーマンの年収の二倍を短期間でゲット出来る」という甘い言葉に誘われて、キナナキノ森のお屋敷に面接(?)を受けにくる訳ですけれども、雇用主は何と魔王。
横柄で、我が儘で怖い魔王。そんな彼の元で家政婦として働き始めます。

あんまりネタバレせずに(しちゃうと面白さが半減しちゃうからね)、語りたいと思うのですが、私がノベルゲーム/サウンドノベルを評価(っていうとちょっと偉そうだ……)する際、気にするポイントがいくつかあります。

・脇役が魅力的かどうか。

・盛り上がり以外のシーンがキチンと描かれているか。

・キャラクター同士の距離感の変化が自然であるか。

・テーマ(主題)へ向かっていく因果関係がキチンと描かれているか。

と、それぞれ重複する部分がありますが、大体こんな所です。
恋愛モノなんかでは特に、「盛り上がり以外」の何てこと無い日常のシーンが魅力的であると、作品そのものが凄く厚みを増すように思えますし、それによって「キャラクター同士の距離感」も自然に変化させる事が出来る気がします。

舞台は現代、されど魔王なるちょっと謎な存在がいるキナナキの森で、素直で、それでいてお調子者的な要素のあるかぼは働き始めます。この彼女の何てこと無い働いている様子だったり、住民(?)と交流したりする日常の描写が物凄く心地よかったのが、印象的でした。
ドバッと一気にストーリーが展開していくものの中に名作があるのは承知していますが、それでも、日常シーンを丁寧に描く事はやっぱりとても大事な事だと思うわけです。それによって、プレイヤーは主人公に魅力を感じ、作品の中にいつの間にかどっぷりと浸る事が出来たり、「盛り上がり」の部分での基礎体力的な、作品のバックグラウンドをキッチリと固める事が出来る。

本作は乙女ゲーム的な要素もある訳ですけれども、恋愛感情に至るまでの心の動きっていうのかな? それが物凄くナチュラルで、しかも好感が持てたんですよね。
ともすれば、割と良くある「無気力少年が主人公のハイスクール恋愛モノ」なんかだと、「何でこいつに惚れたんだ?」という決定的に大事な部分が、割とさらりと流されてしまう事があって、結構違和感を感じる事があったりします。で、そういう時にゃぁ「距離感の変化がもう少し描けていれば」的な事を書いちゃうわけですが……。

そういう意味で、本作の所謂前半部で、かぼと魔王、そしてキナナキノ森の住人との日々の生活の描写はとっても良かったです。
しかも、どのキャラクターもちゃんとバックグラウンドや個性があって、凄く魅力的。最初は高圧的で怖い感じがビシビシしていた魔王だって、自然にその魅力がドンドン明らかになっていきました。っていうか、普通に男としてカッコいいと思うよ、魔王。

で、随所随所に、謎や疑問に思う所、或いは伏線と気がつかないようなちょっとした描写が出てくる訳ですが、絶妙なタイミングでその伏線を回収する手腕は見事。
ですので、微妙に謎を抱えたままストーリーが進行していきます。そもそも、かぼについての情報も極端に少ないわけで、この辺り、多少じれったさを感じる人もいるかもしれませんね。ただ、かなり鮮やかに伏線を回収してくれるので、読んでいてホント楽しかったです。

それは兎も角、中盤以降、ちょっと鬱展開を見せるんですが、読んでいて辛い部分があったのは確かです。贔屓の引き倒しみたいになってますけど、逆に言えばそうした鬱な展開があるからこそ、その後のストーリーが生きるってのはあるんですよね。
ただ、これでもかってくらいに、読んでるこっちも鬱になっちゃうので……。

又、「気になった点」では特に書きませんでしたが、シリアス一直線の文章ではありません。
かなり、ギャグ要素が入り込んでいたり「サーセンw」みたいな文章がそのまま表示されたりするわけで、こうした部分気になる人もいると思います。
とはいえ、ギャグ的な部分とシリアスな部分のメリハリはしっかりしていますし(日常シーンのかぼは殆どデフォルメされた顔だw)、そうしたギャグ要素のある文章も本作の味ですからねぇ。
あっ、ちなみに、或る程度歳を食った人じゃないと「はらたいら」さんが分からないかもしれませんw まぁ、昔やってた「クイズダービー」って番組での顔みたいな人ですよね(実はマンガ家なんですけれど)。また、この人が博覧強記なんだ。一定以上の年齢の人は「はらたいらさんに3000点」なんて言葉は涙が出ちゃいますねw

鬱展開についての話に戻りますけれども、少し、ストーリーの本筋から浮いている感じが無きにしもあらずかな? という気もします。
分量的にもそうなんですが、物語内物語みたいな所があって、それ単体で一作品みたいになっている感触、と云った所でしょうか。


結構ボカしつつ書いているんですけれども、そろそろ辛くなってきましたw
最後に、ラストの処理について述べておきましょう。
正直、プレイしている最中「どういう所に落ちていくのか?」が全く分かりませんでした。安直な形でのハッピーエンドは絶対にあり得ないと分かっていましたし、かと云って鬱エンドのルートみたいなものとも方向性が違っていたからです。
これは是非プレイして確かめて欲しいのですが、凄く良い所に落とし込んだな、と。ノベルゲームらしい盛り上がりだったり、落とし方を持ちつつ、だけれども安直なハッピーエンドでもなく、それぞれの生き方っていうか、そういうものを描く終わり方。ハッピーな人もいるだろうし、あまりハッピーじゃない(であろう)人もいる。
そうした終わり方は、作品の中身(主題?)と呼応していて、納得感があり、それでいて、ほんの少し勇気を貰える……そんなエンドだったんじゃないかと思います。


あー、最後にって云っておきながら、もうちっとだけ。
音素材の選び方とかも凄く拘っていて、ハイクオリティのものが多かったですよ?
音楽で、一番好きなのは「おかっぱ、ゴムとび、吊りスカート」という曲。どこか懐かしくて優しい曲ですね。懐かしさだけじゃなくて、ちょっと物憂い優雅な昼下がりみたいな雰囲気もあって。


大体、こんな所でしょうか?
ちょっと精神的に辛い鬱展開があったり、合う/合わないが結構別れる作品なんじゃないかと思うのですが、個人的にお勧めの作品です。
前回も同じ事書いてますけど、あまりの長さに(長いよ、ね?)尻込みしている『さくっとパンダ』も、本当にやらないと駄目ですねぇ……。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-09-30 23:21 | サウンドノベル | Comments(2)
2009年 09月 28日

フリーサウンドノベルレビュー 『CRIMSON RING』

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今日の副題 「やっぱりこれも隠れた名作」

※吟醸
ジャンル:ホラーあり、恋愛あり、ミステリーありの盛り沢山。
プレイ時間:1ルート1.5時間くらい
その他:選択肢アリ。ノーマル、トゥルー、ハッピーの各エンドの他、バッドエンドも多数。尚、本レビューは、「完全版」にてプレイ。
システム:NScripter

制作年:?/9/10
容量(圧縮時):3.11MB




道玄斎です、こんばんは。
こっそり、プレイしていた作品が何とかコンプリート出来ました。これも又、目立たないけれども名作と呼ぶに相応しい作品なんじゃないかと思います。
というわけで、今回は「phylector」さんの『CRIMSON RING』です。
良かった点

・バッドエンドまで丁寧に作り込まれており、各エンドが相互補完的な機能も有している。

・色々なジャンルの要素が一つの作品の中に織り込まれており、広くお勧め出来る。


気になった点

・グラフィック面が厳しい感じ。既読スキップ時、画面切り替わりのエフェクトがダルい。

ストーリーは、ベクターの方の紹介文を引用しておきましょう。
高校三年生の市田亮介とクラスメートで幼なじみの安里胡桃は平穏な毎日を送っていた。
亮介は、胡桃の想いを受け入れられずにいる自分に、もどかしさを感じていた。
そんな折、学校でとんでもない事件が発生する。
胡桃が……狙われている!?
二人は無事、生き残る事が出来るのか?
そして、二人の恋の行方は?

15万文字越の驚きのボリュームと13個エンディングが君を待っている。

君は最後のエンディング、ハッピーエンドに辿り着けるのか……

と、こんな感じのストーリーに。
昔、プレイした作品を再度プレイしたのですが、結構前にプレイしていて、且つ「トゥルーエンド」に到達出来なかったようです。ですので、実はコンプリートは今回が初になります。
確か……昔は、ストーリー紹介みたいな文章に「今世紀最大の感動ストーリー」みたいな結構、壮大な煽り文句が付いていた記憶がありますw

本当に最大だったのかどうかは分かりませんが、本作が「名作」に相応しい、良く練り込まれた作品である事は確か。
Succession of the Life』と同じ作者様の作品ですね。
どちらの作品もパッと見てみると、グラフィックが垢抜けていない事に気がつくハズ。よく言えば素朴、悪く言えば垢抜けていないグラフィックなのですが、人物の立ち絵に関しては、まぁ良いとしても、背景なんかは、ちょっっっとどうなのかなぁ? と思わないでもないw
よくよく見てみると、結構緻密に書き込もうとしている形跡なんかがあって、頑張っているのは分かるんですが、直線であるべきところがガタガタだったりして。何となくですけれども、Windows付属のペイント製みたいな匂いがしますw

ただ、グラフィックは作品の中で、飽くまで一要素であって全てではありません。
私の好きな作品には、立ち絵が存在しない作品も結構ありますし、何より、そうした「ガワ」で判断して、本作をプレイしないのは、ちょっと勿体な過ぎます。

微妙に伝奇っぽい要素があったり、ホラー、ミステリーはたまた恋愛まで様々な要素が入っているのですが、「読んでいてダレる」という事が無いんです。何て云うか「普通に面白い」作品。

恋愛っぽい要素だけ抜き出して考えてみても、甘酸っぱさや切なさがヒシヒシ伝わってきますし、ホラー的な要素もそんなに怖くは無いけれども、適度に作品に緊張感を与えてくれます。
何より、特筆に値するのが、「エンドの処理」です。

大体、ホラーの要素が強い作品ってのは、エンド数が多い傾向にあるのですが、「あまり意味の感じられないバッドエンド」が多いと、作品の流れが悪くなってしまいます。それでも「あまり意味のないバッドエンド」そのものが面白かったりり、はたまた苦難の果てに到達する唯一のエンド、なんてのがあれば、又話は違ってくるんですが。

プレイ時間自体は、ノーマルエンドを見るには、1時間~1.5時間くらいでしょうか。
加えて、バッドエンドの回収、トゥルーエンド、そしてシメのハッピーエンドまで見て、3~5時間くらいかな?
正直、全てのエンドを見るのは結構大変なんですが、「バッドエンド」が作品の背景を相互補完的にプレイヤーに教えてくれる訳で、こういうエンドの処理だと、複数回のプレイも苦になりません。
しかも、選択肢を間違えてから10クリックくらいで死亡する、なんてエンドは無くて、バッドエンドはバッドエンドとしてちゃんとストーリーになっています。
私は、バッドエンドの中では「偽りの愛」なんて好きなんですが……。

今回は、一ルートが割と短めの作品だという事、そしてネタバレ的な話をする面白さが激減してしまうので、なるべくそうしたものを回避しつつ、攻略情報みたいな所に焦点を当てていきましょう。


今回プレイした際、何故か一発でノーマルエンドまで見ることが出来ました。
ノーマルエンドを見る、という事それ自体は、そんなに難しい訳ではありません。歴戦のノベルゲーマーだったら、選択肢の勘どころっていうんでしょうか? 「こっちだな……」ってのが何となく分かると思うんですよw そうした直観に素直に進んでいけば、ノーマルエンドは意外と簡単。
そして、選択肢が出てくる度にセーブスロットにセーブをするハズですから、セーブポイントまで戻って、今度は「逆」の選択をしていくと、8個くらいまではかなりサクサクエンドも回収出来ます。

問題はトゥルーエンド。
トゥルーエンドを見れば、ハッピーエンドも見れる事になるわけなので、実質的に最後の砦はトゥルーエンドとなります。
コメント欄で教えて頂いた情報を元に、プレイしてみたら拍子抜けする程あっさりとトゥルーエンドにたどり着きました。NaGISAさん、有り難う御座いました。

・実は、かなり早い段階の選択肢で、ノーマルルートとトゥルールートに分岐している。

・よって、セーブポイントからやり直していくという方法では、トゥルーエンドに到達出来ない可能性がある(既にノーマルのルートに入り込んでいる恐れがある為)。

・詰まったら、セーブポイントからではなく、本当に最初っからプレイするとグー。

という事になります。
んが、ちょいと腑に落ちない所があるのも事実なんですよね。
というのは、実は、全く同じルートを辿っても、昨日プレイした時は袋小路で、今日やり直してみたら何故かトゥルーエンドに到達出来た、という差異が生じていたのです。
勿論、最初っからプレイしていましたよ? んで、全く同じ選択肢を採ったのに、昨日と今日では結果が違う。

もしかすると、「全く同じ」と云いながら、実は違うルートを選んでいたなんて、凄くありそうですけれども、一端、NScripterを終了させて再度やらないと駄目な感じがしないでもないんですよねぇ。いや、別に根拠があるわけじゃなくて、何となく。
何で、こんな不確かな事を云うのかってーと、公式サイトのBBSにも全く同じ事を書いている人が既にいるのです。曰く、

「攻略サイトを見て、チャート通りにやったんだけれども、チャートに出てくる選択肢が出てこずトゥルーエンドに到達出来ない」

と。
大凡、こんな事が書いてあり、私のそれと全く同じです。
どうやら、質問をBBSに書き込んだ方は自己解決なさったようで、「どうしたらトゥルーエンドに行けたか」という情報は秘密のヴェールに包まれております。
で、昨日と今日の違いを考えてみると、「一度NScripterを落としてゲームを終了している」という点以外、違いが思い浮かばないんですよ。だから、ひょっとしたらそういう所で、何か判定があるのかもしれませんねぇ。

それは兎も角、トゥルーエンドを見るとハッピーエンドも見ることが可能になります。
独立したエンド、というよりも、トゥルーエンドを踏まえた「続き」が展開する、という感じかしら? これはもう一本道の感動的なシメなので、思う存分楽しんで下さい。
で、やっぱり私の大好きな小道具、出てきましたねえ。それは、手紙。手紙っていうと形態的な面で違いはありそうですけれども、実質は手紙って事で。
いや、もうあの手の演出、滅茶苦茶好きなんですよ。結構、演出のやり方もニクい感じで、「うわっ……」とか一人で叫んでしまいましたw


大凡、こんな所かな?
今回は、珍しく攻略情報的な部分がメインになってしまいました。
まぁ、中々難しい作品だと思いますから、たまにはこういうのも。

所で、本作のタイトルである所の『CRIMSON RING』、日本語に訳せば「深紅の指輪」とかその辺りでしょうかね。作品をプレイすれば分かるのですが、指輪ってのは結構、怖いものがありますよね。『指輪物語』に出てくる指輪だって怖いし、ね。
肌身離さず身につける、装身具ってのは、人の念みたいのが宿る感じがヒシヒシと。

それは兎も角、深紅の指輪って、それは指輪に付いている石が赤いんでしょうか? それとも、指輪の材質そのものが赤いのでしょうか? どうでも良い所なんですが、何だか気になってしまって。
ご存じの通り、指輪って、石付きのものだったら立て爪ブリリアントカットのダイヤが載っていたり、石が載っていなければ、普通に銀や金、はたまたプラチナなんかがその素材となります。

今、机の奥を探して、自分の持っている指輪を取り出してみたのですが(昔むかし、とある事情があって買ったんだ……)、材質は銀と金が組み合わさったものですね。んでもって、指輪の指に接触する方に小さなダイヤモンドが入っていました。
まぁ、安物なんで18金とかだったりするんですが、基本的に高級なものでも、その金が24金になったり、はたまた銀がプラチナになったりするわけで、赤いってのは何なんだろうなぁ、と。石が赤いのならばルビーとかね、思いつくんだけれども。

って、現実の尺度で考えても駄目よね。
或る意味でファンタジックな要素もあるから、深紅の指輪は深紅の指輪という、一種のマジックアイテム的なものなんだろうね。


そんな訳で、又例によって後半がグダグダになってしまいましたが、ちょっとコンプリートまでの道のりが険しかったり、グラフィックがアレだったりw はたまた既読スキップを使っても画面が切り替わる時のエフェクトが意外とダルかったりするわけですが、内容の面白さ、各種エンドの練り込みは大したものです。
結構有名な作品だとは思うのですが、まだプレイした事のない方は、是非是非プレイしてみて下さい。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-09-28 23:48 | サウンドノベル | Comments(0)
2009年 09月 27日

なんてことない日々之雑記vol.235

道玄斎です、こんにちは。

んー、何か妙にやる気が出ないんですよねぇ。
季節のせいなのか、はたまた禁煙による精神的な作用のせいか。



■久々に超難しいゲーム。

今日、久々に『CRIMSON RING』をプレイしてみました。
すっかり内容を忘れていたりしている部分も多かったのですが、やっぱり面白いのは事実。
よく言えば素朴な、悪く言えば垢抜けないグラフィックなのですが、読み応えもあり、エンドの分岐による「ストーリーの相互補完」も良くできている、「隠れ名作」の一つではないかと。
この手の作品では、バッドエンドも「即死」だけじゃなくて、しっかり作り込むってのはとっても大事。

恋愛や、ホラー、ミステリー的な要素もあり、ジャンルとしてのレンジも広いですし、広くお勧め出来るのですが……。

これまた、選択肢が凄い難しいんだわ。
今、バッドエンドは全て回収、ノーマルエンドも見た(これは特に何も考えずプレイしたら到達した)のですが、残る二つ、ハッピーエンドとトゥルーエンドが全然見られない。

「ここまで来たら攻略情報に頼っても良かろう」ってんで、検索を掛けて情報を探ってみても、どうしても到達出来ませんねぇ。攻略情報には「チャート」になっていて、その通り進んでいけばトゥルーエンドが見られるよってなものがあるんですが、その通りに進んでも、チャートが示す選択肢が出てこなかったりします。

既読スキップはあれど、画面切り替わりのエフェクトが結構怠かったりして、何となくサクサクと見ていけないような部分があったりするのも又事実。
「コンプリートへの意欲が高まっているのに、それが達成出来ない」という、久々に、凄く歯がゆい気分を味わっていますw

もし、攻略情報をご存じの方がいらしたら、是非教えて下さい。



■極々たまに炭酸飲料

普段、炭酸飲料の類はあまり飲まないのですが、時折無性に飲みたくなります。
好きなものは「三ツ矢サイダー」と普通の「コカコーラ」。
私なんて、物凄く単純ですから三ツ矢サイダーに明治の板チョコでもあれば、かなり機嫌が良くなってしまいます。まぁ、滅多にそういうの飲み食いしないから、たまに食べると凄く美味しく感じるのかもしれません。

それに……サイダーもコーラもお酒で割れるし……ね。
三ツ矢サイダーは、まだいいんですが、最近スーパーやコンビニに行っても「普通のコーラ」ってのが中々無いんですよね。みんな「ダイエット」系というか、カロリーオフのものばかり。
まぁ、体重やら健康やらが気になる現代人にとっては、そちらの方が良いのかもしれませんけれども、やっぱり普通のものより味は落ちる気がする。

先ほど、スーパーにまともなコーラが無く、とぼとぼと帰宅する途中、コンビニに寄ったら「500ml」の大容量の普通のコーラーが100円ぽっきりで売られていました。一も二もなく購入して、軽くウヰスキーで割って呑んでいます。

あー、そうそう、悪名高いドクターペッパー、通称ドクペも私は結構好きだったりします。
あの妙に薬物っぽいフレーバーが、意外とクセになる……w 悲しいのは売っている所が限られているという事で、出先で見つけると買っちゃいますねぇ。


そして、炭酸飲料じゃないけれども、これからの季節、「お汁粉」の缶ジュースが出回ります。
これが又、滅茶苦茶好きでねぇ。一時、ノートに「○○のメーカーはオイシイけれども、○○はマズイ。金属のような味がする」なんて書き付けていたくらい好きです。

自販機でお汁粉が飲めるなんて、本当に良い時代になりましたねぇ……。
夏よりは冬の方が好きな私としては、これからの季節が楽しみでしょうがありません。秋の夜長で、読書或いはノベルゲームも思う存分楽しめますし。

何か今日はグダグダなのは、実は既にアルコールが結構回っているからです。
微妙に眠たいので、少しだけ昼寝(というのには遅すぎる)をしてくる事にしましょう。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-09-27 16:47 | 日々之雑記 | Comments(4)
2009年 09月 26日

フリーサウンドノベル関係の雑記 箸休めvol.32

道玄斎です、こんにちは。
背中の調子はまずまずです。頑張って煙絶ち(=禁煙)中。



■箸休めも久々です。

さきほど過去の「箸休め」を見ていたら、ナンバリングに歯抜けがありました。
何か理由があって、歯抜けにしてありそうな部分、はたまた完全にミスで番号を飛ばしちゃったと思しい部分があるわけですが、「理由ある歯抜け」のその理由を思い出せない……w

で、今回は、たまーにやる、「超番外編」みたいなものだと思って下さいな。
いつもの手順でレビューはしないけれども、折角プレイしたから、それをご紹介してみよう、という。



■『斬羅鬼 -ZARAKI- ~平安京異録~』(新訂版)をプレイしてみた。

コメント欄にてお勧め頂いた作品です。
元々は、シェアウェアのものだったのですが、リニューアルされ、フリー版もリリースされたという事のようです。シェア版もリニューアルされていました。ちなみにフリー版は15禁、シェア版は18禁。
幻夢騎」さんがお作りになっています。

実は、「陵辱」要素がある為、それ故にいつもの手順ではなくて、こういう体裁でレビューをしています。
大凡400本くらいレビューしてきた中で、18禁のものは10に満たないんじゃないかしら? たまにご紹介する事もありますけど、そうした場合、割と「18禁シーンはオマケ」くらいのレベルのものがやっぱり多い。

さて、時代モノと伝奇と陵辱モノを掛け合わせたような、ちょっと不思議な感触の作品でした。
お作りになられている方は、プロとして活躍なさっているようで、グラフィックやデザインといった部分は流石の一言。音楽、効果音もしっかりしたものを沢山使っていますし、フルボイスですから、「同人」とはいえ、半分商業のそれに近い感触があります。

特徴的なのは、文章でしょう。
所謂地の文や会話文が、「古典調」なんですよね。
飽くまで個人的には、という事になりますが、「古典調」でありつつもかなり読みやすいんです。古語が多用されていたり、「古文」の要素がありつつも、普通に読む事が出来て、そうした「雰囲気」と「プレイのし易さ」のバランスが良かったと思います(ただ、文法が気になる所も微妙にあったような……。「為さむ」とあった方が良い所が「為さぬ」、「乱さむ」とあった方が良い場所が「乱さぬ」など)。
更に、対訳も同時に見ることが出来るので、そういうのがニガテな人への配慮もなされていました。

ストーリー的なものを含め、作品の概要を述べると、「化外の輩から都を護る、裏の検非違使(=検非異使)達が、疑いのあるものを尋問し、その正体を明らかにさせる」という感じですかね。
史実の組織は「検非違使」で「けびいし」と読みます。これは、当時の警察機構の一端を担っていた組織です。
一方、作品に出てくるのは「検非異使」でやっぱり「けびいし」です。ただ、微妙に字が異なっていて、前者は「あっちゃいけない違法を検挙する役人」くらいになりますが、後者は「あっちゃいけない怪異を検挙する役人」くらいの捉え方でしょうか。尤もそれは裏組織的なものなのですが。

で、化外の恐れのある女の子を連れてきて、問答・拷問をし、正体を明らかにせしめ処分する、というのが大まかなストーリーの流れになります。
取り調べに使える時間には上限があって、その中で被疑者に口を割らせる訳ですが、問答が面白いですね。

相手に何かを尋ねて、その受け答えから「本当の事を云っているか/ウソを云っているか」を見抜き、選択していきます。ですので、文章をしっかりと読みながら、被疑の女の子の発言に矛盾はないか? おかしな所はないか? を考えながら問答を進めるわけです。
まぁ、一種の「裁判ゲーム」のそれに近いのかな? 実はそっちは全然プレイした事がないので、良く分からないのですが。
結構、こうした言葉のやり取りを介した心理戦、みたいなものは面白いですねぇ。

この問答に加えて、適宜「拷問」を行う事で、相手を弱らせ、正体を明かしやすくさせます。
シェア版だと、これが所謂18禁シーンという事になるのでしょう。フリー版だと「痛めつけました」的な表示が出てそれでお終い。
ただねぇ、私なんかはいくらゲームとはいえ、あんまり拷問とか掛けたくないんですよねぇ。ですので、問答を繰り返していたのですが、それでも……上手くやれば、ちゃんと正規エンドと思しきものを見ることが出来ました。
してみると、拷問ってのは一つのウリであるえっちぃシーンを見るためのものだったり、或いはチマチマと問答をしていくよりも、手っ取り早く口を割らせる為の方法、という事みたい。多分……全部が全部じゃないにせよ、殆どの場合、問答だけでも結構いけると思いますよ。

そもそもフリー版では、陵辱要素は少なめになっていますから、そうした部分に抵抗のある人は、問答を上手く使っていけば、かなり楽しめるんじゃないな?


一方で、気になったのは「フリー版」の扱いだったりします。
「全てのエンドを見たぜ!」と胸を張って云う事が出来る時、大抵、それは「CGモードのコンプリート率が100%」になった時です。
ですが、フリー版では、CGモードが実装されていない為、実は「本当にコンプリート出来たのかなぁ?」という不安がつきまとう事にw
基本、正規エンドと死亡エンド、バッドエンドの三種類しかないのですが、フリー版のCG閲覧が出来たら良かったな、と。

も一個は、ちょっと捉え所のないストーリーだったりします。
化け物を検挙して、口を割らせるという役目を担っている検非異使も又、非常に化け物に近い感触があって、どうやら色々な設定があるようなのですが、そこまで深く、ストーリー的に掘り下げられなかったかな、という感触。
端的に言えば、検非異使って何よ? って所がちょい消化不良だったんじゃないかと。

いや、まぁ、元々が陵辱系の作品ですから、それも又当たり前っちゃ当たり前なんですけれどもね。
最初に危惧していたよりは、フリー版は遥かに陵辱要素が少なくて、又、問答パートで楽しめたので、ちょこっとご紹介してみました。
気になった方は、プレイしてみて下さいな。

ちなみに、私が一番好きなのは、「左京院 静」ですw
一番可愛いというか、私の好みだ……。



それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-09-26 10:24 | サウンドノベル | Comments(0)
2009年 09月 25日

なんてことない日々之雑記vol.234

道玄斎です、こんばんは。
今日も日々之雑記を……。



■椎間板が傷んでいるらしい。

実は、ここ2ヶ月くらい、ずっと背骨が痛くてねぇ。
背骨全体ってわけでもなく、背骨の一部が妙に痛かったんです。それでも歩いたり座ったり、或いは横になったりってな日常的に行う動作にさしたる支障もきたしていないので、まぁ、放置していた、と。

ほら、寝しなに何かしらの本を、結構ヘンテコな姿勢で読んでいるものですから、「そういう影響かしら?」と軽く考えていたのも事実。

ですが、人に半分ギャグで「脊椎カリエスなんじゃない?」と云われて、「結核に掛かっているわけじゃないし、それはないだろう」と思いつつも、何となく心配になったので、今日こっそり医者に掛かってきました。

で、整形外科に行って、レントゲンを撮り診察を受けたのですが、結果から云えば、どうやら椎間板を痛めていたようです。
別に、「入院して下さい」とか、そういう話じゃないんですけれども、色々注意をされました。

その一つが「煙草は止めた方がいい」という事。
どうも、煙草を呑む人は、椎間板にダメージを与える事があるようで、レントゲンを見ながら「貴方、煙草吸うでしょ?」と云われた時には、流石にビビりました。

そして、「貴方みたいな人は呑まない方が良い」と云われてしまいました。むぅ……。
「ケント」のウルトラメンソールという銘柄を吸っているんですが、これ、タール1mg、ニコチン0.1mgと煙草としては最弱なものです。けれども、強い/弱いに関係なく、やっぱり人体にダメージは入るんですねぇ……。

今まで、何度か「禁煙しよう」と考え、その都度失敗してきたのですが、ちょっとここまで来ると、流石に「マジで止めないと……」と考えてしまいますねぇ。いや、ホント、背骨がどうにかしちゃうとマズイですから。
今回ばかりは頑張ります。。



■本屋さんのアレ。

東京以外の状況は知らないのですが、東京では「発売日」よりも早く本を入手出来るお店があります。
古本の街である所の神保町の書店、なんですけれども、先日ちらっと立ち寄ってみました。

マンガとかね、結構何だかんだで好きだから買っちゃったんだけれど(発売日前の、じゃないよ)、例によって例の如く谷川史子のマンガでした。

あー、そういや、その書店って、どうやら出版社との関わりも割と密接にあるようで、アニメにもなった某4コマ風マンガの新刊の発売日について、詳細な情報を出版社の人と書店の店員さんがしていました。

「まだ公表はNGですか?」

「そうですね、まだ」

「分かりました。では、又連絡頂いてから公表する、という事で」

みたいな会話をしていて、「俺、聞いちゃっていいのかなぁ?」なんてチラリと思ったのですが、それが何のマンガであるか、或いはそれがいつ発売されるのか、という詳細情報だけは、私の胸の内に秘めておけば良かろうってんで、ここにザラリとあらましだけ書いてますw


で、話は谷川史子のマンガに戻ります。
大凡、私がマンガの話をする際には、谷川史子と大島弓子という二人の名前を挙げる頻度が非常に高い。谷川史子に関しては、15年以上の昔から単行本が出る度に買い続けている、一種の「信者」みたいな部分がある、というのは否定のしようの無い事実です。

大島弓子は、「猫耳」の元祖と云われる事もある(らしい)『綿の国星』というマンガが一番メジャーでしょうか? アニメ映画化もされていて、そのビジュアルが死ぬ程可愛い。

戻るって宣言しておきながら脱線して済みません……。
私がいくら谷川史子の信者であったとしても、ここ数年の彼女の作品には、違和感を感じていて、それは今回購入した『P.S.アイラブユー』に於いても又然り。

違和感っていうと、実は違うのかも?
共感出来なくなっている、という方がより正確かもしれません。
先ず、所謂「主人公」の女性の年齢が「30代」とかになっちゃって(本短編集の最終話なんて、40絡みなんだぜ……)、女性から見るとどうか分からないんですが、少なくとも男の身である私からすると、相当「厭なヤツ」が増えてきました。

「厭なヤツ」ってのは、私が大好きだった頃の谷川マンガにも出てきました。
例えば、『きもち満月』(きもちふるむーん、と読んで下さい)の「萌子」ちゃんとか!
けれども、なんつーか、「魅力ある厭なヤツ」と「普通に厭なヤツ」ってのはやっぱり違っていて、近年のそれは勿論後者です。

例えば、読んでいてグサッときたのは、売れないホラー小説家の女が居て、ちょっとキモメンっぽい男と同居というか同棲している、というお話。
元々、そのキモメンは、その小説家のファンで、偶然合コン(もう、合コンで相手を見つけるとか、その時点で私なんぞは、拒否反応が出てきてしまうんですがw)で知り合いになって、付き合うに至ると、簡単に説明がなされます。
でも、同棲している訳ですから、色んな苦労はそこにはあるのです。
その中でクリティカルなのは、彼女の仕事(つまり、小説書き)の調子がイマイチ上がらない、というもの。キモメンの方は、そのずんぐりむっくりな体型そのままに、精神的に馬鹿みたいに鈍いので、同棲が何かしらの「負担」となっていない。
で、女の方は、仕事が上手くいかない時に、キモメンがいつもの調子で話しかけてくると、

「…うざいなあ」

なんて、モノローグにて語っちゃうんですよ。
何という身勝手さ!w
女はおっかねぇ、女は油断ならねぇ……。

あのさぁ、だったらさぁ、最初っからさぁ、同棲なんてさぁ、しなけりゃいいじゃんよぉ。
同棲が悪いとは言わないけれどもさ、何て云うか踏むべき手順ってのもあるわけじゃない? お互い或る程度時間を掛けて付き合って、結婚なんてものが現実味を帯びてきて、その予行演習というかね、そういう段階で初めて同棲をすりゃいいじゃんよぉ。

お付き合いしました。→すぐに同棲しました。→自分がスランプの時に甘えてくる男がウザイです。

ってんじゃ、ちょっと共感出来ないんだわさ……。
というか、男があまりに可哀想すぎる。


んー、考えてみれば、「男の描き方」に共感出来ないのかなぁ?
昔の谷川マンガでは、不器用でそれで居てひたむきな男の子だったのが、近年では「女のバイオリズム的なものに、風に舞う木の葉のように翻弄されるだけのでくの坊」みたいに見えてきちゃうというか。

それだけじゃなくて、「昔の恋人」に対する、捉え方も何かじんわり厭な感じなんだよなぁ。
女性キャラってのは、かなりドライでそれを、「良い思い出!」みたいに消化しちゃうんだけれど(現実でも、割とそういう傾向ありません?)、男ってのは普通(いや、ゴメン。私だけかも)、無茶苦茶引きずっちゃうわけで。そんなに簡単に割り切れないというか、「良い思い出ね」と簡単に思い出を、お砂糖たっぷりに美化出来ないというか。
寧ろ、結構、思い出として消化する、ってんじゃなくて、「あの時、○○すれば良かった……」みたいに自責に走る傾向が、少なくとも私にはあったりしますよw
で、そういう事を繰り返し繰り返しやってると、女性に対する猜疑心ってのが芽生えてきましてw 「女はおっかねぇ」となっちまうんだわ、これがw


ここまで、結構辛口で語ってきておいてアレなんだけれども、それでも、やっぱり谷川史子のマンガは買っちゃうし、読んじゃうんですよ。
私の好きだった頃の谷川エッセンスは、やっぱり作品には入ってますし、そこいらに氾濫しているマンガとは一線を画しているのも又事実、なので。

けどなぁ、寧ろ「今」だからこそ、セーラー服の清純な少女と、ひたむきな少年の身もだえするくらい、切なくて愛おしい「少女マンガ」が欲しいんだよなー。集英社コミック文庫の『きみのことすきなんだ』(谷川史子傑作選)に入ってるようなヤツがさ。

え? そもそも何で、谷川史子のマンガが好きになったのかって?
そりゃぁ、その……私、『りぼん』とか普通に愛読してましたし……。その……初恋の女の子の名前が「史子」って名前で…………。



■魔女な話。

女はおっかねぇ、の舌の根も乾かぬ内に、「魔女」なる、或る意味で女という存在を端的に表した見出しを付けるとはこれ如何に。

や、最近、何だか「魔女」って気になるんです。
どこに気になる要素があるのか? って問われれば、その「年齢」について、という事になります。

『魔女っ子メグちゃん』とか、『魔女の宅急便』とかを見れば分かるように、魔女って「若い女の子」である事が多い。
一方、伝統的な魔女のイメージは、それとは逆に「シワシワのばあさんで、ゴポゴポ泡立つ怪しげなツボをかき回している」、年寄りのイメージがあります。

けれども、その中間層、つまり「30絡みの魔女」とか「更年期の魔女」とか、聞きませんよねぇ?w
すっげぇ下らない話なんだけれど、そこが気になってます。
実際の魔女狩りなんかでは、老いも若きも全部「魔女」として、責め苦を与えられ死亡してしまったんですけれども、或る意味で特徴やらキャラクターを「増幅」させる傾向の強い、創作物に於いて「魔女の年齢が二極化している」というのは、やはり何かしらの意味があるように思えたりします。

うんと、単純に、しかもステレオタイプのそれで考えれば、「丁度、女として成熟してくる少女(だからこそ、そこに神秘的なものが生じる)」という年代と、「女のなれの果て」というか、最後に到達する境地的な晩年という年代(これもやっぱり神秘的な要素を含んでいる)だからこそ、創作に登場してくるのであって、或る意味「女として安定期」に入っている時期ってのは、創作のネタになりにくい、とかそんな事なのかな?

魔女に詳しい方がいたら、是非ご教授下さいw



さてさて、医者から「横になって安静にしていろ」と云われてしまったので、今日は湿布を貼って、早い時間ですけれども、ボチボチ休もうかな、と思います。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-09-25 21:51 | 日々之雑記 | Comments(2)
2009年 09月 24日

なんてことない日々之雑記vol.233

道玄斎です、こんばんは。
今日は、久々(でもないけれども)の日々之雑記。マジでどーでもいー、私の日々を綴ります。
珍しく、今日は動画貼り付け多め。


■『罪と音楽』

例の小室哲哉の本です。

「どうせ、一、二ヶ月もすれば古本屋に出回るだろう……」

なんて思っていたのですが、買ってしまいました。
何だかんだで、私のポピュラーミュージックの原点はTM NETWORKなので、やっぱり思い入れがあるんですよね。きっとTMや小室哲哉の存在がなければ、自分もDTMなんて手を出していなかったと思いますし、そういう意味でも、結構今でも影響があるんだよなぁ、なんて改めて感じていたりします。

彼が詐欺を行ったというのは事実。その点に関してはフォローのしようがない。
だけれども、小室哲哉という人は、私にとって「カッコいいキーボードプレイヤー」の代名詞みたいなものですし、どうしたって思い入れがあるわけで。
そういえば、私は昔、小室の声真似が結構得意だったというw こう、ね、喉を絞ってボソボソ且つちょっとだけ高めの声を出すのがポイントw カラオケとかで、小室のソロとかV2とか歌うと、あまりのそっくり振りに、周囲が爆笑する、というそういう時代もありました……。

ハードカバーの本ですが、所謂エッセイなので、読むのに苦労はありません。
正直、普通に立ち読みでもちょっと時間があれば読了出来ちゃうくらい。なんですが、個人的に彼を支援したいという気持ちがやっぱりあるので、古本屋に流通したものでは無く、書店でちゃんと買いました。

文章は……小室哲哉の書いたエッセイなりを読んだ事のある人は、すぐに分かると思いますが、「いつもの文体」でした。
随分、処分してしまったりしたのですが、TM絡みの書籍は随分持っていましたし、未だに所持しているものもあります。TMというよりは、小室の本ですが、『深層の美意識』なんて本も、多分書庫を探せば出てくるハズです。

文章自体は、「いつもの小室」なんですが、かなり素直になった、というか「カッコつけ」を止めた(というか減った?)感触はしっかりと伝わってきます。そのカッコつけってのは、今までの小室の活動の全てに渉って表出していて、例えば、1994年にTMN(TM NetworkがリニューアルされてTMNになりました)が解散する際にも、「TMの活動を“予定通り”終了します」みたいなメッセージを出していて、それは、どう考えても予定通りじゃないわけですよ。

だって、1993年の12月に出た単行本『告白は踊る』では、TMNの今後の展望、みたいな事も書いていて、そっから4ヶ月くらいで「予定通り解散します」なんて云われても、誰も「予定通り」だとは思いませんw あっ、解散という言い方じゃなかったな。「(予定通り)TMというプロジェクトを“終了”します」という言い方だった。
まぁ、そんなちょっとした言い回しにも、カッコつけが出ているわけですけどもw

逮捕から執行猶予付きの判決が出るまでの、一連の事件に関しては、一貫して非を認めており、度々「申し訳ない事をした」と書いています。まぁ、当たり前っちゃ当たり前ですけれどもね。

で、事件の事だけを著した本なのか、と云えば、実はさに非ず。
割と……自分の宣伝みたいな部分がやっぱりあるんですよね(そういえば、ファンなら知ってる「15万個の消しゴム」についての文章も載ってました。このキーワードでピンと来る人は是非、買ってみて下さい)。

ただ……。
それでも……。
90年代の終わりに、小室のブームが去り、宇多田ヒカルとかが流行り、モーニング娘。なんかのハロプロに競り負けていく様子。そんな言わば「自身の落ち目」に関してもしっかりと語っていて、それまでの小室を知っている人ならば「そんなバカな……」と思いたくなるくらい、「カッコ悪い自分」を出しているのが印象的だったのも事実です。

他にも、TMのメンバーたる宇都宮隆や木根尚登について言及する時、小室は確か「ウツ」「木根」とそういう呼び方をずっとしていたのだけれども(それも小室と彼らの付き合いは30年以上に及ぶからだと思うけれども)、今回は普通に「木根さん」とか書かれていて、吃驚しました。、
木根さんに付いて云えば、今回の事件で、木根さんが提出した嘆願書の全文も載っていて、「木根さんっていい人だよなぁ……」と改めて思いましたよ。

別に、これは本の内容と直接関係があるわけじゃないけれども、結構、TMとか小室の書籍を読んでいると、知識がやっぱり蓄積していて、「あれ? これってそういう事だったんだっけ?」みたいな部分はありましたねぇ。例えば、アマチュアだった頃の木根さんが仲間と一緒に立ち上げていた組織は、私の記憶では「木根尚登音楽事務所」だったのですが、今回の小室の本では「木根工房」という名前になっていました。
私の記憶違いか、或いは、実は名称が幾つかの変遷を辿っており、その一つが「木根尚登音楽事務所」であり、「木根工房」だったのかもしれません。

まぁ、ここらへんはマニアックなファン向けの情報というか、あんまりどうでもいい部分ですねw
決定的に重要なのは、小室が自ら「日本のポピュラーミュージックの質の劣化を招いた責任がある」と認めている点です。
いや、何か、まさか小室がそういう部分を認めるとは、ちょっと本当に意外なんですよね。一方で、2000年頃からポピュラーミュージックがかなり「幼児性」が強くなって「馬鹿にならないと書けない」ようなものが増えてきた、と、ちょっぴり批判していても。

基本的に小室は何度も書いているように「カッコいい所を見せよう」とする傾向が強いから、そういう「カッコ悪い自分」とか「駄目な自分」みたいな部分って、殆ど見せなかったんですよ。
TMNの解散ライブの時だって、木根さんなんて結構泣きそうになっていたりしたのに、小室は「カメラにどう写っているか」みたいな所を気にしていた、なんて、記述が『深層の美意識』に載っていた気がします。
昔……TMがやっていたラジオ番組で、バレンタインの日にちなんで「チョコレート怪人」(だっけ?)なんて、ちょっとアレな役で寸劇をやったりもしていましたがw


それは兎も角、本も後半になると、「今後の展望」みたいな所に焦点が移っていきます。
今のポピュラーミュージックを巡る現状や問題点や課題、そんな所にも言及があるわけですが、「鋭い!」と私は思わず唸って部分があります。
それは「桜ソング」に関する問題です。何だか良く分からないけれども、春先になると必ず「桜」が歌詞なりタイトルなりに入った歌が、ここ数年出てきますよね。そうした「桜系の歌」について、ちょこっともの申していて、「これは結構鋭い指摘だ……」と。


全体を纏めると、小室哲哉という人は「エンターテイナー」なんだなぁ、と改めて認識した訳ですよ。
曲を作る人、というよりも、どちらかと云うと曲を作って「エンターテイメント」する人、という感じがします。
それは、割と重苦しい話が多い本だけれども、随所随所に「小室流」のエンターテイメントの要素を感じるからです。
小室の文章って、「絵が浮かぶようなたとえ」が実は凄く多くって、それって一種の文章を使ったエンターテイメントですよね。本書でもそうした小室流の文章によるエンターテイメントの要素が随分あって、見る人が見ると「反省してるのかよ……」とちょっと疑いたくなるくらいw

ともあれ、何やら復帰で、50曲一挙リリースとか、無茶な企画が進行しているみたいですけれど(そういう無茶っぷりもエンターテイメントなのかも?)、本当に復活出来るのか? 又第一線に返り咲くことが出来るのか? ちょっと注目しようかな? という気にはなっています。
昔も……そして今も、TMが、小室がやっぱり好きだから。


/* そーいや、文章関係のスタッフに藤井徹貫の名前が……。TMのライブレポとかを書いていた人です。
 この人に掛かると、「TM=世界最高のアーティスト」みたいな相当な偏向が入るというw 幼い時の私でさえ、彼が書いたライブレポを読んで「いくら何でも、ここまでヨイショしたら、却って胡散臭くねぇ?」と思ったくらいですw TMの、というか小室の行動を彼なりに、良い方へ良い方へ解釈しているんだけれど、先に挙げた「終了」の件とか、事実と違う事があまりに多すぎる……。実は、殆ど、例の「カッコつけ」で処理出来ちゃったりするんだよねぇ。 */


おまけ

youtubeで見つけたTMのデビュー曲のPVのURLを、埋め込み無効タグがついていたので、直接飛んで見てみて下さい。

こちらからどーぞ
この時の小室の髪型とか衣装って、明らかにこれを意識しているよねぇ。


で、これがTMN解散時の東京ドームのライブでの同曲での演奏。

イントロ部分、滅茶苦茶カッコいいと思う。

下、所謂「代表曲」。ベストテンという音楽番組に初出演した時の映像。

結構ウツ、歌詞間違えまくってます……w

下、個人的に大好きな曲。

『Still Love Her』というタイトルも秀逸。


今日は、他にも何か書こうと思ったのですが、疲れたので、この辺でやめにします。。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-09-24 21:01 | 日々之雑記 | Comments(2)
2009年 09月 22日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『happy sweet home』

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道玄斎です、こんにちは。
今日は気分が良いので、久々の一日二作品のご紹介。これも、以前(もう、結構前だ……)、「短くてさっくりと遊べるものをプレイしたい」と、どこかで書いた時にご紹介頂いた作品です。
というわけで、今回は「ぎぁぼっくす」さんの『happy sweet home』です。

短くてさっくりと、という私の希望に添うように、本当に3分で終わってしまいましたw
まさに「番外編」に相応しい尺の長さなのですけれども、やはりどこか引っかかる部分があったのは確か。

3分で読み終える事が可能な作品ですから、ネタバレは回避しつつぼかして書く事にしましょう。
所謂、ラストに謎が一気に明らかになる、というタイプの作品でした。実はこっそりと伏線が張ってあって、勘の良い方だったらオチが読めてしまうかもしれません。
ちなみに、私はネタ明かしがされるまで「???」という感じでしたw オチは分かってしまえば何てこと無い王道的なものなのですが、微妙にミスリードがなされており、気持ちよくラストでそれを裏切ってくれます。

実は潜在的にレベルの高いものを隠し持っているような気配がヒシヒシとしています。本作自体は3分で終わってしまうものですから、何とも云いようがないのですが、私のノベルゲームレーダーに引っかかりました。
取り敢えずの一作、という事で、本作をお作りになられた旨、後書きにて書かれておりましたが、もうちょっと長目の作品、是非読んでみたい(プレイしてみたい)ですねぇ。多分、かなり面白い作品が出来上がるんじゃないでしょうか?

そういえば、イラスト(女の子の立ち絵)も可愛らしくて良かったですよ。
頭のてっぺんでリボンを結ぶ、あのスタイルは私は実は大好き。勝手に「アンジェリカスタイル」と名付けているくらいで(って、元ネタ分かります?)。

サイトの方を見てみると、例の「伺か」のゴーストの制作・配布も行っている様子。「ジャコウエンドウの温室」というゴーストみたい。活動の比重としてはそっちの方が高めなのかな? という気がしないでもないのですが、是非、もうちょっと尺の長い作品、読んでみたいですね。

本当に3分で読了出来てしまうので、忙しい現代人の方は是非是非(?)。

それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-09-22 15:20 | サウンドノベル | Comments(0)
2009年 09月 22日

フリーサウンドノベルレビュー 『良薬くちに甘し!』

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今日の副題 「まさかの三年越しの完成」

ジャンル:学園恋愛ADV
プレイ時間:1ルート1時間~1時間半くらい。全部で2ルート。
その他:選択肢アリ。バッドエンドもいくつか。ちなみに18禁。
システム:吉里吉里/KAG

制作年:2009/7/31
容量(圧縮時):91.8MB




道玄斎です、お早う御座います。
今日は久々に、直球の学園恋愛アドベンチャーゲームをプレイしてみました。プレイしながら、恥ずかしさのあまり身もだえてしまったり、と新鮮な体験をしましたw
というわけで、今回は「口甘製薬」さんの『良薬くちに甘し!』です。
良かった点

・3年越しに、完成した作品。後書きなんかを読むと、現スタッフさんの苦労や頑張りが良く分かります。

・定番の学園恋愛ものだが、オーソドックスな作りで、プレイしやすい。


気になった点

・魅力あるサブキャラが居るので、彼らをもう少し活かせれば良かったように思える。

ストーリーは、サイトのURLを貼っておきましょう。こちらからどうぞ。



というわけで、久々に直球の学園恋愛モノをプレイしました。
一応、公式サイトが「口甘製薬」となっているのですが、本作は、ニュース速報VIP板発のゲームという事になります。所謂「VIP発」のゲームですね。

以前、ノベルゲームファンの方とお話した際に「VIP発のゲームはクオリティの高いものが多い」という事で意見が一致しました。それもそのはず。或る意味でノベルゲーム、エロゲ、ギャルゲの「うるさ型」が自分たちでゲームを作ろう、というわけですから、「目標点」は物凄く高い。故に、完成すると、やっぱりクオリティ的にも水準以上のものが完成するわけです。
割と流行のジャンルを敏感に取り入れたり、といった部分もあって、VIP系のゲームは一定以上の存在感を持っていますね。そういえば、未だレビューを書いていない作品に『しぇいむ☆おん』とかありましたねぇ。

ただ、VIP発の企画の場合、実は完成する事が稀だという欠点もあります。
企画自体は、数多く出されスレッドも作られるのですが、完成品としてダウンロードや頒布までこぎ着けられる作品、それは全体の中で見れば微々たるものになっています。

本作も何度も頓挫の憂き目を見つつも、3年の時間を掛け、やっと完成した努力と苦労の一作。
元々は、お薬擬人化のプロジェクトだったようですが、結局はオーソドックスな学園恋愛モノに落ち着いたようです。
readmeを読むと、この企画の歴史が簡単に書いてあるのですが、元々の発端は2006年の7月だったようです。「新ジャンル バファリン」というスレッドが立てられたのが、その第一歩だった訳ですが、私もこのスレッド名、見覚えがあるような気がしますね。
元々、あまり某掲示板は見ない(見るとしても、本当に過疎ってる所ばっかり。「古文・漢文」とか)のですが、たまに作品を探したり、という時にお世話になっています。

読み物としても、readmeは結構面白いですねぇ。
完成までの紆余曲折が簡潔に語られており、反面教師的に思える部分(“ヒロイン10人以上の大ボリューム
誰も何の疑問も持たずに制作が続行”など……)や、「良くこれで完成したなぁ!」と思わず唸ってしまうような、「遂にシナリオ担当がいなくなる。困ったスタッフが安価でシナリオ担当を決定する暴挙に出る」なんて記述が……。

クリア後の後書き的文章を読むと、この安価(レスアンカーの事ですね。“>>1”とかそういうヤツ)で、なし崩し的に決定したライターさんが、最後までシナリオを書き上げ、現在の作品のシナリオの半分を担当している事が分かります。
総括の方も、人員の関係上繰り上げで、その役に就かれた訳ですけれども、その作業量やガッツは凄まじいの一言。
音楽担当の方だって、一人で、エンディングのヴォーカル付きの曲まで入れて23曲も書いていらっしゃいます。どの曲もしっかりと作られており、作品を素材的な部分からバッチリサポートしていたんじゃないかと思います。


っと、作品に関わる周辺事情でかなり紙幅を取ってしまいましたが、ここらへんで、作品の中身そのものに入っていきましょう。

何度か述べているように、本作は極々一般的な「学園恋愛モノ」のノベルゲームです。
主人公がおり、固有のルートを持つヒロインが二人。又、主人公の悪友役の男子生徒、サブキャラの女子生徒……と、キャラの配置という問題だけを考えるならば、まぁ、ありきたり感はあったりします。

ですが、本作のオリジナリティとしては、主人公のパーソナリティというかその特徴ですね。
そう、主人公は病弱な少年なんですw 病弱で鳴らしている私もびっくりするくらいの病弱ぶりで、大本の企画の発端であった「お薬擬人化」が、そんな設定に影響を与えていると思います。

「お薬擬人化」の設定が生き延びている例は、他にもあります。
サブキャラクターの出井理穂美(でい りほみ)の名前は「リポビタン□」から採られているんじゃないかとw
あとは、学校の保健室の先生(マッドサイエンティスト)も、そうした最初期の設定から何かしらのサジェスチョンを受けて作られたキャラかな、という気もしますね。

肝心のヒロインは、りんと真希の二人。
タイトル画面にはりんがソロで立っている事から、一応のメインはりんって事なのかな? 
ただ、これは何となくプレイした実感なんですが、りんよりも、真希の方がストーリーが長くて、厚みも存在していたような……。って単に私が、真希の様な、ツンデレ金髪縦ロールが好きだからそう感じるのかもしれませんがw

そうそう、ヒロインの話ですけれども、普通(飽くまで私の感じる普通、ですよ?)、真希タイプの子はサブヒロイン的なね、そういうポジションかと思っていたのですが、実は彼女こそが主人公の「幼なじみ」で、りんは転校生だったりします。
主人公(主人公の名前は山井臥雄ですw)と幼なじみ、という関係から導き出される「二人の歴史」みたいなものがある為、やっぱりりんよりも、真希の方がヒロインっぽく感じてしまいますね。
勿論、りんが悪い子って訳じゃ全然なくって。
寧ろ、すっごい良い娘です。好きな女の子と会話している時って、「こういう会話の流れにいけたら……」みたいなのってあるじゃない? それを100%ハズさずに体現してくれる、或る意味超理想の女の子。ただ、好みの問題かもしれませんが、私的には真希の方がヒロインしてたかな? と。

で、こうした二人のヒロインとの甘酸っぱいやり取りをしつつ、学園祭の喫茶店を成功させ、同時に恋愛的な成就も達成してしまう、というのが大まかな作品の流れとなります。
何しろ、主人公が病弱少年ですから、熱血で率先して作業に当たる、というよりも、実は裏方というかヒロインのサポートというか、ブレーンみたいな立ち位置で、そういう所は面白いですね。

たまには、いつもと方向性の違う、雑学を披露してみましょうか。
学園祭の喫茶店では、ハーブティを出したり、シフォンケーキを出したりするんですが(ハーブティーオンリーは真希ルート、ハーブティー+シフォンケーキはりんルート)、シフォンケーキって、あのフワフワな生地は、実は「サラダ油」で出来ているって知ってました? 
普通のケーキって、バターを使う訳ですが、バターを使ってしまうとどうしても重たくなってしまいます。バターって固形ですから、ケーキに溶かして混ぜても、ケーキ自体の温度が下がれば、やっぱりバターが凝固して、堅くて重たくなるわけです(冷蔵庫に入れたフランクフルタークランツを思い起こすべし)。普通のケーキでしたら、そのバターの重みが感じられるくらいの方が、個人的には好みなのですが、シフォンケーキの場合、あのフワフワな生地こそ命。

ですので、そのサラリふわりとした質感を出すためには、サラダ油が必要となります。
けど、サラダ油で作られてるっていうと、ちょっぴり抵抗があるのは私だけでしょうか……?
実際、学園祭で喫茶店をやるって場合、どういうメニューがスタンダードなんでしょうかねぇ? やっぱりクッキーとかかなぁ? 
通常なら、「お菓子作りチーム」があって、それぞれ分担してお菓子を作ってくると思しいのですが、りんのルートでは、その作業をりんが一手に引き受けます。っていうか、そうでないと、その後のシナリオが展開しないわけでw


気になった点ですが、実は結構アレコレあるのですが、一つだけに的を絞って。
それは、主人公、ヒロイン以外の所謂脇役をもうちっと、活躍させると、作品に厚みが増したんじゃないかな、と。折角オイシイサブキャラがいるのに、「日常の演出」に留まっていたのが、気になりました。
個人的には先にも名前を出した理穂美なんて、かなり好きなので、もうちっと、ストーリーにガツンと関わってきても良いんじゃないかな、と。
マッドサイエンティストの麻之葉先生も、ドタバタ系担当だけになっていたりするので、もちっと、メインのストーリーラインに入り込んでも面白かったんじゃないかと思います。


何はともあれ、3年越しに作品を完成させたその努力には頭が下がります。
お疲れ様でした! そして、作品完成おめでとう!

かなりオーソドックスな恋愛モノですので、18歳以上で(えっちぃシーンが搭載されているからです)、素直なノベルゲームをお探しの方は、是非プレイしてみて下さい。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-09-22 11:24 | サウンドノベル | Comments(2)
2009年 09月 20日

フリーサウンドノベルレビュー 『さよなら C.C Summer Days』

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今日の副題 「病弱妹モノでも爽やかな読了感」

ジャンル:病弱な妹と、医者の兄貴の感動ストーリー(?)
プレイ時間:1時間半くらい。
その他:選択肢アリ。いくつかエンドが分岐。
システム:吉里吉里/KAG

制作年:2009/8/26
容量(圧縮時):44.4MB



道玄斎です、こんばんは。
今日はこっそり江ノ島とかに行ってきた訳ですが、少し日に焼けてしまったのかどうか心配しています。
で、昨日からちょこちょこっとプレイしていた作品を先ほど読了したので早速レビューを。
というわけで、「ヨーグルシンジケート」さんの『さよなら C.C Summer Days』です。
良かった点

・タイトルが秀逸。思わずプレイしたくなるような、タイトルではないかと。

・「見せ方」が上手い。作り慣れている感がヒシヒシと。


気になった点

・奈津希がもうちょっと、ストーリーの中に深く関わってきても良かったのでは?

・後書きを見ると、感動が半減しますw

ストーリーは、ベクターの紹介文の方から引用しておきましょう。
舞台は小さな地方都市。
そこに、仲の良い兄妹がいた。
妹は、小さい頃から身体が弱く、
兄は、そんな妹の為に医者になった。

「僕が医者になって必ず治してやる」

これは、17回目の夏を迎える兄妹と、
町を訪れた少女とが織りなす幾重もの約束の物語――。

こんな感じです。


病弱な妹モノ、なんて聞くと、それだけで何となくラストまで予想できちゃう所があるわけですが、良い意味での「期待通り」の部分、そして「他の病弱妹モノとの差異」がちゃんと存在していて、バランスが凄く良かったですね。

そして、タイトルが個人的にかなりヒットでした。
なかなかこんなタイトル、出てこないんじゃないでしょうか? ちょっと大島弓子的な気配があって、こういうタイトルワーク凄く好きです。

さて、ストーリーを補足しつつ、解説めいた事を書いていきましょう。
割とオーソドックスな「病弱妹モノ」のそれと同様に、妹つぐみは幼い頃から病に臥していて、命の危険が。で、そんな彼女を助けるため、幼い頃から医者を目指した兄貴である所の譲。
そして、つぐみの臓器提供者となった奈津希。
この三人が、主要人物っていう事でいいのかな? 譲の同僚の医者とか、つぐみと譲の父親とか、サブキャラも結構充実しています。

本作のオイシイ所は、つぐみの臓器提供者たる奈津希の存在でしょう。
ネタバレしちゃうと、美味しさが半減してしまうので、敢えて伏せておきますが、オリジナリティのある設定で、私はアリだと思いました。
んが、かなり奈津希っていうのは重要人物なんですが、今ひとつ、ストーリーにガツンと関わってこないような感触があるのも確か。キャラとしてのオリジナリティや設定上の重要性もあるのに、基本、つぐみと譲のちょっとアブナイ(?)兄弟愛の比重が高め。俗っぽい云い方をすれば、つぐみはブラコンで、譲はシスコンな訳ですw
ただ、やっぱり奈津希をもうちょっと、ストーリーの中に積極的に関わらせていけたら、全体としての纏まりももっと良くなったんじゃないかな、と愚案する次第。

舞台は……熊本あたりかな?
後半に出てくる、名所みたいな場所は確か熊本にあったハズなので。

そういえば、この作者様の持ち味もちゃんと生きています。
割と、今まで「独特な勢いで迫ってくるネタ」が、作品の中核になっていて、本作ではそうした部分が作品の性格上、かなり薄くなっていました。
が、抑えても抑えきれない何かってのが、個性ってもんでして、やっぱり所々に、キラリと光る、この作者様ならではのネタが散りばめられていますw

一個だけ、ネタを紹介しておきましょう。ノベルゲームそのもの、に関係があるしね。
というのは、つぐみと譲がデートというか、ちょっと二人で街に出かけるシーンがあるのですが、映画館で上演されている映画に何と、『OH!威信慕』がw
「本当のクソゲー」と自ら語る、この作品、ノベルゲームファンなら、きっと一度はプレイした事があるハズ(?)。
一応、未プレイの方向けに書いておきますが、『OH!威信慕』は「おーいしんぼ」と読みますw そう、あの料理屋に行く度にいちゃもんを付ける、新聞社の駄目社員が主人公のあのマンガのパロディです。
個人的には、10巻くらいまでの、誰彼構わず攻撃的になって文句を付ける山岡さんが好きだったのですが、巻数を重ねるにつれ、彼は大人しくなってしまいましたw 最初は「単に厭なヤツ」だった山岡さんの実のオヤジこと海原雄山も、いつのまにか「大物」的なキャラに。って、これは元ネタの『美味しんぼ』の方ですねw

そういえば、この作者様は本作で三作目、でしょうか?
やっぱり、積み上げてきた蓄積、と云ったものをプレイしながら感じました。
「見せ方」っていうのかな? そこらへんが凄くツボを突いていて、「作り慣れている」感触があります。

画面を見れば分かるように、画面下部に会話ウインドウが表示され、そこに台詞や地書きが表示されるオーソドックスなスタイル。なんですが、一行30字くらいと割と長目なのに、テンポ良く読んでいく事が出来るのです。改行や、上限が「三行」程度で抑えられている事、なんかが関係しているわけですが、意外と、そういう「読みやすさ」みたいなものって重要ですからねぇ。
ちなみに、こうしたオーソドックスな文章表示にプラスして、画面全体を使い、上から文字を表示していく、所謂ビジュアルノベル方式も織り交ぜられ、それが効果的に作用していたり。そういう部分の作りは、凄く上手だと思います。


そういえば、タイトル画面。
右下にチェックボックスが……。これをチェックしてオンにしておくと、随所に相当アレなギャグが盛り込まれた作風に変化しますw このチェックボックスをオンにしないと、CGはコンプリート出来ないので、是非普通に読了した後、オマケの感覚でオンにして遊んでみて下さい。

普通に、爽やかで良い作品だったわけですけれども、後書きを読むと、結構冷めてしまいますw
リアルで妹が居ても、そんなに良いことはない、と作者様には是非お伝えしたいw


タイトルが示すように、夏が終わり、秋になるまさに今の季節がプレイにはぴったりじゃないでしょうか?
夏の余韻を持たせつつも、爽やかな秋風を感じるような作品でした。是非プレイしてみて下さい。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-09-20 17:58 | サウンドノベル | Comments(0)
2009年 09月 18日

フリーサウンドノベルレビュー 『学校七不思議4』

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今日の副題 「やっぱり、何故か好きなのです」

ジャンル:学校系怪談ホラー(?)
プレイ時間:コンプリートして1時間くらい。1ルート15分くらいから。
その他:選択肢アリ、7つのエンドに分岐
システム:吉里吉里/KAG

制作年:2007/2/9
容量(圧縮時):39.0MB




道玄斎です、こんばんは。
今日も昨日の流れを踏襲して、やっぱりあのゲームの最新作までプレイ。
昨日も書きましたが、実はこのシリーズ、昔からプレイしていたのですが、『学校七不思議3』までで、最新作は未プレイでした。
というわけで、今回は「銀の盾」さんの『学校七不思議4』です。

今回も、良かった点、気になった点は省略しましょう。
ストーリーだけ、ベクターの方から引用しておきます。
学校にまつわる怪談「七不思議」を題材にしたホラーアドベンチャーの
4作目です。
選ぶ選択肢によって、エンディングも変化していきます。

誰も知らない七つ目の怪談。
知った人は、どうなる…?

という感じ。

って、これじゃ、いつものそれと同じですねぇ。

前作は「いじめ」の問題と学校にまつわる七不思議が絡み合っていましたが、本作では「友情」とか「友達」或いは「親友」なんてテーマがあるようです。
プレイすれば分かるのですが、それは今回の主人公志緒理が、例の幽霊になっている美加と出会って……。幽霊と人間の友情とか、或いは幽霊同士の友情とか、全体で見ると友情というのが、本編を貫く大事なキーワードになっていたと思います。

前作の『学校七不思議3』から、凡そ4年の日々を経てリリースされた本作は、何と「主題歌」付き。
自分自身未プレイだった事もあって、起動して最初の5分で滅茶苦茶ワクワクしてしまいました。
今回も視点人物というか、主人公は女の子だった訳ですが、また私の好みの感じでねぇ……。お下げにメガネにちょっと引っ込み思案な感じの子でしたw

怖さ的にも特に変化は無し。
相も変わらず、第一作目から示されている「六つ」の怪談、流石にもうそんなに怖くは……。

そんな訳で、完全にこのシリーズをプレイしていないとキビしい状況ではあるのですが、馴染みのある方で、もし「4はまだ」なんて方がいたら、是非プレイしてみて下さい。

そういえば、今までは「友人達に巻き込まれたり」して、夜の学校で七不思議を語っていった為に、怪異が起きてしまう、という状況でした。そこがちょっと今回は変化球でしたね。
アッチの世界の住人が、半ば強制的に、怖い話に興味を持つよう、志緒理に働きかける、といった趣。
又しても「七つ目」の怪談がどういったものなのか、そこは語られなかったのですが、一つ、「七つ目」に関しての示唆がありました。
それは、お馴染みの美加と絵梨は「七つ目を知った為に、自我を保持したまま幽霊として存在出来る」らしい、という事。彼女たちは、他の学校に巣くう幽霊というかお化けというか、化け物というか、そうした奴らとは一線を画しています。その秘密が「七つ目」にあった、という事ですね。

本編の攻略は、実は「3」の方が楽だったかな、と。
それでも無印や「2」に比べれば全然楽になってるんですが、毎度お馴染みの所で分岐したりするので、少しだけ飽きてきちゃう部分があるかも。
とはいえ、全部のエンドをコンプリートしないとオマケが見れないので、ちょっと頑張ってみて下さい。

で、私はこの『学校七不思議』シリーズ、ここ最近改めてプレイしてみて、「結構好きなんだよなぁ……」と改めて再確認する事になりました。
「怪談」って程、怖い訳じゃないし、怖い部分ってのも、シリーズの第一作目で示されて以来、特に変化は無いし。……けれども、なんか良いんですよねぇ。

ちょっと考えてみると、中心にいるキャラクターの魅力が、本シリーズの一番の魅力なんじゃないかと思えてきました。
例の美加と絵梨なんですが、本編が寧ろオマケで、彼女たちの生前のエピソードを語る、オマケが本編みたいな感触になってきますw

何て云うか、二人とも、キャラクターとして厭味がないんですよ。
奇を衒った怪しげな属性がついていないのも好印象。どこの学校にも一人はいそうな、凄く自然体で、それでいて魅力的な女の子。それが美加であり絵梨なんだろうな、と。
無理に区分けしようとしたら、おきゃんな美加に、思慮深げな絵梨、とまぁ、割とよくある感じっちゃ感じなんですけれど、凄く「その世界で生きている感じ」がしますねぇ。虚構の中の登場人物でありながらリアリティがあるというか。

ビジュアル的な事を云えば、美加の方が好みなんですが、見た目を抜きにして考えたら、どっちが良いと云えないような……。そんな本質的な部分でのキャラクターの魅力が、本作を支えているようです。
亦、そんな二人の友情もね、毎回毎回ほろりと来るんですわ。

このシリーズ、イラストも作者様自らが手がけていて、そういう所から来る、キャラクターとテキストの親和性、そこらへんにも本作の良さの一端がありそうですね。


さてさて、『学校七不思議4』がリリースされたのが2007年。
で、『学校七不思議5』の宣伝もオマケとして同梱されていましたから(オマケの中にある、未使用イラストというのが抜群に良かった!)、どうやらちゃんと「5」もリリースされると思しい。
「七つ目」の怪談は一体何なのか? 疑問は尽きないのですが、もうちょっとこのシリーズがプレイ出来そうなので、窃かに私も応援していきたいです(多分、七不思議、だから7が最終章?)。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-09-18 20:32 | サウンドノベル | Comments(0)