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久住女中本舗

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2009年 02月 14日

フリーサウンドノベルレビュー 『遥かなる剣が峰』

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今日の副題 「山登り、しようぜ!」

ジャンル:登山型クイズアドベンチャー(?)
プレイ時間:1ルート30~40分くらい
その他:選択肢アリ。というか、クイズ形式の選択肢で登山を行う。
システム:NScripter

制作年:2009/2/?(フリー版)
容量(圧縮時):23.6MB



道玄斎です、こんにちは。
今日は暑いですねぇ……。普通に春真っ盛りといった陽気で、久しぶりのポカポカを堪能していますが、皆様は如何お過ごしでしょうか?
今回は、登山とクイズがメインの作品のご紹介。私はそもそもクイズとか結構好きですし、登山だって、先日登ってきました。作品では、富士山に登頂する事になりますが、私が先日登った山は富士山の神様、木花咲耶姫の親父さんの山だったわけで、何となく近しいものを感じますねぇ。
というわけで、今回は「CURIOSIST」さんの『遙かなる剣が峰』です。
良かった点

・クイズと登山に特化したノベルゲーム(?)。こういうのもたまには楽しい。

・ヴァーチャル登山も楽しめる。


気になった点

・微妙にエラーが多く出た気がする。

大体こんな所でしょうか。
起承転結を持ったストーリーがある、というよりは、三人の中から女の子を一人選んで、クイズに答えていく、という感じで、強く打ち出されたストーリー、みたいなものはあまりないんですよね。や、勿論登山の達成感とか、そういうのはちゃんと味わえるようになっていますよ。
さて、ストーリーですが、ふりーむ! の紹介文から引用しておきましょう。
富士登山経験者が作った、クイズアドベンチャーPCゲーム!

3人の少女たちが、クイズに答えて富士山登山。
目指すはもちろん、頂上・剣が峰!
知を極めた者だけが見られる栄光に、
あなたは、たどり着けるのか!?

多分1時間程度で1回クリアできますが、
3人分のシナリオと、出題ジャンルが異なる4つのコースがあり、何度でも繰り返し登山をお楽しみ頂けます。
1度クリアしたならば、スコアアタックに挑戦してみましょう。
頑張れば、1時間半で登頂できます!

例によって、作者が文字通り体を張って(=富士山に登って)作ったゲームです。どうぞ、お験しあれ!

と、この紹介文で作品の大部分を説明してしまった事になるのですが……w

本作の特徴の一つとしては、恐らく作者様が富士登頂の際に、実際に撮影したと思しき写真がふんだんに使用されている、という点を挙げる事が出来ます。
アウトドアよりインドアな私は、富士山なんて登った事はないのですが、途中途中の山小屋の様子とかね、とても興味深かったですよ。っていうか、普通に雑魚寝なんだね。男女別とかになってるのかしら?

私は、先ず最初は結羽ちゃんを使って登頂。クイズのジャンルも選べるわけで、迷わず「文学・語学コース」でw 問題自体は、そんなに難しくなかったのですが、途中途中で全く分からないラノベに関する問題とかが出て、結果4問くらいかな? 間違えてしまいました。
たまにアラビア語とか、全く分からない領域の問題も出たりしたのですが、三択ですから、意外と正解出来ます。
どのジャンルを選んでもクリアーできない程ではないものの、時折、信じられないような難問が出てきたりしますw ラノベタイトル、作者、イラストレーターの組み合わせを選ぶものとかw ←マリみての問題くらいは分かるんだけどもね。

で、最初のキャラ選択は、実は結構重要な問題みたいです。
というのは、キャラには性能の個性があって、平均的な性能を持つ子(結羽)、健脚だけれども体力の無い子(智佳)、体力だけはやたらとある子(あやめ)の三種類がいるわけで、タイムアタックとかを考えた時に、こうしたキャラの性能を考慮に入れる事になるのではないかと思います。

また、途中途中にある山小屋の利用にも注意が必要。
初回プレイ時は、何の気無しに休憩を利用していたのですが、これをやると時間がかなり経過してしまいます。また、山小屋で売っている体力の減りを押さえるアイテム(珈琲など)や、体力を回復させる食べ物なんかを摂取すると、やっぱり時間が経過してしまう。
一応、リミットの時間が設けられているのですが、多分、普通にプレイすれば、この「時間切れ」という状況にはならないんじゃないかな、とは思います。

三人それぞれを使ってエンドまで見たのですが(クイズのジャンルも都度変えました)、大体の攻略法が見えてきました。

・途中の山小屋で、ドーピングアイテムを購入するのは最小限に止める。

・上手く、体力の回復と同時に減少を防いでくれるアイテムを購入する。

・後半からは一気に登った方が良い

と、大体こんな所じゃないかな、と。
一周するだけでも、途中で体力回復アイテムが貰える(必ずエンカウントします)場所が分かったりするので、より戦略を立てやすくなります。どちらかというと、本作は「やり込み指向」のゲームでしょうね。
立ち絵は中々可愛いですし、本当に「ゲーム」という感覚でさっくりと遊べる作品だと思います。


さて、気になった点としては、意外にもエラーが多い気がしました。
途中で固まってしまったり、何だかエラー表示が出てきたりする事が屡々。最初はあまりそうしたエラーが気になる事は無かったのですが、タイムアタックを仕掛けようと思って、あれこれ試行錯誤していたら、結構エラーが出てきました。エラー内容をメモしておけば良かったのですが。
取り敢えず「智佳」「あやめ」を使った時にエラーが出ました。「結羽」ではエラーが出ませんでした。タイムアタックでシビアにやっている時にエラーで止まってしまうと、流石に萎えてしまいますので、そこが気になりましたね。


それは兎も角、本作で一番びっくりしたのは、どうやら作中の世界は22世紀だという事ですw
その22世紀的設定と、登山とクイズというのが実は密接に絡み合っているのですが、そこらへんはプレイして確かめてみて下さい。
ただ、その設定だけ少し浮いているように感じましたねぇ。もしかすると、フリー版ではなく、頒布しているものを買うと、そこらへんの事情がより詳しく描かれるのかもしれません。興味を持たれた方は、シェアの方を入手してみても良いかもしれませんね。

ノベルゲーム、というよりはクイズゲームなわけですが、たまにはこういうのも面白いよね。
文章を読むだけの作品に少し飽きてきたら、こんな作品で遊んでリフレッシュしてみて下さい。


それでは、また。

by s-kuzumi | 2009-02-14 14:35 | サウンドノベル | Comments(0)
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