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久住女中本舗

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2008年 07月 31日

なんてことない日々之雑記vol.102

道玄斎です、こんばんは。

今日は短めの作品を一本プレイしようと思ったのですが、体調不良により、またしても日々之雑記にすげ変わってしまったのでした。
いや、なんか今日、眩暈がひどくって。滅多に眩暈なんておきないのだけど、今日はくらくらしまくってます。こう、平衡感覚が一瞬飛ぶ、その何とも言えない不思議な状態を今日だけで四回くらい体験しています。

ご飯もしっかり食べましたし、睡眠もしっかり取ってるはずなのです。
が、何故かここにきて強烈な眩暈。良くないねぇ。

んー、今日はあんまりネタがないなぁ。そうだなぁ、何の話をしようかなぁ? ここで切り上げちゃったら過去最短の記事になってしまうので、微妙にそういうのは厭だったりして。



■巫女なお話。

そういえば以前から「巫女についての研究をしたい」と言っていましたが、こっそりやってます。柳田国男の論考に『巫女考』というものがあって、一応目を通しています。これは以前から知っていたのですが、巫女さんっていうと「清純」とか「清らか」とかそういうイメージがつきまとうわけですが、その原点みたいのに立ち返っていくと寧ろ「猥雑」というか、「いかがわしい」というかそういう属性を持っているんですよね。
じゃあ、一体、どのタイミングで巫女は今の巫女さんになったのだ? というあたりに興味関心の焦点があったり。

これは完全に私の体験談なんだけれども、近い内にお祓いでも頼もうと思っている神社があるんです。まぁ、それなりに有名な所ですね。お豆腐とか有名な土地なんですが、まぁ電車で比較的近い場所に存在していて、年に一度お札の更新を行う為に神社に行くんですが、そこの巫女さんがとっても素敵。

女子大生巫女って感じがしないでもないんだけども、黒髪で眼鏡を掛けていらして、女子大生って言っても大人しい読書とかが趣味みたいな、そういう感じの巫女さんがいるんですね。
多分、パートタイム型の巫女さんだと思うのですが、「神社に行ってみようかな」というちょっとした原動力にはなりますねw
それはともかく、現代の巫女さんについてあれこれ調べていた所、興味深いQ&Aを見つけました。

http://www.f4.dion.ne.jp/~to-kami/chihaya/qanda.htm

どうも神道やら神社に詳しい方がお書きになっているようで、何と、気になる巫女さんのお給金についての情報が。恐らくこれは常勤でない巫女さんの場合だと思うのですが、日給で3000~10000円程度と考えれば良いみたいです。値段の差は神社の大きさの差でしょう。日給で10000円はまぁアリですよね。3000円っていうのはちょっと……なんですが。
何だかんだで、現代の巫女に関する情報は不足しているので、こういうサイトは有り難いです。



■裏口からの古典。

最近、『セクシィ古典』なる本が発売されたようでして、身の回りの人間から「この本、どう思うよ?」と聞かれる事があります。今、アマゾンで調べたら、フツーに出てくる上に評価が高い。私も近所の本屋でちらりと見かけて、ぱらりぱらりと見てみました。
ちなみに著者は、古典文学の世界で近年、元気の良い研究者の方です。やっぱりというかそういうちょっとイロモノっぽいものを扱ってきた方なんですが、まぁ一般的にその筋での評判は、イマイチというか異端児というか、そんな感じのお人です。とはいへ、それでウケて売れてるんだったらオールオッケーだよね。
言ってしまえば、この方の研究は「お金になる」研究なんですよね。お金になるってのは、こうやって一般向けの本としてリリースされやすいというか。一般人にアピールしやすいというか。

学者さんでこうやって(割とライトな)一般向けの本をリリース出来るのは限られた人間です。特に古典の世界なんかだと。王道は、その道の大家になったお爺さんの先生が一般人向けに平易に解説した本(もしくは彼が監修した、というタテマエになっている本)が出る、というパターンです。
もう一つのパターンは、イロモノを扱っていたりして学会で所謂「異端」とされている人が、出版社からの後押しでかなりライトな一般ウケする古典の本を書くというパターン。『セクシィ古典』はまさにそのパターンですね。


敢えていいましょう。
『セクシィ古典』で紹介されているエピソードは序の口である、とw
なんて言うかみんな直接的なものばっかりで、本当のエロティックさってのがないんすよ。ちなみに私が最高にエロティックだと思う古典のお話は、『堤中納言物語』の中の「貝合わせ」という作品です。別にそれっぽいシーンが出てくるわけじゃないんだけれども、何とも言えない隠微さがあるように思います。どちらかと言えばロリコンっぽいお話なんですが。というかどう考えてもロリコンの……。
直接的な表現だと、どうしてもエロティックとはいえ、その限界が見えてしまいます。結局、最もエロティックなのは「何となく読んだだけじゃエロティックさすら伝わらない」レベルのものですw


やっぱり、『堤中納言物語』の中で一番好みなのが、この「貝合わせ」ですね。短いですし、そんなに難しくもないので、興味があれば是非一読してみる事をお勧めします。
なんだか『セクシィ古典』を貶したような形になっちゃいましたが、古典への入り口って色々あるわけで、興味のある人は読んでみて欲しいですね。
色んな古典作品が存在していますし、「優等生の書いた作文」みたいのは僅少ですから、楽しいもんです。大体、平安~鎌倉くらいのものは読み尽くしてしまった感があるので、今まで微妙に避けていた江戸期のものでも今後は読んでいこうかと思っています。

というのも、江戸期の古文って難しいんですよ。
大体、古代から現代まであって、現代に近づけば近づく程読みやすくなるのが道理なのですが、私にとって最も読みやすいのは平安後期~鎌倉くらいの文章なわけで、江戸時代のはかなり読みにくいです。ただ、この期の古文(というか、古文っていう感じでもないよねぇ? 自分の曾じいさんとか普通に江戸時代の人間だったりするわけだしさ)は、恐い話とか一杯あるしね。

さて、眩暈でぶっ倒れる前に床に就くとします。
それでは、お休みなさい。

by s-kuzumi | 2008-07-31 23:30 | 日々之雑記 | Comments(0)
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