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久住女中本舗

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2010年 10月 06日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『娘子隊皓旗』

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道玄斎です、こんばんは。
今日は、ちょっと珍しい感じの作品のご紹介。近未来の戦争を描いた作品です。
プレイ時間は大凡20分ほどですので、今回は「番外編」に扱わせて頂きます。
というわけで、今回は「藍恋工廠」さんの『娘子隊皓旗』です。



本作、「こういうのがある」と教えて頂いてプレイしたわけですが、先ず、タイトルが読めませんでしたw
どうやら「じょしたいこうき」と読むと思しい。。なんかこう、最初このタイトルを目にした時に「女子挺身隊」ってのが脳裏に浮かびましたが、本作も又、未来の戦争モノですから当たらずとも遠からず、と云った所でしょうか。

さて、少しだけ作品のバックグラウンドについても語っておきましょう。
所謂、近未来の戦争という事で、日本という国家は解体されてしまっていますw 国連が統治している、という形。だけれども、日本列島には独自の兵力があって独立を目指している……というようなイメージでしょうか。
何となく、そうしたフレームだけ見れば、割と目にしたことがあるような気もしますw

けれども、本作の良い所は、ズバリ戦闘シーンにあったりします。
ちょっと特殊な用語などが出てきたりはするんですが、それが、「未来の戦争」の良いフレーバーになっている感じですね。
実際、後書きを見てみると、作者の方は元自衛官だそうで、そこはかとないリアリティや、迫力はそうした所から生まれているものと推測されます。
伝奇的な手に汗握る、チャンチャンバラバラっていうよりは、ガンダム的なモビルスーツの戦闘、って感じでしょうか?

ストーリーはさらりさらりと流れていって、大凡20分で読了可能。
ただ、これ、中々面白い設定などを持っているので、もうちょっと長く読んでいたい気がしますねぇ……。一時間~一時間半くらいのシナリオに十分耐えうるわけで、もうちょっと細かい部分、味わいたいな、というそういう感触です。

例えば……途中でシナリオに介入してくるライサとミハイルというキャラがいるのですが、この二人に関しては(特にライサ)飛ばし気味で、もうちょい丁寧にそのひととなりというか、キャラクターを描写しても良かったのでは?
私だったら、一旦、ライサとミハイルと一緒に主人公明日香は、仲間の列島軍の所に戻って、生活を共にしたり、或いは戦闘を共にしたり……と「共通の時間」を作りますかねぇ……。
その中で、ライサとミハイルはどういう人物なのか? どういう能力を秘めているのか? 何故、国連軍から逃げ出してきたのか? といった疑問を少しづつ解消させて、ラストへ持っていけば、1時間くらいは余裕でプレイ時間が伸びると思いますし、やや駆け足だった展開も程よいテンポになるんじゃないかと。



大凡、こんな所でしょうか。
何だかんだで、ちょっと変わり種の作品で、たまにはこういうのもいいですね。
迫力のある戦闘シーンや、リアリティある兵器描写を楽しみたい方は是非、どうぞ。


それでは、また。

by s-kuzumi | 2010-10-06 20:41 | サウンドノベル | Comments(0)
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