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久住女中本舗

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2007年 07月 06日

『ベルセルク』 コンビニ版6巻

俺です。

最近、コンビニで『ベルセルク』が売っていたので購入してしまいました。
このコンビニに売っているやたら分厚い漫画には、『バキ』とかもありますよね。
まぁ、その類の本です。

そして、今日は六巻の発売日でしたので、またコンビニに行ったついでに購入してきた、というわけです。
ちなみに、今回は「ゴッド・ハンド降臨/黒い剣士誕生」編だそうで、過去のエピソードが一段落つきました。ここから一巻に続く、という事でいいのかな?

実は、『ベルセルク』は名前は知っていても、どうしても読む気になれなかったマンガなのです。
まだ高校生だった頃に、友人が学校で単行本を持ってきていて、見せて貰ったのですが、何て言うか妙にグロいのと、あまりダーク過ぎる雰囲気に呑まれてしまって、その時は興味が持てませんでした。

それから十年以上経って……、こうしてコンビニで見つけ今更のように読んでいるのですが、

まぁ、傑作だわな。

そこらへんのナンパなファンタジーを寄せ付けない、ヘヴィーな質感は唯一無二のもの。
それに、とても面白いじゃないか!
多少、心に痛いシーンがあるものの、それを突き破るような主人公の生き様。


/* 以下どうでもいいこと。

昔、何かの本で遠藤周作という作家が「死に様」という語は辞書には載っているが「生き様」という語は辞書には載っていない。よって誤った日本語である。というような事を書いていたのだが、俺にはどうしても受け入れられないのである。そもそも本当に辞書に載っていないのかな?日本国語大辞典なんかを見たら何喰わぬ顔して、載っていそうな気もするし。
それに辞書に載っている/いないが、「正しい」日本語の基準というのも、どうにもオカシイ。
日本語だけでなく、全ての言語は使用されていくなかで、変質していくわけで、遠藤周作だって、別に平安時代とかの言葉を使っているわけじゃないしさ。
そういや、「らき☆すた」でも言ってたじゃないか、「ダントツ」って言葉は今では普通に使われているけれども、某石原慎太郎が「断然トップ」を縮めて作った言葉だって。
こういう例って探せば、いくらでもあるような……。あー、「恋愛」だって明治くらいに作られた言葉だよね。当時はそのまま英語の「ラブ」って呼んでいたんだってさ。けど、当時の辞書には載っているはずもない。
正しい日本語、っていうのは実は考えてみると、非常にナンセンスなモノで、俺なんかは「日本人である俺達が使っている言葉が日本語」ってな非常に緩やかな定義でもいいような気がする。

以上、どうでもいいことでした */


こうやって脱線するのは、悪い癖なんだけども、まぁしょうがない。
兎に角、『ベルセルク』は面白い。
なんていうかさ、変な謂いなんだけど、『ベルセルク』で描かれる葛藤とか、復讐とかそういうダークな話とかテーマって、実は「日常で良くある事」な気がする。
それをうんとスケールをでかくして、物語に合致する形で再構成しているような。

キャスカのくだりなんて、俺は過去のトラウマを思い出して「痛い痛い!」と絶叫しつつ読んだもん。俺の体験が特殊であると信じたいのだが……。

そういうい意味で、誰しもが抱えているトラウマとか、負の感情とかを、物語にして、それをぶっつぶしていく、みたいな。ダークな世界の中にある種の爽快感を覚えるのは、そういう理由なのかなぁ?とバカの浅知恵で思ったり。

あー、早く次の巻が出ないかなぁ!

by s-kuzumi | 2007-07-06 02:58 | 読書 マンガ | Comments(0)
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