2009年 04月 03日
道玄斎です、こんばんは。 どうやら、今年度の予定が次々に明らかになって、多分、六月~七月に一つの山場を迎えそうです。 まだ、究極的に忙しくなるのには時間があるので、今の内に楽しんでおかないとね。今回は番外編。さっくり遊べるゲームをご紹介。 というわけで、「ミニポテト」さんの『うきうき★ チェリーブロッサム』です。 ノベルゲームを沢山プレイしている人には、云わなくても分かると思いますが、大抵「やたらハッピー」なタイトルが付いている短めの作品があると、それはかなりの高確率で「バッドエンド続出のギャグゲー」なのではないでしょうか?w 本作もその例に漏れず、ギャグというにはあまりにシュールな、けれども思わずニヤッとしてしまうような、そういう「バッドエンド続出ゲーム」でした。や、「バッドエンド続出」という云い方は実は、正確ではありませんね。 敢えて云えば、本作は「バッドエンド」で構成されているゲームなのです。 「何故なんだ!?」と叫びたくなる程不条理に死亡したり、或いは憂き目を見て最終目的である「先輩とのお花見デート」まで到達出来ない主人公……。物事ってのは、「原因」と「結果」があります。ゲームの場合ですと、選択肢が「原因」になり、その結果現れるエンドが「結果」になるわけです。そこには、ある種の連続性が存在している事が前提となります。 うんと単純な例を挙げると、定期試験前、不真面目で何故か心を閉ざしている(聖母のようなヒロインが現れると何故か人当たりの良い、普通の少年に戻ってしまうのですが……)少年が自宅の机で悩むんです。「明日の試験にそなえて勉強するべきかどうか」と。で、選択肢は「勉強する」と「勉強しない」の二つが出てくる。「勉強する」を選べば、「赤点を逃れる」とか選択に即した結果が現れます。一方で「勉強しない」を選んでも「赤点を取ってしまう」とかの結果が出てきますよね。 ですが、本作の場合、本当に脈絡無く、主人公が死亡してしまったりしますw デートの為にお弁当を作ろうと思って、外に出た瞬間、大きな穴が空いていてそこに落ちて死亡とかね。 初回プレイの時、私、プレイ開始から一分立たずに、もうバッドエンドを見てましたw 「嘘だろ!?」と思わず叫んでしまったくらいです。かなり不意打ち気味にやってくるバッドエンド。これは賛否両論あるかもしれませんが、ギャグですから、結構楽しいんですよねw 二三回、プレイして、やっと先輩とのデート待ち合わせ場所に到達する事が出来たのですが、やはりバッドエンド。「もしかして、バッドエンドだけで構成されている作品なのでは……?」と私が疑いだした頃、画面にはとあるメッセージが。それを読むと、どうすれば良いのか、が分かります。 要は、「全てのバッドエンドを回収」しないと、トゥルーエンドまで到達出来ない、そういう仕組み。システムはしっかりしていますし、尺も5分もあればデートまで行けてしまいますから、バッドエンド回収はそんなに手間ではありません。寧ろ本作の主眼は、「バッドエンドを如何に楽しむか?」という所にあるのでは? 全く不条理に死んでしまうエンドがある一方で、唐突に異世界に飛ばされてそこで英雄になるようなエンドがあったり、中二病気味の弟と相討ちになったりと、バッドエンドはバラエティ豊かw どうしようもない程のシュールさでありながら、そこには結構笑いの種が詰まっています。 普段ギャグ作品とかプレイしない人も、ちょっとやってみて欲しいですねぇ。 本当の短いし、湯上がりの麦酒でも飲みつつ楽しんでプレイしてみて下さい。 それでは、また。
by s-kuzumi
| 2009-04-03 21:07
| サウンドノベル
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