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久住女中本舗

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2009年 04月 12日

フリーサウンドノベルレビュー 『Memories』

フリーサウンドノベルレビュー 『Memories』_b0110969_1903516.jpg

今日の副題 「スッキリ綺麗な百合作品」

ジャンル:微百合風味アドベンチャー(?)
プレイ時間:1ルート20分くらい。全てのルートを見ても小一時間くらい。全部で4ルート。
その他:選択肢アリ。エンドが分岐する。バッドエンドに相当するものも。
システム:吉里吉里/KAG

制作年:2009/3/20
容量(圧縮時):26.3MB



道玄斎です、こんばんは。
今日は、少しだけ季節がずれてしまったのですが、卒業式シーズンを一つのテーマにした作品のご紹介。
百合AVGという事なのですが、生々しいという感じもなく、少しニヤニヤしてしまうような、そうした作風だったと思います。
というわけで、今回は「コノフィツム」さんの『Memories』です。
良かった点

・全体的にクオリティが高い。

・エンディングテーマはかなりの力作。


気になった点

・もう少し、ルート感があっても良かったかも。

ストーリーは、サイトの方から引用しておきましょう。
ここは、あなたたちの世界と少し違うけれども、よく似た世界。
そんな世界の
とある時代、とある場所にある
プリムヴェール学園。

大人への階段を昇る少女たちが集う
秘密の花園───

───ここで物語は紡がれる。

こんなストーリーになっています。


作品自体はオーソドックスな恋愛モノです。
主人公視点で、あれこれ選択肢を選んで、憧れの先輩と、卒業ダンスパーティーで踊る事が最終目標。
一つのルートも、20分くらいで、サクサクとテンポよくプレイ出来ます。
選択肢自体も、難しくはないと思いますよ。基本に忠実な選択肢選びをしていけば、簡単にお目当ての先輩とのルートへ入る事が可能です。

実際にプレイしてみたわけですが、非常に良く出来ていると思いました。
システム的にも全く問題はありません。ちゃんと既読スキップも機能していますし、イラストも綺麗。昨今はやりのアニメっぽさはないけれども、そこが却って味があるというか。
音楽も凝っていました。本当に乙女の園というか、そういう雰囲気を出してくれる、そんなBGMでしたし、エンドロールで流れるヴォーカル曲もハイクオリティ。こうやって書いている今も、エンドレスで流しています(Extraモードから視聴可能)。
ラストで、グワッと盛り上げてくれるヴォーカル曲なんかが入ると、やっぱりいいですねぇ。このエンディングテーマによって作品に一本筋が通ったというかね。やっぱり効果は絶大だと思いますよ。

攻略キャラは三人。
ボーイッシュなフィオレ先輩、クールで冷たい印象のネーヴェ先輩、おっとりタイプのセレナ先輩になります。
プレイヤーは、エトワールちゃんを操り、この三人との仲を縮めていく事に。
攻略キャラもみんな魅力的ですよ。フィオレ先輩に関しては、ちょっと宝塚的な感じで、私は良く分からないのですけれども、ネーヴェ先輩は直球の好みですし、図書館の主みたいなセレナ先輩もかなりいい感じ。特にネーヴェ先輩は、後半で結構デレてきて、「ああ、いいなぁ……」とw
百合とは云え、直接的にどうこうというよりは、淡い恋愛みたいな、そのくらいの雰囲気がちょっとロマンチック。

脇役もしっかりしていました。
主人公の恋路を助ける、お友達のアルエット、金髪縦ロールのタカビーお嬢様を地でいくロンディネ。ありがちと云えばありがちなんですが、しっかりと描かれており好印象でした。ロンディネは普通に可愛いかもしれない……w

ダラダラした日常が続くわけでもなく、ちゃんと中間イベントみたいのがあり、一つのアクセントになっています。それは、現実で云う所のバレンタインとホワイトデーに相当するイベントでして、この世界ではランプを渡し、お礼としてハンカチを貰うというものになっていました。
ここまでくれば、大体どのルートに入っているのか、分かるようになっているんじゃないかな、と。


コンパクトですが、綺麗に纏まった作品だったと思います。
敢えて気になった点を探せば、「もう少しルート感が欲しかった」という。
大体、誰のルートに入っても、基本的なストーリーラインは変わらないんですよね。好感度順にさらりとルートに入ってしまうような印象があったので、もう少し、個別のイベントというか、ルート感が出ていても良かったかな、と思います。或いは、エンド後にちょっぴり個別のエピソードが描かれる、とかね。「それぞれのエンド」がもう少し多彩だったら、良かったかな、という事ですね。


しっかりと纏まった作品です。
遊びやすくて、且つ、ニヤニヤっとしてしまうシーンもあり、百合に抵抗のない方でしたら楽しめるのではないでしょうか? エンドロールのヴォーカル曲は必聴ですよ。

今日はすこしあっさり目ですが、この辺で。
それでは、また。

by s-kuzumi | 2009-04-12 19:01 | サウンドノベル | Comments(0)
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