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久住女中本舗

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2008年 12月 10日

なんてことない日々之雑記vol.154

道玄斎です、こんばんは。

今日はちょっと暖かくて、過ごしやすい一日でしたね。
私の方も、徐々に予定が消化されて、あと一週間くらいすれば、きっと暇に、なる、と、いいなぁ……w



■来年のことを言うと……

というわけで、この季節、「来年は、○○したいっすね!」とか、そんな会話がちらほら聞こえてきますが、来年のことを言うと鬼が笑うと申しまして、今日はそんな鬼のお話。

まぁ、何か今日、「来年のことを言うと鬼が笑う」なんて話が、私の後ろの方から聞こえてきたのですが、私は気にせずに紅茶を啜っていた、と。まぁ、ありふれたいつもの午後って感じです。
しかし、この間「丑の刻参り」に突っ込んできた人が、私の所にやってきて、


「道玄斎さん、あの鬼が笑うの鬼ってなんなんですかね?」


とまた、めんどくせぇ質問をふっかけてきましたw
私、答へて曰く、


「そりゃ、鬼は鬼でしょ。ほら、角が生えててさ、寅のパンツ穿いてるの。んでもってオプションで殴られたら痛そうな金棒を持ってる」

「いやぁ、まぁ、そうなんスけども、それって『丑寅』だからでしょ。そのくらいは知ってますよ。問題は『鬼』という存在はどこからきてどこにいくのか、って事っす」


と、あっさり煙に巻く作戦は失敗しました。
で、考えてみると、「鬼」ってやたら馴染みのある言葉のクセに、意外と実態が掴みづらい言葉である事は確か。
いや、シンプルなもの程、実は却って分かりづらいのかもしれん……。

鬼に関係する、慣用句っていうか、そういうのも多いですよね「鬼に金棒」とか「鬼の目にも涙」とか「鬼も十八番茶も出花」とか、冒頭で挙げた「来年のことを言うと鬼が笑う」とか。

少なくとも、鬼という「漢字」は大陸由来である事は間違いないので、中華風の鬼、みたいな概念についてあれこれ思索を巡らしてみて、そっから更に思考が吹っ飛んで、あれこれあれこれ考え考え、ハタと思い出した事があったので、また適当な事を言ってしまいました。


「まぁ、鬼ってのはさ、漢字で普通書くけれども、そもそも日本に漢字が入ってきたのって、応神天皇の頃で千字文とか論語とかと一緒に入ってきたわけですよ。けれども、その時既に、恐らく『鬼』(キ)に相当する日本語はあって、それが『オニ』って呼ばれるものだったんだろうねぇ」

「まぁ、そうっすね」

「で、よぉ、これは俺のうろ覚えなんだけども、オニって言葉は『鬼』の字を充てる事が多いけれども、昔は『隠』の字にも充ててたんじゃなかったっけ? 『おん』だから『オニ』に近いしさ」

「…………」

「(よし、畳み掛けて煙に巻くなら今しかない!)で、ほら、隠行の術とかっていうじゃない? そもそも『隠』って隠れるって意味だから、『目に見えないモノ』それがオニなのですよ」

「けれども、さっき自分で、金棒持ってパンツ穿いてっていってたじゃないスか……」

「そこ突っ込まれると困るんだけども。まぁ、とにかくさ、『目に見えない何か』だったり、幽霊的なものだったり、そういうのがオニ=鬼なんじゃないかね?」

「けれども、一般的に鬼って言ったら、化け物とかそっち系ですよね?」

「うむ。だからな、多分元々の日本語での『オニ』は目に見えない何か、具体例を挙げると幽霊的な何かだったんだよ。けれども、中国から色々文献やら思想やらが入ってきて、そこには『鬼』の字で異形の化け物について書いてあったから、『オニ』という言葉の持つ意味のレンジが広がったんだと思うよ(本当かなぁ……?)」

「分かったような分からないような……」

「例えばだよ? 人が死ぬことを『鬼籍には入る』っていうじゃない? それなら死んだ人って化け物になっちゃうの? 違うよね。幽界の住人というか、幽霊、つまり目に見えない存在になっちゃうって事だよね?」

「うーん……。取り敢えず家帰ったら妖怪図鑑調べてみます」

「(妖怪図鑑かよ……。けど何とか今日も煙に巻いたぜ……)ほいよー」


というようなやりとりがあったわけです。あー、長かった。

多分、今、左手を伸ばしてでっかい漢和辞典を取り出して、引けば、答えの一端は載っていると思うのですけれども、何となく億劫でねぇ……w

というわけで、『鬼』について詳しい人、是非本当の知識を教えて下さいw


というわけで、今日はそろそろ休ませて貰いますわ。
それでは、おやすみなさいませ。

by s-kuzumi | 2008-12-10 23:58 | 日々之雑記 | Comments(0)
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