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久住女中本舗

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2008年 09月 02日

フリーサウンドノベルレビュー 『探偵のすすめ ~先生は犯人?!編』

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今日の副題 「肩肘張らずにミステリー」

ジャンル:ミステリー(?)
プレイ時間:1時間くらい
その他:選択肢あり。
システム:吉里吉里/KAG

制作年:2007/09/08
容量(圧縮時):16.1MB



道玄斎です、こんばんは。
今日も暑苦しかったですねぇ。朝から某駅構内の「名代箱根そば」でかけそばみたいのしか食べていないので、少し頭がフラフラしますが、今日も頑張って作品をご紹介致します。
というわけで「『探偵のすすめ』製作委員会」さんの『探偵のすすめ ~先生は犯人?!編』です。
重苦しい雰囲気がなく、割とポップに読み進める事の出来るミステリー作品でした。
良かった点

・気軽に読めるミステリー。主役達が中学生なのもちょっとオイシイ。

・立ち絵も可愛らしくて好感の持てる絵柄。


気になった点

・文章表示や演出面で若干気になる部分が(後述)

ストーリーは、サイトの方から引用しておきましょう。
僕<飯田直也>は、今日から中学生。新しいクラス、教室で待っていたのは見覚えのある顔ばかり。大林さん、健太、隆史、そして朝島さん。小学生の時と同じメンバーだ。
担任の先生も若くてきれいだし、僕の中学校生活は好調にスタートした。

しかし、2週間後隆史が死んだ!
最初は自殺だと思われてたが殺人であることが明らかに……。
しかも、その容疑はあろうことに担任の福田先生に!

朝島さん、大林さんと共に僕たちは事件の捜査を開始した!

隆史の死の真相は?!先生の容疑を晴らすことはできるのか?
そして僕の恋の行方は……。

こんな感じです。


実は本作、シリーズ物なんですよね。タイトルに「~編」って付いている事からも分かるのですが。この「センセイは犯人?!編」は、その大きなシリーズの第一話、という事に。
このシリーズの、第一話というかファーストエピソードという感じのお話でした。

ですので、まだ物語の中で明らかにされていない部分もあります。
近い内に、最近リリースされたと思しい第二話の方もプレイしてみようと思います。

本作の一番の特徴は「暗めになりがちなミステリーをポップに描く」という辺りにあったりします。勿論、人死にがでてますから完全にあっけらかんとしたものではないのです。が、メインキャラは中学生ですし、軽い読み物を読むような感覚でプレイ出来るのではないかと。
こういう言い方はどうかと思うのですが、子供向けの探偵小説みたいのありますよね? やっぱり読者層と同じ年代の子が探偵役の。そういう雰囲気にちょっぴり近いかな。

立ち絵も可愛らしくて、好感が持てました。
女の子の絵、普通に可愛らしくて結構好みです。朝島さん、可愛いなぁ。ちょっぴりちんまい感じで中々ツボを突いてきますねw

一応推理ものだから、ネタバレはしないようにしますね。
で、先にも色々と述べましたように、「硬派なミステリー」ではないんですよ。緻密に計算され尽くしたトリックと、推理。そういうものを期待するとちょっと肩透かしを食らう部分も。
読んでいて、「普通、警察は~も調べるんじゃないか?」なんて突っ込みを入れたくなっちゃうんですが、絵柄だったり作風だったりで、ちょっとした粗があまり気にならなくなっているのです。微妙に中学生っぽい恋愛も絡んできますしね。
勿論、ラストでは意表を突く結末が待ってますよ?

そういえば、選択肢は存在するのですが、大幅なストーリーの分岐はないようです。
一番大事な「犯人を当てる」部分の選択肢を変えてみたのですが、同じ結末になってました。ただ、選択肢の選び方によってはバッドエンドもあるみたい。


さて、気になった点は、大きく纏めると「文章の見せ方」になるのかも。
というのも、会話文も地の文も一行空け、或いは改ページなしでずらっと表示されてしまうので、やや読みにくい感じがあるんですよね。
試しに、今パソコンの中に入っている商業作品を立ち上げて確認してみたのですが、会話文と地の文をきっちりと分けて表示していました。会話文は「一文一ページ表示」とかそんな感じです。
まぁ、そこまででないにせよ、会話文の前後に一行、空の行を入れるだけでぐっと読みやすくなるように思えます。

つまり、
そのとき、俺は地面に何か落ちているのに気がついた。
あれは……そう、たこ焼きだ。
道玄斎「あっ、たこ焼きが落ちてる!」
俺は即座に、辺りに人がいないのを確認し、電光石火の素早さでたこ焼きを取り、口に入れた。
真由美「また落ちてるもの食べてる!」
道玄斎「だって、たこ焼き好きなんだもん……」
この女は拾い食いをすると、いつも文句をいう。

とするより、
そのとき、俺は地面に何か落ちているのに気がついた。
あれは……そう、たこ焼きだ。

道玄斎「あっ、たこ焼きが落ちてる!」

俺は即座に、辺りに人がいないのを確認し、電光石火の素早さでたこ焼きを取り、口に入れた。

真由美「また落ちてるもの食べてる!」

道玄斎「だって、たこ焼き好きなんだもん……」

この女は拾い食いをすると、いつも文句をいう。

とか、まぁ、地の文と会話文を明確に分けたようが読みやすいですね。真由美って誰だって話しですが、私にも分かりませんw 
兎に角、これが所謂ビジュアルノベル形式であれば、文字表示領域が広いですから、そんなに気にならないかもしれないのですが、本作のように文字ウインドウ型のものだとちょっとだけ、見づらい部分があることは確か。

あとは、立ち絵の処理の仕方でしょうか? 今の会話文と地の文の分け方ともやや関係があると思うのですが、やっぱり折角の立ち絵があるのですから会話を行っている人物は、立ち絵を表示したい所。割と「発言はしているけれども、立ち絵が出てこない」なんて事もあるわけで、前半部分で、少し「誰が誰だっけ?」と思わないでもない。まぁ、読んでいれば慣れちゃうんですけれどもね。


大体、こんな所でしょうか?
ラストで、本作の主人公が転校して離脱してしまうのですが、これがシリーズ物だという事を考えると、また後々出てきそうな感じです。

ともあれ、肩肘張らずに気軽にプレイ出来るミステリーだと思います。
軽い読み物として遊んでみてもいいと思いますよ。
プレイして気に入った方は是非、第二弾もプレイしてみて下さい。

それでは、また。

by s-kuzumi | 2008-09-02 19:27 | サウンドノベル | Comments(0)
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