久住女中本舗

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2009年 10月 30日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『感情線』

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道玄斎です、こんばんは。
今日は一日二回更新。ちょっと気になるタイトルの作品を見つけてプレイしてみたら、10分未満だったので、さっくりご紹介してみようかと。番外編ですので、良かった点・気になった点を特に項目立てて挙げたりは致しません。
というわけで、今回は「イッツウ舎」さんの『感情線』です。ちなみに“リメイク版”にてプレイしています。

10分もあれば読了可能な短編です。
ただ、10分という容量を考えてみれば、かなり内容がギュッと詰まっていたんじゃないでしょうか? 読んでいくと、何となくオチが読めるような……そんな気がするんですが、そうしたプレイヤーの推測を分かった上でしっかりと裏切ってくれるので、満足度が高めかも。

「お? ちょっとやってみようかな?」と思わせてくれるような、素敵なイラストも付いていましたし、音楽も作品の雰囲気に合ったものだったと思います。

色々考えてみると、多分、長編で名作を作るよりも、短編で感動させる方が難しいんじゃないかな、と思います。それは、過不足なくストーリーやキャラクターを描写しなければならず、プレイ時のテンポなんかも計算して作ると思しいからです。
いや、別に長編が良いとか短編が良いとか、そういう事じゃなくて。

短編としてしっかりとした存在感を持たせ、一つの作品としてパッケージングする、というのは、結構高度なんじゃないか、という事ですね。
そういう意味で、本作、中々センスの良い作りだったと思います。意図的にある情報が最初から最後まで伏せられたままなのですが、それが全然違和感を感じる事が無く、又、作品の核になってる部分と直結しており、そうした処理の仕方はとても上手かったです。

ミスリードって云ってもいいのかな? 先に述べましたように、ちょっとプレイヤーの意表を突くような、仕掛けもありました。分かってしまえば何てことない、割とよくあるトリック(?)なんですが、その出し方なんかにもやはりセンスが感じられますねぇ……。ある植物をストーリーの中で効果的に使っていったり、と小技の効いている印象。

少し気になった点としては、あるシーンで出てくる効果音、あれに地の文で「擬音」を書いてるんですよね。俗に云うオノマトペってヤツです。あれは効果音だけ鳴らして、文章として示さない方が良かったんじゃないかなぁ……とチラッと思いました。
あと、個人的には10分程度の短編ですし、インストール無しでさっくりプレイ出来たら、より良かったかな? と思います。


大体こんな所でしょうか?
10分で読了可能な作品として、クオリティが高いのではないかと思います。気になった方は是非プレイしてみて下さい。

それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-10-30 22:00 | サウンドノベル | Comments(0)
2009年 10月 30日

フリーサウンドノベルレビュー 『ふらすと! レヴォリューション』

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今日の副題 「下ネタ多め。だけど、実は物凄く丁寧です」

※吟醸
ジャンル:キモイ系童貞ノベル(?)
プレイ時間:1ルート1時間ちょい~1時間半くらい。
その他:選択肢有り、3つのルートに分岐。バッドエンドも。
システム:NScripter

制作年:2006/09/28(本レビューは2009/9/5更新のVer.1.09にて)
容量(圧縮時):48.0MB




道玄斎です、こんばんは。
この前ちらっと予告しておいた「笑える」作品です。リリース直後にプレイして、今回改めてプレイし直してみた、という事になります。頭の中に残っていた印象よりも、ずっとシリアスな部分があったり、普通にノベルゲームとして(ギャグだけじゃなくってって意味)楽しめる作品でした。
というわけで、今回は「ヨーグルシンジケート」さんの『ふらすと! レヴォリューション』です。最近プレイした『さよなら C.C Summer Days』と同じ作者様の第一弾作品ですね(微妙に舞台が被ったり、同一キャラが出ていたような……)。
良かった点

・ストーリーが完全分岐する、手の込んだ作り。

・下ネタの合間合間に、実は上質のシリアスストーリーが展開されたりする。


気になった点

・下ネタがニガテな人は、プレイが厳しいかも(特に女性)。

・文字の表示が部分部分でオカシイ所が。

大体、こんな所でしょうか?
ストーリーは、サイトの方から引用しておきましょう。
舞台は小さな地方都市。
平和な町の小さな事件。
これといった目的もないまま、惰性で高校生活をおくる主人公が巻き込まれるのは喜劇か悲劇か寸劇か。
平穏な毎日はどのような終わりを告げるのか?

ストーリー紹介になっているのか、なっていないのか、微妙な所ですけれども、それは恐らく、ゲームを開始して、かなり初期の段階で、ルートが完全に分岐してしまう、という事情に拠るものと思われます。
しかも、中途半端な分岐じゃなくて、本当にすっぱり、全然テイストの違うルート3つに分かれていくので、ストーリーをまとめると、どうしても上記のような説明になってしまうのでしょう。

で、実に、3年ぶりにプレイした事になります。
最近、ちょっと楽しい、というか良い意味で「お馬鹿な」作品をプレイしたいなぁ、なんて思っていて、真っ先に思いついたのが本作(と某グルメマンガのパロディノベルゲーム)だったのですが、改めて全てのルートをプレイしてみると、記憶していたよりも、遥かにストーリーとしてしっかりしたものを持っていて、普通のノベルゲームとして楽しめてしまったのでした。

作者様自ら「キモイ系童貞ノベル」と本作のジャンルを書いているわけですが、云うほどひどくはないよ、ね?
下ネタで責めていく、みたいなルートは相沢さんのルート限定って云ってもいいくらい。相沢さんルートに関しては確かに「キモイ系童貞ノベル」って云ってもいいのかも……。

これでもかっ! という位に聖女/女神っぷりが強調される相沢さん。
そんな彼女は、実は「性技の味方」になるべくボランティア活動をしていて、ひょんな事から主人公はそれに巻き込まれていく……みたいなw
半分、相沢さん、痴女みたいなもんですからねぇw 色々と出てくるエピソードもすげぇバカw や、勿論、このバカってのは「良い意味で」のバカです。ここまで突き抜けた笑いみたいのも久々かもしれません。ただ、やっぱり女性だと(特にうら若きをとめなら)抵抗がある部分があるのかも。

エピソードがすげぇバカだって書きましたが、そんなバカなノリの中に、微妙にシリアスな部分があったりするのも本作の特徴でしょうか? エンド部分でのシメも何か凄い上手いしね。
本気で丁寧にバカ作品を創っている、というような、誠実さとか真剣さが伝わってきますねぇ。


そんな、おバカ丸出しの相沢さんのルートとは打って変わって、妊婦さんがヒロインとなるルートもあります。
このルートが一番「ノベルゲームっぽい」ルートかもしれません。
ひょんな事から知り合ったどうやらワケアリの妊婦さんと、仲良くなって……ってなルートですが、こちらも微妙に下ネタがあります。ただ、相沢さんのそれとは比べるべくもなく、寧ろ焦点は、微妙に揺れ動く思春期の男の子の心みたいな、そういう所にあるような。

かなりシリアスな場面が随所随所に出てきますし、伏線なんかも上手に張られていて、現実感みたいな部分ではちょっとアレですけれども、ノベルゲームとしての面白さやストーリーの良さは、やっぱりあったんじゃないかな、と思います。
このルートをプレイしていた時に、ふと思ったのは、「童貞」とか「キモメン」とか、そういう要素を悉く出してくる作者様ですが、本当はかなりモテるお方なんじゃないかな? っと。ノベルゲームの中でこそあれ、何て云うか恋愛の機微に通じているような感触があったりして。

一般的な言葉(?)で云えば、感動系のシナリオって事になると思います。
中々、妊婦さんがヒロインってのは今まで見たことがないわけで、オリジナリティを感じさせる部分でもありますね。


最後は、実妹チカのルート。
そう……「義理の妹」ではなく実妹。立ち絵や一枚絵のヴィジュアルは個人的に一番可愛いと思う女の子。ちなみに中学三年生14歳。

先にも述べましたが、本作はかなり早い段階でルートが分岐します。
で、それぞれ全然テイストの違うルートになるわけですが、共通する項目があって、それは「覆面通り魔」です。どのルートに行っても、この犯罪者がストーリーに関わってきます。
チカのルートに於いてもそれは例外ではなく、通り魔から妹を助けたら妹とラブラブな雰囲気になって……みたいな。ただ、主人公は、友達に見栄を張る為、妹を「ウソ彼女」にしようと悪ノリしたりしていたんだけれども、そうした事件をきっかけに、寧ろ妹の方が兄に好意を見せるように……。

実妹との恋愛的な要素を含む作品、という事で「リアルで妹がいる」人には耐え難いものがあるかもしれませんw ただ、チカはかなり可愛いですし、現実と比べてみるような「リアルな事情」に考えを巡らさなければ全然イケますw
兄を意識し出してからのチカの可愛さは、ちょっと異常ですw 王道的なんだけれども、やっぱりいいなぁ、と思えます。

実妹との恋愛という危うい要素があるわけですが、ちょっと身もだえたりしながら「恋愛」を楽しむ、という意味に於いては本作で一番のシナリオでしょう。
私の大好きな少女漫画家(というカテゴリーではもうなさそうだけれども)の谷川史子氏のデビュー作が、正に実の兄に恋する少女の物語で、それを洗練させた作品も更に初期に描いています。ファースト単行本の『花いちもんめ』にて読むことが出来ますので、興味がおありの方は、是非ブックオフとかアマゾンの中古とかで購入してみて下さい。単行本は絶版になってるハズ。あっ、ただ、最近コミック文庫の方で再録されてるか。

ちょっと脱線しちゃいましょう。
『花いちもんめ』、アマゾンの該当ページへのリンクを張っておきましょう。こちらからどうぞ。
タイトルワーク、或いは表紙のイラストで私の好み直球だと分かるのではないでしょうか……?w この単行本だったら表題作の『花いちもんめ』、そして『早春に降る雪』を超絶にお勧めしておきます。
ノベルゲームに使えそうなものだったら、『きみの夏にとびたい』が明朗学園ラブストーリーの参考になるかも?
最近は、三十路の女性と結婚みたいなテーマになっちゃってアレなんですけれども、『りぼん』で連載していた頃、そしてその初期のそれは神掛かってますから! 『花いちもんめ』には入ってませんが、オムニバス『乙女のテーマ』の第二話も号泣必死の超良作。谷川作品は女の子や女性よりも、寧ろ男性の方が楽しめるような気がしますよ。
ドラマ化とかしたら、絶対にイケると思うんだけれどもなぁ……。


さてさて、軌道修正して。
何だか、ここまでルートがすっぱりと分かれてしまう作品というのも、割と珍しいような気もしますね。
ハイスクール恋愛モノとかだと、舞台は学校がメインになって、ルートの分岐はあっても、そんなに雰囲気に変化が無かったり、結末部分のみ別の女の子になったり、なんて事もあります(それが良くないって事では勿論なくてね)。
しかし、それぞれ独立して、比重も重い/軽いが無い、つまり云ってしまえば「メイン」と「サブ」に分かれているわけでもない作品を創る、というのはとても大変な事だと思います。割と下ネタみたいな所に目がいき勝ちになってしまうんですが、そうしたゲーム制作に対する作者様の「本気度」なんかも感じて欲しいです。
チカルートは、ラストでドロドロにならなくて良かった!


一方、気になって点ですが、下ネタの事は散々云ったからもういいとして、割と文字が乱れて表示されてしまうんですよね。具体的に云えば、文字と文字が重なって見えなくなってしまっていて。それは英字が表示される際に良く出てくるみたい。
「CD」って表示が正しいと思われる時に「D」の字の右側が切れてしまって「CI」に見えたりします。プレイ自体にさしたる支障はないのですが、一応挙げておきました。
そうそう、バッドエンドも一応あるんだけれども、普通に選択肢を選べば、回避は楽々ですからあまり気にする必要はないでしょう。



下ネタ系ギャグ作品だと思ってプレイすると、思いの外丁寧に作られた作品である事に吃驚すると思います。
笑い有り、感動有りの楽しい作品だと思います。下ネタに抵抗がなければ是非プレイしてみて下さい。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-10-30 18:32 | サウンドノベル | Comments(2)
2009年 10月 28日

フリーサウンドノベルレビュー 『弥生桜の空に笑え!』

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今日の副題 「五年間……待ちました」

※吟醸
ジャンル:ちょっと素敵な三月の物語(?)
プレイ時間:20分程度。
その他:選択肢無し、一本道。
システム:NScripter

制作年:2009/10/27
容量(圧縮時):21.0MB




道玄斎です、こんばんは。
お酒を呑みつつ、「そういえば……」とページを見たら何と、作品がついに公開されているではありませんか。
というわけで、今回は「NaGISA net」さんの『弥生桜の空に笑え!』です
良かった点
・丁寧な作りで、且つ随所にヒネリが加えてあり、ありきたりでは終わらない。

・喫茶店のマスターのシブさが最高。


気になった点

・地の文が高校生の心中思惟としては堅いかな? と思う部分が。

ストーリーは、サイトの方から抜粋・引用しておきましょう。
季節は3月。入試の会場で受験生の少年と少女が出会う。そんな物語です。プレイ時間は30分程度と思われますので、お気軽に。メインのストーリーを読み終えたら、おまけシナリオが読めます。

こんなストーリーです。


さて、作者様である所のNaGISAさんが後書きで語っておられるように、この作品は12ヶ月連作ノベル企画として誕生した、という経緯があります。12人の作者様がそれぞれの月を担当し、12本の短編を製作する。そしてそれを連作というかシリーズとして配布する、そういう企画でした。

この企画に賛同し、執筆なさっていた作者様の面々は本当に凄い事になっていました。
所謂、斯界の著名人、実力派……そんな凄いメンバーでの大所帯でのプロジェクトだったのですが、色々あって、プロジェクトが頓挫してしまいました。
結局三月を担当なさったNaGISAさんが、ご自身担当の分を完成させ、それを配布して下さった、というのが本作『弥生桜の空に笑え!』なのです。

実は……企画の後半辺りで、一月分の担当者に私こと道玄斎が抜擢される、という珍妙な事態もあったのですが、打診を受けた時期、丁度私は物凄く忙しくて、どうしてもお引き受け出来ませんでした。
それにしても私までおはちが回ってきた時には、正直震えが……w 本作の作者様である所のNaGISAさんは勿論の事、自分が感動し、何度も読み直したあの作品を書いた作者様と一つの企画に参加するなんて、畏れ多いなんてもんじゃありません。
自分が参加出来ない代わりに「この方なら執筆出来るのでは?」というような事を代替案として、お示しさせて頂いて。私とこの企画との関わりはそこまででした。


それからも、折りに付けてはこの企画、気になっていたのは事実です。
1プレイヤーとしてプレイ出来る日を心待ちにしていたのですが……。
そして、ついにNaGISAさんのご担当なさった分、それを今日プレイ出来るという事になって、眠気が吹っ飛びました。そう、それは『カレイドスコープ』を「ちょっとだけプレイしておこう」と思って、結局明け方まで徹夜でプレイした時のあの興奮が蘇ってきたのです。

恐る恐る、実行ファイルを叩く。
注意深くストーリーを読み進める。

先ず、思ったのは「一月分、引き受けなくて本当に良かった!」という事。
というのは、最初に私に一月分の企画の打診があった時、「私は、1月後半くらいから始まる大学入試をテーマに出来るかな?」と一瞬考えてしまったんです。
ご存じの通り、私が何か創ろうとすると、男が存在しない空間で女の子だけの砂糖菓子になって、挙げ句全滅する、というわけですからw 1月と3月でネタが被っちゃうというのも良くないけれども、それ以上に『弥生桜の空に笑え!』を越えるようなものは私には書けません。
もし、都合がついて何か私が書いていたとしたら、それは絶対的に全体のクオリティを落とす事になってしまいます。


そう、本作『弥生桜の空に笑え!』の作品の背景的なものは受験、です。
確かに、受験そのものは1月後半~2月後半くらいまであって、肝心の合格発表は3月になります。ですから正に「弥生桜」が咲く頃、なんですよね。

受験の描写が「現代的でないかもしれない」というような事を後書きでは書かれていましたが、多分……現代的になってると思います(あんまり自信無し)。少なくとも私の大学受験の時にはいんたーねっとなるものは一般に普及しておらず、「受験校の周辺情報をチェックする」なんて事は出来るハズもありませんでした。無茶苦茶早い時期から携帯電話を持っていた私ですが、携帯もいんたーねっとに繋ぐことなんて出来ませんでしたねぇ。ショートメールという限られた字数の中でのメールらしきものが辛うじて可能だった、というそんな時代でした。

物語は、受験校に試験開始より一時間も早くついてしまった主人公が、喫茶店に居る所から始まります。
元々の企画による制約などもあって、登場人物は主人公・ヒロイン・喫茶店のマスターと至ってシンプル。ですが、脇役としての存在感をバッチリ見せつけて作品の中に一つ印象を残してくれたのは、まさにこの喫茶店のマスターなのです。
プレイしていると分かるように、時におしゃべりかもしれないけれども、シブい“大人”のマスターが居心地の良さそうな喫茶店を経営しており、その喫茶店が段々とプレイヤーにとっても居心地の良い場所、になっていくような、そんな役目もあったんじゃないかな? と。
うんと俗な言い方をすれば、受験という名のダンジョンにおけるセーブポイントみたいな、ね。

本作をプレイして、特に前半部、なんですが自分の大学受験の時と重ねて見てしまいました。
確か、所謂「本命」の大学の本命の学科を受験する際、私はその「前日に初めて過去問を見る」という酷い経験を持っていますw 結局、「うぅ、結構難しいじゃねーか……」なんて布団の中で唸っていたら朝が来て、結局徹夜になってしまいました。
食欲もないもんだから、コンビニで買ったプリンを朝ご飯にしたんですよね。そしたらプリンの表面に「悪い事すんなよ」みたいな警句が書かれていて、一気に気持ちが落ち込みましたw
そして、やることがない為、本作の主人公祐宜しく、一時間前には受験会場について、缶コーヒーを呑んでいたという。

前半部の描写は、そんな我が身のちょっぴり恥ずかしい経験を思い出させてくれました。
ネタバレしちゃうと面白くないので、回避する方向で書きますが、受験というある種特殊状況での緊張感の演出、これも凄く良かったですね。本当にこっちがドキドキしてきましたもの。
特に、合格発表の場面、このドキドキ感はちょっと心臓に悪い……。
ちなみに、私は自分の合格発表は大阪でたこ焼きを食べている時に聞きましたw 所謂滑り止めってのに何個か受かっていた為、余裕ぶっかまして、友達と旅行に行ったりしてたんですよ。で、その時は電話を掛けて、受験番号を打ち込むと、合否を教えてくれる、という仕組みになっていまして、感動したっちゃ感動したんですけれども、ちょっとシマらなかったですね(一緒に居た友人が言うには、『お前、カッコつけてるつもりだろうけれども、あの時普通に泣いてたから!』なんて云ってますが)。

話が前後しますけれども、ヒロインのりっちゃん、凄くいい子なんです。
ちょっとキャラクターを特徴付ける為のギミック(っていうと言い過ぎ?)のようなものもあるわけですが、これは元々の短編企画の制限に拠るものでしょうね。逆にそうでもしないと、キャラクターの特徴を描写し説明する頃には紙幅が尽きている、なんて事になりそうで。

そして、お約束的なボーイミーツガール。
だけれども、二人の中を外側から取り結ぶのは、先程述べた喫茶店なんです。
こういう喫茶店やマスターの出し方、使い方はやはりセンスを感じさせます。また、マスターの語り口調も「いかにも」な感じで、ちょっとニヤッとしてしまいますね。

単純な受験サクセス&彼女ゲットストーリーだと思う事勿れ。
結末に関してもちゃんと、ありきたり、で終わらないようにヒネリが加えてあります。全体的に丁寧に作られたストーリーの中にこうしたヒネリがあることで、作品全体がピシッとシマっている印象です。

最後、「ああ、これはこういう話だったんだ……」と感じるのと同時に、本作のタイトルの意味も分かってくるような、そんな素敵な作品だったんじゃないかな、と思います。


一方で、気になった点ですが、主人公祐、そしてヒロインりっちゃんの心中思惟の言葉が地の文章として使われる場面が何度かあります。全体的に割と漢字使用率が高めで、小説と云って良いようなテキストではあるのですが、彼らの心中の言葉は妙に大人びた表現が多かった気がしました。
例えば「逡巡」なんて言葉を、りっちゃんは心中の言葉として使います。けれども、そこに、りっちゃんの「 」で括られた会話文(やイラスト)で示される「天真爛漫さ」のようなものと、ちょっと距離を感じてしまう部分がありました。
彼らの心中思惟の言葉を、キャラの発話に併せて、もう少し砕けた雰囲気にしてもよかったかな? という感じでしょうか。
展開が早め、というのもあるのですが、トータルで20分程度という制約の中で、最大限丁寧に主人公とヒロインの関係が描かれていたと思います。ここらへんは、元々短編ノベル企画の一つであった、というバックグラウンドを知っているのか否か、によって捉え方が変わる部分でもあるかも。

もうちょっと続くぞ感、或いはこちらからの「もうちょっと続けてくれ」的な欲求はあるんだけれども、ガワの部分で制約がありますから、そこは、ね。


暖かくセンシティブでありつつも、力強いラストで、一本の短編としてやっぱりとても素敵な作品になっていたと思います。そして、やっぱり弥生桜で笑いたい、笑ってあげたい、笑えるような人でいたい、そう思えるのです。


NaGISAさんのファンは固より、博く一般にお勧めの作品です。
特に20~30分程度の短編製作を考えている方は、色々参考になる部分多いと思いますので、是非プレイしてみて下さい。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-10-28 03:45 | サウンドノベル | Comments(2)
2009年 10月 27日

なんてことない日々之雑記vol.243

道玄斎です、こんばんは。
今日は昨日とうってかわって、爽やかな一日でした。台風が過ぎるとさっぱりとした気分になりますね。洗濯物も干せますし、ね。



■お酒と私

最近、量こそ多く摂取しませんが、コンスタントにお酒を呑むようになってしまいました。
いや、別に厭な事とかがあったとかじゃなくて。
とはいへ、大体ビール一缶とか、そんなもんで私は十分。それだけでも結構べろんべろんになっちゃうもんね。

昨日呑んだ「COLA SHOCK」ってのが、けっこう美味しかったです。
コーラをウォッカで割って、アルコール度を5%にした、お酒に強い人から見れば「ソフトドリンク」w まぁ、私物凄くお酒、弱いですからこのくらいが丁度いい。
日本酒は……最近呑んでないんですよね。
好みのお酒(「明鏡止水」)を置いていた酒屋さんが閉店しちゃって。

焼酎も結構呑むんですが、こっちはもう銘柄が固定されちゃって「御幣」択一みたいになっています。
本場の人はお湯割りとかで焼酎を嗜むそうですが、お湯を沸かすのがめんどくさいので、いつもロックで。小さいコップ半分くらい注いで呑めば、良い心持ちに。非常にお手軽。

外でお酒を呑むってのも時には楽しいですし、良いものですが、よっぽど親しいとかこちらの酔いクセを知っている人じゃないと、楽しめない部分があったりもしますよね。親しい人との集まりでも、「今日はマズイな……」と思えば、殆どアルコールを摂取せず、烏龍茶で誤魔化したりします。
ですので、最近は、専ら家で一人で呑んで、眠くなったらそのまま眠るw 
外だと、お酒を呑んで気持ちよくなった後に「帰宅する」という動作をしないといけないわけで、その間に気持ちよさが霧散してしまったり、下手すると頭痛がしたり気持ち悪くなったりして。

そういえば、もう、かなり前なので時効だと思いますが、私、酔うと「電話を掛ける」という悪いクセがあってw や、今では治りましたよ? 何で昔、電話を掛けるなんて奇行を繰り返していたのか自分でも理解出来ない……。

取り敢えず、ここの所、ちょっと良い感じでお酒が呑めているので夜が楽しみです。
今日は多分……この後焼酎を飲みつつ本を読んで、そのまま寝ちゃうコース。



■ちょくちょく

ノベルゲームもプレイしています。
良く考えたら、あんまりギャグテイスト全開のものを最近プレイしていなかったなぁ、と思い、フォルダの中を探したりしています。

ストーリーが練り込んであって、感動出来たりする作品がある一方で、「笑い」に特化した作品ってのもやっぱり良いものですよね。

古式ゆかしい『サンダーボルト三部作』とか、某グルメマンガのパロディとか、はたまた下ネタ全開のものなんかも、時にプレイすると(特にお酒が入ってると)爆笑してしまいます。
意外と、私笑いの閾値が低いのかもしれません。割とどんなものでも笑っちゃう。

それでも、誰にとっても「固有の笑いのツボ」があるように、私にもそうしたものがあります。
私にとってのそれは、「耳慣れない言葉」だったりしまして、うんと昔、何故か「屯う」という言葉が妙に気になって、いつでもどこでも思い出して笑っていました。って完全に変な人ですよねぇ……。

屯う、なんて、ニュースとかで「渋谷のまちに屯する若者達」みたいな、限られた文脈でしか使われない言葉になってますけれども、そういう限定された条件下で使われる言葉を、日常の中にポンと放り込まれると、もう滅茶苦茶ウケてしまうんです。
で、一旦笑い出すと、中々収まらないのも私の笑いの特徴。本当にツボに入るといつも窒息寸前になって、次の日腹筋が痛くなりますからw


何となく、まだ本調子じゃないのですが、笑う門には福来たる、と云いますから、楽しい作品をプレイして調子を取り戻していきたいですね。


というわけで、今日はこのへんで。
それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-10-27 23:18 | 日々之雑記 | Comments(0)
2009年 10月 25日

フリーサウンドノベルレビュー 『彼と彼女と彼女の忠義』

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今日の副題 「セオリーを越えたセンス」

ジャンル:六畳一間同居ノベル
プレイ時間:30分程度。
その他:選択肢無し、一本道。
システム:吉里吉里/KAG

制作年:2009/10/?/
容量(圧縮時):63.4MB



道玄斎です、こんにちは。
昨日はNaGISAさんのラジオ番組がありました。温故知新的に色んな作品を振り返ったりして、私も亦プレイし直したいと思う作品を思い出したりしました。
その一方で、最近の作品で私が未チェックなものも紹介されていて、興味を持ったので早速プレイ。
というわけで、今回は「non color」さんの『彼と彼女と彼女の忠義』です。
良かった点

・実験的な要素はあれど、テンポ良く読み進めていける。

・ラストのヒネリ方がピリリとして面白かった。


気になった点

・ト書きのような地の文に戸惑う人もいるかも。

ストーリーは、フリーゲーム総合サイトの紹介文を引用しておきましょう。
ある日、ネコにつまずいて、
六畳一間に帰ってみたら、
見知らぬ女性が立っていて……。

日常追求型短編ノベル(ボイス付)

さくっとシリアル感覚でどうぞ。...

こんな感じ。
ストーリーを見て頂ければ分かるように、割と良くあるパターンが作品のベースになっています。
専門的な言葉(?)を使うと所謂「動物報恩譚」という事になりましょうか。「異類婚姻譚」みたいな要素もあって、微妙にえっちぃシーンもありますw が、18禁、或いは15禁という程でもないかな?

早速の脱線ですが、「動物報恩譚」とか「異類婚姻譚」のストーリーの型を「話型」と云ったりします。
他にも『白鳥処女譚』とかほんっと沢山、話型ってのはあるわけです。
こうした話型で、分かりやすく、且つ面白いネーミングが付いているものは『隣の爺譚』でしょうか。
『こぶとり爺さん』に顕著なように、善良な爺さんの家の隣に悪い爺さんが住んでいて、善良な爺さんの成功を模倣しようとして失敗する、という話の型です。
他にもファンタジーにありがちな、「主人公は実は高貴な生まれだけれども、それと知らず旅を続け困難の果てに正統な地位(≒王位)を獲得する」みたいな、ドラクエⅤだとかドラクエⅥだとかのストーリーの筋も、話型で云えば『貴種流離』というパターンになります。

しかし、「どんなストーリーでも何かしらの話型に当てはまるんじゃないか? とするならば、話型で分ける事に意味はあるのか?」とい疑問や批判も、話型で処理する事に対してはあります。
尤も、それは作品と向き合う読者の側の問題で、作り手からすれば話型を使えば手早くストーリーの骨子を創る事も可能で……。

ともあれ、こういうのは、文学理論って程じゃないけれども、文学作品を読み解く上での解読ツールの一つではあって、話型を見ていく事で、「ある作品が、どの作品の影響を受けて成立しているのか」を推測したりするわけです。そういう作品のルーツをそれで測定出来るとか、全て話型で処理するとかはやっぱり問題があるものの、作品を取り敢えず手っ取り早く分類したり、他の作品とクロスして論じたりする際には便利な概念だったりします。
何だかんだで私もよくやってますよね、「ぼたんゆき型」とかさw 「ぼたんゆき型」は、根っこの部分を見れば『とりかえばや』にあるような、双子の入れ替えって話のパターンとして、既にそれなりに「型」になっていますかね。多分……それっぽい専門書を書庫から取ってきて見てみれば載ってる気がする……。


っと、脱線しまくりですね。
で、ストーリーとしては、ある日、帰宅してみると、図らずも助けてしまったネコが、人間の女の子の形をして、三つ指突いて待っていた、という黄金のパターン。
作品の土台というか、ベースこそ黄金パターンですけれども、「新しさ」や「実験的」な要素を感じさせるものになっていました。一つは、地の文がト書き風だという事でしょう。

場面が変化する時に「●自室」なんて文字が出てきて、場面が変わった事をお知らせしてくれます。
亦、三人称の文章ともちょっと違って「男、そこで横になる」みたいなw 説明的なト書き調の短い文章の連続で最初、ちょっと違和感があるものの、一文一文が短くテンポ良く示されてすいすいと読んでいける感触がありました。

で、肝心のネコが家に住み着いてからの会話のテンポも上々で、気がつけば「おや? 面白いぞ……」と。
ちなみに、ヒロインのネコはボイス付きです。声は聞きやすいですし、どこか惚けた所のあるちょっと気位の高いネコとしての演技も凄く良かったですねぇ。
ちょっとかみ合わない主人公とネコの会話のやり取りも独特のセンスがあって、「ありきたり」を越えた面白さを感じる事が出来ました。タイトルもちょっと変わってますよね。「忠義」なんて前時代的な言葉が出てきちゃったりして、ちょっと気になる感じ。

そういえば、ネコ(結局、名前を付けてあげなかった!)は、懸賞に応募して、色々なものを当ててくるんですが、名前がないものだから、名字を「寝」、名前を「子」にして応募しています。
これって、ネコの語源の一つの説ですよね。ネコ、飼っている人はご存じでしょうけれども、ヤツらは結構寝てばっかりいます。大凡一日14時間くらい華胥の国にいるようで、「寝る子」だから「ネコ」になった、という説です。

それは兎も角、ネコが押しかけ女房的に家にやってきて、段々と主人公との距離を縮めていく……と思いきや、さにあらず。主人公は何だかんだでネコを煙たがっていて、「これはフラグじゃないか?」という時にあっさり、ネコを追い出そうとしますw ただ、それもあっさりと追い出せる訳でもなくて……。

かなりラストに近い部分で、主人公の脳内の成分(?)が会話する所があって、不覚にも爆笑してしまいましたw ちょっと蛇足かもしれない、と思わなくもないんですけれどもね。
で、肝心のラストは、万々歳のハッピーエンドでもなくバッドエンドって感じでもなく、そのオチはかなりセンスのある感じで、「何か新鮮だな」と。

黄金パターンをベースにしつつも、ヒネリを加えてそこに収まらないような、新しいストーリーを見せてくれる、そんな作品だったんじゃないでしょうか? 30分程度で読了可能のなかなか良質の短編作品だと思います。
ネコを飼っている人も、そうでない人も、是非プレイしてみて下さい。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-10-25 16:18 | サウンドノベル | Comments(0)
2009年 10月 23日

フリーサウンドノベルレビュー 『ゆき☆おん!』

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今日の副題 「昔話のどんでん返し」

ジャンル:ちょっぴりファンタジック恋愛アドベンチャー
プレイ時間:1ルート1時間半くらい。セーブ/ロードを上手く使えば全てのエンドを見ても2時間程度。
その他:選択肢アリ、複数のバッドエンドと正規エンド三つ。
システム:Live Maker

制作年:2009/10/17
容量(圧縮時):48.9MB



道玄斎です、こんばんは。
大分調子の方も戻ってきました。 明日はNaGISAさんのラジオもあるし、またボチボチ色んな作品をプレイしていきたいですね。
というわけで、今回は「ゆき☆おん!企画」さんの『ゆき☆おん!』です。製作速報VIP発のゲームですよ。
良かった点

・意外性の演出が上手い。

・シリアスな部分は結構引き込まれます。


気になった点

・千鶴ルートにももうちょっと起伏があると良かった。

ストーリーは、サイトの方から引用しておきましょう。
主人公である角谷総司は、幼少時に毘父村で鶴と亀を助ける。
さらにその日、雪女に父親を殺されてしまう。
その後、転校した先の小学校に雪娘そっくりの白髪の女の子がやってくる。果たしてその娘の正体とは……?
さらに大学に入学した総司の前に、鶴と亀の化身と思われる娘達も現れる。
そしてこの夏、偶然なのか何者かの意思なのか、全員で毘父村へ旅行することに……。
3人の娘の正体は? 総司は誰を恋人に選ぶのか?

こんなストーリーになってます。


何だか久々にゲームをプレイしたような気がします。
全体的に軽快な恋愛モノで、気軽にプレイ出来、リハビリというか、そういうのに最適だったように思えます。

さて、タイトルを見ると『らき☆すた』と『けいおん!』を足して二で割ったような感触がありますが、あんまりタイトルと中身は関係がない、というのが正直な所……。あっ、もしかして「ゆき」「おん(な)」って事なのかな?

ともあれ、OPムービーも付いていたりして、中々凝った作りになっていたんじゃないかな、と思います。
最初、起動した時の雰囲気は『Kanon』や『SNOW』のそれに近い感触がしたりして。
これは余談ですけれども、最近Live Maker製のゲームをプレイすると、ちょっとカクカクとした動きになってしまいます。常駐しているウイルスソフトの類をオフにしてやると大分改善されますので、同様の症状(?)が出た方は是非おためし下さい。

ストーリーをご覧頂ければ分かるように、雪女伝説が作品を貫く一つの柱になっています。
今更解説するまでもないのですが(作中でも語られますし)、ざっと雪女伝説について、述べておきましょう。

大凡、イメージとしては江戸時代くらいでしょうか?
男の子が父親と一緒に雪山に登り、山小屋で一晩過ごしていると、夜中白い着物を着た女が現れ父親を殺してしまいます。そして、息子にも魔の手を伸ばしてくるのですが、「お前は若いから見逃してやろう。ただし、この事を他言したら命はないものと思え」とか何とか云って去ってしまう。
その後、男の子は成人し、お嫁さんを貰うのですが、父親が殺された日のような吹雪の夜に、「そういえば昔……」と嫁さんに向かって、雪女の事を語ってしまいます。
すると嫁さんは、正に昔見た雪女の姿になって「あれほど他言無用と云ったのに……本当はお前の命を奪わねばならないのだけれど、子供に免じて許してやる」と言い残していづかたともなく居なくなってしまう。

と、大体こんな話です。
有名な『遠野物語』にも、雪女の話は出ていますよね。但し、『遠野物語』に出てくる雪女は、今確認してみた所、子供を連れて出てきたりするようです。

それはさておき、こうした雪女の伝説、そしてお馴染みの「鶴の恩返し」「浦島太郎」的な昔話が、作品のベースやヒロインのバックグラウンド(?)になっており、ルートによって予定調和的なものを迎えたり、或いは予想を良い意味で裏切るような展開があったり、中々面白い仕掛けとなっています。

ヒロインは三人。
幸村雪乃、船場千鶴、竜宮姫子となっていて、名は体を表すというかw
その中でも異色のヒロインが姫子です。ちょっとビジュアルがアレな感じで、「ちゃんとしたヒロイン」ではなくて「ギャグ要員」的なw 
雪乃エンド、千鶴エンド、そして姫子エンドの三種類が、所謂「正規エンド」という事になりましょうか。その一方で意外とバッドエンドの数も多い(回避はそんなに難しくありません)のが印象的でした。
明らかに「選んじゃ駄目」な選択肢があって、そういうのを選ぶとバッドエンドを見ることが出来ます。ちょっぴり迷う箇所がない訳じゃないけれども、普通にプレイしている限りではバッドエンドはあまり見ないで済むかもしれませんね。

まぁ、大凡、誰が「メイン」のヒロインなのか、はお分かりかと思いますw
ただ、その雪乃のシナリオ、良かったんですよね。随所随所にギャグ的な要素が入り込むんですけれども、主人公と雪乃の恋愛の進捗状況は絶妙なリアリティがあり、雪女を巡るやりとりでは適度な緊張感があったりと、プレイしていて飽きる事がありません。

これは些か脱線しますけれども、ノベルゲーム/サウンドノベルに於ける「リアリティ」ってのは、現実世界のそれとはやっぱり距離があるものですよね。例えば現実の恋愛のリアリティをそのまま恋愛ノベルゲームに持ち込んでしまうと、「ゲームとしての面白さ」が無くなってしまうような気がします。
それは文章として表現しづらい曖昧な雰囲気だとか、感情だとか、或いはノリみたいな要素が入り込むからなのでしょう。現実のそれをベースにしても、「ノベルゲームとしてリアルかどうか」ってのは、結構大事な部分なのかも。

話を戻して……。
で、雪乃のシナリオは緊張感を伴うシリアスな部分が、プレイしていてこちらもドキドキしてしまう感じで、良かったです。
そもそも、なんだかんだで一番女性として雪乃が魅力的に描かれている気が……って私の好みの問題ですけれども……。いや、まぁ姫子は論外でしょw で、ちょっと押しかけ女房的な所がある千鶴よりも、おしとやかな感じがして、奥ゆかしい雪乃に惹かれてしまいますよ。
作品のコアな部分とも関わりのある、雪乃のミステリアスな部分が彼女の魅力を後押ししているわけですが、ミステリアスってのは、「何だろう?」「この子は何を隠しているんだろう?」とこちらが考えてしまう、そういう魅力です。つまり、「奥が知りたい」→「奥がゆかしい」→「奥ゆかしい」という。

雪乃の秘密が明らかになった時、「ちょっと重たすぎるぞ……」と思ったのですが、ちゃんとそこはラストでフォローされていて一安心しました。あのまま終わったらどうしようかと思ったw
で、三人娘に隠された秘密の部分、これも上手なミスリードがなされていて、プレイして良い意味での「してやられた感」がありました。

冒頭部分で或る程度、ストーリーの流れや、その帰着するような所を示しておきつつも、予定調和で終わらない、どんでん返し的な部分もちゃんと存在している、という事ですね。こうした意外性の演出が上手で、本作の一つの特徴になっていたんじゃないかと思います。
そこには、結構ギャグ的な要素も多いんですけれどw


気になった部分というとちょいアレですけれども、雪乃のシナリオに比して、もう一人のヒロイン(姫子は除外するw)千鶴の扱いは若干気になりました。
割とサラリとエンドまで向かってしまって、恋愛だったり彼女の秘密なりに迫るパートでのストーリーが割と平坦だったかなあ、と。
一度盛下がりみたいな所があって、ラストに一気に盛り上がるみたいな演出がある雪乃ルートの方が、より練り込まれた感触があったのは事実。千鶴に関しても、彼女の秘密と絡めて、もう一悶着あるともっと全体としても良くなる気がしました。


割とギャグ多めで、気軽にプレイ出来る作品ではないかと思います。
そうしたプレイのし易さの一方で、良く練り込まれたシナリオがあったりと、楽しませて貰いました。
恋愛モノがお好きな方、或いは日本の伝承や昔話に興味のある方は是非プレイしてみて下さい。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-10-23 20:09 | サウンドノベル | Comments(0)
2009年 10月 21日

なんてことない日々之雑記vol.242

道玄斎です、こんばんは。
やっぱり体調不良……。熱が出て咳が止まらなくて動けない……とか、そういうのではないのですけれども、なんとなくゲームをプレイするのが億劫な今日この頃です。



■DTMの記事にするまでもないマイナーチェンジ

今、フリーでかなり優秀な音源がありますし、それらを利用出来るようになっています。
大凡、DTMの環境はフリーソフトだけでまかなえる時代のようです。某ボーカロイドによるブームの後押しもあったりして、全体的な環境で云えばかなり恵まれているのかもしれません。

そんな状況ですが、どうしても自分が欲しいと思う音源がない事も屡々。
私にとってのそれは「オルゴール音源」です。以前の記事でLazy Snakeというフリーのソフトシンセで誤魔化すテクをご紹介しましたが、それでもやっぱり音そのものに拘っていくと「ちょっと違うぜ……」と。


かといって、数万、或いは数十万もする音源を購入する、というのは、お金さえあれば滅茶苦茶お手軽な方法ですが、「お気楽DTM」を標榜するからには、ちょっと抵抗があったりします。

でも、例えばピンポイントで欲しい音源があって、それが1500円くらいで購入出来るとしたらどうでしょうか?
まぁ、このくらいならば許容範囲でしょう。ヱビス、或いはギネスを五本我慢すればいいだけですw
というわけで、さっくりとダウンロード販売で「サンプリングCD」を購入しました。勿論、オルゴールの、ですよ。

新しいブツを書くのもちょっとしんどいので、以前作ったオルゴール曲に、今回購入したサンプリング音源を当てて、若干手直ししたものを。

こちらからどうぞ。

本物のオルゴールからサンプリングした音源です。
多分、その元となったオルゴールの性能に拠るんでしょうけれども、「オルゴールらしい音」がなる音域は限られているので、若干手直ししました。タイトルも『Nostalgic Sweet Cookie』とそれっぽいものを充ててあげて。
で、あれこれ誤魔化しの為に入れていたエフェクトを切って、少しあっさり目仕様に。

大分……雰囲気は変わりましたねぇ……。より、素朴で素直なオルゴール感が出たというか。
あー、そういえば、サンプリングCDなので何かしらのサンプラーがないと厳しいみたいです。私はFL STUDIO付属のDirect Waveで読み込みました。KONTAKT、EXS24のそれが読み込めれば問題なく使えます。一応サウンドフォントも付いていましたが、音質が落ちるみたい。

何か使えそうだったら使ってやって下さい。

それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-10-21 21:21 | 日々之雑記 | Comments(0)
2009年 10月 21日

なんてことない日々之雑記vol.241

道玄斎です、こんばんは。
案の定風邪を引いてしまったようです。熱とかはさほどではないのですが、くしゃみとかが凄い。
そんなわけで、今日もゲームは自重して、どーでもいー私の日々之記録を……。


■なんとなくアンティーク

私を直接知る人は、その悪筆ぶりをご存じの事と思いますが、兎に角私は字が汚い。
書き順は滅茶苦茶(らしい)し、自分でサッとメモしたものを後になって見返しても、判読出来ないという体たらく。そんな私ですが、時折、筆と墨で字を書く事もあります。今日はそんなちょっぴりレトロな話から。

大凡、普通にペンで文字を書くのが巧い人は、お習字の類も上手だと思われます。逆にお習字が上手な人も又、ペン字も上手にこなしたりするものです。
で、私は勿論どっちもニガテ。何しろ、中学三年生くらいまでまともに字を書いた事が無かったわけですから(漢字を殆ど書けなかった)、それもむべなるかな。

極々稀に、私がサッと書いた流し書きみたいなものを見て、「達筆ですねぇ!」なんて云ってくれる人が居たりしないでもないのですけれども、それは何となく「それっぽい雰囲気」に誤魔化されているだけですw 平仮・漢字・カタカナ・英字、およそ文字という文字、殆どが酷い筆跡になります。
或る意味、「サインの偽造」が非常に困難な字体なのかもしれませんが、実は筆で字を書くと、とっても有名な書家の人の字と類似しているようです。その書家の名前は鄭道昭。今から1500年くらい前に生きていた中国の人。どこが似てるって、「まっすぐな線が引けない」というw 
デフォルトでヘロヘロっとした字なんですよね。で、私も金釘流というよりは、ヘロヘロ流ですからパッと見、雰囲気が似てるんです。

もう、こうなってくると「一般的に綺麗に見える字」を追求するのを止めて、自分の持ち味を活かした書の道に進んだ方がいいくらいですねぇ……。

そういえば、書と云えば、現代でも書家の方というのがいらっしゃって、芸術を極めんとしたり、教室を開いていたりするわけですが、例えばあと200年とか300年経って、そういう人たちの書が後生に残っているのか? って云われたらどうもそうじゃないらしい。や、勿論そうじゃない、「現代の達人」みたいな人もいるだろうけれども一般的に、って事で。

やっぱり、書というのは、漢字のそれもそうですけれども、特に仮名文字が入る場合、「仮名文字が出来た辺りの時代」に生きていた人が圧倒的に影響力があるわけです。ご存じの通り、最初に漢字が我が国に入ってきて、漢字が崩れて平仮名になっていくんですが、当然、「仮名文字を学ぼう!」と思う人はその仮名文字を確立させた「始祖」に近い人たちの字を学びますよねぇ(勿論、現存する限りですが)。
ですので、平安時代に活躍した俗に云う「三筆」辺りが、仮名文字の最高峰という事になり、彼らの文字はきっと300年後もお手本として残っているのでしょう。

だから、本当は私がいくら綺麗な書を認めたって、或る意味で空しい作業なのかもしれませんw
それは文学研究をしている人が、いくら素晴らしい論文を書き、圧倒的に鮮やかに作品を解釈したり、誰も見つける事の出来なかった作品を掘り起こしてきたりしても、決してノーベル文学賞を受賞出来ない(というか受賞資格がない)というのにも似た諦念ですw ってなんのこっちゃ。


ただね、こういう実利的な事を考えるのはやっぱり良くないんですよね。
好きだからやる、楽しいからやる。
これに勝るものってのは中々無かったりもします。後生に名前が残らなくても、自分なりの味のある字を書けたら……きっとそれは又一つ、人生が豊かになったって事なんでしょう。

あと2ヶ月くらいしたら、書くであろう年賀状くらいは筆で書いてみようかな、なんて事は考えているんですが、結局ギリギリになっちゃって、例によって万年筆で書く事になるのかも……。



■そして本当のアンティーク

で、習字はレトロなだけで別にアンティークではなかった、と今更ながらに気がついたのですが、次は本当にアンティークなお話。

というのは、今日、本を買いまして。その本のタイトルは『ピアノはなぜ黒いのか』(斉藤信哉・幻冬舎新書)というもの。
ピアノについての蘊蓄が詰まった本で、現在大量生産されているピアノの話や、中国産のどうしようもねぇピアノの話、ヨーロッパのピアノメーカーの創る「思想のある音」について……。色々な事が語られていて、多分、この本を読んだ人の多くは、ヤマハとかカワイじゃなくてヨーロッパのピアノに凄く魅力を感じると思うのです。

ですが、私が「これは欲しい!」と思ったピアノは、ヨーロッパのピアノではなくて、寧ろ國産のそれだったのでした。國産って云っても、現在あるいは10年とか20年くらい前とかのピアノではなくて、明治時代とか大正時代、或いは昭和の初期に創られたピアノです。

ヨーロッパのピアノメーカーを推すのと同じくらい、この本の著者は「國産アンティークピアノ」も推していて、流通には乗らなさそうですけれども、個人で所蔵しているそうした古いピアノの良さについても述べています。

メイドインジャパンがそこまで魅力的で無くなった今日、そうした古式ゆかしいクラフトマンシップを感じさせるピアノが我が国にもあった、というのはとても素敵じゃないか。何だか楽器としてよりも、本当にアンティークとしての価値の方がありそうな気がしないでもないのだけれども、一度触ってみたいですねぇ。
何でもかんでも「古けりゃいい」って訳じゃないけれど、やっぱり懐古趣味な私としては、そうした時代を感じさせるものに憧れを持ってしまいます。
しかも、西洋で生まれたものであるのに、メイドインジャパン、つまり國産であるって所がミソなんですよねぇ……。歴史の教科書とかで昔あったじゃない? 鹿鳴館のイラスト。ああいう雰囲気ですよね。日本人がちょっと西洋人の真似して、背伸びして、だけれども正に職人技を駆使して創った「偽洋風スタイル」。それはそれで一つの美として確立されている気はするんだけれども、國産アンティークピアノもそれと同一線上にあるような、とてもゆかしいものなのでした。

興味のある方は是非ご一読あれ。
中々面白い本だと思います。



そんなこんなで、今日も今日とて早めに眠ります。
それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-10-21 00:06 | 日々之雑記 | Comments(0)
2009年 10月 19日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『僕の愛する三匹』

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道玄斎です、こんばんは。
実は、ちょっと風邪気味です。頭が重たくてそれでいて、妙にフワフワしていて。
なんか重たい作品をプレイするよりは、具合の悪い気分を少し爽やかにしてくれるような作品を探していたら、短めのものを発見しました。
というわけで、今回は「Like a spiral staircase」さんの『僕の愛する三匹』です。


久々の(でもないか)の番外編。
尺自体も大体5分~10分程度で、本当にさっくりと読むことが出来ます。ちなみに私は6分半くらいで読了しました。

さて、作品は非常に素朴な感じのものでした。
立ち絵などもありませんし、勿論ボイスなんかも付いていません。そんな中で妙に存在感を放っていたのは実は「タイトル画面」です。ノートに書いた「小説」というか「シナリオ」のプロットと実際の文章と思しきものを写真素材として使っています。

プレイしていけば分かるのですが、本作に急に出てくる「動物」は比喩、ですよね。
それはアイデアだったりキャラクターだったりの、という事ですが、詰まるところ、本作は「(ストーリー性を持った)文章を綴る事」について述べた作品だったという事に。
だからこそ、ノートのタイトル画面画像が付いていたのでした。

脱線ですけれども、何かを書いたりする際、2009年の現在ではやっぱりパソコンのテキストエディタやワープロソフトを利用する事が圧倒的に多い。ですけれども、アナログで作業をする事の利点というのも、実はあるんですよね。
一つは誤字脱字の問題。
校正というお仕事(というか作業)があって、デジタルで書いたもの(でも)を一回アナログに出力して、人力で誤字や脱字を見つけていく作業です。私も何度かやった事があります。三段階くらい掛けて校正は行われるんですが、編集さんが校正してくれる場合と、著者が行う所謂著者校正の二つのフェーズがある、という感じ。
一字一句、文字を見ながら赤ペン片手に作業していくんですけれども、結構楽しいんですよ。誤字を見つけたら赤ペンで消して、正しい字を書き込んでおく。或いは何だか無意味に挿入されている接続詞なんかがあれば、やっぱり赤ペンで消して「トルツメ」とか書いておく。トルツメは「(その文字/言葉を)取って、(字間を)詰める」という事ですね。
「校正記号表」なんてのを傍らに置きつつ作業するわけですが、実際は、そこまで厳密に校正記号を使わない事もあるみたい。結局、「分かればいい」というような部分があって、現場によって違いはあると思いますが、意外と曖昧だったりして。

で、今ある出版物の殆ど全てがこうした校正作業を経て、世の中に出回っています。
これはデジタル全盛の時代であってもやっぱり、「人力」のアナログ的な方法が有効だという一つの証明でしょう。ですので、ノベルゲームを創る際でも、意外とアナログに出力して人力で見直す、というのは有効な手段なんじゃないかと私は思っています。ワープロソフトに貼り付けて「校正機能」を使うってのもアリですけれども、やっぱり最終的には人力が一番かな? っと。


滅茶苦茶脱線してしまいましたが、肝心の中身の方にも踏み込んでおきましょう。
まぁ、5分で読めちゃいますから、凄くドラマティックな展開を見せるとか、そうした事はなくて、ストンと読めてストンと入ってくる、という感触。
アイデアなりキャラクターなりを、人語を話す動物に準えるというのが本作のオイシイ所。どんなものであれ、何かを書いたり、或いは書かされたりする場合って、「アイデア」をどうするか、という所に最終的には行き着くわけで、「このアイデアでいいのかな?」「こっちの方がいいかな?」と、試行錯誤したりする経験、きっと誰でもあるでしょう。
ウンウンと唸りながらネタをヒネリだそうとする時に、頭の中に出てくる一つのアイデア。これはもう、堪らなく愛おしいものだったりするんですが、実を云えば複数思い浮かぶアイデアの中から「どれを捨てるのか」というジャッジが一番大事なのかもしれない、と考える今日この頃。

一方で、そのアイデアの「タネ」がちゃんとした形を取るまでに、熟成させる事も大事。人間ってのは悲しいもので、こうしたアイデアのタネは殆どの場合「土壇場」にならないと、何かしらの形を取らないので……。
けれども、そうした「本当にイケるのかどうか分からないアイデア」を慈しんで、「育ててやる」というのは凄く人間臭くて良いものです。

そんな、「何かを書く」人間にとって、その創作過程みたいなものを独自の切り口で描いた作品、という感じでした。今、何かを書いていて、だけれども「このままでいいのか?」と悩んでいる人はちょっぴり勇気が貰えるかもしれません。


ちなみに、地の分とカギ括弧で括られた会話文の間に、ブランク行があるとノベルゲームという体裁では読みやすいかもしれません。
例えば……。


その時、俺は道ばたに落ちている今川焼きを見つけた。
なぜ、こんな所に今川焼きが落ちているのか? 
なぜ、車にひかれず綺麗な円形を保っているのか? 
様々な疑問が頭を過ぎるが、今川焼きは俺の大好物だ。幸い辺りに人影はない。こっそり取って喰ったとしても誰からも文句を云われることはないだろう。よし……。


「今川焼きゲェッット!!」

「待ちなっ!」

「!?」

「その今川焼きは俺のもんだ。返してもらおうか」


振り返ると、上下ジャージの体育教師みたいな格好をした男が俺を睨みつけている。
こいつがこの今川焼きの落とし主か? 



みたいな。
ちょっと風邪気味とは云え、酷い文章ですけれどもw

ともあれ、地の文と「」の間に一行間が空いてたりすると、ビジュアルノベルタイプの作品では読みやすさが変わるような気がします。ここでは地の文と「」の間に二行開けて、「」と「」の間は一行空けています。
実際にスクリプトを当てはめてみて、読みやすい形にして「見せる」というのも大事なので、色々試してみる価値はあるかも。


んー、今日は番外編なのに凄い長くなってしまいました。
さっくり読めて、ちょっと我が身を振り返る事の出来るような、そんな作品をお探しの方はプレイしてみて下さい。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-10-19 19:23 | サウンドノベル | Comments(2)
2009年 10月 17日

フリーサウンドノベル関係の雑記 箸休めvol.33

道玄斎です、こんばんは。
今日は午後から出かけて、外食をして帰ってきたのでちょっと疲れ気味。明日も実は出かけないといけないので、今週は疲れを取る暇がありませんねぇ。



■ノベルゲームのラジオ

というわけで、NaGISA netのNaGISAさんが、またノベルゲームを語るインターネットラジオをおやりになるそうです。私はブログを持っているので早速宣伝を。
10月24日(土)の午後9時から。

フリーのノベルゲームに関心のある方は、必聴でしょう。
ここ半月ほど、ノベルゲームのレビューも凄い勢いで更新なさっていて、私も凄く楽しませて貰っています。やっぱり私のノベルゲームのレビューというか見方の原点は、NaGISAさんのレビューにあるわけですから。

既にして、ノベルゲームを語るラジオは……三回くらいおやりになっていたんでしたっけ?
軽快にして含蓄深いトークは勿論、秘蔵のMIDIファイルが出てきたり、内容も盛り沢山でノベルゲームファンは固より、「ノベルゲーム……やってみようかなぁ?」なんて入門者の人でも十分楽しめると思います。

実は……。
このラジオで気になっている点が一つだけあるんです。
それは、開始の時のSE。

「さぁ、はじめるわよっ!」

ってなボイスが流れます。
凄く味があって、好きな声なんですよ。甘すぎず辛すぎず素敵な声ですよね。
これはどこで入手なさったのか、とても気になりますw



■ラジオどころか新作も

続いてもNaGISAさんの話題。
何と、『カレイドスコープ』に続く第二弾作品が遂にリリース。その名も『弥生桜の空に笑え!』。

タイトルは川原泉の『甲子園の空に笑え!』のパロディですよね。
私も好きな「懐かしの少女マンガ」の一つ。
新人女性教師(確か、生物の先生だった? 一応先生だけれども少女にしか見えないw)が、田舎の超弱小野球部の顧問になり、大会を勝ち抜いていく、というのがストーリーの流れ。
基本的に、のほほんとしたギャグっぽい作品なんですが、ラスト、何故か急激に物悲しい雰囲気になってそこが滅茶苦茶気に入っています。

それはともかく、『弥生桜の空に笑え!』はスクリーンショットも掲載され、10月中にはリリースされそう。
いや、もう、無茶苦茶楽しみですね。
『ゆめいろの空へ』も早くプレイしたい……!




本当は、「■」で見出しを付けて、ノベルゲームと文学理論について、滅茶苦茶大上段に振りかぶって記事を書いたのですが、長くなりすぎたのでカット。気が向いたら、保存はしておいたので、いつかどこかで載せるかもしれません。


というわけで、ボチボチ私は眠る事にします。
おやすみなさいませ……。
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by s-kuzumi | 2009-10-17 23:34 | サウンドノベル | Comments(0)