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2010年 03月 31日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『たとえばこんな七不思議』

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道玄斎です、こんばんは。
今日は、例のシリーズでお馴染みの方の作品を扱おうかな、と思います。
というわけで、今回は「インコ」さんの『たとえばこんな七不思議』です。

歴戦のノベルゲーマーならば、きっと目にした事があるであろう『フリーソフト○○○○』というタイトルのシリーズ。毎度毎度、私達を笑わせてくれるシュールな作品群な訳ですが、今回はタイトルからして「フリーソフト」という言葉が抜けており、ちょっと新機軸を見せてくれるのかな? と思いきや、結構いつもの調子でしたw

こうやってリリースされる作品を都度プレイしていると、作者のインコさんに対して、付き合いの長い友人というか、そういう感触すらもう覚えてしまいますw

「いつもの調子」とか書きましたけれども、オチは超展開で吃驚しましたw
超展開なのはいつもの事、なのですが、スケールがデカくなっていて笑うしかない、というw
お馴染みの背景画像、お馴染みの音楽、なのですがその「お馴染み感」を逆手に取って、上手く笑いに持っていく……そういう確信犯的な作りが、インコさんの作品の魅力の一つかもしれません。

きっと、あまり目にしたことの無いような、そういう背景素材とかだと、本作独特の「可笑しさ」って半減すると思うんです。
それなりにノベルゲームをプレイしていると、「おや? この曲は……」とか、「この画像は○○という作品で使われていたな」なんて気がつく事が屡々あります。多分、プレイ本数が100本とかを超えてくると「こういうシーンで使われる定番の背景、定番の音楽」とかも分かるようになったりして。
そんな「一度は目にした事のある定番素材」である事、を逆手に取った笑いのセンスがとっても好きですw

さて、今回は「七不思議」が一つのテーマ。
中学校とか高校とかにある、学校にまつわる七つの怖い話。どうやら七つ全部を知ると、とんでもない事が起きてしまうらしいのですが……。

この「七不思議」を軸に据えた作品は結構お目に掛かります。
私が妙に気に入っている『学校七不思議』とか、モロですね。
そういえば、私、どうにも気になっていることがあって、それは何で「七つ」なんだろう? という事です。

ラッキーセブンとか、七つっていう数字と幸運を結びつける考え方ってあるみたいですが(元々は野球で七回で点が入りやすいことから、という説を聞いたことが)、七不思議という事で不思議とは云え、実際は怪談で、怪談の登場人物はそれが怪談であるが故にロクな目に遭いませんw
となれば、ラッキー的な文脈で「七」という数字を使っているわけじゃなさそうです。

パッと思いついたのは、七が奇数である、という事。
日本人って割と奇数、好きなんですよ。
例えば「○○三人衆」とか「○○五人衆」とか何となく日本風でしょ?
他にも、三月三日や五月五日はお祝いするけど、四月四日には何も無かったり。
曜日とかで考えると、日本人っていうより、元々大陸から入ってきた思想という気はしますねぇ。

ま、そんな脱線もこの辺にしておきましょう。あっ、七不思議に詳しい方からの情報は大歓迎です。

で、本作ではオカルト研究部の二人が、「七不思議」ではなく七不思議から漏れた「没七不思議」の内容を辿っていくという、もうそれ、七不思議じゃないじゃんw
あー、ちなみにそれぞれの「没七不思議」の内容は下ネタ系ばっかりでしたw ちなみに割と女性向けw

こんな調子で、終わるかと思いきや、最後の最後で超展開ですよ。
背景画像が切り替わって、キャラが何故か「背景画像」に言及するという、そういうメタゲーム的な部分も地味に面白いんですよねぇ……。

っと、番外編なのに、随分と長くなってしまいました。
「いつものように」楽しく、又、「いつもより」ぶっ飛んだそんな作品です。
プレイ時間も10分あれば十分。
『フリーソフト○○○○』シリーズをプレイ済みの方も、そうでない方も是非プレイしてみて下さい。

それでは、また。
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by s-kuzumi | 2010-03-31 01:50 | サウンドノベル | Comments(0)
2010年 03月 30日

フリーサウンドノベル関係の雑記 箸休めvol.39

道玄斎です、こんばんは。
ここんとこ、少し忙しいです。年度末って事なので、私も色々整理をしたりしているのですが、ノベルゲームと関わりのありそうな、小ネタを見つけたので気の向くまま語ってみようかなぁ、と。



■アンケートハガキ

良く、雑誌の一番後ろとか、或いは書籍を買うと真ん中くらいにアンケートハガキが入っている事があります。
切手を貼る必要があったりなかったりと、形態は様々ですが、改めて見てみると結構面白い。

で、勿論ここでは書籍のアンケートハガキについて語るのではなくて、ノベルゲーム……それも珍しく商業のそれに付属するアンケートハガキについて語ってみようじゃないか、とそういう話です。

私、あまり商業のものはプレイしません。
や、あまりっていうか、年間何本買ったら「多い」のか「少ない」のか分かりませんが、少なくともフリーのノベルゲームのプレイ頻度から見れば極小に近いレベルでしか購入していませんねぇ。
全く未経験でもなく、かと云ってマニアという程プレイしているわけでもない、その中間くらい、という美味しいポジションを勝手に自称する事に致しますw

ま、それはさておき、このアンケートハガキを見ると色々な事が分かります。
押しも押されぬ著名メーカーだと切手を貼る必要がなかったりして、流石だなぁ、と思いますよ。

で、私の持っているソフトの箱を全部空けてアンケートハガキを回収するのは、手間が掛かるので、適当に4枚くらい抜いて持ってきました。

やっぱり各メーカーによって、アンケート項目に違いがありますねぇ。
「どの媒体でゲームの情報を得ているのか?」を非常に重視したアンケートを採るところがある一方、「ユーザーの求める作品は何か?」を調べようとしてるようなアンケートもあります。

面白いのは、作品をいくつかの項目に分け、それぞれに対して「良い/悪い」を5段階評価にするアンケートです。
今回取り出した4つのメーカーのアンケートハガキには全てこの「5段階評価」を記入させる欄がありました。
大体、どういった項目に対して5段階で以て評価をつけるのか? という部分では共通するものが多いのですが、やっぱり各メーカーの違いが現れる箇所でもあります。

例えば、A社(あっ、いや別にイニシャルとかじゃないです。ABCDのAです)だと、アンケートの一番最初の項目が「イラスト」に関するものだったりしますが、B社やC社だと「ストーリー」に対して評価を付けさせるものだったり。
ざっと見渡してみると多くの場合「ストーリー」が先頭にくる事が多いみたい。
モノによりますが「H度」の項目があったりなかったり……や、まぁ、基本18禁ですからw 私個人としてはあんまり関心の無い項目ではあるんですけれども。
結構バラける項目は「操作性」とかもありますねぇ……。基本左クリック、右クリックでセーブ/ロード画面、ですから操作性ってどの作品もそんなに変わるもんじゃないと思うんだけど。。

個人的に凄く面白かったのは「内容」と「シナリオ」を分けているアンケートです。
かなり突っ込んだアンケートなんじゃないかな? と思うわけです。
多分……多分ですけれどもこうした分け方の場合「内容」と「シナリオ」の違いって、「こういう事かな?」と思っている事があるので、分かりやすく誰もが知っている映画を例にして解説してみましょう。
『魔女の宅急便』という映画があって、

内容ってのは、

・新米魔女が新しい街で何とか頑張っていく物語

で、
シナリオってのは

・自分のオヤジにちょっと似てる青年と出会う
・困っていた所を親切なパン屋さんに助けられる
・宅急便屋さんを始める
・ニシンのパイを宅配する
・魔法が使えなくなる
・一時的に魔力を取り戻し、最後の困難を解決する

とか、ね。
個々のエピソードやその蓄積を云うのかな、と。
私の理解だと、「内容」と「シナリオ」という分け方をした場合、作品世界を規定する世界観が「内容」で、エンドへ収束していく為の個々のエピソードが「シナリオ」という事になります。
ここらへんは人によっても理解が異なりそうな部分かも。皆様はどうお考えになられますか?

普段さりげなくスルーしてしまうアンケートハガキ、なんですが、こうやって何枚か並べてじっくりと見てみれば結構面白いですし、メーカーが何を知りたいのか? という作り手側の視点も見えてきたりします。

私がメインでプレイしているノベルゲームはフリーのそれなのですが、たまにアンケートが付いていたりする事がありますよね。
感動する作品に出会うと、つい恥ずかしい事を書き殴ってメールを送ってしまったりするわけですがw
兎も角、商業のアンケートを見てみるのも、アンケートを「作る側」(つまりノベルゲーム作者さん)にとっても学べる事が多いのではなかろうか、と思うわけです。

プレイヤーオンリー、って人でもアンケートを見ているだけで「この作品がどこを重視して、どこを見て貰いたいと思っているのか」くらいは分かったりしますし、作品により一層親しむ為にも楽しいんじゃないかと思うのですが……どうでしょうかねぇ……。
アンケートをまじまじと見て比較する、なんてバカげた事をやるのは私くらい……か?w



■ドキュメンツ

折角だから、上の話の延長で。

「アンケートなんか要らん! 儂は儂が作りたいものを作るのみ!」

という剛の者(制作者サイドで)も居る事でしょう。
或いは、

「プレイヤーにおもねっていては本当に良いものは作れない」

という信念の方もいらっしゃると思います。
勿論、そうした考えは尊重すべきものですが、一方で「俺の作品、どこが良かった?」って素朴に聞いてみたい人もいると思いますし、その逆に「何か変な所とかなかった?」とか、そういうのもありますよねぇ。

回りくどい云い方を止めると、「アンケートを作りたい/採りたい」って制作者も居ると思うのです。
そこで、商業作品のアンケートをパクるんですよw
何枚かアンケートハガキを集めて、並べて「共通する項目」を探したり「独自の項目」を探したり。5段階評価のアレに限って云えば、せいぜい10~15項目くらいあって、内8~10項目くらいはどの会社のハガキでも共通していたりしますから、一度確認した上で同様の項目を自らが作るアンケートに反映させてやれば良いわけです。
その上で、独自の項目を付けたり、或いは不要と思われる項目を削ったり、微妙に突っ込んだ形(より具体的に項目分けをしたり)にしたりすれば、オリジナルのアンケートハガキもどきがあっという間に出来上がるハズ。

何か、こういうシナリオ以外のドキュメントっていうか、そういうものを考えるのも楽しいものです。
今度、Novelers' cafeの方で「これだけは書いておきたい! Readme.txt講座」とかのスレッドを立ててみようかしら。ただ、書く側じゃないのにスレッドを立てるのはちょっと烏滸がましいかな? という気がしないでもないので、これを見ている誰かが興味を持って立ててくれるのを待つのみですw
何か、凄く消極的な感じですけどw


また、近々、フリーのノベルゲームを本格的にプレイしていきたいと思っています。
のんびり更新は続きそうですが、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
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by s-kuzumi | 2010-03-30 23:20 | サウンドノベル | Comments(2)
2010年 03月 27日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『アイの答え』

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道玄斎です、こんばんは。
今日は番外編。さらりと遊べてニヤニヤ出来る。そんな作品をチョイスしてきました。
というわけで、今回は「ENTRANCE SOFT」さんの『アイの答え』です。

今日は久々のゲームレビュー。
でも、尺が短い為番外編となります。普通に選択肢なしの一本道で10分そこそこで読了出来る、コンパクトに纏まった作品でした。

無理矢理ジャンルを分けると恋愛モノって事になるわけですが、ちょいと一ひねりしてあって良い作品だったのではないでしょうか。
主人公(?)の男の子は、物理の宿題を忘れてしまって必死に問題を解こうとするのですが答えの「i」が分からない。自力で解こうと頑張ったり友達に助けを求めたりするわけですが、その時、ちょっと離れた位置から彼を見ていた女の子が居て……。

という、そういう感じ。
タイトルと相俟って、或る意味でお約束なわけですが、そこが期待を裏切らない感があっていいんですよねぇw 期待に応えつつ意表を突くっていうのが、或る意味で究極のテクニックなわけですが、作品自体が短いさっくり型なので、期待に応えてくれればそれで十分って感じもします。
例えば、これで5時間とか6時間引っ張っておきつつも、全然意外性がなかったら、ちょっとどうかな? と思わなくもないわけで。尺との兼ね合いっていうのもね、大事な部分ではないかと思いますよ。

若干ネタバレになっちゃいますが、所謂「音通」で以て勘違いが発生する……という事なんです。
或る意味でありがちかもしれない。けれども、爽やかでニヤニヤ出来る、そんな素敵短編作品でした。

気になった、という程じゃないのですが、これ、多分画面サイズが大きめですよね(800*600?)。
文字が大きくて読みやすい、というのは良いのですが、画面サイズが大きいから立ち絵素材が少し荒く表示されちゃっているんですよ。640*480でも良かったんじゃないかなぁ、なんて私は思うのですが如何でしょ。多分、ちょっとサイズを下げてやると立ち絵素材も荒さが目立ちにくくなると思います。


大体こんな感じでしょうか。
ちょっと癒し系の短編恋愛作品でした。こういうさっくりとしていながらも、満足感のある作品、ちょっと久々です。「まだ、他にもこんなのがあるぜ」ってのがあれば、是非教えて下さいまし。

それでは、また。
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by s-kuzumi | 2010-03-27 00:03 | サウンドノベル | Comments(0)
2010年 03月 26日

なんてことない日々之雑記vol.280

道玄斎です、こんばんは。
最近、微妙に活動が停滞しているのですが、別に具合が悪くて倒れていたとかそういう事ではありませんw まぁ、気乗りしない時期ってのもあるよね、という事ですな。



■春は別れの季節です

この時期は、お別れが多かったりして少し感傷的になってしまいますね。
今日も、ちょっと送別会的なイベントに参加してきて、帰宅したらかなりいい時間でしたね。
そういや、珍しく紹興酒なんて呑みました。

酸っぱくしたウヰスキーみたいな感じ?
けど、アルコール度数は低い(日本酒くらい)ですし、呑みやすく、且つ意外な程美味しかったです。
何しろ下戸なものですから、人前で酔っぱらってみっともない姿をさらすのは憚られまして、お酒を呑んでるフリをして烏龍茶とか飲んでいたりする事が多いのですが、今日はお酒多めで。
こういうのも、たまにはいいよ、ね。

きっと、まだ今週中は、少ししんみりしながら過ごす事になるんだろうなぁ。



■侮れないツクール

いや、ノベルゲームの方は停滞していますが、ツクール製のRPGとかチマチマっとやっていたりします。
ちょっとやり出したら面白くてねぇ……。
「ツクール製のADV」(ノベルメインって感じじゃないんですけれど)って、実はチラホラ目にするわけですが、何となくツクール製だと敬遠してしまっていた所があるんです。

けど、何かRPGをプレイしていたら、「意外とツクールもいいなぁ」なんて思えてしまうから不思議。
RPGっていう体裁だからいいのか、それとも作品そのものがいいのか、とか色々あるわけですが、ちょっと侮ってましたね……ツクールを。

強烈に訴求力のあるムービーが付いていたりって事は無いんですが(けど、スクリプト的に可能?)、ツールとして進化している気がします。
そもそも昔、ツクールってスーパーファミコンでもありましたよね? 友達がそれで何か作っていたのを覚えています。

やっぱり、あまりにムービーだらけの映画的なRPGよりも、少し古式ゆかしいタイプのRPGの方が個人的に好みなんでしょう。滅茶苦茶楽しんでますが、20時間以上やってるのにエンディングが全然見えないものがあったりして、「どれだけ楽しませてくれるんだよ!」とw

たまにノベルゲームから離れてみると、以前気がつかなかった事に気がついたりもします。
それは「操作体系」です。
ツクール製のゲームって、多分、どれもこれも殆ど同じボタンで同じように操作出来ますよね? あっ、ちなみに私はゲーム用のUSBコントローラーを使ってます。
一つ、何かツクール製のRPGをプレイしたら、他のRPGも新しい操作を覚える事なく使える事が屡々。これ、落ち着いて考えたら凄いですよね。
ツクールという一つのシステムの中で作られているから、と云われれば納得出来ますが、それにしても便利だなぁ、と思いますよ。

一方ノベルゲームっていうのも、未知のエンジンに遭遇しても、殆ど操作で迷う事ってないんですよね。
左クリックで文字を送って、右クリックで設定やセーブ/ロードをする、という基本の操作体系が変わらない。しかも主要ツールがいくつかあるのに(NScripterや吉里吉里/KAGなど)、みんな同じ手順でやりたい事が出来るわけで、これまたツクール作品群に勝とも劣らず凄いのではないか、と。

RPGやアクションに比べて、ノベルゲームってのはやることが単純、っていうのは勿論あるにしても、ね。
基本読み進めて、時々出てくる選択肢を選んで、みたいな、まぁ、云っちゃなんですが、単純作業ではあるわけですが、改めて考えると洗練された操作の体系があるよなぁ、と感心しちゃいました。

それを逆手にとって、右クリックしたら「右クリック禁止!」なんてポップアップが出てくるノベルゲームがあったとしたら……非常にイヤな感じですなw
『フリーソフト○○○○』シリーズでそういうネタありそうですけれどもねw


さて、かなりいい時間なので、そろそろ休みます。
それでは、また。
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by s-kuzumi | 2010-03-26 03:03 | 日々之雑記 | Comments(0)
2010年 03月 22日

フリーサウンドノベルレビュー 『ラスト・ピュリファイ』

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今日の副題 「ゲーム、としても面白い」

ジャンル:社会批判ADV(SFっぽいところも)
プレイ時間:トータルで6~7時間くらい。
その他:初回一本道(後述)。
システム:吉里吉里/KAG

制作年:2010/3/16
容量(圧縮時):404MB



道玄斎です、こんばんは。
何だかノベルゲームのレビューを書くのは久しぶりな気がしますね。
今回は、思わず「プレイしなきゃ!」とこちらが熱くさせられた、そんな作品のご紹介。
さんだーぼると」さんの『ラスト・ピュリファイ』です。
良かった点

・作品の持つメッセージ性と、「ゲームとしての面白さ」が見事に両立している。

・各素材や演出のクオリティも文句なし。


気になった点

・ややラストが落ち着かなかったかもしれない。

ストーリーはサイトへリンクを張っておきましょう。こちらからどうぞ。
又、ストーリーだけでなく、本作が作られそしてフリーの作品として公開されるに至った、その経緯を端的に書いてあるページもあるので、そちらにもリンクを張っておきましょう。それはこちらから


最初に述べたいのは、私は敢えて本作「無印」にしている、という事です。
それは作品の内容が劣っているとか優れているとか、自分の好みだったのかそれとも好みでなかったのか、そういう話ではなくて、私の方から積極的に評価をするのではなく、是非ご自身で本作がどうだったのか、確かめてみて欲しい、というそんな想いからです(そもそも、取り上げている時点で私の中では引っかかりのある作品だった、という事なんですが……w 気に入らなかったならわざわざ取り上げる必要ないもんね)。

実は、やはり「さんだーぼると」さんの『悪の教科書』の時もそんな感じのスタンスでレビューを書きました。
『悪の教科書』もまた、「社会批判」という面が強調され、強烈なメッセージ性を持った作品でした。
うんとざっくりとした本作の印象を述べると、「メッセージ性と物語性の両立」というかなり難しい事をクリアーしている稀有な作品だったのではないかと思うのです。

多分……ノベルゲームに関わらず、何かを生み出して表現しようとする人には、その「動機」があるはずで、それはきっと「メッセージ」と置換出来るはずです。
現代的な文学評論や文学理論では、作者を、そして作者の意図というものを、カッコ付きの存在として考慮しないことが(恐らく)普通です。
こうした文学評論を支える理論では、飽くまで「作品として書かれたモノ」を対象にするわけですが、今、その作者さん自ら「○○というメッセージを込めた!」と語っているのに、それを無視して良いのか? という問題はやっぱり存在している気がしますよ。

で、本作もかなりメッセージ性が強い作品だったにも関わらず、それを押しつけがましく感じる事もなく、メッセージ部分だけが妙に浮いていたりする事もなく、メッセージと作品という二つの軸のバランスが凄く綺麗に取れていたのではないかと思いました(スクリーンショットはちょっとアジってる場面ですけれどw)。
メッセージ性が強いっていうのは、ともすればガチガチの一方通行になってしまったりしますし、かといって「描きたい」「表現したい」というものがないと、ソツなく作れているようでも芯が無いというかコシが無いというかそういう感触があったりする事も。

いや、勿論、だからと云って駄目だとか、そういう話じゃないんですし、或る意味で凄く淡泊であっさり風味の作品も私好きですからw
けれども、何かしら「描きたい」と思っているものがキチンと作品の反映されており、且つメッセージ性だけ、じゃなくてそれが「作品」として楽しめるものであれば、それは素晴らしい作品である事、異論はないような気がします。
表現したい、という自分サイドのミクロの眼、そしてそれが「作品としてどう見えるのか」というマクロな眼の二つの視点のバランスが実に絶妙だったな、と。そう考えると『悪の教科書』は割とメッセージ先行型だったかな、という気はしますね。

さて、全然ストーリーに触れていないのもなんですから、少しだけ解説しましょう。
舞台は、所謂近未来。第三次世界大戦で荒廃した後の世界が舞台になっております。三度目の大戦の過ちによって人間は「自律」する事を止めてしまい、倫理機関が全ての人間から自我を奪い、機械のように生活する事を余儀なくされ……ているのですが、最後の最後まで世界を席巻する倫理機関に抵抗している都市が東京です。
特にフィーチャーされているのは台東区(作中では旧台東区)。って云っても多分東京在住の人じゃないと分からないですね……。浅草とか上野とかその辺りです。
背景画像とかが凄いんですよ。ちゃんと台東区なんですw 「○○から見た○○」みたいな土地勘のある人だと一発で分かるような、そういう背景が付いていて細かい所なんですが、そういうリアリティが良いですねぇ……。

で、ある日、筑波の倫理機関が統治する都市(コロニー)から一人の少年が、息も絶え絶え東京にやってきて……。
と、そんな感じで物語は幕を開けます。

人間が自ら考える事を止めてしまった未来。
ユートピアを求めるが故にディストピアとなってしまった未来。
これは、ご存じの通りSFでは定番の設定の一つですよね。有名どころでは、手塚治虫の『火の鳥 未来編』がまさにそれでした。本作で描かれる未来は『火の鳥』のそれよりも、もっと苛烈なものなんですけれども、そんな、程度の問題は実はどうでもいいんです。

「それがSFではなく、現実に起きてしまうかもしれないよ? もうその徴候があるんじゃないの?」
ってな部分こそ、本作の主張だったり提起したい問題の一つがあるのではないでしょうか。
チラッと「捕鯨」の問題が出てきたりしていて(それがそもそもの大戦の発端だったらしい)、非常にタイムリーです。捕鯨を反対する人たちは「クジラだから獲ってはいけない」と云っているのか、それとも「絶滅の危機に瀕しているから獲っちゃいけない」と云っているのか、その根っこの部分ですら、テレビや新聞では全然伝わってきません(私が無知にして、見逃しているだけかもしれない……という事は付け加えておきますw)。

どの種類のクジラを獲っているのか? そのクジラの推定頭数はどの程度なのか? 年間国別/全体でどれだけ獲っているのか? 現状の捕獲量だと絶滅の危機があるのか? 
捕鯨を巡る状況だけでも、恐らくこういう問題は一杯あるはずですが、全然そういう「本当に大事な情報」は出てこないような……。
「何となく世の中の流れが反対しているから、自分も反対っつーことで」と、自分の思考や判断を他人に任せる事は非常にラクなんですが、それってどうなの? という事です。何か私が書くと非常に軽くなっちゃいますけれどw

最近話題の非実在青少年とかね、色々な問題がある世代に私達は生きています。
人間って多分、めんどくさがりなんですよ。都度中身を確かめてってやる事が面倒だから、一発で何とか出来るような規制を作っちゃうわけです。
しかし、例外のないルールはないって英文を昔丸暗記させられましたけれど、白と黒に単純に何事も割り切れないのはご承知の通り。

何でもかんでもフリーダムってのは駄目ですよ? 勿論。
「あなたは○○って思うのね。けど私は○○って思うわ」って表現が出来る世界、或る意味とっても普通な世界なんですが、そういう健全な状態を「規制」が作り出せるのか? って云ったら私は違うんじゃないかな、と思うんです。

良く、「言論の自由と報道」的な文脈で目にする言葉があります。
それは「萎縮効果」です。規制が掛かかって、何かを表現する際に何かを気にしなければならなくなると、そこには自然と「萎縮」という作用が起きるって事なんですが、規制は萎縮を増やすだけだと思うんだよなぁ……。
勿論、ここで云う所の表現の自由って、何でもかんでも好き放題喋って書いてやっていいよ、って事じゃないですよ? 
そういう問題について触れた本も数多く出ているので、ご関心がある方は是非、そういう本も読んでみて下さい。


ここいらで軌道修正。
一つ……本作で気になった点を強引に挙げるとするならば、ちょっとラストが落ち着かなかったかな? という辺りでしょうか? いや、安直なハッピーエンドなんかよりは全然説得力のあるエンドだったんです。
ただ、も少し何か結論というか、シメ感というか、落ち着いた部分があっても良かったかな、と単純に1プレイヤーとして思う部分はありました。
ただ、本当にこれは難しい所かな、という気がします。最も分かりやすいタイプのハッピーエンドにする事だって出来たハズなんですよね。だけれども、「敢えてそうしなかった」んじゃないかな? と思える部分もあるから……ね。
ただ、あれだけのストーリーがあったにしては、結構あっさり終わっちゃった部分はあったかな? という感じです。

そうそう、「後述」って云っておきながら、全然述べていませんでしたw
先ず、初回プレイ時は選択肢なしの一本道になっています。二回目以降、選択肢が表示されエンドが分岐する、という感じです。
ただ、この一回目二回目も「選択肢で試行錯誤させる」というタイプではないですよね。演出としての選択肢というかそういう感じ。多分……迷ったりはしないと思います。


大体こんな所でしょうか。
まーた、くだくだしく書いてしまったのですが、ノベルゲームという表現を享受したり、生み出したり、或いはそれに対するレビューを書いたり、色んな立場の人がいると思いますが、誰であっても「表現」と無縁である人はいませんよね? 軽重はあるにしても、ね。
本作に対する反応の仕方は色々あってしかるべきだと思います。大切な事は、「考える事」です。

多分……作者様のメッセージの一つには、本作に対して「その通りだぜ!」って肯定的な意見だけじゃなく、「俺はそうは思わん」ってな否定的な意見さえも、普通に表現が表現として流通出来るような、そんな全うな表現の場を護ろう、というものもあるはずです。

そんなメッセージに共感するのもしないのも、それはプレイヤーの自由。
だけれども、ほんの少し真面目に、そしてゲームを楽しくプレイしながら、表現というものについて改めて考えてみる。
そんなきっかけとなりうる作品が本作『ラスト・ピュリファイ』なのではないでしょうか。


というわけで、今日はこのへんで。
それでは、また。
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by s-kuzumi | 2010-03-22 00:38 | サウンドノベル | Comments(2)
2010年 03月 19日

下戸の飲酒記録vol.5

道玄斎です、こんばんは。
今日も何となくやる気が無いので(後述)、お酒を呑みつつどうでも良い話をしていこうじゃないか、と。



■GUINNESS DRAUGHT

ギネスビールですね。
黒くてクリーミーな泡が出てくるあのビール。先ほどコンビニで買ってきましたw

アルコール度は4.5%、平均的なビールのそれですが若干弱めに感じるかもしれません。以前、オリオンビールをして「呑みやすい」と書いたのですが、或る意味でオリオンビールよりもアルコール度が低く呑みやすい印象があるかも。

今日は折角なので、グラスに注いで泡をちゃんと立てているのですが(缶に泡を発生させる装置が付いてる)、何となく「これ単体」で呑む感じではないなぁ、と。

例えばヱビスの黒ビールとかだったら、もちっとどっしりとしていてビールだけ呑んでも満足感が高いのですが、ギネスは単独で呑むと少し物足りない感じ。コクが少し足りないというか。
けど、何か食べるものと一緒に呑んで、というのだったら、また条件は変わりそうです。

英国という事で、例の揚げ物と一緒に呑むと一番具合がいいかも。
昔、オーストラリアでだったかな? 例の揚げ物を食べた事があるんですが、日本円で500円くらい払ったら喰いきれない程山盛りで出てきて吃驚した事があります。魚のフライでしょ、フライドポテトでしょ、更にその上にアホみたいにチーズが大量に掛けてあるという凄まじいボリューム感でした。
量的にはあの1/10くらいでいいんですよね。軽くつまみながらギネスが呑めればw

落ち着いて考えてみれば、あまり「コクがない」というのは西洋のお酒としては或る意味で当たり前且つ大事な事なのかもしれません。
良く、フランス人は子供の頃からワインを水代わりにする、なんて云いますよね? その当否は兎も角、そういう名言(?)が生まれる一端は、西洋諸国の飲み水の事情にあったりします。

中世ヨーロッパとかは、「安全な水」っていうのが実は少なかったらしいんですよ。
で、水を「安全に呑めるように」加工したお酒が発達して、いわば水代わりになっていたらしいんですな。ここらへんは水で不自由した事の無い日本人にはちょっと分かりづらい感覚でしょう。
私が子供の頃は、まだ東京でも井戸水ってありましたからねぇ……。

ま、そんな訳で、「水みたいに呑めるお酒」ってのが西洋では需要があったらしいんです。私も昔本で読んだ聞きかじりの知識なんで、どこまで正しいのか分かりませんがw
そうすると、ビールとかエールとか、アルコール度が低くて呑みやすいお酒が発達してくる、というわけです。向こうはワインとかも薄めて呑んだりもしますしねぇ……。
一方日本では、普通に飲料水は安全且つ大量に確保されていたので、「水代わり」のお酒は必要無かったんですな。焼酎だとか日本酒だとか、独特の風味のあるお酒が生まれたのはそういう環境的な要因もあるのではないかと。

ビールと云えば、個人的にはベルギーのビールが好きだったりします。
ヴァリエーションが豊かで、色々と呑み比べてみるだけで楽しいんですよ。やたらとフルーティーなものがあったり(ベリー味)、修道院で作られているビールがあったり。


っと、ギネス、一缶呑んでしまいましたね……。
まぁ、ビールってのも色々あって、呑んでいくと楽しいものですよね。
皆さんのお好きなビールはどういうものですか? 「これ最高だぜ!」ってビールがあれば是非教えて下さいませ。



■結構長く続いています

ビールの話じゃないんですが、勢いで。
いや、タバコの話。禁煙がもう早いもんで二週間くらい続いています。連日禁煙記録更新中ですよ。

よくよく考えてみると、タバコを所謂チェーンスモークするシチュエーションって割と決まっていて、それはノベルゲームをプレイする時、だったりしますw

ノベルゲームって或る意味不思議なゲームの形態ですよね。
十字キーを利用してキャラクターを激しく動かしたりジャンプさせたりする必要がない。延々とエンターを押すなりクリックしていくなりして、基本は「読んでいく」というゲーム形態です。場合によって所々で選択肢を選んだりする事はあっても。
果たしてそれが「ゲームなのか?」という疑問はありましょうが、取り敢えず定義の問題はさておきここではゲームとして取り扱うものと致します。

でも、それは読書ともまた違いますし、この類のゲームに一家言ある私からすると「非常に日本的なゲームの形態だよなぁ」という事になります。
っと、また脱線。

一つ云える事は、他のゲームの類と違って、ノベルゲームって「片手が空く」んですよw
マウスをクリックする指さえあればいいんですから。極端は話「オートモード」ってのもありますしね。

そうすると、もう片方の手が寂しくなるというか、ついつい何かをしたくなっちゃうんです。
そして、タバコを持つ手となってしまうのでした……。
プレイしている方も、レーシングゲームみたいに体を傾けたりする必要なないですからねぇ……。のんびりゆったりと喫煙が楽しめるってわけです。

今、まぁ禁煙をしているわけじゃない? そうすると一番良くタバコを吸っていたであろうシチュエーション、つまりノベルゲームがプレイ出来ないんですよねw ちょっと辛くてw
いや、ウソです。実はこの一週間で3作品くらいプレイしてはいるんです。けれども、何となくタバコの事が気になってゲームに集中出来ていない気がする……。

流石に二週間もタバコを吸っていないわけですから、「猛烈に吸いたい!」という気分は大分収まっています。それにそういう時の為に電子タバコがあるわけですし、上手く利用出来ている自信もあります。カートリッジ、すぐ無くなるけどw

そもそも、私の目標って「完全なタバコからの決別」ではないんです。
「時々なら一本くらい吸っても良かろう」という緩い、禁煙なんですw 喫煙がチェーン状態になっちゃうとマズイですし、体にも負荷が大量に掛かるわけですが、例えば、週末一本だけ吸い一週間の疲れを癒す、的な吸い方ならアリだと思うんですよね。

そういう「良い喫煙ライフ」の為の禁煙をしている、という感じでしょうか?
その為にも先ずは当面、煙草は止めて「ニコチン中毒」の状態を脱出しないとね。

ですので、週末喫煙をする、となってもきっと300円で一箱買って、その場で一本だけ残してゴミ箱に捨てちゃうと思うんですよ。っていうか、そうしないと絶対にダラダラ吸っちゃいますから。
或る意味でそういう思い切ったことをして、煙草の高さを身に染み渡らせたりしないといかんなぁ、と。

取り敢えず、目標は小刻みに、という事で三週間の喫煙を目指して頑張ろうと思います。



それでは、また。


/* こっそり追記。

ネットを徘徊していると、思わぬものを見つけたりする。

こういうの

昔の自分を見ているようだ!!w 
ここまで酷くはないが、似たようなシチュエーションは何度も経験済みだw
こういうものを見ていると無性にタバコが吸いたくなる……。
一つだけ云える事がある。それはこのラストで金糸雀といい感じになるやる夫だが、結局はこの金糸雀のせいで新たなる泥沼に入り込むだけだ、という事。ちなみにこの作品はカーチャンが凄いいいキャラだと思う。 */
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by s-kuzumi | 2010-03-19 23:40 | お酒 | Comments(0)
2010年 03月 17日

フリーサウンドノベル関係の雑記 箸休めvol.38 ~軽く告知~

道玄斎です、こんばんは。
今日は、告知的なそういう記事になります。



■オフ会やろうぜ! (in 東京)

いや、もう、そのものです。
オフ会をやりましょう、というw

実は一回やった事がありまして、その時は『あやかしよりまし』でお馴染みの葉来緑さんにゲストになって頂きました。正直、こうした大物のゲストが居ないと人が来てくれないんですよw まぁ、当たり前ですが。

というわけで、今回もビッグなゲストをお迎えする予定です。
実はゲストというか、主催に近いのかもしれませんw 
なんと、「Novelers' cafe」、そして最新作『ゆめいろの空へ』でお馴染みのNaGISA netのNaGISAさんです。

まだ詳しい日程や場所等は全然決まっていないのですが、そういう企画がある、という事で。
日程などが決まり次第、このブログで紹介して参加者を募ろうと思っています。

ノベルゲームのファン、制作者、或るはこっそりレビューを書いてるとか(こっそりでなくてもいいけれども)、色んな立場の人が来て下さればきっと楽しい事になるので、是非その際は遊びにきて下さいませ。や、全然正体を隠して覆面で来てもいいんですよ?w 無理に訊いたりは致しませんよ。

大凡、今決まっている事を書き出してみましょう。


■主催

一応、私、なんですが、イメージとしてはNaGISAさんとの共同主催みたいな感じだと思ってくれるといいかな?


■場所

東京(都心辺り?)

多分……例の怪しい中華料理屋になる可能性が高い。なぜなら私が大好きだからw
っていうか、普通に場所が新宿なので便利ですからね。住所が歌舞伎町なのでちょっと歩いて貰ったりするんですがw けど話の種にはなりますし、損はさせませんよ?


■やる事

ノベルゲームを酒の肴にしながら、のんびり交流しようじゃないか、とそういう感じ。


取り敢えず、こういう企画があるよって事、覚えておいて下されば。
そして、「よし、じゃあ行ってやるか!」って人が居てくれれば大歓迎です。その内、もうちょっと具体的な内容をお伝え出来ると思うので、その時はどうぞ宜しく!



今日は箸休めというかただの告知になっちゃいましたね。
まぁ、たまには、こういうのも。


というわけで、今日はこのへんで。
それでは、、また。
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by s-kuzumi | 2010-03-17 23:45 | サウンドノベル | Comments(4)
2010年 03月 16日

なんてことない日々之雑記vol.279

道玄斎です、こんばんは。
もう、人によってはお早う御座います、の域に差し掛かっているかもしれません。



■眠られぬ夜の丑三つ時

今、これを書いている瞬間は午前三時半ジャストなんですが、所謂真夜中ってヤツです。
ちょっと色々と今日はあって、考える事が多く、眠れなくなってしまいました。

時々、ですけれどもこうやって、考え込まざるを得ないような事が起きたりします。
お酒を持ってきたので、これを書きつつ呑んでいたら、少しだけでも眠れる事でしょう。

何か悩んだり考え込んだりっていうのは、生きている以上絶対に起こる事で避ける術を私は知らないのですが、そういうもんだ、と頭の中で分かっていても、実感としてやりきれない気持ちになったりもしますよねぇ。
で、こういう時の為にお酒なるものがあるのも亦事実なので、さっくりと呑んでいきますw

そういえば、まだ日付が変わる前、「こりゃ、今日は延々と考え込むモードだな」と腹を括るあたりで一瞬「煙草買いに行こうかな……」という邪念が頭を過ぎりましたw
そうなんです、私の場合、元々こういう思考ループ状態の時に「煙草で気を紛らわす」という手法を採っていて、それが喫煙という習慣になってしまったんです。ですから禁煙の為にはここが踏ん張りどころ。
甘い物を食べたり、毎日お世話になっている電子タバコを使用したり(ただ、そんなに電子タバコがなくても口寂しくなくなってきた。良い傾向?)して、誤魔化しました。大体、自分を誤魔化すのは得意なんだw

精神衛生の為には、こうやって適当に文章を綴るっていうのは、凄く良い事なんですよね。
書いてると確かに気分が楽になってくるし、眠れそうな気がしてくる。



■またしても神マンガ

今日も神マンガ発掘のお話。
少女マンガ……ではないですけれどもね。

今日のマンガは『少女素数』。
これは絶対に買おうと思っていたマンガで、ついに今日ゲットしました。長月みそかさんという方がお描きになっているわけですが、どうやら本業はマンガ家ではなくデザイン関係のお仕事をなさっている方のようです。
「ようです」、なんて云っちゃいましたが、実は大ファンですw

この方の出された単行本は全部持っているはずです。
『少女素数』の前に連載していた『HR』というマンガの凄さは、何度かこのブログで書いていたりもしました。なんか、もう神掛かってましたからねぇ……。

この方のマンガ全てに云えるであろう事は、「切なく痛い」マンガである、という。
「甘やかに痛い」でもいいんですけれども、不思議な事にマンガという媒体から受ける感傷というよりは、小説から受ける感傷みたいな、そういうダメージの入り方をしてきて、胸がきゅんきゅんとw

少女性みたいなものを描きくってのがテーマの一つと思しいわけですが、肝心の少女が中学一年生という辺り、流石に分かっていらっしゃるw
個人的には14歳辺りかな? という感じなんですが、まぁそこらへんは許容誤差でしょうw

多分……まず間違いなく天才の一人なんです。この方は。いや、ホント。

「可愛い」けれども「あざとくない」
「やさしい」けれども「しつこくない」
「懐かしい」けれども「古くない」

そんな感触の作品を創るって凄いですよ。

ここいらで話を少女マンガに戻すと、まさにこういう印象を、私は谷川史子のマンガに感じていて、それが故に彼女のマンガが凄く好きなわけです(やっぱり初期の頃が一番好き)。
ちなみに、谷川史子も新刊が出まして、『おひとりさま物語』の二巻目です。買ったはいいけれども、未読。やっぱりこういう或る意味で凄くシビアな結婚モノよりは、中学生高校生の恋愛とかの方が好きなんだよねぇ……。とはいへ、まだ本丸の『清々と』があるから、谷川史子からも目が話せないのでした。

そろそろ書庫、マンガが他の書籍を圧迫してきました……。
自分基準のタイムプルーフを経て、厳選されたマンガが揃っているハズなんですが、それでも結構な量に。是非、お近くにお立ち寄りの際は、私の書庫、覗いていって下さいまし。一応私設図書館でもあるので、貸し出しも行いますよw 


さて、随分と良い心持ちになってきました。
お酒を呑んで、好き放題書き散らかしてw 今から一眠りしてきます。
それでは、おやすみなさいませ。
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by s-kuzumi | 2010-03-16 04:09 | 日々之雑記 | Comments(0)
2010年 03月 12日

なんてことない日々之雑記vol.278

道玄斎です、こんばんは。
今日はオリオンビールを呑みながら、またどうでも良さそうな話をグダグダと書いていこうと思います。



■smoke gets in your eyes?

というわけで、禁煙を始めて一週間くらいが経ちました。
こんなに長く禁煙が続いたのは、これまでの人生で始めてですw

電子タバコという煙草の代替物で誤魔化しているのですが、それにはニコチンもタールも含まれないので、一応健康には問題がないそうな。
ただ、「口に咥える」という習慣を廃絶しなければ、禁煙は厳しいよなぁ、なんて事も同時に思ったり。

電子タバコ、意外に侮れないんですよ。
ちゃんと煙(水蒸気)出ますし、煙草には遠く及びませんけれども、それなりに充足感もあったりします。多分、1mmの煙草を吸っている人だったら、比較的簡単に移行出来るのでは?

煙草の充足感って「煙を吹き出すビジュアル」に拠る部分が、意外や意外結構大きかったみたいです。
タールもニコチンも何も入ってないのですが、水蒸気を吸い込んで吐き出すと……結構満足しますw って私が単純なだけでしょうか?

煙草って吸う人には今更な話ですけれども、喫煙って火が着いた状態で口に咥えて、煙を「吸い込む」んです。で、そこから煙を「肺に入れる」んですよねぇ。そして肺に入れた煙を「吐き出す」と、大きく分けて3つのプロセスで構成されています。
結局、煙草って二段階目の「肺に入れる」というプロセスがないと満足出来なくなっちゃうんですが(そこが煙草の醍醐味、でもあるわけですけれども)、電子タバコだとそんなに満足感と明確に肺に入った感じは無いんですけれども、何となく誤魔化しは効きますねぇ。
今の所非常にいい感じ。

ただ、勿論、電子タバコに関する不満もあって、箇条書きにして示すと……

1、充電が面倒

2、カートリッジの寿命が意外と短い

3、メイドインジャパンじゃないw

と、大体こんな感じでしょうか。
そもそも、電子タバコって買ってきてすぐに吸えるか? って云ったらそうじゃなくて、先ず5時間くらい充電してやる必要があります。その五時間待ってる間にイライラして煙草吸いたくなっちゃうよ!

で、謳い文句を見てみると、カートリッジ一箱で一月分の喫煙に相当! なんて書いてあるわけですが、結構私はハイペースで消費しています。一個で300回吸うことが出来るらしいのですが、一吸いごとに満足感があるわけじゃないですから、何回も何回も吸って反復動作で充足感を補充する事が必要になります。
すると300回ってあっという間なんですよ。
本物の煙草だったら、実際に消費していくわけですから、「ちょっと一本吸ってこよう」とか、「本数単位」で捉える事が出来るのですが、これはカートリッジだからエンドレスに吸い続けてしまうという、そういう罠もありますw カートリッジを買い足さないといけないのも面倒っちゃ面倒ですね。

そして最大の懸念がメイドインジャパンじゃないという所。
一応、口に咥えるものでしょ。んで、吸い込むものなわけで信頼できる国で作られているとベストだと思うのですが、毒ギョウザの国で作られたものですから、ちょっと心配な部分はありますね。ニコチンやタールは入っていなくても、或る意味でもっとヤバいものが入っていたりしてw


兎にも角にも、この一週間くらい非常にクリーンに生活出来ています。
まだやっぱり、本物を吸っていないからイライラする事も多いんですけれども、禁煙のきっかけとしての「電子タバコ」意外といい感じです。
禁煙を考えている方は是非一度お試しあれ。



■修道院とマンガ

少女マンガが好きな私は屡々、それ絡みの話をここに記したりするわけですが、今回は「発掘」系のお話。
ちょっと前から本屋のマンガコーナーを見てみると、隅っこの方に『100番目の羊』なるタイトルのマンガが置いてあって、気になっていたんですよね。
少なくとも表紙/裏表紙を見る限り、絵は美麗とかそういうタイプじゃない。多分、著名なマンガ雑誌の編集部に持ち込みに行ったら、一目見て突き返されるような、そういうタイプのイラストかも。

で、このイラストが気になっていたんですが、今日、思い切って買っちゃいました。
そして、自分の浅はかさを知ったのでしたw

いや、このマンガ滅茶苦茶いいわ。
普通に面白いし、このサインペンでらくがきしました的なイラストも、やっぱり作品のテイストにマッチしている。というか、これが一般的に云われるような美麗なイラストだったら寧ろ台無しだろう、という。

そもそも、なんでこのマンガが気になっていたのか、っていうと、主人公はどうやら修道院で暮らしているらしく、裏表紙にはシスターと思しき人が数名描かれています。

この頭巾っていうんでしょうかね、シスターの被り物、割と山手線の中で見かける事ありません?
新宿駅のプラットフォームで私は良く目にします。被り物っていうか、所謂シスターですよね。新宿の近辺にそういう教会施設があるんでしょうかねぇ。
そういえば、目白には、確か東京カテドラルという大きな教会があって、一度お葬式で行った事がありました。目白駅から東京カテドラルと反対側に歩いていくと、聖母病院っていう病院もあったハズですから、やっぱりそこにも何か教会なりがあるんでしょう。そこまで行っちゃうともう目白じゃなくて落合の方です。

っと、脱線しちゃった。
主人公なおみは、赤ん坊の時に修道院の玄関先に捨てられていた、所謂捨て子。
拾ってくれたシスター達と一緒に、修道院で生活している高校生なのです。そんな彼女の青春ストーリーっていうか、そういう感じ。

教会生活丸出しって事もなくて、というか、寧ろそういう描写は控えめな方かも。
で、現代らしくヘッドフォンは付けるわ、携帯は持ってるわ、悪い男に騙されるわ、挙げ句煙草までこっそり吸うわのリアル高校生ライフが描かれます。って禁煙してるんだから、煙草の描写は控えてくれ! って本気で思った私はもう末期ですね……w

割と俗っぽいシスター三人衆がいい味出してます。
舞台は多分、東京ですね。どう考えても御茶ノ水にしか見えない風景が出てきていますから。中央線沿線って感じかな。多分、東京にだって修道院の一つや二つあるんでしょう。

修道院っていうと北海道のトラピスチヌ修道院が日本では有名でしょうか。
私の知っている方も昔、そこに入って生活していました。子供の頃からキリスト教に帰依(という云い方でいいのかな?)している方で、そうしたツテがあって修道院生活を送ったと聞いています。ただ、肺病を患って修道院を出る事になったそうです。

割と若い娘さんなんか、失恋がきっかけになって「修道院に入りたい」なんて思うそうですけれども、結構厳しいみたいですよ。審査とかさ。
先に書いた私の知っている方も、実は契機は失恋だったそうですけれど、幼い頃から帰依しているから説得力があったんでしょうな。失恋の事は云わずに「修道院に入りたい」って云えば入れるような、そういう境遇だったようです。


またしても長々と脱線していしまいましたね。
もし、ちょっとでも気になった方が居たら、是非『100番目の羊』読んでみて下さい。
普通に少女マンガとしても秀逸だと思いますよ。

それでは、また。
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by s-kuzumi | 2010-03-12 00:03 | 日々之雑記 | Comments(2)
2010年 03月 12日

なんてことない日々之雑記vol.278

道玄斎です、こんばんは。
今日はオリオンビールを呑みながら、またどうでも良さそうな話をグダグダと書いていこうと思います。



■smoke gets in your eyes?

というわけで、禁煙を始めて一週間くらいが経ちました。
こんなに長く禁煙が続いたのは、これまでの人生で始めてですw

電子タバコという煙草の代替物で誤魔化しているのですが、それにはニコチンもタールも含まれないので、一応健康には問題がないそうな。
ただ、「口に咥える」という習慣を廃絶しなければ、禁煙は厳しいよなぁ、なんて事も同時に思ったり。

電子タバコ、意外に侮れないんですよ。
ちゃんと煙(水蒸気)出ますし、煙草には遠く及びませんけれども、それなりに充足感もあったりします。多分、1mmの煙草を吸っている人だったら、比較的簡単に移行出来るのでは?

煙草の充足感って「煙を吹き出すビジュアル」に拠る部分が、意外や意外結構大きかったみたいです。
タールもニコチンも何も入ってないのですが、水蒸気を吸い込んで吐き出すと……結構満足しますw って私が単純なだけでしょうか?

煙草って吸う人には今更な話ですけれども、喫煙って火が着いた状態で口に咥えて、煙を「吸い込む」んです。で、そこから煙を「肺に入れる」んですよねぇ。そして肺に入れた煙を「吐き出す」と、大きく分けて3つのプロセスで構成されています。
結局、煙草って二段階目の「肺に入れる」というプロセスがないと満足出来なくなっちゃうんですが(そこが煙草の醍醐味、でもあるわけですけれども)、電子タバコだとそんなに満足感と明確に肺に入った感じは無いんですけれども、何となく誤魔化しは効きますねぇ。
今の所非常にいい感じ。

ただ、勿論、電子タバコに関する不満もあって、箇条書きにして示すと……

1、充電が面倒

2、カートリッジの寿命が意外と短い

3、メイドインジャパンじゃないw

と、大体こんな感じでしょうか。
そもそも、電子タバコって買ってきてすぐに吸えるか? って云ったらそうじゃなくて、先ず5時間くらい充電してやる必要があります。その五時間待ってる間にイライラして煙草吸いたくなっちゃうよ!

で、謳い文句を見てみると、カートリッジ一箱で一月分の喫煙に相当! なんて書いてあるわけですが、結構私はハイペースで消費しています。一個で300回吸うことが出来るらしいのですが、一吸いごとに満足感があるわけじゃないですから、何回も何回も吸って反復動作で充足感を補充する事が必要になります。
すると300回ってあっという間なんですよ。
本物の煙草だったら、実際に消費していくわけですから、「ちょっと一本吸ってこよう」とか、「本数単位」で捉える事が出来るのですが、これはカートリッジだからエンドレスに吸い続けてしまうという、そういう罠もありますw カートリッジを買い足さないといけないのも面倒っちゃ面倒ですね。

そして最大の懸念がメイドインジャパンじゃないという所。
一応、口に咥えるものでしょ。んで、吸い込むものなわけで信頼できる国で作られているとベストだと思うのですが、毒ギョウザの国で作られたものですから、ちょっと心配な部分はありますね。ニコチンやタールは入っていなくても、或る意味でもっとヤバいものが入っていたりしてw


兎にも角にも、この一週間くらい非常にクリーンに生活出来ています。
まだやっぱり、本物を吸っていないからイライラする事も多いんですけれども、禁煙のきっかけとしての「電子タバコ」意外といい感じです。
禁煙を考えている方は是非一度お試しあれ。



■修道院とマンガ

少女マンガが好きな私は屡々、それ絡みの話をここに記したりするわけですが、今回は「発掘」系のお話。
ちょっと前から本屋のマンガコーナーを見てみると、隅っこの方に『100番目の羊』なるタイトルのマンガが置いてあって、気になっていたんですよね。
少なくとも表紙/裏表紙を見る限り、絵は美麗とかそういうタイプじゃない。多分、著名なマンガ雑誌の編集部に持ち込みに行ったら、一目見て突き返されるような、そういうタイプのイラストかも。

で、このイラストが気になっていたんですが、今日、思い切って買っちゃいました。
そして、自分の浅はかさを知ったのでしたw

いや、このマンガ滅茶苦茶いいわ。
普通に面白いし、このサインペンでらくがきしました的なイラストも、やっぱり作品のテイストにマッチしている。というか、これが一般的に云われるような美麗なイラストだったら寧ろ台無しだろう、という。

そもそも、なんでこのマンガが気になっていたのか、っていうと、主人公はどうやら修道院で暮らしているらしく、裏表紙にはシスターと思しき人が数名描かれています。

この頭巾っていうんでしょうかね、シスターの被り物、割と山手線の中で見かける事ありません?
新宿駅のプラットフォームで私は良く目にします。被り物っていうか、所謂シスターですよね。新宿の近辺にそういう教会施設があるんでしょうかねぇ。
そういえば、目白には、確か東京カテドラルという大きな教会があって、一度お葬式で行った事がありました。目白駅から東京カテドラルと反対側に歩いていくと、聖母病院っていう病院もあったハズですから、やっぱりそこにも何か教会なりがあるんでしょう。そこまで行っちゃうともう目白じゃなくて落合の方です。

っと、脱線しちゃった。
主人公なおみは、赤ん坊の時に修道院の玄関先に捨てられていた、所謂捨て子。
拾ってくれたシスター達と一緒に、修道院で生活している高校生なのです。そんな彼女の青春ストーリーっていうか、そういう感じ。

教会生活丸出しって事もなくて、というか、寧ろそういう描写は控えめな方かも。
で、現代らしくヘッドフォンは付けるわ、携帯は持ってるわ、悪い男に騙されるわ、挙げ句煙草までこっそり吸うわのリアル高校生ライフが描かれます。って禁煙してるんだから、煙草の描写は控えてくれ! って本気で思った私はもう末期ですね……w

割と俗っぽいシスター三人衆がいい味出してます。
舞台は多分、東京ですね。どう考えても御茶ノ水にしか見えない風景が出てきていますから。中央線沿線って感じかな。多分、東京にだって修道院の一つや二つあるんでしょう。

修道院っていうと北海道のトラピスチヌ修道院が日本では有名でしょうか。
私の知っている方も昔、そこに入って生活していました。子供の頃からキリスト教に帰依(という云い方でいいのかな?)している方で、そうしたツテがあって修道院生活を送ったと聞いています。ただ、肺病を患って修道院を出る事になったそうです。

割と若い娘さんなんか、失恋がきっかけになって「修道院に入りたい」なんて思うそうですけれども、結構厳しいみたいですよ。審査とかさ。
先に書いた私の知っている方も、実は契機は失恋だったそうですけれど、幼い頃から帰依しているから説得力があったんでしょうな。失恋の事は云わずに「修道院に入りたい」って云えば入れるような、そういう境遇だったようです。


またしても長々と脱線していしまいましたね。
もし、ちょっとでも気になった方が居たら、是非『100番目の羊』読んでみて下さい。
普通に少女マンガとしても秀逸だと思いますよ。

それでは、また。
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by s-kuzumi | 2010-03-12 00:03 | 日々之雑記 | Comments(2)