2010年 05月 20日
![]() 今日の副題 「洋物だけど和風な叙情」 ジャンル:満月の砂浜で少女と出会うアドベンチャーゲーム(?) プレイ時間:1時間くらいでコンプリート可能。 その他:選択肢アリ、エンドは4つ。(本レビューはVer.2.0にてプレイ) システム:Ren'py 制作年:2009/1/25 容量(圧縮時):14.7MB 道玄斎です、こんばんは。 たまには、洋物のゲームを紹介したい……なんて云っていたわけですが、早速の第二弾ですw これで普通に日本語で記述されていたら國産のゲームと思えてしまうくらい、日本的な印象のある作品だったんじゃないかな、っと。 というわけで、今回は「?」さんの『Moonlight Walks』です。 作者様のサイトやお名前が分からなかったので、本作品のページへのリンクを張っておきます。 良かった点 ストーリーは、サイトの方から引用しておきましょう。 It's the summer before you go away to college, and you're spending it visiting with your aunt and uncle on a small island in the Atlantic ocean. One night, while out taking pictures of the full moon, you meet a girl walking down the beach... こんな感じ。 後書きを読むと主人公は18歳、高校卒業して大学に入る前の人生に於いて最も感受性の強い時期、に居るらしい。 まぁ、ストーリーっていっても、簡単に云えば、休暇を利用して叔父さん叔母さんの住んでいる島にきた少年が、満月の夜に砂浜で美しい女の子と出会い、一緒に一晩中砂浜を歩き回る。 ってな感じで、彼女は何者なんだろう? みたいな所に焦点が移っていきます。 今回、わざわざ「良かった点」にヒロインが可愛い事を挙げました。 これは洋物のゲームでは結構重要なポイントかもしれないw スクリーンショットでは普通に可愛い女の子が写っていたから、或るゲームをダウンロードしてプレイしてみたんですよ。そしたら、スクリーンショットの女の子は全然出てこなくて、何か妙に3D感のあるイラスト……というか物体が写ってた、という経験が、ここ数時間の間にあったりしてw 正直、洋物はあんまりイラストが上手じゃない、というか可愛くないものが多いの……かな。 さもなければ、アメコミ調だったり、ね。 イラストの美麗さでゲームを判断するのは浅はかだ、と思うんですけれども、そんな中で普通に「可愛い」と思える女の子の絵が付いている、って結構凄いんじゃないかな? と思ったのでわざわざ取り上げました。 プレイしていくと分かるんですが、ちゃんと表情の差分もあって、笑顔の表情、凄くいいですねぇ。 登場人物は基本、主人公とそのヒロイン(Mary)だけのシンプルな作り。 ヒロインには、 「満月の夜にしか会うことが出来ない女の子」 「朝日が昇ると何故か消えてしまう」 「写真に写らない」 なんて、特徴があるわけで、まぁ、大凡どういう人なのか、は分かっちゃいますよねw ですので、彼女が「そうなった理由」を見つけて、どう対応するか、がエンドを分ける鍵になります。 エンドの1、2は所謂バッドエンドと云ってもいいような……そういうエンドですね。 一方でエンド3、4は正規エンド。私の感覚だとエンド3がトゥルーエンドに相当するような……そういう感じかな。後書きには、エンド4が最初に構想としてあって、その後3が出来た、みたいな事が書いてあったような気はしますが……w イラストはこのまま、そしてテキストを日本語にして、ヒロインの名前をMaryじゃなくて、日本風の名前にしてやれば……普通に國産のゲームって云われても分からないくらいの作品でした。 或る意味で、設定的にお馴染みって感じでもあるし、少し物憂いエンドが日本人好みというか、叙情的です。 正直「ああ、こういう作品って海外でもあるんだな……」と驚きました。 英文ですから、文章の善し悪しっていうのは、私には分からないものの、割と綺麗な英語だったんじゃないかな? という気はしています。高等学校の教科書に出てくるような綺麗な文章。 でも、途中急激に意味不明な単語や文章が出てきたりします、が、さっくりスルーで読み進めましたw エンド回収の時に二度三度と見てみると、分からなかった箇所が分かるようになったりしますねぇ。 今日は(もう、昨日は、だけど)、何本かRen'py製の洋ゲーを何本かプレイしてみたのですが、やっぱり当たり外れが結構あるかな? という気が少ししますw 本作はかなり「当たり」でしたね。内容的に、凄く私達にも受け入れやすいですし、何とかギリギリついていけるレベルの英文ですし。 さて、一方で気になった点は選択肢、というかエンド数とも関わる問題かな? 今日、何本か洋ゲーをプレイした、と先に書きましたが、割とどの作品も選択肢満載なんですよ。本作だって「こりゃ、流石に選択肢はないだろうな」と思っていたら、普通に出てきて。 向こうのゲームは「選択肢があってこそ!」って感じなのかしらねぇ。 で、例えば、本作で云えばエンド1とかエンド2ってそこまで必要な感じがしないんですよ。 エンド3、エンド4という「本筋」があるわけで、そこに無理に分岐を作る必要がない、という事なんです。 エンド1なり、エンド2なりで語られるエピソードは、エンド3やエンド4へ行く途中に挿入可能だと思いますしね。 これは単純に気になった点、というよりも、それぞれの「ゲーム文化」の違いなのかな? という気もしているので、実は大きな問題なのかも。 洋物のノベルゲームも本当に研究してみる価値がありそうです。 「文化」の違いと云えば、作中でcommon lawが出てきて吃驚しました。未だ廃れず、このcommon lawという概念があるんですねぇ。難しい概念だけれど、うんと単純化すれば慣習法っていうか。こういう所で度肝を抜かれるようじゃ、私もまだまだですね。 洋ゲー探検は、ゲーム、という事だけじゃなくて、向こうの国々の事を知るきっかけにもなりそうです。 流石に英文ばっかり読んで今日は少し疲れましたw 少なくとも数日の間は洋物はプレイしたくないのですが、本当にね、折りをみて又面白い作品もご紹介出来れば、と思っています。 それでは、また。
by s-kuzumi
| 2010-05-20 01:01
| サウンドノベル
|
Comments(2)
![]()
はじめまして。私も先日Moonlight Walksをプレイしました。日本的でおもしろく良作だったと思います。日本人のレビューがこちらしか無かったのが残念です。Mary可愛いよMary.........
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>>あきやさん
こんばんは、はじめまして。 多分……あまり、日本人で洋物のレビューをしている人はいないんじゃないかなぁ……なんて思ってますが、どうなんでしょうね? 良質な洋物ノベルゲームのレビューサイトを発見したら、是非教えて下さい~ 仰る通りで、本作は、日本人に馴染みが深いというか、受け入れやすい作風でしたよね。 Maryは、よくよく見てみれば、Ren'Pyのチュートリアルでドラムを叩いてる子でしたねw |
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