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久住女中本舗

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2010年 08月 17日

フリーサウンドノベルレビュー 『ヒトナツの聖地巡礼』

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今日の副題 「クイズ DE 大八洲!」

ジャンル:クイズバトルアドベンチャー(?)
プレイ時間:2時間半~
その他:選択肢……というかクイズがあり、負けるとバッドエンド。本レビューはフリー版。
システム:NScripter

制作年:2010/6/26
容量(圧縮時):56.2MB




道玄斎です、こんばんは。
夏ももう終わりですねぇ……お盆を過ぎたら海にはクラゲが出る、なんて良く云われますけれども、実際の所どうなんでしょうね?
さてさて、今日は「夏」を全開にフィーチャーした作品をチョイス。家にいながらにして「旅行」が楽しめてしまう、というお得な一作だったのではないでしょうか?
というわけで、今回は「CURIOSIST」さんの『ヒトナツの聖地巡礼』です。
良かった点

・日本各地を、実際の写真を見ながら観光する気分が味わえる。

・クイズ好きにはたまらねぇ、クイズバトルが作品の要。


気になった点

・後半から急激に難しくなるクイズw

ストーリーはサイトの方から引用しておきましょう。
大学2年生のめぐは、今日から長い夏休み!

……のはずが、学校の帰り道で出会った、得体の知れない黒ずくめの男に、とある魔術で妖精の姿に変えられてしまった!
元の姿に戻るには、“聖地”に散らばった“ピース”を集めなければならないという。
途方に暮れためぐは、同級生で腐れ縁(?)の聖斗を引っ張って、ピース集めに協力させることにした。
こうしてふたりは、夏休みの間に全国各地の聖地を訪ねる旅を始めることに。
めぐは無事、元の姿に戻れるのか!?
そして“ヒトナツの聖地巡礼”で、ふたりが出会うものとは……!?

こんな感じ。


この作品は、以前プレイした事のある『遥かなる剣が峰』の作者さんの最新作ですね。
『遥かなる~』が、クイズに重点を置いていて、若干ストーリー的な展開が乏しかったのに比べ、本作は「めぐを元の姿に戻す」「全国各地の“聖地”を巡る」といった話の軸がちゃんとありました。
よって、クイズゲームでありながらも、ノベルゲームとしてのオイシイ所もちゃんと持っている、そういう作品になっていたのでは?

ここで、一つ注意点を入れておくと、本作に於ける“聖地”とは、「神聖な場所」とかそういう意味で使われている聖地ではなく、漫画やアニメの舞台となった場所、の方の聖地ですw
以前、某漫画(アニメ)の聖地巡礼を行っていたファンが、不審者として通報されて、聖地巡礼のマナーがあれこれ云われる事になりましたよね。
云うまでも無いのですが、マナーと節度を持って、聖地巡礼を楽しみたいものです。斯く云う私も、今年の連休に仲間と『耳をすませば』の聖地巡礼しましたね……。

前作は剣が峰を登る為にクイズに答えていく、という趣向でしたが、今回は日本全国を飛び回る、という訳で、スケールも一段とアップしていましたねぇ。背景画像が各地の生の写真なので、それを見ているだけでもちょっと楽しいですよ。
正直、あまり地理に明るくない私としてはたじたじっとなってしまうのですが、本作をきっかけにちょっとだけ、地方やその名産品(?)に詳しくなれたかも。

妖精になってしまっためぐを元に戻す為、聖地巡礼をしながら、パズルのピースを集めて行く、というのが大まかなストーリーの流れですが、勿論、ただではピースは入手出来ません。
そう、各地各地で「クイズバトル」を行い、それに勝ち残る事で初めてピースを入手出来るのです! クイズは、その場所にちなんだアニメや漫画、その地方の名産品、はたまた一般常識など多岐に渉った出題がなされます。

全部で12箇所回るのかな?
内、9箇所くらいまでは、結構スムーズに行けるんじゃないかな、と思います。ちょっとマニアックな出題があっても、所謂一般常識レベルの問題を取りこぼさないようにしていけば、なんとかなんとか。
どちらかと云えば「正解し続ける」というよりは、「取りこぼさない」という所に主眼を置いたクイズかも。

しかし……最後から三つ目くらいから、問題が急激に難化する傾向がw
一応、最初に難易度設定が出来るのですが、「ふつう」にしてみても、とてもじゃないけれども、初見でのクリアは難しい……w ここまで来ると一般常識だけでは生き残れず、どうしても結構ディープな知識が必要になってきます。
で、一時間近く時間をロスしてしまいました。

うーん、こうした難易度変化は、クイズが主眼のゲームですから、当たり前っちゃ当たり前なんですけれども、問題数も大幅にアップされ、制限が付いたりすると、中盤くらいまで持っていたテンポの良さがやっぱり、或る程度犠牲になってしまう部分があるかなーっと。
まぁ、早い話が、後半、ちょっと難しすぎだろ! というw 何段階か段階式でクイズが進んでいく箇所があるのですが、そこが最大の難所ですね。寧ろラスボス(?)よりも遥かに難しい。ラスボスは結構楽勝。

これ、「ふつう」くらいだったら、途中でセーブ出来ると大分難易度が下がるのになぁ、と個人的にはちょっぴり思います。


けれども、私の場合大凡3時間欠けるくらいのプレイ時間でしたが、思っていたよりも体感時間は短かったです。色々理由はあると思うのですが、一つには「ストーリーが良い意味であっさり風味」だったというのが大きいのではないか、と思います。
これで、凝りに凝ったストーリーが付いていたりすると、結構しんどいような……w そういう意味で、あっさり風味のストーリーがクイズバトルに、良く合っていたと思います。そういえば、『遙かなる~』で出てきたあの子達も……。


大体、こんな所かな?
今年の夏、どこにも行ってない! なんて方は、本作でヴァーチャル旅行気分を味わってみては如何でしょうか? 日本全国各地の写真は見ているだけでも楽しいですよ。


それでは、また。

by s-kuzumi | 2010-08-17 22:40 | サウンドノベル | Comments(0)
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