2009年 04月 02日
今日の副題 「ノベルゲームでサバイバル?」 ジャンル:漂流サバイバルアドベンチャー(?) プレイ時間:5分~1時間程度(選択肢に拠る) その他:選択肢アリ、エンドは五種類。15歳以上推奨。 システム:吉里吉里/KAG 制作年:2009/1/27 容量(圧縮時):33.2MB 道玄斎です、こんばんは。 実は、午前一時半くらいに帰宅して、こんな時間にゲームをやっています。何か、疲れてしまうと却って眠れなくなってしまうので、ゲームをやってリラックスリラックス。 で、実は昨晩からちょこちょこっとプレイしていたわけですが、リラックスするには些か不適当だったのかもしれませんw というのも、クイズ形式の選択肢が多い、サバイバルノベルだったからです。 意外とノリは良いのですが、やはりラストの方では重めのテーマが。 というわけで、今回は「NOSTALGIC GARDEN」さんの『僕らの中のロビンソン』です。 良かった点 ストーリーは、ベクターの紹介文から引用しておきましょう。 夏休みの郊外授業の途中、乗っていた船が難破し、遭難してしまう生徒たち。遭難の末、無人の海岸に一人流れ着いた主人公。主人公は、無事生き延びて、かつての平穏な生活を取り戻せるのか?コメディタッチで描く、マルチエンディング型サバイバルクイズアドベンチャーゲームです。 と、こんなストーリーになっています。 いや、私、実は結構自信あったんですよ……。 何しろサバイバル関係の本はかなり読んできてますし、山登りとかね、最近少し好きなので、サバイバルだったら任せろよ! と意気込んでプレイしたわけですが、開始五分でいきなりバッドエンドに到達してしまいましたw まぁ、私の読んでいたサバイバル関係の本は、柘植久慶氏の本が多く、氏の本は某所では半分ギャグ扱いされているわけで……。って内容的には結構役に立つ事が書いてあるし、本当かどうか分からないけれども(これは永遠の謎だ)ご本人は、フランス外人部隊やグリーンベレーなどを経験した自称歴戦の強者なので、驚く程、軍事的な彼の予想は当たるんですよ。だから意外といけるんじゃないかな? なんて思ってたんですよね。 これは余談、というか恒例の脱線になりますが、氏の著作(及び氏そのもの)が半分ギャグにされているのは、独特の文章に拠る所も大きいんですよね。 ・「~なのはいうまでもない」 ・「この野郎とばかりに(攻撃する)」 とかねw まぁ、興味があったら色々検索してみて下さい。予め氏の本を一冊は読んでおく事を忘れずに。 それはさておき、柘植氏の『サバイバル・ブック』なんてものも所持している私にとって、本作は「知識を試す実験台」みたいな、そういう感じでプレイしたわけです。 ところが、序盤は、ストーリーの流れに沿って選択肢を選ばないと即アウトという意外にもシビアな感じでした。 ストーリーに一旦戻ると、主人公は船が難破して孤島と思しき場所に漂着してしまいます。その漂流生活をプレイヤーが「選択肢」という形で導いていく。これが本作の大まかな流れです。プレイを始めて暫くすると、猛一人の漂着者、というかヒロインも出てきて、二人でサバイバル生活を送る事に。 で、ヒロインの方は既にかなりのサバイバーというか、知識豊富でして、彼女が出す質問に答えて云ったり、という作業をして、島を探検したり、食料を確保したりと。 で、一点、選択肢で気になったのは、「アナログ時計を利用して方位を割り出す方法」の問題です。 これは柘植氏の本にも載っていたハズです。←何だかんだで頼りにしているw 便利だから、答えになってしまうのですが、書いておくと、 「北半球では、腕時計の短針を太陽の方向に合わせる。そして時計の十二時の位置と短針との中間地点の方向が南になる」 わけです。 んが、当然ながら「南半球」では、こうして導き出される十二時の位置と短針との中間の方向が「北」になるんですよね。作品の中では、漂着した場所が北半球なのか、南半球なのか分からないままに、答えが固定されていたように記憶しています。 ※ご報告頂いた所によると、「北半球に居るっぽい」というような記述が本文中にあったようです。ごめんなさい。 実際の避難用の持ち出し袋とかに、コンパスとかを入れておくというのも一つの生活の知恵ですな。 で、更にやっぱりナイフは一本、入れておくと良いのでは無いかと思います。本作でも漂着したボートの緊急持ちだし袋の中に、多機能ナイフが入っていました。ナイフがあれば、「その他の道具」を作る事が出来ます。ちょっとした軽作業は楽々こなしますし、多機能ナイフならばドライバーやキリなどの道具も付いていて、便利便利。 ナイフって云っても、物騒なエモノじゃなくて、所謂十徳ナイフとか呼ばれるようなものです。スイスアーミーナイフって云った方が通りが良いかしら? スイスのおみやげとかで赤いハンドルのナイフ、貰った事ありません? 確か、私は20年くらい前にやっぱりスイスのお土産で貰ってから、このナイフが気に入って、色んな種類のものを買ってみたのですが、今、愛用しているのは「ソルジャーCV AL」というモデルと「ミニチャンプDX」というモデルです。どちらも机の上に置いてあって、ちょっと封を切ったり、或いは包装を解いたり、はたまたパソコンの蓋を開けたりと云った作業に気軽に使えてグーな感じです。 私の持っているものは本当に小さなナイフなんですが、これはこれで使い勝手が抜群です。 中にはやったらめったら多機能で、何十種類もの道具が詰まっているモデルもあるのですが、それはちょっと使い勝手が悪くなっちゃうので、自分の使う機能に合わせて適度なモデルを選ぶと良いでせう。 って脱線しまくりですな。 兎に角、そういうサバイバルに関してちょっとした話を延々と続けたくなってしまう、そんな魅力がある作品でした。ただ、サバイバルに関してのクイズってだけじゃなくて、寧ろ雑学とか、そっちの方のクイズも多いですねぇ。大体半々くらいかな? これはエンドの種類とも関係があると思しいので、後述する事にしましょう。 主人公、及びヒロインが漂着した島は、何だか怪しげな島でして、砂漠があったり、一方でジャングルの湿地帯があったりと、所謂「サバイバル」で思い浮かぶような過酷なシチュエーションが満載の島なんですw で、この辺りで、私はラストがうっすらと予想出来てしまった)のですが、プレイした方は如何でしたでしょうか? 意外と、クイズ主体のノベルゲームも楽しいですよね。実際、覚えておくと役に立つ知識も多いですし、「明日の雑談」に使えるネタもあるんじゃないかしら? 頑張ってクイズに答えて、生き抜いていくと、最後の最後で……。 この辺りのシナリオはネタバレになってしまうので詳細は伏せますが、かなり重ためのテーマを真っ正面から取り上げており、「凄いなぁ……」と思いましたね。 多分ED5が所謂トゥルーエンドなんですけれども、その他のエンドも考えさせられるもの、味わい深いものがあって、中にはED4の方が良い、とかそういう感想を持つ方もいらっしゃるのではないかと思います。 さて、気になった点ですが、ヒロインがちょっと感じが悪いんですよねw それは、重くなりがちな「生存」の為に四苦八苦するというサバイバルな状況を、ライトに描写する為に必要な部分でもあるのですが、死ぬか生きるかの時に、アイドル歌手のライブの話で主人公に対してブチ切れられても、というかw 個人的には、「一緒に生き抜こうぜ!」というよりは、「あっ、もう俺一人でやらせてもらいますわ……」とか思ってしまいました。勿論、後半になるに従って、主人公とヒロインの距離は縮まって、彼女の良い面も色々見えてくるんですが、ファーストインプレッションが今ひとつ、と云った感じでしょうか。 最後に簡単に攻略情報を。 大凡、二つの軸がある、と考えると分かりやすいのでは? それは、「サバイバルに関する知識」と「ヒロインの好感度」という軸です。これは選択肢のチョイスで増減すると思しいのですが、サバイバルに関する知識問題で多めに正解を出して、一方でヒロインとの好感度がそこまで高くないと、あるエンドに。そしてその逆だとまた違うエンドに。そして両方高いと……という感じだと思います。 一旦、自力でプレイしてみて、多のエンドを見てみたい、と思った時に、上記の情報を参照すると他のエンドも見ることが可能になるはずです。 こう、ノベルゲームとしてプレイ出来、且つちょっとした知識も身につく意欲的で面白い作品だと思いました。 以前私が絶賛した『本当の願い事』とはベクトルが違いますが、是非気軽にプレイしてみて下さい。 それでは、また。
by s-kuzumi
| 2009-04-02 03:44
| サウンドノベル
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Comments(2)
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akino
at 2009-04-03 16:09
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こんにちは~
漂着場所が北半球か南半球か、という部分ですが、2番目の選択肢のあと(第1章のアイキャッチ直後)に、 温かいってことは、日本と同じ夏ってことか? → 一応は北半球なのかな という文章がありましたので、ここでフォローしている通りのようです。 この記事を読んでおいたおかげで、初回からED5に到達することができました。ありがとうございます。 あてずっぽうでも、意外に正解するものなんですね~
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s-kuzumi at 2009-04-03 20:04
>>akinoさん
こんばんは。 あっ、ちゃんと記述があったんですね……。ミスしてしまいました。後で少し修正しておきます。ご報告感謝です。 中々初回でED5は難しい……。 私は、最初、「洞窟で一夜過ごそう……」なんて考えたら即バッドエンドでした……。 |
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