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久住女中本舗

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2009年 10月 04日

フリーサウンドノベルレビュー 『『一瞬』という名の罪』

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今日の副題 「優しい手触りのファンタジック短編」

ジャンル:ゴシック+ファンタジー風ノベル(?)
プレイ時間:30分程度。
その他:選択肢無し、一本道。
システム:NScripter

制作年:2009/?/?
容量(圧縮時):24.5MB




道玄斎です、こんにちは。
ここ数回、というか先週一週間は、随分と読み応えのある作品をプレイしたので、ちょっと気軽に読めるもの、尺の短いものを探していました。加えて、ちょっとファンタジックなものが読みたかったりしていたので、そうしたものを今回はチョイス。
というわけで、今回は「逢坂瀬菜」さんの『『一瞬』という名の罪』です。原題に“『 』”が入っているので、二重カギ括弧になっちゃってますが、ご容赦下さい。
ちなみに、作者様のサイトが存在しない為、ベクターへのリンクを張っておきます。
良かった点

・優しくて少しホッと出来るようなファンタジック作品。


気になった点

・実行ファイルが壊れている……(?)

ストーリーは、ベクターの紹介文から引用しておきましょう。
前世の記憶を取り戻した主人公は、かつての婚約者の屋敷を訪ねる。そこで意外な人物と出会った。

って一行で済んでしまいましたねw


さてさて、どちらかと云えば女性向きの作品でしょうか?
たまに女性向きと銘打ってある作品をプレイする事がありますが、結構侮れないものがあったり、男性でも普通に楽しめるものもありますよね。
本作も、直球の女性向きって感じではありませんが、性別に関係なく楽しめる作品ではないかと思います。

ジャンルに関しては、やっぱりベクターのページから引用してあるわけですけれども、そこまでゴシック的な要素があったのか? っていうとそうでもなく、又、ファンタジーなのか? って云われてもそうでもなくw
舞台的なイメージとしては、近世が終わり「近代」に差し掛かった辺り、という気がしますし、ファンタジーって云っても、所謂『ベルセルク』なんかの「剣と魔法」的なファンタジーじゃなくて、日常の中に入り込む、奇跡とか、そっちの系統のファンタジーでした。

先づ、気になった点について。
というのは、実は、ダウンロードして解凍して実行すると、NScripterが落ちてしまいました。
私がVISTAユーザーだからか、はたまたダウンロードに問題があったか(一応、何度かダウンロードをやり直したのですが、結果はやっぱり同じ)、或いは元々アップロードされていたものの実行ファイルが壊れていたのか、まぁ、兎も角起動出来なかったんですよね。

ただ、こういう場合には対処法があって、実行ファイルを差し替えてやる事でプレイ出来るようになりました。
ほら、NScripter製のゲームって、中身のデータは「arc.nsa」に入っているでしょ? でもって実行ファイルそのものに関しては「nscr.exe」ですから、適当に「nscr.exe」を探して、差し替えてやればちゃんと起動出来ます。
適当なディレクトリの中に、しこたまため込んだノベルゲームの中には、NScripter製で、実行ファイルが「nscr.exe」なんてものがきっと沢山あるんじゃないかしら。そういうものの中から「nscr.exe」をコピーして、上書きしてやれば大丈夫。
一年に一回遭遇するかしないか、の問題ですけれども、ね。


肝心のストーリーの方に入っていきましょう。
主人公はジュリアちゃんという妙齢の(大学生らしい)女の子。で、彼女は150年前の、所謂前世の記憶が蘇って、思い出の地に赴く。
という感じです。そこには、前世愛した人が悪魔になって今も尚、存在し続けていて……。

先にも述べましたが、本作のファンタジックな部分ってのは、こうした「前世」とか「悪魔」とか「転生」とか或いは「天使様」とか、そういう部分ですね。
一応、断り書きが付いていて、「実際の宗教とは関係がありません」というような事が書かれています。多分……キリスト教ベースではあると思うのですが、やっぱりオリジナルなファンタジック要素があるわけでして。

ストーリー的には、そこまで劇的なアップダウンがあるわけではなくて、或る意味で予定調和なラストを迎えるんですが、こうしたテイストだと寧ろそのくらいの方が良いですね。
読了後に、少しだけ優しい気持ちになれるというか、少なくとも鬱状態に入る事はないw
恋愛モノで、私がかなり好きな「悲恋」的な要素もあって、短いながらも楽しませて貰いました。ベクターに書いてある煽り文句「生まれ変わってまた貴方に恋しました…」って言葉に惹かれてプレイした訳ですが、この文句は中々引き込まれます。

本編自体は大凡20分程度で、その後読めるサイドストーリーを合わせても30分程度で読了可能。
手触りも優しいものですから、是非殺伐とした作品を読んだ後なんかに、口直し的に読んでみて欲しい作品です。

短い作品なので、こんな所かな?
余力があれば、今日、又一本くらい短めの作品のレビューが書けたらいいなぁ、なんて思います。


それでは、また。

by s-kuzumi | 2009-10-04 15:03 | サウンドノベル | Comments(0)
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