2008年 11月 16日
(c) 2003 NEKOROGIRL, I.MAGIC. (c) 2006 KAZUMI TUKISHIRO. 今日の副題 「今、だからこそ純愛」 ジャンル:純愛アドベンチャー(?) プレイ時間:素直に進んで行ければ一時間くらい。だけれども……(後述) その他:選択肢有り、バッドエンドと正規エンド3つ。 システム:吉里吉里/KAG 制作年:2006/3/27 容量(圧縮時):17.8MB 道玄斎です、こんばんは。 久々にマジメに更新していますね……。現実逃避とも言うんですけれどもw 昨日に引き続き、純愛をフィーチャーした作品のご紹介です。昔、プレイしたものをもう一度やり直したものですね。 というわけで「志舞」さんの『十八姫子』です。 良かった点 こんな所でしょうか。 ストーリーは、ベクターの紹介文から引用しておきましょう。 「彼のガールフレンドは、完璧なお嬢様☆」 こんなストーリーになっています。 ちょっと前に同じ作者様の『十七小町』という作品をプレイしました。 世界観は一緒で、『十七小町』より一年後の世界を、今度は姫子という女の子に視点を当てて描いていく作品です。 この作品、私はリリース直後にプレイしていて、どうやったのか分からないけれども、あっさりとハッピーエンドにいけてしまったのですが、今回、改めてダウンロードし直してプレイしてみたら、もう難しくて難しくて。大体二時間くらい掛かってしまいました。 攻略情報は、後ほど当たり障りのない程度に述べるとして、取り敢えず中身の方に。 本作は、姫子という生粋のお嬢様と普通の青年の純愛アドベンチャー。普通にデートしたり仲むつまじい日々を送っていたのですが……。 という感じでストーリーが進展していきます。 トゥルーエンド、或いはハッピーエンドまで直行するとしても、大体1時間くらいの作品だと思います。尺で言ったら多分、短編と言ってもいいくらいなんじゃないかしら? 起承転結はしっかりとしていますし、結構熱い展開があったり、勢いで魅せる部分も多いですね。けれども、本作の真価が分かるのは、最難関のハッピーエンドです。 もう、純愛全開で、「絶対に、あなたを一人にはさせません」なんて最強の台詞が出てきちゃったり、ハンカチのヴェールの下りは滅茶苦茶盛り上がります。正直、この純愛描写だけで吟醸にしたかったのですが、あまりに難しすぎるという問題があったのでw 敢えて無印に。 姫子のキャラクターも良かったですよね。おっとり系のお嬢様であり、美少女。 昨今の高校生の恋愛を描くような作品だと、「お嬢様」という肩書きがつくと「異常にタカビー」だったりするわけですが、お嬢様という部分がおっとりという属性でナチュラルに表現されており好印象。 こんな子が彼女だったらいいですよねぇ……? 頭が良くて、美人で、お料理も出来てって最強じゃないですか……。ちなみに進めるルートによってはショートカットにした彼女が見れるわけですが、その姿が私の初恋の女の子に似ていたのは秘密ですw キャラクターという事では、熱血ってほど暑苦しくはないけれども、主人公は、ヒロインの事を第一に考える熱い漢でこれも又好印象でした。 クールな男性主人公って結構好きなんですけれども、こういう純愛モノでは、こういう熱い漢が似合いますね。 さて、攻略情報。 正直、正規のエンドに到達するのも難しいですw 最初にプレイすると、バッドエンドの嵐ですからw 一つ、どの正規エンドに行くにしても必要な知識を。 それは「とばし読みせず、画面をじっくり鑑賞しつつ楽しむ事」。それに尽きると思います。 ストレートに読めれば、尺が短いものですから、それなりにテンポ良く進んでいくんですよね。で、そのテンポに合わせてこっちもチャッチャとクリックしていくと、大事な情報を見逃してしまったりする事も。 そこで得た情報を元に、好感度が上がるような選択肢を採っていけば、ノーマルエンドとトゥルーエンドは比較的簡単に見ることが可能です。 で、最強なのはハッピーエンド。 これは、恐らく一つの選択肢のミスも許さないような、そういうシビアな選択肢捌きが要求されるのではないでしょうか? ちなみにハッピーエンドを見るための条件が、たしかノーマルエンドとトゥルーエンドを見ることだったと思うので、ハッピーエンドはその後に。 このハッピーエンドを見る為にもやっぱり、ゲーム画面をじっくりと観察しつつ、あれこれ選択肢を試していく事が必要になります。 実は、作者様のサイトにて、攻略情報が載っているのですが、その情報を使ってもやっぱり、難しい。掲示板とかを拝見していると9時間くらい掛かっている人もいるくらいですからw ただね、先にも述べましたように、ハッピーエンドは本当に純愛全開で、とっても素敵なエンドになっていますから、是非是非ご覧下さいませ。 さて、気になった点です。 一つは、ウェイトでしょうね。 本作、割と効果音が充実しています。シャワーの音だったり、電話を掛ける音だったり、扉を開ける音だったり……。で、そうした効果音が出る時って、テキストがウェイト状態になってしまうんですね。 これも前述の通り、結構エンドをコンプリートしていくのが難しいわけで、既読スキップとかを使ってもウェイトが煩雑に感じてしまう部分が。 この効果音に関連して、例えばドアを開けるシーンだったら、テキストに「(ガラガラ…)」とか、効果音が表示されます。これは無くても良いかなぁ? と。 後は、クライマックスの辺りの「お月様」、あそこはもうちょっと叙情的なお月様を出しても良かったかもw 大体、こんな所ですね。 こんな「純愛」なんて言葉が死語になりそうな現代だからこそ、価値のある作品だと思います。 昨日の『一日千秋』に続いて、「やっぱり、恋愛はこうでなくっちゃ!」というような、本当に素敵な恋愛が楽しめるのではないでしょうか? 作者様はこうした純愛路線が得意なようで、本当にこのまま純愛を一つの柱に頑張って欲しいですね。 ちょっと大変かもしれないのですけれども、是非、ハッピーエンド、見て下さいね。 そうそう、作者様のページでは、先日ご紹介した『十七小町』のリメイクの情報も見れますので、そちらの方もチェックしてみて下さい。私もリメイク、楽しみにしています。 それでは、また。
by s-kuzumi
| 2008-11-16 19:29
| サウンドノベル
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