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2014年 07月 06日

Novelers' Materialに「使い方」ページが出来ました。

道玄斎です、こんばんは。
ここの所、ちょっと砕けた口調で(分かる人には元ネタが分かる)、ノベルゲーム絡みのヘンテコなお話をしていたのですが、今日は、Novelers' Materialの関係のお話です。



■待望の「使い方」ページが出来ました

私達は、今年の四月に、ゲーム制作に使える素材ポータルサイト、Novelers' Materialのリニューアルを行いました。
旧版のNMよりも、「見やすく」「使いやすく」という事を念頭に置いて、あれこれやってみたのですが、幸いにして、多くの方からご好評を頂いております。

一方で、「リニューアルによって、使い勝手が変わってしまった」なんて声も聞こえてくるようになりました。
けど、そんなに難しい事は全然なくて、実際に利用して頂く中で、自然に理解出来る、くらいの感じなんですけどもね。

ただ、少し分かりにくい部分や、「積極的にこの機能を使ってもらえたらな」なんて部分がある事も、亦確かなので、そうした部分を含めて、「使い方・注意点」というページを作り、フォローをする事になった、という次第です。

肝心の、「使い方・注意点」のページは、こちらからどうぞ。
NMの上部(乃至、下部)にある、「?」のアイコンからも、閲覧出来ますので、是非、一度御覧下さい。



■補足

ページに飛んで頂くと、ずらっと、色んな機能などの説明があるわけですが……当然、全部読む必要はありません!
気になる部分を、ちょこっと見てもらえれば、すんなりとNMを使えるようになるハズです。


とはいへ、私としては、「アップロード履歴」の項目や、それに関連する「メインファイル」についての項目なんかは、目を通して頂けたらなぁ、なんて思っています(その他の部分は、直感的に使えてしまいますから)。

今、私なんかは、BGM素材をNMにアップする際に、「一つの素材名に対して、mp3、oggの二つの形式をアップ」しています。

どういう事かと申しますと、例えば、こんな素材をアップしているのですが、一つの素材タイトルの中に、mp3、oggそれぞれのヴァージョンが格納されています。

別にmp3、oggのファイルをそれぞれアップロードする事も可能なのですが、同じタイトル、同じ利用規約であるならば、一つの素材として纏めた方が、スッキリしますからね。

どうやって、それを実現するのか、と言えば、最初にmp3でもoggでもいいんですけど、普通に素材をアップロードすればいいんです。今回の場合で言えば、「はにゃ?.mp3」をアップするってわけです。

で、その後、マイページから該当する素材の「公開情報」を編集します。そして、今度は、「ファイル選択」にて、「はにゃ?.ogg」をアップロードしてやればOK。

そうすると、「はにゃ?」というBGM素材には、「はにゃ?.mp3」「はにゃ?.ogg」の二つのファイルが格納される事になります。
DLして頂く時に、ファイルの詳細ページに行って、好きなファイルをDLして貰えればいい、という訳です(素材リストの「DL」欄をクリックすると、メインファイルとして設定されたものがDLされます)。

文にして書くと、ちょっとややこしいですけど、実際やってみると、凄い簡単ですよ。
そして、別にBGM素材に限らず、色々な素材で使える技だと思うので、是非おためし下さい。



■実践編

そうですねぇ、例えば、「雨音」なんて効果音素材をアップするとしましょうか。
素材の作り方は色々あるでしょうが、今回は、録音デバイスを使って、実際の雨音を録音する、という方法を採りましょう。

雨がしとしと降っている、その音を、録音するんですよね。取り敢えず、10秒くらい録音してみた。素材としても中々悪くないぞ、と思っていたら、今度は、雨脚が強くなってきたんです。
今、また録音したら「ちょっと激しい雨音」が撮れますよね? で、それもやっぱり10秒くらい録音してみた。

さて、素材をアップロードする際に、この二つを別々にアップロードするんじゃなくて、一つの「雨音」という素材名で纏めようと思った。
そこで、上記の手順を踏んで、録音したファイルをアップロードしてやれば、「雨音」という素材に対して、「普通の雨音」と「ちょっと激しい雨音」の二つのファイルが格納される事になります。

ただ、パッと見、「雨音」という素材に、二つのファイルがアップロードされている、なんてのは分からないので、素材を投稿する際に、「説明」欄に「複数の雨音のファイルをアップロードしてあります」なんて書いておくと、凄く親切。
敢えて「二種類アップロードしてあります」なんて書かずに、「複数」とか書いておけば、「その後、また別の雨音を録音した時」に、その素材に対して、ファイルを追加すればいいだけです。

そして、あなたは、雨音を録音し続けて、いつしか、「雨音の大家」と呼ばれるに至ったのでした……。
みたいなねw


そんな風に応用が利くので、是非是非、色々試してみて下さい。

今日はこの辺で。



それでは、また。
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by s-kuzumi | 2014-07-06 19:06 | サウンドノベル | Comments(0)
2014年 07月 03日

フリーサウンドノベル関係の雑記 箸休めvol.66

道玄斎です、こんばんは。
なんか、前回、お気楽に書き飛ばした記事が、結構好評みたいでねぇ。
全く予想していなかったんだけど、「ファンタジーの記事をもっと書いてくれ」ってなメールまで貰っちゃったから、続きを書くよ。

いつもと、口調(文体?)も変えてるんだけど、これは、ただの気まぐれなんだよ。
長い事、同じような文体で文章を書いてると、書いてる本人が飽きてきちゃうんだw 私は飽きっぽいしね。だから、自分で飽きないようにする為の、ちょっとした遊びだと思ってよね。



■ファンタジーといったら……

のっけから、質問なんだけど、ファンタジーの魅力って何だろう?
きっと、色んな答えがあるはずだよ。「怪物との戦いが楽しめる」とか「痛快な冒険が出来る」とか、欲深い奴になると「現実じゃお目に掛かれない金銀財宝を入手したい!」なんて事を言いだすんだよね。

今、3つほど例を挙げたけど、共通しているのは、「現実では実現できない」ことを、ファンタジーに託している、って事なんだ。
確かに、怪物なんて実際にはいないし、山登りくらいは出来るかもしれないけど、痛快な冒険、なんて望むべくもないよね。財宝は……宝くじで一発当てれば何とかなるかな……。

と、まぁ、ファンタジーの魅力の大きな柱に、「非現実性」っていうのがあるわけなんだけど、いかにもファンタジーらしい「非現実性」を持ったものがあるんだよね。

そう、それは魔法なんだ。
単純に魔法って響きだけでも、なんかワクワクしないかい? それに魔法の力を封じ込めたマジックアイテムなんてものまであるんだぜ。



■魔法にも種類アリ

色んな魔法やマジックアイテムがあるって事になりゃ、こりゃ、色々設定が出来そうだぞ、なんて思うでしょ。
そうは云っても、魔法にもある程度の種類はあるんだ。所謂、魔術師の人が使う魔法と、エルフ(耳の長い奴等だよ。美人が多い!)の使う魔法はちょいと違うんだよね。
その他にも、聖職についている人達の使う魔法なんてのあるから、一口に魔法、って云っても、意外と幅広いし、それをごちゃごちゃに設定しちゃうと、分かりにくくなってしまったりもするんだ。

分かりやすい方から説明していこうか。
まず、聖職者の使う魔法なんだけど、これは「神様」の力を借りて行う、一種の奇跡のようなものなんだよ。当然、善の神様の力を借りるわけだから、癒しの力だったり、毒を消したり、といった魔法になる。つまり「破壊」には向かないんだよね。『ドラクエ』の僧侶を思い出して欲しいな。
あれも、回復系や補助系の魔法を基本覚えていくスタイルでしょ? だから、聖職者の魔法は『ドラクエ』の僧侶だ、って云うと分かりやすいよ。

次に、エルフの人達の魔法は、実は、ゲームやその世界観よって結構違いがあるけど、比較的多いのが「自然の力を利用するタイプ」の魔法なんだよ。
風が吹く草原なんかでは、かまいたちのようなものを発生させたり、森では木々を使って迷宮を作ったり……なんて事が出来るんだ。攻撃的なものもあるし、比較的補助的なものもある。

最後の魔術師の魔法なんだけど……これが厄介なんだよねぇ。
僧侶の魔法とは被らないんだけど、結構そのレンジが広いんだよ。火の玉を出したり、雷を振らせたり、っていった攻撃的な事も出来るし、例えば、『ドラクエ』で出てくる「アバカム」の呪文のように、鍵を強制的に開けたり、なんて事も出来るんだ。



■攻撃魔法は軍拡競争?

聖職者の魔法、そしてエルフの魔法は、そこまで問題にならないんだ。
問題は、魔術師の魔法なんだよ。

これが、RPGだったら別に問題にはならないんだよね。
レベルが上がれば強力な魔法を覚えて、ドンドンそれを使って戦っていけばいい。敵だって、やっぱり同じような魔法を使って攻撃してくるからね。

けど……ノベルゲームで、魔術師の魔法、例えば火の玉をぶつける、なんて攻撃魔法にばかり焦点を当てたら、場合によっては、これは結構大変な事になるよ。

良く考えてみてよ。大体、RPGでもノベルゲームでも、ファンタジーな世界では、「敵と戦う」っていうシチュエーションが重視されるんだ。そして、敵は段々強くなっていくもんだ。
火の玉(ファイアーボールと呼ぼう)を、雑魚に使って倒す。それは問題ないよね。けど、中堅所の敵が出てきた時に、何とかの一つ覚えでファイアーボールを打ってみたものの、そいつには効かない、なんて事が大いにあり得るんだよ。

故に、どんどん強力な魔法にって事で、魔法の軍拡競争みたいになっちゃう、って事が往々にしてあるんだ。昔流行った、『スレイヤーズ!』って小説もそんな感じだったね。最初の頃は必殺技だった凄い魔法も、回を追う毎に、効かなくなっていき、更に強力な魔法を使わないと敵が倒せない……みたいな。

なので、私は、寧ろ、「直接戦闘には関与しないけど、面白い魔法」を使ってみる、って方が、ノベルゲームでは活かせそうな気がするんだな。
ノベルゲームは、その名の通りで、「文章」に比重が置かれている事、間違いないよね。仲間とのやり取りに使えたり、情報収集をしたり、もっと云えば、不必要な戦いを避ける為とか、そういう魔法の方が、「文章」で表現しやすいと思うし、シナリオにもただのバトルじゃ出せない深みが出てくるんじゃないか、って考えるんだよ。

こんな話をすると、早速、それを取り入れる奴が出てくるのが問題なんだ。


「なるほど。確かに攻撃魔法以外にも色々面白い魔法ってあるんですねぇ」

「うん、だから、上手いことそういう魔法を使えば、特にノベルゲームでは面白い展開が作れると思うよ」

「それは分かるんですけど……」

「ん? 何か疑問でも?」

「やっぱり、派手な攻撃魔法も絶対必要ですよ!」

「いや、勘違いしないで欲しいんだけど、攻撃魔法を全否定してるわけじゃないんだよ。攻撃魔法ばかりに焦点を当てると、結局、ただのバトルものになっちゃう事があるよ、って事なんだ」

「そういうことでしたか。じゃあ、戦闘を有利にするための魔法とかは?」

「攻撃力を上げる、みたいな補助魔法もあるよね。そういう魔法は、本当に使い方次第で面白くなるよ。或いは一見、戦闘では役に立たなそうな魔法を、上手く、戦闘で使うとかね」

「あっ、それ、面白そうですねー! こりゃ、魔法のガイドブックを読んで研究しなくちゃ!」


ってな調子で、彼は、アマゾンでその手のガイドブックを何冊か買って、魔法を探し始めたんだよ。
前回のキャラクター命! の女性とは違って、彼は一応、スクリプトを打てるし、完成品こそないものの、自作のサンプルシナリオなんかを持ってたり、結構やる気はあるんだ。

そんな話をしてから、三日くらい経った頃だったかな、結構早かったのは覚えてるよ。
彼から、「面白い魔法を取り入れた、ファンタジーのサンプルシナリオが出来たから見て欲しい」って云われたんだ。

別に、そのくらいはおやすいご用だから、アップローダーから、彼が作ったファイルをDLしてみたんだよ。



■それはどーよ? のサンプルシナリオ

zipを解凍して、exeファイルを叩くって、いつもの手順で、ゲームをスタートさせたんだ。
ゲームは、ワイド画面を採用していて、「お、意外に凝ってるな」なんて思ったもんだよ。

今回は、サンプルシナリオだから、いわゆる「タイトル画面」はなくて、いきなり、キャラクターの掛け合いから、物語はスタートしたんだ。
ちなみに、画面下部にメッセージウインドウがあり、セリフはそこに表示され、立ち絵(これは素材)も表示される、一般的なノベルゲームの体裁だよ。
ストーリーの方は、こんな感じだったな。


「いよいよ、俺たちの復讐の旅もこれで終わりだな」

「そうね……。あとは、神殿にいる、あの憎き男バルバトスを倒すだけだわ」

「泣いても笑っても、これが最後だね! それにしても長い旅だったなぁ」

「出来る限り、敵に見つからないように静かに神殿へ向かおう」

「そうは言っても、神殿の周りは草原だわ。これじゃ、どうしたって見つかってしまうわ」

「あっ、いい方法があるよ!」

「何だ?」

「あの魔法を使うんだよ!」

「あっ……あの魔法ね?」


おっと、ついに、魔法のガイドブックから厳選した、魔法がお目見えか……?
ってか、このシチュエーションを考えると、まさかあの魔法を……。


「よし、分かった! アレだな!」

「じゃあ、まずおいらから。出でよ、スプライト~!」


と、ちょっとショタっぽいキャラが魔法を掛けると、三人の立ち絵の内、一番右にいた、そのショタの立ち絵は、一瞬の揺らぎを見せて、かき消えてしまったんだよ。

そう、スプライトの魔法は「透明になる」というものだったんだ。まぁ、これは例の「自然(や、そこに宿る妖精)の力を利用するタイプ」なんだけどもね。


「次は俺だな、スプライト!」


そして、屈強な戦士の立ち絵もやはりかき消え……。


「最後はわたしね。光の聖霊よ、我に力を! スプライト!」


最後に残った、女性魔術師の立ち絵も消え……。
えっ!? もう、背景画像の草原しか見えないんだけど……。


「これで、気付かれずに神殿まで入り込めるな」

「しっ! 声は聞こえるんだから!」

「そうそう。もうしゃべっちゃダメだよ!」


なんて調子で、神殿まで行くんだけど……。
肝心の神殿に着いても、彼らは透明。つまり、立ち絵がないんだ。遺跡の素材を流用したと思われる背景素材だけが表示されてるってわけだよ。

そして、彼らはこっそりと、宿敵バルバトスの背後に回り、一斉に攻撃を仕掛けたんだ!
哀れなバルバトスは、屈強な戦士に袈裟懸けにされた所に、女魔術師のファイアーボールが飛び、ショタのナイフが炸裂する、という有様で、戦闘は一瞬で終わってしまったんだ。



■反省会

「おいおい、こりゃまずいよ!」

「え? 何がですか?」

「立ち絵、全部消えちゃってるじゃんよ!」

「そりゃ、透明になる呪文ですからね!」

「けどねぇ、折角のクライマックスに、立ち絵ゼロじゃ、迫力ないぜ」

「けど、戦闘向けじゃない魔法を上手く使ったと思うんですけど……」

「そりゃ分かるけどさぁ、けど、俺の云いたいのはそういう事じゃないんだよ」

「えー、そんな事いわれてもなぁ」

「色々、突っ込みたいとこがあるから、一つづつな」

「はぁ……」

「まず、何で全員魔法が使えるんだ? 例えば、戦士いただろ? あいつが魔法を使えるのは違和感あるぞ」

「違和感があるのは戦士だけですよね? 他の二人は魔法使える職業ですよ」

「あの女魔術師は、『普通の』魔法使いだろ?」

「そうですよ。ショタの方は精霊使いですけど」

「そこだよ。ああいう、自然やそこに宿る精霊の力を使う魔法は、エルフや精霊使いだけが使えるんだよ。魔法の本に書いてなかった?」

「どれどれ……あっ、ほんとだ!」

「だろ? だから、戦士、魔術師、精霊使いの三人が全員、姿を消す魔法を使うってのはおかしいんだよ」

「魔法も奥が深いなぁ……」

「魔法にはそれなりに分類があるから、そこはまず押さえておいた方がいいよ。あと、色んなバランスを取る為に、一人くらいは魔法が使えない奴がいた方がいいよ。今回の場合だと、戦士な」

「確かに、今回のサンプルシナリオ、主人公達が楽に勝ちすぎてますもんね」

「例のショタだけが、姿を消せる、とかだったら、面白かったかもな。あいつだけが先行して様子を探ってくるとか、或いはそれが見つかってしまって、また一波乱起きるとか、そういう事が出来るからな」

「なるほど、分かりました。けど、ところで、道玄斎さんはどういう魔法がノベルゲームに向いてるって思うんです?」



■こんなのはDo-Dai?

「姿が消せる」っていうのも、勿論、使い方次第で、面白くなるんだよ。
けど、最終決戦みたいな場面で、主人公達の姿が消えて無くなって……みたいのは、流石にまずい、ってのは分かるよね。

それに「姿が消せる」ってのは、ちょい、便利すぎるんだよ。
これをやられちゃうと、殆どの問題が解決しちゃうんだ。こっそり、屋敷に忍び込んで、お目当てのものを拝借してくる、みたいなミッションも凄く楽になっちゃうしね。

大体……こういう便利すぎる魔法には、何かしらの制約がついてると思うんだよな。
例えば、「3分しか保たず一日一回しか使用出来ない」とか。そうでないと、バランスブレイカーになっちゃうよ。


私が、推奨する面白い魔法は、やっぱり何といっても「幻覚」系だよね。
幻覚を見せて、上手く敵をだましたり、場合によっては戦いそのものを回避したりするんだよ。

例によって『ドラクエ』の例えだと、「モシャス」の呪文なんてのは、まさに幻覚系だよね。
『ドラクエ4』を思い出して欲しいんだけど、実際に「モシャス」の呪文を使いこなして、ゲームをプレイしていた人いるかな? いないよね?

「モシャス」みたいな魔法は、戦闘の比重が大きいRPGでは、必要性が小さい魔法なんだよ。
けど、第五章の頭で、シンシアが主人公に化けて、身代わりになって殺されるシーン。あれはモシャスなんだよね。
どうだい? 戦闘とかじゃなくて、「ストーリー」の部分では使える魔法になってるだろう?

一方で、そうやって、幻覚や、何かに化けてたりする奴を見破る、マジックアイテムも『ドラクエ』にはあるんだ。「ラーの鏡」って奴だけどもね。


化けたり、幻覚を見せたり、とか、そういうのは、割と古典的っちゃ古典的なのかもしれないけど、上手く使えば、凄い面白い魔法だと思うな。

単純に敵を殴って、倒して先に進む……ってんじゃなくて、もう少し頭を使って、余計なもめ事を避けたり、交渉をスムーズにもっていったり、とか工夫のしがいのある魔法が、やっぱりノベルゲームには合ってると思うよ。



というわけで、今日のお話はこれでお終いだよ。
まだまだ、こういうヘンテコな話はストックがあるから、ファンタジーに限らず、色々お話出来たらいいな。



それでは、また。
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by s-kuzumi | 2014-07-03 01:34 | サウンドノベル | Comments(0)
2014年 07月 01日

フリーサウンドノベル関係の雑記 箸休めvol.65

道玄斎です、こんにちは。
いやぁ、色々最近忙しくってねぇ。忙しいって事もあるし、お気楽な毎日を過ごしているようだけど、私は私で、結構デカイ決断を迫られたり、って事もあるんだよ。
なので、落ち着いてゲームをプレイする、って事は、今は出来ないのでした。「これは、プレイしないとな」ってな作品は2本くらい見つけてあるんだけどもね。

で、例によって例の如く、「日々之雑記」や「箸休め」でお茶を濁そうって訳なんだけど、今日は「箸休め」の方だよ。



■ファンタジーを巡る問題

RPG作品なんかでは、ファンタジーは、かなりメジャーなジャンルなんだけど、ノベルゲームになると、意外とファンタジー作品は少ないんだ。

そもそもファンタジーとは何か? みたいな話になっちゃうとアレなんだけど、大体のイメージで、「異世界や、現代とは違う場所が舞台」となり、「現実には存在しない化け物が存在」しており、「魔法などの超自然的な力が日常的に受け入れられている」世界、という感じかな。

ファンタジーの区分けも色々あって、例えば、ノベルゲームでもお馴染みの伝奇モノ。あれなんかは、「エブリディマジック」なんてファンタジーの系統に入れられそうなんだよね。
このエブリディマジックっていうのは、舞台は現代、というか現実世界なんだけど、その中に不思議な存在(要素)が入り込んで事件が起こっていく……というタイプ。読んで字の如し、って奴で、「日常生活に入り込んでくるファンタジックな要素」を持った作品なんだ。

伝奇なんてのは、まさにそういう要素があるでしょ? 何事もなく生活していた主人公がいて、彼の周りで不思議な事件なんかが起こる。で、超自然的な力を駆使して戦う奴等が出てきて、いつしか主人公も自らの力に目覚めて……みたいなパターンだよね。

けど、今回話していこうと思うのは、最初に挙げたタイプの「いかにもファンタジーっぽいファンタジー」の世界について、だよ。



■ノベルゲームはエブリデイ?

で、「ノベルゲームでは、直球のファンタジーは少ない」って事だけど、それもそうかな? という気もするんだ。だって、わざわざファンタジックな世界を創造するのは、ちょいと手間が掛かるし(世界の設定や、その説明が大変だもんね)、日常の中にファンタジックな要素を放り込めば、大凡、所期の目的(シナリオの目的)を果たせちゃうんだよね。

つまり、エブリディマジックで十分、って考え方なんだ。
「不思議な行き倒れ少女を拾う」タイプの作品だってエブリディマジックだし、「不思議な魅力を持った転校生の女の子がやってくる」っていうのも、エブリディマジックのパターンが多いよ。

こうして見てみると、ノベルゲームには、ファンタジックな要素を持った作品こそ多いんだけど、「直球のファンタジー」は意外な程少ないってのが分かるよね。

一方、RPG作品なんかは、『ウィザードリィ』や『ウルティマ』、或いは『ドラクエ』や『FF』のように、その元祖的存在が、既に「直球のファンタジー」世界を舞台としているから、今でも、「取り敢えず、ファンタジー世界で」という感じになっている、んじゃないかなぁ……。



■キャラから? 物語から?

ここで、少し話が飛ぶんだけど、どうやらゲームを作る時って、大きく分けて二つのパターンがあるみたいなんだ。
一つは、「ストーリー先行型」。「こういう物語を作りたい!」って事で、あれこれ考えていって、キャラクターや設定を煮詰めて一本の作品に仕上げるってやり方だね。

で、もう一方は、「キャラクター先行型」なんだ。
「このキャラクターが活躍出来る話を作りたい!」って事で、シナリオを練っていくタイプだよ。
勿論、この二つの考えが入り交じって、作品が作られていく、なんて事も実際には多い訳だけど、話を単純化しよう。

こりゃ、私の何となくのイメージなんだけど、女性がゲームを作る時って、割と「キャラクター先行型」が多いような気がするな。特に、イラストを描ける人なんかには、そのパターンが多いみたいだね。

女性のウェブサイトを見てみると、「お絵かき」と称して、自作のイラストが多数展示されている事が多いよね。そうやって、自分の「とっておき」のキャラクターが何人か集まってくると、「じゃあ、このキャラクター達を使って、物語を作ろう!」って考えるのは自然な事だよ。

で、まぁ、その中の一定数の人が、キャラクターを産み出す時に、「ファンタジーらしいファンタジー」の設定を使うんだ。メインキャラとなる女の子がいて(剣士系か魔法使い系かにザックリ二分出来る)、騎士団とかに所属しているカッコいい男性キャラがいて、普段はぼんやりしているけど、実は凄い魔法使いとか、耳が長いエルフのキャラがいて……と、そんな風に、キャラを作っていくわけ。

そうやって、キャラクターを増やし、設定を固めていくんだけど……そこで、問題が起こったんだ。



■キャラ先行の落とし穴

ある日、私は、人のツテで、そうした「(ファンタジー)キャラクター先行型」で物語(ノベルゲーム)を作ろうとしてる人にアドバイスをする事になったんだよ。

けど、私のアドバイスなんて別に大した事はないし、殆ど役に立たないんだ。
とはいへ、「アドバイスが欲しい」っていう人の殆どが、実は、具体的なアドバイスを求めている訳でもなくて、「話を聞いてくれ!」という、そういう事が往々にしてあって、その時も、そんな感じだったね。

まぁ、話を聞くくらいは出来るよね。
それに、「話をする」っていうのは、意外と物語作りには役に立つんだよ。
だって、全く知識の無い人に、その作品がどういうテーマを持っていて、どういうキャラクターが出てきて、どういう事件が起こって……みたいな事を話すんだから、自分の頭の整理になるんだ。

当然、会話は一方通行じゃなくて、こっちも混ぜっ返したりするから、それで、設定の不備に気付いたりって事も良くあるよ。

ともあれ、私は話を聞く事にしたんだけど……。


「わたし、自分の作ったオリジナルキャラクター(オリキャラ)を使ったファンタジーを作りたいんです!」

「ほうほう」

「それで、RPGとかは難しそうだから、乙女ゲームみたいにノベルにして、まとめたいなぁって」

「意外と、ファンタジーのノベルゲームは数が少ないから、上手く作れば面白いものが出来るかもね」

「キャラには自信ありますよ! 何しろ5年もキャラクター作り続けてきたんですから!」

「えっ! 五年!? そりゃ、また随分練り込んだねぇ……」

「やっぱ、キャラを色んな人に愛してもらいたいじゃないですか? だから作品のウリはキャラクターですね」

「まぁ、それも一つの考え方だけど、やっぱり、肝心のシナリオがしっかりしてないとね。シナリオの方は出来てるの?」

「バッチリです! 少しづつ設定を積み重ねたので、設定やシナリオには厚みがありますよお~」

「じゃあ、ちょっと設定とかシナリオとか、見せてもらえる?」


と、そこで、その彼女から、設定やシナリオを纏めたページのURLが送られてきたんだ。
正直、そのURLを見て、ちょっと厭な予感がしたんだよ。
だって、「story001.htm」「chara0001.htm」なんて書いてあるんだぜ。

何で、ストーリーに三桁の数字が必要なんだ? キャラクターに至っては四桁じゃないか!
兎にも角にも、先ずは「story001.htm」の方に飛んでみたんだよ。

開けてびっくり玉手箱、じゃないけど、滅茶苦茶驚いたね。
だって、いきなり「全8章」とか書いてあったんだ! で、「第1章 追憶の指輪編」、「第2章 闇の伯爵編」、「第3章 暗黒教団の陰謀編」……なんて調子で、各章立てがしてあったんだよ。

けど、肝心のストーリーは何故か妙に薄かったんだ。
第1章のストーリーは、確かこんな感じだったなぁ……。

「生まれ故郷を追われたリカ(主人公ね)は、放浪の旅に出る。そして旅の途中、荒野にて、魔物達から襲撃を受けてしまう。しかし、そこに現れたのはセリグリア王国の騎士団。魔物達を蹴散らした後、騎士団の団長はリカに問い掛ける。『俺たちと共に戦わないか』と。リカの旅は今まさに始まったのだ……」

みたいなね。
それは……ストーリーというよりは、その発端部分っていうか、序章というか、そういう感じだよねぇ。
まぁ、それはいいとしても、何で、都合良く騎士団がやってきたのか、とか、何で、いきなり主人公に入団を勧めたのか、とか、色んな疑問があるんだよね。
そもそも、何で、生まれ故郷を追われてしまったのか、ってトコも、サブタイトルの「指輪」についても不明だし。


「えっと……色々聞きたい事があるんだけど……。いきなり騎士団に誘われるって唐突過ぎない?」

「それはですね、ネタバレになるんですけど、リカと団長には実は血縁関係があるんです。団長はリカを見て、すぐに自分の姪だって分かったんです。だから彼女を誘ったんですよ」


えっ!? ネタバレ!? 
そういうのは、本来、ちゃんとストーリーに書いておくべきなんだけどもなぁ……。


「……そこらへんはキャラクターのページを見れば書いてあるのかな?」

「はい! バッチリです!」


というわけで、今度は「chara0001.htm」を見てみたんだ。
確かに、キャラページの方には色々書いてあったんだよ。キャラクターのイラストは言うに及ばず、身長、体重、血液型、守護星、属性(?)、好きな食べ物、嫌いな食べ物、気になる異性……etc etc

けど、「団長と血縁関係にある」なんて書いてないぞ……。
と思ったら、説明文の中に、妙な空白がある事に気が付いたんだ。
そう、そのネタバレの箇所は、「反転で表示」になってたんだよ。画面を反転させてみると、確かに、団長と血縁関係であること、実はリカは女神の生まれ変わりで、世界の命運を担う者である、なんて情報が載ってたんだ。

そんな事は、けど大した問題じゃなかったんだよ。
「関連キャラクター」なんて項目があって、そこには人名のリストが載っていたんだけど、それが数人なんてレベルじゃないんだよね。20人くらいはいたかな……。当然、その人名はリンクになっていて、そこをクリックすれば、そいつのキャラクターページに飛ぶって寸法。で、当然、そのキャラクターのページにも「関連キャラクター」が数十人単位で書いてあり……。


「あのさ……又しても聞きたい事があるんだけど、キャラクターって全部で何人くらいいるの?」

「全部で1500人ですね。主要キャラは100人くらいです!」


1500人だって!?
それじゃ、ゲームにならないだろ! ここに来て、やっと「chara0001.htm」の謎が解けたって訳だよ。マジでキャラクター数が四桁だったんだ……。
ん……? となると、シナリオの方は……。


「え、じゃあさ、シナリオは全8章って事だと思うんだけど……その8章の中に1500人が詰め込まれてるの?」

「えっと、各章には色んなエピソードがあって、細かく分けていくと、全部で300個くらいのエピソードがあるんですよー。だから全員入れられます!」

「もしかして、300個のエピソード、全部一人で考えたの?」

「実際、考えてあるのは5つくらいかな……」

「あっ、じゃあ、残りの295個のエピソードは、未定……?」

「そうですねー。けど、色んなキャラを見てもらいたいですから、頑張ってエピソード作りますよー!」



■その後の顛末

もう分かるよね?
私がアドバイスする余地なんてどこにも無かったんだよ……。
勿論、「メインキャラは5~6人がいいとこで、敵キャラも同じくらい。合計で10~12人くらいのキャラクター数の方が作りやすい」なんて、常識的なアドバイスも出来る事は出来たんだけど、止めておいたんだ。
結局、当たり障りのない、「ゲームを作るためには、こういうツールがあって、BGMなんかは借りたりして~」みたいな、本当にゲーム制作の概略、みたいな話をしてお開きになったのさ。

キャラクターに凝るのはいいけど、懲りすぎると、こういう事になっちゃうんだなぁ!

結局、彼女は「ゲームを作るより、キャラを増やす方が楽しいや」って事になって、今でもきっと、順調に1500人に向かってキャラを増やしてるはずだよ。
まぁ、楽しみの形は人それぞれだし、ゲームにするってのが絶対解ではないしね。



■そして再びファンタジー

話は戻るんだけど、エブリディマジック系のお話だと、どんなに頑張ってもある種の制限があるんだ。
飽くまで、「日常の」というか「常識の」範囲内での設定っていうのがあるからね。その中に、いかに面白いファンタジックな要素を入れるか、がキモだから、あまりにも常識ハズレのキャラや設定にしちゃうと、もはや「エブリディ」じゃなくなっちゃうんだよ。

一方、直球のファンタジー世界だと、一から自分で世界を創造していかないといけないわけだから、ある意味で好き勝手が出来るってわけ。
神様の分類をやたら細かく決める事も出来るし、武器や防具、魔法のアイテムだって好きにデザインしていい。これは、制作者の設定欲を満たしてくれるって言い換えてもいいのかな。

けど、本当の事を云っちゃうと、「ある程度の制約があったほうが作品としてまとめやすい」っていうのも事実だと思うな。何もかも自由に出来ますよ! って云われて、本当にそれを綺麗にバランス良く(ここが大事)デザイン出来ちゃう人はいいんだけど、誰しもがそういうパワフルな能力の持ち主じゃないからね。

だから、ファンタジーだったら、『指輪物語』みたいな、影響力を今なお持ってるような作品を下敷きにしておく、なんてのは、意外と有効な方法だと思うな。
ある程度のお約束に則って、自作品の世界を創り上げていく、って方法だよ。

そうやって創られるファンタジックな世界観で、RPGにするならともかく、ノベルゲームでは、ちょっと考えた方がいいって事もあるんだけど……それは、次の機会に致しましょう。


というわけで、今日はこの辺で。



それでは、また。
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by s-kuzumi | 2014-07-01 16:14 | サウンドノベル | Comments(2)