久住女中本舗

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2011年 03月 31日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『隣の異界』

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道玄斎です、こんばんは。
何か、ある傾向の作品をプレイすると、似たような作品を連鎖的にプレイする、なんて事はありませんか? 私の場合、半ば無意識的にそれをやってしまうわけで、今日もちょっと恐い、ホラーテイストの強い作品のご紹介。
というわけで、今回は「トラベルミン」さんの『隣の異界』です。



これも、「死ぬ程洒落にならない話を集めてみない?」という某掲示板のスレッド及び、その纏めサイトのお話に手を加えノベルゲーム化した、という作品です。
掲示板で読んでいく、或いは纏めサイトを利用して読んでいく、というよりも、こうしてノベルゲームの形にしてくれると、読みやすさが倍増していい感じです。結局、纏めサイトも掲示板の体裁をそのまま利用しているわけで、ともすれば、面白い(恐い)話であっても、微妙に読みにくくて興が冷めてしまう、なんて事もありますから。

私もその纏めサイトの存在を、このブログのコメントにて教えて頂いて、ちょくちょく気がつけば見ているのですが、本当に恐い話、或いはあまりピンと来ない話、色々ありますね。
これも何度も書いてる気がするのですが、私が「時限爆弾」と呼んでいるタイプの、怪談、あれがやっぱり一番厭で恐いですw 「この話を聞いた人は○日後に……」みたいなタイプですねw

それはさておき、本作は、タイトルからも分かる通り「異世界」の要素のある書き込みを何個も並べて、一本の作品として成立させています。
色んなタイプの怪談が入っている作品、は見たことがあるような気がしますが、「異世界」というキーワードで、異なる話(体験談)を集めた、という辺り、かなり凝っていて面白かったです。

何やら、本作をプレイすると、「扉」というものが、異世界へ繋がる可能性が凄く高いらしい。
それはもしかしたら、エレベーターの扉かもしれないし、トイレの扉かもしれない。或いは、グラウンド傍にある地下道への扉かもしれない。
ちょっとエレベーターを使うのが、或いは扉を開く、という行為そのものが恐くなりそうな、そういう作品でしたね。

そいやタイトル画面で「始まり」にカーソルを合わせた時のインターフォンのSE、凄く恐かったです。最近、スピーカーで音を鳴らさず、ヘッドフォンを着用してノベルゲームをプレイする事が多いので、余計に恐さ倍増でした。

ちなみに、脱線風味ですけれども、本作解凍してやると、「holl」というフォルダが出来上がり、中に実行ファイルが入っています。んが、本作で扱っている異世界、或いは異界の扉、或いはその入り口/出口、つまりワームホールだったら、「holl」ではなくて「hole」なんじゃないかなぁ? と思ったりしてw 或いは、単純に「謎の空間」って事だったら「hall」な気もしますねぇ。

と、久々の脱線(?)をしたわけですけれども、本作に納められている話(体験談)はどれも、恐くて、面白さ十分でした。ダイレクトに恐い、というより、「いつか自分も体験してしまうかもしれない……」という可能性を気づかせる、って意味でジワリと迫ってくる恐さがあります。


全体の尺は10~15分くらい。
気軽の読める尺ですが、プレイ後、部屋を出ようと扉に手を掛けた時、ちょっと躊躇ってしまうような、そんな恐さが詰まっています。
本作で語られる体験談、怪談好きなら、チェック済みかもしれませんが、ノベルゲームとして読んでみる、っていうのも中々良いものですよ。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2011-03-31 20:24 | サウンドノベル | Comments(0)
2011年 03月 29日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『ゆとり教育』

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道玄斎です、こんばんは。
少し気分がダウンしていて……なんて云った舌の根の乾かぬうちに、短編ホラー作品のご紹介。
いや、けど、読んで憂鬱になるとかそういう感じじゃなくて、読了後「ええー!?」と何とも形容しがたい気持ちになってしまう、不思議な作品です。
というわけで、「トラベルミン」さんの『ゆとり教育』です。



本作、「死ぬ程洒落にならない話を集めてみない?」という某掲示板のスレッドのお話を加筆修正して、一本の作品にしたもの、らしいです。
実際、私もこのブログでホラーを扱っていると、「死ぬ程洒落にならない話を集めてみない?」の事を教えて下さった方がいて、日曜日そこをずっと見て一人で「恐い!」って連呼してたりしましたw

で、怪談って「ダイレクトに恐い!」ってタイプと「よくよく考えてみると恐い」というタイプに分けられそうな気がします。本作は勿論、後者の方なんですが、これも某掲示板だったかな? 「真相が分かると恐い話」みたいのがあって、その潮流の中に位置づけられるような、そういうタイプの作品でした。

一見すると、サラッと読めてしまって、「何が恐いんだ?」といぶかしがってしまうわけですけれども、本作で恐いのは、語り手の「立ち位置」ですね。
或る意味、当たり前の事が当たり前のように起こり、よって、そこには超自然現象が入り込む余地はありません。しかし、その「当たり前の事」を認知出来ずに、「超自然」なものとして捉えてしまう、主人公の位置にこそ、本作の恐い部分、そしてモヤモヤっとする部分が存在しています。

逆に云えば、本作はタイトルが付いてなければ、意味不明なお話なのかもしれません……w
良く、「ゆとりゆとり」って聞きますけど、個人的にはそこまで責めなくても……って思ったりはしますねぇ。メディアに出回っている「ゆとりの弊害」っていうのは、やっぱり氷山の一角だと思いますし、報道されるにあたって、ある種のバイアスが掛けられている事も、当然あるでしょう。

とはいえ、そういうトピックを、非常に上手な形で、「考えさせるホラー」まで昇華させた所に、本作の面白味を感じます。
居ないとは思いますけれども、本作を読んで、「あれ? どこがオカシイのよ?」なんて思わないで下さい、ね?w


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2011-03-29 20:43 | サウンドノベル | Comments(0)
2011年 03月 29日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『よるのもり』

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道玄斎です、こんばんは。
今日は短めの作品を一本、ご紹介しようかと思います。というのも、何だか私も疲れたのか、気力がイマイチ出ません。よって、気軽に読める、どことなく元気になれそうな作品を探してきました。
というわけで、今回は「晴れ時々グラタン」さんの『よるのもり』です。



全部プレイしても3、4分ですから、番外編にてお送りいたします。
ひたすらに夜の森を歩く主人公が居て、時折、森の木々達が主人公に向かって問い掛けます。
「ずっと歩いているね」「どこに行こうというの」と問われても、主人公にはそれに対する、明確な答えがないんですよね。

ただ、延々と明けない夜の森を歩く事になります。
で、主人公の木々に対する答えが無いのと同様に、主人公の目的やバックグラウンド、或いはどういう世界なのか? という世界観の部分までバッサリとカットされており、説明がありません。

中編や長編の作品で、そうしたクリティカルな部分の説明がカットされてしまうと、些か困った事になってしまうのですが、本作は掌編と銘打ってあります。
多分、長編>中編>短編>掌編という分け方をなさっているのだと思しいのですが、本当に本作のように3分、或いは5分くらいの作品の場合、敢えて、不要な情報をカットする、というのも効果的ですよね。

世界観も主人公の置かれた状況も「ただ、森の中を歩いている」としか分からない事が、却って、作品のテーマにダイレクトに繋がっており、こうした処理の仕方も本作のほうなタイプだとアリだな、と思いました。

一見すると、ちょっと暗め……な作品なんですが、後半はちゃんと淡い希望が見えてくるような、そういうストーリーになっていました。半分ネタバレになっちゃうんですが、「生く事」が「行く事」になっている、というか。
尚かつ、少し懐かしめの手触りが個人的に良かったですね。


本当に短い作品、なんですが、少し前向きになれるような、そういう作品です。
季節の変わり目で、気分が少し落ち込んでいる方なんかはプレイしてみて下さいませ。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2011-03-29 20:24 | サウンドノベル | Comments(0)
2011年 03月 27日

フリーサウンドノベルレビュー 『赤い女の子』

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今日の副題 「“裏”に回れば意外な真実……」

ジャンル:ホラー(?)
プレイ時間:本編1時間、外伝などで合計2時間程度
その他:選択肢無し、一本道。推奨年齢15歳以上、心臓の弱い人は要注意。
システム:吉里吉里/KAG

制作年:2010/10/6
容量(圧縮時):131MB




道玄斎です、こんばんは。
今日は珍しく、一日二本レビューです。色々と雑事に取り紛れていたノベルゲームへの情熱が再び蘇ってきたといいましょうか。尺も2時間程度のボリュームのある作品も一気に読めてしまいました。
というわけで、今回は「NonLinear」さんの『赤い女の子』です。
良かった点

・ドンドンとテンポの良くなっていく文章。最初は少し堅苦しい感じはあったが、ストーリーが進むにつれ、文章もこなれてきた気がする。

・単純に恐い、だけで終わらない、人間の心理にまで踏み込んだストーリー


気になった点

・或る意味、救いようのないエンド……。

ストーリーは作者さんのページへリンクを張っておきましょう。こちらからどうぞ。


というわけで、久々に尺の長目の作品、プレイしてみました。
一応ホラーなんですが、readmeを読むと、15歳以上推奨となっております。そこまで劇的に恐いとか、心臓に悪い、とかは無いとは思うのですが、ホラーが苦手な方、或いは心臓が弱い方はご注意下さいませ。

さて、何だか久々に三人称の作品に出会った気がします。
ノベルゲームでは、かなり多くの場合、主人公の一人称の語りで、ストーリーが紡がれていきます。が、時々三人称を使った、云ってしまえば「小説」に近い文章を目にする事もあって、本作はまさにそのタイプでしたね。

個人的な感想、なんですが、最初は凄く取っつきにくかったんですよね。この文章。
というのは、三人称の語り、という少し珍しい形式を採っており、且つ、登場人物を全てフルネームにて記述する、という独特のスタイルで、尚かつ、登場するキャラクターが多いわけですから、「こりゃ、最後まで読み通せるかなぁ?」と少し不安になりました。

が、プレイをしていく内に、ドンドン文章が良くなっていったんです。
最初の20分くらいまでは、まだ固さが残っているような、そういう文章だったわけですが、徐々に読みやすく、そしてテンポの良い記述になって、後半はグイグイと前のめりで読む事が出来ました。


高校の天文部の合宿、という事で、部長の祖母の住む田舎へ向かう、そんな車中の描写からストーリーは始まります。
ドドドっと、人物が出てくるので、最初は誰が誰だか分からず、一瞬混乱してしまったのですが、これは前述の通りでプレイしていく内に解消されると思います。

それはさておき、実際に祖母の家に着いてみても、祖母の姿はなく、痴呆気味の隣家(二百メートル離れた位置にある)のおばあちゃんと、謎の少女が不気味な物語の幕開けを暗示させてくれます。
そして、そんな中、一人……また一人と……部員達は姿を消していき、彼らが居なくなった後には真っ赤な風船だけが残されている……。
こんな状況になってしまいます。

プレイしていて、ジワジワ押し寄せてくる恐さよりも、高嶺真理子の性格の悪さ、の方に集中してしまいましたw そして、それと裏返しに、真理子と付き合っている天文部部長の拓実にもイライラしてきました。「何でこんな女と付き合ってるんだ!」とw

プレイしていくと、どうやら焦点を当てたいキャラクターが由紀子である、と気づくハズ。
所謂「オドオド系」のキャラクターなんですが、見ていて可哀想になってくる部分、そして一連の連続失踪事件に於いて、何か、鍵を握っている、というのがぼんやりと分かってきます。

で、一渡りプレイしてみても、いまいちピンと来ないんですよね。
何が起こったのか? という決定的な部分は謎のままです。与えられているのは、拓実の祖母の家にまつわる悲しい話、そして、その話に出てくる「赤い女の子」と思しき少女が、部員達の前に姿を見せている、という事だけです。

良く、恋愛ものの作品をレビューする時に「何故、こいつに惚れたのか?」という部分で納得感が欲しい、という事を云うわけですが、本作の場合、「何故、赤い女の子が部員を消し去っていくのか?」というクリティカルな部分は、本編では明らかになっていません。

本編は大凡、一時間で読了可能。
これは、何が起こったのか? を提示する章、と言い換えても良いんじゃないかな、と思います。で、本編を読了すると外伝が読めるようになり、外伝を読むと更に外伝が読めるようになり、最後に「赤い女の子・裏」という、言わば「解答編」にたどり着けます。

ここに来て、三人称の語りが、由紀子の一人称の語りとなり、一連の事件に関する「真実」を見ていく事が可能になります。外伝の段階で既に明かされていた事実と、この「赤い女の子・裏」のストーリーは割と密接に関わっていて、最初は厭な女だ……と思っていた真理子に対しても、又違った側面から見ていく事が出来るようになりましたね。

何故、真理子は執拗とも云えるほど、由紀子を虐めるのか、又、何で由紀子は由紀子で卑屈とも思えるような態度で甘受するのか、という部分が外伝と「赤い女の子・裏」でスッキリと見えてきます。
そして、本作の良かった点、として挙げた、「人間の心理」がぐぐっとフィーチャーされて、単なるホラーを超えた恐さだったり、悲しさを感じさせるものになっていました。

「うわっ! お化けが出たぞ!」とか「妖怪だー!」っていうのとは一味違う、苦みを伴った背後のストーリー、が本作のキモですね。
逆に言えば、この「赤い女の子・裏」が無ければ、「ただ単に恐い」で終わってしまっていた可能性もあるわけで、是非、プレイなさる方は最後の「赤い女の子・裏」まで読んでみて下さい。

単純な恐い話、の多くは、妖怪とかがどこからともなく現れ、半ば無差別に主人公達に襲いかかるんですが、本作の場合、一見無差別に見えてその実……というタイプでして、プレイヤーに我が身を振り返らせるような部分もなきにしもあらず。


とはいえ、ラストはやっぱり「ハッピーエンド」とはいかず、一抹の悲しさを感じさせる、或る意味で救いようのないエンドになってしまって、そこは少し気になりました。もう少し、でいいから何か救いがあるようなエンド……の方が本作のテイストには合っていたんじゃないかな? と個人的は思います。
ちょっとダークで救いようのないエンドって、私の好物ではあるんですが、やっぱり由紀子の方に感情移入しちゃうと、もう一匙の救いがあっても良かったかな、と。或いは、由紀子ではなくて、赤い女の子、にも、何かもう少しだけ、救いがあったらな、と感じました。



大体、こんな感じでしょうか?
夏が舞台なので、季節違いも甚だしいんですが、ボリュームもあって、ホラーとしての面白さも(単純な恐さって意味じゃなくて)味わえるようになっていると思います。ちょっと悲しい要素も多いんですが、気になった方はプレイしてみて下さい。



それでは、また。
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by s-kuzumi | 2011-03-27 21:05 | サウンドノベル | Comments(0)
2011年 03月 27日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『魂渫い』

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道玄斎です、こんにちは。
本当に久々のノベルゲームのレビューになります。大分、生活も落ち着いてきて、少しだけ気持ちに余裕が出てきたので、ダウンロードしておいたものの中から、短めのものを選んできました。
というわけで、今回は「さとる」さん(でいいのかな?)の『魂渫い』です。


実は、今回、通常のレビューにするか、番外編にするか結構迷いました。
大凡、20分程度までなら番外編、30分~でしたら通常、という事にしているのですが、本作20分ちょいですw
通常と番外編の微妙な淡いを突くプレイ時間だったのですが、サラリと読めてしまうので、番外編の方に致しました。

通常、ノベルゲームの主人公は、高校生の男の子で、何気ない日常を過ごしているわけですが(そんな主人公に暗い過去がある、というのも定番設定です)、本作の場合、主人公南譲は、「普通の高校生」ではありません。

というのも、冒頭部から判断するに、実母実父から虐待を受けていると思しく、学校にすら行かせて貰えない、というかなり悲惨な状況が描写されているのです。
この作品は、こうした境遇にある主人公が「普通の高校生」にたどり着くまでを描いた、ちょっと不思議な短編作品、と捉える事も可能でしょう。
他の作品にとっては、或る意味で当たり前の「前提」、そこが本作の終着点、という意味では、かなり特殊な主人公の設定だったのではないでしょうか。


ちなみに、本作のタイトル、読めた方はいらっしゃいますでしょうか?
私は学が無いので全然分かりませんでしたが、「たまざらい」と読むようです。字面から、「お、和風ホラーか?」と思っていたら、見事に予想がハズレちゃいましたね。読み進めていけば、字こそ難しいものの、この「渫い」は「攫い」と考えて良いようです。

親からの虐待の末に行き倒れになった主人公、そしてそれを助けたヒロイン霧島吹希。
二人の奇妙な共同生活の末、主人公は吹希に隠された意外な真実を知る事になり……といった調子でストーリーが進んでいきます。

そしてヒロインは、「魂渫い」なる種族であって、人間を殺さないと生きていけない、という厄介な属性を持っています。
で、主人公は、そんな自分を殺そうとしたヒロインに対して、「助けたい!」という気持ちを抱き、そっと静かに彼女の最後を看取っていく……という形でエンドとなります。

若干気になったのは、この辺りの主人公、そしてヒロインの心理描写が荒削り、というか性急であった、という辺りでしょうか? 
主人公がヒロインを助けたい、と思った心理の背景には、別の種類ではあるけれども、「逃れられない生活」に苦悩していた実体験があるはずですし、更に短期間とは云え、共同生活を送る中で芽生えた彼女に対する何かしらの感情、なんてのもあると思われます。

その辺りが割とスパッとカットされて、主人公の熱い言動でストーリーが急加速し、収束していってしまうんですよね。勿論、少々の粗を吹き飛ばしてしまう勢い、というのもノベルゲームの……そして特にフリーのノベルゲームの持つ特性なんですが、やっぱり少し気になったので、記しておきます。

そういえば、ラストまで読むと、余韻も何もなくやっぱりスパッとNScripterそのものがシャットダウンしてしまいますw 付属のreadme.txtを読めば分かるのですが、その後もう一度起動すると……。
けど、やっぱり、ジワッとタイトル画面に戻る……くらいの余韻があっても良かったんじゃないかなぁ? と思いました。


あっ、最後に。
どうやら本作、音楽も自作、のようです。写真素材もご自身でお撮りになったものらしく、NScripterというエンジン以外は全て自作のものみたいです。多才ですよねぇ。そんな所に注目しながらプレイしても面白いんじゃないかな、と思います。


大体、こんな所でしょうか。
まだまだ、落ち着かない日々が続きますが、又少しづつ、ノベルゲームをプレイして記録を綴っていきたいな、と思っています。



それでは、また。
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by s-kuzumi | 2011-03-27 13:24 | サウンドノベル | Comments(0)
2011年 03月 18日

なんてことない日々之雑記vol.329

道玄斎です、こんばんは。
なんだか、前回の日記に色々コメントが付いていて嬉しくなりました。皆様もご無事でなによりです。


まだ、ちょっとゲームをプレイ出来るような、のんびりモード、とはいかないので、近況報告的な記録になります。

まだスーパーや、コンビニとかでは食べ物/飲み物(特にミネラルウォーター)が不足しています。
テレビでは「牛乳がない」とか云ってましたが、幸い、牛乳はゲット出来ました。が、食パンとかそういうものが、全くと云って良い程入手出来ません。

計画停電に関しても、全然計画的でなく行われており、混乱していますw
何とか、電車といったインフラは動き始めて、徐々に正常……に生活が動き出している感じはあるのですが、まだまだ不安は色々残っています。

節電が大事、という事で、私もパソコンは付けちゃいますが、なるたけ電気を落とすようにしています。大体、ご近所さんも同じような感じですから、夜になるとどこも真っ暗です。
やっぱり、何となく物静かで寂しい気はしますね。


で、不安だ不安だ云っててもしょうがないので、NMに曲を作って投稿してきました。
こんな時だからこそ、明るい曲を、というのが今回のコンセプト。
いつも「ホラーだ」「猟奇だ」云われている私ですが、今回はちょっと頑張って明るい曲にしてみました。ノリの良いドラムパターンを作ったら、気持ちよくなって、ついつい尺が4:30くらいになってしまいました。けど、不必要にループさせている部分もなきにしもあらず……と云った所なので、正味は3分くらいかな?

本当はDTMのカテゴリで書けば良かったんですが、近況報告も兼ねているので、日々之雑記で。
で、珍しくテンポが早めの140です。けれども、お聞き頂ければ分かるように、そんなに「早さ」を感じないんじゃないかな? と思います。

知りあいに聞かせてみた所「寺院のような音がする」と云われ、「やっぱホラー抜けてねぇ!」と愕然としましたがw

け、けど、メロトロンとか使ったり、私も新味を出そうと頑張りましたw
例によって進行感は乏しいんですが(そもそもドラムループから作るって作り方だもん……)、段々、自分が作りたかったものが作れるようになってきて、そこは素直に嬉しいですね。

個人的に「寺院の音」と云われた、うにょうにょするパッドの音とか好きなんですよねぇ。
基本、うにょうにょして、ちょっとサイバーな感じを出しながら、メロトロンでレトロな風味を入れてやる……という感じでしょうか? けど、ピアノの所はバサッとうにょうにょを切って、スッキリさせています。

なんか勢いで作った……はいいんですが、自分で作っておいてジャンルが分かりませんねぇ……。ゲームのBGMとして使えるという感じはしないし……。あっ、けど近未来SFモノのエンドロールとかに使おうと思えば……使えない事もない……かもしれませんw

私としては、エレクトロニカを意識した積もりなんですが、絶対にエレクトロニカ、じゃないですよねぇ。
どなたか音楽に詳しい方が、「これは○○だな!」ってジャンルを測定してくれれば嬉しいのですが……って、制作者の言葉とは思えませんねw

興味を持たれたら、是非、NMの方、覗いてやって下さいませ。
あっ、前回の日記も追記で書きましたが、NMも、計画停電が行われている時間帯は、サービスの提供が出来ません。接続出来ない時は、停電中ですので、時間を改めて訪問してやって下さいませ。



それでは、また。
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by s-kuzumi | 2011-03-18 23:03 | 日々之雑記 | Comments(2)
2011年 03月 14日

なんてことない日々之雑記vol.328

道玄斎です、こんにちは。
なんだか、随分ご無沙汰してしまいました。今回の地震の件でメールを頂いたり、又、コメントを付けて下さったり、という方も多くて、「私の事を気にしてくれてる人もいるんだなぁ……」と、少し嬉しくなりました。



で、東京は、地震による直接の被害、のようなものはあまり無いのですが(私は本棚と書庫がとんでもない状態になった……というだけで済みました)、昨晩唐突に発表された計画停電なる仕組みのせいで、交通機関がマヒしています。
私の住んでいる地域は、もう、少なくとも、本日は最寄りの駅(二つあるんですけれどもね……)に、電車が止まる事はありません。

そんな訳で、真っ昼間に更新しています。
こういう状況なので、街は人に溢れ、スーパーでは買い占めなどが横行しており、正直、正常な「買い物」という行為すら結構厳しい状況です。

幸いな事に、私や家族、或いは友人達も無事なようで、ホッとした所で、この記事を書いています。買い物は出来なかった、とは云え、一応備えだけは日頃からしていたので、何とかなるんじゃないかな? と若干甘めですけれども、予想しています。


こうした日常とは少し違う状況下に於いて、何よりも恐いのは、デマ、流言飛語の類です。
ネットを覗いてみれば、今回の一連の災害について、ツイッターやブログなどで、色々と書かれています。が、或る内容が正しい、という保証は誰にも出来ません。
……と、書くと、このブログの内容も疑わしい事になって、自己言及のパラドックスに陥るのですが、ラジオ、テレビといったオフィシャルな手段を用いて発信される情報以外、取り敢えず、深刻に考える必要はないのでは? というのが私の意見です。
勿論、インターネットでテレビ局の放送が見られたり、っていうのは除きますよ?

大事な事は、多分、そんなに多くなくて、必要以上に慌てない事、デマに惑わされない事、いざという時の準備はちゃんとしておく事……大凡こんな所じゃないでしょうか?

出来れば、普段通りの生活をして、ノベルゲームをプレイして……といきたい所なんですが、私は私で小心者ですから、何となくビクビクしている部分もあって、今は楽しくゲームを遊べる気がしませんw
やっぱり、或る程度の心のゆとりがあってこそ、のゲームプレイだと思いますし、レビューを書くにも、そういうゆとりは必要だよね、って事で。


取り敢えず、私は無事です。
コメント下さった方、又メールなど送って下さった方、本当にありがとうございました! 個別の返信に代えて、この場でお礼申し上げます。

又、同時に皆様のご無事を心よりお祈り申し上げます。


ま、何が云いたいのかってーと、こういう時だからこそ、必要以上に騒がず、焦らず、冷静にいこうぜ! って事ですw


それでは、また。


/* P.S. Novelers' Materialも、今回の計画停電に伴い、第二グループに該当する状態なので、その期間サービスの提供は出来なくなります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。 */
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by s-kuzumi | 2011-03-14 14:01 | Comments(8)
2011年 03月 04日

フリーサウンドノベルレビュー 『居場所』

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今日の副題 「地味だけれども、しっかり定番ストーリー」

※吟醸
ジャンル:和風恋愛モノ(?)
プレイ時間:1時間程度。
その他:選択肢無し、一本道。クリア後、オマケシナリオが読める。
システム:Live Maker

制作年:?/?/?
容量(圧縮時):20.5MB




道玄斎です、こんばんは。
今日は番外編ではなく、普通にそれなりの尺のある作品、選んできました。以前『いけにえのかごめ』という作品を(多分)番外編にてご紹介したことがあったのですが、その作者さんの作品ですね。
というわけで、今回は「かくざとう」さんの『居場所』です。作者さんのサイトが不明な為、ふりーむ! にリンクを張っておきます。
良かった点

・定番のシチュエーションだが、丁寧に描き、「ありきたり感」を感じさせない。

・人物の心中描写に筆を割き、納得感の行くストーリー展開。


気になった点

・意外に多い誤字。

・ラストがやや、あっさりしすぎだったか?

ストーリーは、今回は私が簡単に纏めておきましょう。
ある日、与作は山菜を採りに山に出かけるが、そこで行き倒れの女性を拾う。
何やらわけありのその女性は与作に「匿って欲しい」と頼むのだが……。

っと、大体の所はこんな感じ。



何がびっくりしたって、いきなり「与作」って名前で、「えっ! 主人公が与作かよ!」と思わず笑ってしまいましたが、本編はシリアスですし、登場人物の心中を深く描写していくタイプの作品で、プレイして、10分も経つ頃には、与作というネーミングに対しては、全然違和感を感じる事は無くなりました。

ところで、「行き倒れの女性を拾う」というシチュエーションは、この手のノベルゲームの世界では、ドが付く程定番です。「B級ハリウッド」という形容詞がついて回る『クロスフェードに堕ちた夢』なんかも、その亜種ですよね。

でも、丁寧でじっくりと描写が行われるので(しかも、冗長でない)、そこにある種の「ありきたり感」を感じる事はありません。
ヒロインの性格の良さ、或いはぶっきらぼうだけれども、優しさを持つ主人公与作、といった、やっぱり定番の設定も、そこに味わいを感じさせるものとなっていたのは、本作の特筆すべき点でしょう。

何かから、そして誰かから逃げて来たと思しいヒロイン優貴の属性と、『居場所』というタイトルのせいで、大凡のストーリーの流れも、そして結末まで予測出来てしまうんですが、やっぱり、良い作品、になっていたと思いますよ。

ちゃんと、細かなエピソードを間に挟んで、登場人物の性格等を描写しており、そうした点も評価出来ます。ちなみに、サブキャラでは、陽がいい味を出していましたね。正直、陽が男であるか女であるか分からなかったんですが(後書きまで読むと、男らしい、という事が分かりますw)、美味しい脇役、でした。

本作、一応影絵風の立ち絵は付いているんですが、これ、ちゃんとした絵でも良かったんじゃないかなぁ? とは思いましたね。
読了すると、例によってオマケの設定集とか見られるんですけれども、ちゃんとそこには、下書き(?)ですけれども、各キャラクターに影絵風ではないイラストが付いている事、確認出来ます。
で、決して「美麗!」という感じではないのですが、味わいのある絵で、これなんかは、本当に影絵風にせず、イラスト付けちゃっても良かったような気がしますねぇ……。


気になった点としては、実は誤字とかの類が割と多いような気がする……という辺りでしょうか?
例えば「勧める」とあるのが正しい場所が「進める」になっていたりね。

あと、「…」は原則二つ続けて「……」と表記します。もうちょっと長く「…」を続けたい場合は、「…………」とか四つ、六つと、二の倍数にすればいいんじゃないかと思います。
更に「?」や「!」の後は、全角一字スペースを空ける方が、一般的で且つ、読みやすいと思いますので、是非是非おためしあれ。

あとは、ラストが結構あっさり風味だった、というのは個人的にちょっと思いました。
美味しい所も、陽が持っていっちゃった部分もあるかな……。ここまで丁寧に描いてきたので、もうちょっと、最後、余韻を持たせて……というか、そこでもしっかりと描写しながら少ししめやかに物語が終わる、というのが合ってたように思えます。

ちょっと甘めかな……という気はしますが、定番のものを定番のまましっかりと描く、という実は難しい事をやっていた点、そして最近のフリーのノベルゲームに失われつつある「手作り感」を感じさせる、という事で、吟醸に致しました。


プレイ時間は大凡、一時間。
ノベルゲームに慣れた方でも、楽しめる作品、になっていると思いますので、是非一度プレイしてみて下さい。



それでは、また。
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by s-kuzumi | 2011-03-04 22:36 | サウンドノベル | Comments(2)