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久住女中本舗

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2007年 07月 19日

アップル、UNIX向け印刷システム「CUPS」を買収 だそうです。

俺です。こんばんは。

さて、

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070718-00000003-cnet-sci

タイトルのニュースです。
CUPSというと、今恐らく一番メジャーなLinux等で使う印刷用のプログラムですよね。
先程聞いてみたのですが、久住のLinuxマシンにもこいつが入っている、との事でした。

今回のニュースで良く分からないのが、GPLの及ぶ範囲です。
GPL(GNU General Public License)では、ソースコードを独占しない(出来ない)という点に、もの凄い重点が置かれているかと思います。

ストールマンの『フリーソフトウェアと自由な社会』という本を以前読んだ事があるのですが、フリーソフトのフリーは「フリースピーチ」(言論の自由)のフリーであって、日本語にすればやはり「自由」という意味合いが、一番しっくりくるそうです。

ソフトにアクセスする自由、ソースコードを見ることが出来る自由、ソースコードを変更する事が出来る自由、さらにそれを販売する自由、と多くに自由を保証するライセンス、それがGPLに対する、俺の認識です。
GPLというライセンス形態が、資本主義の世に通用するのか(新版のGPL3の問題なんかもありますよね)どうか、という事は色んな場所で多く議論されていると思うので、ここでは割愛します。

問題は、現行のCUPSというプログラムが、GPL或いはLGPLというライセンスでリリースされている、という事、そしてアップルがソースコードを「買収」してしまったという事実、又、アップルがリリースするCUPSに対しては、GPLの「例外」が存在する、という事実です。

そもそも、プログラム(ソースコードを含む)を独占させない、というのがGPLの本分だった筈で、GPLのライセンスが付いているものは、改造を施して自主的にリリースしてもそれにはGPLのライセンスを適用させねばならない、という厳しい掟も存在していた筈です。

今回、CUPSのソースコードをアップルが「買収」したという事。
買収という行為そのものが、GPLに反しているのかいないのか。
或いは、アップルがリリースするCPUS絡みのプログラムに対しては「例外」が適用されている、という事がやはりGPLに反しているのかいないのか。

そこの所がよく分かりませんでした。
ソースコードを「買収」し、一部ではあるけれども「例外」を設けプログラムをリリースする事は、GPLの最も忌み嫌う「ソフトウェアの独占」に繋がるのではないか、という事です。

実際、どうなんでしょうね?
GPLでは、今回のようなケースは想定しているのでしょうか?そしてそれに対する対策は取れているのでしょうか?

その筋に詳しい方、是非ご意見を頂きたく思います。

by s-kuzumi | 2007-07-19 23:29 | 日々之雑記 | Comments(0)
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