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久住女中本舗

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2009年 12月 28日

なんてことない日々之雑記vol.261

道玄斎です、こんばんは。
もう今年も残すところ僅かとなりました。実はまだ年賀状を書いていないので、後ほど必死に書く予定だったりします……。
今日はそんな年末のどうでもいい雑感を……。


■東京の年の瀬

実は買い物に行きました。
そう、秋葉原へ、です。何を買いに行ったのか、と申しますと「スピーカー」です。実は、私の使っているスピーカーの調子が悪くて、買い換えようとずっと思っていたんですよね。で、あんまり高すぎる(10万オーバーとか)のはアレだけれども、ちょっと良い感じのものを買って、効果音を作る時なんかに利用したりしようかなぁ、なんて目論みがあったわけです。

で、東京で電化製品を買うとなれば、秋葉原択一と云ってもいいでせう。
割と、人は少なめ……だったんじゃないかな? と思います。寄り道せずにDTMとかそういうものが揃っているお店に行ったのですが、何となく気に入ったものがなくて。
値段とかじゃなくて、本当に相性みたいな部分で「こいつじゃなきゃ駄目だ」ってのが、愛用品にはついて回ります。スピーカーもまた然り。

実は、某大陸性のスピーカーをお勧めして下さった方がいまして、コストパフォーマンスが凄いという話でした。それはPCパーツショップにある、との事だったので、そちらにも足を伸ばします。
で、ありましたよ。「マジでこの値段で?」というくらい、大きなものでした。重さが16キロとかそのくらいのスピーカーが7000円くらいよ? 重さと出音のクオリティは必ずしも一致しないにせよ、これは正直凄い。本当は3000円台で買えるヤツを見てみたかったんだけれども、それは無かったので諦めました。
でも、果たして、16キロくらいあって、あの大きさのスピーカーがこの机の上に載るのか? という最大の問題が生じてしまった為、やっぱり買いませんでした。

そんな事をやっていたらお腹がすいてしまって。
でも、ご存じの通り、秋葉原には普通に入れる飲食店が少ないのです(って私が知らないだけ?)。数少ない普通のレストランというか、定食屋というか、そういうものは列を成していて、すんなり入れそうにない。
どうしたもんか、と考え込むと、雑居ビルの入り口に、可愛らしい女の子のイラスト付きのお店の案内が出てるじゃありませんかw ぶっちゃけ、メイド喫茶とかコスプレ喫茶とかそういう類のものだと思ってw

しばし考え、「まぁ、別に悪い選択ではあるまい」と無理矢理自分を納得させて、そのビルのエレベーターに乗り込みます。
エレベーターを降りるとそこは店内だった……みたいな、本当にエレベーターとお店が「直結」している感じ。悲しい哉、あの時間帯にも関わらず、客は私一人w エレベーターから降りた私を見つけ、お店のお姉さん(メイド風)がやってきて、お店の説明をしてくれます。

っていうか、説明が要るって、ここは普通の飲食店じゃねーのかよw
なんだっけかなぁ、何か「女の子にちょっかい掛けちゃ駄目ですよ」的な注意がメインだった気がします。んで、席についてメニューを見てみると、何か微妙に値段が高い気がする……w
しょーがねーから、一番安いカレーを注文。何と、注文した20秒後くらいにはカレーが私の席に置かれていましたw 早いにも程がある!
何しろ客が私一人ですから、お姉さんも手持ちぶさただったようで、私に色々話しかけてきてくれます。お姉さんの言によると、このカレーはルーから作っている手作りカレーなんだそうな。視認出来る範囲では「具」は一切入ってないんだけれどもw レトルトのカレーだって、もうちょっと「具」らしきものが入ってる気はします。あっ、ただね、味は確かに結構普通に美味しかったです。具が無い、というのはよく煮込んでいる為、具が溶けてしまっている、という感じでしょうか。

で、お会計をしてみてびっくり。
カレー(別段量が多いとか、上にカツが載っているとかそういうのではない)なのに、1300円くらいしましたw これは……多分……高いよ、ねぇ? カレーそのものは800円とかまだ許容出来る範囲だったんですが(っていうか、こんなもんでしょ?)、飲み物も頼んでいないのに、何故料金が膨らんでいるのかw
どうやら、「チャージ料」が掛かっていた模様。いや、まぁしょうがないけれども、何となくぼったくられた気分がするのは何故だらうw
カレー800円、チャージ料500円で、その差が300円ってのは、何か損した気分だよなぁ?

そんな何とも云えぬ摩訶不思議な気分を味わいつつ、スピーカー探しの旅は続きます。
一渡り色んな所を見て回ったのですが、どうもしっくりくるものが無くて。一番の問題はサイズかも。机の上に置くって事が前提になっているので、あんまりどでかいヤツだとちょっと、ね。
ローランドというかEDIROLのものが値段的にもサイズ的にもしっくりきたんですが、「もっといいのがありそうだ」という根拠の無い期待に突き動かされて、彼方此方彼方此方探し回りました。
で、結局、「アキバには無さそうだ」というw 一駅ですから御茶ノ水まで出て、楽器屋とかをやっぱり探すのですが、そこでも見つからず、何かここまで来ると妙なテンションになってきて、新宿のヨドバシとかにも行ってしまいました。
そこで、ふとね、思い出した事があったのですよ。それはiPodに付けているイヤホンがやっぱり不調で、それも買っておこう、と。こうしたポータブル音楽プレイヤーの為のイヤホンだったら、新宿のヨドバシだって一杯種類がありますし、値段だってさしたる違いはなかろう、というわけです。

でも、私はここで最大のミスをしてしまいました。
貧乏性で、ついつい「安いモノ」」をチョイスしてしまったんですよね。あっ、けどね、パナソニックだから、「自国のメーカーなら安心だぜ」という、國産至上主義的な古くさい考えがあった事はお伝えしておく必要があるでしょう。ちなみに、それまで使っていたイヤホンはソニー製。

イヤホン買ったら、付け替えるよね? そしてちゃんと使えるかチェックするよね?
帰宅して、それをやってみて、びっくり。音が悪い……。なんつーか、薄紙一枚挟んだような音っていうのかしら? 音像がぼやけるっていうか。しかも低音が歪む(ドラムのキックが特に酷い事になる)。
ここまではっきり音に違いが出た事、って今まで無かっただけに、何かがっかり。や、勿論、パナソニックが悪い、と短絡的に結論を出すのは早計で、きっともうちょっと値段高めの上位のモノだったら、そうした事も無かったのではないかと。そうは云っても、ソニー製のソレと値段も200円くらいしか変わらないんだけれどもねぇ。
そもそも、純正のイヤホンが高すぎるのが悪いw 2000円くらいで何とかならないのかね……。


帰宅して、なんとなーくムカムカした気分で居たわけですが、「媒体によってこれだけ音が変わるわけだから、寧ろ今日焦って、スピーカーを買わなくて正解だったのでは?」と、ポジティブシンキングをしてみたりして。
ただ、「○○を買おう!」と目的意識を持って出かけたのに、それを結局入手しない、というのは、何となくモヤモヤした気分は残ります。
ですから、未練がましく、ネットであれこれあれこれスピーカーを探して、結局アキバで見たEDIROLのスピーカーを注文しちゃった……。自分のバカさ加減がホント厭になりましたw 今日はなんかあんまり良くない一日でした。。



■彼女が還ってきた

そんな散々な一日でしたが、収穫もあったのです。
今、きっと本屋さんのマンガコーナーに行けば、谷川史子の新刊『清々と』の一巻が積まれているハズです。長いこと彼女のファンをやっている私としては、最近の彼女についていけない部分がありつつも、半ば条件反射でそれを買ってしまうわけです。
あっ、ちなみに『清々と』は「さやさやと」と読みます。「せいせいと」とか読まないやうに。

というか、今回に限っては、レジに持っていく前に「これは……期待出来るんじゃないか……」という一瞬の空白時間があったのは事実。というのは、表紙を見て頂ければ分かるように、「制服の女の子」が描かれていま す! しかも黒髪! しかもお下げ! 当然、良い意味での期待が膨らんでいきます。

早速、ビニールを破って扉絵を見て、再度びっくり。
清純そうな女の子が物憂い表情で微笑んでおり、その女の子を包んでいるのは白を基調としたセーラー服。風に揺れるスカーフ……。

1ページ目を見た時に確信しました。「俺たちの谷川史子が還ってきた!」とw
これだよ、これ! この雰囲気! 
谷川史子が描く恋愛は、淡いパステルとセピアに彩られる、なんて脳内キャッチコピーを作ってしまうくらい、私の大好きだった谷川史子の雰囲気が戻ってきていたんですよね。

ここ数年、ずっと「結婚」とかそういうテーマのものが多かったわけで、ずっと「中高生の恋愛」から遠ざかっていた谷川史子。けれども、私が読みたいのは彼女の「中高生が主人公の恋愛ストーリー」なのでした。それが2009年ももう終わろうとしているこの時期に出てくるとは……。

主人公「清」(さや)の住んでいる家も、例の純和風テイストで、往年のオーラ全開ですよ。
やっぱり、作風みたいなものは当然変化しますから、『りぼん』連載時のそれと全く同じ、というわけではないものの、ここ数年の中では一番「それに近い」感触です。

内容も普通に良かった……んだけれども、どこかで見たことのあるような設定がチラホラ。
ネタバレになっちゃうけれども、『マリ見て』とか『青い花』とか、そういう感じっすよ。どちらかと云えば『青い花』の方に近い。脱線しちゃうけれども、『青い花』のアニメは神掛かってましたなw 原作はまだ続いているのに、アニメはアニメの世界でキッチリと完結していて、しかもそれが死ぬほど美しい。
ま、そういう意味で「谷川ワールド全開!」って感じではないんだよね。そこが残念な所でもあります。

それは兎も角、やっぱり今回も「結婚」絡みのエピソードが一つ出てきました。
けれど、今回はそれが非常に良かったんですよねぇ……。
今回は第一巻ですから、続刊が出てくるわけですよ。掲載誌を購入しようかと真剣に考えるくらい、今回の『清々と』はイカす感じがしています。

「今回はいい……今回はいい……」なんてうわごとのようにぶつぶつつぶやきながら、五回くらい読み直しましたからw
恒例の後書き「告白物語」にて判明するのですが、担当さんがGJです。

「まずはヒロインは必ず黒髪でお願いします」

良く言ってくれた! 今のような世の中だからこそ、谷川史子の描きだすパステルでセピアな恋愛モノが必要で、その為には黒髪の女の子は必須なのです! 「豊乳のヒト」が出てくるか否かは私的にはどうでもいいw 
清らな女の子が居てくれればいいんだ……w

昔の少女マンガって、そういう所はキッチリ押さえられていた気がするんですよね。
『姫ちゃんのリボン』だって、姫子は「このままじゃふしだらな女になってしまう……」なんて、悩む場面もありましたしw
ちなみに、今回のヒロインの属性は担当さんの言葉でもあるのですが、読者アンケートが反映されているようです。好きな女性のタイプをアンケートハガキで聞いていたようで、ちらりと見える限りでは「長髪」「黒髪」「太め」「丸顔」「タヌキ(顔?)」「身長が低い」なんて所にチェックが付いていたようです。ってそれどこの福沢祐巳?w 祐巳ちゃんは長髪、じゃないけど、それ以外はまさにって感じですな。

と、兎に角、今日、更に五回くらいは繰り返して読む積もりですよ。
さっさと年賀状書いちゃおうっと。


それでは、また。

by s-kuzumi | 2009-12-28 20:34 | 日々之雑記 | Comments(0)
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