人気ブログランキング | 話題のタグを見る

久住女中本舗

kuzumi.exblog.jp
ブログトップ
2009年 05月 10日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『ロザリーの1日』

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『ロザリーの1日』_b0110969_17342511.jpg

道玄斎です、こんばんは。
昨晩は結局、七時半に眠り、午前二時に一度起きてウイスキーを軽く呑んで再度眠り、午前六時に起床と相成りました。この調子で今日も少し早めに眠れたら……と思いますが、どうなる事やら。
さて、今回は番外編のご紹介。作品自体は短いものですが、エンド数が多く、ちょっと微笑ましい空気がある作品を。
というわけで、今回は「1010」さんの『ロザリーの一日』です。



どうやら、「こどもの日」に公開(再公開)された作品で、現在はダウンロード出来なくなっている模様。
ただ、初回が2007年の五月に公開され、二回目の公開が2008年の五月、そして今回が2009年の五月の公開だったというわけで、もしかすると来年の五月に再再再度公開されるかもしれません(一年待たなきゃダメですねぇ……)。

ストーリーは、お屋敷に住むロザリーお嬢様(七歳だ!)と、そこの執事と思しいグレイ、そしてメイドのサラを巻き込んでの一日を描く、という感じでしょうか。
視点人物はグレイ。旦那様は中々お屋敷に帰ってこず、奥様は既にして他界してしまっているわけで、ロザリーお嬢様のお世話をしている屋敷の使用人です。

キャラクターは中々個性的で良い感じでした。
視点人物のグレイは執事とは明記されませんが、明らかにそれっぽい感じです。だけれども世間一般(?)でイメージされるような「完璧超人」的な執事、という訳でもなくて、押しに弱かったり、妙なところが抜けていたりして、ちょっぴり可愛らしい印象が。

先にも挙げました、メイドのサラは、何て云うか本作のドタバタ担当というか、ちょっと迷惑なタイプw
だらしなくて蓮っ葉なメイドさんです。で、ことあるごとにグレイに迫り、下ネタ系のエンドに誘導する張本人。
他にも庭師のノースという純朴そうな男性キャラもいるのですが、少し影が薄いかも、ってサラが濃すぎるんだ、きっとw

対して、本作のヒロイン(?)のロザリーお嬢様は割とオーソドックスな造型ですかね。
ただ、それは全然悪い事じゃなくて、全体のキャラクターのバランスはしっかりと取れていたと思います。全員が全員、超個性は揃い、ってんじゃ少し疲れちゃうしね。

選択肢があり、エンドが分岐しますが、若干選択肢は多めです。全ての選択肢を見ると、30分くらい掛かるかもしれませんね。
多分……私は全てのエンドを見たのですが、トゥルーエンドと思しきものを入れて全部で8つ(で、いいのかな?)のエンドが用意されています。
そんなに複雑な分岐はしませんけれども、一つ注意があるとすれば、何度かプレイしていると「選択肢が増えている箇所」に気がつきます。ですから、セーブデータを呼び出して完結させるよりも、「はじめから」読み直して行くと多分確実にエンドを回収出来るハズ。

内容自体は、割とギャグ寄りかな? 
ただ、受け狙い的な作品でもありませんし、トゥルーエンド(と思しいもの)はやっぱり、ちょっとニヤニヤしてしまうような、ほのぼのとした空気があり、良かったです。
ギャグっぽさが出ているのは、9割がたサラのせいですw 彼女絡みのエンドが多く、又エンドのネーミングも思わず、くすり、と笑ってしまうような感じのもの。彼女が絡んでくると、ちょっと下ネタっぽくなるのですが、完全に下品ネタになる事なく、健全な笑いになっている所は、作者様の力量なのではないかと思います。こういう所、評価したいですねぇ。

一つ、気になる点があるとすれば、それはグレイ、結構オイシイシチュエーションじゃん! というw
サラに言い寄られたりしてますけれども(言い寄られるっていうと、ちょっとニュアンスが違うか。狙われる、という方が適切かもw)、考えようによっちゃ、ラッキーだよねぇ、と。ロザリーお嬢様も可愛いしね。
そういえば、エンドが多めなので、エンドリストがあっても良かったかもしれません。

楽しく遊べる短編作品でした。
イラストも綺麗ですし、笑いもある。ほのぼのとした空気や、ニヤニヤしてしまうような展開もあって満足致しました。最近、ちょっとこういう短編っぽいものがプレイしやすいので、まさに今の私の気分に合致した作品が見つかって良かったです。
作者様は他にも完成した作品があったり、現在制作中の作品もあるので、これからもちょっとチェックしていこうかな、と思っています。

それでは、また。

by s-kuzumi | 2009-05-10 17:32 | サウンドノベル | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード


<< なんてことない日々之雑記vol...      フリーサウンドノベルレビュー ... >>