人気ブログランキング |

久住女中本舗

kuzumi.exblog.jp
ブログトップ

2007年 10月 30日 ( 3 )


2007年 10月 30日

なんてことない日々之雑記vol.21

道玄斎です、こんばんは。

ずっと、この日々之雑記ばかり更新していたような気がしたので、ここ一週間ほど、ちょっと頑張って(多少無理をしつつ)ゲームをプレイして、連続でレビューを挙げてみました。

無理して、なんていいつつも、ゲームはやはり楽しいのです。
逆に言えば、楽しくなくちゃゲームをする意味がないわけです。ノベルタイプのゲームをプレイする事は自分の趣味でもあるわけですからね。趣味=遊びなわけで、遊びこそ真剣にやらなければならない、と私は考えます。

とはいへ、忙しいのも又事実。
暇を見つけつつ、頑張って更新を続けていくつもりです。

たまには、昔の調子で読書体験などを書いてみましょうか。

昨夜、寝しなに『太平廣記』なる中国の読み物風百科事典(?)を読んでいました。全500巻。
中華書局という、中国の出版社からリリースされたものを利用して読んでいます。現代中国語ではなく、古典中国語=漢文ですので、まぁ、それなりに読めたりします。字面だけを追っていっても読めるのは、漢字の良い所です。

で、「夢」という項目の所をちらちら読んでいたのですが、以下のような話があったのです。

ある日、役人が山でスッポンを十匹ほど発見。「旨そうだから、食っちまおう」ってんで、この十匹をゲットして帰宅する。
その日、役人が眠りに付くと、威儀を正した人々十人が夢の中に現れて「勘弁してください……」と泣きつく。目が覚めてもどうにも合点がいかない役人は、さっそく二匹スッポンを調理して食べてしまいました。
さらにその夜、またもや眠りに就くと夢の中で、今度は八人謎の人々が現れ「もう、許して頂戴」と。目が覚めてやっと合点の行く役人(早く気付けよって話ですがw)。残った八匹のスッポンを逃がしてあげました。そうしたらまた夢に八人衆が出てきて「ありがとう」とお礼を述べた。

まぁ、こんな話です。良くあるパターンですよね。
こんな話を読んだからかどうかは分からないのですが、今日の私の夢見は最悪でしたw
もう、思い出したくない事を夢の中でリピートして……。


それはともかく、今、例の「日本最古の百合描写が出てくる小説」を読んでいます。
まだ作品名は伏せておきますよ?大体、今から700年ちょい前くらいに出来たと思しき作品です。一応、原文で読んでいるのですが、かなり難しくて難儀です。
けど、抜群に面白い。勿論百合描写を無視しても、という意味ですよ。本当に面白くてたまらないので、専門の学術書も何冊か取り寄せてしまいました。出費が嵩みます……。
明日あたりには読み終える事が出来るかな?


まことや、今日は異常にアクセス数がのびています。
ここ数日、頑張って更新を続けた功徳でしょうかw アクセス数自体はあまり興味はないのですが、大きな変動があればやはり気になってしまいます。

それでは、今日はこの辺で。




秋の野に 人まつむしの 我身なら
         なきても待たむ きみがたよりを


道玄斎

by s-kuzumi | 2007-10-30 23:33 | 日々之雑記
2007年 10月 30日

フリーサウンドノベルレビュー番外編 『夢十夜』

b0110969_14572568.jpg

――――百年待ったら百合の花

道玄斎です、こんにちは。
ちょっと開いた時間に、是非とも紹介した作品があったのでプレイしてみる事にしました。
まぁ、五分もあれば読み終わってしまいます。だからこうしてこんな時間に更新が可能なのでした。

今回の番外編は、「路地裏の茶屋」さんの『夢十屋』です。
より正確に言うならば、「路地裏の茶屋」さんがサウンドノベル形式にして発表して下さった、夏目漱石の『夢十夜』です。

例によって、番外編では良かった点・気になった点など特に挙げていくような事は致しません。ご了承下さい。


さて、『夢十夜』。皆さんご存じですか?
『吾輩は猫である』『坊ちゃん』とか、或いは『三四郎』『それから』『門』、はたまた『彼岸過迄』『行人』『こころ』なんかは聞いた事があるかと思います(全くの余談ですが、高校生の時分に、『こころ』の例の「お嬢さんを下さい!」の下りを朗読せよと言われ、情感たっぷりに読み上げたら、冷笑されたという悲しい記憶があります)。
そんな、日本を代表する作家の一人である夏目漱石の中でも異彩を放つ作品、それが『夢十夜』です。

要するに、「こんな夢をみた」と書き出される短編が十本集まった作品です。本作ではその「一夜」目をプレイする事が出来ます。
普段の「レビュー」でも又「番外編」でも基本的に「シリーズモノ」みたいのは扱わないつもりだったのですが、これは紹介しなきゃ駄目だろう、と一人で思ってしまったので、こうして紹介させて頂いております。

本作の嬉しい機能の一つとして、「旧仮名遣い」を選択する事が出来るのです!
やっぱり旧仮名遣いでしょう!私は現代仮名遣いよりも、寧ろ旧仮名遣いの方が読み慣れているわけですが(たま私も変な仮名遣いしてますよね?)、こういう作品はやっぱり旧仮名遣いで読むと楽しいし、雰囲気が出ますよ。
勿論、現代仮名遣いでプレイも可能。読者に優しいこだわりが嬉しいですね。

さて、もう太古の昔にこの『夢十夜』を大学の授業で扱った事がありました。
近代作家の短編を沢山読んで論評していく、みたいなそういう形式でした。
まず、先生がご高説を垂れてくれるわけですが、この『夢十夜』の中で、女は「百年待ってくれ」と言うんですよね。んで、実際百年待ってみると、「百合の花」が咲く。
ここで「百」という字が掛かっている、なんて説明を聞いて、「なるほどなぁ……」と妙に感心した記憶がありますねぇ。
本作では、原作の雰囲気を損ねない雰囲気たっぷりの背景・音楽がついています。好みの問題はあれど、巧みな演出だと思いました。

名作ですから、私が四の五の言う必要はなくて、「何はさておき、読んでみて下さい」と。
高校生は勿論、大人にも是非是非読んで貰いたい名作です。
是非プレイしてみて下さい。

今後、二夜、三夜と追加されていくでしょうから、今から楽しみですね。
豚を杖で叩くなんて、謎の「夢」もあったりして、面白いですよ?

/* ちなみに作者様は、同人ゲームレビューなどもお書きになられているので、そちらの方も是非どうぞ */

by s-kuzumi | 2007-10-30 15:01 | サウンドノベル
2007年 10月 30日

フリーサウンドノベルレビュー 『夏夢海詩』

b0110969_0303513.jpg

今日の副題 「八年前の約束」

※吟醸
ジャンル:郷愁アドベンチャー
プレイ時間:四時間くらい
その他:選択肢多数。トゥルーエンドには「TrueEnd」の文字が表示される。「オマケ」からエンディングリストを見ることが出来る。


道玄斎です、こんばんは。
今日は、ちょっとプリンタを新調してきました。どうせならスキャナー機能を搭載したものにしようかと思っていたのですが、値段が数倍に跳ね上がったので、結局普通の書類用のプリンターにしてしまいました。多分、スキャナーは別に買った方が安く済む……。
それにしても、最近はプリンタポートに繋ぐ形式のものって無くなってるんですね。みんなUSBで繋ぐみたいです。帰宅して自分のマシンを見てみたら、そもそもプリンタポート自体が搭載されていないという。

さて、今回はちょっと季節がずれるのですが、夏を描いた作品です。
ノスタルジックな雰囲気と、ちょっとファンタジックな雰囲気の「AFTER CARNIVAL」(作者様活動停止の為、ベクターのリンクを張っておきます)さんの『夏夢海詩』を紹介します。昔プレイした事があるのですが、何故かフォルダに入っていなかった為、今回改めてダウンロードしなおしてプレイしてみました。
良かった点

・幼い日の思い出を辿っていく、ノスタルジックな雰囲気が良い。

・脇役も存在感があり魅力的。

・トゥルーエンドの読後感は爽やかで、余情あるエンド。


気になった点

・前半部~中盤にかけてやや冗長な所も。

・主人公の才介が、ヒロイン瑠衣を殴りすぎw

大体、こんなところでしょうか。
ストーリーは作者様HPが閉鎖した為、私が軽く纏めておきましょう。
夏、才介の元に一通の手紙が届く。
八年前住んでいた土地に住む、幼なじみの瑠衣からの手紙。会いたいというそのメッセージに才介は両親の死をきっかけに離れる事になった故郷を訪れる事に……。

こんな感じです。

今回、割と選択肢が多く、またエンドの数も多いので途中で攻略情報などを参照しようと、検索を掛けてみました。実際、あまりピンポイントで攻略に役立つような情報は無かったのですが(ざっと見てみただけだしね)、あんまり評価が高くなかったような。
けれども、私はこういう作品、結構好きです。そうですねぇ。敢えて言うならば『おもひでぽろぽろ』とかに近い感触かな。
本作の持つファンタジックな面を抜かせば、何となく初期の谷川史子の漫画に通じるようなちょっとどこか懐かしい雰囲気を持っていて、そういう所が非常に魅力的だったと思います。

立ち絵は存在しません。が、一枚絵が時たま、ちょろちょろっと出てきます。
絵に関しては、洗練されている、というわけではなくてやはり好みに合う合わないの問題があるかと思うのですが、やっぱり私はこの作品にはこの絵がふさわしい、と感じてしまうのです。

脇役である、瑠衣の執事を務める山本さん、やはり瑠衣の家で働く湊さん、或いは才介のお姉ちゃんなどが、かなり存在感があって、良い味を出していました。
ただ、一方であまり意味の無い脇役みたいのが居て(瑠衣の同級生や先輩です)、少し彼らが絡む話でテンポが悪くなっているような所があったように思えます。

全体的な内容で言えば、瑠衣と一緒に子供の頃の思い出を辿る、或いは八年間の時間を埋め合わせていくというような要素に加えて『ひとかた』みたいな、そういうテーマも内包している作品です。

才介の持つ異能が作品のキモの一つです。
封印破壊という、「結界を再構築する能力」なのですがこれが後半で利いてきます。
前半部では、なんだこいつ?みたいな所があったのですが、意外と自然な形でこの異能を作品の中で活かしていったかなとプレイ後に思いました。
才介の持つ、この異能とはなんぞや?と思わないわけでもないのですが、そういう細かい説明が無くても消化不良感を持たせる事なく、プレイ出来、この異能が作中で妙に浮くような事もなく構成としては中々のものがあると思いました。

テキストも読みやすいですね。
結構、ギャグが利いています。なんて言うか意外と言葉遊び的なギャグが多いかな?私は言葉遊びが大好きなので、この手のギャグは大歓迎です。割とセンスを感じさせる文章とギャグだったので、作品の中の良いアクセントになっていたと思いました。
一方で、シリアスな選択肢の中に「ギャグ的な選択肢」が紛れ込んでいるのはちょっとどうなのかな?と思わないでもなかったりw

前半部に関しては、割と好き勝手な選択肢を選んでも物語は順調に進行していくのですが、中盤くらいから、選択肢選びが重要になってきます。一見すると普通にエンドを迎えたような形に自然に移行してしまうので注意が必要。
トゥルーエンドの時にはちゃんと「True End」と表示されますからね。エンディングは何種類あるのかしら?今回のプレイではトゥルーエンドを含めて五個のエンドを確認しています。
ただ、途中の選択肢で「これはバッドエンドかな?」というのをいくつか排除していますから、恐らく五個よりも多い数のエンドがあるハズです。気になった方は是非全部のエンドを回収してみましょう。


さて、一方で気になって点ですが、先にも述べましたがあまり意味のない脇役ですかね。
もっと物語に積極的に介入するならば良いのですが、なんだかあまり物語そのものに関わってこないんですよね。しかも、この脇役達絡みのイベントは(物語そのものに関わらないだけに)妙に冗長になってしまっていたように思えます。
もしかするとすっぱり切り取ってしまうと、より一層すっきりとした形になるのかもしれません。

あと、才介が瑠衣を殴りすぎですw
瑠衣とのコミュニケーション。二人の八年分の時間を埋め合わせていくようなやりとりが、本作で重要なパートなわけですが、んもう、ポカポカと殴りすぎてます。
ドライで直情的な性格という才介のキャラクターもあるんですが、あまりにこれはやり過ぎだろう、とw いや別に殴るな、とは言っていないんですよ。効果的に要所要所で殴るようにした方が良かったかな、と。才介は瑠衣と会話する度にポカポカやってますから、大事な所でのポカポカの印象が薄れてしまう気がしました。


本作の魅力はやっぱり、ノスタルジックな空気感です。
故郷での再会、出会いが上質な空気感の中で描写されており、そこが秀逸でしたね。
トゥルーエンドに限らず、各エンドもしっかりとしていて、「これでおしまいでもまぁありだよね」と思えるくらいのレベルです。
だけれども、是非トゥルーエンドを見て頂きたい。爽やかな余韻を残したエンドは必見だと思います。

実力のある作者様でしたので、サークルの活動停止(?)は本当に残念です。
又、何かしらの形で作品を発表して欲しいですね。

by s-kuzumi | 2007-10-30 00:35 | サウンドノベル