人気ブログランキング | 話題のタグを見る

久住女中本舗

kuzumi.exblog.jp
ブログトップ
2024年 11月 15日

フリーサウンドノベル関係の雑記 箸休めvol.71

道玄斎です、こんばんは。
今、この記事を投稿するにあたって、最後に書いた「箸休め」がいつだったか、チェックしてみたんですが、なんと9年前。
というわけで、今日は実に9年ぶりの箸休めでございます。


■時代は変わったなぁ

いやはや、フリーのノベルゲーム/サウンドノベルを取り巻く状況は、9年前と今では、全くといっていいほど異なるようです。
「ノベルゲームコレクション」にアクセスしちゃえば、一渡り、最新のトレンドは追えるようになっている、という感じ。


昔は、Vecterを見て、ふりーむを見て、個人ブログをチェックして……と、作品を探し出す方法はたくさんあり、「発掘してくる楽しみ」みたいなものはあったんですけれどもね。


私も、何度も書いているように、別にこのブログを投げたわけじゃないですから、時々思い出したかのようにこうしてブログを更新するわけです。
もちろん、時に新しいノベルゲームをプレイしたりしながら。


私自身、最近のトレンドを追い切れているのか、と言われれば全然そんなことはないんですけれども、少し気になった作品をプレイしてみたり、あるいは作品の一覧を眺めて、面白そうな作品を発掘しようとして、ちょいと気になったことがあったんです。
今日はその辺りを、少し書いてみようかな。



■超大作不在のシーン

一番、「ん?」と思ったのは、いわゆる「超大作」と呼ばれるような作品がほとんどなくなったんじゃないか、ってこと。
ここでいう超大作とは、一周10時間超えとかの単純に「ボリューム」があるものだけでなく、例えば、10時間未満でプレイできる作品であっても、美麗な立ち絵や一枚絵がついていたり、フルボイスであるとか、まぁ、力を入れて作ったというか、野心がある作品というか、そういう感じ。


「昔は」なんていうと、老害みたいですけれども、ちょくちょく、その手の作品って出てきていたんですよね。
ほんとにプロ顔負け、みたいな凄い作品もたくさんありました。
イラストはちょっと……みたいなものであっても、パワーを感じるようなものとか。


ノベルゲームコレクションをざーっと眺めてみて、気になった点はそこなんですよね。
大体が1時間未満くらい。もっと言えば15~30分程度の作品がめちゃくちゃ増えているような印象があります。


こういう状況って、色々な角度から考えられそうなテーマだと思うんですけれども、みなさんはどうお考えになられますか?
私は……そうだなぁ、「作り手の意識」が変わったんじゃないかなぁ? なんて思いますね。



■プロを目指さない

奇しくも先ほど「プロ顔負け」なんてフレーズを使いましたが、以前のシーンでは「プロになりたい」と思う層が一定以上いた気がするんですよね。
プロとは、いわゆる「ギャルゲ」/「エロゲ」メーカーのライターってことなんですけれども。
実際に、フリーのノベルゲーム出身の方がプロになった、というケースもありましたよね。


もちろん、プロを目指すことは悪いことでもなんでもないんです。
私が言いたいのは、ガツガツとした野心を持った作り手が減ったんじゃないかなってこと。
ええ、それも全然悪いことじゃないんですよ。


以前には「プロへ飛躍するための腕試しの場」としてのフリーのノベルゲームシーンというのも、瞬間的にはあったような気がしています。
当時の時代背景として、「同人からメジャーへ」みたいな成功例が多かったことも一因でしょう。


翻って、今の状況を見てみると、確かに超大作はなくなった。
けれども、「ノビノビ作りたいもの作ってるなぁ」という感じもします。



■趣味としてのノベルゲーム

そう、多くの人が、どこかで「プロ」というものを意識していた時代とは違って、今は、「趣味としてノベルゲームを作る」という層が多くなったんじゃないかな? ってのが私の結論。


以前私もよく言ってましたでしょう? 「あの作品を超えるような超大作を目指すんだ……」なんて気持ちでゲーム制作をしようとすると、挫折するって。
それって、裏を返せば、そうしたものを意識せずに、軽くてライトな(ギミック一発みたいな作品でも)そういうものを作ろうとしたら案外作れちゃう、ってことでもあります。


決して悪口ではないのですけども、今のノベルゲームコレクションの人気作品なんかを見てみると、そうした「趣味として作ってる」感じがあって、ちょっとドギツイというか、センセーショナルなテーマを押し出しているような作品(これはギミック一発みたいなことなんですが)が散見されます。


だから、目を引くものがあるし、ギミック一発で勝負できる尺で作られている。
一方で、練りに練られたストーリー、アッと驚く伏線回収、みたいな「ストーリー」や「物語」は希薄になっている気はします。
だから、私なんかだと、ちょっと次にプレイする作品を探しあぐねてしまう、みたいな状況になっているんですよねぇ。



■けど、やっぱりちょっと寂しいかな

私は、もうちょっとノベルゲームって、市民権を得られる、広がりがあるフォーマットだと思っていたんですけれども、少なくとも2024年では、その予想は外れていますね。
逆に、もっと二ッチな趣味的な世界になりつつあるというか。今現在、そうした場所にノベルゲームが落ち着いている、というのもそれはそれで、世の流れなのでしょう。


ただ、「ガツガツした人がいた頃」って、そういう人たちがシーンに元気を与えて、短い作品もそうでない作品も、超大作も出てきていたような感じもしていて、ちょっと寂しい気はしますね。


まぁ、時代はまた戻ってくるなんてこともありますしね。
それはそれとして、今のシーンは今しか楽しめないのですから、私なりに、何かまた、紹介したい作品を見つけられたらいいな、なんて思っています。


それでは、また。


by s-kuzumi | 2024-11-15 20:51 | サウンドノベル | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード


<< フリーノベルゲームレビュー 『...      フリーノベルゲームレビュー 『... >>