2010年 12月 21日
今日の副題 「カメラが繋ぐ大切な思い出」 ※吟醸 ジャンル: プレイ時間:小一時間ほど。 その他:選択肢無し、一本道。 システム:まぜまぜのべる 制作年:10/9/15 容量(圧縮時):ウェブ上で読む為、記載せず。 道玄斎です、こんばんは。 なんだか、凄い日が空いてしまって。何か、ゆかしい作品はないかなぁ、と探していたら、いつものダウンロード形式でプレイする作品、ではないのですが、ウェブ上でプレイするタイプの作品で美味しいものをみつけました。 というわけで、今回は「ノベルゲームセンター」さんの『その瞳に写るもの』です。 良かった点 ストーリーは、久々ですが、私が纏めておきましょう。 藤原一成はフリーのスクープ専門のカメラマン。芸能人の密会のネタを聞きつけて、長野にある温泉地に行く事になったのだが、そこでカメラを首からさげた少女春花と出会い……。 と、こんな感じ。 最近、ちらほらお目に掛かるようになってきた「まぜまぜのべる」製の作品でした。 ダウンロード不要で、ブラウザ上でプレイ出来るわけですが、バックログも効きますし、プレイのしやすさは中々のものです。 場面が切り替わる時に、ちょっとロードで待たされるんですが、あのくらいだったら許容範囲、かな? ちょっと雑な云い方になりますが、久々の「感動系」の作品でした。 大凡1時間くらいの中で、綺麗に纏まっていますし、その中に、ちょっと緊張感に満ちた場面や、ほのぼのとした場面、或いは推理モノの趣もあったりして、プレイしていて飽きる事がありません。 そもそも、フリーのカメラマン(スクープ写真専門)が主人公、っていうのも、結構面白い設定ですよね。 以前、これもダウンロードするタイプの作品では無かったのですが、『Normalize Human Communication』という作品がありまして、それも主人公がカメラマン(アマチュアですけれどもね)で、やっぱり満足度の高い作品になっていました。 中々一概に云えないんですが、やっぱり「無気力高校生」というより、ちょっぴり年齢高めの主人公を持つ作品は、いいものが多い気がしますねぇ……。 や、高校生がプレイすれば、やっぱり高校生が主人公の作品の方が、感情移入なりが出来るのかな……? 本作、最初は恋愛モノかな? と思っていたのですが、違いましたw ヒロイン(?)の春花の造型はクドくなく、それでいて「高校生の女の子らしさ」を感じさせるもので、やっぱり素敵でしたね。 作品全体を通して、主人公の成長もあるし、そのトリガーとしてヒロインも成長があるわけで、納得感がありました。又、主人公とヒロインの「カメラ」や「写真」だったり、或いは「写真を撮るという事」という問題が絡みあってそれが、作品を貫く一つのテーマに繋がってくる。そんな作りでした。 そうそう、忘れちゃいけないのが、グラフィックが綺麗なんですよ。 イラスト素材と写真素材が同居しているんですが、全然そこに違和感はありませんし、イラストも凄く美麗ですしね。 さて、一方で気になった点……なんですが、実はそこまで無いんですよね。 強いて挙げると、プレイすればすぐに分かるんですが、この作品は所謂「サンドウィッチ」になっていまして、作品本編の時間が、別の時間によって挟まれている……そういうタイプです。 で、プレイを始めて10分くらいで、「これはオチが読めたぞ……」なんて思ったのですが、浅はかでしたw ただ、少し……分かりにくい……部分もあるかな? という気がしないでもない。 多分、ああいう出し方をされると、プレイヤーとしても「期待の地平」というか、当然予想するべき帰着点というのがあるわけなので。けど、それは気になった点ではあるけれども、そこまでマイナスというわけでもなくて、とちょっと今回は複雑ですw プレイ時間も短めですし、ダラダラとした所が全くと云っても良い程ないので、是非プレイしてみて下さい。 中々素敵なストーリーが楽しめますし、「カメラ買ってみようかな?」なんて事まで考えてしまうかもしれません。 それでは、また。
by s-kuzumi
| 2010-12-21 19:39
| サウンドノベル
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