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久住女中本舗

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2008年 08月 24日

ノベルゲーム愛好家のDTM勉強会 第三回勉強会

道玄斎です、こんばんは。

今週は何と金曜日まで雨が続くようで、少し気が滅入ります。
昨日とか今日なんて気温が25℃とか26℃ですから、少なくとも八月の天気じゃないですよねぇ。
また、月曜から色々と忙しいわけですが、マイペースで頑張りましょう。

というわけで、今日は久々の「DTM」関連のお話。



■短いブツを作ってみよう。

昨晩、友人達と下らない話で盛り上がっていて、どんな下らない話かってーと、語るのも下らないくらいでアレなんですが「キモメンクエスト」なるRPGを作ろう、という本当に訳の分からない話です。
勿論、NScripterとか、吉里吉里/kagとか、はたまたツクールを使って作るなんて本格的なものじゃなくて、言わば「自作自演のゲームブック」みたいな感じで、某SNSの日記の代わりにそれを綴っていくというプロジェクト(?)。

私もお酒が入っていて、なんだか良く分からないテンションのまま、友人達と話していてついつい「何か面白そうだな」と思ってしまいました。今しらふで考えてみると、「なんて自虐的で下らない企画なんだ……」と昨晩の自分を思いっきり責めたいわけですが。

まぁ、どういう事をやるのかってーと、テキスト型RPGです。
って言っても、Nethackみたいな、超絶に面白くてハイテクノロジー(?)なものでもなくて、ただ単に、

///////////////////////////

コマンド:→話しかける
       逃げる
       道具
       殴る

道玄斎「やぁ、こんにちは!」

女の子「キモイ!」

~~道玄斎は全滅した~~

……カミサマの声が聞こえる……
“おお、道玄斎よ。ふられてしまうとはなさけない” 

///////////////////////////

とか、ほんっとくだらねぇ事をつらつら日記に書いていくというw

で、基本は「全滅」です。
ロードランナーとワイリーコヨーテ宜しく、毎回毎回、女の子から袖にされて「全滅」する、という箸が転がってもオカシイ年頃の中学生みたいな、そんな企画w

で、何故か話が盛り上がって「全滅のテーマ曲を作ろうぜ!」という事に。
ああ、やっと「DTM」に話しが持って行けました。
で、かなりアルコールに侵蝕された頭でシーケンサーを立ち上げて、「全滅のテーマ」を書いてみる事に。昨日は珍しく麦焼酎なんてものを呑んでまして、しかもアルコール度が40度もあるヤツです。半分、フラフラで半分眠りながら、やってみました。

全滅のテーマ

まぁ、こんな感じですね。全部で六小節とかそんなもんです。制作時間は15分。ほんっとへたくそでゴメンナサイ。表に出すのが恥ずかしいのだけども、だからと言って自分では何も出さないってのもアレだしね……。

何が言いたいのかというと、こういう「全滅のテーマ」とかって「お決まりの音」があるんですよね。例えば、パイプオルガンとか。
作りたい曲が明確に決まっていて、且つ「使用する(すべき?)楽器」が決まっていると、意外とすんなり一曲出来てしまう気がします。勿論、そこに上手い/下手という判断基準は当然入ってくるんですが。

今回みたいに「全滅のテーマ」とか或いは「ジングル」的なものは、曲(と言えるのかどうか定かではないけれども)そのものの尺が極めて短いので、意外とすんなりと作ることが出来るんじゃないでしょうか? で、使う音が決まっていると更に作りやすいという。

キーボードがある場合、「使いたい音」で適当に弾いていると、それっぽい音が出来る。
んでもって、場合に応じて「二番手の音」(例えば「全滅のテーマ」だったらストリングス)を追加で入れてみる。そうすると完成してしまうという超お手軽作曲術(?)な訳です。やっぱりひとえに尺が短いからこそ可能な技でしょうね。本当に数小節でいいわけですから。

ともあれ、「自分のイメージする音」を実際に出して、弾いてみると良いような気がします。
大抵の初心者向けのDTMとか作曲の本を見ると、取り敢えず「ピアノの音で」コードを置いて、メロを作って、みたいな感じで解説が進んでいくんですが、やっぱり自分の音のイメージみたいのを大切にすると、場合によってはすんなりといける事もあるんじゃないかなぁ、と愚案する次第。



■効果音を作ってみよう。

よく、ノベルゲームをプレイしているとエンドロールで、「効果音」の項目があって、著名なサイトから曲素材を借りている事が示されたりします。
やっぱり、そういうサイトでは流石のクオリティで効果音を制作なさっているわけですが、或る程度だったら自分でも作れるんじゃないかなぁ? なんて上の記事を書いた時に思いついたので、今、自分でシーケンサーを立ち上げながら、書いていこうと思います。


・効果音とは。

さっきの「全滅のテーマ」が一応楽器の音を使って作ったものであるわけですが、効果音ってのは、例えば「銃声」だったり或いは「風の音」だったり、楽器では表現出来ない場合が多いと思われます。
けれども、DTM野郎には、シンセサイザーという強い味方がおりまして、ハードシンセ、或いはソフトシンセにそれっぽい音色が入っています。ちなみに私はハードシンセを持っていないので、今回はソフトシンセオンリーでやっていきます。

ちなみに立ち上げたシーケンサーは、SONAR6 LE。PC-50というローランドのMIDIキーボードを買ったらついてきたヤツですが、オマケとは思えないくらいに高性能ですし、このSONAR6 LE用の参考書まで出ているので、使い勝手の良いソフトです。どうでもいい事ですが、さっきの「全滅のテーマ」はFL STUDIO8というソフトで作ってます。

で、シンセサイザーには「プリセット」と呼ばれるものがありまして、予め「音色」のセットがあるんです。そこで好みの音色を選択して、場合によってはそれをベースに加工してやったり、なんて事をして音を作っていきます。
で、このプリセット、通常いくつかのジャンルに別れて表示されているはずです。例えば「piano」という括りの中に普通のピアノ、グランドピアノ、エレキピアノの音色が入っていたり、はたまた「guitar」という括りの中にはアコースティックギターだったりエレキギターだったりの音色が入っている、というわけです。

今回は「効果音」ですから、それっぽい括りを見つけてやらねばいけません。
今回使用するソフトシンセ「TTS-1」では「SFX」といういかにもな括りで「効果音」が入っていました。入っている音色は悲鳴だったり雨音だったり、電車の音だったり結構使い勝手の良さそうなものがぞろぞろと。

じゃあ、まぁ、折角ですから、いくつか効果音作ってみましょうか。


・ホラー系の笑い声。

ホラー作品をやっていると、人ではない妖怪や幽霊が笑い声を上げる、なんてシーンが良く使われます。夜中にこういう音がするとホント怖いっすよね……。

で、作ってみました。
こんな感じ。

勿論、もうちょっと「人間っぽい」笑い声も出せるんですが、妖怪っぽい感じで。
まぁ、よくあるタイプの効果音ですよね。


・ドアが開いたぞ!

やっぱりホラー系の効果音を作ります。
人の気配も何もないのに、木製のドアが「ぎぎぎぃぃ」と開くあの音です。

こんな感じ。

捻りもなにもないけれども。これに、ドアが閉まる「ばたん」って音と組み合わせてもいいかもしれませんね。


・電車。

ホラー系ばっかりやってもつまらないので、今度はもうちょい汎用性の高そうな「電車の音」。
リバーブを少し強めに掛けてやるとリアルな感じになるようです。

こんな感じ。

これも良くある効果音ですよね。あの「かーんかーん」って踏切の音と一緒に使ってもいいよね。
段々と疲れてきたので、効果音作りはこのくらいにしておきましょう。



■まとめ

というわけで、実際にこれを書きながら、適当に効果音を作ってみました。
DTMに関しては、初心者なわけで、「全然なってねぇよ、お前」みたいなおしかりを受けそうな気もするのですが、「このくらいだったらすぐに出来ちゃうよ」という事を示すため、そして何より「ノベルゲーム制作に活かせるDTM」という大前提があるので、細かい突っ込みは勘弁して下さると助かりますw

大体、どうやって効果音を作ったのか、ってーと。
先ほど解説した「プリセット」で「SFX」を選ぶ。んでもって、その音色で楽譜(ピアノロール)を記述します。
今、記述なんて偉そうな言葉を使ってしまいましたが、実は「全部単一の音」です。「ド」とか「ソ」とかそういう音符を長目に書いてやっただけです。当然、譜面上で音が高くなると、実際発声される「効果音」も高い音で出てきます。
最初の「笑い声」はちょっと高めの音程ですね。ちなみに低くすると「オッサンの笑い声」みたいのも作れます。

で、リバーブを掛けてやったり、ちょっぴりシンセのパラメータを弄ったりして「イメージに近い」音にしていきます。が、殆どシンセを弄らなくても大丈夫。

最後にオーディオ化してやって、エフェクト(ディレイを掛けたり、リバーブを掛けたり、或いはコンプレッサーを掛けたり)を加えてやったり、或いはフェードアウトするようにしたりして完成、というわけです。

どうでしょう? 意外といけそうじゃないですか?
勿論、今回紹介した三種類意外にも沢山、効果音に使えるプリセットがあるので(使ってるシンセにもよるか)、色々試してみて下さい。
また、作ったものをループで使えるように加工を施したり、とか色々出来るんじゃないかと思います。


そんなこんなで第三回DTM勉強会を終えたいと思います。
「こんな技があるぜ?」とか「このシンセだと色々グーな音色があるぜ」なんかの情報を持っている方がいらしたら、是非教えて下さいね。

それでは、また。

by s-kuzumi | 2008-08-24 22:03 | 日々之雑記 | Comments(4)
Commented by kaka3157 at 2008-08-24 22:06
http://www.wretch.cc/album/a2090890013

去看看=D
Commented by NaGISA at 2008-08-24 22:50 x
効果音まで作れるんですね。すごくそれっぽくて驚きました。

なお、オルガンというのは音の重なり合わせで成り立つ楽器なので、
和音を重ねられた方がそれっぽくなります(逆に、単音しか鳴らせない
楽器で安直に音を重ねたり、和音を鳴らすには制限がある楽器で
適当に和音を鳴らすと、凄く嘘っぽい響きになります)。

お試しください。
Commented by NaGISA at 2008-08-24 22:53 x
追加。

東日本は涼しいようですが、西日本は相変わらずの暑さです。
関東の涼しさを、ちょっと分けて欲しいくらいですよ(笑)。
Commented by s-kuzumi at 2008-08-25 17:00
>>NaGISAさん

コメントありがとうございます。

ついつい「自分でも出来るんじゃないか?」と思って、衝動のままにやってみましたw シンセのプリセットに適切な音色が入っていれば(そしてシーケンサーがあれば)、本当にすぐに出来ますので、是非機会があれば試してみて下さい。

オルガンのお話、参考になりました。
また近いうちに、今度はガシガシ和音を重ねてやってみようと思いますw やはり或る程度「楽器の演奏のされかた」とか「特性」も抑えないと駄目ですね。


で、今も東京はうっすらと雨が降っており、且つ気温も25℃くらいですw正直少し寒い……。これはもはや異常気象のような……。
西日本はまだ暑いとの事、どうぞご自愛下さいませ。
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