久住女中本舗

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2011年 08月 30日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『Glare』

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道玄斎です、おはようございます。
今日も今日とてあまり眠れなかったので、早朝からノベルゲームです。
というわけで、今回は「クレナイブック」さんの『Glare』です。これは、生放送でお勧め頂いた作品ですね。



原則……プレイ時間が20分程度くらいまでの作品を「番外編」とし、それ以上、30分以上の作品を通常レビューとして扱っているのですが、極々稀に例外もあります。
本作も又その例に漏れず、私のプレイ時間でピッタリ1時間くらいだったのですが、こういう作品(後述)ですから、番外編として取り扱う方がよかろう、と思い、そのように致しました。

本作、ちょっと変わった作品でして、「コマンド入力型ノベルゲーム」とでもいいましょうか、ある日主人公(名前は自由に設定出来ます)の元に「粗品」としてやってきたメイドロボットである所のグレアにあれこれと、「文字入力」で指示を与えて、ストーリーを勧めていきます。

これが単純な一本道のノベルゲームだったら、恐らく……番外編にまさに該当するような尺だと推測されるわけですが、結構、その指示内容で詰まる事があります。
ある文字列を入力してもダメで、それなら、と別の文字列を入れてもやっぱりダメで……。と試行錯誤を繰り返していくと1時間……或いはもっと掛かる人もいるかもしれません。

ここで、ヒロイン(?)グレアについての解説も必要でしょう。
『ちょびっツ』(分かる?)に出てきそうな、人型をした“家電”です。それが又、ヴィジュアルからして「ツン」な感じ全開で、正直、「どっちが主人なんだよ」と突っ込みたくなる感じですw
当然、凄く可愛いですし、後半に入っていけば、段々とデレてきます。

ツンデレの原義は、人前ではツンツンしているけれども、二人っきりになると、デレデレし出す、というものだったと思うのですが、今ではそうした定義も変質して、最初はツンツンしていたけど、時間経過(心の交流含む)と共に段々とデレデレしてくる女の子、となっています。
後者の定義に従えば、グレアも又、ツンデレなのです!
あっ、ちなみにラスト近辺でエロシーンがあります……が不思議とエロい感じがしません。これは悪い意味ではなくて、グレアが愛おしくなっちゃって、エロさを感じる事が無くなっちゃっている、という事です。


さて、本作を語る上でハズせないのが、「文字列入力の難しさ」でしょう。
或る場所で、ある文字列を入力しないといけない、というわけで、正直結構大変……。
ただ、文字列入力の際に「ヒント」と打ち込んでやる事で、或る程度のヒントは与えて貰えます。

コツとしては、グレアの発言に出てくる固有名詞は片っ端から試す、という事かな。
兎に角、グレアの発言に注目して、その中でキーワードになりそうな言葉を探していけば、或る程度までOKだと思います。
あと、たまにグレアが意味深な事を云ったりしますから、そういうのも逃さずに。

ただ、それにしても最後の三連発は凄い難しかったです。
実は……あまりにも難しすぎて、攻略サイトみちゃいましたw ちゃんとそういうレビューというか攻略情報を載せてくれている所があるんですねぇ……。私なんかまだまだですね。。


後半、一気に文字列入力が難しくなりますが、その苦労に見合うだけの可愛らしいグレアが見られるので、是非是非途中で投げる事なくプレイしてみて下さい。



それでは、また。
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by s-kuzumi | 2011-08-30 07:49 | サウンドノベル | Comments(2)
2011年 08月 29日

夏の締めくくりの放送するよ。

道玄斎です、おはようございます。
昨晩……というか、今から時計の針をチクタク半分くらい戻したくらいの時間に、ちょいと厭……というか辛い出来事があったので、今日は眠れない!



■夏の締めくくりしよっか?


というわけで、夏の締めくくりの大放送(別に大きくないけどさ!)をしよう、と目論んでいます。
放送を聞く為には……。


・ニコニコ動画のアカウント


が必要になります。お手数お掛けして申し訳ない。
で、放送コミュニティは、久住女中本舗ニコニコ別館にて。

で、コミュニティに入って下さると嬉しかったりします。
正体を明かして、或いは隠してでもコメント下さると嬉しいです。

で、時間は……8/31の午後9時頃、で如何でしょうか? というか、そのくらいの時間でやっちゃいます。


何をするのか……ですが、8月にプレイした作品(あと1~2本増える予定)を振り返ってみたり、ノベルゲームについてダラダラつらつらと何かを喋ったり、或いは、流れによっては雑談になったりもするかもです。

割と女っ気が乏しいので、女性大歓迎。
きっと、女性が来るとあだ名が付きます。過去に付いたあだ名は「モノクロの女帝」「白雪の乙女」とかw



さぁ、まとめるよ。


8/31、午後9時頃から、夏休み総括スペシャル放送をします。
ニコニコ動画のアカウントが必須になりますので、もしまだ取得していない方がいらしたら、この機会に取得してみて下さい。



ではでは、皆様にお会い出来る事、楽しみにしております。
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by s-kuzumi | 2011-08-29 05:11 | 日々之雑記 | Comments(4)
2011年 08月 28日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『Lilie -Love⇔Hate- 』

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道玄斎です、こんばんは。
何か一つのジャンルをプレイすると、連鎖的に似たようなジャンルを探してきてしまう、私のクセが発揮されて、今日も百合……要素の強い作品のご紹介。
というわけで、今回は「零式。」さんの『Lilie -Love⇔Hate- 』です。1ルート20分そこそこですから、今回は番外編で。


割と、『マリみて』系の設定(後書きを読むと、シナリオ完成後に『マリみて』読まれたそうです)で、幼なじみだった年上の女の子が、そこでは全校生徒垂涎の「お姉様」になっていた、というありがちと云えばありがちな設定ですが、百合ってそういうものですから!

主人公は、お姉様こと雅様と、幼なじみだったのですが、親の仕事の都合で長らく離れていたわけです。そしてやっと又元居た街に戻ってきて、一緒の学校に通う事になるのだったが……というのがイントロです。

主要人物は、主人公と雅様、そしてクラスメイトの綴と儚、更に以前住んで居た時からの後輩揺、の五人。
日付表示型、のシナリオなんですが、気がつけば一月経っていたりして、その間の「時間」をちゃんと埋めてくれているんですよね。
少しづつ仲良くなっていく様子を描写しなくても、時間経過によってそれを悟らせる、中々良い手法です。

エンド数は全部で六つ。
グッドエンド……は多分……一つだと思うw あとは基本バッドエンド風味……w
選択肢は多めですが、そこまで難しい事はないと思います。基本、お目当ての相手と交流を持つようにしていけば、自ずとルートに入っていけるはず。

だけれども、ここで一つ要注意。
私が今回プレイしてみたら、どうにも、上手くいかなかったんですよ、エンド回収が。
最初に「まぁ、基本だしな」と思って雅様ルートに入って、エンドを回収しました。その後、綴&儚のルートに入ろうとしても、雅様ルートに入ってしまう。好感度は問題ありませんし、このルートでないと見ることの出来ないCGまで見れています。にも関わらず、雅様ルートの選択肢になってしまうんですね。

こういう時は、一度、ソフトを再起動してやりましょう。
フラグがリセットされずに、どうも残ってしまう場合があるみたいなんです。今回、私の環境でだけ、かもしれませんが、こうした事象が起こりました。
勿論、再起動してやれば、ちゃんとお目当てのルート入れましたよ?

先に、六つのエンドがある、と書きましたが、雅様ルートで二つ、綴&儚ルートで二つ、揺ルートで二つ、という布陣ですから、どれか一つのエンドを見て、再起動するとしても、二回再起動するだけで済みますw 最後の最後で各ルートで枝分かれするだけですからね。
これが10個とか20個とかのエンドになると相当厳しいです……。


そうそう、女の子の布陣は、主人公は平均を地でいくような女の子……として描写されているんですが、どう考えても可愛いよね? というこれまたお約束のキャラ設定。『マリみて』の祐巳ちゃん然り。愛されキャラです。
そして、雅様は、昔は泣き虫だったらしいのですが、今では学校の生徒全員の「お姉様」みたいに君臨しています。生徒会長までやっているという。
で、クラスメイトの綴と雅は、ピンクの髪のツインテールなロリッ娘と、おっとり系の優しげな女の子。揺は、元気いっぱい腹ぺこ属性の年下の子、という、分かりやすい設定になってました。

分かりやすいっていうのは、共通認識ですから、決してマイナスにはならないんですよね。
あまりにも手垢にまみれてしまうとアレですけれども、まだまだこういう設定は、分かりやすくて好きですw
それに百合モノですからね。これが、無愛想高校生男子が主人公だったりすると、また話は変わってくるんですが……。


で、本作を特徴付けているのは、ズバリ「ヤンデレ要素」が入っている点です!
雅様恐ぇえよw 結構ヤバい感じのヤンデレが入ってて、猟奇的……って云ってもいいレベルだったりしますので、本作は15禁みたいです。

ヤンデレがあそこまでブームになった背景には、やっぱり多かれ少なかれ、みんなが感じていた事、を増幅して楽しめるようにしちゃった、という所にあるような気がします。

誰しも、自分の好きな相手を自分だけで独占したい、と思った事は一度くらいはあるでしょう。
又、同じくらい、自分の好きな相手から、或る程度焼き餅を焼かれたり、束縛されたい、みたいな気持ちを持った事もあるんじゃないかと思います。

そういう、「誰しも思う感情」を思いっきり増幅させて、それを「病み」のレベルまで昇華させてしまった所にヤンデレの面白さや凄さがあるんじゃないかなぁ。
でもって、病んでる、なんてマイナスの価値観をプラスに転じさせちゃうという離れ業までやってますから、素直に驚くしかありません。
ちょっと脱線しちゃいましたね。


大体、1ルート20分ちょいくらいです。
エンドの仕組みが分かれば、スキップで楽々コンプリート可能。
百合とヤンデレの絶妙な融合具合、是非お楽しみ下さい。



それでは、また。
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by s-kuzumi | 2011-08-28 20:59 | サウンドノベル | Comments(2)
2011年 08月 27日

フリーサウンドノベルレビュー 『彼女と彼女と私の七日 -Seven days with the Ghost- 』

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今日の副題 「超ハイクオリティ! ガチ百合ゲーム登場!」

ジャンル:エセ魔法学園でエセオカルトな18禁ガチ百合ノベル。
プレイ時間:3時間半~5時間程度
その他:後半、最後の最後に選択肢一箇所アリ。ほぼ一本道。18禁。
システム:NScripter

制作年:2011/2/11
容量(圧縮時):1.15GB




道玄斎です、こんにちは。
今日は、昨日からずっとプレイしていた作品のご紹介。既に勘の良い方は気づいているかもしれませんが、何と本作も又、数少ない「ギガ越え」の作品です。今まで、ギガ越えをしているのは商業、又は商業に準ずるような、そういう作品ばかりでしたよね。『ツインエンジェル』とか『se・きらら』とか。
そこに来て、完全フリーで、多分VIP系だと思しい作品の登場ですよ。
というわけで、今回は「Lilies Project」さんの『彼女と彼女と私の七日 -Seven days with the Ghost- 』です。
良かった点

・圧倒的にハイクオリティなイラスト、ムービー、演出、ボイス。参りました。

・ちょっと嬉しいフルボイス。


気になった点

・設定が十全に活かせていない部分があったような……。

ストーリーに関しては、サイトのリンクを張っておきましょうか。こちらからどうぞ。



というわけで、久々ですね、3時間半も掛かるような大作をプレイするのは。
それも、滅多に出会えないような、ハイクオリティの作品ですから、ね。そういえばタイトルが、『彼と彼女と彼女の忠義』にちょっと似てますねw これは蛇足ですがw

いや、ここまでヴィジュアルというかガワが良いと、生半な商業作品、立つ瀬が無くなってしまいそうです。少なくとヒロインやその他の女の子キャラのヴィジュアルで、商業に劣るという事は全くありませんし、それを彩る音楽や効果音の類も又然り。十分、「売り物」になる水準に達していたのではないかと愚案致します。

ついつい、私も「この手の太鼓の音なら作れるぞ?」と対抗心を燃やして、私達が運営している素材ポータルサイト(←宣伝的説明)「Novelers' Material」に勢いで投稿しちゃったくらいで。


先ほどから「商業作品」という比較に於いて、本作を論じていますが、ノベルゲームってベクトルが二つある、って考えると少し分かりやすいかもしれませんね。
一つは、商業作品に対して、出来るだけ近づいていこうとするベクトル。
もう一つは、商業作品なんてどこ吹く風で、作りたいものを作る、という我が道を行くタイプのベクトル。

勿論、この二つはカッチリ分けられるものではなくて、後者のつもりで頑張っていたら実は前者に接近していた、なんて事も日常的に起こりそうです。

大凡の傾向としては、所謂VIP系は前者ですね。
本作も又然り。「ガチで百合なゲームを作りたい!」という動機があるにせよ、かなり商業のそれを図らずも意識しているような感触があります。


さて、ここらへんで、作品の内容に入っていきましょう。
どうやら、舞台設定は未来。魔法科学なるものが発達を遂げた世界のようです。そして魔法学院と云っても良いような女子校の寮に住んでいる絢子が主人公ということに。

絢子の周りには、生徒会長でちょいタカビーな感じの杏奈や、その取り巻きの女の子が居たりして。
そしてある晩、絢子は自分の所属するオカルト研究部存続を賭けて、七不思議の調査をしていたら、情事(勿論女の子同士だ)に励む杏奈の部屋の外で、「自称幽霊」に出会ってしまい……。
そして、出会ってしまった事を機に、雅は絢子に付きまとってくるようになるのだが……。

という感じ。
幽霊……雅って子ですけれども、またヴィジュアルが素敵なんだわ……。
和服美人はやっぱり独特な魅力がありますねぇ……。あっ、けど、雅は「趣味」として「覗き」(情事の)をやっている、というお茶目な属性もあって、単純に恐い幽霊、という存在とは違います。


ガチ百合ゲームですから、兎に角力が入っているのが「百合シーン」。
言葉をボカしてますが、要はエロシーンですw 結構長目のエロシーンが五回くらいかな? 入っていて、「ガチ百合」のコンセプトを体現していたのではないかとw

そういうコンセプトで作られたゲームですから、その百合描写、或いはエロそのものに関して何かを述べるのはお門違いでしょう。
ただ……一言云わせて貰えれば……結構エロいですw 寧ろ、男×女よりもある種隠微な香りがして、私なんかは美味しく頂けましたw

そういえば、プレイしていると、絢子が処女ではない、という事明かされるのですが、これは蛇足なんじゃないかなぁ……と思ったりします。
処女でない、というのが決定的に重要なファクターであれば、それはそれで良いのですが、せいぜい、杏奈に嫉妬でやきもきさせるくらいの役割しか果たしてないわけで、そうでないのならば、やっぱり処女の方がいいよねw 
もし、処女でない、とするならば、ファーストキスは既に誰かとしている、くらいにしておけば良かったんじゃないかしら? そのくらいなら抵抗感は薄いはずですから。


さて、気になった点ですが、魔法学院という設定がもっと活きてくるかと思いきや、それほどでも無かった、という辺りが一点かな。
本作、別に舞台が魔法学院じゃなくても、そして、魔法が公然として認知されている世界でなくても、全然成り立ってしまうんですよね。となれば、やはり「魔法」が出てくる必然性が欲しいんです。
や、ラストでは、やはり魔法の必要性が多少強調されるんですが、やっぱり日常的に魔法が根付いている感が無いと、「何で魔法学院なのよ?」って事になりかねません。
要所要所で魔法は出てきます。だけれども、もっともっとストーリーに魔法の要素が絡んできても良かったかなぁ、なんて思うわけです。

もう一点は、作品の特質にも拠るんですが、エロシーンを抜いたら、実はストーリーは割とあっさり風味になってしまう、という辺り。
少なくとも、私はあまりエロには興味がなくて、ノベルゲーム/サウンドノベルのストーリーを見たいんですよね。となると、やっぱりストーリー、そしてその流れに注目してしまうわけで、落ち着いて考えてみれば、エロシーンを抜いてみれば、意外とあっさりしてたんじゃないかな、っと。

或いは、これは密度の問題、なのかもしれません。
七日というひとまずのリミットが設定されている点は、評価出来ます。何故ならば、「七日で終わり」という終着点が分かっているとプレイしていても、なんか妙な安心感があるから、です。
良く、ホラーなんかプレイしているとあるんですが、終わりが見えないまま、延々と続いていくんじゃないか……? なんて思ったりしません?w
そういう時に、取り敢えずリミットを示してくれて、一日一日過ぎていくタイプの作品だと、何とも云えない安心感が。

にしても、七日はちょっと長かったかもしれませんね。
ちょっとあっさり風味、だと云いましたが、それは七日に引き延ばされてしまっているからで、これが四日くらいでギュッと詰まっていれば、それほどあっさり感を感じなくても済んだんじゃないかなぁ……。
七日の間に、凄い大事な事をしているのか? って云われたらそうでもないですしw

ただ、人間(や人外)の存在との交流って意味では、七日くらい掛けないと、それはそれで関係性があっさり風味になっちゃいそうで、難しい所ですね。



大凡、こんな所かな?
兎に角、百合好きなら超お勧め出来ます。
又、グラフィックマニアも、絶対に満足出来るものになってると思いますよ。



それでは、また。
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by s-kuzumi | 2011-08-27 16:37 | サウンドノベル | Comments(0)
2011年 08月 25日

フリーサウンドノベルレビュー 『未来都市』

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今日の副題 「実は本格SFモノ」

ジャンル:未来都市少女SFノベルゲーム(?)
プレイ時間:一時間半ほど。
その他:選択肢なし、一本道。
システム:NScripter

制作年:2007(初版)、本レビューは2011/?/?のVer.3.00版にてプレイ
容量(圧縮時):111MB



道玄斎です、こんばんは。
やっとこさやってきた夏休みという事で、ノベルゲーム強化週間を勝手に実施しております。何だかんだでノベルゲームの紹介が、活動の背骨ですからね。
というわけで、今回は「WORLD COMICS」さんの『未来都市』です。サークルホームページが分からなかった為、ふりーむのリンクを張っておきます。
良かった点

・ややアイキャッチが五月蠅いものの、一話一話のテンポが非常に良い。

・美しいアニメ調のイラスト。

・実は結構本格的なSFになっている。


気になった点

・テンポの良さと引き替えに、説明不足、消化不良になってしまっている所がある。

ストーリーは、ふりーむから引用しておきましょう。
未来の海底都市で生活する女子高生の
日常と、やがて巻き込まれてゆく
人類と進化生物の死闘を描いています。

もともと同人作品等に同時収録されて
きた作品です。
選択肢等はございませんが、小説を
読むような感覚でお楽しみ頂ければ
幸いです。

こんな感じ。


最初は、人類が地上に住むことが出来なくなって、海底に都市を作り、そこで暮らす女の子達のちょっとSFチックノベルゲームかなぁ……なんて思っていました。
そう、例えば『ノトス水上紀行』の一場面を切り取っていく、みたいな、近未来ノベルみたいなね。

実際、潜水艇でちょっとした冒険に、女の子四人組で出かけていくなんてのが第一話ですし。
第二話も、未来都市での生活を描きながら、海底ならではのトラブルを描く……んですが、この第二話まで来ると、大凡作品の骨格……が読めちゃうかもしれませんね。

けれども、私はその仕掛けというか、何が問題なのか? が分かった時に「これはいい!」と思わず膝を打ちました。
何故ならば、未来モノ、もっと云ってしまえばSFモノって、何かって云うと宇宙が出てくるじゃないですか。或いは、外は崩壊しているけれども、内部をシェルターで覆ったような、閉鎖的で一見平穏そうな世界とかさ。

けれども、SFって、勿論そういう宇宙的だったり、高度に発達した文明だけにあるわけじゃなくて、もっともっと、身近で神秘的で謎の多い世界があります。
そう、それは深海です。

ネットで「深海 生き物」とか調べるだけでもきっと楽しいと思いますよ。
なんか妙に光ってたり、なんでこんな恐い顔してるんだよ! ってヤツがいたり、はたまたおぞましいと云ってもいいくらいの外見のヤツがいたり……。
例のクトゥルフ系の恐い話の一つの柱がやっぱり海にある、っていうのは示唆的ですよね。

ですので、海底に移り住んだ人類の脅威が、進化を遂げた海底の生き物で、っていうのは凄く納得感がありますし、凄くSFしてるんですよね。
だから、「これはSFとしていい線いってるじゃん!」と思って、嬉しくなっちゃいましたね。


さて、大きく分けると、第1話~第4話までが前半パート、それ以降が後半パートって感じでしょうか。
前半は、四人の女子校生のちょっとした冒険譚だったり、恋バナだったり、何てこと無い日常パートを描きます。だけれども、そこには深海の生き物、という脅威がふっと吹きこまれているような……そういう感触はいいですよね。それに、ちゃんとそこが後半に生きているわけですから、大いに評価したい所。

そして、怒濤の後半パートに入るわけですが、前半部もそうですが、兎に角テンポが良いんですよね。
なので、「え?」みたいな、半分息つく暇も無い程にストーリーが加速してしまって……という事が若干あります。また、それに関連して、消化不良になってしまっている所とかも。

具体的に云えば、何で軍隊はもっと早く行動を起こさなかったのか、とか、何故「彼女」だったのか、とか、結局、地上はどうなってるんだ? とか、色んなクエスチョンは残っちゃうんですよね。
ただ、これも反面で、そこに気づかないでテンポの良いまま読めてしまう、という部分でもありますよねぇ。


そうそう、イラストがアニメ調で美しいものだった、というのはお伝えしておくべきでしょう。
フリーのサウンドノベル/ノベルゲームも突き詰めていけば「イラスト不要!」とか硬派になっていくんですが、それでもやっぱり綺麗なイラストが入っていれば嬉しいですからね。
作品そのものが良くて、尚かつイラストも良ければ云う事ないじゃないですかw


未来の海底都市を舞台にした、女子校生四人組の日常と密かに忍び寄る影、そして怒濤の後半。抜群のテンポと共にお楽しみ下さい。



それでは、また。
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by s-kuzumi | 2011-08-25 18:21 | サウンドノベル | Comments(0)
2011年 08月 24日

フリーサウンドノベルレビュー 『暑いから』

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今日の副題 「暑いから、甘くない」

※吟醸
ジャンル:ホラー短編集(?)
プレイ時間:コンプリートで1時間半ほど。
その他:選択肢アリ。10個のエンドに分岐。
システム:NScripter

制作年:2011/8/5
容量(圧縮時):13.5MB




道玄斎です、こんばんは。
昨日……夏なのにホラーをやっていない、と書いたので今日はホラー作品を持ってきました。
というわけで、今回は「たぶんおそらくきっと」さんの『暑いから』です。
良かった点

・一話一話のテンポが上々。全体で見るとそれなりの尺はあるが、それが負担にならない作り。

・色んなタイプの怖い話、が散りばめられており、ヴァリエーションが豊か。


気になった点

・グロテスク描写などもあり、苦手な人は要注意。

ストーリーはふりーむから引用しておきましょう。
あー・・・暑いねぇ。物凄く暑い。
・・・。そうだ、怖い話をしようか。
昔から怖い話をしたら涼しくなるって言うじゃん。しようしよう。
ああ、別にアンタが話するわけじゃないから安心してよ。
全部私が話すから。

少女が話す10の怖い話。

貴方は首を横に振りますか?それとも縦に振りますか?

注!
・このゲームは15推奨です。グロ・血描写耐性のある方のみプレイしてください。
・このゲームは残酷な描写、また血描写がありますので苦手な方はご注意ください。
・ゲーム内の描写には犯罪となるものがあります。決してなさらないでください。

クリア時間は二時間以上です。

こんな感じです。



久々にホラーをやった! って充実感がありますね。
お話が選択肢分岐で5個あり、その中で更に選択肢があって、最終的に10個のエンドがあるって感じです。
あるテーマに沿って5つお話があり、そのテーマの中で分岐があるって云うと伝わりやすいかな?

それがねぇ、どの話も面白いんだよね。
猟奇系っていうかグロテスク系のホラーもあれば、単純に霊的なホラーがあったり、或いは「フリーソフト○○」シリーズを彷彿とさせるような、超展開がありながらも、それが恐さに結びついていたり……。
凄くヴァリエーションに富んでます。

個人的に面白かったのは「穴埋め」の「異世界の勇者」と、「カニバリズム」の「無機物食欲」、「四肢切断」の「若返り輪廻」なんかですねぇ。

「異世界の勇者」が中二病全開で思わず笑っちゃうんですが、ラスト近くで「フリーソフト○○」シリーズもびっくりな超展開がw けど、ちゃんと恐い感じになっていて、良かったですねぇ。
どちらかと云えば、『世にも奇妙な物語』的な感じかもしれませんね。

「無機物食欲」は、着眼点が面白かったですね。
こういうホラーがあるとはねぇ……。厳密に云えば「カニバリズム」という感じではないんですが、とっても面白いお話でしたよ。
話そのものも恐いし、その後の「可能性」を考えると、更にもう一度ゾッと出来るような、そういうタイプ。

「若返り輪廻」も、クラスメイトを探偵するのが趣味の女の子のお話なんですが、これも一ひねりあって面白かったです。
てっきり、ああいうホラーかと思いきや、ちょっと意表を突くような感じ、かな。


こんな感じで、どの作品も非常に面白い。
テーマがあって、二つ物語があって……という基本路線がありながら、完全に別の話になっている、というのはお見事、としか云いようがありませんね。
グロテスクな描写も多いんだけれども、ね。
非常に良く纏まってますし、一本一本の尺の長さ、選択肢の分岐による物語の可能性を見せてくれた点、ちょい甘めですけれども、今回は吟醸です。

敢えて……本作品を貫く一つのテーマを出せ、って云われたら、私だったら「甘くない」というのを選ぶかなぁ……。「世の中そんなに甘くない」の「甘くない」ですね。
決して、「辛口」とか「痛いのばっかり」とか、そういう事じゃなくてねw

そんなに上手い話はないよね。
こんなに簡単に済むわけないよね。
そんな、「甘くない」が一杯詰まった、良質短編ホラー集です。
あっ、そういえば、全部で10個のお話を見た後で……。あとは察して下さいw

夏、まだホラーゲームをプレイしていない方がいらしたら是非どうぞ。
一話一話は短めで選択肢もさほど難しくないのでお勧めですよ。



それでは、また。
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by s-kuzumi | 2011-08-24 19:48 | サウンドノベル | Comments(0)
2011年 08月 23日

フリーサウンドノベルレビュー 『ガールズ・ナイト・アウト』

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今日の副題 「先公なんてやっちまえ! 校舎に火をつけろ!」

ジャンル:微中二病少女ノベルゲーム(?)
プレイ時間:合計で1時間程度
その他:選択肢一箇所有り。バッドエンド、ハッピーエンドに分岐。
システム:Live Maker

制作年:2010/12/26
容量(圧縮時):53.9MB


道玄斎です、こんばんは。
久しぶりのノベルゲームレビューですね。京都に行っていたり、或いはマシンのHDDを2TBのものに差し替えたりと色々忙しかった、というのは言い訳になりますでしょうか?
実は、京都に行く前に少しだけプレイしていた作品があり、今日読了したのでその作品のレビューを。
というわけで、今回は「永遠の文芸部」さんの『ガールズ・ナイト・アウト』です。
良かった点

・ハッピーエンドでは、安直な社会批判、大人批判にならずに良かった。

・「感動させる」為ではない、死のあり方を見せてくれて好印象。


気になった点

・実は立ち絵でキャラが見分けにくい。

・序盤の中二病っぽい下りで、厭になってしまう人もいるかも。

ストーリーは、ちょっと長いですけれども、サイトの方から引用しておきましょう。
余命わずかとなった女子中学生の桜井かりんは、卒業直前に些細な犯罪を企てる。
それは最近流行りの「放火」である。自分を捨てた父親の家に火をつける。
でも、よくよく考えてみるとかりんたちの放火は決して罪ではない。
かりんの放火計画に、友人の可奈子、夏海、奈々は快く協力することになる。
可奈子たちは、決してかりんに手術を受けろなんて言わない。
そして、かりんは放火するだけじゃ飽きたらず、父親の弱みを握りたいと言い出す。
ということで、放火の前段階として父親の「弱み」を握るために、ススキノを徘徊する可奈子達。
少女達の楽しい放火計画と、ススキノ徘徊。
変態親父。クソ教師。このイカれた世界で、放火を罪だと言えますか?

こんな感じ。


この「永遠の文芸部」さんの作品、もう何度も取り上げていますが、毎度毎度出てくる設定は「舞台が北海道」です。どうも、北海道っていうのは郷土愛が強いようで、作者さんの出身地も北海道と思しき事から、郷土に対する愛情を感じますねぇ。
本作も、その例に漏れず、ちゃんと舞台が北海道になってましたし、北海道方言もチラホラ出てきてます。

いきなり、ガワからの説明になりますが、結構人物が誰が誰か、が分かりにくいんですよね。
けど、これは結構重要な問題を秘めていて、分かりにくいから「良くない」とも実は云い切れませんし、分かりやすいから「良い」とも云いにくいんです。

本作で云えば、主人公……というか視点人物可奈子と、奈々はビジュアル的に結構似てるんです。
中学校の制服を着て、同じような髪型で……となるとどうしても、差異を出すためには、「ピンクの髪の毛」にするとか「金髪ツインテールにする」とかにしないと厳しいんですよね。
や、立ち絵が存在する場合、ですけれども。

この場合、半ば記号化されている「髪の色」「髪型」が良いのか、はたまた、リアリティという面では軍配の上がる「みんな同じような髪の毛で同じような髪型」が良いのか、凄く悩む所です。
大凡、ピンクの髪の毛で割と短い子は、幼なじみ・妹系のキャラで、金髪が高飛車お嬢様系、濃い青のロングだとお姉さん系とかねw 割と思い当たる節、あるんじゃないでしょうか?

本作を最初にプレイした時、可奈子はこの中のどれなんじゃ? と一瞬悩みましたw
何しろ、立ち絵で四人、女の子が並びますから、特に奈々との差異が分かりづらかったんですよね。
けど、中学生なんてそんなもんだし、そういう所をコミでやっているのならば、それは表現の手段として全然アリなんじゃないかなぁ? なんて思うようにもなったりして。
それに、ちゃんとプレイしていけば、誰が誰か、がちゃんと分かってきますしね。

どのキャラがどれだか分かりづらいと書きましたが、少なくとも、父親の家に放火しようとしているかりんの存在感は突出していましたから、その辺りで少し救われたかな? という印象も。


大体……本作は前半20分、後半20分ちょいに分ける事が可能かな?
前半部は、「大人なんて汚い」的な、そういう主張が中学生女子のキャラクターの口を借りて語られていきます。私も「このまま、こういう感じで終わっちゃったらどうしよう……」と一瞬たじろぎましたw

又、余命一ヶ月宣告されているかりんが、かなりあっさりとその事実を認識してしまっている点、そして主人公を含めた仲間三人も動揺である点は、些か気になる部分かもしれません。
とは云え、余命宣告をされた女の子が仲間と一緒に、夜のススキノ(東京で云えば歌舞伎町みたいなもんかな?)を徘徊したり、風俗店の前で張り込みをしたり、はたまた放火を企む、なんて中々、そそるイントロじゃないですか?

あんまりにも、全うで健全すぎるより、ちょっとこのくらいスパイシーなものも時には良いものです。
昔取り上げた事のある『LEAVEs.』なんかもそんな感じでしたよね。


一箇所、後半に入ると選択肢があり、それによってエンドが分岐するわけですが、「こういうストーリーの運びだからこっちが正解だろ」と思って選んだら、ちゃんとハッピーエンドが見れて良かったですw
いや、私、選択肢選びが苦手でw 長編で選択肢たっぷりの作品になっちゃうと、もう相当キツくてw

そういえば、脱線しますが、もう八月も終わりだというのに、ホラー作品プレイしていませんねぇ。
何か一本でも良さそうなホラー見つけてプレイしたいなぁ……。


さて、ここらへんで、本作の良い点に。
前半分は、ちょっと痛い中二病的な発言が目立っていたのですが、ラスト(ハッピーエンド)では、安直な社会批判や大人批判ではなく、「大人になった自分達がどうするか」という、形で纏まっており好印象でしたね。
そう、本作は、サンドウィッチ型なのです。
冒頭部で、20歳の可奈子がチラリと出てきて、過去を回想していく形で本編が語られます。そして最後に……。

もう一点は、やはり安直な「死」による感動が無かった、という事でしょう。
かりんは余命僅かですから、どうあがいても死んでしまうんです。けれども、そこが本作の最大のクライマックスかって云ったら、話はまた別なんじゃないかな、と思います。
かりんの「死」を乗り越えていった所にうっすらと見えてくるテーマ。そこにこそ本作の描きたかったものの一端があるように感じますね。

また脱線ですけれども(最近、自重してたからね)、先ほど某Twitterで「死にたいと云うヤツは何を考えてるんだ? 構って欲しいだけじゃないか? 生きたいと思ってる子に失礼」みたいなツイートにリツイートがなされていました。
こういうの、どう考えるのか、相当困難で恐らく単一の答えは無いんですけれども、一つ云える事は、「死にたい」と思う事なんて日常的に転がってる、という事。
そして、人間は意外と簡単に死んでしまいます。「あの時、話を聞いてやれば」「連絡してやれば……」と後悔しても遅いんですよね……。

私なんかは、構ってやる事で一人の死亡を減らせたら、それはそれで良い事なんじゃないかと思うんです。勿論、過度に依存されてる、とかだったら話は別だろうけれども。
きっと、こういうツイートをする人は「死」というものに直にふれあった経験が希薄なんじゃないかな、なんて思うんですよねぇ……。それは肉親の死だったり、友人の死だったり。

「死ぬって云うのは勝手だけど、私はあなたが死んだら悲しい」
この一言だけでもいいから、伝えてあげる事って出来ないのかね。
そして、もう一点云わせて貰えれば、「失礼」というオブラートで包み込んでますけれども、「生きたいと思ってる子」に対して明らかに「哀れんで」るんですよね。しかも「子」って、ある種弱いものの象徴に転化させている辺り、何だか狡猾なような、それで居て頭が悪いような……。

って派手に脱線しているような気もしますが、死ぬという事、自殺するという事、死にたいと願う事、何もかもが厭になってしまうという事。みんな本作のテーマと微妙に関わりがあります。


前半の、中二病前回の発言でどうか引かないで下さいw
後半は、何か心に沈殿していくものが味わえると思いますよ。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2011-08-23 19:27 | サウンドノベル | Comments(0)
2011年 08月 16日

なんてことない日々之雑記vol.346

道玄斎です、おはようございます。
なんか寝付けずに、こんな時間になってしまいました。それこそ、こうした時間を利用してノベルゲームをプレイすればいいのですが、そういう気分じゃない事ってありません?w
こう、夜明けに鬱々とした気分になる、みたいなw



■分かりやすさの代償

人でもモノでもキャラってありますよね。ここで云うキャラは「登場人物」ではありませんw
商品であれば、分かりやすいキャラにして尚かつ魅力を持たせる、みたいな。人だったらパーソナリティって事かな。

私の場合、結構分かりやすいキャラ作りをしていて、一々説明しなくても楽、っていうのがその理由の一端だったりするんですけれども、わざわざこんな事を書くって事は、実は結構入り組んだ、ねじけた構造をしているんですw

時に、その自分が「見せている」キャラが上手いこと場面なんかに合致して、スムーズに物事が運ぶ、って事もあるんですが、明らかに誤解されたまま伝わってしまう、なんて事も屡々あります。

凡そ、どんなものにも正の面と負の面があって、キャラに於いても又然り。
で、正の方向を見て貰えずに、負の方向だけが半ば勝手に肥大していっちゃう事があって、そういう時は、「なんだかなー」って気持ちにちょっとなります。ちょっと青臭いけどね
勿論、その責任の一端は当然ながら自分にあるわけです。「分かりやすいキャラ」にしているんですから、「分かりやすく悪く伝わる」可能性も十分あるんですよね。

そうなると、自分と他者が会話していても、そこに居る自分は、どこからか勝手に現出した謎の自分、みたいな、そういう錯覚に陥る時があって。まぁ、早い話がキャラを誤解されているというか。
本当は、頭に来る事があったりすると、鏡に正拳突きをしてしまうくらい激しかったりするのに(よくよく数え直したら、九針縫ってました)、かなーりおっとりして見られるとかね。

いや、おっとりって割と良いイメージだからいいんですよw
まぁ、ちっとバッドイメージに見られる事もあってね、そういう時は、妙に切なくなりますw


こういう「キャラ作り」みたいな事は、結構誰しもやってるんじゃないかしら?

よーくあるパターンが「偽悪的キャラ」です。
「敢えて」「悪く」振る舞うタイプですねw けどその実、中身は繊細だったり、実は優しかったり、はたまたビビリだったりw
私、偽悪的なのは嫌いじゃないですねぇ……。勿論、程度にもよりますけれども。


最初に、「登場人物」ではない、と書きましたけど、ノベルゲームのキャラも似たようなものなのかもね。
ある種、「伝わりやすい」キャラクター造型が必要になるわけで、一々ねじけた精神構造を描写するくらいだったら、プレイするであろう層の共通認識で以て、その前提を最初に理解させちゃう、みたいな。

うんと極端な例だと、例の「両親が海外赴任の怠惰な高校生男子、聖母の様なヒロインに出会い成長する」タイプですねw
これなんて、冒頭数行読めば、大凡、どういうキャラクターなのか分かってしまいます。
けど、そこを逆手に取るような設定があったりすると、思わず熱くなっちゃうのも事実なので、一概に全部が全部、共通認識で処理出来る、という訳ではないんですけれどもね。

基本……というか、多くのノベルゲームは男性主人公は割と「薄め」の造型です。
寧ろ、ヒロインの「キャラ」作りに焦点が置かれている事が多いような……。

ツンデレのヒロインなんて、登場開始一分でその属性が厭って程分かっちゃうでしょ?
あれも「分かりやすいキャラ作り」ですよね。下手すると金髪でツインテールってだけで、そういうキャラだと認識出来たりしてw

おっとり系の清純キャラなんかもそうですよね。
割とおかっぱに近い髪の毛をしていたり、暗めの髪の色で、身長低め、みたいなw

そう考えると、キャラっていうのは人もモノも或いは、「登場人物」も、「記号」って云えるのかもね。
その記号が上手い事伝わればいいんだけれども、ノベルゲームはある種の閉鎖的な世界があって、誤解が生じる事はあまり無いのだけれども、現実に於いては、その記号が十全に記号として使えない……つまり、相手の解釈の仕方次第で変化してしまう訳です。

そういえば、書庫に未読の『記号論』とかいう本があったなぁ、今度読んでみるかな……。
自分の思い描いている記号が、ちゃんと他人にそのままの形で伝わる、という事は勿論無いのだけれども、少しでも伝わる事があれば……いいなぁ、なんて思うわけです。

ただ、ここが現実の厄介な点で、一度「キャラが固まって」しまうと、中々そのイメージを打破する事が困難なんですよね。
こればっかりは、自分の努力は固より、相手の度量……にも拠るよねぇ……。相手が柔軟な思考の持ち主で、「あっ? こういう面もあったんだ……」と受け入れてくれればいいんだけど(勿論、良い方面でね)、中々現実は厳しいのさ。


何にせよ、過度に「分かりやすい」というのは、それなりの代償を支払う事になるような、そんな気がしています。さっきから話しているノベルゲームのキャラ造型でも、2011年の今、やったら「え? またそのパターン?」と思われてしまうかもしれませんし、ね。
現実でも、仮想の世界であっても、「分かりやすさ」と本当は奥に潜む「複雑な側面」が、上手く調和すればいいんだけれどもねー。


と、そんな事を考えていたら、こんな時間だよ!
まぁ、今日はちょっと思うところがあって、少し凹んでるんだw
ある人と話せば話すほど、現実の俺とは違う俺が現出していて、その溝が如何ともしがたいほどに、深まってしまっていて、もう正直修復は無理だよなぁ……って思っちゃったら、気分が沈んじゃったw

取り敢えず、少しだけでも眠って、何とか今日もやり過ごす事にします。
あっ、あと、NMの方に、最近はまっている「わらべうた」のアレンジを投稿してみました。興味がおありでしたら、是非ご試聴下さいませ。相も変わらぬ道玄節なので、びっくりする事請け合いですw



それでは、また。
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by s-kuzumi | 2011-08-16 05:04 | 日々之雑記 | Comments(0)
2011年 08月 10日

なんてことない日々之雑記vol.345

道玄斎です、こんにちは。
今週はゆったりモードです。身の回りの人、友達なんかもみんなそんな感じ。
来週からが……地獄だ……。



■こっそりのんびり

こっそり、のんびり音楽を制作していたりします。
例によって例の如く……でもないのかしら? 和風じゃないもんね。けど、系統としては似てるハズ。で、色んな事情があってNMに方にはまだアップしない方向で考えています。

もちっと手直ししたい部分もあるし、ちょっと今回は書き下ろし、なので!
さらっと、どこかに使われたりしていても、一見(一聴?)すると、私が作ったって分からないかも。そのくらいいつものアレな感じが抜けてる……ハズ。使ってるシンセは毎度お馴染みのSAKURAなんですけれどもねw

音楽を作るって楽しい反面、結構精神修行みたいなそういう側面もあって、サラッと一曲出来ちゃうような天才や、それに近い音楽的な才能を持っている人ならばいいんですが、私のような市井のノベルゲーム愛好家、くらいがBGMを作ろうとすると大変な事になります。

ざざざっと曲の輪郭を作ってから、音を足したり引いたり、あれこれあれこれやって、微調整を加えて、「これでOKかな?」とか思っても、次の日になって聞き直してみると、なんだか気にくわなかったり、ある一音が妙に浮いてる気がしてきたり。

この辺りの、修正して聞き直す、また修正して聞き直す……という無限にも近いループをやっていると精神的に疲れてきますw

自分で作って自分で作業しているわけなんですが、「これで完成!」って胸を張って云える瞬間が中々来ない、という点と無縁ではないですよね、この問題は。
自分「だけが」妙に気になる所があったりして、ね。いや、何よりその曲を世界で一番知っているのは自分自身ですから、他の人が気がつかないような微細な点が気になって仕方ないんですよw


とはいえ、ウソでもそれなりに曲を書いた(使い勝手がえらく限定されるけどね!)経験を踏まえて、「ノベルゲーム/サウンドノベルの為のBGM制作」と焦点を絞ってみると、少し……コツみたいのは見えてくる気はしますね。


●音を重ねすぎない

とかね。
ついつい、重厚でガッチガチに音が詰まった曲にしちゃいそうだけれども、それをやるとノベルゲームで使うと多分、浮きますw 勿論、場面にも拠りますが。
少し薄め、くらいの音の方がノベルゲームで使用するには向いてる気がしますよ。


●ループを恐れない

これは非常に言い訳がましいけど、音がループする事を過剰に恐れる必要なないのではないか、と。あとは、同音反復を恐れない、なんてのも上げても良さそうです。つい「それはちょっとダセぇかな?」と思って避けてしまうんですが、ループ、或いは同音反復もちゃんと考えて使ってやれば全然、美味しく頂けます。
私はループに関しては、もう考えない事にしましたw


コツって程じゃないですけど、実は2分の曲を作るって結構大変な気がします。
1分ちょい~二分ちょいくらいが、ノベルゲームでも使いやすい……かな? という気もしますね。一曲7分とかあって、サビが4分目にだとしたら、クリックの速度によっては、サビがこないまま場面が変わってしまったりして……w

使用される場面を考え、絞って、そのテーマで短くシャッキリと一曲を仕上げる、というのが一番いいのかもしれませんね。


ゆったりのんびり、とか書きつつも、実はやらんといかん事がつまっているので、今日はこの辺りで。
あと、こっそりノベルゲームもプレイしています。読了……出来るかな?



それでは、また。
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by s-kuzumi | 2011-08-10 15:48 | 日々之雑記 | Comments(0)
2011年 08月 06日

なんてことない日々之雑記vol.344

道玄斎です、こんばんは。
今日は些か涼しいですけれども、夏本番って感じで、やっぱり日中はキツいです。
今回は、まぁ実益的に涼しくは為らないのですけれども、気持ち的にサッパリするような、そういうお話を。って、私だけがサッパリするんですけれどもねw



■絵を買った

良く、秋葉原の電気街口で下りると、なんかジャンパーを羽織ったミニスカートのお姉さんが出てきて、「今、ギャラリーで特設展をやってるんです! 宜しければご覧になりませんか!」と、色んな人に声を掛けている光景を目にします。

私は、お金を持って居なさそうに見えるのか、そう云った人に声を掛けられた事はありませんけれどもw
で、チラリとそのギャラリーとやらを覗くと、例によって例の如く「イルカと星」の絵、なんですよw 分かりますよね?

その手の絵……というか絵画には興味がないんですが、何か日々の生活の中で、物足りなさ……もっと云ってしまえば「華やかさ」が欠けている気がしていたんです。
そう、居間か何かに掛けておく、「イラスト」の類です。

イラストとかいっちゃうと、18禁ゲームの原画(これも秋葉原で良く売られてる!)とかイメージする人もいるかもしれませんが、そういうのとは違います。
もう少し、古式ゆかしい感じで、且つ雅やかなものを……とかねてから思っていたんですよね。

で、数日前まで、新宿の京王デパートで古書店祭りが行われていたんです。
京都の本屋さんとかも出店するような、そういう古書店市ですね。古書……って云っても色々あって、所謂「古典籍」の類を扱ったりもしています。
手が出しやすいのは、短冊、とかかな? 時代や書いた人にもよりますけれども、安いものであれば大納言さんの書いたもので数千円から入手可能。あとは色紙の類とかも比較的安価です。

実際、私も短冊も何枚か、色紙も何枚か持っていて、尚かつ版本とかも何冊かあるわけでして、それを以て「久住女中本舗書陵部」なる部署を立ち上げたわけです。
まぁ、それも例によって例の如くまだ、活動実態が殆どないわけですけれどもw


その古書店市は毎年やっているんですが、今年は時間の都合上どうしても見に行く事が出来なかったんですよね。ただ、何度かそこで購入していたりするので、古典籍商からカタログが送られてきていました。
そこに、綺麗な奈良絵の扇面が表示されてたんですよ……。

奈良絵ってご存じでしょうか?
室町後期~江戸時代に掛けて制作された、物語の場面などを書いていく絵画……っていうと分かりやすいかな?
ちなみに、扇面っていうのは、読んで字の如しで扇に紙に描いたイラスト、って事ですね。

値段を見てみると、存外安い。
更に、全部で18枚セットで買うと更に安いんだ。
けど、18枚セットで買う……には些か懐も心許ない。というわけで、気に入ったイラストを一枚チョイスして、早速、京都の古典籍商に電話を掛けてみました。

結果、私が欲しかった一枚、は売り切れであとは全部残っている、という事だったんです。
ちっ、俺と同じ感性のヤツがいたのか……とか舌打ちしつつも、一応、そうした可能性考えて、二番手、三番手も用意していましたから、二番手のものを購入しました。
FAXで注文書を書いて送ったら次の日には、届いていましたw で、まぁお金は早く振り込んだ方が気持ち的に良いですから、ちゃちゃっと郵便振り込みにて。



購入した絵はこちら。
b0110969_18241981.jpg

どうでしょうかね?
まぁまぁ、綺麗なんじゃないかな? 値段(敢えて云いませんけど)よりもグッとお得感があります。ただ、カタログでは分からなかった部分も、現物を目の前にすると見えてきますねぇ……。

これ、縮小画像ですけれども(実物は結構大きい。額縁に入れて飾れるもんね)、どういう場面か分かりますでしょうか?
いや、なんか、女性が男性に手を伸ばしてるんです。そこまでは確認出来るような気がする。だけれども、男性の方はそれを疎ましそうにして、そっぽを向いてるんですw 尚かつ、右手に持った扇で女性を牽制……というかガードしていますw

元ネタの物語……は分かりませんねぇ……。
他の図版を見ても、自分の知っている物語と合致するものがないので、「これは○○物語の、○○という場面」と所有者である私が説明出来ない、という体たらくw
カタログ所載の他の図版を見る限り……帝が出てきている事はほぼ間違いがないんですが、それは何故分かるのか、と云えば、すだれで顔が隠されて、且つ一段高い所に座っている男が描かれているから、です。帝は基本的に顔を出さずに、こうしてすだれなどで顔を隠します。


で、肝心の私が購入したものは、男が女に言い寄られて(?)逃げている感じの絵ですから、これを飾っていたら女難の相が更に出てきそうな気もしますw

けど、全体的に見れば、中々綺麗だし、飾るのには良い感じだと思いません?
綺麗にスキャンして、素材としてアップロード出来ない、かな? なんて考えてますけれどもw


あとは書陵部として版本の翻刻とかやっていきたいですね。
ま、今は忙しいので、もう少ししたらじっくりと。


という辺りで、今日はこのへんで。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2011-08-06 18:24 | 日々之雑記 | Comments(0)