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2009年 11月 30日

フリーサウンドノベルレビュー 『Dear∽Life』

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今日の副題 「丁寧な作りと、脇役の存在が秀逸です」

※吟醸
ジャンル:学園恋愛アドベンチャー(?)
プレイ時間:1ルート1時間半~2時間くらい。
その他:選択肢アリ、三人のヒロイン、それぞれバッド・グッドのエンドに分岐。
システム:吉里吉里/KAG

制作年:?/?/?
容量(圧縮時):64.6MB



道玄斎です、こんばんは。
今日は、お勧め頂いた作品を昨日からちょくちょくプレイしていて、コンプリートしたので、その作品を取り上げようかと。誰しも「My情報源」みたいなサイトってあると思うのですけれども、逆に言えば、作品の情報がそこだけ、みたいになっちゃう側面もやっぱりあります。
ですので、こうしてサーチ出来なかった作品なんかをお薦め頂くのは本当に助かります。
というわけで、今回は「Starry Nursery」さんの『Dear∽Life』です。
良かった点

・オーソドックスな要素が多くありつつも、丁寧に作られており好印象。

・バッドエンドも一つのエンドとして、しっかりしておりエンド回収の作業が楽しい。


気になった点

・もう少し、死神達の存在感があっても良かったかも?

大体、こんな所ですね。
ストーリーは、少し長目ですので、サイトのURLを張っておきましょう。こちらからどうぞ。



本作は、どうやら専門学校の卒業制作として制作された作品のようです。
コンプリート後に出てくる座談会的なものを見ると、卒業制作として作った作品を更に磨いたものと思しい。兎に角丁寧に作られており、好印象な作品でした。

冒頭でいきなり死神がやってきて余命宣告をされる主人公。
残された一年ほどの時間をどうやって過ごすのか? そんなちょっと王道的な始まり方をする訳ですけれども、本当に丁寧に作られている為、「ありきたり感」みたいなものは殆ど感じませんでした。

基本は、余命宣告された主人公が、残りの時間を使い、女の子と恋愛をして……みたいな、恋愛アドベンチャーに近い感じですね。
主人公篤也は専門学校に通っているらしい19歳の男の子。ゲームで徹夜とか、ニート体質のようで、死神二人娘カレンと朱琶(あげは)によって、死ぬ日までに全うな人間になるべく矯正教育を受けつつ日々を過ごしますw

一つ、本作の特徴を云えば、主人公が死亡する事が前提になっているのに、意外な程明るいストーリーで且つ、主人公の死生観というか、そういうものも少し乾いているような、そういう部分はありますね。
自分があと一年で死ぬって分かっていたら、取り乱したり、或いは内側に籠もっていったり……そういう事ってきっとあると思うんですが、何となく篤也は「あと一年で死ぬの? そうですか」みたいな、かなり冷めている感じ。こういう主人公の死に対する受け止め方ってのは、若干気になった部分ではあるんですけれどもね。

それはさておき、ヒロインは三人。
王道幼なじみ(そしてお隣さん)の佑香、同い年だけれどもちょっぴりお姉さん的雰囲気の真里乃、そして純情可憐な雰囲気を出している小枝。

何と云っても本作の良い所は、主人公の悪友達である所の所謂「脇役」とヒロインのルートがガッチリ結びついているという部分。
単純にヒロインとの恋愛っていう部分でもしっかりと作ってありますし、グッドエンドは云うに及ばず、一般的な意味ではバッドエンド(多分、本作ではそれをノーマルエンドって呼んでいると思います)も、「死にました。お終い」みたいなブツ切れ感がなく、ちゃんとストーリーとして完結したものになっており、グッドエンドじゃなくてバッドエンドの終わり方の方が好み、なんて事もプレイヤーによってはありそうです。

そうそう、割と選択肢は多めかな?
ただ、ルートに入るのは簡単だと思います。一回二回プレイすると、「○○の選択肢を選ぶとあの子が出てくる」みたいなものが分かるので、なるべくお目当ての女の子と沢山接触していけば、ちゃんとルートに入る事が可能。一つ、注意点を挙げるとするならば、ルートに入ってから、が若干シビアな面があるかも? ルートに入ったら多分、選択肢を一つでも間違えるとグッドエンドにはいけないんじゃないかしら? まぁ、ただ、そこまで捻った選択肢があるわけじゃないので、素直に選んでいけば大丈夫なハズ。
逆に言えば、バッドエンドを回収したい場合は、ルート突入後、敢えて一箇所「ハズレ」な選択肢を選ぶとすんなりバッドエンドを見ることが可能に。

で、この三人娘のどのルートに入っても、主人公の悪友達から一人、ストーリーに深く関わってくるキャラクターが出てきます。佑香のルートなら隆彦、真理乃のルートなら洲一、小枝のルートなら賢吾といった具合に、日常シーンでは普通に仲良くしている悪友達も、ルートルートでフィーチャーされており、そういう作り方はとっても良かったです。
時にお節介を焼きつつも、主人公とヒロインの恋路をサポートしてくれる友人達。彼ら脇役キャラの存在が生き生きとしており、ストーリーに厚みを加えている印象。

あんまり書きすぎるとネタバレになっちゃうので、多少ぼかして書きますが、ヒロインも色んなタイプがいます(って三人なんですけれどもw)。王道的なキャラあり、甘酸っぱい恋愛をこれでもか! というくらい堪能出来るキャラあり、ちょっとダークな展開を見せるキャラがありとバラエティに富んでいて、やっぱり面白い。

個人的に一番胸きゅん指数が高かったのは、真理乃ルートですかね。
かなり直球に主人公に愛を伝えるタイプ。それで居てしっかり者で、ちょっとお姉さんタイプで私はこの中だったら、一番真理乃が好きですねぇ。真理乃の弟や、このルートでメインで関わってくる悪友洲一を巻き込んだストーリーの作りも上々だったのでは?

ただね、この真理乃ルート、個人的にバッドエンドもかなりいいなぁ、と思えてしまうのも事実なんですよ。最初に普通にグッドエンドを見て、その後バッドエンドを見た訳ですが、「ん……こっちの方が感動的かも?」とちょっと思いました。ああいう小道具が出ると私は弱いんですw


ここいらで気になった点についても。
先ほども、ちらりと主人公があまりにも軽く「自分の死を受け止めている」みたいな事を書きましたが、それとは別に、物語の発端から登場してくる死神二人組の存在感が意外と薄かったんじゃないかな? という気がします。割とライトな恋愛アドベンチャーの体裁を取っていますが、その奥には「生と死」という重たいテーマを内包しているのも事実です。
ですから、その象徴たる死神の二人娘が、もうちょっとあれこれストーリーの中に干渉してきても良かったのかな? という部分がありますね。ちなみに小枝のルートでは結構頑張ってるんですけれども、佑香や真理乃のルートでは、本当に「見守っている」的なちょっと活躍が控えめだった印象がありました。

ただ、これもコンプリート後に判明するのですが、どうやらカレンルートも構想されていたようです。
それは時間的な問題だったりでカットされているのですが、やっぱりカレンのルートもあると、「生と死」みたいな、本作のより深い部分でのテーマが掘り下げられたんじゃないかな、と思いました。


大体、こんな所かな?
何だかんだいいましたが、本当に丁寧に丁寧に作れた良作の一つだと思います。
意外と未読の方もいらっしゃるんじゃないでしょうか? オーソドックスな部分は多くあるのですけれども、是非プレイして貰いたい作品です。

それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-11-30 01:54 | サウンドノベル | Comments(0)
2009年 11月 27日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『フリーソフト恋愛忌憚』

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道玄斎です、こんばんは。
ちょっとこれからやらないといけない事があるのですが、さっくり遊べて面白そうな作品を見つけたのでプレイしてみました。睡眠時間が削れていく……。
というわけで、今回は「インコ」さんの『フリーソフト恋愛忌憚』です。


この作者様の『フリーソフト製作過程』は結構プレイした方、多いんじゃないでしょうか?
「ゲームを作ることをゲームにする」というようなタイプの作品です。勿論、『ゲーム作ってます。』みたいな、ゲーム制作を通じて青春を描くとか、そういうタイプじゃなくて、主人公がとことんヘンテコなゲームを作って、それにテストプレイした友人が突っ込みを入れていく、というギャグタイプの作品。

しかも、今回は「恋愛ゲーム」を製作します。
これで笑えないハズがないw

作者様は相当、色々なフリーや商業問わずゲームをプレイなさっている方だと思います。
何て云うか、ノベルゲームに関する引き出しが本当に多い感じ。だからこそ、「究極のベタ」とも云えるようなシチュエーションを笑いに出来ちゃったりするんでしょう。

本作というか、この作者様のシリーズの面白い所は、何と云っても「友人との掛け合い」です。
どうしようもなくアレなゲームを作る主人公、そして、そこそこゲームを知っていて常識人(?)な友人の半分びっくり、半分呆れた突っ込みが冴え渡りますw
このデコボココンビのやり取りが、ゲームそのもの以上に面白かったりするんですよね。

実質、本作では七人のヒロインが出てくるんですが、爆笑したのは二番目のヒロインですねw
飲み物を飲んでいたら確実に吹き出していた事と思われます。
ちなみに、スクリーンショットは三番目のヒロイン。ネタバレにならず可愛い立ち絵だったので持ってきました。ってスクリーンショットだけ見ると、なんだか凄い普通の恋愛ゲームに見えるから不思議w


オマケなどを全部見たとしても10分ちょいで読了可能な短編です。
色んなゲームをプレイしていればいるほど、本作で笑えるんじゃないでしょうか? たまにはこういうギャグ作品もいいですよね。気になった方は是非プレイしてみて下さい。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-11-27 21:58 | サウンドノベル | Comments(0)
2009年 11月 26日

なんてことない日々之雑記vol.252

道玄斎です、こんばんは。
今日は、少し風邪も良くなってきました。頭の中がふんわりぼんやり夢見心地って状態は無くなりました。まぁ、デフォルトで夢見心地って状態なのかもしれませんけどw



■私信

アンケート絡みでメールを送って下さった方(とぼかしておきます)、返信差し上げたのですが、届いていますでしょうか? 以前、ちゃんと送信出来てリターンも無かったハズなのに、送られていなかった、なんて事があったので、少し心配していたりします。

もし、お心当たりがあって「届いてないぜ!」って方がいらっしゃれば、コメント欄にでもご一報下さいませ。



■甘い物

私は甘い物が大好き。
煎餅とかも好きだけれども、やっぱり甘い物が無いと駄目ですね。

スウィーツなんて云い方もありますけれども、風情が無いので大嫌いですw
それなら「甘味」とかにしろ! と云いたくなるのを押さえて押さえて、日々生活しています。

ケーキの中で云えば、一番好きなのはモンブラン。
別に、コージーコーナーのモンブランでもいいんだけれども、ベストはsalons de thé ANGELINAのそれです(アクサン記号の打ち方がやっと分かった!)。
ネットで色々見てみると、モンブランの発祥は自由が丘(のお店)なんて書いてあったりします。
私の記憶だとアンジェリーナなんだけれどもなぁ……。自由が丘には長い事住んでいたんですが、そんな話は初めて聞きました。

何でモンブランが好きになったのか? っていうと、フランスのアンジェリーナの本店でモンブランを食い損ねた事が直接的なきっかけですw
オルセー美術館ってのがフランスにあって、そこを見た帰りにアンジェリーナでモンブランを堪能しよう、と考えていたのですが、当時、本店は改装中でして結局モンブランは食えず仕舞いになってしまったんですな。
その時、めらめらっと瞋恚の炎がね、出てきて「俺はモンブラン道を極めてやる……」とw

普通に銀座のデパートとかでアンジェリーナのモンブランは買えるんですが、本店のものに比べると凄くしみったれたサイズなんだそうな。ほら、ハンバーガーとかでもアメリカサイズは凄いデカイっていうじゃない? それと同じで、モンブランでもフランスの方が遥かに大きく満足度が高いらしい。
私の場合、死ぬまでにやり残した事があるとすれば、アンジェリーナ本店でモンブランを食べていない、って事になります。



■大凡この時期

大凡、毎年この時期になると、ノベルゲームのプレイの数が減少しています。
多分……年末のアレに向けて、制作者さんもお忙しくフリーで作品をリリースする、というのが減ってくる時期なんじゃないかしら? もう一度やり直したいって作品も多いんですけれども、大分ストックが少なくなってきましたね。

まぁ、のんびりと目に付いたものをプレイしていけたらいいな、と。
リリースが間近っぽくて、気になっている作品も実はあるので、そうしたものにも目を光らせつつ。



今日は早めに休む事に致します。
それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-11-26 21:13 | 日々之雑記 | Comments(0)
2009年 11月 24日

フリーサウンドノベルレビュー 『ブラックオクトウバー』

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今日の副題 「ジワリジワリと効いてくる緊張感がたまりません」

※吟醸
ジャンル:微推理? 青春ノベル(?)
プレイ時間:2時間程度。
その他:選択肢なし、一本道。
システム:吉里吉里/KAG

制作年:2009/10/4
容量(圧縮時):21.2MB




道玄斎です、こんばんは。
やっぱり、風邪を引いたみたいです。妙に頭がふんわり夢見心地だし、それで居て妙に頭の中に芯があるように感じられるというか。
それでも、気に掛かっていた作品をちょっとプレイしてみたら、案の定引き込まれてしまって。
というわけで、今回は「ヲサカナソフト」さんの『ブラックオクトウバー』です。ちょっぴり宣伝ですけれども、ヲサカナソフトさんは、例のノベルゲームのコミュニティにご賛同下さっている方でもあります。既にして書き込みをして下さっていますので、是非是非コミュニティの方も覗いてみて(そして参加してみて)下さい。
良かった点

・チャットを通じたやり取りの絶妙な緊迫感があり、ストーリーに没入出来る。

・キャラクターもキャラは立っているけれど、クセのある感じではなくて好感が持てる。


気になった点

・ちとラストが尻すぼみか?

ストーリーはサイトへのリンクを張っておきましょう。こちらからどうぞ。前半部分ではあまり出てこない立ち絵なんかも見られるので、そういうのも一つの参考に。


というわけで、某短編連作企画の作品が個別に、になってしまうんですが、リリースされる状況があります。バラバラであっても、一つ一つの作品は独立したものですから、それが読めるのは凄く嬉しいですね。
本作もその企画に参加していた作品で、タイトルが示すように10月担当だったシナリオですね。短編であるハズなんですが、実はプレイ時間は2時間程度。普通に尺としてたっぷりとした作品でした。

何となく、の感触なんですが、あの企画ではやっぱりある種の「青春ノベル」みたいな雰囲気の作品が多かった気がします。本作は、と云えば「裏の青春ノベル」というかね、ちょっと明朗ラブストリーとは一線を画したミステリー的な要素があったり、読んでいて沈み込んでしまうような辛い描写があったり、はたまたニヤッとしてしまうような恋愛的な要素もあったり、と作品のジャンル的な部分で云えば奥の深い作品だったのではないかと。

ちょっとガワ的な部分になるんですけれども、『HTV』で見せてくれたフラッシュを利用したOPムービーは本作でも健在。凄くお洒落な感じがいいですよね。しかも、また「ここでか!」というタイミングでOPが流れるので、ワクワクするんですよ。
BGMもお馴染みの曲あり、「あの曲が!」ってな意外な選曲があったりして、個人的に滅茶苦茶楽しめました。具体的に云えば、『エミュレーターNANA』のあの人の持ち歌「恋するヤンバルクイナ」の曲が出てきて興奮してしまいましたw 


さて、ここからは、いつものように感想めいたものを。
舞台は進学校。体罰教師の体罰を苦にして自殺したという噂の自殺事件があり、主人公はひょんな事から「体罰教師を糾弾する」事を趣旨としたチャットを見つけ、興味本位でそのチャットに参加するのだが……。

というような、太陽輝く明るい青春! ってんじゃなくて少し雰囲気暗めの学園モノになっています。
そのチャットには、管理者であると思しいアダム、あじさい、Nimitz、超紳士M、そして主人公のHNである果実酒の五人が参加して、夜な夜なチャットをして、体罰教師についての情報や、彼を失墜させる為の方策を練る、という感じ。
勿論、HNと実際の個人名が結びつく事はありません。「誰が誰だか分からない状態」でのちょっと腹に一物ある感じのやり取りが緊張感を煽ってくれます。

で、このチャットの場面が凄くいいんですよ。
実際に画面上に本当にチャットをしているが如く、文字列が出てきて絶妙な緊張感や、微妙な背徳感というか、そういうものをプレイヤーに感じさせてくれます。
前半部分は、殆どこのチャットでのやり取り、という感じになります。ただ、それも本当に冗長にならずに、グイグイと物語の中にプレイヤーを引っ張ってくれる感じですので、導入(というには少し長目だけれども)として最適だったんじゃないかな、と。
ちょっと、雰囲気としては「学校裏サイト」みたいな、そういうノリかも。


で、結局中盤、お互いの名前を隠していたチャットメンバーが顔を合わせる事になるわけですが、主人公も含めて5人しかいないチャットなのに、何故か六人の生徒が集まって……。

というように、誰が「六人目」なのか? というような部分で少しミステリーな雰囲気もありました。
ここらへんまで来ると、各個人の回想シーンが入ってきたりして、少し恋愛的な要素が垣間見えたりするんですよね。
キャラクターの魅力、というのも本作の良い所の一つです。『HTV』の主人公がエロゲ的なヤツだとしたら、本作の主人公はラノベ的というか、妙に老成しているんだけれども、やっぱり熱いハートを持っているみたいなね。他のキャラも、キャラクターは立っているけれども、何て云うか「鯛焼きが好き」とか「あんまんが好き」とかそういう感じじゃなくて、ナチュラルで気持ちの良い感じでした。
個人的にはやっぱり七田さんがベストキャラでしょう! このくらいの押しの強さみたいのがあれば、お付き合いしても楽だろうなぁ、とか考えてしまいますねw 


さて、気になった点、ですが、これは本作のシメ、つまりラストと結構繋がっているように思えます。
というのは、割とストンとオチちゃうというか、何か前半部で感じた、少しだけ後ろめたい秘密結社的な雰囲気が美味しかったわけですけれども、あまりそれがラストに直結してこないというか、何だか急に問題が解決しちゃうみたいな印象がありました。

あのままダラダラと、硬直状態が続くのはどうかな? という気もするのであの処理でも悪くない気はするんですが、何となくラストが惜しかったかな? というのが素直な印象です。



あれこれ書きましたが、かなり面白い作品だと思います。
やっぱり、個人的には前半から中盤の流れが凄く好きですね。あの独特な緊張感がたまりません。
少し重たいテーマが内包されていたりもするんですが、プレイして損はない作品だと思います。未読の方は是非どうぞ。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-11-24 20:27 | サウンドノベル | Comments(2)
2009年 11月 24日

フリーサウンドノベル関係の雑記 箸休めvol.35

道玄斎です、こんばんは。
ちょっぴり風邪気味かもしれません。少し頭がぼぉっとする気がしますね。毎日イソジンでうがいしてるんだけれどもなぁ。
これからの季節、どんどん風邪に罹りやすくなってくるわけで、是非皆様もお気を付け下さいませ。



■ノベルゲームなコミュニティ設立

という事で、「ノベルゲーム作者とかプレイヤーのコミュニティ」が何と早速設立されました!
されました、って受動的な物言いは良くないのかもしれません。NaGISAさんが音頭を取られ、私が共同企画者というか、サポートというか、そんな感じの立ち位置です。

今、掲示板が稼働していて、兎にも角にも、利用者の方がいないと始まらないので、是非一度覗いてみて下さいませ。
アドレスはhttp://www1.atchs.jp/novelgame/です。

制作者やプレイヤーがノベルゲーム/サウンドノベルなんてキーワードで交流出来る場所、そんな位置づけでしょうか。一応、私も管理者なんですが、私自身が皆様の話を聞いてみたいとか、一緒に楽しみたいとか、そういう気持ちですので、楽しく出来たらいいな、と思っています。


これは、私の個人的な展望? ですけれど、例のね、アーサー・C・クラークの『白鹿亭奇譚』みたいな、パブに集う愛好家のおしゃべりや交流の場みたいな、そんな雰囲気になったらいいな、なんて。あっ、勿論、節度を守って書き込み等なさって下さい。。



■久々にプレイし直しました

実は、こっそり『homeless,the vagabond』のレビューが差し変わっています。
前回、プレイした時、本来三種のエンドがあるハズなのに、何故か一種類しか到達出来ず、不完全なまま書いてしまっていて。それを修正したヴァージョンという事に。いや、ホントご迷惑お掛け致しました。。

それは兎も角、やっぱり、改めて「楽しい」作品だな、と思いましたね。
凄くお洒落な部分もあるし、テンポも良いし、蘊蓄もたっぷり。「キーボードの電源を入れて音を出さなきゃ!」なんて妙にこっちが熱くなってしまうような、部分もありますしね。

結構、以前書いたものの修正っていうのはやっていまして。
割と、がぁっと書いてそのままポンと投稿しちゃったりするので、てにをはがおかしかったり、日本語になっていない、なんて事があるんですよね(意図的にやってるなら兎も角)w
で、たまに自分の書いたモノを見返してみて、修正を掛けたりしています。

そんなこんなで、又、今週ののんびりマイペースでゲームをプレイしたり出来たらいいなぁ、なんて思います。



それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-11-24 00:56 | サウンドノベル | Comments(4)
2009年 11月 23日

フリーサウンドノベル関係の雑記 箸休めvol.34

道玄斎です、こんばんは。
今日は目が覚めたら夕方の5時でした。17時。その後、とぼとぼと街に出て朝食兼昼食兼夕食を食べたら、何だか具合が悪くなって今に至りますw



■昨日のラジオから

というわけで、昨日はNaGISAさんのノベルゲームを語るラジオがありました。
三時間くらいでしょうか? かなり濃厚で楽しい時間を過ごすことが出来ました。 

実は、私、放送が始まる前から既にアルコールが入っていたんですよねw ビール一瓶呑んでました。けれども、1時間経ち2時間経ちってやってるとアルコールが切れてしまいますから、再度焼酎を呑んだりして。
前々回は、コメントを書くときに三回も間違えるなんてグデグデっぷりを見せてしまったわけですが、今回はお酒の呑み方としてかなりグーな感じだったんじゃないかっと。

いや、お酒の話はどうでもいいんですw

一番重要なのは、ノベルゲームの為のコミュニティみたいなお話が出てきた事。
何しろ、私の活動も「ノベルゲームの草の根的布教」にあるわけですから、ノベルゲーム振興に異論はありません。

想定しているのは、恐らく「フリーの」という枕詞が付くであろうノベルゲームなんですが、云われてみると「一昔前だったら話題になっているような作品でも、最近はあまり盛り上がらない」という事、確かにあるような気がします。
ジャンル自体が緩やかに衰退に向かっている、なんて事は多分、無いハズですし、考えてみれば結構不思議な気もしますね。
こうした状況に一石を投じるコミュニティ作り、これはやはりNaGISAさんだからこそ出来る事です。ノベルゲームのプレイヤーであり、レビュワーであり、ゲーム音楽作曲家というマルチ才能を持つ方ですからね。

私なんかはプレイヤー歴こそそれなりに長い(と思う)ですが、言わばこの世界の新参者みたいな所がありますし、何よりも一本もゲームを作っていないという致命的なものがあったりするのでw
とまれかうまれ、ノベルゲームのコミュニティが出来ると、プレイ専門みたいな人であっても、十分役に立つと思いますし、何より「楽しい」じゃないか。

私に出来る事、なんてたかがしれてるわけですけど、少しでも何か貢献出来たらいいなぁ、なんて思っています。何か出来る事……あるかなぁ……? 例の効果音製作のやり方、くらいか……? ってそれはあまりコミュニティとは関係ないか……w

実は、ここだけの話、こっそり効果音製作は続けていて、実際にゲームを作ったりしている現場にスポットで参戦したりして、少しは上達したかも? 尤も、録音機材がありませんから、あくまで「シンセに入ってる音で」という限定条件の下でなんですが。


も一つ、昨日のラジオで嬉しかったのは、「こんなブログだけれども、意外と見てくれている人がいるんだなぁ」と感じた、という事。NaGISAさんのラジオそのものが、或る意味で一つのコミュニティみたいになってる側面は実はあるんですよね。
で、そんなノベルゲームファンの中に、ここを見て下さっている方がいた、というのは凄い励みになりました。参考になるかどうか、ってのは書いてる本人にとっちゃ未知数ですけれども、何かこう、嬉しいですよね。
又、無印(=純米)、吟醸、大吟醸という、私の評価というか括りに、結構責任感を感じたりもしてw 何て云うか、感覚的に「これはいいぞ!」と自分が思ったモノに対して大吟醸を付けたりしているんですが、確かに考えてみると、20本に一本出るか出ないかって感じですから、意外とそういう所は辛いのかもしれません。。

評価みたいな事を云うのもちょっと口幅ったいんですけど、そもそもノベルゲームって「客観的な評価」みたいなものが極めて難しいジャンルかもしれませんね。
ある人にとっては、あまり面白みの無い作品であっても、別の誰かにとっては傑作だったり、なんて事は日常的にあります。10人居たら10個の「傑作」があっていいと思いますし、そうでないと逆に不自然な部分もありますよねぇ。勿論、10人居たら8人とか9人が「傑作」と云うような凄い作品もあるわけですけれど。

たまに、レビュワーは文学理論などを踏まえてレビューを書くべし、みたいな事、人から云われたりするんですけど、多分、それはすっごく難しいですし、少なくとも私には出来ません。逆にそれが出来る人のレビューがあれば、滅茶苦茶読んでみたいです。

それは兎も角、何で私にそれが出来ないのかってーと、単純な話で、ノベルゲームは作者とプレイヤーの距離が凄い近い、或る意味で特殊なジャンルのゲームだからです。

凄い面白い作品に出会って、「ご意見・ご感想はこちらからどうぞ」なんて表記の下にメールアドレスがあって、ついつい勢いに任せて作者に「凄い良かったです!」なんてメールを送ったこと、きっとあるんじゃないでしょうか? 私にはありますw
私が最初にそうしたメールを若気の至りで送ってしまったのは、例の『柵の淵』という作品でした。で、二三日したら、何と作者様からメールが返ってきて、凄い嬉しかったです。「をを、勢いで書いてしまったのにこんな丁寧な返信を頂いてしまって……」と妙に恐縮してしまったりして。

で、問題は、特にフリーのノベルゲームという事であるならば、こういうコミュニケーションを取る事が比較的容易ですよね。何て云うか、「創った人の顔が見える」っていうか。

けれども、現代の文学理論のベースとなっている考え方は作者というものの存在をカッコに入れて、考慮しません。上手く云えないのでアレですけれど、「作者の意図」みたいなものは考慮しないんですよね。飽くまで「何をどう語るのか、何がどう語られているのか」みたいな、そういう所に重点が置かれるわけです。
とするならば、作者が、ある作品のある部分をAである、と考えていたとしましょう。だけれども、文学理論的に読んでいくと「どうもそれは、Bだと思える」という結論に達したりします。しかし、それを創った張本人である作者がいくら強固に「それはAなんだ」と主張しても、「しかしそれはBとしか読めない」なんて云われちゃいます。

専ら、文学理論で以て取り扱われる作品ってのは、作者が死んでいる事が多いわけで、そういう状況下でならば成り立つかもしれませんが、読者と作者の位置が凄く近いノベルゲームにおいて、作者の意図を全く考慮せず「いや、Bとしか読めないもん!」って云うのは、またちょっと違うんじゃないかな、なんて思うんですよね。
いや、勿論ね、プレイした人が考える事、それは十人十色で色々あって然るべきなんですけれども、理論ってのは、所謂「公式化」ですからねぇ、何となくノベルゲームって一つの世界で、文学理論に重きを置いてレビューをする、ってのは、何か違うかなぁ? と。そうなると、私みたいに感想文みたいなものになっちゃうわけですがw

それに、やっぱり理論が万能である、と考えるのもやっぱり正しくない気もします。
色々な文学理論が生まれては乗り越えられて存在しているわけですけど、それは「ある理論が有益でなくなった」という事と不可分ではありません。
うんと雑な云い方をすれば、理論にはやっぱり賞味期限があるんですよ。恐らく絶対に、現行で優勢な文学理論も近い内に「古く」なってしまうはずです。
或る瞬間には有効であっても、「有効でなくなる時」が来る、という考え方です。

それと、悲しい哉、文学理論と名の付くものの殆どが「西洋由来」です。舶来品なんですよね。
確かに西洋の(って括り方も随分乱暴ですけど)文学には当てはめる事は出来るかもしれません。けれども、日本の、しかも文学ってのとはちょっぴり違うノベルゲームの「シナリオ」に対して、どこまで有効性を持つのか、疑問はあります。
それに舶来品ですから、「翻訳を通して」その理論を学ぶ訳で、もしその翻訳に致命的な誤読があったりしたら……? いや、実際、そういう事もあるんですよ。昔読んだ事のある論文にその問題を扱っているものがありました。
寧ろ、能力のある方が、ノベルゲームを読み解く理論、みたいなものを作ってくれるといいんだけれどもなぁ。

文学理論とは違いますけれども、便宜的に話形を持ち出したり、なんて事は私もやってはいるんですよね。「ぼたんゆき型」とか、「不機嫌高校生、朝女生徒とぶつかる型」とかw

何にせよ、理論適用の当否みたいな所も含めて、色んな議論の場というか、本当にコミュニティが出来たら楽しいですよね。

まぁ、ちょっと今もお酒が入っていてアレですけれども、昨日のラジオを聴いてこんな事を考えた、的に書いてみました。
そういえば、以前ちらりと「ノベルゲームと文学理論」みたいなものを考えたとか書いた記憶がありますが、大体、こんな感じですw 私個人としては「ノベルゲームは必ずしも文学理論に沿って読まなきゃいけないものではない。でも、そういう読み方があれば面白いと思うし、“ツール”として利用するのはアリかも? で、ノベルゲーム発祥の理論が出来てもいいんでは?」くらいですね。何だか錯綜してますがw

私はマイペースでいつものように、作品をプレイして、脱線しまくりの何かをきっと、今後も暫くは書いていくんでしょうw

というわけで、ボチボチ眠る事に致します。
それでは、また。


/* あっ、そういえば、ちょっとプレイし直している作品があります。多分、読了したら以前書いたブツを修正する予定。ご迷惑お掛けいたしました…… */
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by s-kuzumi | 2009-11-23 01:24 | サウンドノベル | Comments(0)
2009年 11月 21日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『花咲く庭のディスコ』

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道玄斎です、こんばんは。
今日は番外編。短くてさっくりと遊べる作品のご紹介。大凡10~13分くらいでオマケまで含めて読了可能な作品でした。
というわけで、今回は「nino」さんの『花咲く庭のディスコ』です。


本作は、最近、良く目にする「作品コンテスト」の一つ、Girls Partyに参加した作品、という事になります。
何だか、ここ最近、本当に良くこの手のコンテスト見かけますよね。プレイヤーとしては、コンテストが開かれる事で作品が探しやすくなったりと色々なメリットがあるんですけど、私個人としては、積極的にコンテストをチェックしていく、というよりも、やっぱりその時々で「プレイしてみようかな?」と思えるような作品が見つかればそれでいいので、そんなにチェックしたりって事は無いんですよね。
とはいへ、今回みたいに、ちょっと引っかかりのある作品に出会えたりもするので、コンテストの恩恵はちゃんと与っている事になりますw

さて、本作がGirls Partyなるコンテストの出展作という事をご存じの方は、Girls Partyが百合をテーマとしたコンテストだったわけで、プレイする前から本作に於いても百合的な要素がある、とお気付きになられたと思います。

実際、そこまで、百合全開! って感じでもなくて、寧ろ黒ウサギであるディスコの視点から飼い主DJとその恋人カボチャ女、或いはカボチャ女の飼っている豚のブーケを見ていくような、少しだけ絵本チックな柔らかい手触りがありました。イラストなんかも、そうした雰囲気を十分後押ししてくれるものとなってますね。

で、てっきり「ほのぼの童話系」のお話かと思っていたら、意外な程「無常」とか「寂しさ」みたいなものがラストで出てきて、何だか切ない気持ちになってしまいました。
実は、選択肢が一箇所あって、エンドが二つに分岐するのですが、どのエンドを見ても、やっぱり切ない感じ。
そのプレイ後の余韻というか、タイトル画面に戻った時の余韻が本作を印象づけているように思えます。今もタイトル画面を付けっぱなしにして、そこで流れる音楽をBGMにしながら是を書いています。

少し、しんみりとしてしまうような、ジワリと染みこんでくるようなエンドで、私は気に入ってしまいました。
ん……気に入るっていうとちょっと変な云い方ですけれども、何か「引っかかる」というか、この作品をそっと胸の奥にしまっておきたくなるような、そういう独特の感慨です。

ちなみに、主人公のディスコは「ですわ」言葉を話す、気位の高いウサギのメス。
多分……作者様はウサギを飼われた経験があるのではないでしょうか? 私も以前ウサギを二羽飼っていた事があるんですが、ディスコの描写に共感してしまう部分がありました。
ウサギって多分、一般的にはネコだったり犬だったりよりも、頭が悪いハズなんですが、ずっと一緒に暮らしていると、妙に悟り澄ました部分があるというか、意外な程知能が高い動物に見えてきます。
感情表現も実は豊かですし、こっちが沈んでいると妙に気を遣ったりとか、そういう事をしてくれる動物なんですよね。
で、そんなウサギのディスコと、子豚のブーケの恋愛ギリギリ一歩手前くらいの関係が描かれたりします。作者様サイトの現在トップに出てくるイラストなんてかなりイカすものですよね。子豚のブーケも可愛い感じ。


ちょっぴりエンドがブラックな感じだったりもするわけですが、何だか妙に心に残る、そんな作品だったように思います。個人的に百合っぽさはあまり感じなかったのですが、少し優しくてどこか切ない短編を探している方は是非、プレイしてみて下さい。
何とも言えない、ちょっと切ない読後感を味わう事が出来ると思いますよ。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-11-21 00:55 | サウンドノベル | Comments(0)
2009年 11月 20日

フリーサウンドノベルレビュー 『夏色のコントラスト』

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今日の副題 「優しい夏の優しい思い出」

※吟醸
ジャンル:夏の爽やか青春ノベル(?)
プレイ時間:本編20分、オマケを入れて25分程度。
その他:選択肢無し、一本道。
システム:NScripter

制作年:2009/11/13
容量(圧縮時):27.7MB




道玄斎です、こんばんは。
今日は少し季節がズレてしまっていますけれども、凄く爽やかな「夏色青春ノベル」って感じの作品をご紹介。
というわけで、今回は「Fly me to the sky」さんの『夏色のコントラスト』です。
良かった点

・画像や音楽、テキストが綺麗に纏まり、夏特有の雰囲気が描き出されている。

・ヒロイン(?)の弟、健児がいい味出してます。


気になった点

・そんなにストーリー的に起伏があるわけではない。

ストーリーは、ちょっと長いですけれども、ベクターの紹介文から引用しておきましょう。
高校2年の夏休み。
中学の時にクラスメイトだった女の子から
暑中見舞いが届いた。

そこに描かれていたのは色鮮やかなヒマワリ。
ふと、あの頃の記憶がよみがえる。

美術室の匂い。
使い慣れた絵筆の感触。
指先にこびりついた絵の具の汚れ。
波の音、潮の香り。

難しいことを考えなくても、
穏やかに過ぎていた時間。

その夜。
僕は、ハガキを片手に受話器へと手を伸ばす。

そして――

そして、僕は一人、
海へと向かう列車に乗っている。

夏休み。
再会からはじまる、小さな出発の物語。

こんな感じ。

さて、本作『夏色のコントラスト』は、『弥生桜の空に笑え!』と同じ、例の短編連作企画の一つとして作られた作品のようです。『弥生桜~』が三月分、そして本作が八月分という事になりますね。

実は、この作者様の『Beyond the summer』とか『Begin with you!』とか既にプレイ済みです(かなり前に、ですけれど)。
ノベルゲームファンだったら、きっとプレイした事があるであろう名作なんですが、何となく個人的な印象では、「立ち絵などの力に頼らない文章で魅せるタイプ」がお得意なのではないかと思っています。

とは云うものの、背景素材の活かし方なんかは凄く上手で、テキストそのものをフォローしたり、空気感を演出したりと、かなりの熟練が必要なテクがさらりと使われていて、独特の存在感があります。
特に、空気感の演出が凄くいいんですよね。本作に於いても、爽やかな夏の空気感が作品の魅力になっていました。

ちなみに、本作は立ち絵、一枚絵付き。
可愛らしいイラストが付いていて、一枚絵のスクリーンショットを載せようかな? と最初思ったのですけれども、本作の雰囲気を一枚の絵で感じ取って貰うとするならば、タイトル画面が一番いいんじゃないかな? と思い、そのようにしました。
基本、スクリーンショットを撮る時は、「最初に出てくる一枚絵」を使う事が多いです。ただ、最初の一枚がギャグっぽかったり、敢えて崩して描かれているような時には、もうちょっと作品内容と絡み合った一枚絵を選択したり、はたまた今回のように、タイトル画面を使ってしまったり、なんて事をします。


話を戻しましょう。
何て云うか、兎に角「夏らしい」良い雰囲気の作品でした。今はもう冬ですけれども、夏の真っ盛りにプレイしたら、きっと又違った感触を感じられそうな、そういう感じ。
テキストも丁寧で、くどさや厭味がなく、そうした基盤の上にやはり夏を感じさせる音楽や、背景、そして立ち絵や一枚絵が載っかり、作品世界が十全に表現されていたんじゃないでしょうか。

ストーリー自体は、少し青臭い部分はあるものの、それを込みですんなり受け止められるような、そういう優しい手触り。
特筆すべきは、主人公広瀬君とヒロイン(?)めぐみちゃん、ではなくてめぐみの弟の健児です。
ともすれば、割と淡々と流れていきそうな広瀬とめぐみの関係を、田舎の子供らしい純朴さを見せつつも、絶妙なタイミングで後押ししてくれる、健児のキャラクターに好感が持てました。
又、おまけストーリーでも、かなり美味しい所をもっていくキャラですよねw ともあれ、健児がストーリーを上手に持ち上げて進展させていくような感触があって、良いキャラクターメイキングだったと思います。


そうそう、ストーリーそのものに、凄い起伏があって、とかそういうタイプじゃないんですよね。
ちゃんと流れはありますけれども、どちらかと云えば、どこか淡くて、それでいて夏の明るさやその陰影を感じさせるような、そういう雰囲気重視のように個人的には感じました。
ここらへんは、結構好みの問題かもしれませんが、もうちょいラストに盛り上がり的なものがあっても良かったかな、と。
懐かしの女の子と再開して、夏の間に恋愛して、みたいなタイプとは違って、もうちょっとエモーショナルというか、滋味溢れるタイプの作品。

他に、敢えて気になった点をあげるとすれば、「立ち絵・一枚絵が無くても良かったのかも?」という素朴な実感があったりします。
いや、先にも書きました通り、イラスト自体は凄く可愛らしいんですけれども、何となく個人的な感触としてはテキストや背景なんかだけの方が、より「らしい」感じになったんじゃないかな? という気がしないでもない。ただ、これも企画として、立ち絵・一枚絵込みでしたから、そんな事を云うのは、そもそも変な事かもしれないのですが……。


プレイ時間は大体20~25分くらい。
素敵な作品だと思いますし、「恋愛恋愛」しているタイプに食傷気味の方は是非是非。
爽やかな夏の気配と共に語られる優しいストーリーにどっぷり浸かれる事請け合いです。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-11-20 20:14 | サウンドノベル | Comments(0)
2009年 11月 20日

なんてことない日々之雑記vol.251

道玄斎です、こんばんは。
今日はちょっぴりお酒を呑みつつ(最近、控えていました)、いつものように、どうでもいい話題を。。



■最近、ちょっと好きなテレビ番組

私は、あまりテレビを見ません。
だけれども、ここんとこ、良く風呂上がりとかに何気なくテレビを付けるとやっている番組があって、結構見ちゃいます。それはNHKのスペイン語講座と、その後にやる日本語講座。

スペイン語講座は、ラビット関根のお嬢さんが出ているんだけれども、彼女何か凄い感じがいい。
結構父親似ではあるんですけれども、雰囲気の良い可愛らしさが出ていますし、黒髪なのも好印象。個人的に久々のヒットです。

昨今の女性芸能人にありがちな病的な程痩せているって事もないし、二の腕なんて結構太いんですよね(って見る所が違う)。多分、私の二の腕よりも太いと思います。私、二の腕とか凄く細くて、そんじょそこらの女性なんかよりも全然細いですからw

ともあれ、何て云うか、健康的で素敵なのよね。
お化粧とかもやってるんだろうけど、凄くナチュラルですし「身近にいそうだけれども、絶対にいない。斜め25度上」くらいの感じが最高です。
自分で言うのもアレですが、私は女性の趣味が悪くって、ちょっと他人から驚かれるようなそういう趣味の持ち主なんですが、ラビット関根の娘さんは、普通に「趣味の良い」範囲に入るんじゃないかと。ここまで「を!」と思ったのは池脇千鶴以来ですw
池脇千鶴にも一時凄い熱を上げていて、彼女の出ている映画も余すところなく見たりしたんですが、男と同棲している的な新聞記事だかを見て失望した、という過去を持っていますw 最近、あまり見ませんねぇ。



■そんでもって日本語講座

ラビット関根のお嬢さんを見た後だと、実は微妙に見劣りしちゃうんですけれど、そのスペイン語講座の後に、外国人向けと思しき日本語講座「エリンが挑戦! にほんごできます。」って番組があって、それも続けて見たりして。

最初っから見ている訳じゃないんだけれど、エリンなる外国人が日本の家庭の居候になっていて、日常生活の中で日本語を覚えていく、みたいな。

何が面白いって、CGアニメと実写が行き来するんですよ、これw
CGアニメのエリンちゃんは、流暢な日本語を喋って、昔田代まさしがCMをやっていたぬーぼーってお菓子のキャラに似たヤツと掛け合いをしていきます。
ちなみに、そのぬーぼー似のキャラは、結構ぼってりとした外見で、「この世に存在しないタイプの生き物」なんだけれど、指は五本あったりしてそのいい加減さと、妙に拘っている部分のアンバランスさが魅力w

実写パートになると、エリンちゃんは途端にたどたどしいカタコトの日本語になります。
ただ、そのたどたどしさが妙に初々しくて、ついつい、見とれてしまう……w
今日は、何てこと無いドーナツ屋さんでのお買い物シーンだったんだけれど、


店員「いらっしゃいませ! 何になさいますか!」

エリンちゃん「えぇっと……」

店員「(無言でエリンちゃんを凝視)」

エリンちゃん「これとぉ…………」

店員「(無言でエリンちゃんを凝視)」

エリンちゃん「……これデス」

店員「(エリンちゃんの発話後、間髪を入れずに)お飲み物は如何なさいますか!?」

エリンちゃん「…………」

店員「(無言でエリンちゃんを凝視)」

エリンちゃん「コーヒーを」


みたいな、やり取りがあった訳です。
何かさぁ、店員がエリンちゃんをイジメているような、そういう絵に見えちゃったんだよねぇw 多分、私のフィルターが掛かってるんですけれども。。

別に、日本生まれの日本育ちの私が、日本語講座を見る必要はないんですが(と、云っても日本語は凄く難しく、自分の中の日本語の基準みたいなモノを持ちたいと思う今日この頃です)、エリンちゃんの頑張る姿がエンターテイメントになっていて、中身の無いバラエティ番組なんかより全然面白い。


このスペイン語と日本語の二つの講座、結構お勧めですよ。
別にスペイン語とか本気で勉強したい訳でもないし(どうせ、勉強するならフランス語をもう少し勉強したい)、取り敢えず日本で生活出来ていますから日本語の勉強の必要はないんですが、ちょっとした娯楽になりつつある今日この頃なのでした。


というわけで、今日はこのへんで。
それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-11-20 01:16 | 日々之雑記 | Comments(0)
2009年 11月 19日

なんてことない日々之雑記vol.250

道玄斎です、こんばんは。
今日は快晴。具合の方もまずまずと云った所。まぁ、大体この時期に体調を崩すというのは、恒例の行事みたいなものですから、暫く放っておけば治ります。



■今日はRPG

今日はノベルゲームではなくて、RPGのお話。
RPGって、ロールプレイングゲームという事なので、日本語にすれば「役割を演じるゲーム」というか、そういう事です。良く、会社の研修とかでもロールプレイってあったりしますよね。

ただ、一般的にRPGって云えば、現実に今存在する「役割」ではなくて、割と中世ヨーロッパチックな所謂「剣と魔法の世界」の住人になったりするわけですな。
今現在プレイするようなゲームは、元々アナログで行うTRPGってのがその元祖という事になるみたい。アナログならではの趣ってのがあるんだろうけれども、寡聞にして私は身近でやっている人、やっていた人を知りません。

何だかんだで、コンピュータで遊ぶタイプのRPGは、ドラクエことドラゴンクエスト、そしてFFことファイナルファンタジーという二大タイトルが先導してきたような面があります。
私はどっちも好きなんですけれども、どちらかと云えばドラクエ派かな? いや、私のドラクエなんて7とかで止まってますけどw FFもⅩ-2で……。

どちらも、ストーリーが進んでいき、マップ上でキャラを動かしてランダムで戦闘があって、というタイプ。
だけれども、この二つのRPGには、大きな違いがあって、その一つは「キャラクターの発話の多さ」ではないかと思います。
ドラクエはキャラ同士の掛け合いやそもそもキャラクターの発話が少なめ。対してFFの方は、キャラクターが割とやり取りしたり、話したりと、より各キャラの特徴をイメージしやすくなっているような。

だけれども、ドラクエは「プレイヤーに行間を想像させる余地」みたいのがあって、そこが私、好きだったんですよね。カッチリキャラクターが出来上がっている、というのも面白いんだけれども、その設定部分を自らの想像で補うってのは、やっぱりそれなりに知的な遊びなのではないかと思っていたりします。

別にキャラの発話とかだけじゃなくても、FFの方が「シナリオ」みたいなものが強く出ている気がしますね。
所謂、「泣き」的な演出には昔から凄い力を入れていますし。そういう部分も慣れてくると(というか、妄想力が発達すると)ドラクエでも背後のストーリーなんかを勝手に脳内で補完出来たりするんですがw

最近、コンビニに行くと、FFの新作の予約広告が目に付くんですが、FFは最近、ちょっと近未来チックなそういう部分があるようですねぇ。元々飛空挺なる科学の結晶的な乗り物がウリだったので、それもむべなるかな、という所ですが、鉄砲とか大砲とか下手するとレーザーとか出てきますよね。
なんだけれど、主人公達の装備に目を向けてみると、時計の針を4世紀くらい巻き戻して、毎度お馴染みの「剣」とかになっちゃうのが、実は不思議だったりしましたw そういう「現実とは違う」という意味で、ファンタジックで好きなんですけれどもね。

で、パーソナルコンピュータでプレイ出来るRPGも結構あって、その多くは例のツクール製なんですが、これは結構侮れない作品があったりして面白いですよ。
ノベルゲーム、或いはアドベンチャーゲームなんてカテゴリーで普段ゲームを探すんですが、その中に時たま、ツクール製のRPG色溢れる作品が入っている、なんて事もあります。有名な作品もありますけれど、あの有名作、私はちょっとニガテ。
いや、プレイしていて結構面白く遊べちゃうのも事実なんだけれども、何となく、ピンと来ないというか。感性的な問題なんですけれども。


今、何だか無性に、鉄砲が出てこないような、古式ゆかしいRPGをやりたいんですよねぇ。
でもって、そういうRPGの世界に付きものの職業がありまして、それは「冒険者」と云いますw 果たして職業なのか、ぷーたろーの別名なのか、はたまた他人のトラブルで飯を喰っている無頼漢なのか、良く分からないけれども、冒険者というキーワードは頻出します。
ギルガメッシュの酒場は、「冒険者のたまり場」みたいなものです。そういう冒険者の宿みたいな所で、仲間を集って冒険に出る、という。

そういう、伝統に則った少し古めかしいRPG、やりたいんですよねぇ。
いまだに、Nethackなんてやったりする事はあるんですが、あれは、滅茶苦茶神経を遣うからなぁw
先ず、当面の生存の為に食料を探す、んでもって自分のベースキャンプとなるべき箱を探して、魔物が寄りつかないように処理して、そこにアイテムを格納して必要を応じて引き出して、気分屋の神様に敵の死骸を捧げて信仰ポイントを上げて……なんてやっていくと、ゲームをやっているのか、何かの作業を強いられているのか分からなくなってきますw ただ、或る意味で想像力を使うという点に関しては、その極みですよね。
普通のRPGだったら主人公を示すドット絵が、「@」だったりしますしw

ちょっと、気軽に楽しめるRPG作品、探してプレイしようと思います。
お勧めのものがあったら、是非教えて下さいませ。



■古本の罠

五百円玉一枚と25円があれば、新古書店で100円の本を五冊も買えてしまいます。
で、例によって最近、またバカスカ本を買って読んでいるんですが、例えば、全10巻の本があって、100円で、1巻、2巻、3巻、4巻、5巻、7巻、8巻、9巻、10巻なんて、6巻だけが無い、という状況に遭遇する事も屡々。。

で、割と絶版になった本なんかも多いので、そういう時はアマゾンを利用します。例のマーケットプレイスってヤツです。
大抵、中古商品が出ているんですが、値段が凄いんだよね、1円とかだもん。こういうのって利益を得る為、というよりもそうした本を保持する事に関わるコストの方が大きい為に投げ売りしているように思えたりするんですが、こちらからしてみれば欲しいものが1円で買えるというのは非常に有り難く、つい、あれもこれもと買ってしまいます。

で、カードの明細とか見てみると、5000円とか来てるんですよ。
勿論、5000冊も本を買ってはいません。
そう……それは送料。いくら値段が1円であっても、一冊に付き350円くらい送料が掛かるんだわさ。元々の定価が700円とか、或いは500円とかであれば、送料を入れても新品を買うよりもお得感はあるんですが、じわじわ送料のダメージが蓄積していて、「もっと安くならんのか!」と一人で怒ったりしていますw

どうも、これって「一冊ごとに送料を支払う」ってシステムみたいです。
例えば、同じオンライン書店から本を5冊くらい買ったとしても、それぞれに送料が掛かるって感じ。「纏めて一発で送ってくれればいいのに」とか「全巻セットで販売してくれ」とか色々考える事はあるんですけれど、意外と、安いからって買いすぎると思わぬ出費が出てしまうので注意しないと。。



そんなこんなで、今日も日々之雑記でしたけれども、ここ最近、また面白そうなノベルゲームが出ていたりするので、そういうのもちょこちょことプレイ出来たらいいなぁ、なんて思います。


それでは、今日はこのへんで。
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by s-kuzumi | 2009-11-19 00:28 | 日々之雑記 | Comments(0)