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久住女中本舗

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2008年 10月 23日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『コモンセンス』

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道玄斎です、こんばんは。
今日は医者に行ってエコー検査をした後、少しだけ時間が出来たので、神保町をフラフラと。例によってあれこれと本を買い込んでしまったのですが、なんだか良い気晴らしになりました。


さて、少し長編ゲームをプレイするのが億劫なので、短めの作品を取り上げていこうかと。
というわけで、今回は「三尺寝」さんの『コモンセンス』です。独特でちょっぴりダークな世界が魅力の作品でした。そういえば、本作はご紹介頂いたものなのですが、実はちょっと気になっていて、今日まさにダウンロードしてプレイしようと思っていたのでした。グッドタイミングですな。

先ず、気がつくのは背景がモノクロ。立ち絵も一枚絵もモノクロです。
立ち絵は、ちょっとリアル指向のもので、作品の雰囲気に良く合っていたと思います。これが所謂「萌え」っぽい感じのイラストだったら、やっぱりちょっと、ね。

中身の方なんですが、最後までプレイしても、何かこう結論が出たりとか、そういうタイプとはちょっと違うんですよね。寧ろ、「なんだったんだ?」という感じでw
けれども、そういう部分が不満っていうわけではないんです。不条理なストーリーが不条理なまま進みエンドを迎える。
こういう作品、ちょっと珍しいですし、私は結構好きですよ? 

何故だか分からないけれども、人を駅の階段から突き落とす事に情熱を傾ける少年や、彼に突き飛ばされる事を求める少女とか、そんなキャラクター達の会話は意外と面白いですし、ギミックとしても面白かったです。

そうそう、恒例の脱線なんですけれども、「階段から落ちても誰も助けてくれない」みたいな台詞がちらっと出てくるんですけれども、倒れたのが女性ならば、きっとみんな助けますよ、実際w
というのは、私自身の体験で、こういうのがあったんです……。

それはもう滅茶苦茶昔の事なんですけれども、私は高校に電車で一時間くらい掛けて通っていたんですよね。んで、その当時、私は結構太っていてさすがに「こりゃ、ダイエットしなきゃな」と思っていたわけです。でも、運動とかするのめんどくさいじゃないですかw 
で、私の採った戦略はズバリ「断食」でした。「運動する」とか「太らないものだけ食べる」とかまぁ、色々ダイエットのやり方ってあると思うけれども、それってめんどくさいじゃない? だから私は「何もしない」を究極まで突き詰めた「断食」を決行したという次第。しかし、今考えても不思議な事に、断食を開始し出してから、妙に成績が上がってきたのは一体なんだったんだろう……?w 

っと、脱線が更に脱線してしまいました。
で、約一月、私は断食を続けていました。勿論お水とかは呑んでましたし、インドの行者みたいに完全な断食ってわけでもなくて、時折スープを飲んだりはしてましたよ。けれども、殆どモノを食べないで生活していたら、一月くらいで体重が40kgくらい落ちてしまって、恥ずかしながら「栄養失調」になってしまったんですねw
ある日、電車が渋谷に着いて、ホームに足を踏み出した瞬間、クラッと眩暈がして、ぶっ倒れてしまいました。目の前が真っ白になって、視界が効かない。完全に栄養失調ですw
本当に、バタンと倒れ込んでしまったんですが、「誰も助けてくれませんでした」w 駅員さんも、ですよ? で、しょうがないから蛇のように、床を這うようにして、キオスクまで行ってカロリーメイトを買って、人心地付いてから学校に行ったわけです。ほんっと、あの時は死ぬかと思った。

それから暫く経って。。
私も無理な断食はそこでやめて、適度にものを食べてそれなりに全うな生活に戻りました。体重は、最初の体重から-35kgくらいで安定して、今も大体その体重を維持しています(当時よりもちゃんと食べているんですけれども、体重増えなくなっちゃいました)。
で、ある日の事、渋谷駅でいつものように降りた所、先日の私と同じように、かなり痩せていた女性が駅のホームで、バタンと倒れてしまったんですね。「あっ、俺と同じだ!」と思って、兎にも角にも助けなきゃ、と思った瞬間、「バババババッ」と音がするかの如く、一斉にみんなが助けに入ったのです! 私は思いましたよ、「何、それ……?」ってw
色んな感情が入り交じって呆然とする私を余所に、みんながその女性を介抱していました。結局、女性は何事もなくて、それはそれで良かったんですけれども、なんだかねぇ……?


ああ、今日も凄い脱線しちゃったよ。
兎も角、女性階段から落ちたら、きっとみんな助けてくれると私は思うのです。ってそれが言いたい為にこんなに脱線してしまうというw だから、本作をプレイしていてそういう昔の記憶を鮮明に思い出したのでした。

で、本作のテーマの一つって言えばいいのかな? まぁ、キーワードみたいのがあって、それは「ウワサ」です。
特に、学校という或る意味閉鎖された状況にあって、その中でウワサの占める位置ってのは、大きい気がします。良く、授業中とか「ウワサ話」が書かれたメモとか回ってきたりしませんでした? あれって、男が回すと、ノートを無理矢理引きちぎった汚い紙に、悪筆で以て「よぉ、道玄斎! お前の惚れてるIさんは、6組の高橋君と付き合ってるんだってよ。ごしゅーしょーさま」とか書いてあるわけですw 当然、執筆者から私の手元に来るまでに大量に人間を経由してきますから、私が昔その「Iさんに惚れていた」ってのが瞬く間に広まってしまうんですねぇw 思い出すと滅茶苦茶恥ずかしいです。。
そんなデリカシーのない男のものと違って、女の子が回してくるメモって、どうやってるんだか分からないけれども、紙自体が封筒の役割を果たしているような、なんかそんな絶妙な折りたたみ方をして回ってきたりしますよね。ああいうの、どこで学ぶんだか今でも不思議でねぇ……。

うう……また脱線しちまった……。
軌道修正しておくと、とにかく「ウワサ」みたいなものが、一つ、本作のキーワードになっている、という印象です。タイトルの「コモンセンス」よりも、「ウワサ」の方の比重の方が高いような気がしないでもないのですが。。

ここで、注意点を。
作品をプレイしていくと、お話が一段落ついて、タイトル画面に戻ってしまいます。しかし、そこで物語は終了ではないのです。もう一回「はじめから」を選択すると、次のお話に進めます。全部で4話あるのかな。4話目を見終わると、スタッフロールが流れて、またタイトル画面に戻る。ですので、スタッフロールが出ていない限り「読了」していない、という事になります。
この点だけちょっぴり注意が必要ですね。


どうやら、本作は作者様の処女作の模様。
これは、今後のリリースが期待出来ますねぇ。本作もちょっと今までにないタイプの作品で、短くて(大体15分もあれば読めちゃう)、分かりにくい部分はあるものの、フックがあって良かったです。今後も、こういう独特な世界を持つ作品をリリースして下さるのではないかと期待しております。

番外編のクセに今日は大量に書いてしまいました。
ちょっと疲れたので、このへんで。

それでは、また。

by s-kuzumi | 2008-10-23 02:17 | サウンドノベル | Comments(0)
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