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久住女中本舗

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2009年 12月 30日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『夏休みin宿題』

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道玄斎です、こんばんは。
まさかの一日三度更新。というか、デスクトップを片づけていたらダウンロードして解凍までしてあったフォルダを見つけて……という状況ですw 
先日もプレイした「インコ」さんの『夏休みin宿題』です。例によって軽いノリの短い作品なので、今回も番外編にてお送り致します。


本作は「夏休み」、しかも山のように出てくる宿題がテーマなので、思いっきり季節を外しています……w
そういえば、冬休みって宿題とかありましたっけ? 「夏休みの宿題」ってのがインパクト強すぎてよく覚えてないや。

まぁ、小学生或いは中学生くらいの時、夏になるとやってくる憎いヤツ……。
それが「宿題」です。普段出される宿題はまるっきり無視出来るのに、何故か無視が出来ないパワーが「夏休みの宿題」にはありますよね。
別に、本来ならばやってこなかったとしても、何か誤魔化しが効きそうだけれども、小学生のDNAに「やらないといけないもの」として刷り込まれているからしょうがないw 中学校とかになると「内申書」ってのがあって、そういうのに影響するから多少はあれこれするんだけれども、ぶっちゃけ夏休みの宿題をちゃんとやらなかったから二学期の成績で1がついたり2が付いたりなんて事は聞いたことがありません。
寧ろ、結構(親が)頑張ったのに2が付いたという悲しい過去すら私は持っていますw

で、悲しい哉、宿題が全く手つかずのまま残っていることに気がついた8/31。
慌てて、宿題に取りかかろうとする主人公……。それを冷徹なまなざしで観察し、プレイヤーに実況する「ナレーター」、この二人が本作のメイン。二人っていうかナレーターはナレーターですね……。


脱線しますけれども、兎に角、私はこの手の宿題が苦手で、八月の終わり頃家族親戚総出で手伝って貰って、無理矢理体裁を整えていたりしましたw お習字なら祖母が書いて、日記も適当にアイデアを出し合ったりして埋め合わせたり(日記ったって、一日中ゴロゴロしてテレビ見てましたってだけになっちゃうし……)、工作もそういうのが得意な叔父さんがやってくれたり……って私何もしてないじゃん……w

いやいや、読書感想文は自分で書いてました。
今で云う所のラノベを読んで提出したり、同じ感想文を使い回したり色々やったんですが、これに関しては結構好きだったかな? 
けれどもね、敢えて一言言わせて貰えれば「何か読んで自由に書きなさい」ってんじゃ、国語の力って絶対に伸びないと思いますよ。ちゃんと「書き方の型」を教えてあげないと。国語ってのは割と曖昧じゃ教科で、数学みたいにキチッと答えが出てくるものでは無かったりします。だけれど、そこに「型」っていう概念を持ち込むと話しは別で、思考の型とか、文章の書き方の型とか、そういうものを教えこんでいく事で、実はキッチリと解答が可能になる教科でもあるんですよね。
剣道でも空手でも何でもいいんだけれども、何で「型」が存在しているのか? って事を国語の先生は考えないと駄目ですよねぇ……。
しっかりと、本を読んで感想文の書き方、みたいのを教えた上で課すのならば意味があると思いますけれども、そういうの無しに、半ば無条件的に小学校なら六年間、「夏休みの読書感想文」があるという。「個性尊重」なんて云われてますけれども、それも型があってこそですから。
昔、何かに上手いことが書いてあって「型が出来ているから『型破り』なヤツが出てくる。型がないから『形無し』になってしまう」なんてありましたが、蓋し名言哉。

一番嫌い、というか「何をやっていいのか分からない」のは、作中でも描かれていましたが「自由研究」です。
「自由」な研究のハズなのに、何故か微妙な縛りが存在している、ヘンテコなジャンル……。
例えば、何枚か風景画を書いてそれを提出する、というのはアリだけれども、マンガ的なイラストを描いて提出するのはアウト、とかね。
で、この自由研究に限っては「親の出番」が非常に多くなりがちです。今思い起こしてみると「どう考えても、それ親がやっただろ!?」ってな力作が多かった気がしますw 
そういえば、必ず一人、やたらデカイロボットみたいのを作ってくるヤツ居ませんでした?w わたしゃ、覚えている限りでは近所のホームセンターで木を買ってきて、釘を打って「箱を作りました」とか何とか云って提出した記憶があります。制作時間5分w

自由研究は微妙ですが、感想文なら国語、算数ドリルなら算数と、何かしら教科と関わっている宿題が多い中で異彩を放っているのが「日記」……。
日記的なブログを付けている人ってのも多そうですけれども(私もそのクチだ)、それだって毎日必ず更新って人、中々いませんよねぇ? それに小学生の夏休みの過ごし方なんてヴァリエーションが少ないですから、あんまり書くことがないというw
しかもご丁寧に「※かならず、1日1ページのはんぶんいじょうはうめるようにしなさい」なんて書いてあったりしてさ、じゃあ、風邪か何かで一日中伏せっていた日はどうしろってんだw


あっ、何かすげぇ脱線しまくって長くなっちゃってますな……。
ともあれ、こうした災難を8/31に一気に身に受けた主人公、残された時間はあと12時間。一発逆転の秘策はあるのか? ってな感じの作品です。
こんなに脱線しちゃうくらい、小学校の夏休みの宿題ってのはトラウマになっていたりするもので、テーマとして面白かったです。

本編でのオチの部分はちょっと弱いかな? という気がします。
寧ろ、本編読了後に見ることが出来る「用語集」が面白い。本編の内容を補足してくれるような、そういうオマケ的な位置づけですが、笑える解説だったので、寧ろ本編に組み込んじゃった方が良かったんじゃないかな? なんて思いました。


懐かしさに浸るもよし、又厭な思い出と戦いつつ読むのもよし、の作品です。
今は冬休みで季節はズレちゃってますが、誰しも通る「夏休みの宿題」という名の修羅道、ノベルゲームで再体験してみて下さいw


それでは、また。

by s-kuzumi | 2009-12-30 18:01 | サウンドノベル | Comments(0)
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