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2007年 11月 03日 ( 2 )


2007年 11月 03日

フリーサウンドノベル関係の雑記 箸休めvol.12

道玄斎です、こんばんは。

さて、マジでどうしようもないページを公開してしまい、何とも言えない微妙な気持ちです。
言い訳がましい事を言わせて頂くと、「綺麗なHTML」を書くと後々にスタイルシートを使ったページに移行しやすいんだそうです。
それはその通りで、文法とスタイルを分離させるっていうのがスタイルシートの目的みたいなもんですから。
果たして私の書いたコードが綺麗かどうかと言われるとかなり微妙な所です。ただ、オーサリングソフトを使って作ったのより構造がわかりやすいし、多少は綺麗なんじゃないかな?
手打ち、という事で「とほほのwww入門」さんのページを大いに参照致しました。ちょっといい感じのタグ辞典でも買ってくればいいんですが、一晩で思い立ったもんでして、ああいうカタチになってしまいました。

タグ辞典を失ってもう何年たちますかね……。四年くらい経ってしまったような。
タグ辞典を片手に、頑張ってhtmlを書いていたのが大体西暦2000年くらいですから相当ブランクがありますね。まぁちょこちょこと管理していたサイトでhtmlを書いたりもしたんですが、メインコンテンツが掲示板だった為か、殆どhtmlを使う機会がなかったと。。

本当に見苦しいページで申し訳ないのですが、少しづつ手を加えていこうと思います。


/////////////

最近、界隈の(?)ページやらを見ていると、「レビューとはなんぞや?」という問いかけが割と目に付きます。例えば、私は刃物や日本刀が大好きなのですが、ナイフを扱ったサイト「Wild Knife」さんは「レビュー」ではなく「インプレ」という名の下で、ナイフの紹介をして下さっています。

「レビュー」と「インプレ」。この二つにはどのような違いがあるんだろう?と思ったので、辞書を引いてみる事に。
こういう場合、元々英語ですので、日本語の辞書を引いてもしょうがないですから(何度も書いてますが、恐らく日本語を調べる際には『日本国語大辞典』第二版が現在最良の辞書だと思います)英語の辞書を引いてみる事にします。
ただ、英和辞典なんて引いてもあまり面白みがないですし、日本語にだまされないように、英英辞典を引くことに。

私が今回使った英英辞典は『OXFORD ADVANCED LEARNER'S DICTIONARY』です。
恐らくベストな選択肢は『Oxford English Dictionary』(『OED』)なんでしょうが、『OXFORD ADVANCED LEARNER'S DICTIONARY』も『OED』をリリースしているオックスフォード大学出版局から出ているものですので、現代の英語を調べる英英辞典としては、信頼性の高いものだと思われます。

で、調べてみました。

まずは「レビュー=review」です。
名詞の項目の2から抜き出してみます。恐らく普通に使っている「レビュー」と一番近い意味でしょう。

a report in a newspaper or magazine in which sb gives their opinion of a book,play,film/movie,etc ; the act of writing this kind of report:a book review

新聞や雑誌などに載っている本や映画などの感想を書いたモノ。 

くらいでいいでしょうか。
opinionを、感想と訳してみましたが、実はこのopinionという語が問題なんじゃないかと思うわけで、早速それも引いてみます。

項目1を見ると、

your feelings or thoughts about sb/sth ,rather than a fact

なんて事が書いてあります。
ある主題に対しての事実というよりは、印象や考え。
こんな感じでしょうか。

こう見てみると、「レビュー=review」は、所謂私たちが普段使っている「読書感想文」の「感想文」とそんなに変わらないんじゃないか?という気がしてきます。


さて、一方で「インプレ=impression」を調べてみます。
やはり項目1から引っ張ってきます。

an idea, a feeling or an opinion that you get about sb/sth, or that sb/sth gives you

或る主題に対してのアイデア、印象や意見。
くらいでしょうかね。

こうして見てみると、この「レビュー」と「インプレ」の間にはそんなに距離がないんじゃないか?と思えてきますねぇ。
ただ、注意したいのは「レビュー」に関しては新聞や雑誌などの活字媒体に書かれたモノという点が明記されているのに対し、「インプレ」の方はそういう事は書いてありません。


別に私は「レビューという言葉で統一すべき」とか逆に「インプレにすべき」とかそういう事を言いたいわけじゃなくて、ただ単に、自分が普段何気なく使っている「レビュー」なる語を調べてみたかっただけで、単純にそういう事をするのが好きなだけですw
私は、やっぱりこうやってネット上ではあるのですが、「文章」にしてブツを書いているので自分の気持ちとしては「レビュー」という事でいいのかな?と思いました。


おまけですが、それなら「批評」や「評論」なんてのはどういう語になるのか、考えてみました。
色々と辞書を引いたのですが、恐らく一番近い語は、

critic/criticismとかの「critic*」な語でしょう。
試みにcriticの第一項目目を見てみると、

a person who expresses opinions about the good and bad qualities of books

なんて事が。
第二項目では、

a person who expresses disapproval of sv/sth and talks about their bad qualities,especially publicity.

本の善し悪しを語る人critic。
第二項目なんかを見ると、(作品に対して)あしざまに言う人なんて意味がありますね。

criticismの方は引用は割愛しますが、やはり否定的なニュアンスを伴うようです。

一応私は、「レビュー」を書く時に「良かった点」「気になった点」を挙げているわけですが、当然否定しようと思って書いているわけでもないし、(なるべく客観性も保とうと頑張っているのですが)自分のプレイした直後に「感じた」モノを大切にして書こうとしているので、俺はやっぱり「レビュー」でいいやとw

少し、何気なく無自覚のまま使っていた語が分かったような気がするので、満足です。
あー、私は英語へたくそなんで、意味を取り違えているところがあるかもしれません。英語に堪能な方で「あんたおかしいこと言ってるよ!」ってな事があればご報告下さい。よろしくお願いします。


さて、これから作業に戻ります……。


まことや、何か問題等が御座いましたら、いつものように、

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ただ、スパムフィルタではじいてしまう事もまれにあるようなので、返信が来ないなんて事があったら適当なコメント欄にでもその旨を書いて下さい。お手数をお掛けいたしますが、よろしくお願い申し上げます。

by s-kuzumi | 2007-11-03 18:46 | サウンドノベル
2007年 11月 03日

フリーサウンドノベルレビュー 『自称幽霊』

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今日の副題 「何となく鎌倉」


ジャンル:過去と向き合う(?)
プレイ時間:約一時間
その他:選択肢なし、一本道。



道玄斎です、こんばんは。
自分の見通しの甘さで、今非常に忙しいです。いや、ちょっと換算方法を間違えていて、これから二月くらいの間、死ぬ気で作業しないと春を迎えられそうにありません……。
けれども、こうやってちょこちょこと更新が出来たらいいなぁ、と思いながら今日もレビューを書いてみます。
というわけで、今回は「プロジェクトついんてーる」さんの『自称幽霊』です。
良かった点

・テーマがはっきりしており、盛り上がるべき所がきっちりとある。

・意外と考えさせられるテーマを持っているように思える。

・或る意味で、非常に「日本文学的」な話だと個人的に思う。


気になった点

・タイトル画面は備えていて欲しい……。又、セーブする時、どのポイントでも「スタート」という名でセーブされてしまう。

・特に前半部分の、文章が過剰で、読みにくい所がある。

・もう一歩、ひねりがあった方が良かったかも。

ストーリーの方は、サイトから引用しておきましょう。
高校三年の冬休み。
とある高等学校の寮に住んでいる少年――有馬康生は、
大学への進学が決まり、親との話し合いのため里帰りをすることになる。
賑やかな実家に、自然とはしゃぐ康生。
そこから抜け出し、康生はある場所へと向かう。

そこは霊園だった。
長く見ぬ少女の姿を求めた先。つまりは死者を埋葬する土地だ。
そんな地に少女がいた。
墓石に刻まれた名前を、康生がよく知る名前を――名乗る少女がいた。

こんな感じです。

割とありきたりな話です。
けれども、意外と読めてしまうし、テーマが明確だったせいか、一つの作品として纏まりも良かったと思います。

ストーリーをみると、「また『ぼたんゆき』か……?」と警戒してしまうのですが、その期待を裏切って、さらに裏返すみたいな、ちょっとした仕掛けがしてありますので、オーソドックスでありながら一ひねりある作品になっていたかと思います。

背景や、要所要所に表示される一枚絵なんかは、なかなか良いものがありますね。
キャラクターの性格付けも、最初は「これはどうかなぁ?」と思ったりもしたのですが、ラストのあたりで意外と「これでいいのかも?」と思えてしまいましたw

というのは、主人公康生の母です。
もう大学生になろうっていう男の子の母親なのに、高校生くらいにしか見えない小柄で可愛い容姿。オマケに主人公にベタ惚れ(?)。
弾丸のように抱きついてきたり、ほっぺたを寄せてきたりと、結構きわどいお母さんですw
「これはマズイよなぁ?」なんて思いながらプレイしていたのですが、後半、非常に母親らしい所を見せてくれます。寧ろ、前半の或る意味で突飛な設定があるからこそ、後半に見せるシリアスな「母親」としての表情が際だってくるように思えます。ちょっとやり過ぎな気がしないでもないんですが。
プレイを終えた時点で、一番のお気に入りキャラはこのお母さんとなってしまいましたw

これは非常に個人的な感想なんですが、何となくですよ?何となく鎌倉時代の物語文学に似てる気がする……。どこが?と問われれば明確に言えないのですが、例えば、康生が今は亡き父親と同じ境遇にして、同じ選択をする、という辺りですかね。
そういう一世代上の人物の行動をなぞるようなカタチで、第二世代の話が進み、尚かつ第一世代が果たし得なかった境地にまでたどり着く、みたいな所が、鎌倉時代の物語っぽさがあるかな、と思います。
勿論、鎌倉時代の物語って言ったって一枚岩じゃないし(それでも多くの作品が、それぞれ極めて似ている)、一律に語る事は出来ないのですが、上記に挙げた理由から私は本作が「日本文学的」だなぁ、と感じてしまい、非常に興味深く読むことが出来ました。

要は「愛する人の形代を求める」という事なんですが、例えば鎌倉時代あたりの物語だと「形代を求めたけれども、実際は別の変な相手しかゲット出来なかった」とか、或いは「求めている人とその代わりとなる人が別人である事への葛藤が無く、やすやすとそれを達成してしまう」とか、そういうパターンになると思うのですよ。
本作は、寧ろそういう「葛藤」みたいな所に力が置かれていて、そういう所は近代文学的な感じがしてしまうのでした。
まぁ、この辺りは素人の取るに足らない戯れ言ですので、聞き流して下されば幸いです。


さて、気になった点ですが、一点、致命的な点があります。
それは「タイトル画面」が無い、という事です。いろんな作品を今までプレイしてきていますが、タイトル画面が無い作品は初めてかもしれませんw
ゲームを起動すると、いきなり文章が始まってしまいます。いや、最初はてっきり序章みたいな部分を最初に描いて、タイトル画面が表示されたりするのかな?なんて考えていたらいつのまにかストーリーが進行して。。
タイトル画面がないものですから、最後までプレイしてもタイトル画面に戻らない。画面には「このまま閉じてください」みたいなメッセージが。

うーん、やっぱりタイトル画面は必要ですよねぇ。
イラストなどは先にも挙げた通りに、良いものを持っているんですよ。女の子(お母さんも!)は可愛らしいし、かといって没個性的な絵じゃないくて味わいがある。
だからこそ、なんか、イラストが付いたりとかそういうタイトル画面があって欲しかったなぁ、と思いました。

あとストーリーそのものというわけじゃなくて、全体を整える「デコレーション」みたいなものが、もうちょっと必要かな、と思いました。
例えばですよ?冬休みの間の出来事、という設定を念頭において、日にちの経過みたいなものを意識させると良かったのかも。何となく「あれ?もう寮に帰っちゃうんですか……」みたいな感じがしたので。
全体的な整合性みたいな部分でももうちょっとデコレーションが利いていると、かなり良い感じになったんじゃないかな、と思います。
キモの部分である優菜の設定も、ちょっとズルい感じだったんですよねw そういう意味でもう一歩全体を整えるような描写や設定の見直しが必要かなと感じました。
「気になった点」で挙げたもう一ひねりとはそんな感じの意味です。

とはいえ、意外と面白く読めてしまうのも又事実。
一時間くらいの作品では、密度は高かったと思いますし、色々と考えさせるテーマみたいのも内包していたように思えます。ラストの雰囲気もなかなかでしたよ?

次回作の情報を見てみると、シナリオ・イラスト共に本作とは違う方が担当されるようです。
そちらの方もいまから楽しみですね。

by s-kuzumi | 2007-11-03 04:32 | サウンドノベル