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久住女中本舗

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2010年 11月 16日

フリーサウンドノベルレビュー 『Terrey & The Vampire』

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今日の副題 「これぞ洋物ハーレ○イン」

ジャンル:ハーレ○インっぽいエロティックノベルゲーム(?)
プレイ時間:凡そ1時間ほど。
その他:選択肢無し、一本道。18禁。
システム:Ren'Py

制作年:2010/10/25(?)
容量(圧縮時)56.4MB



道玄斎です、こんばんは。
少し、ここんとこゲームプレイのペースが上がっていますね。寒いですから、暖房をガンガン掛けてぬくぬくとゲームをプレイするのが楽しいです。
で、「そういえば、最近洋物をプレイしてないなぁ」と思い当たり、例のRen'Ai Archiveにて作品を探してきました。
というわけで、今回は「Morgan Hawke」さんの『Terrey & The Vampire』です。
良かった点

・英語ながら、読みやすくテンポの良い文章。

・ハーレ○インを買えないシャイな貴女にお勧めw


気になった点

・ストーリー的な起伏には乏しいw

ストーリーは、やっぱりRen'Ai Archiveから引用しておきましょう。
"Torrey & the Vampire" -- an Erotic Kinetic Novella by Morgan Hawke -- Powered by Ren'Py -- Story: When Torrey's best friend insists that the gorgeous guy living in the upscale mansion is a Vampire, she simply had to go see for herself. -- 60 MB -- This game is FREE to download & distribute.

ちなみに、この作品、どうやらプロが制作なさっているものみたいですね。
もう12年に渉って、本作のような「エロティックフィクション」(だって、そう書いてあるんだもん)を書き続けてきた、という経歴の持ち主。様々な出版社から単著も出ております。

さて、本作、掲載したスクリーンショットで驚かれた方も多いのではないでしょうか?w
今まで、何本か洋物の作品も取り上げてきましたけれども、少なくともビジュアル面に関しては、日本のソレを追従している……という印象がありました。中にはかなりのクオリティのものもあるんですが、まだ取り上げていませんね。

で、本作のビジュアルは如何でしょう? 「これぞ洋物!」と思わず云いたくなる程の洋物っぷりですw ついに洋ゲーも本気を出してきたって感じですねぇ……って、なんのこっちゃw

ストーリーを少し補足していきましょう。
舞台はハワイ。お昼休みに友人と談笑するTerreyは、そこで「吸血鬼」の噂を聞きます。彼は、どうやらすっごい建物に住んでいてゴージャスな感じの男性……らしいんですが、飽くまでそれは仲間内での噂話。
けれども、実は吸血鬼モノのロマンス小説が大好きなTerreyは、早速その日の夜に、その男性が住むという建物に向かって車を走らせるのでした……。

みたいなw
いや、てっきりね、最初はホラー作品かと思ったんですよ。タイトルにデカデカと「Vampire」なんて文字が出てきてますしw けれども「おいおい!」と突っ込みたくなる所が満載のロマンス小説だったというw
そもそも主人公が、実は吸血鬼マニアですしw 白いビキニの水着にローブを羽織っただけの格好で車を飛ばして、吸血鬼と思しき男性の所有するプールで勝手に水浴びを敢行したりしますw
で、プールでひとしきり泳いだ後に、噂のゴージャスな男性が現れて……という感じ。

ロマンス小説の大御所レーベル(?)に、「ハーレ○イン」ってありますよね?
私、実は読んだこと一度もないんですけれども、即座に「これ! ハーレ○インじゃね?」と思いましたw 多分、既読の方も未読の方も「ハーレ○イン」と聞いてイメージする何か、があると思うんですが、本作は、そのイメージとそんなにズレてはいないんじゃないかな? っと。
今、試みにハーレ○インのサイトを見てみると『悪魔に捧げた純潔』なる新刊が出ているようですが、結構興味をそそられません? 蛇足ですけどw

実はストーリーとしては、少なくとも『悪魔に捧げた純潔』ほど起伏には富んでいなくて(あらすじ、読んできました)、大きく二つのフェーズで分ける事が可能です。一つは邂逅編とでも云うべき、主人公と例のゴージャスで吸血鬼の疑いが濃厚の男性との出会いまでを描く、所謂導入部分。もう一つは、主人公とその男性とのエロティックなシーンw
文章の分量的にも、丁度半々くらいですかね。つまり、後半はエロシーンばっかり! って事になりますw 「aggressive kiss」なんて言葉は序の口ですw もっと際どい単語がバシバシと。。


けど、本作凄く読みやすいんじゃないかな? と思います。
プロだからなのか分かりませんが、平易で読みやすいテンポの良い文章ですよね。勿論、分からない単語はスルーしてOK。それで何の問題もありません。
本作をプレイしていて、辞書を使ったのは一回だけです。それも「使わなくても問題ない」場面だったんですが、何か妙に気になったもんで……。
その単語は「kinky」。意味は「(性的に)異常な、変態の」だそーですw もう一生忘れられないわなw どうでもいいですが、ちょっと単語が「禁忌」という言葉に音通してる……と一人で笑っていたのは内緒ですw

大凡今まで、過度にエロティックな要素を含む作品はレビューして来なかったんですが、たまには……いいよね? 
もう少し、ストーリーに意外性や(主人公が吸血鬼マニアで、彼を全然厭がらないという所は意外でしたがw)、起伏があれば、普通にかなりの水準のものが出来そうな気が……。
いや、Ren'Py製のゲームの中で、本作ほどグラフィックがバシッとはまってる作品少ないですよ。そういう意味でも凄い力入れて作られてるなぁ、と思いました。


また、折りを見て、面白そうな洋ゲー探してきてご紹介したいですね。
今度はエロティックなものじゃなくて、出来れば普通のでw



それでは、また。

by s-kuzumi | 2010-11-16 19:30 | サウンドノベル | Comments(0)
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