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2007年 07月 26日

フリーサウンドノベルレビュー 『楽園』

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今日の副題 「本当の楽園とは」


※吟醸
ジャンル:田舎に住む兄の元に訪れる妹とその生活(?)
プレイ時間:10~15分程度

その他:選択肢なし、一本道ノベル。


道玄斎です、こんにちは。
最近、段々と「お勧め指数」を付けるのが難しくなっています。五段階評価じゃなくて十段階にすれば良かったんだろうか?
ジャンルというのも、単純にどの作品も「恋愛」とか「伝奇」とか分けられないものが多くて難儀します。しょうがないので、作品の概略みたいな、そんな感じで書いています。


さて、本日のレビューは「Team Eye mask」さんの『楽園』です。
「Team Eye mask」さんは一次創作を目的としたプロジェクトユニット、ということで、クオリティの高いオリジナル作品を精力的にリリースしているユニットです。

今現在のメインは、「Windows/PSP Hybrid Mini-novel Series」で、普通のサウンドノベルのようにWindowsマシンで動かす事も出来れば、PSPで遊ぶ事も出来る、というハイブリッドな環境で遊べるフォーマットで、作品を制作しています。

ストーリーをサイトから張り付けます。


過疎化の進む近未来の日本のある農村。
足りなくなった労働力を確保するために、農作業の機械化は進んでいった。 そして村には人間の労働力は必要無くなりそのすべてはアンドロイドによって賄われていた。

機械化の影響で人がいなくなったこの街に機械を管理するために派遣されたエンジニアのシゲル。 そんな彼を訊ねに、妹のミドリが都会からやって来る。

夏の収穫期を前にその手伝いも兼ねてやって来たミドリだが、 本当の目的は暫く会う事が出来なかった兄と夏休みの短い時間を過ごすことだった。

二人がすごす、ハイテク農村での一時。


良かった点

・普通のサウンドノベルの様な表示形式ではなく、横に細長いタイプの、今までにないノベルの形(今回、画像はスクリーンショットを切り取りました)。

・イラスト・音楽・テキストのマッチが凄い。ちょっとでこぼこした紙に描いたような質感の背景に入らすとが乗っているという感じ。音楽も綺麗で作品の雰囲気に良くあったものを選んでいる感じです。

・特に何か事件がなくても、設定やキャラ作り、テキストの巧みさで十分に一つの作品として完成している。


気になった点

・人によっては淡々としすぎていて、物足りないと感じるかも。

・解凍したフォルダの中にリードミーが入っていない。


淡々としつつも、やっぱり作品のトーンには波があって、盛り上がるべき所は盛り上げてくれます。音楽とテキスト・イラストのマッチが凄くいいです。長閑な現代に於ける「楽園」らしい雰囲気を出しています。
PSPでも遊べるフォーマットですので、そちらの方に準拠した画面構成で、これはPCでプレイする人は好みが別れる所でしょうか?今までにないタイプ、というのは俺は無条件的に好きになってしまうのでなかなか良いと思いましたが。

ただ、リードミーは欲しかったですね。
作者の情報(サークル名・URLなど)は、こうしたレビューを書く際に必須ですしね。
もしかしたら、PSPで動かす為にはそういうのを入れちゃマズイのかな?
大体の特徴はこんな所です。

一見すると、この都会にはない農村こそが「楽園」だと思ってしまいそうですが、この農村にも機械化の波は押し寄せています。寧ろ機械の農作業用アンドロイドが存在しなければ、この農村は維持出来ないのです。
カラスを完全に農作物から追い払う、のではなくて寧ろ、或程度カラスが囓ってくれるような野菜を作る、というように、何だか人工の「農村」的な気配もします。
多分、カラスが食べても安全、という事なんですが、出来たらカラスは完全におっぱらった方がいいですよね?けど、完全に追っ払っても駄目、というように、そこには「コントロール」の匂いが微かにするのです。

しかし、それでも都会の人間にとって、蛍があり綺麗な水があり、何よりも美味しい野菜があるこの農村は、何にも代え難いものなのです。
完全なユートピアな[「楽園」ではなくて、近未来人の出来うる限りの「楽園」が、この農村といった印象でした。

そして、そんな農村で暮らす兄を訪ねてきた妹との交流。
本当の「楽園」は自分の愛する人たちの居る場所、お互いが繋がり逢える場所なのかもしれません。


と、何だかヘンテコな事を言ってしまいましたが、本作は間違いなく良作です。
多分、プレイする人によって印象は大きく変わってくるのではないでしょうか。
俺が抱いた感想は上に述べた通り。

都会の生活に疲れたとか、本当に豊かで人間的な生活って何だろう?と考えている人は是非プレイして貰いたい作品です。
とても穏やかな気持ちになれますよ?
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by s-kuzumi | 2007-07-26 16:45 | サウンドノベル | Comments(0)
2007年 07月 25日

フリーサウンドノベルレビュー 『天使屋』

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今日の副題 「帰るべき場所を探して」

お勧め指数(五段階評価):四
ジャンル:幼なじみの女の子との再会や宗教戦争(?)
プレイ時間:30~1時間程度。



道玄斎です、こんばんは。
今日もレビューをぶちかまします。

本日は、「あずき」さんの『天使屋』です。



良かった点

・天使屋というネーミングが良い。思わず興味をそそられる。
・短いながらも良くまとまっており、読後の消化不良感が少ない。複数のエンディングを見る事で、より物語のリンクやそれぞれのキャラの思惑などが分かる仕組み。マルチエンディングが活かされている。
・おまけシナリオの充実w


気になった点

・こういうマルチエンディングでエンディング数がそれなりの数のものだと、エンディングリストが欲しい。


というわけで、特に粗がないんですよね。
マルチエンディングだからこそ、リストが欲しいなぁ、と思いはしたのですが特に問題が無く、素直に楽しめる作品です。
ですので、評価を四と致しました。まぁ、正直、俺の好みに近い作品なんですよ。

この作品をプレイしてみると、ある作品を思い出します。
言わずと知れたあの名作『TRUE REMEMBRANCE』です。ちなみに『TRUE REMEMBRANCE』はリメイクが作られましたね。唯一の欠点、と言っても良かったコミックメーカー製ではなくなり、プレイのしやすさが格段に向上していますし、追加シナリオや、ムービーも付いているという。

話を戻しましょう。
本作はどこか、『TRUE REMEMBRANCE』を彷彿とさせるような感じです。
作品全体を覆う雰囲気や、トゥルーエンド(だと個人的には思う。エンディングno.4)の終わり方など、ストーリーは全く違うのに、どこか同じような世界観や手触りがします。
「今日の副題」は最初は、

「もう一つの『TRUE REMEMBRANCE』」

にしちゃおうかな、とか思っていたくらいですが、それだとあまりに『TRUE REMEMBRANCE』を基礎に置いているので、止めました。

良かった点でも書きましたが、そこまで長い作品では無いのにも関わらず、とても纏まりのある作品です。
ストーリーラインは、男性主人公が「喪服」と「天使屋」という二つの宗教団体の抗争に巻き込まれ、「天使屋」の高位聖職者にかつて施設で一緒だった女の子と再会して……。
という感じで、フリーのサウンドノベルを沢山プレイしていらっしゃるかたは一度や二度くらいは、似たようなストーリーを見た事があるのではないでしょうか。
しかし、やはり丁寧で無駄のない描写やエピソードは、作品の纏まりを良くし、全体的な魅力を大きく引き上げます。

どうやら、テキストを書いていらっしゃる方は、普段は落語などの同人誌を作っていらっしゃるそうで、その幅の広さに驚かされます。コミティアなどに出店していらっしゃるようなので、そちらに興味のある方は、チェックしてみてもいいですね。最近だと文学フリマなんかにも出店しているのかな?

シンプルで無駄の無い文章。
それでいて尚、必要なモノは必要なだけ詰まっている(エンディングを複数見る事で明かになるモノもある)という作品です。
水彩タッチの絵柄も可愛らしくて『天使屋』という、ネーミングに合っていると思います。
そうそう、オマケシナリオは本編で感動した後に、絶対に見てみましょう。かなりトバしてますw


『TRUE REMEMBRANCE』(の作風や手触り)がお好きだという方は、是非プレイしてみて下さい。勿論、そうでない方もプレイしてみて下さい。自信を持ってお勧め出来る作品です。


※追記
最後のオマケをみたりすると、やっぱり、『TRUE REMEMBRANCE』風味がするなぁ。
特に男性主人公の洋服の感じとか。影響受けてるんですかねぇ?
あっ、けど、それでもこの作品は名作だと思いますよ?
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by s-kuzumi | 2007-07-25 20:00 | サウンドノベル | Comments(2)
2007年 07月 25日

フリーサウンドノベルレビュー 『雪花 -きら-』

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今日の副題「脆くも優しい日本の吸血鬼」


ジャンル:古都+女の子+吸血鬼
プレイ時間:30分程度
その他:18禁。18歳未満の方はプレイをお控え下さい。


道玄斎です、こんばんは。
今日は中編程度の大きさの作品です。しかも18禁。

さて、さっそくレビューへと移りましょう。
tinsmith」さんの『雪花 -きら-』です。


良かった点

・古都の町並みや、幻想的な雰囲気作りが巧みだった。
・立ち絵・一枚絵がなかなか可愛い。更に儚さもあって作品にマッチしていた。
・音楽(オリジナルなのかな?)が主張しすぎることなく、作品に合っていた。


気になった点

・既読文章を読み直せないのは良くない。ついクリックして先に文章を進めてしまうと非常に困る。
・ラストの演出があまりにも冗長。
・スタッフロールが終わると共にゲームが強制終了してしまう。これはバグか?
・釈然としないラスト。


では、詳しくみていきましょう。
本作は、吸血鬼モノの系譜に連なる作品、という事になるのでしょうか。
一人の青年が少女と出会い、「夜だけ友達」になり、仲を深めていく、というのが作品概要。

作品の雰囲気は非常に良いです。
古都を思わせる町並みや、関西弁の女の子。そしてそこにやってくる標準語を話す青年。
そして、「夜の間だけ」舞子と斗一は友達となり、公園で話しをするようになるという設定は、非常に面白いですし、興味をそそります。

しかし、何て言うか、公園での逢瀬(?)が殆ど描写されない為、話の展開がどうしても急に思えてしまいます。
吸血鬼である舞子の「夜の間だけ友達になって」という願いが込められている場面ですので、この夜の逢瀬に、もう少しスポットを当ててみても良かったのではないでしょうか。
二人の心の交流といいますか、そうしたものが描かれていない為に、18禁なシーンを含め、その後の二人の関係に感情移入が出来ませんでした。

又、ラストでは、舞子は朝日を浴びて自ら死んでしまうわけですが、その演出があまりにも冗長でした。一字一字ゆっくりと舞子のセリフが真っ白な画面に表れていく、という演出自体は良いのですが、いくらなんでもあのテンポは遅すぎです。
ラストのほんの数行分のセリフだけで3~5分くらい使っているような……。
そこが作品のクライマックスで、最後の見せ場なのは分かりますが、もう少し読者に配慮した演出があっても良かったのではないでしょうか?

恐らく、本作は、丁寧に二人の関係を描いていったらかなりの良作になったはずです。
夜の逢瀬が、その二人の関係やその進展具合を「読者に分からせる」良い装置でしたが、活かされていないのは残念でした。

ちょっと辛口になってしまったので、少しフォローをしますと、イラストがかなり可愛いです。
俺はこういうタイプの子好きですね。まぁ、『マリア様がみてる』の二条乃梨子みたいな感じですな。全体的に古式ゆかしい独特の雰囲気が出ている作品ですので、そういうのに興味を持った方はプレイしてみると良いかもしれません。

今回も、ちょっと「惜しい」タイプの作品でしたね。
雰囲気作りやイラストのクオリティ、テキストは高水準であるのに、実は作品のキモである部分を端折ってしまった為に、消化不良になってしまった、という感じです。

作者の「tinsmith」さんはかなり長い間、サークル活動を休止なさっているようですが、本作を越えるような次回作がリリースされる事を、期待しております。
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by s-kuzumi | 2007-07-25 01:30 | サウンドノベル | Comments(2)
2007年 07月 24日

フリーサウンドノベルレビュー 『カレイドスコープ』

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今日の副題「基本こそ王道」

※大吟醸
ジャンル:女の子の成長(?)
プレイ時間:3時間くらい。



道玄斎です、こんにちは。

今日は、ずっと、とある理由からプレイしなかった作品のレビューです。

というのも、この作品は、私がフリーサウンドノベルの世界に足を踏み入れた当初からお世話になり、又絶大な影響力を持ってきたレビューを大量に書かれている方の作品なのです。
故に、なんかプレイしちゃいけないような気がしていて、ずっと躊躇していたのです。
憧れの人に、逢いたい反面、逢いたくないような……。観たいけど、観ちゃいけない気がする……。

そんな自分にとっての特別な作品なのです。
しかし、今回、思い切ってプレイしてみたのは、

・レビューを自分でも書くようになって、原点に戻るという意味で、自分のフリーサウンドノベル人生に最も影響を与えた人の作品を、レビューしてみたくなった。

というのが一番大きな理由です。
正直、自分の偏向を入れた評価を下してしまうのか、それともそう思われないように敢えて低い評価を付けてしまうのか……。自分でも悩んだのですが頑張って評価をつけました。



さて、本作NaGISAさんの『カレイドスコープ』のレビューです。
正直、圧巻です。
勿論、私が作者のNaGISAさんに心酔している、という偏向もあるのですが、これは凄いと思いました。


良かった点

・基本に忠実。
・音楽が自作で、他のサウンドノベルでも良くお目に掛かる楽曲。
・病院関係にお勤めされている、という作者のバックグラウンドが良く活かされている。
・きらりと光る脇役達。



気になった点

・背景画像が、全て「キャンバス地」的な加工がなされていて、観にくい。長時間観ていると背景で疲れてしまう。
・改行ごとの一字下げ。俺は何故かこれが気になってしまう。気にならない人には全く問題ない所。
・微細な点だが、梓の年齢が19歳なのか18歳なのか、分からなかった。時々によって違ったような……。


大体、こんな所ですかね。

流石にあのレビューをお書きになっている方です。
とにかく、丁寧で基本に忠実なゲーム作りです。
ただの受け狙い的なギャグを省いたり、余計な描写やエピソードを省くだけで、これだけすっきりと一個の作品として纏まるのか、と思わされました。

非常に興味深かったのは、入院の様子が中盤あたりからメインとなるのですが、そのナースステーションの様子や、病室の描写など病院内での描写が、凄くいいです。
病院関係で働いておられるバックグラウンドが遺憾なく発揮されています。

私も入院に関してはちょっとしたマニアでして、というのも物心付く前から、しょちゅう入院しているからなんです。昨年は肺炎で三週間くらいですかね、入院しました。
そういう関係で、サウンドノベルであっても病院の描写にはちょっとうるさいのですが、本作では、ナースステーションが戦場になる時間の描写など、凄くリアルで良かったと思います。
自身のバックグラウンドをゲームに活かしていく、というのは良いですね。
そうする事で文章や物語に説得力が生まれますから。

あとこれは特筆すべき事なのですが、脇役が抜群に良いです。
寧ろ、主人公達じゃなくて脇役こそが物語を支えている、という氏の主張を裏付けるような、素晴らしい脇役の活躍ぶり。場面によっては脇役が主人公になってしまうようなシーンもありました。
特に片桐先生。脇役にもかかわらずちゃんとキャラの味付けがなされていて、仏頂面で冷たい医者に見えるけれども、実は何よりも患者の事を考えている優しい先生です。
この片桐先生が、いなければ本作は駄作になったかもしれない、といえるくらいの重要キャラです。一種の医者の理想像ですよね。


欠点に関しては、最初に列挙した通りで、背景が良くないです。
普通の加工していない写真じゃまずかったのでしょうか?流石にあのキャンバス地的な質感の背景しかないと、疲れてしまいます。そういう加工をする事によって、色味も悪くなってしまっている所もありました。

次に改行の一字下げです。
俺はどうしても気になってしまうのですよね。
例えば、今書いているように、改行の際に一字下げを行わない、というのは、ノベルゲーム型式にした際、見にくいなどの欠点があるのでしょうか?
サウンドノベルは、基本的にテキストを目で追うゲームですから、目線が、一字下げの分移動するのが続くと、妙に疲れてしまうのです。



大体、良い点・悪い点は以上です。

しかし、別段「新しい」と感じさせるものはないのに、ここまで完成度の高いノベルが作れるんだな、と素直に関心しました。
人物の設定を丁寧に作り込む事。素直で読みやすいテキストを書く事。やはりサウンドノベルの王道はそういう所にあるのだと思います。
正直、このゲームは二日乃至三日くらい掛けて少しづつ、読む予定だったのですが、もう目が離せなくなって、一気に朝方までプレイしてしまいました。

めぐみが、一生下半身不随となってしまう、など重たいテーマではあるのですが、それを支える梓、明、和美、看護婦さんや片桐先生などの描写がしっかりしている為に、非常に前向きな作品となっています。
しかし、「みんなの支えで退院出来ました。ありがとう」で終わってしまわずに、障害を持ってしまった為に生じる社会生活で不利な面も、描写されています。これは一種のタブーなのですが、安直なハッピーエンドよりも全然説得力があるのです。
それでも、本作は尚前向きな作品で、けっしてプレイ中にどろどろしたものに引きづり込まれる事はないのです。

ご都合主義的な所はあるのですが、それは嫌味な在り方じゃなくて、必然的なものです。
これは現代のおとぎ話みたいな、そういう強くて大きい力を持つ作品だと思います。
ヒロインのめぐみが、最終的に梓を選ぶ理由も、丁寧な描写は過去の回想などを通して生まれた必然です。一方で、めぐみがアホ男に騙されるのも、現代のオンナノコらしさが出ていますよね。
あのアホ男が梓に殴り飛ばされた時は、俺は一人で喝采をあげましたよ?

テーマに向かっていく因果関係をしっかりと描写出来るかどうか。
そこがサウンドノベルのキモです。
中には、凄い斬新なテーマで、多少の粗を隠してしまうような勢いを持った作品があったりもするのですが、それはやはりそういう才能のある方の特権なんですよね。
基本というか王道は、丁寧でしっかりとした因果関係を描写する事、これに尽きると思います。


本作は、多くの人のプレイして貰いたいと思います。
プレイする側の人だけじゃなくて、ゲームを作っている人にも是非一読してもらいたい作品です。
是非是非、プレイしてみて下さい。
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by s-kuzumi | 2007-07-24 16:43 | サウンドノベル | Comments(2)
2007年 07月 22日

フリーサウンドノベルレビュー 『DREAMY』

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今日の副題「生きた証」

ジャンル:感動系ノベル
プレイ時間:20分くらい。
その他:
システム:Yuuki! NOVEL

制作年:
容量:

道玄斎です。
今週から少し忙しくなりそうなので、サウンドノベルのレビューも今までのように、一日2作とかは難しいかもしれません。けれども、隙を見てちゃんと更新を行っていきたいです。
そうそう、それに久住も色々読了記録を書きたがってるみたいなので、更新が途絶える事はありません。是非、ちょくちょく覗いてみてください。
出来たら感想などを書き込んで下さると、俺も久住も喜びます。


さて、今回のレビューは「Dream Factory」さんの『DREAMY』です。


「良かった点」

・たまに出てくる一枚絵が暖かみのある絵柄で、作品の雰囲気にあっている。

・ストーリーの骨格が良い。淡々と進む物語の中に、十分読者を惹きつけるものがある。



「気になった点」

・Yuuki! NOVELを使用している為か、マウスホイールにて既読文章の読み返しが出来ない。

・前半から後半の落差が大きすぎる。前半から後半へ至るまでの経緯を丁寧に描写出来ればかなりの水準になったと思う。


大体こんな感じですかね。
目も見えず、四肢も動かない女の子が流暢に言葉を話せる点は、まぁ目をつむりましょうw
俺はこの手の作風は非常に好きです。
後半部にもう少しボリュームがあり、前半部とを繋ぐ描写がなされていれば、評価を四にしたと思います。そういう意味で非常に惜しい作品でもあります。


以下ネタバレを含む




兄貴であるカズマさんが、妹であるユリちゃんにテープレコーダーを渡して、夢を叶えさせてやろうとするくだりは、じんわりきます。
すぐにユリちゃんがカズマさんに懐いたのも、血のつながりのなせるものなのでしょう。そのあたりの描写はとても良いです。

結局、後半でいきなりユリちゃんが死亡し、残されたカズマさんがテープレコーダーに吹き込まれた物語を元に、妹の創った小説を、文章に起こして発行する、というのは、流れとして良いのですが、もう少し、ユリちゃんの死亡までの軌跡を追って欲しかったと思います。

安直な言い方をすれば、「感動系」に分類される作品ですね。
とはいえ、「感動してくれ!」と押しつけがましい感じではなくて、全体として淡々と物語が進んでいきます。この或る意味とらえどころの無さ、みたいのがこの作品の魅力の一つですかね。

やはり、これも短時間で読むことの出来る作品です。
是非一度プレイしてみて下さい。
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by s-kuzumi | 2007-07-22 15:38 | サウンドノベル | Comments(0)
2007年 07月 22日

フリーサウンドノベルレビュー 『メイドさんと柴犬』

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今日の副題「15禁だよねぇ……?」

お勧め指数(五段階評価):三
ジャンル:不条理メイド・巫女モノ(?)



道玄斎です。
ちょっと悪夢を見てうなされてしまったので、こんな時間に起きて、口直しにゲームをプレイしていました。
またしてもサクッと遊べるゲーム、という事で過去に遊んだ事のあるゲームを再度プレイ。
今回は「礼門屋」さんの『メイドさんと柴犬』です。
この「礼門屋」さんも多産なゲームメーカーさんですよね。「あおぞら幼稚園」さんと同等程度のリリース数を誇る数少ないサークルさんです。
シリアスな伝奇から、本作のようなギャグ、はたまた18禁のものまで幅広く手がけています。


本作は、やさぐれ系メイドさんと、その飼い犬である柴犬。そして淫乱系巫女が繰り広げる、不条理な日常を描く作品です。
一応、お勧め指数は「三」としたのですが、「3.5」くらいだと思って下されば。
俺は結構、こういうノリ好きです。少し、真面目な作品ばかり取り上げてきたので、ここらこういうものも紹介してみようかなと。

全体を通してプレイしても10~15分程度ですかね。
中身は8つのエピソードから成っていて、一つのエピソードは一~二分程度で読めてしまいます。この一つ一つのエピソードのテンポの良さは大きな魅力です。

完全なギャグ路線のサウンドノベル。当然、選択肢ゼロ。
けど、テキストにギャグ作品にありがちな嫌味がなくて、気持ちの良い展開が楽しめます。
内容は割と下ネタ多め……。特に注記はないんだけども、これは15禁かなぁ……?

メイドさんモノなんでしょうけれども、「ご主人様」は一切出てきません。
いつも各エピソードの頭で、アホな事をやって意識不明になっていたり、やはりアホな事をやって入院したりで、全然登場しないのです。
多くのエピソードが、淫乱巫女とやさぐれメイドさんのバトル(?)を描写するものとなっています。

ちなみにタイトル画面にメイドさんのイラストが表示されるだけで、本文中ではイラストは一切ありません。
よって、プレイ中に淫乱な巫女の姿とか、あられもない姿になってしまったメイドさんのイラストは拝むことが出来ませんw それでもテキストが面白いのでイラストの不備はそんなに気にならない筈です。

下ネタは苦手な人には、お勧め出来ませんが、「そういうのもOK」という人は是非プレイしてみて下さい。かなり面白いと思います。短い作品ですから、ちょっとした息抜きとして、楽しむのもOKですね。


・良かった点

先ず、先に述べたテンポの良さです。
各エピソードがかなり短く、「面白さ」を失う前に次のエピソードへと移っていくので、新鮮な面白さを最後まで保っています。

あと、効果音の使い方が上手い。無駄に上手いというべきか……。
又、タイトル画面のみに登場するメイドさんはかなり可愛い&綺麗です。俺は結構好みですな!

特筆すべきは、付属の「yome.txt」でしょう。
「現代メイドの心得(2007年版)」などが記述され、作者のメイドに対する歪んだ愛情(wを見る事が出来ます。一例を挙げてみましょう。


・パンチラは既に時代遅れである。スカートの展開は下着の見えないギリギリのラインを維持する事が美徳とされている。また見せる必要が無いので下着をつけていなくても問題は無い。むしろはいてない方が望ましい。


こんな感じです……。俺は個人的には下着は無くてはならないものだと思いますが。「readme.txt」は無視してしまう方も多いかもしれませんが、是非、本作では「yome.txt」を楽しんで下さい。かなり気合いが入ってます。



・気になった点

所謂リードミーにあたる文章、「yome.txt」があまりにも、ネタに特化しすぎていて、本来の役割を殆ど果たしていない。


*アンインストール
消す。

*操作方法
身体で覚えなさい。

*動作環境
動かなかったら諦めなさい。


これはあんまりじゃないか?w

あと、結構下ネタが多い(というかメイン?)ので、苦手な人には合わないかも。
ちなみに、俺が見た限り、15禁くらいかなぁ?そういう情報も「yome.txt」には必要だと思う。

もう一つ、タイトル画面に「終了」とか「おわり」とか、ゲームを終了させる為のポインタが無い。自分で体験してみて分かったんだけども、やっぱり無いと「画面上部」のメニューから終了しなくてはいけないので、意外とめんどくさい。


まぁ、全体的にこんな感じです。
全体的にやさぐれた感じなんですが(w 実際やってみると結構楽しめますよ?
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by s-kuzumi | 2007-07-22 04:55 | サウンドノベル | Comments(0)
2007年 07月 21日

フリーサウンドノベルレビュー 『桜の舞う頃に』

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今日の副題「継続こそが力」

お勧め指数(五段階評価):二
ジャンル:ファンタジック学園モノ(?)




道玄斎です。
またしてもレビューをぶちあげようと思います。
実は、何としても「あおぞら幼稚園」さんについて書きたくて、少し無理してプレイしましたw
というわけで、「あおぞら幼稚園」さんの『桜の舞う頃に』です。

今まで300本くらいフリーのサウンドノベルをプレイしていますが、一番多くプレイしているサークルのソフトが、「あおぞら幼稚園」さん作のものだと思われます。
というのも、異常なまでのリリース頻度で次から次へと新作が出てくるのです。

フリーサウンドノベルが好きな俺は、定期的にフリーゲーム情報サイトを巡ります。
そうすると、定期的に「あおぞら幼稚園」さんが新作を出している、と。
ここまで多産なゲームメーカーは、類を見ないのではないでしょうか?

一番最初にプレイしたのは『おにあい~だって好き好き大好き~』でした。
あのラストのインパクトは未だに忘れられませんw 色んな意味でプレイする価値が大です。興味を持った方は、是非そちらもプレイしてみて下さい。
『おにあい』以降、特に2006年から、凄い頻度でゲームのリリースを続け、確実にクオリティを上げ続けています。

継続して創り続ける事、大量の作品を生み出す事。量が質を越えていくような現象は確かに存在するようです。



さて、『桜の舞う頃に』のレビューに入りましょう。
オーソドックスなスタイルのサウンドノベルです。プレイ時間も15分くらいでサクッとプレイ可能。

「あおぞら幼稚園」さんの作風の特徴として、「熱い」「青臭い」というものがあります。
簡単に言ってしまえば、「突き抜けた熱血」が作品に通底しているのです。
中途半端な熱血は見ていて妙に恥ずかしいのですが、徹底した熱血は、寧ろ心地よいのです。

最近のリリースでは、こうした「熱血」的要素は少しなりを潜め、割とファンタジックなスタイルとなっており、本作もそうしたファンタジックな系列に入る作品です。

割と簡単にオチが読めてしまうのですが、全体的に柔らかい雰囲気で、或る意味で予定調和的なエンディングを迎えるわけでして、危なげなくプレイ出来る、という長所はあります。
イラストを最近は外注なさっているようですが、ほんわかしたイラストが作品の雰囲気にマッチしていて良いと思います。

同時に、予定調和に過ぎる、というのが欠点です。
ヘタをすると「良くあるタイプのゲーム」となってしまう危険性が存在しています。

もう一点。
本作では、画面を左右の二つに分けて、左側にテキストが表示される仕組みです。
そのテキストなんですが、一文ごとに改行が施され「一字下がり」となっています。
かなり、それが文章がブツブツと切れる印象を抱かせてしまっています。この点改善の余地があるかもしれません。一文をもう少し長い文章にして、句点を使えばすっきりと文章を読ませる事が出来るのではないでしょうか。


短編で、ほんのりあったかい作品が好きな人はプレイしてみると良いでしょう。
俺は個人的に、あの熱血路線(特に「妹」が出た時の!)が好きで、ファンタジックな系統でも、『Whiteクリスマス』の方が好みでしたので、ちょっと辛口の二という評価にしました。
単純な印象として、『Whiteクリスマス』の方が一つの作品として纏まりがある感じです。

あっ、ちなみに『Whiteクリスマス』は、本作『桜の舞う頃に』より後にリリースされていますから、着実に進歩していることがそこからも分かりますね。
俺としては、そろそろここいらで、「長編」の制作をやって欲しいですね。
数多くの短編で培ってきたものを、満を持しての長編で結実させて欲しい所。じっくりと取り組めば、かなりの良作が出来るのではないでしょうか?

きっと、今後も大量のリリースが行われるでしょうから、上がり続けるクオリティを確かめつつ新作を待ってみましょう。っと、今サイトの方を見たら八月に又新作をリリース予定だそうで……。
しかも妹モノで、熱血系の匂いがぷんぷんです。

新作もレビューで是非紹介したいです。
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by s-kuzumi | 2007-07-21 19:45 | サウンドノベル | Comments(0)
2007年 07月 21日

フリーサウンドノベルレビュー 『千夏ちゃんとあそぼう』

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道玄斎です。こんにちは。
今日もフリーのサウンドノベルを紹介していきます。
今回は「素敵すぎる世界」さんの『千夏ちゃんとあそぼう』です。


本作は、そのほのぼのとしたタイトルとは裏腹に、ダークで、ホラー的要素が強い異色の作品です。プレイ時間は10~15分程度でしょうか。サクッとプレイする事が出来ます。
選択肢は無しの一本道ノベル。
ジャンルは一応「ホラー(?)」としましたが、サイコサスペンスみたいな。

正直、生半可なホラー作品より恐いです。恐い恐い恐い!
それも口裂け女的な怖さや、のっぺらぼう的怖さとも違う、人間(女性)そのものの怖さです。

男の身である自分には、分からない事も多いのですが、女同士のいがみ合い、憎しみというのはとにかく凄まじいものがあります。
女子校で陰湿ないじめの連鎖が起きるケースが多い、というのはその良い例です。
自分の目的の為には、どんなものでも利用するし、その道具に対しては一切何の感情も持たない。目的が全て。

本作と似た話を、以前読んだことがあります。
『今昔物語』を福永武彦がリメイクした小説です。結末部分が原作の『今昔物語』とかなり違っていて、怪奇現象の正体は「生身の女」で、嫉妬や妬みから恐い事をしでかす、といったストーリーです。原作も恐かったけれども、リメイクの方がよりずしっときました。
それに近い手触りがこの作品にはあります。

絶対に、男には女のこういう行動原理や、心情の動きは理解出来ないでしょう。
やや女性に対して、悪し様に俺は今語っていますが、実は俺の言っている事はハズレで、本当は女しか分からない独特な行動理念があるんだろうなぁ……。

と、そんな事をプレイ後に思いました。
これで大体作品の内容は分かるかな?

ちなみに、本作は、立ち絵なしの背景写真のみのノベルです。
逆にそれが作品の雰囲気にマッチしていて良いですね。
イラストって実は重要で、「面白そうだな」って思っても、イラストが好みでなかったらプレイを躊躇してしまう事もあるくらいです。けど、雰囲気やテキストそのものの良さを活かした作品であるならば、ヘタにイラストがついていない方が効果的な場合があります。本作はまさにそうした作品です。


気になった箇所としては、千夏ちゃんと理子ちゃんが初めて話す場面で、何故千夏ちゃんがあんなに攻撃的だったのか、その説明が足りないように感じました。
作品中で、千夏ちゃんは過去にいじめられていた経験がある、と描写されていたわけですが、過去のいじめの主犯が理子だった、とか何か理子への憎悪の明確な理由付けがあれば、より怖さが引き立ったのではないでしょうか。

個人的には四くらいの評価を付けたい所なのですが、あまりに自分の好みに偏った評価もアレかな、と思い、三にとどめました。
是非、男性にプレイして貰いたい作品です。
あっ、けど女の子にフラれた直後の人とかは要注意かも。トラウマを刺激されてしまいますw
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by s-kuzumi | 2007-07-21 15:59 | サウンドノベル | Comments(0)
2007年 07月 20日

フリーサウンドノベルレビュー 『あやじょ!! ~綾椎女子高不思議研究会~』

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今日の副題「女子高生オカルトサークル」

お勧め指数(五段階評価):二



どうもこんばんは。
いい加減、名無しの権兵衛だとマズイので、取り敢えず「道玄斎」と名乗らせて下さい。

改めまして、こんばんは。道玄斎です。
本日二本目のサウンドノベルの紹介です。

今回は空工房さんの『あやじょ!! ~綾椎女子高不思議研究会~』をプレイしました。
なんていうか『メタ女』を彷彿とさせるようなタイトル、そしてホラー系(?)という事で、興味をもった訳です。

で、またしても「いつもの場面でいつもの音楽」のオンパレードな訳ですが、妙にそれが確信犯的な使い方をしているような……。徹底的なエンターテイメントを追求する為の小道具みたいな?
妙にチープなタイトル画面で「あやじょ!」の文字と、あのおなじみの妙にハイテンションな音楽が出てきた時は、思わず興奮してしまいました。

内容を一言で言えば、「女子高生オカルトクラブ」という感じです。
こういうの好きなんですよねぇ……。

女子高生オカルトクラブが、呪い代行サイトを運営している呪術師と連絡を取って、彼の住む村に聞き取り調査に行く。
その村は、近代以前、有名な呪術師達の村だった……。


まぁ、こんな感じのストーリーです。
女子高生のオカルトクラブで、呪い代行サイトですよ?こういうの好きなんですよねぇ……。


先ず、面白いアイデアが多い作品でしたので、それを紹介。


・テキスト部分で、独特の単語やことわざなどがクリッカブルになっており、クリックすると画面が切り替わり、解説が読める。

・単なる「読むだけ」ではなく、「調査モード」を設けている為に、メリハリがついている。

・立ち絵が口パクしてくれる。


意外とテキスト部分をクリックするような形のノベルゲームは、今まで無かったのではないでしょうか?たとえばテキスト部分で「綾女」という単語の初出時に、そこだけ文字色が変わっており、クリックする事で「綾女」の解説が読める仕組みです。
このノベルの世界独特の単語に関する、解説は面白いのですが、後半、ことわざの解説やどうでもいい語の解説比重が増えてしまって、ちょっと残念でした。

調査モードも、面白い試みの一つですね。
カーソルを移動する事で、調査可能な物体にカーソルが当たると、カーソルが虫眼鏡の形となりそこでクリックをする事で、調査が行われます。
恐らく、この調査の出来によってバッドエンドに行ったりするみたいです。

立ち絵の口パクも珍しいですよね。
これは、好き嫌いが別れるかな?俺は正直、無くてもいいかな?と。ボイス付きとかだと、威力を発揮出来るかもしれません。


全体的にみて、色んな面白い試みをしている、という印象です。
前半の、読者をグイグイと引き込んでいくような「ワクワク感」がいいですねぇ。
こういう、オカルト探索系のサウンドノベルは、気付いた時には事件に巻き込まれているものが多いわけですが、女子高生がオカルトサークルを結成し、呪い代行サイトを調査していく、みたいにまさにサークル活動のノリのワクワク感が存在していると、グッと物語に引き込まれます。

ただ、前半のツカミに対して、後半がかなり尻すぼみになっていて、そこが気になりました。
ネタバレになってしまうので、詳細は伏せますが、後半部分の事件の顛末が、消化不良のまま終わってしまって、いつの間にかハッピーエンドになってしまった印象があります。
あっ、勿論バッドエンドだと、バッドなエンドの筈です……。

もっと前半部分の持っていたワクワク感を突き詰めて、尚かつ「女子高生オカルトサークル」ってオイシイ属性を活かせれば、もっと良い作品になれるかと思います。
色々な試みなどを考えても、「惜しい」作品です。

「女子高生オカルトサークル」にピンと来た方は、プレイしてみるとよいでしょう。
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by s-kuzumi | 2007-07-20 22:21 | サウンドノベル | Comments(0)
2007年 07月 20日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『雨やどり』

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今日の副題「サクッとホラー」

俺です。
昨日はやや重たいな『ナルキッソス』という大作をプレイしましたので、今日はサクッと遊べるゲームをチョイスしてプレイしてみました。

「CARAMELBOX」(どうやら「からめるぼっくす」と読むようです)さんの『雨やどり』です。

ホラーです。
オーソドックスなスタイルで、内容も大体5分もあれば全てのテキストを見ることが出来ます。
が、

・ボイス付き(フルボイスではない)

です。なんかこう五分で終わるような小品に、ボイスが付いていたりすると妙に嬉しくなりませんか?小さいけれどもぎゅっと中身が詰まってる気がして。

それはともかく、「雨やどり」を主題にしたホラー作品で、或る意味「良くあるパターン」なのかもしれません。けれども、画面には始終雨が降っているエフェクトが掛かり、雰囲気を盛り上げています。これが全部プレイするのに一時間や二時間掛かるようなものだと、雨のエフェクトが邪魔になる所ですが、プレイ時間が短い為にこのエフェクトは雰囲気作りのみに特化出来ているようです。

怖さの質は、「口裂け女」的怖さではなく、「のっぺらぼう」的な怖さです(分かる?)。
瞬間的・暴力的な怖さではなく、じんわりと恐くなってくる。そういう感じです。

選択肢は一箇所。全てのパターンを見ると「おまけ」シナリオに入れます。
この手のものは、全てのシナリオを見ないと話が繋がらないところがあります。が、全部含めて5分くらいですから、ちょろいもんです。

そうそう、イラストは可愛らしいですよ?
こういう女の子は非常に好みです。ただ、一つ気になったのは、凶器である包丁が妙になげやりに書かれてる点(w
これはこれでいいのかもしれませんが、もうちょっと体裁が整っていると良いなと思いました。

本当に短い時間で遊べますので、ちょっとした息抜きに是非遊んでみて下さい。
丁度梅雨まだ明けやらぬ今の時期にプレイすると、雰囲気が出て良いかもしれませんね。
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by s-kuzumi | 2007-07-20 14:31 | サウンドノベル | Comments(0)