2009年 02月 19日
道玄斎です、こんばんは。 ちょっと作業が煮詰まってきたので、さっくり遊べるゲームをプレイしてみたら、かなりの当たりでした。 全部のシナリオを見ると、やっぱり小一時間くらい掛かるんですけれども、3分ゲーコンテストに応募された作品ですから、番外編で扱う事に致しました。 というわけで、今回は「礼門屋」さんの『Hundred Wires』です。 これ……、本当に3分でエンディングまで見れるのかなぁ?w 多分、一回クリアーした人が「スキップ」機能を使えば3分で終わりますよ、的なニュアンスかも? まぁ、それは置いておいて、本作は短編SFアドベンチャーという事になりましょうか? かなり渋いSFの設定が見所の一つ。要するに他国と「無人戦闘機による代理戦争」を行う、というもの。 代理戦争……。なんか昨今のサッカーだオリンピックだってのも、代理戦争の一種のような気がしますが、本作のそれはSFらしく「戦闘機」に乗せる人工知能で戦わせる、というものです。 ゲームの進め方としては、プレイヤーは天才少女として、CPU、どういった人工知能を組んでいくかを選択していく事に。一種のシミュレーションゲームですよね。 その人工知能の組み方によって、戦闘機の能力が決まりエンドが分岐します。バッド・ノーマル・グッド・トゥルー・レアと5つのエンドが存在します。 そういえば、一応登場する国名は実在のものではないのですが、何となくうっすらとどこの国がモデルになっているのか、分かるような気がしますw そこらへんはプレイした方が想像力を使って……。 あと、本作、最後までプレイすると「礼門屋」さんがお作りになっている『ファインダードアイズ』との繋がりが見えてきたりして、『ファインダードアイズ』をプレイした人にも楽しめるようになっています。ちなみに私も以前レビューを書いております。 私としても、順番はどっちでもいいから、この二つの作品は併せて楽しんで欲しいですねぇ。 短いながらも、イラスト(立ち絵)はちゃんと高レベルのものが搭載されていて、戦闘機の画像とかも見れますので、見た目も楽しい。 で、私が一番、本作で「ををっ!」と思ったのは、全体の構成というか、エンディングの締め方というか、そういう作品の構造、全体像に関する部分。かなり沢山のゲームをお作りになっている所ですから(良くみたら、商業のお仕事もなさっているようです)、ノウハウも蓄積されているのでしょう。やっぱり一味違う「作り慣れている感」というか、そこらへんの呼吸が良く分かってるなー、という。 この喩えは以前、出した記憶があるんですけれども、『ガラスの仮面』で主人公のマヤが、『二人の王女』という芝居のオーディションを受ける時に「かくれんぼ」をテーマにした寸劇みたいのをやるんですよね。 んで、その寸劇でマヤは「もーいーかい?」とか、隠れん坊らしいアプローチをしてシメるわけです。 それを見たプロデューサーは「こいつ、芝居ってもんをわかっていやがる……」とか何とか心の中で思ってマヤの才能にビビるというw 脱線しかけてますが、まさに、その感覚が、本作のシメにも出ているんじゃないでしょうか? 兎にも角にも、短いながらもしっかりとした作品だと思います。 SF好きや、或いは『ファインダードアイズ』をプレイなさった方は是非本作もプレイしてみて下さい。 それでは、また。
by s-kuzumi
| 2009-02-19 21:00
| サウンドノベル
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