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久住女中本舗

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2008年 10月 14日

フリーサウンドノベルレビュー 『HAPPY☆X'MAS』

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今日の副題 「夢いっぱいのクリスマスを……」


ジャンル:クリスマス恋愛アドベンチャー(?)
プレイ時間:3時間くらい
その他:選択肢あり。選択肢の選び方によっては中途半端な所で終わってしまう。※18禁
システム:NScripter

制作年:2004/12/ 24
容量(圧縮時):111MB


道玄斎です、こんばんは。
熱っぽくて、今日は意を決して医者に行ったものの、異常は見つからず。なんだか異常は無いクセに体力だけが削れていく今日この頃、皆様におかれましては如何お過ごしでしょうか?
今日は、軽く予告しておいた通り、少し季節外れになってしまうのですが、クリスマスモノの作品のご紹介。
いかにも、なギャルゲのノリが全開ですが、結構ジンとくるエピソードが入っていたり、楽しめる作品になっていたと思います。というわけで今回は「IMOSOFT」さんの『HAPPY☆X'MAS』です。
良かった点

・容量も多く、一枚絵や立ち絵も豊富。

・クリスマスソングをアレンジしたBGMも好印象。

・結構ジンとくるエピソードも。


気になった点

・ギャルゲのノリが駄目な人は少し厳しいものがあるかも。

・立ち絵と一枚絵で若干雰囲気が違う所が。

ストーリーは、サイトの方を参照しようと思ったら、「フリーだから実際にプレイしてみてくれ」という文字が……w とはいえ、全くストーリーについて触れないのもアレですから、軽く私が纏めてみましょう。
気がつくと一哉は、デパートの屋上で記憶喪失になっていた。
どうやらツリーのてっぺんに飾ってある星が頭にぶつかってしまったらしい。
右も左も分からない一哉に、デパートに入っている喫茶店「ペールノエル」の店長、そして店員の真緒が一哉の世話をしてくれ、デパートの屋上にあるプラネタリウム施設での宿泊を許可してくれる。
そして、その夜、眠っている一哉のもとに、サンタクロースを名乗るまろんという女の子が現れて……。

と、まぁこんな感じ。
なんて言うか、いかにもな感じですけれども、テンポが良いので、割とさくさくと読んでいけると思います。
結局、一哉はそのプラネタリウム施設に泊まりながら、喫茶店でパティシエとして働き、まろんもサンタクロースの試験に合格すべく、そのデパートで働く事に。

テキストは、割と下ネタ多めですかね。
割と好き嫌いが別れそうではあるのですが、先にも書きましたがコミカルでテンポは良いと思います。

全編に渉ってクリスマスがフィーチャーされており、BGMも定番のクリスマスソングをアレンジしたものでした。こういう全体の統一感があると作品に纏まりが出て、いいですよね。
そういえば一哉が勤める事となる喫茶店の名前「ペールノエル」もフランス語で「サンタクロース」を意味します。直訳すると「クリスマスの親父」なんですけれどもw
意外と凝っているな、と思ったのはケーキの描写。
メレンゲを使ってさくさくと仕上げたモンブランなんかは私の好みです。アンジェリーナのモンブランってあるじゃない? あれがさくさくメレンゲ使用のモンブランですよね。私の大好物の一つです。

そういえば、脇役が中々良かったですね。
店長や真緒ちゃん、そして一哉の妹の小雪とか。女の子は立ち絵のビジュアルがレベルが高いと思いますよ? 何となく、なんですが一枚絵となると少し立ち絵の時と雰囲気が違うような所はあるのですが。。 一番ビジュアル的に私が好きなのは一哉の妹の小雪ですね。しっかりもので兄思いの妹キャラで、厭味が無くてとってもグーです。
脇役で特筆すべきは「短パン」でしょうw 刑事に憧れているアフロ頭の警備員です。
ギャグ担当かと思いきや、意外にもシリアスな部分でもしっかりとそして、さりげなく存在感があって、良いキャラクターメイキングだったのでは?
一応、ヒロインはまろん、という事みたいだったので、真緒は脇役に数えてしまっているのですが、彼女のエピソードはちょっと感動します。

一直線で、まろんの夢実現、そして一哉の夢実現に向かうのではなく、この真緒や、店長の娘のこのみなどのエピソードを語りながらストーリーが進行していくので、結構お腹いっぱいに。
人によって感想は異なるとは思うのですが、私がプレイしてみた実感としては、やはり色んなエピソードを挟みつつも、テンポが良く、割と長目のプレイ時間ですけれども、さっくりとプレイする事が可能だったのではないかと思っています。

ストーリー的には、王道というか多少ベタな部分は確かにあります。
記憶喪失の主人公と、自称サンタのヒロインなんていかにもありそうじゃないですかw あっ、いや、寧ろ本作のような作品があるから、こういうシチュエーションが王道になったのかしら……。
ま、まぁ、ともかく、割と王道で感動させるシーンなんかはベタベタな印象も受けるのですが、そこがいい。
妙な衒いがなくて、素直に読んで素直にじわっとくる。やっぱり王道っていうのは、「威力がある」から王道なのであって、特に本作の場合、その王道感はマイナスじゃなくて、寧ろプラスとして受け止めた方がいいんだろうなぁ、と愚案する次第です。

一応、18禁なんですけれども、そういう場面は、ラストの直前でちょろっと出てくるだけです。
問題はギャルゲのノリについていけるかどうか、そこだと思いました。
これも先に述べましたが、結構下ネタが多いですし、「それっぽい」テキストライティングな気がします。そこさえクリアー出来れば、素直にさくさく読んでいける作品です。


あっ、ちょっと脱線していいですか?
主人公一哉は、ツリーのてっぺんの星が頭に落ちてきて記憶喪失になったわけですが、確かあの星の正式名称(?)は「ベツレヘムの星」と申しまして、やっぱりこう、おめでたい印なんでしょうねぇ。
気になっているのは、あれって、多分そんなに重量はないよねぇ……? ってそんな下らない事を気にしちゃ駄目ですねw


ラストは本当に夢一杯で、終わるので安心してプレイ可能。
二ヶ月ばかり早いような気もしますが、今からクリスマス気分を味わったっていいぢゃないか。特に私は、実際のクリスマスになると、完全に引きこもり状態になる予定なので、クリスマスはヴァーチャルで体験すればそれで十分なのですw

そうそう、サイトの方を見に行ったら、実は「でじたるりますたぁ版」」っていうのが出ていて、こちらもフリーです。今回は「無印」の方でプレイしたのですが、多分、この「でじたるりますたぁ版」の方が新しいと思います。ちらっと情報を収集したところ、無印では攻略対象じゃなかった真緒とかも攻略出来るみたいですよ?? 
私は、この作品、結構昔にダウンロードして既に一回プレイしていた関係上(でじたるりますたぁ版の存在を知らなかった……)、無印でプレイしましたが、今からプレイするなら迷わず「でじたるりますたぁ版」の方が良いでしょう。


そんなわけで、今日は血液を抜かれまくったりして、クラッとしてきているので、今日はこのへんで。それでは、また。

by s-kuzumi | 2008-10-14 19:54 | サウンドノベル | Comments(0)
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