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久住女中本舗

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2009年 09月 18日

フリーサウンドノベルレビュー 『学校七不思議4』

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今日の副題 「やっぱり、何故か好きなのです」

ジャンル:学校系怪談ホラー(?)
プレイ時間:コンプリートして1時間くらい。1ルート15分くらいから。
その他:選択肢アリ、7つのエンドに分岐
システム:吉里吉里/KAG

制作年:2007/2/9
容量(圧縮時):39.0MB




道玄斎です、こんばんは。
今日も昨日の流れを踏襲して、やっぱりあのゲームの最新作までプレイ。
昨日も書きましたが、実はこのシリーズ、昔からプレイしていたのですが、『学校七不思議3』までで、最新作は未プレイでした。
というわけで、今回は「銀の盾」さんの『学校七不思議4』です。

今回も、良かった点、気になった点は省略しましょう。
ストーリーだけ、ベクターの方から引用しておきます。
学校にまつわる怪談「七不思議」を題材にしたホラーアドベンチャーの
4作目です。
選ぶ選択肢によって、エンディングも変化していきます。

誰も知らない七つ目の怪談。
知った人は、どうなる…?

という感じ。

って、これじゃ、いつものそれと同じですねぇ。

前作は「いじめ」の問題と学校にまつわる七不思議が絡み合っていましたが、本作では「友情」とか「友達」或いは「親友」なんてテーマがあるようです。
プレイすれば分かるのですが、それは今回の主人公志緒理が、例の幽霊になっている美加と出会って……。幽霊と人間の友情とか、或いは幽霊同士の友情とか、全体で見ると友情というのが、本編を貫く大事なキーワードになっていたと思います。

前作の『学校七不思議3』から、凡そ4年の日々を経てリリースされた本作は、何と「主題歌」付き。
自分自身未プレイだった事もあって、起動して最初の5分で滅茶苦茶ワクワクしてしまいました。
今回も視点人物というか、主人公は女の子だった訳ですが、また私の好みの感じでねぇ……。お下げにメガネにちょっと引っ込み思案な感じの子でしたw

怖さ的にも特に変化は無し。
相も変わらず、第一作目から示されている「六つ」の怪談、流石にもうそんなに怖くは……。

そんな訳で、完全にこのシリーズをプレイしていないとキビしい状況ではあるのですが、馴染みのある方で、もし「4はまだ」なんて方がいたら、是非プレイしてみて下さい。

そういえば、今までは「友人達に巻き込まれたり」して、夜の学校で七不思議を語っていった為に、怪異が起きてしまう、という状況でした。そこがちょっと今回は変化球でしたね。
アッチの世界の住人が、半ば強制的に、怖い話に興味を持つよう、志緒理に働きかける、といった趣。
又しても「七つ目」の怪談がどういったものなのか、そこは語られなかったのですが、一つ、「七つ目」に関しての示唆がありました。
それは、お馴染みの美加と絵梨は「七つ目を知った為に、自我を保持したまま幽霊として存在出来る」らしい、という事。彼女たちは、他の学校に巣くう幽霊というかお化けというか、化け物というか、そうした奴らとは一線を画しています。その秘密が「七つ目」にあった、という事ですね。

本編の攻略は、実は「3」の方が楽だったかな、と。
それでも無印や「2」に比べれば全然楽になってるんですが、毎度お馴染みの所で分岐したりするので、少しだけ飽きてきちゃう部分があるかも。
とはいえ、全部のエンドをコンプリートしないとオマケが見れないので、ちょっと頑張ってみて下さい。

で、私はこの『学校七不思議』シリーズ、ここ最近改めてプレイしてみて、「結構好きなんだよなぁ……」と改めて再確認する事になりました。
「怪談」って程、怖い訳じゃないし、怖い部分ってのも、シリーズの第一作目で示されて以来、特に変化は無いし。……けれども、なんか良いんですよねぇ。

ちょっと考えてみると、中心にいるキャラクターの魅力が、本シリーズの一番の魅力なんじゃないかと思えてきました。
例の美加と絵梨なんですが、本編が寧ろオマケで、彼女たちの生前のエピソードを語る、オマケが本編みたいな感触になってきますw

何て云うか、二人とも、キャラクターとして厭味がないんですよ。
奇を衒った怪しげな属性がついていないのも好印象。どこの学校にも一人はいそうな、凄く自然体で、それでいて魅力的な女の子。それが美加であり絵梨なんだろうな、と。
無理に区分けしようとしたら、おきゃんな美加に、思慮深げな絵梨、とまぁ、割とよくある感じっちゃ感じなんですけれど、凄く「その世界で生きている感じ」がしますねぇ。虚構の中の登場人物でありながらリアリティがあるというか。

ビジュアル的な事を云えば、美加の方が好みなんですが、見た目を抜きにして考えたら、どっちが良いと云えないような……。そんな本質的な部分でのキャラクターの魅力が、本作を支えているようです。
亦、そんな二人の友情もね、毎回毎回ほろりと来るんですわ。

このシリーズ、イラストも作者様自らが手がけていて、そういう所から来る、キャラクターとテキストの親和性、そこらへんにも本作の良さの一端がありそうですね。


さてさて、『学校七不思議4』がリリースされたのが2007年。
で、『学校七不思議5』の宣伝もオマケとして同梱されていましたから(オマケの中にある、未使用イラストというのが抜群に良かった!)、どうやらちゃんと「5」もリリースされると思しい。
「七つ目」の怪談は一体何なのか? 疑問は尽きないのですが、もうちょっとこのシリーズがプレイ出来そうなので、窃かに私も応援していきたいです(多分、七不思議、だから7が最終章?)。


それでは、また。

by s-kuzumi | 2009-09-18 20:32 | サウンドノベル | Comments(0)
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