2009年 09月 26日
道玄斎です、こんにちは。 背中の調子はまずまずです。頑張って煙絶ち(=禁煙)中。 ■箸休めも久々です。 さきほど過去の「箸休め」を見ていたら、ナンバリングに歯抜けがありました。 何か理由があって、歯抜けにしてありそうな部分、はたまた完全にミスで番号を飛ばしちゃったと思しい部分があるわけですが、「理由ある歯抜け」のその理由を思い出せない……w で、今回は、たまーにやる、「超番外編」みたいなものだと思って下さいな。 いつもの手順でレビューはしないけれども、折角プレイしたから、それをご紹介してみよう、という。 ■『斬羅鬼 -ZARAKI- ~平安京異録~』(新訂版)をプレイしてみた。 コメント欄にてお勧め頂いた作品です。 元々は、シェアウェアのものだったのですが、リニューアルされ、フリー版もリリースされたという事のようです。シェア版もリニューアルされていました。ちなみにフリー版は15禁、シェア版は18禁。 「幻夢騎」さんがお作りになっています。 実は、「陵辱」要素がある為、それ故にいつもの手順ではなくて、こういう体裁でレビューをしています。 大凡400本くらいレビューしてきた中で、18禁のものは10に満たないんじゃないかしら? たまにご紹介する事もありますけど、そうした場合、割と「18禁シーンはオマケ」くらいのレベルのものがやっぱり多い。 さて、時代モノと伝奇と陵辱モノを掛け合わせたような、ちょっと不思議な感触の作品でした。 お作りになられている方は、プロとして活躍なさっているようで、グラフィックやデザインといった部分は流石の一言。音楽、効果音もしっかりしたものを沢山使っていますし、フルボイスですから、「同人」とはいえ、半分商業のそれに近い感触があります。 特徴的なのは、文章でしょう。 所謂地の文や会話文が、「古典調」なんですよね。 飽くまで個人的には、という事になりますが、「古典調」でありつつもかなり読みやすいんです。古語が多用されていたり、「古文」の要素がありつつも、普通に読む事が出来て、そうした「雰囲気」と「プレイのし易さ」のバランスが良かったと思います(ただ、文法が気になる所も微妙にあったような……。「為さむ」とあった方が良い所が「為さぬ」、「乱さむ」とあった方が良い場所が「乱さぬ」など)。 更に、対訳も同時に見ることが出来るので、そういうのがニガテな人への配慮もなされていました。 ストーリー的なものを含め、作品の概要を述べると、「化外の輩から都を護る、裏の検非違使(=検非異使)達が、疑いのあるものを尋問し、その正体を明らかにさせる」という感じですかね。 史実の組織は「検非違使」で「けびいし」と読みます。これは、当時の警察機構の一端を担っていた組織です。 一方、作品に出てくるのは「検非異使」でやっぱり「けびいし」です。ただ、微妙に字が異なっていて、前者は「あっちゃいけない違法を検挙する役人」くらいになりますが、後者は「あっちゃいけない怪異を検挙する役人」くらいの捉え方でしょうか。尤もそれは裏組織的なものなのですが。 で、化外の恐れのある女の子を連れてきて、問答・拷問をし、正体を明らかにせしめ処分する、というのが大まかなストーリーの流れになります。 取り調べに使える時間には上限があって、その中で被疑者に口を割らせる訳ですが、問答が面白いですね。 相手に何かを尋ねて、その受け答えから「本当の事を云っているか/ウソを云っているか」を見抜き、選択していきます。ですので、文章をしっかりと読みながら、被疑の女の子の発言に矛盾はないか? おかしな所はないか? を考えながら問答を進めるわけです。 まぁ、一種の「裁判ゲーム」のそれに近いのかな? 実はそっちは全然プレイした事がないので、良く分からないのですが。 結構、こうした言葉のやり取りを介した心理戦、みたいなものは面白いですねぇ。 この問答に加えて、適宜「拷問」を行う事で、相手を弱らせ、正体を明かしやすくさせます。 シェア版だと、これが所謂18禁シーンという事になるのでしょう。フリー版だと「痛めつけました」的な表示が出てそれでお終い。 ただねぇ、私なんかはいくらゲームとはいえ、あんまり拷問とか掛けたくないんですよねぇ。ですので、問答を繰り返していたのですが、それでも……上手くやれば、ちゃんと正規エンドと思しきものを見ることが出来ました。 してみると、拷問ってのは一つのウリであるえっちぃシーンを見るためのものだったり、或いはチマチマと問答をしていくよりも、手っ取り早く口を割らせる為の方法、という事みたい。多分……全部が全部じゃないにせよ、殆どの場合、問答だけでも結構いけると思いますよ。 そもそもフリー版では、陵辱要素は少なめになっていますから、そうした部分に抵抗のある人は、問答を上手く使っていけば、かなり楽しめるんじゃないな? 一方で、気になったのは「フリー版」の扱いだったりします。 「全てのエンドを見たぜ!」と胸を張って云う事が出来る時、大抵、それは「CGモードのコンプリート率が100%」になった時です。 ですが、フリー版では、CGモードが実装されていない為、実は「本当にコンプリート出来たのかなぁ?」という不安がつきまとう事にw 基本、正規エンドと死亡エンド、バッドエンドの三種類しかないのですが、フリー版のCG閲覧が出来たら良かったな、と。 も一個は、ちょっと捉え所のないストーリーだったりします。 化け物を検挙して、口を割らせるという役目を担っている検非異使も又、非常に化け物に近い感触があって、どうやら色々な設定があるようなのですが、そこまで深く、ストーリー的に掘り下げられなかったかな、という感触。 端的に言えば、検非異使って何よ? って所がちょい消化不良だったんじゃないかと。 いや、まぁ、元々が陵辱系の作品ですから、それも又当たり前っちゃ当たり前なんですけれどもね。 最初に危惧していたよりは、フリー版は遥かに陵辱要素が少なくて、又、問答パートで楽しめたので、ちょこっとご紹介してみました。 気になった方は、プレイしてみて下さいな。 ちなみに、私が一番好きなのは、「左京院 静」ですw 一番可愛いというか、私の好みだ……。 それでは、また。
by s-kuzumi
| 2009-09-26 10:24
| サウンドノベル
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